必ずお読みください
・回答までに数日いただきますので、緊急を要する場合(誤飲、頻回の下痢・嘔吐、おしっこが出ない等)は、すぐに動物病院を受診してください。 ・当掲示板での回答は、お申し出内容に基づく一般的な回答となります。 ・「ワード検索」にお悩みのキーワード(トイレ等)入れていただくと、過去の類似の回答をご確認いただくことができます。 ・ニックネーム、タイトル、コメント欄は全体に公開されますので、氏名や証券番号など、個人情報の入力はお控えください。
証券番号
(記入例:S00123452)
ニックネーム
タイトル
コメント
暗証キー
投稿キー
文字色
秋・冬のライオンカット
投稿者:ぎんなん
投稿日:2015/08/26(Wed) 19:09
No.4102
長毛MIXオス4歳の猫の相談です。春の換毛期にグルーミングした自分の毛で腸閉塞の手術をしました。ブラッシングは毎日して定期的にラキサトーンを舐めさせて長毛種用の餌を食べさせていました。手術後、抜糸してからまたグルーミングをして、毛玉を2日連続して吐いたので、ライオンカットにしました。ライオンカットにしてからは毛玉を吐くこともなく、猫は楽にしているように見受けられます。これから秋〜冬にかけて、伸びた毛をもう一度ライオンカットしたら猫は寒く感じるのでしょうか?
Re: 秋・冬のライオンカット
- アニコムカウンセラー 能登
2015/08/28(Fri) 15:21
No.4106
ぎんなん 様朝夕の風に涼しさを感じる季節となりましたが、ぎんなん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談を頂きまして誠にありがとうございます。ぎんなん様のネコちゃんは長毛種で、春にグルーミングの毛で腸閉塞の手術をなさったとのこと、ぎんなん様のご心配なさったお気持ちはいかばかりであったかと、お察しいたします。その後、ライオンカットになさったところ、ネコちゃんの様子はよろしいとのことで、これから秋から冬にかけてライオンカットをした時にネコちゃんが感じる寒さについてのご質問でございますね。早速、ご案内させていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことご了承ください。ぎんなん様のネコちゃんがグルーミングした毛で腸閉塞をお起こしになられたのが春とのことでございますが、一般的に、ネコちゃんには1年の中でも、とりわけ抜け毛が目立つ時期が春と秋にあります。その後、ライオンカットにしてからは毛玉を吐くこともなく、楽にしているように見受けられる。とのことですし、ネコちゃんがカットに強いストレスを感じないようであれば、秋にかけて伸びた毛をカットされることはグルーミングした毛を飲み込むことを防ぐためにも有効だと存じます。夏と異なり、寒い時期に向かうのでご心配かと存じますが、室内で飼育しているネコちゃんは、室温などの管理をしていただければ、問題なく過ごせますのでご安心ください。ネコちゃんの秋から冬にかけての室温管理などについて、以下にいくつかご案内させていただきますので、参考にしていただければ幸いです。1. 部屋の室温や湿度室内で飼育しているネコちゃんには、湿度が30%から70%、室温が18℃から23℃くらいと言われています。暖房を効かせすぎてしまうと、室内の湿度がカラカラになってしまいますので、部屋の換気や、湿度の調整をしてあげましょう。2. 暖かい場所を用意するネコちゃんは、フワフワとした暖かな場所を好みますので、ネコちゃんが好む場所にフリース素材などの暖かいネコちゃん用のベッドや、毛布などを用意してあげましょう。冬の間は、潜り込むことができる暖かいハウスなどを好むネコちゃんもいます。そのような場所をいくつか用意して、ネコちゃんが自分で調節できるようにしていただくのが理想的です。3. ヤケドから守るストーブなどの暖房器具でヤケドをすることもあるので、物理的にネコちゃんが近づけないように工夫しておくと安心です。お出かけの時など、暖房器具をつけたままにしておくのが心配な時は、タイマーをつけておいたり、湯たんぽがわりに、ペットボトルにお湯を入れて、しっかりとバスタオルで包んだものをおいてあげましょう。また、カット後も、これまでどおり、スキンシップをかねてネコちゃんの毎日のお手入れや、オモチャなどで遊ぶ時間をとっていただくことで、グルーミングからネコちゃんの気をそらしていただけます。お食事につきましても、かかりつけの獣医師さんにご相談の上で続けていただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。体調管理の難しい時期でございますが、ぎんなん様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛ください。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
皮膚が波打つ
投稿者:ちょっぴー
投稿日:2015/08/20(Thu) 17:25
No.4099
3歳の雄猫(mix)です。3日前に動物病院で毛玉カットをしてきてから、腰から下の皮膚が波を打ったようにグニャグニャと自然に動いてしまい、そうなると口を開けてシャーといったりします。毛玉カットは、先生が3人がかりで押さえつけてやった状態でした。皮膚がグニャグニャすると、それが嫌みたいで、誰も居ない部屋の隅で小さくなってジュータンやクッションの下に頭を隠しています。多分相当怖い思いをさせてしまったんだと思い後悔しています。皮膚がグニャグニャするのは良くなるのでしょうか?私達家族は、これからどのようにケアをしていってあげたら良いのでしょうか?
