教えて!アニコム損保!しつけ・健康相談 皆様のご質問にお答えいたします。

当掲示板をご利用の皆様へ

誠に恐れ入りますが、2021年4月30日をもちまして、当掲示板の新規投稿の受付を終了いたしました。
過去に投稿いただいたご質問及び回答は引き続きご覧いただけますので、「ワード検索」をご利用ください。
なお、アニコム損保では、どうぶつさんと末永くあんしんしてお過ごしいただくために、以下のサービスをご用意しております。
ぜひご利用ください。
  • ■みんなのどうぶつ病気大百科
    どうぶつのことならなんでもおまかせ!
    病気と診療費がわかる専門メディア
    https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/
  • ■どうぶつホットライン
    病気のこと、しつけのこと、健康のこと…。
    なんでもお気軽にご相談ください。
    https://www.anicom-sompo.co.jp/hotline/
    受付時間:10:00〜17:00(平日のみ)
    ※アニコム損保のご契約者専用サービスです。

犬去勢後のフードについて

投稿者:岡田 孝正

投稿日:2011/02/10(Thu) 00:15

No.658

トイプードルを飼っていますが、生後6か月になりましたので、先日去勢手術を受けました。獣医師からは、ロイヤルカナンのニュータードケアという去勢後のフードを勧められましたが、BHAが使われているため気が進みません。現在ユーカヌバの子犬用に少量の缶詰を混ぜて与えていますが、成犬用体重管理フードを今から与えたほうが良いのでしょうか?

Re: 犬去勢後のフードについて

- ペット栄養管理士 三留

2011/02/10(Thu) 16:33

No.661

岡田 孝正様

春の訪れが待ち遠しい頃ですが、
岡田様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のトイプードルちゃんのご様子を拝見していませんので、
一般的なご案内となりますことを、何とぞご了承くださいませ。

岡田様のトイプードルちゃんは現在6か月であり、また先日、去勢手術をなさった
とのことでございますね。
ワンちゃんは犬種や個体によっても異なりますが、ほぼ一年間で成犬になりますので、
ヒトと比べて短期間で著しい成長をいたします。
したがいまして、トイプードルちゃんは成長期の真っ只中でございますので、
成犬になってからのワンちゃんが、健康を維持するための栄養やカロリーを
要しているのに比較しますと、健康維持に加えて、成長のための栄養やカロリーが
まだまだたくさん必要な時期でございます。

なお、小型犬の子犬ちゃんの成長は大型犬の子犬ちゃんの成長よりも早く、
急激に成長をしてきたと今までと比較すると、6ヶ月齢になられ、
必要とするカロリーが以前よりは段々と下降してきている段階にあります。
また一方で、去勢をするとホルモン代謝や運動量が変化し、
消費エネルギーが減ることから太りやすくなるといわれております。

成長に必要なエネルギーや栄養をたっぷり与えることが重要な時期でもあり、
同時に太りやすくなるといわれている時期でもあるので悩んでしまわれるかと存じますが、
優先すべきは、「成長に必要な栄養やカロリーを充分に与えること」ではないかと存じます。
したがいまして、仮に体重管理のためのフードをお与えになられる場合でも、
成犬用ではなく、6ヶ月のワンちゃんに与えることも想定されたフードであることが
重要でございます。

さて、肥満とは摂取するエネルギーより、動いたり排泄したりすることにより消費する
エネルギーが多いことで起こります。
肥満を防ぐためには、摂取するエネルギーをコントロールすることと同様、
消費するエネルギーを増やすことも有効でございます。
したがいまして、成長期のトイプードルちゃんには、お散歩や遊びなどで
消費するエネルギーを増やしてあげることで調節いただくことが望ましいのかもしれません。
また先述の通り、これから成長のスピードがだんだん下降していく時期でもありますので、
フードの規定量を目安にして頂き、成長の段階にあせてお食事の量をコントロールして
頂ければと存じます。

トイプードルちゃんは、元気いっぱいで目が回りそうに大変な時期ですが、
目の中に入れても痛くないほど愛らしい時期でございますね。
ご家族様を楽しませてくれているのではないでしょうか。
トイプードルちゃんがお健やかにご成長されますことを
アニコムスタッフ一同、心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



