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発情期?

投稿者:クー

投稿日:2014/05/15(Thu) 10:06

No.3529

4ヶ月になるパグ 3.7sの♂なのですが、最近以上に落ち着きがなくトイレの失敗も多々あり、色々な物のにおいをよく嗅ぎます。自分のトイレも嗅いだ後にシートを引っかいたり、食べてしまったりという事もありました。今まで全くしなかった行動をとるのですが何か躾に問題があるのでしょうか?
それとやたら水を飲みます。1日に200g位飲んでいます。今の所飲んだ分は尿として排泄していますが病気なのでしょうか。
先日は、発情的な行動もとっていました。4ヶ月で発情期ってあるのですか。早くに去勢手術を考えています。

Re: 発情期?

- 獣医師 竹田

2014/05/19(Mon) 10:35

No.3533

クー 様

アニコム獣医師の竹田です。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
4ヶ月のパグちゃんに、近ごろ、トイレの失敗や多飲多尿、発情のような行動
が見られ心配されているとのことですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していない
ため、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

まず、健康面についてお答えいたします。
ワンちゃんが1日に必要とする標準的な水分量は体重の3/4乗×132(ml)くらい
だと言われており、パグちゃんの体重3.7kgで計算すると350ml程度です。
ただ、食事からも水分を摂取しますので、フードに含まれる水分量を差し引いた分が
実際の飲水量ということになります。
もちろん必要量は体重だけではなく、気温や運動量などによっても変動するのですが、
日飲水量が体重1kgあたり100mlを超えている場合、
獣医師さんは明らかな異常だと判断します。
パグちゃんの場合で言えば370mlということになります。
現在の飲水量は1日200mlくらいということなので、まだ、おどろくほど多いとは
いえません。
最近暑くなってきましたので、涼しかった頃よりも水分摂取量が増えているだけ、
とも考えられますが、
クー様が「おかしいな」、と感じるほど以前よりも増えてきているのであれば、
腎臓や膀胱など泌尿器系、または内分泌系の病気の可能性も否定できないので
一度、獣医師の診察を受けられれば安心かと思います。
はじめはおしっこの検査など、比較的パグちゃんへの負担の小さい検査から
開始することも可能です。

次に、発情についてですが、
実は男の子の場合、決まった発情期はありません。性成熟を迎えたあと、
女の子の発情に反応して、発情行動を示します。
性成熟の時期は犬種によってかなり差があるのですが、早くても6ヶ月くらい
といわれており、4ヶ月ですと少し早いように感じます。
遊びの動きが、一見発情行動のように見える場合も有ります。
そうであれば、しつけで是正可能ですし、ご心配いらないのですが、
泌尿器などに何らかの違和感があって示している行動という場合があります。
たとえば膀胱炎や尿道炎などです。
生殖器を気にしたり、舐めたりする、おしっこの回数が増えて1回の量が少なく
なっている、などの様子が見られれば注意が必要です。
また、可能性はたいへん低いのですが、性ホルモンの異常という可能性もあります。
こちらもあわせて一度、獣医師の診察を受けられれば安心かと思います。

また、クー様におかれましては早くに去勢手術を考えていらっしゃる
とのことですね。若齢のワンちゃんにおいては性成熟前の生後4〜6ヶ月頃が
適期だと言われております。
去勢手術のメリットは、男性ホルモンを分泌する精巣が無くなるために、
男性ホルモンに関連して起こる病気や行動を抑えることができることです。
予防できる病気としては、会陰ヘルニアをはじめ、肛門周囲腺腫、
前立腺の病気(前立腺肥大など)、精巣腫瘍などがあげられます。
また、男性ホルモンの影響で起こる攻撃性を抑えたり、
マーキングやマウンティングなどの性行動を抑える効果も期待できます。
性的欲求から解放してあげることで、穏やかな落ち着いた生活ができる
ようになることも期待されます。
しかしながら、ワンちゃんの攻撃的な行動に関しては、男性ホルモンの影響以外に
原因があることもあります。マーキングやマウンティングなども、性的行動として
ではなく、縄張りや順位の主張として行っているような場合、あるいは去勢手術以前
にすでに行動として記憶している場合などには、去勢手術をしても行動が
改善されないこともあります。
また、手術のデメリットとしては、
去勢手術後は、代謝エネルギー量が減るために太りやすくなることですが、
手術後に体重の変化をチェックしながら食事の量を調節していただくことと
適度な運動を続けることでリスクが軽減できるといわれています。
手術の適期などはワンちゃんの成長などと合わせて決お決めいただく必要が
ございますので、是非、かかりつけの先生にもご相談いただけたらと思います。

