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好酸球性肉芽種について

投稿者:白猫

投稿日:2013/01/20(Sun) 21:55

No.1880

12月に猫カゼをひき、病院で抗生物質を処方されました。
その後、猫カゼは治りつつあったのですが、左前足内側に炎症とハゲができていました。痒みはありません。
慌てて受診すると、好酸球性肉芽種の可能性が高いとの事でステロイド系の軟膏を頂き治療中です。
そこで教えて頂きたいのですが、抗生剤と好酸球性肉芽種の関連性はあるのでしょうか。また肉芽種という名前が悪性腫瘍を連想させるのですが、移行する可能性はありますでしょうか。
現在の病院には大変信頼のおける獣医師がいらっしゃるので、次回来院時に確認しようと思いますが、少しでも知識を得たいと思い質問させて頂きました。
よろしくお願い致します。

Re: 好酸球性肉芽種について

- 獣医師 山田

2013/01/22(Tue) 14:08

No.1882

白猫様

このたびは、ご相談を頂きまして誠にありがとうございます。
ネコちゃんの左前足内側に炎症と脱毛が認められ、好酸球性肉芽種の可能性があると
診断されたとのことでございますね。
白猫様におかれましては、ご不安になられていらっしゃることとお察しいたします。
早速、お問い合わせいただきました件についてご案内をさせていただきますが、
ネコちゃんの実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内になりますこと
をご了承くださいませ。

好酸球性肉芽腫症候群はネコちゃんによく見られる皮膚科疾患のひとつで、
臨床的な徴候により1.無痛性潰瘍、2.好酸球性プラーク、3.好酸球性肉芽腫の3型に
分類されます。近年では、この3型に、4.猫粟粒性皮膚炎、5.猫の蚊咬傷過敏症の
2疾患を加えて、「好酸球性皮膚症」とする皮膚科専門医もおります。
以下にその詳細を記載させて頂きます。

1.無痛性潰瘍
上唇、あるいは上顎犬歯に隣接する部分が痛みや痒みを伴わずに潰瘍化することが特徴
となります。無痛性潰瘍が単独で発生した場合、病因は不明なことが多いのですが、
他の好酸球性肉芽腫と併発した場合、アレルギーが基礎にあると言われております。
※傷害や疾患によって皮膚や臓器の表面に欠損が生じたクレーター状の病変を潰瘍といいます。
2.好酸球性プラーク
一般的には下腹部から大腿部内側、肛門周囲に好発します。特徴は、痒み、多発性、
紅斑性プラークとして認められます。病因にはアレルギーが考えられています。
3.好酸球性肉芽腫 
大腿部後方または内側に病変が出ることが多いといわれておりますが、肉球や顔を含む
全身にも発生します。顔面では口唇縁と顎に多く発生します。口腔内の舌などにも発生します。
4.猫粟粒性皮膚炎
ネコちゃんで最もよく見られる好酸球性皮膚症のひとつで、その病因はやはりアレルギー
であると言われております。病変は、主に背中や体幹、頭頚部に好発します。
特徴は、痒み・多発性・丘疹状の痂皮として認められます。
痒みがない場合もありますが、痒みが強い場合は自分で引っかき、脱毛、紅斑、出血などが
同時にみられることがあります。
5.猫の蚊咬傷過敏症
蚊に刺されたネコちゃんに発症します。
病変は、鼻、耳介、眼の周囲、乳頭周囲、肉球にみられ、紅斑性の丘疹またはプラークから、
痂皮を伴った潰瘍へと発展していきます。