柑橘系

投稿者:飯田優子

投稿日:2011/02/01(Tue) 08:54

No.640

うちの猫たちは果物が好きです。
特に八朔が気に入ってて皮をむいている時からすごい騒ぎです。
柑橘系もいろいろ食べます。蜜柑ぐらいなら問題なさそうですが八朔はエグみが気なりますが、問題ないのでしょうか。

Re: 柑橘系

- ペット栄養管理士 三留

2011/02/03(Thu) 12:00

No.646

飯田 優子 様

日向ぼっこが心地よい季節ですが、
飯田様のネコちゃんたちはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、
ご案内が一般的なものとなりますことをご了承くださいませ。

飯田様のネコちゃんたちは果物が大好きとのことでございますね。
食べたくて、嬉しそうに飯田様のお顔を見上げる猫ちゃんたちのご様子が
目に浮かぶようでございます。

<猫ちゃんの食性>
もともと肉食動物であるワンちゃんが人間との生活の中で雑食化してきたのに対して
猫ちゃんは完全な肉食のままのどうぶつです。
そのため、お野菜や果物などを消化・吸収することはあまり得意ではありません。
ただ、肉食動物であっても、たんぱく質以外の多くのバランスが取れた栄養素を
必要としています。
野生の猫ちゃんの場合は、捕食したどうぶつの腸管の中に含まれる
半消化の炭水化物や繊維質、ビタミンやミネラル
などさまざまな栄養素を吸収して、栄養素を摂取しています。

さて、果物一般の特徴ですが、
水分をたっぷり含んでおり、たいてい甘みがありますが、
これは果糖(フルクトース)でございます。
猫ちゃんの身体にとって水分をたっぷり摂取することは大変重要ですが、
一方、猫ちゃんの身体には果糖(フルクトース)を分解する酵素が欠如しています。
このため、果糖をエネルギー生産のため体に取り込むというのではなく、
尿中に排泄させることになり、大量に摂取してしまうと猫ちゃんの泌尿器系に
負担をかけることが懸念されます。

これらのことを考え併せると、
果物の摂取は、飯田様とのコミュニケーションを楽しむ時間という程度にしていただき、
できるだけ少量に留めておいていただいたほうが好ましいかもしれません。
また、かんきつ類の皮などに多く含まれているリモネンという成分は
個体差はありますが、猫ちゃんによっては強く反応をする場合もあり、
状況によっては一種の中毒症状(神経症状など)を起こす可能性も
あるようでございます。
このため、お与えになられる場合は皮をむいた後、
身の部分だけ、少量になさったほうがよろしいかもしれません。

さて、八朔のエグミでございますが、
これはナリンギンと呼ばれる抗酸化作用をもつポリフェノールの一種でございますので、
特にご心配には及ばないかと存じます。

果物には大変多くの種類がありますが、このうち、ブドウはワンちゃんにとっては腎臓機能に
障害を与えるという報告もあがっているようです。
しかしながら、猫ちゃんへの影響については、まだはっきりとしたことは
分かっていないようでございます。
ただ、猫ちゃんであっても、ご安心のためにお与えになるのはできるだけお控えになられた
ほうがよろしいかもしれません。
他にもアボガドに反応を示す場合などもございます。
初めてお与えになられる種類の食べ物は、ほんの少しずつ、
大丈夫であるのを確認しながら増やしていったほうがご安心でしょう。

今日は節分でございますね。だんだん春の彩りが強くなっていくのでしょうか。
飯田様と猫ちゃんたちがお過ごしになられる毎日が、温もりに満ち、笑顔に溢れたものであるよう
心からお祈り申しあげております。
猫ちゃんたちによろしくお伝えくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



Re: 柑橘系

- 飯田優子

2011/02/09(Wed) 09:25

No.653

お返事ありがとうございました。
いろいろ調べたのですが、柑橘系は猫は食べない。らしく情報が得られず不安でした。
どうしても与えたいわけではないのですが、要求が激しいので、毒にならないのなら、すこしぐらいあげてもいいのかと思います。



