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フロントラインの投与について
投稿者:ララ
投稿日:2012/12/22(Sat) 17:18
No.1834
犬は9歳のパピヨンメス、特別の既往歴なし。五月以降約40日に1回の割でフロントラインプラス5kg以下用を投与。採集は11月19日でした。現在の気温、気候から判断して12月にもこれから投与する必要がありますか?フロントラインは見方によれば危険なゴキブリ殺傷用の薬と理解しています。できれば1回でも投与は減らしたいと考えます。
Re: フロントラインの投与につい...
- 獣医師 山田
2012/12/26(Wed) 13:31
No.1841
ララ 様この度はご相談をいただきましてありがとうございます。パピヨンちゃんのノミ・マダニ駆虫薬「フロントラインプラス」についてのお問い合わせでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にワンちゃんのご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。まず、フロントラインプラスの成分についてご案内させていただきます。すでにお調べになりご存知かもしれませんが、フロントラインプラスの主要成分はフィプロニルと(S)-メトプレンです。この「フィプロニル」が、動物の皮膚表面の皮脂層に広がり、24時間以内に全身を覆い、動物に寄生したノミ・マダニが被毛や体表の有効成分に接触すると、すばやく効果を発揮します。また、配合成分「(S)-メトプレン」がノミ・マダニの体内に浸透し、たとえそのノミ・マダニが生き残って卵を産んでも、浸透した成分がふ化・成長を阻止し、その卵が成虫になることはなく、動物への寄生を事前に予防できるようになっています。確かにララ様がおっしゃるとおり、この「フィプロニル」は農薬や殺鼠剤に使用される成分ですが、安全性試験を行い、動物医薬品となっていますので、使用上の注意点を守ってご利用いただければ、安全にご利用いただけます。ただ、副作用(主には皮膚の発赤、場合によっては元気消失など)が出てしまうこともございますので、使用後のワンちゃんの状態の観察は必要です。ララ様はなるべくパピヨンちゃんの負担を減らしたいので、そろそろフロントラインプラスの滴下が不要ではないかとお考えとの事でございますね。まず、ノミについてですが、通常ノミのライフサイクル(卵→幼虫→さなぎ→成虫)は、ある程度の温度(13℃以上)がなければ循環しませんので、冬など気温が低ければノミが寄生と繁殖を繰り返すことは難しくなります。しかし、エアコンなどで管理された私たちの暮らす暖かい室内では、たとえ寒い冬であっても、ノミ・マダニにとっても快適な環境となることもあります。温度が低い条件下でのノミのライフサイクルは長くなるため、繁殖のピークシーズンでは2〜3週間でライフサイクルをひとまわりしていたのが、温度が低いと180日もかかる場合があるという報告もあるようです。つまり、卵や幼虫、さなぎといった未成熟期のノミは、冬の間に成虫になることができなくても、春が来て暖かくなれば一気に成長して寄生することができるのです。また、気温3℃以下でノミの卵や幼虫は死んでしまいますが、さなぎや成虫であれば、ペットの暖かな被毛やカーペットの下や畳の隙間などの中に隠れて寄生して、生存することは可能となっています。このため、真冬であってもノミの被害にあわれるケースもあるようです。次にマダニですが、活動する環境は、ノミと同様、13度程度といわれていますが、種類によっては冬でも活動するようです。マダニは卵から孵化するとすぐに血を吸うために動き始めます。ノミ同様、動物が出す熱や振動、吐く息の二酸化炭素などを感知して、鋭い爪で足の毛などにしがみつきます。動物に乗り移ったマダニは顔や耳、お腹、足など柔らかい皮膚のところにとがった口を刺しこんで血を吸います。一度刺しこんだ口は、セメント様物質で皮膚にがっちりと固定してしまうため、ちょっとやそっとでは抜けなくなってしまいます。マダニはお腹いっぱい血を吸うと、その体重は吸う前の200倍にもなります。そうなったらマダニは一度地面に落ちて脱皮し、一回り大きくなって、また別の動物に乗り移って吸血し、地面に落ちて脱皮します。それをもう一度繰り返してさらに大きくなっていきます。成ダニになると3,000〜4,000個もの卵を産み、そこから孵化した幼ダニが、また吸血をしていきます。ノミ・ダニの予防につきましては、大事なワンちゃんを、ノミ・マダニの被害から守るためにはたいへん重要かと存じます。また、大事なワンちゃんになるべく負担をかけたくないとおっしゃるララ様のお気持ちももっともでございます。