Re: 皮膚が波打つ
- 獣医師 霍田
2015/08/24(Mon) 18:49
No.4100
ちょっぴー 様秋にはまだ遠く暑い日が続いておりますが、ちょっぴー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。3歳の男の子の猫ちゃんが動物病院で毛玉カットをしてきてから、腰から下の皮膚が波を打ったように動いてしまうことについてのご相談でございますね。急にそのような症状が見られ、ちょっぴー様とご家族様のご不安はいかばかりかとお察しいたします。お問い合わせにつきましてご案内させていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことご了承ください。この度の猫ちゃんの毛玉カットの際は、先生が3人で押さえて行ったとのこと、相当な怖い思いをしたのではないかとお考えなのですね。猫ちゃんの皮膚が波立つように動いてしまう原因としてはいくつか考えられますので以下にご案内いたします。◇感染などにより皮膚に病変がある場合皮膚が外部寄生虫(ノミやシラミなど)や細菌感染などにより、違和感があったり、刺激を受けているケースです。フケや脱毛、赤みなど、皮膚に変化がある場合には病院で皮膚の検査をお勧めします。◇知覚過敏症内臓の障害や神経学的な異常などによって、皮膚の知覚過敏症状が出る場合があり、また、猫伝染性腹膜炎などの感染症によって、神経症状が引き起こされることもあります。その他、猫ちゃんではなんらかのストレスが強くかかったことが原因で、知覚過敏が認められることがあると言われています。その場合は、知覚過敏とともに過剰な毛繕いがみられることもあるとされます。◇てんかんてんかんとは、発作的に起こる全身性の痙攣や意識障害を主な症状とする脳疾患です。てんかん発作の症状は、全身を強直させて痙攣を起こすような重度のものから、体の一部分だけが痙攣するようなものまで様々です。皮膚に部分的に発作が起こった場合、皮膚が波打ったように見えることがあります。ちょっぴー様の猫ちゃんは、毛玉をカットしてから皮膚が波打ったような症状が見られるとのことでございますね。猫ちゃんにとって、それが強いストレスとなったのであれば、皮膚の症状の引き金になった可能性は十分考えられます。皮膚が動く症状が改善するかについては、原因によっても異なってきます。もしてんかんと診断された場合には、抗てんかん薬を使用することで改善する場合もありますし、ストレスが原因であった場合には、ストレスの元となるものを取り除くことにより、時間の経過とともに症状が改善することがあります。今後のケアにつきましては、猫ちゃんにストレスをかけないようにご注意いただくことが大切かと存じます。例えば快適な室温、ストレスにならない静かな環境、清潔なトイレなどでございます。ただ、ご家族がご心配のあまり過剰に反応すると、猫ちゃんにご家族の不安が伝わってしまいます。猫ちゃんはご家族の感情をとても敏感に感じ取るため、ご家族が心配そうにしていらっしゃると、猫ちゃんも不安になってしまうのです。そのため、ご家族が落ち着いた様子でいつも通りに接していただくことがとても大切です。また、適度に猫ちゃんと遊んだり、新しいおもちゃを与えるなどで、猫ちゃんの気を紛らわせることも役立つかもしれません。もし時間が経っても皮膚が動く症状に改善が認められない、もしくは悪化する場合や、その他の症状が認められる場合には、診察を受けていただくことをお勧めいたします。受診の際には、家での猫ちゃんの症状を撮影した動画をお持ちいただくと、よろしいでしょう。動物病院では、皮膚の検査や全体的な身体検査、必要に応じて神経学的検査や血液検査などを行い、異常がないかの確認をしていただくことになるかと存じます。また、猫ちゃんの毛玉はそのままにしておくと、皮膚のトラブルの原因になります。できてしまった毛玉はカットするしかないため、こまめなブラッシングにより、毛玉の予防とあわせてスキンシップをとっていただくことをお勧めいたします。