Re: 柑橘系

- ペット栄養管理士 三留

2011/02/10(Thu) 14:56

No.660

飯田 優子様

ご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。

冬は蜜柑や八朔の美味しい季節、
美味しいものをネコちゃんたちと一緒に分け合うのは
とても素敵なことでございますね。
ネコちゃんの体に負担を与えたり、肥満につながったりするほど
たくさんあたえなければ問題は生じないかと存じますので、
一緒に食べる時間を楽しんでくださいませ。

気がかりに思われることがおありの際には、
お気軽にお声掛けくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



噛み癖について

投稿者:平尾 由佳

投稿日:2011/02/07(Mon) 12:24

No.650

噛み癖があり、先日トリミング中に急に噛みそうになり、バリカンで足を負傷・・4針縫いました。何とか噛み癖をなおしてやりたいのですが、何か良い方法はないでしょうか?

Re: 噛み癖について

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/02/10(Thu) 10:17

No.659

平尾 由佳 様

寒空に梅の花が楚々とした顔を見せてくれる頃となりましたが、
平尾様におかれましては、いかがお過ごしでしょか。

平尾様のお子様が、先日トリミングの最中に急に噛みそうになり、
足をお怪我をなさったとのこと、さぞかしご心配をなさったこととお察しいたします。
その後、お怪我のご様子はいかがでしょうか。どうぞお大事になさってくださいませ。

さて、平尾様のお子様の噛んだときのご様子からは、怖くて思わず噛んでしまっている、
あるいは噛むことで嫌なことを止めさせようと思い、噛んでいるのではないかと
推測いたしておりますが、いかがでしょうか。

今回のご案内は、上述の二つを原因とする噛み癖についてのご案内とさせていただきたく
存じますが、しつけ・健康相談サイト「どうぶつ相談室」のご案内も参考にしていただければ
幸いでございます。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/1-7.html
なお、実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを
ご了承くださいませ。

【怖くて思わず噛んでしまう】
ワンちゃんには、それぞれ嫌いなもの、怖いものがございます。
何か嫌悪や恐怖を感じた経験があったことによる場合が多いのですが、
何かの折、そのときと似た状況になっただけで、
また同じことが起こるのではないかと思い、強く反応することがございます。
このような反応や行動は、自分を守ろうとして思わずしてしまう行動でございますが、
動けなくなったり震えたりするワンちゃんもいますし、
噛んだり暴れたりするワンちゃんもいます。

取る行動は異なっても原因は恐怖や嫌悪によるものですが、
どちらについても、「大丈夫だよ」と慣らしていくことが必要でございます。
慣らしていくための方法ですが、
少しずつ、ワンちゃんの好きなものと結びつけながら
慣らしていくのがポイントでございます。

例えば、トリミングが嫌いなワンちゃんであれば、
最初は、サロンが見えるくらいの場所で遊んであげたりして、楽しい記憶を
嫌な記憶の上に少しずつ被せていきましょう。
また、サロンが見えるくらいの場所で、好きなオモチャやオヤツなどで
気持ちをそらしながら、スワレと指示をしていただき、落ち着いていられたら、
褒めたり、ご褒美を与えたりなさることでお子様に自信をつけさせてあげても
よろしいでしょう。
好ましい経験を通して、次第にサロンに入れるようになったら、
トリマーさんに遊んでもらったり、撫でてもらったりして、
サロンが心地よいところだというイメージを与えます。
このような流れを経てトリミングをさせてあげるようになさるとよろしいかと存じます。

しかしながら、平尾様のお子様のように、お怪我をするなど、ショックな経験を
してしまうとそのときの恐怖をなかなかぬぐえない場合もございます。
このような場合には、無理をなさらず、トリミングサロンを変えてみるのも
一つでございます。
お散歩のときにお会いになられたワンちゃんを飼っていらっしゃる方などにお尋ねになられて、
相性の良いトリマーさんとの出会いを探られるのもよろしいかもしれません。