最後にしつけについてご案内いたします。
パグちゃんが以前と異なる行動をするようになり、クー様におかれましては
しつけの面でもご心配をなさっていらっしゃるご様子ですね。
ワンちゃんは成長とともに今までとは違う行動をするようになりますし、
また、一度できるようになったことでも、ちょっとしたことがきっかけで、
しなくなったりします。
クー様のパグちゃんも、トイレの失敗がみられるようになったとのことですね。
ワンちゃんがお家での生活に慣れて行動範囲が広がると、
どこがトイレなのか分からなくなってしまうこともあるでしょうし、
最初は褒めていたけど、トイレでのオシッコができるようになって、
成功しても褒めなくなるとトイレでの排泄をしなくなることもみられます。
このように、さまざまな理由で、一度できていたのにトイレの失敗がみられる
ようになることはみられます。
成長の段階だと思っていただき、「そろそろかな」というタイミングで、
穏やかにリラックスした雰囲気でトイレに誘ってみてあげましょう。
たとえば、ケージの中でオシッコをした後、お部屋に出して遊んでいて、
そろそろオシッコをするくらいのタイミングで、
「トイレはここよ」などという決まった掛け声を穏やかで明るいトーンで
かけていただき、偶然でもオシッコが出たら、「お利口ね」と褒めて
いただきます。このように、シートの上でオシッコをしたことに対して
褒めていただくことで、「ここでしたらいいのだよ」「このようにトイレに戻る
のだよ」ということを教えてあげましょう。繰り返しているうちに、
だんだん位置関係も理解するようになりますので、
根気強く教えてあげてください。
成功体験から「リビングのこの場所からは、ケージはこのようにして戻る」、
「キッチンの近くで遊んでいるときは・・・」とわかってくると
何かの折に自分で戻るようになるかと存じます。
そのときは、いつもよりも、たくさん褒めてあげましょう。

また、お部屋の配置などから、いつも遊ぶところからケージのトイレに誘導する
のがたいへんでしたら、ケージ以外にも、あまり人の出入りのない、
静かなところにもう一つトイレを用意してあげてもよろしいでしょう。
特に、頻繁にしてしまう場所がありましたら、その場所をトイレにして
いただいてはいかがでしょうか。
また、誘導するときに、あわててトイレに連れていこうとすると、
そのあわただしさに、ワンちゃんを戸惑わせてしまうこともございますので、
最初は一滴でもトイレシートの上に落ちれば
成功とみなしていただくくらいのお気持ちでなるべくゆったりとリラックスした
雰囲気でお連れいただくとよろしいでしょう。
また、トイレでオシッコやウンチをしようとして、排泄物がシートにあると嫌がって、
したがらないこともございますので、シートはこまめに取り替えてあげてください。

トイレでの排泄が上手くいかないと、叱ったり、声をあげたりしたくなりますが、
粗相を飼い主様に叱られたことで、排泄行為そのものがいけないと思い、
隠れたところで排泄をするようになってしまうこともあります。
また、粗相を見つけた飼い主様が「あらーっ」と声を上げた様子を、
「注目を浴びたこと」「ご褒美」だと思ってしまい、トイレではない所ですることが
ご家族の注目を浴びることの一つの手段となってしまうこともあります。
そのようなことを防ぐため、トイレ以外のところで排泄をしてしまっても、
声をあげたり、叱ったり、騒いだりしないようにご注意ください。
上手くいったときだけ、注目していただき、排泄ができたときに褒めることだけに
注力しましょう。
また、中には、オシッコを片付ける際の飼い主様の手にある白い雑巾に反応
して、遊べると喜ぶワンちゃんいますので、片付ける際もあまりパグちゃん
にその様子を見せないほうがよろしいかもしれません。

子犬ちゃんですので、まだお家の中の位置関係が把握できていないでしょうし、
まだ排泄の機能が成長の途中ですので、遊ぶことのほうを優先しているうちに
出てしまっているのかもしれません。
最初はなかなか覚えてくれないので、どうしてもいろいろな方法を試したく
なりますが、ワンちゃんは環境の変化に敏感ですので、
あまりトイレの場所などをかえることなくゆっくりと、長い目でパグちゃんを
励ましてあげてください。
また、ワンちゃんは他のワンちゃんとのコミュニケーションの手段として、
また多くの情報を得るため、人間における嗅覚の重要性と比べ物にならない
くらい、嗅覚は大切です。
パグちゃんはこのところ、さまざまなものの匂いを嗅ぐようになってきたとのこと
ですが、成長に伴い、さまざまな情報を外の世界から取り込もうとしているのかも
しれませんね。
これからさらに成長すると、お散歩の途中でも他のワンちゃんからの情報を
得ようと、道の匂いを一所懸命かぐようになると思いますが、
見守ってあげてください。
どのような行動が望ましく、どのような行動をしてはいけないのかをお教え
いただくため望ましい行動の後に褒めていただき、いけないことをしたとき
には、「いけない」「ダメ」など、分かりやすい言葉をお決めいただき、
低い声で落ち着いて、毅然と叱っていただくとよろしいでしょう。
大きな声、高い声、感情的な声で叱ると、いけないことを教えているということが
明確に伝わらず、余計に「騒いでくれる」と思わせてしまうことがありますので
注意しましょう。
いたずら盛りの子犬ちゃんの時期は、楽しくて可愛いけど、目が回りそうで
たいへんな時期でもございます。
存分に、今しか味わえない可愛さを楽しんでいただき、大切にお育てになって
ください。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
パグちゃんのお健やかなご成長をお祈りいたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 発情期?

- クー

2014/05/20(Tue) 10:14

No.3534

解りやすい説明ありがとうございました。
水分量に関しては教えて頂いた計算で今後対応します。

最近気になる事ができました。
共働きで日中(8時〜16時頃)は留守にします。
その間はケージに入れて留守番をさせています。帰宅後は寝るまでケージから開放し自由にさせています。
留守番の時間が長いのはやはりワンちゃんにとっては淋しくてストレスになってしまうのでしょうか?