暖房が行き届いている現代では、まったく冬場は安心といえないところが悩ましいのですが、どの時期まで投与が必要となるかは、お住まいの地域や環境、パピヨンちゃんの健康状態など、総合的な判断が必要かと思います。ノミアレルギー性皮膚炎にかかっているワンちゃんでしたら、少数のノミ寄生でも皮膚炎の症状を悪化させてしまうので、冬の時期でもノミ寄生のリスクが少しでもある場合はノミ対策が必要となってきます。一度、かかりつけの動物病院さんにご相談頂き、お住まいの地域での現在のノミやマダニの発生状況をご確認の上、冬の時期も使用したほうがいいのか判断して頂いた方がご安心かと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。寒い日が続いておりますが、どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
脾臓について
投稿者:しりちゃん
投稿日:2012/12/18(Tue) 16:45
No.1819
5才のトイプードルです。つい先日、脾臓になんらかの影があることがわかりました。脾臓のできものは、悪性の確立が高いので、もし癌であれば、脾臓をとってしまえばいいとの獣医さんのお話でした。脾臓は特に役割がなく、とっても問題ないとのこと。ネットで調べていたところ、脾臓をとっても問題はないが、役割はあり、更にとった後は感染症に気をつける必要があると書いてありました。獣医さんは脾臓には特に役割はないといっていたし、その後の注意などは特にいってこなかったので、逆にその獣医さんに不信感がわいてきました。手術はその病院でも可能らしいのですが、できることならば、癌専門にしている病院で手術をおこないたいし、よく話をして、理解してから切除を行いたいと思っています。けれどもホームドクターにそんなことをいったら、感じ悪くさせてしまうかもしれないし、今後わだかまりがおきたら嫌だなと心配してます。専門外来に頼みたい旨を伝えても獣医さんは快くうけてくれるものなのでしょうか?また、脾臓は本当にとってもよいのか、とったあとは、感染症にきをつけるというのは、実際どんな感染症なのか?普段の生活で気をつけることは何なのか教えてください。
Re: 脾臓について
- 獣医師 田村
2012/12/21(Fri) 14:41
No.1830
しりちゃん様この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。5歳のトイプードルちゃんの脾臓に影が見つかったとのことでございますね。しりちゃん様におかれましては、大変ご心配の事と存じます。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子等を拝見していませんので一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。【脾臓の機能】脾臓はあまり耳慣れない臓器だと思いますが、胃の下部にあり、次のような働きをしています。1.赤血球と血小板の貯蔵脾臓は循環血液量の10〜20%を貯蔵しており、出血や低酸素のような状態に置かれると収縮して血液循環量を増加させることができます。さらに、全血小板数の約30%が脾臓内に貯蔵されており、必要に応じて放出されています。2.赤血球のろ過と破壊古くなった赤血球や変性した赤血球をろ過し破壊する働きがあります。3.髄外造血機能犬や猫がまだお腹の中にいる胎児の時、その子たちの脾臓は血液を造る働きをしていますが、成長とともに血液を造る働きは脾臓に代わって骨髄が行うようになります。しかし白血病のような骨髄の病気になり骨髄で血が造られなくなった場合には再び脾臓が血液を造るようになります。これを髄外造血といいます。4.免疫機能脾臓では免疫に関与する様々なリンパ球を産生し、感染の原因物質に対する免疫機構の早期防御反応の役割を担っています。【脾臓の腫大について】脾臓はとても我慢強い臓器であるといわれています。我慢強いが故に破裂するまで働いてしまうこともあります。腫大しても症状が現れないことが多く、異常の発見に至らないこともあります。症状は発熱、元気消失、食欲の低下、貧血、黄疸、リンパ節の腫れ、お腹の膨らみ、出血傾向、腹水、浮腫などが挙げられます。脾臓の腫大(脾腫)は非腫瘍性のものと腫瘍性のものに分けられます。■非腫瘍性・おもに限局性に腫瘤を形成するもの結節性過形成(増殖)、出血性梗塞、血腫、膿瘍、・全体的な腫大を引き起こすもの髄外造血、うっ血、捻転■腫瘍性・原発腫瘍血管肉腫、血管腫など・続発性腫瘍リンパ腫、肥満細胞腫、白血病など ワンちゃんの腫瘍性疾患による脾腫の中で発生率が高いと言われているのが血管肉腫です。