他のワンちゃんが嫌いな子であれば、
急にワンちゃんと挨拶をさせるなど、無理をなさらないようにしましょう。
最初は、遠く、他のワンちゃんの存在が視界に入るが、まだ反応をしないですむ程度の位置で
楽しい経験をさせてあげます。
このようにすることによって、他のワンちゃんに良いイメージを持たせてあげます。
時間をかけて、少しずつ、ほかのワンちゃんが視界に入っていることに慣れてきたら、
遊ぶ距離を少しずつ縮めていきます。

ただし、何かの折、実際に噛んだ場合は、その瞬間に「今やったことはいけないよ」ということを
教えてあげるために、低い落ち着いた声で叱ることが重要です。
「ダメ」などとご家族様でお決めになられた言葉で統一いただき、
とにかく低い落ち着いた声で叱ります。そして止めたら褒めてあげてください。

なお、飼い主様はどんなときも動じない姿勢をワンちゃんに見せてあげる
必要がございます。「何があってもあなたを守ってあげる」という飼い主様の気持ちを
伝えるためにも、ワンちゃんが興奮しているときほど、飼い主様は落ち着くようにしましょう。

【噛んだら嫌なことを止めてもらえると思っている】
ワンちゃんは自分の行動の前後、周囲に何が起きたかを大変よく覚えており、
この経験をもとに、次に行動をとるようになります。
今まで、噛んだら嫌なことを止めてもらえたという経験があると、
噛むことにより、嫌なことを止めさせようとします。

このように、噛むことで嫌なことから逃れようとしている場合は、
「噛んでも、思うようにならない」ということをワンちゃんに教えることが重要です。
例えば、ブラッシングが嫌いなワンちゃんが、止めて欲しくて噛んだときには、
低い声で「ダメ」と叱りながらも平然とした顔でブラッシングを続けてしまいます。
このときに、手を引っ込めなくてもいいように、軍手などをご利用いただくと
よろしいかもしれません。
飼い主様が噛まれても動じず平然としながら、ブラッシングをしながら「お利口ね」
と褒めてあげる行動を続けることで、何が自分にとってよいことをもたらすか、
何をしたらいけないかをワンちゃんは覚えていくかと存じます。

すぐに伝わることではなく、繰り返し、いつも同じ対応が待っていることを通して、
教えていくことになりますので、根気強く対応をしていただければと存じます。
また、日頃から被毛をやさしく撫でることで、飼い主様に触ってもらうのは心地良い
という経験を作ることも大切です。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への
健康相談、しつけ相談の無料サービスを承っております。
実際のワンちゃんの状況をお伺いしながらのご案内が可能かと存じますので、
こちらもぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256
(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土・日・祝日9:30〜15:30
土曜日、日曜日、祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

これから気温差が大きくなる時期を迎えます。
体調維持の難しい時期でございますが、平尾様におかれましてはくれぐれも
ご自愛くださいませ。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



犬の早い起床

投稿者:勝田 葉子

投稿日:2011/02/02(Wed) 17:44

No.645

当初は6時からはじまり5時30分4時40分と、最近は3時30分ごろに犬が吠え出します、近所迷惑になると思い鳴きだすとほっとけずに自分も起きてしまい寝不足になってしまい、どうしていいかわからないので是非教えてください。

Re: 犬の早い起床

- アニコムカウンセラー 早乙女

2011/02/04(Fri) 13:31

No.648

勝田 葉子 様

節分を迎え、春の足音が待ち遠しい頃でございますが、
勝田様におかれましては、いかがお過しでしょうか?