ちょっぴー様の猫ちゃんは、長毛のお子様なのでしょうか。ふわふわの被毛はとても愛らしいことかと存じます。お手入れが大変かと存じますが、ちょっぴー様と猫ちゃんの無理のない範囲で、ぜひ頑張っていただければと思います。ネコちゃんは概してじっとしているのがあまり好きではありませんので、一回のブラッシングは短く、3分程度で終えるようにします。最初は手で撫でることからお始めいただき、触られることが気持が良いということを教えてあげましょう。また、ブラッシングをした後には、好きな遊びやオヤツなど、ネコちゃんにとってご褒美にあたることをしていただくとよろしいでしょう。ネコちゃんが嫌がらない程度で、褒めながらブラッシングをなさって、終えた後には嬉しいことが待っていると感じさせていただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。猫ちゃんの症状が改善し、ご家族様と一緒に心穏やかにお過ごしになれますようお祈りしております。
アレルギー検査について
投稿者:嶋田
投稿日:2015/08/16(Sun) 07:51
No.4097
マルチーズ雌10ヶ月です。目の周りが赤く片足を咬みます。獣医に相談したところ、アレルギー(アトピー)の可能性はあるが、まだそこまでの症状はない。様子をみるとの事。食物アレルギーであれば、検査をして改善したいと考えてますが、獣医は検査をしてもハッキリと分からないからする必要なしとの事。・食物アレルギー検査はあんまり意味がないか?・アレルギー検査で、毛を約20本送ると血液検査と同じアレルギー検査が出来るとネットであったが、ありえるか?上記2点と、何かコメントあれば下さい。
Re: アレルギー検査について
- 獣医師 酒井
2015/08/18(Tue) 18:29
No.4098
嶋田 様お盆を過ぎても、日中の厳しい暑さが続いておりますが、嶋田様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきましてありがとうございます。嶋田様の10ヶ月の女の子のマルチーズちゃんが、目の周りの赤みなど気になるご様子があり受診をなさったところ、アレルギーの可能性があるということで、その検査についてのご質問でございますね。早速ご案内をさせていただきますが、お子様の詳しいご様子が分かりかねますため、一般的なご案内になりますことを何卒ご了承下さいませ。嶋田様のマルチーズちゃんにみられる現在の症状としては目の周りが赤く、片足を咬んでいるということでございますね。今回は症状が軽度なために様子見となったようですが、アレルギー以外の皮膚の検査などは行われたのでしょうか。皮膚のかゆみ、赤みを主訴とする病気は多くありますので、アレルギーが疑われる場合であっても、それ以外の病気の可能性も考え、必要に応じて検査を行います。例えば毛包虫(ニキビダニ)やヒゼンダニ、ノミ、マダニなどの外部寄生虫の感染、マラセチアなどの真菌感染症や、細菌感染による膿皮症など、一つ一つの病気について検討し、必要であれば掻把試験(病変部の皮膚を掻き取り、中に潜む寄生虫を診断するための検査)や、スタンプ検査(病変部にスライドグラスを押しつけ皮膚表面の分泌物や細胞、微生物などを採取し、染色して顕微鏡でみる検査)、真菌や細菌の培養同定、細菌の薬物感受性検査(皮膚病の原因となっている菌を同定し、効果のある抗生物質を調べる検査)などを行います。皮膚病は原因が一つとは限らず、アレルギーの体質があって、さらに二次感染を起こしているなど複雑な病態になっていることもよくありますので、まずは明らかになった原因を一つずつ治療して、その他の原因があるかどうか、根気よく探っていくという作業が必要になります。嶋田様のマルチーズちゃんの目の周りの赤みや足を咬む症状は現状況では、特に感染症などの疑いもなく、アレルギーの症状であったとしても軽度なため、今後の症状の変化を経過観察ということだったのでしょうか。