これは悪性度が非常に高く、転移が早いため、術後生存率が短いとされています。一方で血管腫は良性腫瘍であるため転移はみられません。【脾臓の摘出について】手術は部分切除術や全摘出術が脾臓の状態に応じて行われます。手術が適応となる場合の多くは腫瘍や過形成などの腫瘤性の病変ですが、交通事故などの外傷や胃拡張―捻転に伴う脾臓の捻転や梗塞などの場合もあります。一般に脾臓に発生した腫瘤の良悪を術前に確実に判断することは困難なため、切除術後に病理組織学的検査を行うこととなります。脾臓に何らかの原因で腫大が認められた場合、最悪の場合には脾臓が破裂をして、腹腔内出血をおこし、急激な虚脱状態を呈することがあるので、そうなる前に脾臓の状態に応じて摘出してしまうことが第一選択となることがございます。脾臓は、確かに他の臓器同様に様々な役割をもっている臓器に違いはありませんが、腫瘍性の場合には急変してしまうこともあり、手術を行い、摘出することが優先される臓器であると言えます。たとえ事故や腫瘍で脾臓がなくなってもワンちゃんは不自由なく生きていくことができます。しかし、しりちゃん様がお調べになられたように、脾臓を摘出後は免疫力が低下するので感染症に注意が必要といわれます。特に、脾臓は血球内に寄生した病原体に対する防御に重要な役割を果たしており、脾臓摘出後、バベシア症などの赤血球内寄生虫による病気に注意が必要といわれています。バベシア症はダニが媒介する病気で、西日本から沖縄地方にかけて多く見られます。予防のためには、ノミダニ対策をきちんと行うことが重要です。(バベシア症についてはどうぶつ相談室の以下の記事もご参考になさってください。 バベシア症<犬> http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-137.html)その他、生活環境の清潔を保つ、必要に応じてワクチン接種を受ける、他のワンちゃんとの濃厚な接触を避ける、お散歩にいったら手足はきれいに洗うなど、これまでと同じようにウイルスや細菌、寄生虫などに感染しないように注意をしていきましょう。また、食欲がない、元気がないなどの様子の変化にご注意いただき、病気の早期発見、早期治療を心がけていただくとよろしいでしょう。このような感染症に対する注意は、脾臓を摘出していないワンちゃんでも同じであり、特別に何かをしなければならないというわけではありません。脾臓を摘出することで過剰に心配なさることはありませんが、摘出をされても、されなくても、どちらにもメリット、デメリットがともにあると思います。主治医の先生とよくご相談なさって、ご納得された上で手術をお受けになるかお決めになっていただければと存じます。かかりつけの病院さんでも手術は可能とのことでございますね。もちろん専門外来での手術をご希望されることも可能でございます。大切なトイプードルちゃんのことですので、ご家族がご心配され、万が一悪性腫瘍だった時のことを考えて専門の病院でお願いしたいとお考えになることも、主治医の先生にもご理解いただけるのではないでしょうか。まずは術後の注意点などご不安に思っていらっしゃることを主治医の先生に率直にお話になって、よくご相談いただくとよろしいと思います。今年もあと少しでございますね。風邪などひかれませぬようご自愛いただき、トイプードルちゃんも大事になさって、良いお年をお迎えくださいませ。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。
- しりちゃん
2012/12/22(Sat) 19:17
No.1835
返信いただきありがとうございます。脾臓摘出後の感染症も普段通りで大丈夫だと安心しました。主治医の先生と話をしながら、セカンドオピニオンとして他の病院でもみてもらおうと思います。
2012/12/25(Tue) 14:25
No.1840
しりちゃん 様この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。いつも応援いたしております。気がかりなことやご心配なことがございましたら、いつでもお気軽にお声掛けください。今年も残すところ一週間でございますね。年の瀬でお忙しいことと存じますが、どうぞお体をご自愛ください。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
異常に手汗をかく
投稿者:wawa
投稿日:2012/12/21(Fri) 16:10
No.1833
うちの猫がフローリングに肉球の跡がベタベタと残るくらい汗?を掻きます。夏とか病院でとかならまだ分かるのですが、この時期に家の中で汗を掻くのは何か病気なのでしょうか?