帰宅後すぐにケージから出すと最初のうちは後をついてきたりおとなしくしているのですが、だんだん興奮しウーウーうなりながら足に噛みついてきます。
あとは自分の尻尾を追ってくるくる駒の様に回転したり、尻尾をかじったりしている事もあります。

他にも留守番中に宅配便等人の気配やチャイム、電話の音に反応してキャンキャン鳴いているようなのです。
それがエスカレートし、トイレのウンチも踏みつけケージの中を右往左往し、ケージの中はウンチまみれになっている事が多々あります。なので帰宅する時は興奮しないようにそっと入るようにしています。

色々な音や環境に慣れさせるしかないのでしょうか?
何か原因があるのでしょうか?

初めてワンちゃんを飼ったのでわからない事ばかりです。
回答 宜しくお願い致します。



Re: 発情期?

- 獣医師 竹田  ドッグライフカウンセラー 三留

2014/05/21(Wed) 16:58

No.3537

クー 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
クー様と元気いっぱいのパグちゃんの笑顔にあふれたご様子が
目に浮かぶようでございます。

さて、普段、ご家族様がお仕事にいらっしゃっている間は、
パグちゃんはお留守番なので淋しいのではないかと
ご心配なさっていらっしゃるのでございますね。
子犬ちゃんをお迎えになられたとき、体調管理のためにたいへん重要なことは、
構いすぎず、しっかりと睡眠を取らせてあげることです。
日中、お留守の間はおのずと睡眠時間をしっかりと取れますので、
健康管理のためには、かえって望ましいことかもしれません。

ワンちゃんは、周囲の気持ちを察知する能力が高いので
「一人にして、ごめんね」と申し訳なさそうにお出かけなさるより、
「これが当たり前」とパグちゃんが思うようにしていただくほうが
望ましいでしょう。
このためには、さりげなくお出かけをなさって、さりげなくご帰宅
なさるとよろしいでしょう。
また、ご出勤前に大変ではございますが、朝、お散歩などで楽しい時間を
過ごさせてあげ、「楽しかった!」「疲れたからのんびりするね」という状態に
してあげられると尚望ましいでしょう。
ケージの中に大好きなママの匂いのするトレーナーなどを入れておいて
あげてもよろしいですね。

また、お留守番をするケージを、お気に入りの場所にして
あげることがたいへん重要です。
例えば、叱ったときにケージに入れることはなさらず、
いつも入ると嬉しいことがある場所だと感じるように、
ケージに入ったら、ご褒美を与えていただくなどなさるとよろしいでしょう。

興奮しやすいのが子犬ちゃんの特徴といえるかもしれませんので、
興奮しているときは、周囲の安全をチェックしていただき、
知らん顔をしていれば、そのうちにおさまります。
反対に、興奮しているときに追いかけたり、周囲が騒ぐと、
「興奮すると、楽しいことがある」という経験を
させてしまうことになってしまいます。
帰宅なさったときのパグちゃんのご様子が気になってしまわれる
かもしれませんが、良い状態のときに、声をかけてあげたり、
遊んであげることが大切でしょう。
シッポをかんだり、ぐるぐる回ったりすることも気になるかもしれませんが、
このときに、「何やっているの」と声をかけたり、ご夫婦で注目なさると、
だんだん、構って欲しいときに、このような行動をするように
なることもございます。
させたくない行動については、さっとご家族が部屋を横断したり、
窓を開けるなどなさってパグちゃんの気持ちを他のことに
引くようになさるとよろしいでしょう。

チャイムなどに吠えることも
成長に伴い、縄張り意識も発達してきますので、多くなるかもしれません。
慣らしていくということも大切なことでございますが、
大切なことは、慣らしたいことと、パグちゃんの好きなことを結びつけて
いくことでございます。
例えば、チャイムの音がすると鳴くのであれば、
チャイムの音がしたら、「ハウス」などとケージの中に入るように指示を
していただき、ケージに入って静かにいる状態で、「お利口」と好きなオモチャや
オヤツを与えていただくのもよろしいでしょう。
ご家族がご不在なときだけ吠えているのであれば、
先にご案内をしたように、ご家族様のお留守は日常生活の一こまで
大したことでないように、感じさせてあげることが大切でしょう。
また、例えば、飼い主様がジャケットを羽織るとソワソワする、などの様子
があるのであれば、ご在宅時にジャケットを羽織り、そのままお部屋で
お過ごしになるなどなさるとよろしいでしょう。

パグちゃんが、のんびりとリラックスをして生活を楽しめるように、
クー様が子犬時代のパグちゃんの可愛さを十分に満喫なさることが
大切でしょう。
ご心配なことがおありの際は、アニコムのどうぶつ相談を
お気軽にご利用ください。
パグちゃんのお健やかなご成長を心からお応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



メス犬のマウンティングについて

投稿者:さくらこ

投稿日:2014/05/16(Fri) 19:35

No.3532

はじめまして。7歳になるメス犬(去勢なし)のことでわからないことがあるので質問させてください。

2日前辺りから異常に興奮するようになり、私の腕や背中にしがみついてしきりにマウンティングをしようとします。
発情期かなと思って出血の有無も確認したのですが、出血はありません(興奮しだす前から毎日、尿のチェックなどはしているので見落としもありません)。

あとはゲージの中に入れてあるブランケットを引っ張り出そうとしてみたり、やたらと床の匂いを嗅いだり、穴を掘るしぐさも見せます。
やはり発情期なのでしょうか・・・?