嶋田様は食物が原因のアレルギーであれば、検査を行い、その食物を摂らせないことで症状を改善させたいと考えていらっしゃるのですね。食物アレルギーはアレルギーの原因物質(アレルゲン)を摂取することでIgEやリンパ球反応性の皮膚炎が起こります。原因の食物さえ摂取しなければ治りますので、症状が出始めた時期、皮膚炎を起こしている場所、二次感染の治療結果などを総合的に判断した上で、食物アレルギーが疑われる場合には、検査をすることをお勧めいたします。原因が食物アレルギーのみの場合には、原因となる食物を食べさせない食餌療法を開始すると、通常1ヶ月から2ヶ月程度で良好な結果が期待されます。しかしながら、食物アレルギーがあり、さらにアトピーの体質(食物ではなくハウスダストマイトなどの環境アレルゲンが原因であるもの)を併せ持っている場合には、食物アレルギーの食餌療法を行っても症状が完全には治まらないこともあります。このようにアレルギーの疑いがある場合、検査をして治療を始めても必ずしも即完治というわけではなく、原因によっては根治が難しく、薬や食事、サプリメントやシャンプーなどを併用しながら、ある程度良好なところで維持し、病気と上手に付き合っていく必要があります。アレルギーの血液検査は一般的に高額となるため、診断が下されてそれに沿って行われる治療もすぐに効果がみられるのではないかと期待されがちです。しかし、アレルギー性皮膚炎の治療は、湿気や気温などの変化や二次感染の有無などによっても治療効果は左右され、治療期間も長期にわたる場合があります。そのため、飼い主さんがしっかりと適切な食事管理、かゆみ・赤みなど症状の変化の把握、治療に対する反応の観察を行い、かかりつけの先生に家での様子をお伝えし根気よく治療を続けることがとても大切です。食物アレルギーは一般的に、1歳以内に発症が見られ、目周り、口周り、背中などに症状が出ることが多いと言われています。嶋田様のマルチーズちゃんも発症年齢や発症部位からは、食物アレルギーの可能性も考えられます。アレルギー以外の病気の鑑別をしながら、症状の改善を目指して今後皮膚炎と向き合うのであれば、アレルギーの血液検査は決して意味がないわけではありません。むしろ食事、環境の両面の改善内容を把握し、治療方針を固め、今後、治療の効果が現れているかどうかの判定にも役立つのでとても有意義な検査と言えるかと存じます。なお、アレルギー検査で直接の原因を追及するのではなく、アレルゲンとなりにくい大きさまで加水分解されたフードや新奇タンパク質(ナマズや鹿などこれまで食べた経験のないタンパク質)でできたフードなどを試験的に数ヶ月使用してみて、症状が治まるかどうか確認する「除去食試験」という方法もあります。かかりつけの先生に受診して、様子見となったということですが、もしよろしければ、今後どのようなタイミングでさらなる検査や治療を行っていくべきか、少し先の話も含めてご相談されておくとご安心かと存じます。もう一つの、「被毛20本で血液検査と同じアレルギー検査ができるのか」のお問い合わせにつきましては、検査の原理についての情報を持ち合わせておりませんため、ご案内致しかねますことご了承ください。季節柄、皮膚の痒みが悪化しやすい時期ではありますので、急に進行することがないようご注意いただければと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
肝臓とレントゲンについて
投稿者:いっくま
投稿日:2015/08/07(Fri) 21:13
No.4091
ゴールデンレトリバー12歳♀です。膀胱炎と、急にお腹が出てきたことで通院。レントゲンにて、肝臓がだいぶ腫れていること、お腹の写真がやけに白っぽくモヤモヤしている点を指摘されました。腹水が溜まってることで白く写っているのかもしれないとのことで、お腹に注射針を刺す検査をするも、何も吸い取れないことから、腹水ではないとの診断、原因は分からず終いでした。とりあえず全て様子見でオッケーとなったのですが、今後の生活で何か注意することはありますか?また、肝臓の腫れ(肝臓の数値は一年以上前から高めの項目がいくつかあります)と、お腹のレントゲン写真が白くモヤモヤと写る原因は何が考えられるのでしょうか?ご回答、宜しくお願いします。