Re: 異常に手汗をかく
2012/12/25(Tue) 13:39
No.1839
Wawa 様この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。猫ちゃんが肉球の跡が残るほど汗をかいていて、ご心配とのことでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。まず、肉球の働きについてご案内させていただきます。ワンちゃんやネコちゃんなどの肉球の表面は厚い皮膚に覆われていて、外傷などに対する保護の役割を持っています。その厚い皮膚の下には弾力性のある繊維や脂肪などの皮下組織があるため、肉球はとても柔らかく弾力がございます。この弾力が、足のクッションという役割を果たし、激しい運動をしても、傷つきにくくなっております。また、夏のアスファルトの上など、熱くなった地面を歩いたり走ったりしても、火傷をしないのも肉球のおかげでございます。さらに、肉球周りには汗腺があります。この汗腺には、さらさらした汗が出るエクリン腺と、粘調性の汗が出るアポクリン腺の2種類があります。エクリン腺から出る汗は約99%が水分で、体温調節や老廃物の排出などの役割があります。アポクリン腺から出る粘調性の高い汗は、人のように体温調節にはほとんど関与せず、主に皮膚の保護や、フェロモンを出したり、抗菌効果などの役割があると言われております。ワンちゃんやネコちゃんは人間と違って、鼻と肉球だけにしかこのエクリン腺が存在しておりません。普段からあまり汗をかかないネコちゃんが、肉球にびっしょりと汗をかいているときなどは、強い緊張感や恐怖心を感じていることや、発熱などによる体温調節を行っていることが多いですが、獲物を狙って静かに歩く必要があるときや、滑りやすい足元が不安定な場所を歩くときなど、肉球の表面に汗をかいてしっとりすることで滑りにくくして歩くということもございますので、どの程度の汗の量なのかが重要となってきます。Wawa様におかれましては、冬のこの時期に家の中で汗をかいていることで、何か病気ではないかとご心配になっているのでございますね。考えられる事といたしましては、前述しましたように1.何か恐怖や不安を感じている2.発熱している3.汗ではなく、足裏を舐めていて濡れているなどが挙げられるかと思います。ここ最近、生活環境の変化などネコちゃんが精神的に不安になるようなことはございませんでしたか。ちょっとした家具の配置換えなどでも、いつもと様子が違う事に戸惑うネコちゃんもいますので、今一度、ご確認をお願い致します。また、発熱している場合にも肉球の汗の量は増えますので、身体の熱感などないかを確認してみましょう。発熱の原因は多岐にわたりますが、ネコちゃんでは感染症やウィルス性疾患などが多いかと思います。発熱している場合には、食欲不振や元気消失などの症状が伴う事がありますので、ネコちゃんの一般状態も良く見ていただけたらと思います。また、ネコちゃんの場合は体温上昇とともに、さかんに毛をなめて、その唾液が蒸発するときの冷却効果で体温調整しております。身体を良く舐めているなどの様子も一緒に確認してみてください。最期に、汗ではなく、足裏を舐めていて濡れているという場合もあるかと思います。足先や指、肉球の間の皮膚が炎症を起こしている場合、炎症に伴う痒みや違和感から足を舐めてしまうことがございます。炎症を起こす原因としては、細菌や真菌の感染、アレルギー、足の裏の皮膚に刺さったトゲや草の実などの異物などがあげられます。舐めることによって皮膚に唾液がつき、それが乾いてくると痒みや違和感が発生し、また舐めるという悪循環を起こします。もともと皮膚に問題がなくても、舐めることによって皮膚炎を起こしてしまうこともあり(「舐性皮膚炎」といいます。)、これは舐めてしまうために治りづらく、厄介な病気です。上記のどれにも当てはまらない場合は、正直、判断が困難でございますので、足裏の汗の量が正常範囲なのか、一度かかりつけの先生にご相談いただけたらと思います。また、足裏の汗とは直接関係が無いかもしれませんが、ネコちゃんの肉球の病気にはウィルス性のものや自己免疫疾患などがあり、肉球が硬くなり、ひび割れを起こすなど、肉球自体に異常がみられることがございますので、今一度、肉球の状態もご確認をお願いいたします。寒さがつのり、体調を崩しやすい季節ですが、wawa様におかれましてはお身体大切にお過ごし下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