それから7歳なので、体力的に考えると去勢はしない方がいいのでしょうか?でも去勢をしないと疾患にかかりやすいと聞いたことがあるので悩んでいます。


元気はあります。食欲も普段と変わらずよく食べてくれてます。

Re: メス犬のマウンティングにつ...

- 獣医師 山中

2014/05/21(Wed) 12:40

No.3536

さくらこ 様

若葉が初夏の日ざしにまぶしくかがやく季節となりましたが、
さくらこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のワンちゃんのご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

7歳になる女の子のワンちゃんのマウンティングと去勢(避妊)についての
ご相談でございますね。
ワンちゃんがマウンティングという行為をする場合、性的な本能から行われる場合以外にも、
自分の方が上だとアピールするためであったり、遊びでの興奮からやも行われる場合
がございます。また、ワンちゃん同士の遊びの中で順位争いに関係なく、
ちょっとした遊びとして行うこともあるようです。
マウンティングには「自分の方が上だ」とアピールする意味もありますので、
さくら子様の腕などでマウンティングを続けるようですと、
状況にもよりますが、ワンちゃんが自分の方が優位な立場だと思ってしまう
可能性もございます。「マウンティングされそうになったら後ろを向いて立ち去り、
ワンちゃんを相手にしない」という事を行っていただき、
「マウンティング」=「無視をされる」ということを教えてあげると良いかもしれません。

次に、マウンティングが発情と関連している場合についてご案内させていただきます。
ワンちゃんは一部の犬種を除き、通常、年2回のサイクルで発情出血(生理)を迎え、
ホルモンを分泌させ妊娠を可能にします。
発情期は正確には@発情前期、A発情期、B発情後期、C無発情期に分かれます。

@発情前期
発情前期には陰部が赤く腫大し、出血がございます。
この発情前期は、通常約1〜2週間ですが、個体差は3日〜27日と大きく開きがあります。
発情前期になりますと、外陰部を触ると硬いのですが、ふっくらとしてみえます。
この状態が続いた後に発情期が来ます。
A発情期
発情期になると出血は全く見られなくなり、外陰部はふっくらとしたままですが、
発情前期と異なり、触れると柔らかくなっています。
外陰部の変化以外の兆候としては、排尿回数が増える、陰部を舐める、
落ち着きがなくなる、食欲の変化などがあります。
B発情後期
発情期の後は発情後期となり、この時期にはもう男の子を許容しなくなります。
発情後期はワンちゃんの妊娠期間と同じ約2ヶ月続き、
この時期に妊娠していないのに乳腺が発達してお乳が張ったり、
「偽妊娠」という、妊娠しているワンちゃんと同様の臨床徴候がみられることがあります。
偽妊娠は主に、乳腺の腫大、乳汁分泌、食欲不振、神経質・攻撃的になる、巣作り行動
などがみられます。
C無発情期
発情後期が終わると無発情期となり、発情していない時期となります。
無発情期はワンちゃんの種類や個体差によって異なりますが、約4〜10ヶ月続きます。
ワンちゃんの発情はこれらのサイクルを繰り返すという形になっています。

さくら子様におかれましては、発情出血は見ていないという事でございますね。
ワンちゃんには人間の閉経にあたるものはなく、生涯にわたり発情周期を繰り返しますが、
小型犬では老齢期は一般的に10〜12歳前後と言われておりますので、
さくらこ様のワンちゃんには少し早くはございますが、7歳はシニアの入り口の
年齢でございます。変化の現れ方には個体差がございますが、加齢に伴う症状として、
発情周期が不順になったり、排卵数が減少したりして、出血の量や色にも変化がみられることも
あるため、発情に気づきにくくなっている可能性もございます。

また、ゲージの中に入れてあるブランケットを引っ張り出そうとしたり、
穴を掘るしぐさがあるという事ですので、
発情後期におこる「偽妊娠」という可能性もあるのかもしれませんね。
偽妊娠の症状は、生理的な現象であり時間の経過とともに自然に退行していきますが、
ワンちゃんによっては乳腺の熱感や腫れなどを引き起こしたり、
攻撃性が増すような場合には投薬による治療が必要な場合もございます。
ワンちゃんの行動以外にも乳腺が腫れてきていないかどうかなどについても、
ご確認いただけたらと思います。

今回の行動が、発情期が関与したものであれば現在お困りの症状も次第に落ち着いてくる
かとは存じます。
しかしながら、加齢によるごく自然な変化である一方で、
発情以外の原因がある場合もございます。
例えば、子宮蓄膿症などの病気や、卵胞腫瘍などのホルモン異常によっても
発情周期が不安定になる場合があるため注意が必要です。
中でも一番心配な病気は子宮蓄膿症です。

子宮蓄膿症になると、「水をよく飲むようになる」、「尿の回数が増える」「陰部をよくなめる」、
「お腹が膨らむ」、「元気・食欲の低下」といった症状が見られます。
その他、嘔吐や下痢を伴うこともあります。
外陰部からのおりものは、出る場合と出ない場合があります。
これは、子宮内で産生された膿が、完全に子宮内に溜まり込んでしまう場合と、
少しずつ陰部より漏れ出る場合があるためです。
さくらこ様のワンちゃんにおかれましては以上のような症状はございますか。