好酸球性肉芽腫症候群の原因はアレルギーではないかと言われておりますが、
原因を特定することは困難な場合が多いのが現状です。
例えば食物アレルギー、アトピー、蚊やノミに対するアレルギーなどが原因として
考えられています。
症状の緩和のため「消炎作用」や「免疫抑制作用」を持つステロイド剤等のお薬を使用して
いきますが、、完治のためには、根気よく原因を追及していく必要があります。
ただ、ステロイド剤の使用である程度落ち着くのであれば、ひどいときのみお薬に頼る
方法もございますので、今後の治療方針につきましては、かかりつけの先生と
よくご相談されることをお勧めいたします。
また皮膚の症状がでやすいお子様は、新たに皮膚炎の原因となる因子を事前になるべく予防
してあげることも大切ですので、アレルギーの原因となるものを減らすために、
低アレルギー食を検討していただいたり、ノミ予防を定期的にされることなども、
ご検討いただくとよろしいかもしれません。
ハウスダストもアレルギーの原因になることが多いので、お部屋のこまめなお掃除や布製品の
お洗濯や日干しなども行っていただくとよろしいでしょう。

白猫様におかれましては、今回、抗生剤を飲んだことと好酸球性肉芽腫症候群を発症したことの
関連性についてご心配されているのとのことですね。
上述したように、ネコちゃんの好酸球性肉芽腫症候群の原因を特定するのはなかなか困難ですが、
アレルギー(食事や環境要因、蚊やノミなどに対する)が関与している事が多いですので、
抗生剤を内服したこととはおそらく関係がないと思いますのでご安心ください。

また、肉芽腫という名前が悪性腫瘍を連想させ不安を抱いていらっしゃるとの事ですね。
ご高承のように、腫瘍といっても、悪性腫瘍と良性腫瘍があり、
悪性腫瘍には「癌」と「肉腫」と呼ばれるものがあります。
白猫様はおそらく、「肉腫」と「肉芽腫」の言葉が似ているので、ご心配されたのでは
ないかと思いますが、「肉芽腫」は炎症反応の病変のひとつで、炎症性の細胞が増殖して
結節(しこり)を形成したものであり、腫瘍ではありませんのでご安心ください。
ただ、ネコちゃんの皮膚の様子によっては、初期の腫瘍と好酸球性肉芽腫症候群の症状が
似ている場合もございますので、かかりつけの先生に経過をよく観察して頂けたらと思います。

現在かかりつけの病院さんには大変信頼のおける先生がいらっしゃるとの事ですので、
私どもでも安心しております。
信頼がおける先生と巡り合えて、本当に白猫様もネコちゃんも幸せでございますね。
寒い日が続き、体調を崩されやすい時期ではございますが、白猫様に
おかれましては、お風邪など召されませぬよう、十分にご自愛くださいませ。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 好酸球性肉芽種について

- 白猫

2013/01/22(Tue) 14:49

No.1883

山田先生、たいへんわかりやすくご回答頂きありがとうございました。
もう1点疑問なのですが、カゼを引いて抵抗力が落ちる事でアレルギーが出やすくなる可能性はありますでしょうか?
ともあれ、肉腫等に移行する事はないようで安心しました。
お掃除を徹底し、ひどくならないように気を付けたいと思います^^



Re: 好酸球性肉芽種について

- 獣医師 山田

2013/01/23(Wed) 16:23

No.1886

白猫様

ご返信いただき、誠にありがとうございます。
少しでも白猫様の疑問やご不安を解消できたのなら、幸いでございます。
ご質問を読ませていただいて、白猫様のネコちゃんへの大きな愛情が、
手に取るように伝わり、心が温かくなりました。
早速、問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

白猫様はカゼを引いたことで抵抗力が落ち、アレルギーが出やすくなった可能性について
疑問をお持ちとの事でございますね。
好酸球性肉芽腫症候群の原因はアレルギーではないかと言われており、
このアレルギー反応には「免疫」が関与しております。
免疫とは、体の防御反応の1つで、様々な種類の病原体(ウイルスや細菌、寄生虫、など)が体に侵入
してきたときに、体を防御しようとする機構となっております。
この防御反応には「リンパ球や白血球による免疫 」と 「抗体による免疫」の二つがございます。
これらの免疫が正しく働くことで病気になっても回復できたり、病気になる前に予防することができます。
同様に、環境要因(ハウスダストや花粉、カビなど)や食事(主にたんぱく質)に対して、
無害であったり、害が少ないにもかかわらず過剰に免疫が働いた場合、
「アレルギー」という反応が出てしまうことがございます。
免疫はみんな持っている正常な機能ですが、アレルギー反応は環境などによって起こるようになります。
(人では遺伝的なものもありますが、動物では分かっていません)