レッグペルテスの術後の痛み
投稿者:レウたん
投稿日:2012/12/20(Thu) 10:52
No.1828
1歳1ヶ月のトイプードルです。こちらでも以前相談させていただきましたが、ずっとパテラだとおもっていた症状が実はレッグペルテスだということがわかり先週手術をうけました。2箇所の病院で軽いパテラとの診断を受けていましたが痛みがひどくなってきたようだったので検査をしてもらったところ判明しました。手術は無事成功し、手術直後から足をついて今日で術後12日たち歩き方は不安定ですが4本足でしっかり歩いています。立ち止まるときは手術した右後ろ足は浮かせています。傷口は少々なめてしまったので一部ふさがらず軟膏で治療中です。抜糸は吸収糸なのでありません。糸はまだかなりのこっています。昨日術後の診察をうけてきましたが傷もほぼ大丈夫、以前痛がっていた腰のあたりをさわっても痛がらなくなっているとのことで順調に回復しているといわれました。歩いているのでリハビリも特別必要なさそうだとのことでした。ただ、ちょっと気になるのが足を触ろうとすると嫌がることが結構あります。これは手術からまだまもないとのことでしょうがないとおもいましたが昨日軽くジャンプしたときにキャンと大きな悲鳴をあげて痛がっていました。手術の前はよくキャンと鳴いていたがっていましたが、術後は痛みはもうないといわれていたのでちょっと心配になりました。そのあとしばらくして寝っころがっておなかを出してじゃれていたときにも急にキャンとないて痛がりました。レッグペルテスの術後でもまだしばらくは痛みは残るのでしょうか。経験者の方のブログなどいくつか拝見したり、レッグペルテスについて調べたりしてみましたが術後は傷の痛み以外は完全にとれるようなことがかいてありました。傷は悲鳴をあげるほどもう痛くないとおもうのですが・・。ちょっと心配になってしまったのでよろしくおねがいします。
Re: レッグペルテスの術後の痛み
2012/12/25(Tue) 13:37
No.1838
レウたん様師走に入り、年の瀬を迎える準備であわただしくなってまいりましたが、レウたん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。トイプードルちゃんがレッグペルテスの手術後にキャンと鳴く事があり、痛みがまだあるのかご心配なさっていらっしゃるとの事でございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にトイプードルちゃんのご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。まず、ご存知とは思いますが、レッグペルテス病についてご説明させて頂きます。レッグペルテス病とは大腿骨頭壊死症とも呼ばれ、ワンちゃんの後肢にある大腿骨頭(ふとももの骨と骨盤とを連結している部分)への血液の供給量が不足し、骨頭が壊死することによって起こります。両側の肢で起こる場合もありますが、多くの場合片側の肢に起こり 1 歳以下の成長期にある小型犬で発症が多くみられます。このレッグペルテス病のはっきりとした発症原因は不明で、大腿骨頭への血管が何らかの原因で損傷を受けることによって起こるといわれております。症状は、痛みのために地面に患肢を最小限しか着けないような歩き方をしたり、足をあげたままの状態になります。治療方法はワンちゃんの月齢や症状、股関節の状態、飼い主様の希望などによっても異なりますが、一般的には、内科的(保存的)治療と外科的治療があります。●内科的治療症状が軽度の場合は鎮痛剤やレーザー療法などによる痛みの管理や、運動制限などを行いますが、進行性の病気のため、内科的治療を行っても症状の改善がみられない場合が多く、その場合外科治療を行います。●外科的治療大腿骨頭壊死症の手術は多くの場合大腿骨頭を切除する「大腿骨頭切除術」を行います。大型犬の発症はまれですが、大型犬の場合は「股関節全置換術」といって、人工関節を設置する手術を行うこともあります。レウたん様のトイプードルちゃんは、手術を行ったとの事なので、内科治療では症状の改善が見られず、外科手術が必要となったのではないでしょうか。