Re: 肝臓とレントゲンについて
- 獣医師 山田
2015/08/11(Tue) 15:45
No.4096
いっくま 様今年は格別に暑さが厳しいようですが、いっくま様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。12歳のゴールデンレトリバーちゃんが膀胱炎と、急にお腹が出てきたためにご通院されたのですね。いっくま様のご不安なお気持ちはいかばかりかとお察しいたします。早速、お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。まず、お腹の腫れについてご案内いたします。お腹の腫れは腹腔内の臓器が腫れる事や腫瘍、体液の貯留、腹部の筋肉の緊張性が低下することなどによっておこります。何が原因でお腹が出ているかについては、体を触っての検査(触診)だけではわからないこともあり、レントゲン検査や超音波検査、血液検査などを実施して判断します。いっくま様のゴールデンレトリバーちゃんもおそらく、お腹の腫れがあったので、レントゲン検査を実施されたのだと思います。次に、レントゲン検査についてご案内いたします。レントゲン検査とは「エックス線」を利用した検査です。放射線の一つであるエックス線を体に照射し、通過したエックス線量の差を検出器で可視化することにより、体の内部を画像化します。エックス線の波長は、きわめて短いので物質を透過する性質がありますが、エックス線が透過する程度は組織により異なるため、身体の部位により透過するエックス線量が変わります。これをフィルム上に反映して身体の内部を写し出すのが、レントゲン検査です。骨や歯はエックス線をよく吸収するので、写真上では他の体の部位と比べて最も白く見えます。反対に、空気のたくさんあるところでは、エックス線はほとんど素通りしてしまいますので、肺の中や消化管の中のガスなどは黒く見えます。また、液体や体の臓器などの軟部組織は、レントゲン上では薄灰色の陰影として映ります。しかし、腹腔内に液体が溜まった状態(腹水など)だと、液体の影響で、周囲の臓器の陰影がきれいに描出できなくなってしまい、腹腔が全体的に白くもやっとした画像になります。また、液体の貯留以外にも、「腹膜炎」「癌の播種性(はしゅせい)(※1)転移」「削痩(さくそう)(※2)による脂肪の消失」などによっても、画像のコントラストが低下します。※1播種性とは、悪性腫瘍細胞が、あたかも種をまいたかのようにまき散らされ、付着した部位で増殖する転移の仕方をいいます。腹膜に見られることが多く、ワンちゃんでは卵巣癌、ネコちゃんでは腸に発生した腫瘍などが播種しやすいことが知られています。※2体重が著しく減少して、異常に痩せてしまった状態を削痩(さくそう)といいます。しかし、「何が原因でそのような白くモヤモヤしたレントゲンになっているのか」についての鑑別は、レントゲン検査単独では判断する事が困難です。そのため、原因を追究するためには、超音波検査や、いっくま様のゴールデンレトリバーちゃんが実施いただいた「腹腔穿刺」という、お腹に針を刺す検査や、血液検査なども実施して、総合的に判断していく必要があります。いっくま様のゴールデンレトリバーちゃんは、お腹に針を刺しても何も吸い取れず、レントゲン画像で見えた白くモヤモヤしているものが何だったのかの特定には至らなかったのですね。ただ、かかりつけの先生のご指示が「様子を見ていく」ということですので、総合的に見て、腹膜炎や癌の播種性転移などの可能性は低いと判断されたのではないかと思います。さて、いっくま様のゴールデンレトリバーちゃんはレントゲン検査で肝臓が腫れていることが分かったのですね。