子宮蓄膿症の発症には女性ホルモンが関与しているため、繰り返される発情によって、
加齢とともに発症する危険性が増加するといわれております。
特に、出産経験のないワンちゃんや長く繁殖を休止しているワンちゃんは
この病気にかかりやすい傾向にあります。
子宮蓄膿症は放置しておくと亡くなることもある病気です。
前述の症状があらわれた場合はすぐに受診をおすすめいたします。

他に考えられる病気としては、神経や女性ホルモン以外のホルモンのご病気がございます。
例えば、てんかんや甲状腺機能亢進症等の病気があると、
性格が変わったように興奮したり、一見元気に見える状態になったりします。

また、現在7歳とのことで、手術に耐えられるかどうか、
しかし、去勢(避妊)をしないことによる疾患もご心配とのことで、
悩んでいらっしゃるのですね。

仰る通り、去勢(避妊)をいたしますと、子宮や卵巣を摘出するため、
先ほど申し上げました子宮蓄膿症や卵巣の腫瘍を防ぐことができます。
しかし、デメリットとして、全身麻酔による後遺症の可能性もございますが、
特にさくらこ様のワンちゃんのように高齢ですと、元気食欲があっても、
事前に全身状態をチェックすることが殆どです。

全身状態の確認は、術前の問診や聴診、触診、血液検査やレントゲン検査等で確認します。
それまでの既往歴等もお伺いして判断いたしますので、
手術についてはかかりつけの先生とよくご相談されることをおすすめします。

さくらこ様のワンちゃんの現在の様子はいかがでしょうか。
実際に発情しているかどうかは、動物病院さんで身体検査をお受けになったり、
膣内部の細胞を顕微鏡で見てもらったりすることでも確認することができます。
元気食欲があるとのことですが、健康診断も兼ねて、
一度、全身のチェックをしてから、去勢や病気についてのご相談をされても良いでしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
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0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。



猫のシャー

投稿者:なっち

投稿日:2014/05/14(Wed) 11:23

No.3527

いつもお世話になります。
3歳オスと9か月メス2匹のねこがいます。
メスが避妊手術をするまではオスはマウントして構っていたので心配して獣医さんにきいたらフェロモンが出ているのでしょうがない、妊娠はしないから大丈夫とアドバイスを頂きました。
メス猫は避妊手術を終え元気になったらオスがシャーシャーしてメスを叱っているようにみえます。
仲はいいんです。お互いをグルーミングして労わっていたりします。
どうしてシャーっと怒るのでしょうか?教えてください。

Re: 猫のシャー

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/05/15(Thu) 14:16

No.3531

なっち 様

新緑の美しい頃でございますが、
なっち様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
なっち様の女の猫ちゃんが避妊手術を終えられてから、
3歳の男の猫ちゃんの様子が変わり、仲は良いけれども、
シャーシャーと女の猫ちゃんを叱っているようにみえるとのことでございますね。

環境の変化に敏感な猫ちゃんですから、私たち人間では分からないような匂い
などの些細な変化であっても、同居のネコちゃんの変化を感知し、
行動に変化をみせることはみられます。
特に避妊手術をなさった後とのことですので、しばらくしていても病院の匂いが
残っていたり、ネコちゃんの匂いそのものが変化したことも考えられます。
あるいはエリザベスカラーに戸惑いを感じているということは
ございませんでしょうか。
いろいろな変化に戸惑いながらも、ネコちゃん同士の距離をどのように取ったら
良いのか探っているのかもしれませんね。
避妊手術後のネコちゃんが家に帰った後、お留守番をしていた同居のネコちゃん
がその変化に戸惑うことはしばしばみられますが、
だんだん慣れていくことが多いようです。
なっち様のネコちゃんたちも、お互いに仲が良いとのことですし、
大きな変化があった後ですので、無理をなさらず、自由に距離を
取れるように過ごしているうちに、今までと変わらないという安心感から
シャーシャーという頻度なども和らいでいくのかもしれませんね。
仲の良いネコちゃん同士でも、グルーミングしあいながら
「ちょっとしつこい」と怒ったりけんかになったりすることもございます。
食欲や体調、その他のご様子に変化がなく、ネコちゃん同士仲良くして
いらっしゃるのであれば、少し時間が経過するまでご様子を見ていただくと
よろしいのではないでしょうか。

また、ネコちゃんの行動には、
「本当にストレスをぶつけたい対象があるけれども、
その存在に向けることは難しいので、違う対象に怒る」
というような行動が見られることがございます。
シャーシャーという以外にも、何かネコちゃんたちの変化はございませんか。
もし、何かネコちゃんが最近ストレスに感じているようなことがあれば、
そのストレスを取り除いていただくことが重要でしょう。
例えば、最近、窓の外を体の大きなネコちゃんがうろうろしていて気になるので
あれば、そのネコちゃんが物理的に来られないようにしたり、
目隠しをして、存在そのものが気にならないようにするなどしていただくと
よろしいでしょう。
また、お部屋の間取りを変えたり、トイレの砂を変えたなどということが
あれば、前の馴染んだ状態に戻していただくとよろしいかもしれません。
のんびりと、自分の縄張りを確認しながら、快適な生活を続けるうちに
男のネコちゃんが怒ることがなくなるとよろしいですね。


なっち様とネコちゃんたちとの笑顔いっぱいの毎日を
心から応援いたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。