手術の様式を伺っていませんので推測ですが、おそらく小型犬のトイプードルちゃんなので大腿骨の骨頭部分を切除する手術(大腿骨頭切除術)を行ったのではないかと思います。この手術を行った後、股関節は「偽関節」という状態になり関節の周りを組織が覆い、可動域は少し狭まりますが、徐々に4本足で歩行可能になっていきます。手術後のリハビリは、病院の先生により多少異なるかとは思いますが、通常小型犬では約1週間ほど安静の後に歩行開始をはじめる事が多いようです。また、手術後の痛みですが、ワンちゃんによって痛みに強い子もいれば、痛みに弱い子もいますので、手術後に疼痛がひどい場合は、身体を少し運動させて温めた状態で、股関節の可動域を受動運動させ、痛みが無いようであれば自由歩行を始めさせていきます。レウたん様のトイプードルちゃんにおかれましては、順調に回復しており、リハビリも特別必要なさそうとの事で、何よりでございます。ただ、足を触ろうとすると嫌がったり、軽くジャンプしたときに悲鳴をあげて痛がる様子が見受けられるとの事ですね。手術後、まだあまり日にちの経過がありませんので、痛みが少しある可能性がございます。時間の経過とともに、痛みが減少していく様なら問題はないかと思いますが、ジャンプなどは関節に負担がかかりますので、関節の周りを組織が覆い、安定するまではあまりジャンプなどはさせないほうが良いかと思いますので、かかりつけの先生とも一度ご相談いただけたらと存じます。(※軽度の運動により筋肉を付け、関節周囲を安定化させる場合も状況によってはございますので、かかりつけの先生の方針・指示を是非ご確認くださいませ)また、トイプードルちゃんは軽い膝蓋骨脱臼もあるとのことですので、一時的に膝関節を痛めてしまっていたり、あるいは全く別の場所が痛くて鳴いているという可能性も考えられますので、症状が続くようでしたら、かかりつけの先生に診ていただいて下さい。加えて、今後も股関節やその他の関節に負担をかけない為にも、「関節に負担をかけない環境づくり」を行って頂くとよろしいかと思います。トイプードルちゃんが過ごされるお部屋はフローリングでしょうか。ワンちゃんにとっては、フローリングは滑りやすく、足や関節を痛めてしまうこともございます。カーペットや絨毯などを敷いていただくことで、滑りにくくなり、足への負担を軽減することが可能です。また、コルク素材などは衝撃を吸収してくれる効果も期待できるため、床材として使用されるのも一つの方法です。トイプードルちゃんは元気いっぱいのワンちゃんですので、どうしても、ジャンプしたり、走り回ったりするような行動にハラハラさせられてしまいます。ソファや椅子などからジャンプをすることは、特に骨の細い小型のワンちゃんの場合、関節を痛めたり、骨折を引き起こしたりする可能性もございます。特にこのような行動が習慣化してしまっているケースでは、一回であれば小さな衝撃でも、度重なることで疲労骨折を起すこともあるため注意が必要です。したがいまして、椅子やソファなどには上らないようにしつけをしていただいたり、椅子は使用する度、机の中にしまって頂き、椅子には上がれないようにするなど工夫をしていただいた方がよいかと思います。寒暖の差が大きく体調を崩しやすい季節ですが、お身体大切にお過ごし下さい。トイプードルちゃんが順調に回復され、元気いっぱいにお過ごしになられますよう、アニコムスタッフ一同心からお祈り申し上げます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
皮膚疾患について
投稿者:てん
投稿日:2012/12/20(Thu) 10:29
No.1827
今月末で6歳のジャックラッセルテリア♂なのですが数年前より夏になると皮膚疾患でふけのようなものがでたり、かさぶたができ毛も抜けます。抗生物質の投薬で徐々によくなり秋になるときれいに戻っていました。それが今年は12月になっても同じような状態です病院に行けば抗生物質が1〜2週間出て飲んでる間は回復してくるのですが薬が切れ数週間するとひどくなってきます。皮膚組織や血液検査でアレルギーではなさそうとの事ですが長い期間抗生物質を飲ませることに抵抗もあり、違う病院へ行こうかとも思っています。散歩コースは田畑や山道もあるので洋服を着せ直接皮膚に接しないように気をつけてもいるのですが…時々かゆいのか掻いているしぐさを見るとかわいそうで・・・やはり、病院を変えてみるものいいのでしょうか?