肝臓が腫れる(肝腫大)原因は肝臓自体や肝臓周囲にある胆嚢・胆管系の疾患に起因する場合と、それ以外の原因で腫大する場合とがあります。肝臓や胆嚢・胆管以外で肝臓が腫大するものとして、@右心不全に伴う肝臓の腫大、A副腎皮質機能亢進症、B糖尿病、C細菌、真菌、ウイルスなどの感染による全身疾患、D副腎皮質ホルモン、抗てんかん薬やその他の薬剤の利用などがあげられます。そのため、肝腫大の原因特定には、やはりレントゲン検査だけではなく、血液検査やエコー検査と臨床症状などを合わせて総合的に判断していく必要がございます。今回の検査では「経過観察」となっていらっしゃいますので、今後も定期的に血液検査や腹部のレントゲン検査を実施していただくとよろしいでしょう。また、今後の経過によっては早い時期に一度超音波検査をお受けいただいた方がご安心かと思います。超音波検査のメリットは、「麻酔を利用しなくても検査が可能なこと」、そして心臓の弁や腹腔内の臓器などの状態を「リアルタイムにチェックできること」です。また、超音波検査は肝臓、腎臓などの臓器や筋肉、脂肪組織などの描出にとても優れていますので、レントゲン検査ではわからなかった病変を確認できるかもしれません。一度、かかりつけの先生にもご相談を頂けたら幸いでございます。ご家庭では引き続きゴールデンレトリバーちゃんのご様子をよく観察していただき、食欲低下や嘔吐・下痢、発熱や多飲多尿などの有無、お腹がさらに腫れてきていないかなどをチェックしていただけたらと思います。いつもと違う様子が見受けられたら、すぐにかかりつけの動物病院に受診し診察をしていただけたらと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
嘔吐が続いています
投稿者:ココアママ
投稿日:2015/08/09(Sun) 20:33
No.4093
トイプードル もうすぐ2歳の男の子です。2ヶ月位前から1週間に3〜4日程度、黄色っぽい胆汁の嘔吐が続いています。何度か通院し、吐き止めの注射や胃薬を処方してもらいましたが、薬がある間は大丈夫ですが、なくなると吐くの繰返しです。血液検査、エコーは問題ありませんでした。元々食欲にムラがあるのですが、食事量が少ない時は吐きやすいと思われます。朝方や夕方に吐くことが多いので。でもしっかり食べた時でも吐くことがあります。対処方法として食事回数を増やすこともありますが、あまり効果がありません。夏バテなのかもしれませんが、吐く回数が多いので、早く治してあげたいのですが、何か病気の可能性はありますか?未消化の物を吐くことはありません。体重もへっていません。食事はドライフードにささみを混ぜていますが、食べない時はウェットフードをトッピングしたりしています。先生の勧めもあり、低脂肪食にしようとしましたが全く食べませんでした。精密検査を受けた方がいいのでしょうか?それとも食事を見直したほうがいいのでしょうか?食事を見直すとしたら、どうすればいいでしょうか?アドバイスをお願いいたします。
Re: 嘔吐が続いています
2015/08/11(Tue) 12:02
No.4095
ココアママ 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。もうすぐ2歳のトイプードルちゃんが、2ヶ月ほど前から週に3〜4日程度、黄色い液体を嘔吐するとのことでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。嘔吐が続いたため、何度かご通院され、お薬の使用中は問題ないけれども、お薬がなくなるとまた嘔吐がみられるのですね。血液検査やエコー検査での異常はないとのことでございますね。ワンちゃんの嘔吐の原因として比較的多いものに、空腹時の胃酸過多による嘔吐があります。このタイプの嘔吐には、「朝食前や夕食前などの空腹時に見られる」、「食欲は普通にある」、「吐いた後も元気である」というような特徴がございます。