フードについて

投稿者:NO

投稿日:2014/05/09(Fri) 15:21

No.3521

いつもお世話になっています。
8歳のミニチュアダックスフント(♂)です。
現在減量のため、ヒルズのメタボリックスを与えています。
メタボリックスには成犬用しかありません。
体重は順調に減り目標に達していますが、今の体重を維持していきたいと思っています。
ヒルズのサイエンスダイエットの体重管理用には高齢犬用があります。高齢犬用に変えたほうがよいのでしょうか?ちなみにメタボリックスの前にはサイエンスダイエット体重管理用を与えていました。
よろしくお願いします。

Re: フードについて

- ペット栄養管理士 三留

2014/05/12(Mon) 18:58

No.3525

NO 様

日差しに夏の兆しを感じる頃でございますが、
NO様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。

NO様におかれましては、大切なミニチュアダックスフントちゃんの食事の
管理をしっかりと把握されているご様子で、
ワンちゃんたちは本当に幸せでございますね。
ご高承のように、犬種、ライフステージ(若齢期、壮年期、老齢期)、
体の大きさはもちろん、妊娠、授乳期、健康状態によっても必要な栄養素は
変化いたしますので、状況にあわせた多彩なお食事が販売されております。
しかしながら、個々の商品の詳細な特徴等の情報等につきましては
弊社では持ち合わせておらず、
またそれぞれのワンちゃんにとっても状況はかわってまいりますので、
一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。

現在、ヒルズのメタボリックスを与えていらっしゃって、
順調に体重は推移していらっしゃるご様子でございますね。
ドッグフードは、毎日の主要な食事として給与することを目的とし、ペットフードと水だけで
指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品
であり、
「ペットフード公正取引協議会」の定める試験の結果を基に定められている総合栄養食と、
特定の栄養の調整又はカロリーの補給を目的とするその他の目的食に
大きくわかれています。
日本ヒルズコルゲート社からは、総合栄養食はもちろんのこと、獣医学的な
見解から食事による取組みが必要であり、主に獣医師の先生からの処方を
主体に設計されているその他の目的食の一つである特別療法食も
作られています。
ミニチュアダックスフントちゃんに与えていらっしゃるメタボリックスは
特別療法食にあたり、獣医師の先生の指導のもとに、減量することを目的
として作られている商品でございます。
年齢の制限がなく、シニア期を迎えたからだの変化に必要な栄養学的手当て
がされているわけではないようでございます。
シニア期のワンちゃんであっても、壮年期のワンちゃんであっても、食べても
問題がなく、体重を減らす、もしくは管理するいう目的を遂げるために
作られています。

一方、以前与えていらっしゃった、ヒルズのサイエンスダイエットの体重管理用
は特別療法食ではなく、総合栄養食であり、体重が増える傾向の強い
ワンちゃんが適正体重を維持できるように作られた商品だと考えいただくと
よろしいでしょう。
人間もシニア期を迎えると体の中ではさまざまな変化が生じるのと同じように、
ワンちゃんにも白髪が生えるなど、変化が生じます。
大型犬のワンちゃんは、中型や小型のワンちゃんよりゆっくりと大人になり、
早く老いを迎えますので、早くから意識をされる飼い主さんが多いようで
ございますが、それでもNO様のミニチュアダックスフントちゃんも8歳との
ことですので、これから体の中でおきる変化を想定してお食事を
お与えになられるのは大切なことでございます。
シニア用のお食事には、例えば、老化の原因の活性酸素から体を守るために
有効とされるビタミンEやビタミンC、ベータカロテンなどの抗酸化成分が豊富に
配合されていたり、炎症を緩和したるなどの作用のあるαリノレン酸やEPA、
DHAなどのn3系列の必須脂肪酸を含むなど、
年を重ねることに対するさまざまな工夫が商品ごとになされているようで
ございます。

肥満は脂肪組織が過剰に蓄積された状態ですが、お食事などにより摂取
するエネルギーが、運動などで消費されるエネルギーを上回った場合に
生じる状態でございます。
何を食べるかも大切ですが、それとともに、
いかにエネルギーを消費するか、また消費しやすい代謝の良い体を作るかが
ポイントでございます。
シニア期になると、どうしても運動量が減るので、筋肉量が低下し、それと共に
代謝が低下しますので、お散歩に連れ出してあげ、しっかりと運動量を確保
するということは、今まで以上に大切でございます。
もし、NO様のミニチュアダックスフントちゃんが、まだ、これからも体重を
減らしていくことが必要な状態であれば、今のお食事からの変更は
必要ないかもしれませんが、現在、体重が順調に減っているということで
ございますので、さらなる減量の必要はなく現在の体重を維持することが目的
であれば、高齢用のお食事に変更なさるのもよろしいかもしれません。

一方、肥満によりリスクが上昇する病気は関節疾患、心臓疾患、糖尿病
などの代謝性疾患などがあげられます。
これらの疾患は特に高齢になるほど注意が必要です。
このような病気の予防のためにも、まだ積極的な減量が必要と判断される
場合には、メタボリックスのような減量用の特別療法食を継続する方がよい
こともあります。
NO様のミニチュアダックスフントちゃんは目標体重に達しているとのことですが、
お食事の切り替えのタイミングをかかりつけの先生にご相談していただいても
よろしいでしょう。