Re: 皮膚疾患について
- 獣医師 岸田
2012/12/25(Tue) 11:32
No.1837
てん 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。ジャックラッセルテリアちゃんの皮膚疾患がなかなかよくならないとのことでございますね。ときどき皮膚を痒がっているしぐさが見られるとのことで、てん様におかれましてはさぞかしご心配されていることとお察し申し上げます。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。一般的にワンちゃんが痒みの症状を訴えている場合、そのほとんどは次のような原因で起こっています。・外部寄生虫感染(ノミ、疥癬、毛包虫 (ニキビダニ)など。)・細菌感染(膿皮症)・真菌感染(マラセチア、皮膚糸状菌症)・食事アレルギー、・アトピー性皮膚炎その他には、皮膚の乾燥が原因の場合や、着せている洋服や首輪や胴輪、敷物やベッドの素材が合わない、シャンプーの問題(シャンプー剤が合わない、ごしごしこすって皮膚が傷ついている、温度が高すぎる)などのこともあります。的確な治療を行うためには、様々な検査を行い、どの疾患が原因となっているのかをはっきりさせる必要があります。診断方法としては、一般的に次のようなプロセスがとられます。1 外部寄生虫感染の有無を調べる。皮膚の視診や掻爬検査(皮膚の一部を掻きとって顕微鏡下で調べる)により、寄生虫を検出します。ただし、寄生虫感染の場合、実際には感染しているにもかかわらず複数回の検査でも寄生虫を発見できないことも多く、発見の有無にかかわらずノミの駆除や寄生虫を除去するための治療(診断的治療)を行うこともあります。2 細菌感染、真菌感染の有無を調べる皮膚のスタンプ検査(顕微鏡下で細菌や真菌の有無を調べる)、培養検査などを行い、原因となりうる細菌や真菌を検出します。抗生物質や抗真菌剤を一定期間(1か月程度)投与し、治療に対する反応でこれらの感染の有無を評価する場合もあります。3 アレルギー疾患の有無を調べる環境中のアレルゲン(ハウスダスト、花粉、樹木や雑草、ノミ、ダニ、カビなどに対するアレルギー)や食事アレルギーを調べるために、アレルゲン特異的IgEを調べる検査、リンパ球反応検査、除去食試験(低アレルギー食を与えて反応を見る)などを行います。4 皮膚の状態や痒みの状況によっては、皮膚生検(皮膚の組織を一部採取して行う病理検査)を行う以上のような検査、あるいは診断的治療を行い、原因がはっきりした場合には、それぞれの治療を継続することで症状の改善が期待できます。しかしながら、以上のような検査や診断的治療を行っても原因がはっきりしない場合や、それぞれの治療を行っても、なお痒みの症状が残ってしまう場合には、「アトピー性皮膚炎」を疑うことになります。ジャックラッセルテリアちゃんは抗生物質を飲むと一時的に回復するけれども、薬が切れ数週間するとまた悪化することを繰り返していらっしゃるとのことですね。抗生物質である程度の効果が見られることを考えますと、ジャックラッセルテリアちゃんの皮膚炎には細菌感染が関与しているものと思われますが、薬をやめるとすぐにまた再発してしまうとのことですので、何らかの原因があって、皮膚が細菌感染を起こしやすい状態になっているといえるのかもしれません。その原因が何かを知るためには、上記の1〜4のような検査をしっかり行い、可能性のある原因を否定していくことが必要です。それでもなお原因がわからない場合には、アトピー性皮膚炎の可能性が高くなりますが、その他にも甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患や、内臓の疾患が皮膚の状態に影響を及ぼしていることもありますので、全身的な健康状態の詳しい検査も行う必要があるかもしれません。