白猫様のネコちゃんが風邪を引いた時は、おそらくカゼの病原体を排除しようと、
体の免疫は一生懸命働いていたのではないかと思いますが、
それと今回の好酸性肉芽腫との関連はあまり考えられないと思われます。
症状は詳しく伺っていませんので推測にすぎませんが、もし風邪によって鼻水や目やにがひどかったのであれば、
グルーミングの際刺激があって、もともと目立たなかった皮膚の症状が
今回の風邪の後目立ってきた可能性はあるかもしれません。

前回もお話させて頂きましたが、アレルギーの発症のきっかけや原因は分からない事が多いですが、
食事アレルギーなどがある場合は、食べ物の変更に伴い出てまいります。
白猫様のネコちゃんは食事の変更などはございませんでしたでしょうか?
風邪の時に、栄養を付けるために今までのフードではなく、いつもと異なるフードを食べたなどがあれば、
食事によるアレルギー反応などの可能性も考えられるかもしれません。
まずは、かかりつけの先生とご相談頂き、治療を行って頂けたらと思います。
白猫様のネコちゃんの皮膚が早く良くなりますよう、私どもでも祈っております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
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平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



Re: 好酸球性肉芽種について

- 白猫

2013/01/28(Mon) 15:05

No.1890

山田先生
好酸球性肉芽種について、何度もご丁寧に教えて頂き本当にありがとうございました。
フードについては変更もしていなかったので、違うかな・・と思っていたのですが、風邪の時に『病院がんばったね』のご褒美スープ(初めての商品)をあげた事を思い出しました。
何が原因かは分りませんが、とりあえずスープは中止し、こまめなお洗濯と換気を心がけたいと思います。
この度はお時間を割いて頂き本当にありがとうございました。大変勉強になりました。 お陰さまでハゲは広がっておりません^^
お忙しいと思いますので、返信コメントは結構でございます。
寒い日が続きますので、どうぞ慈愛下さい。



Re: 好酸球性肉芽種について

- 獣医師 山田

2013/01/28(Mon) 17:45

No.1892

白猫 様

この度はお心遣いにあふれたご返信をいただきまして恐縮でございます。
白猫様とネコちゃんが、お元気に笑顔いっぱいでお過ごしになられますことを
いつも応援いたしております。
何かご心配なことがおありの際は、お気軽にお声掛けください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。




蛋白漏出性腸症

投稿者:まるまる

投稿日:2013/01/22(Tue) 21:30

No.1885

いつもお世話になっております。
先日もNo.1856で相談させていただきました。

あれからステロイド(5r)を半錠/日で1週間服用したのですが、3日目からご飯を残すようになり、その後全く食べれなくなり嘔吐してしまいました。

病院に行きステロイドと抗生剤の注射をしてもらいました。
その日の夜からはまたご飯を食べられるようになりました。

総タンパクが3.0、アルブミンが1.2になってしまいました。

白血球など他の血液検査は異常はなかったようです。


今回のことで先生からも薬は減らすことができないと言われてしまいました。

こんなにもステロイドに反応してしまうものなのでしょうか。

体重も3.6sから3.25sまで一気に減ってしまいました。

下痢はしていないのですが、食べるとすぐウンチをするので何も身になっていないのではないかとおもってしまいます。
最近は1日に3〜4回します。状態は色も形もいいと思います。