お食事の回数やお食事内容の切り替えなど、
お食事の与え方をかえるときには、徐々になさるのが基本でございます。
メタボリックスから体重管理用には高齢犬用に変えるのであれば、
一回の供与量の一割ほどの分量の体重管理用のシニア用のお食事を
メタボリックスにお入れいただき、次の日は2割、その次の日は3割という具合に、
10日ほどかけることで変えていくのがよろしいでしょう。

ただし、腎臓に負担がかかりやすいワンちゃんはタンパク質の摂取の制限が
望ましいなど、ワンちゃんに持病がある場合にも栄養摂取の方法に工夫が必要
なことも多く、一度、ミニチュアダックスフントちゃんのかかりつけのお体の状態を
良く把握なさっている獣医師さんに、ミニチュアダックスフントちゃんのお食事を
どのようになさることがもっとも望ましいかご相談いただくことが重要かと存じます。
ミニチュアダックスフントちゃんのお食事管理が成功し、
いつまでも若々しく、楽しくお散歩をなさるよう
心から応援いたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



Re: フードについて

- NO

2014/05/14(Wed) 09:57

No.3526

詳細な説明ありがとうございました。
ご意見、参考にし、一日でも健康で長生きできるよう対処していきたいと思います。
ありがとうございました。



Re: フードについて

- ペット栄養管理士 三留

2014/05/15(Thu) 13:10

No.3530

NO様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
NO様の深い愛情に包まれ、ニチュアダックスフントちゃんが幸せいっぱいに
お過ごしになられますよう心から応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



てんかん

投稿者:ベル

投稿日:2014/05/11(Sun) 14:30

No.3523

 3歳のヨークシャテリア、去勢ずみです。2歳4カ月からてんかんの発作を起こすようになり、投薬・座薬、大学病院でMRI検査をうけました。薬を色々組み合わせていますが、発作の間隔があきません。10日間ぐらいで次の発作が起きます。今までも、この薬はあっていると喜んでいると、だんだん間隔が短くなって10日にもどってしまいます。
薬はエクセグラン、フェノバール、ガバペン、ダイアップ、臭化カリウム、フコビタールを飲ませたり、発作後座薬をさしています。

Re: てんかん

- 獣医師 山田

2014/05/14(Wed) 15:52

No.3528

ベル 様

風薫る新緑の季節となりましたが、ベル様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
3歳になるヨークシャテリアちゃんのてんかんの発作で治療されて
いらっしゃるのですね。
大切なヨークシャテリアちゃんの苦しそうな発作をご覧になられるのは
ベル様にとって、さぞかしお辛いことと、お気持ちをお察しいたします。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承ください。

てんかんとは、発作的に繰り返される全身性の痙攣(けいれん)や意識障害を
主な症状とする脳疾患です。
てんかんというのは病気の名前で、てんかん発作はてんかんの症状にあたります。
大脳の神経細胞は規則正しいリズムでお互いに調和を保ちながら
電気的に活動しています。
しかし、環境の変化や体調など何らかの理由により、穏やかなリズムを持った活動が
突然崩れて、激しい電気的な乱れが生じることがあります。
この時に「てんかん発作」が起こります。
また、てんかん発作は繰り返しおこることが特徴です。
そのため、1回だけの発作では、てんかんという診断は行いません。
繰り返し起こる発作の間隔は個体差があり、
月に数回起こすどうぶつもいれば、1年に1度という場合もあります。
また、てんかん発作には「全身性の発作(大発作)」と
「意識が消失しない軽度な発作(小発作、もしくは部分発作)」があります。
てんかん発作が継続する時間にも個体差があり、数十秒から数分以内の短い発作も
あれば、長時間持続する場合もあります。
およそ30分以上連続して続く、もしくは短い間隔の発作を複数回短時間に
繰り返す場合は、てんかん重責(じゅうせき)状態と呼びます。

どうぶつがてんかん様の痙攣発作を起こす場合、次のような原因が考えられます。
◇特発性(真性)てんかん
脳の異常を伴わずに起こる原因不明のてんかんです。
遺伝的素因が報告されている犬種もありますが、どのような犬種でも起こりえます。
◇症候性てんかん
脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷による脳障害などの脳疾患に伴って起こる
後天性のてんかんです。
◇潜因性てんかん
症候性てんかんが疑われるものの、各種検査上明らかな異常が認められないものを
潜因性てんかんといいます。
◇非てんかん
脳以外の異常(電解質異常、低血糖、肝障害、腎障害、中毒、低酸素など)に起因
して発作がみられることがあります。
この場合は、発作の原因となっている疾患の治療を行います。

ベル様のヨークシャテリアちゃんは大学でMRI検査を行ったとの事ですね。
その結果、特に頭蓋内には異常がなく、
いわゆる「特発性のてんかん」と診断をお受けになられたのですね。
特発性のてんかんは上述したように、
脳の異常を伴わずに起こる原因不明のてんかんです。
その場合の主な治療方法は「抗てんかん薬」と言われる発作を抑える薬を用いた
内科治療となります。発作を完治することはできず、発作の頻度や程度を減少
させることが目的となります。

ベル様のヨークシャテリアちゃんは
沢山のお薬を内服し、発作後に座薬も使用していても
だんだん発作の間隔が短くなり10日に一度は発作が出るような状態なのですね。

一般的にワンちゃんのてんかん発作に使用する抗てんかん薬は
ベル様のヨークシャテリアちゃんが服用しているフェノバルビタ−ル、ゾニサミド、
臭化カリウム、ジアゼパム、ガバペンチンなどです。
以下に代表的なお薬について記載させていただきます。