皮膚炎を繰り返し、痒みのある状態はワンちゃんにとっても、見守る飼い主様にとっても辛い状態だと思います。皮膚炎を繰り返してしまう原因がないかどうかを、再度検討していただくよう主治医の先生とよくご相談いただくとよろしいと思います。また、皮膚疾患の治療に対する考え方は病院さんによっていろいろですので、一度皮膚科に詳しい動物病院さんでご相談され、セカンドオピニオンを求めてみるのも一つの方法だと思います。なお、一般的なご案内とはなりますが、以下に皮膚の弱いワンちゃんのお家でのケアについての注意点をご紹介いたしますので、参考にしていただければ幸いです。【シャンプーの仕方】シャンプー剤は刺激が少なく、ワンちゃんの皮膚の状態(乾燥、脂症、感染など)に合ったものを選びます。シャンプーをするときのお湯の温度は、高すぎると痒みが増し、皮膚に刺激になりますので、25〜30度くらいがよいといわれています。冬場はかなり冷たく感じると思いますので、ワンちゃんの様子を観察しながら、 無理のない程度でぬるめのお湯を使ってあげて下さい。ワンちゃんの皮膚の厚さは人間の皮膚の5分の1程度といわれています。シャンプー剤を直接皮膚につけてごしごししてしまうと、簡単に傷ついてしまい、それが痒みの原因となることもあります。また、強いブラッシングも同様です。あらかじめシャンプー剤をぬるま湯で泡立てておき、皮膚を優しく包むように洗い、しばらくそのままシャンプー剤を漬け置きして成分を浸透させ、そのあとシャンプー剤が残らないように、十分洗い流すようにしてあげて下さい。タオルドライする時も皮膚を擦らないように優しく水気をとるようにし、ドライヤーの温度にも注意しましょう。シャンプー後に痒みがひどくなる様子がある場合には、シャンプー剤が合わなかったり、シャンプーすること自体が刺激になっている場合がありますので、かかりつけの先生とご相談下さい。【乾燥に注意】特に冬場のこの時期は室内の乾燥に伴ってワンちゃんの皮膚も乾燥しがちになります。皮膚は乾燥するとちょっとした刺激にも敏感になり、痒みの症状がひどくなります。乾燥している様子があるようなら、保湿効果の高いシャンプー剤を使用するか、保湿剤を使用してあげるとよいでしょう。ワンちゃん用の保湿剤にはスプレータイプのものや、スポットオンタイプのものなどいろいろありますので、かかりつけの先生にご相談されてみてはいかかでしょうか。もちろんお部屋の加湿を行うことも重要です。【丈夫な皮膚をつくることが大事】お肌が弱くトラブルを起こしやすいワンちゃんの場合、皮膚のバリア機構がしっかりしておらず、刺激を受けやすい状態になっていることがあります。バリア機構がしっかりしていないと、細菌などの微生物や環境中のアレルゲンが容易に皮膚に侵入し、トラブルの原因となります。必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6)は皮膚のバリア機構を改善し、皮膚の炎症を軽減する働きがあります。刺激に負けない丈夫な皮膚をつくるために、そのような成分の配合されたサプリメントを利用することも一つの方法です。また、シャンプー剤や保湿剤にそのような成分が配合されているものもありますので、使用してみてもよいでしょう。早くよくなられますことをお祈りいたしております。お大事になさってください。寒い日が続いておりますが、てん様もどうぞお体大切にお過ごし下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。