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
勝田様のワンちゃんは朝方に吠え出すとのこと、
ゆっくりとお休みになれないお辛さはいかばかりかとお察し致します。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のご様子を拝見していませんので、ご案内が一般的なものとなりますことをご了承くださいませ。

【ワンちゃんが吠える原因】
1.吠える事で要求を叶えてもられると思っている
ワンちゃんが吠えたときに、勝田様は「どうしたの?」、
「静かにしなさい」などとお声をかけたことはございませんでしょうか?
吠えたときに声をかけてもらえた経験によって
「吠えれば大好きなお母さんが話しかけてくれる」
「呼べば誰かがかまってくれる」と、認識してしまうワンちゃんは少なくないようです。
中にはチラッと視線を向けてもらえただけでも嬉しくて仕方がないようですが、
大好きな家族の方に話しかけてもらったり、かまってもらうという事は、
ワンちゃんにとっては最高のご褒美になってしまうようでございます。

2.縄張りを守ろうとする
ワンちゃんはそれぞれの子が縄張りを持っており、
外で物音がすると縄張りを守ろうと思い吠えることが大変多いようです。
新聞や郵便を配達される方に吠えることも多いのですが、このような場合、ちょうど配達を終えて去る様子を、自分が吠えたから去っていったように感じることもあるかもしれません。

2.群れから離れた淋しさ
犬は群を作って生活する社会性の豊かなどうぶつですので、群れから離れた淋しさや不安感から吠えたり、飼い主様を探し回ったり、興奮して排泄をしてしまったりする場合もあるようでございます。

このほかにも、排泄物を片付けて欲しくて吠えたり、日中に十分にエネルギーを発散できておらず吠える場合などもございます。

【吠えたときの対応について】
勝田様のワンちゃんのように早朝に吠える場合は、「呼んだら飼い主様が来てくれた」という経験がもとになっていることが、ほとんどでございますが、勝田様におかれましてはいかがでしょうか。このように思っているワンちゃんには、「吠えても無駄だ」と教えることが大変重要でございます。しかしながら、勝田様がおっしゃいますように、早朝ですとご近所のことが気にかかり、知らん顔をし続けることは大変な困難を伴います。特に一度、吠えることを手段として思ってしまうと、吠えることに大変強く固執します。このため、「気付いてくれないのでないか」と長時間吠え続けることになり、飼い主様が耐え切れず声をかけてしまうと、「頑張って吠えて、よかった」と思わせてしまうこともございます。本当は、それでも知らん顔をし続けて、静かになってから声をかけることで、「静かにしていると、いいことがある」という経験をワンちゃんにさせ続けることなのですが、状況に応じて、「吠えたら、顔を見せる」という状況を作らないのも一つの方法かもしれません。

今、勝田様のお休みになっていらっしゃる場所とワンちゃんの寝床は離れているのでしょうか。もし別の場所で休んでいらっしゃるのでしたら、吠えてお母さんを呼ぶ状況を作らないように、勝田様の寝室の一部分に、例えばベッドの足元などに、キャリーバッグなどにお入れになられるのも一つかもしれません。寝床の場所を動かすのが難しいのであれば、ワンちゃんのケージに毛布などをかけたり、ダンボールなどで囲ってみたりして、周囲に守られているような雰囲気を作っていただいたくのも効果があるかもしれません。

一方、ご近所のことをあまり気にしなくてもいいようなお昼間などの時間帯には、たとえワンちゃんが要求をして吠えても知らん顔をするようにしていただき、「吠える=構ってもらえる」というワンちゃんの気持ちの中に出来た鎖をなるべく絶つようにしていただければと存じます。
このことは、ご家族様が外出からご帰宅なさったときにも、吠えたり興奮したりしているワンちゃんには声をかけるのではなく、静かになったときに声をかけるようにしていただき、「静かにしていると、いいことがある」と思わせてあげましょう。

ほかにも、夜のお散歩を長めにして疲れるようにしてあげたり、
遊んであげられる時間はたっぷりと遊んであげて
満足感を与えていただく事なども効果的かと存じます。
また、ホットカーペットなどをケージの全面に敷いてある場合など、
熱くて逃げられなくて吠えるケースなども今の時期には見受けられますが、
お水やお食事量などを含め、環境全般を見直していただければと存じます。

お子様の健やかなご成長と、勝田様とお子様がお過しなられる折々の季節が
輝かしい日々でありますよう、アニコムスタッフ一同心からお祈り申しあげております。



足の不自由な母が飼えそうな犬種

投稿者:大崎利恵子

投稿日:2011/01/31(Mon) 09:39

No.639

時々ぼーっとしてしまう母が少しでも元気になってほしくて、子犬を飼いたいと考えています.