最近は体重もなかなか元に戻らないです。

このような状態で何か食べさせてもよいものはありますでしょうか。
少しでも栄養をつけてあげたいです。
今は消化器サポート低脂肪のドライフードとササミをたべてます。
タンパクを増やせて腸疾患の子でも食べられるものが何かありましたら教えていただきたいです。

よろしくお願いいたします。

Re: 蛋白漏出性腸症

- 獣医師  岸田

2013/01/25(Fri) 16:16

No.1887

まるまる 様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
ステロイドの量を減らしたところ、食欲不振や嘔吐の症状が出てしまったのですね。
総タンパクやアルブミンの値や体重がなかなか戻らないとのことで、ご心配のことと
お察し申し上げます。
パピヨンちゃんのお食事についてのお問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

蛋白漏出性腸症では、食事療法が重要と言われます。
どのような食事がよいかというのは、その原因となっている疾患によって異なります。
ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因疾患として多いものには、腸リンパ管拡張症と炎症性腸疾患が
あります。
腸リンパ管拡張症の場合は、腸のリンパ管からの蛋白の漏出を防ぐために、脂質の制限が必要です。
一方、炎症性腸疾患では食事のアレルギーが関与していることが多く、
アレルゲンを除去した食事療法を行うことで症状が緩和することが多く見られます。

現在パピヨンちゃんは、消化器サポート低脂肪のドライフードとササミをたべていらっしゃるとのことでございますね。
消化器サポート低脂肪は脂肪の含有量をかなり低く抑えてあり、カロリーを補うために高消化性の蛋白質や
炭水化物を使用していますので、蛋白漏出性腸症の食事療法でよく使用されるフードです。
腸リンパ管拡張症が原因となっている蛋白漏出性腸症では症状の改善が認められることがあります。

しかしながら、その原材料となっている食材に対してアレルギーを持っている場合、
そのアレルギー反応による炎症が原因で、症状の改善が認められない可能性も考えられます。
蛋白漏出性腸症の原因の一つである、リンパ球性―形質細胞性腸炎などの炎症性腸疾患は、
食物に対するアレルギーが原因の一つとして考えられています。
消化器サポート低脂肪のドライフードの原材料は、米、家禽肉(鶏・七面鳥)、小麦、大麦などです。
ささみも鶏肉ですが、これらの食材に対して、パピヨンちゃんがアレルギーを持っている可能性は
ありませんでしょうか。
パピヨンちゃんは以前アレルギー検査を受けられ、該当するものがなかったとのことでしたね。
もし検査を受けられたのがかなり前で受けられてから時間が経過しているのであれば、
現在の状態はそのときとは変わっている可能性もございます。
また、どうぶつのアレルギー性疾患で多いものには、IgE抗体を介するT型アレルギーと白血球の一種
であるリンパ球を介して起こるW型アレルギーというものがありますが、
食物アレルギーにはW型アレルギーが関与しているものが多いといわれています。
ワンちゃんでよく行われるアレルギー検査には、血液中のIgEの量を調べることで、
T型アレルギーのアレルゲンとなっている物質を特定する「アレルゲン特異的IgE検査」と、
W型アレルギーのアレルゲンとなっている物質を特定する「リンパ球反応検査」の2種類があります。
食物アレルギーが疑われる場合は、アレルゲン特異的IgE検査とリンパ球反応検査の
両方を行うことが勧められます。

これらの検査で消化器サポート低脂肪のドライフードの原材料である米、家禽肉(鶏・七面鳥)、
小麦、大麦などに対してアレルギーがないことが確認できているのであれば
安心して与えていただいて大丈夫ですが、もし米アレルギーや鶏アレルギーなどがあるとすると、
その食材に対するアレルギー反応が腸で起こるために、食事をとることで腸の炎症反応が増長され、
ステロイドが減らせない状態になってしまっているということもあるかもしれません。
もしまだこれらのアレルギー検査をお受けになっていらっしゃらないようでしたら、安心して与えられる食材
を探すためにも、検査をお受けになっていただくとよろしいのではないかと思います。
蛋白漏出性腸症の原因としてT型アレルギーとW型アレルギーの両方が関与している可能性が
あるのかどうかはまだわからないところもあるようですが、
アレルギーの原因となりうる食材をとり続けることを避けた方がよいのは確かだと思います。