この場合、吐いたものが黄色い泡のような液体であることが多く、胃液に胆汁が混じったものと思われます。ココアママ様のトイプードルちゃんも、朝方や夕方に黄色っぽい液体を嘔吐しているとのことですので、食欲などの体調に変わりがないご様子であれば、このような原因も考えられるかと思います。その場合の対策としては、空腹時間をなるべく短くするということが一番にあげられます。例えば夕ごはんの時間をいつもよりも遅くしたり、お休み前にほんの少量、フードを与えてみる等をなさるとよろしいかと思います。実際に行っていただいたことがおありとのことですが、胃の負担を減らすためには、1日の食事量は変えず、1回の給与量を減らし、少量を小分けにしてあげることが望ましいとされます。しかし、食事回数を増やしても、あまり効果がみられないとのことでございますね。空腹時間が長いことにより胃酸過多となり、嘔吐をする場合には病気とは言えませんが、嘔吐する際には強酸である胃酸を含む嘔吐物が食道を通過しますので、食道の粘膜が傷ついて食道炎を起こすこともあります。はじめは胃酸過多による嘔吐でも、繰り返すことで食道炎や胃炎などの消化器疾患を引き起こし、今度はそれが原因で嘔吐することもあります。場合によっては、お食事のタイミングや量の調節と並行して、胃酸の分泌を抑えたり、消化器の働きを助けるようなお薬の使用や、食道炎や胃炎の治療が必要なこともございます。ワンちゃんが吐く原因は様々であり、他にもアレルギー、異物、不適切なフード、食道や胃腸の閉塞・圧迫・炎症、細菌・ウイルス・寄生虫などの感染、腫瘍、ストレスなどが考えられます。暑い日が続いておりますので、気温や湿度などのストレスを受け、おっしゃるような夏バテのような状態にあり、胃腸の機能が低下している可能性も考えられます。また、お食事との相性が原因で嘔吐が見られることも考えられます。元気や食欲、体重に変化がなく、その他の症状がみられないのであれば、詳しい検査の前に、まずは食事の変更をご検討いただいてもよろしいかもしれません。嘔吐が何度もみられるのであれば、吐き止めの薬や胃腸の薬を使用しながら食事変更をすると、トイプードルちゃんの負担が少ないと思います。嘔吐が続いている場合、おなかに優しい消化のよい食事が望ましいため、できれば動物病院でお取り扱いのある療法食に変更することがよろしいでしょう。かかりつけの先生がおすすめ下さった低脂肪食を試みたものの、全く食べてくれなかったのですね。かかりつけの先生は、実際にトイプードルちゃんの診察をされて、一番適したものが低脂肪食であるとご判断されたのだと思われますが、低脂肪食以外にも消化に良い療法食はありますし、フードの種類やメーカーなどによって嗜好性も異なります。したがいまして、お勧めいただいた低脂肪食以外にトイプードルちゃんに適した療法食があるか、かかりつけの先生にお尋ねいただき、もしあればサンプルをお試しいただいてはいかがでしょうか。また、いずれの療法食も食べてくれない場合には、現在お使いのフードとは異なる、市販の総合栄養食を一度お試しいただき、症状に変化があるかみていただいてもよろしいかと思います。なお、お食事を変更なさる際には、1週間ほどお時間をかけて、少しずつ新しいものに切り替えると、おなかへの負担が少ないといわれています。療法食をお使いの際は、できればおやつやその他の食事を混ぜない方が効果的ですが、ドライフードをあまり食べない場合には、ぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードを少し温めて混ぜ合わせると、匂いが立って食欲が増す場合もございます。また、頻回に嘔吐する、食欲や元気がない、下痢をするなどの症状が見られるようでしたら、他の消化器疾患の初期症状である場合もございますので、その際には再度かかりつけの先生とご相談いただき、より詳しい検査をご検討いただいた方が安心です。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。