Re: 足の不自由な母が飼えそうな...

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/02/02(Wed) 12:08

No.644

大崎 利恵子様

少しずつ梅の花が寒空に顔を見せてくれる頃でございますが、
大崎様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
お母様のことを案じる大崎様のお気持ちをうかがい、
お嬢様の温かいお気持ちに感激いたしております。
お母様は本当にお幸せでいらっしゃいますね。

さっそくご案内をさせていただきますが、
実際のお母様のご様子が分かりかね、
また、ワンちゃんには同じ犬種であっても個体差が大きいため、
一般的なご案内となってしますことをご了承くださいませ。

世界でケネルクラブを統括する国際畜犬連盟に公認されている犬種は、
2009年6月現在で339種であり、血統書の発行団体であるジャパンケンネルクラブには
このうち189種が登録されています。
たいへん多くの犬種があるのですが、これはさまざまな用途にあう犬種を人間が
作出してきたからでございます。
現在、たとえその用途に使われておらず、家庭犬として飼育されていても、
どのような役割を担うように作られてきたワンちゃんであるかを知ることは
大変重要かと存じます。

たとえば狩猟犬や牧羊犬であれば、運動量も大きいため、かなりの量のお散歩が
必要となります。もちろん、時が流れる間に、もともと持っている気質が弱められている
可能性もございますが、それでも、仕事を任されてきた犬種ですから、
その分、賢く、気質が強い傾向もみられます。
また、獲物を追うのが得意であれば、お散歩の途中に目にするネコちゃんや自転車など、
動くものに強く反応してしまうかもしれません。
ヨークシャー・テリアやジャック・ラッセル・テリアなどのテリア種も狩猟のお手伝いを
してきた犬種ですので、体は小さいですが、運動能力が高く、気が強い子も多いので、
飼ってみて戸惑う飼い主様も多いようでございます。
また、柴犬などの和犬も同様に高い狩猟能力を持っているワンちゃんたちです。

このようなことを考えあわせますと、
ヒトが可愛がるために作出してきた愛玩犬(トイ種)と呼ばれるグループのうちでも
体が小さいタイプの犬種がよろしいかもしれません。
シーズーやマルチーズ、ペキニーズなどは比較的、気質が大人しいといわれています。
ただ、これらの犬種は被毛が伸び続ける犬種でもあるので、
トリミングにお通いになる回数が多くなってしまうかもしれません。
また、チワワも体が小さく可愛いので適しているといえますが、
気質もいろいろですので、中にはなかなか気が強い子もいるようでございます。
トイ・プードルも賢くて愛らしいのですが、
身軽で遊び好きですので、ゆったりと生活をなさっているご高齢の方は、
「目が回りそう」というお気持ちになってしまわれるかもしれません。
なお、男女差でいえば、一般的には女の子のほうが、気質が大人しい様です。

お母様は足が悪くていらっしゃるとのことでございますが、
実際にワンちゃんとの生活が始まった後に、トイレのしつけやお散歩などのため、
大崎様が時折、お母様のお宅にいらっしゃることは可能でしょうか。
特に、成犬になれば大人しくなるのであっても、子犬ちゃんの間はどの子も元気いっぱい、
大変なのが一般的です。
子犬ちゃんの時期には、お母様が子育てに戸惑ってしまわれないためにも、
可能であれば時折お顔を出していただくとよろしいかと存じます。

なお、体の小さなタイプのワンちゃんをお飼いになられる際、特にご注意いただきたい点は、
ヒトやヒトの手を怖いと思わせないため、お世話のときなど、
ワンちゃんの頭の上から手を振り下ろしたり、
後ろから急に手を出したりしないことでございます。

ワンちゃんとの生活がお母様の心に張りをもたらし、
いきいきなさると嬉しいですね。
何かお手伝いできることがございましたらお気軽にご相談くださいませ。
心から応援いたしております。

まだまだ厳しい寒さが続くようでございます。
大崎様におかれましてはくれぐれも御自愛くださいませ。
お母様にもよろしくお伝えください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。