あるいは、アレルゲンとなり得る食材を極力使っていない除去食(ロイヤルカナンのアミノペプチド
フォーミュラや、ドクターズケア アミノプロテクトケアなど)を与えてみるのも一つの方法でしょう。
ただ、これらのフードは消化器サポート低脂肪に比べると脂肪分が高くなりますので、
腸リンパ管拡張症が原因であった場合には、症状が悪化してしまう可能性もあります。
その場合には、給餌量を抑えて、足りないカロリーを他のもので補うことを考えないといけないかもしれません。

腸リンパ管拡張症では、食事に含まれる脂肪分のうち「長鎖脂肪酸」と呼ばれるものが、腸管のリンパの流れ
を刺激してリンパ管を拡張させ、腸管内への蛋白の喪失を大きくし、病態を悪化させます。
一般的なペットフードに含まれる脂肪の多くは「長鎖脂肪酸」なので、なるべく脂肪分を制限したフード
を利用することが必要ですが、カロリーが不足するため、リンパの流れを刺激しない「中鎖脂肪酸」を
多く含む食品を利用して摂取カロリーを補うことが推奨されています。
ワンちゃんに利用できる「中鎖脂肪酸」としてはココナッツオイルやMCTパウダー(MCT-中鎖脂肪酸
トリグリセリド)などがあります。
脂肪分の高いフードを利用する場合には、給餌量を制限した上でこれらの食品を利用して
カロリーを補うとよいのではないでしょうか。

この他に、腸リンパ管拡張症のときに摂取するとよい食材としては、
長鎖脂肪酸の吸収を抑制してリンパの流れを減少させる働きのある、食物繊維を豊富に含む
食品があげられます。
また、腸リンパ管拡張症は、脂質の吸収不良を起こすので、脂溶性のビタミン(ビタミンA、
ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)を補っておくことも必要と言われています。

また、パピヨンちゃんは低蛋白血症を起こしていますので、良質な蛋白質を十分取ることが必要です。
一般的によいといわれるのは低脂肪高蛋白のささみや白身魚、カッテージチーズなどではないか
と思いますが、鶏肉や魚、乳製品にアレルギーを持っているとすると、与えることで炎症反応が
ひどくなり結果として蛋白の漏出が増加してしまうことも考えられるので、蛋白質を与える時は
注意が必要です。
いずれにしても、腸が大変デリケートな状態であるのは間違いありませんので、フードの変更や
追加の場合には、かかりつけの先生ともよくご相談の上、ほんの少量より始められて、
1週間以上かけて状態を見ながら行うようにしてください。

その他、人の炎症性腸疾患の研究で、魚油などに含まれるω3脂肪酸(抗炎症効果)や、腸内環境を
改善するプロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など、消化管内の細菌叢を改善する有用微生物)など
が効果がある可能性もわかってきていますが、
今のところワンちゃんでこれらの効果を証明するデータはなく、今後の研究成果が待たれるところです。

蛋白漏出性腸症の原因となる疾患は、難しい病気でまだその原因や治療法がわかっていないところも
多いようですが、同じ病気で悩むワンちゃんやネコちゃんはとても多く、様々な機関で有効な治療法を
探して研究が進められています。
パピヨンちゃんも現段階でお薬を減らすのが難しい状況とのことですし、症状が悪化して状態が悪く
なってしまってからでは対処が難しくなることも心配されますので、もし可能であれば、
確定診断のための腸生検は外科手術より負担の少ない内視鏡によって行うこともできますので
一度、大学病院などで診察していただくことを検討されてはいかがでしょうか。
ステロイド以外の有効な治療法が早く見つかるといいですね。
パピヨンちゃんがこれからも元気いっぱい過ごせるよう、お祈りいたしております。
どうぞお大事になさってください。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