【フェノバルビタール(フェノバール)】
長時間作用型のバルピツール酸系のお薬で古くからてんかん治療に
用いられています。
脳全体の神経をしずめる作用があります。抗けいれん作用のほかにも
鎮静・催眠作用もあります。長期投与する場合には、
定期的な血液中フェノバール濃度や肝酵素値の測定が推奨されます。

【ゾニサミド(エクセグラン)】
脳神経の興奮をおさえて、てんかんの発作を予防します。
いろいろなタイプのてんかんに広く使われています。
ゾニサミドを使用して1〜3週間後に血液中の濃度を測定してお薬の量を調整
します。血中濃度が安定しているのに発作のコントロールができない場合には
臭化カリウムという薬を追加していきます。

【臭化カリウム】
神経細胞の細胞膜を安定化させる事による抗けいれん作用があります。
フェノバルビタールに反応しない強い発作を起こす場合などに使用されます。
臭化カリウムは効果が発現するまでに2か月ほどかかります。

【ジアゼパム】
中枢神経に作用するお薬で、鎮静効果や抗けいれん、筋弛緩など様々な作用
があります。
ワンちゃんでは効果の持続時間が短く、大体は重積発作時や緊急用の常備薬として
用いられます。

【ガバペンチン】
てんかんの部分発作に対するお薬です。
他の抗てんかん薬とは作用機序が異なるため、
別の抗てんかん薬(フェノバルビタールや臭化カリウムなど)と併用することで、
てんかん発作の抑制効果が高まります。
ガバペンチンと類似する新薬でプレガバリンというお薬もあります。

【レベチラセタム】
ヒトのてんかん治療にも用いられる比較的新しいお薬で、別の抗てんかん薬と
併用します。

お薬の効き方には個人差が大きいため、治療に対する反応や副作用の発現具合
などをみながらお薬の種類や投与量を調節していきます。
従来から知られているフェノバルビタールやゾニサミド、臭化カリウムをまず
選択し、それでも発作のコントロールが難しい場合には、いくつかのお薬を
組み合わせたり、新しいタイプのお薬に切り替えることが多いようです。

発作のコントロールが難しい場合には、
1.てんかんでない場合
2.薬用量が少ない可能性
3.ご飯と一緒にお薬を与えているなどで、実はどうぶつが薬を飲んでいなかった
場合を考える必要があります。
(※ベル様のヨークシャテリアちゃんは大学病院でMRI検査をお受けいただいて
おりますので、1.のてんかんでない場合の可能性は低いのかと思います。)
これらに該当しない場合には「てんかん自体が進行性で薬の効きにくい発作」の
可能性があり、その場合には、現在の獣医学では発作の抑制が非常に困難な
てんかんとなります。

お薬を飲んでいても10日目には発作が出てしまうという事ですので、
今一度お薬の量や薬の種類について、かかりつけの先生とご相談していただく事を
お勧めいたします。
ワンちゃんはお薬を飲んだように見せかけて、
飼い主様の目が離れたところでお薬を出しているという事が中にはございますが、
ベルちゃんがお薬を飲んでいるかをご確認いただけたらと思います。

てんかん発作は脳の神経細胞の過剰な興奮によって起こりますが、
その影響で発作性の脳損傷が起こることが指摘されています。
つまり、てんかん発作が起きることで脳が損傷を受け、
さらにてんかん発作を起こしやすい状態になってしまう可能性があるということです。
反復性のてんかん発作は、そのままにしておくと徐々に発作の頻度と重症度が増加
してくる傾向があります。また、短い間隔の発作を何度も繰り返したり、
発作が長く続いたりする(てんかん重積発作)は、命にかかわる重大な状態
となりますので、そのような場合には早急に動物病院へ受診していただきますよう
お願いいたします。

てんかん発作には、さまざまな環境要因が関係していることもあります。
特定の気象条件で発作が起こりやすくなることや、「花火やお祭りの音を聞いた」、
「郵便屋さんや宅配のお兄さんが来た」、「家族が留守にして帰宅した後」など、
緊張を誘発する特定の出来事に関連して発作が見られることもありますので、
発作があった日だけでも構いませんので日時やその時の状況をメモしていただく事を
お勧めいたします。
また、てんかん発作に関係する環境要因としては、このほか、食べ物や発情、
寝不足や体調不良などもが挙げられます。
そのような環境要因をできるだけ排除することで、
発作の頻度や投薬量を減らすることができる場合があります。
発作が起きることを事前に予測することで適切に対処できる可能性があります。
「どのような要因が発作に関係しているか」という可能性を知るために、
発作の時の様子と併せて、発作が起こった日の天候や出来事、体調等を記しておくと、
参考になります。

てんかん治療の目標はQuality of life (QOL)、つまり「生活の質」の向上で、
発作の回数と程度を減らすこととなります。
また、抗てんかん薬による治療でおよそ70〜90 %の発作を抑えることができると
言われていますので、かかりつけの先生と良くご相談され、少しでも
ヨークシャテリアちゃんの発作の回数が減ることを心からお祈り申し上げます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

末筆になりますが、ベル様におかれましてもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。