虐待されました

投稿者:リク

投稿日:2013/01/18(Fri) 22:36

No.1878

友人の腕を噛んで友人に叩かれてから様子が変です。

一応病院には行ってシロップを渡されました。

けれど自分にも怯えてます。

餌も食べずに2日経ちました。

何か解決策はありますか…

Re: 虐待されました

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/01/22(Tue) 13:44

No.1881

リク 様

厳しい寒さが続きますが、リク様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
ご友人に叩かれてから、その後、怯えて食事もせず、ご心配なご様子でございますね。
さっそくご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。

お話のご様子から、リク様のお子様はワンちゃんということを前提にご案内をさせていただきます。
ご友人とワンちゃんの間で、リク様はお辛かったこととお察しいたします。
ワンちゃんのお食事につきましてご心配でございますね。
お食事を2日摂っていないとのことですが、その後いかがでしょうか。
小犬ちゃんの場合、長時間食事をしないでいると、体のエネルギーである、血中のグルコース(糖分)
の濃度が低下してしまい低血糖症を引き起こすことがございます。
リク様は既にご通院をなさっていらっしゃるご様子ですのでご安心かと存じますが、
状況に応じて動物病院さんにご相談をいただけばと存じます。
お食事の時間に、ワンちゃんの食器をいつもの場所にお置きになられたら、リク様は別のお部屋など
にいらっしゃってもよろしいかもしれません。
もし、ワンちゃんが食べなくても、声をかけたり、心配そうにせず、少しでも食べたときだけ、
優しく声をかけてあげてください。
もし、お食事をなかなか摂らないようでしたら、お水以外にも、ワンちゃん用のミルクを
飲ませてあげてもよろしいかもしれません。

ワンちゃんが、恐い経験をしてしまった場合、リク様のワンちゃんのように、怯えたり、身を隠したり
する様子を見せることは多く見られますが、穏やかな、今までと同じ生活を繰り返す中で、
「大丈夫なんだ」、「今までと何も変わらない」「安心すればいいんだ」という思いがワンちゃんに
芽生え、以前の元気な様子を少しずつ見せるようになります。
根気強く、焦らず、ゆっくりとワンちゃんの恐怖心を溶かしていくことが重要でございます。
以下、具体的なご案内をさせていただきたく存じます。

1.無理をして、視線を向けたり、話しかけたり、触ろうとしない
何とかして、癒したいと、声をかけるなど、何かをしてあげたくなりますが、かえって、声をかけたり、
見つめたり、触らないほうがよろしいでしょう。
だんだん、ワンちゃんの気持ちがほぐれてきて、自分からリク様の近くに寄ってきたら、
「お利口ね」と優しく褒めてあげましょう。
ボールなどワンちゃんの好きなオモチャを、リク様とワンちゃんとの間に
転がしてみてもよろしいかもしれません。

2.いつもと同じ生活をくりかえす
ワンちゃんにとって、戸惑うことがあったり、不安なことがあったときほど、いつもと変わらない生活
を繰り返すことが重要です。そして、今までと変わらず、穏やかな温かい表情を
ワンちゃんに見せてあげましょう。
以前とかわらない毎日が、繰り返し過ぎていくことが何よりワンちゃんを安心させます。

2. ケージを安心できる場所にする
ワンちゃんにとって、お家の中に、自分が守られ、安心できる場所があるということは
たいへん重要なことです。ワンちゃんがケージの中に入ったままで出てこないのであれば、
無理に出そうとするのではなく、自分から出てくるのをゆっくりと待ちましょう。
ケージに入っているとき、ワンちゃんがリク様に視線をむけたら、
お利口ねと優しく声をかけてあげましょう。
好きなオヤツを与えてあげてもよろしいかもしれません。ケージが心地よい場所だと
思わせてあげてください。

3. リク様が頼れるリーダーであることを伝える
以前と何も変わらず、ワンちゃんはリク様に守られているから安心すれば良いと感じさせて
あげましょう。少しずつ、ワンちゃんの様子がもとに戻ってきた段階でもよろしいので、
指示にしたがったら良いことがあると教えてあげるため、お散歩に出るとき、
好きなボールで遊んであげるとき、何かしてあげる前には、「オスワリ」などの指示を出すと
よろしいでしょう。堂々と、いつも毅然とした表情をワンちゃんに見せていただければと存じます。

4. 今回と似たような状況を作らない
ワンちゃんは恐いという経験をすると、次の同じような状況に、また同じようなことが起こる
のではないかと強い不安を感じることがあります。
今回、ワンちゃんを叩いてしまわれた方と同じような雰囲気の方にも反応すること
があるかもしれませんが、そのようなときには、ワンちゃんが反応する前に、「オスワリ」などと
落ち着かせてあげましょう。そして、オヤツを与えたり、好きなオモチャを与えてあげたり、
優しく声をかけていただくとよろしいかもしれません。
ワンちゃんが不安げな表情を見せたときほど、リーダーであるリク様は落ちついた表情を
ワンちゃんに見せていただき、安心をさせてあげましょう。
人の手が恐いという気持ちがあるかもしれませんので、お世話をなさるときも、ワンちゃんの
頭上から手を出したり、後ろから手を出してびっくりとさせないようにしましょう。

どんなときも、穏やかに、毅然と、頼りになるよ、というところを
ワンちゃんにお見せいただき、待つことで、変化がみられるかと存じます。
あせらず、ワンちゃんが心を少しずつ開く素振りを見せたときには
しっかり受け止めていただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

リク様におかれましては、お風邪など召されませぬよう、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
皆様が笑顔に溢れお過ごしになられますことを心から応援いたしております。



減量とアレルギー

投稿者:ゆっけ

投稿日:2013/01/17(Thu) 01:13

No.1871

いつもお世話になっております。

ミニチュアダックスフンド、男の子、7歳11ヶ月です。

子供の頃から太りやすく、減量用のフードを与えていました。
空腹からか、胃液を吐くことがあったので、獣医さんのすすめで、ロイヤルカナンの満腹感サポートに換え、数年与えていました。太めながら、6.5s前後で維持していました。

食物アレルギーも軽度のものが数々あり、満腹感サポートにも含まれていた(肉、小麦など)のですが、体重管理を最優先に、ということで、食べさせていました。
常に口のまわりが赤く少し痒がることもあったのですが、この程度なら、と様子をみていました。
が、昨年頃から、掻くことが多くなり、顔にも湿疹が出るようになったので、獣医さんに診せたところ、加齢によりアレルギー反応が強くでるようになったのだろうということで、昨年10月頃からロイヤルカナンのセレクトプロテイン(ダック&タピオカ)に換えました。

両方のフードを混ぜながら移行している間に太り始め、移行してからは、袋に書いてある1日の給与量目安の最小量を与えていたのですが、それでも太りつづけ、少しずつ量を減らしていますが、まだ太り続けています。

ミニチュアダックスフンドですが、骨格が大きいので、6s台前半〜6.5sぐらいでいいと獣医さんには言われているのですが、現在7.5sまで増えました。

今は、セレクトプロテインを5sの子の最小値まで減らしてしまっています。
セレクトプロテインにかえてからは、口のまわりの赤みもとれ、体を掻くこともかなり減っているので、満腹感サポートに戻すのもかわいそうだし、これ以上セレクトプロテインを減らしていいものか、減らしてキャベツやきゅうりなど野菜を混ぜた方がいいのか、その場合、栄養的に大丈夫なのか、何かアドバイスをいただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします。

Re: 減量とアレルギー

- 獣医師 溝谷

2013/01/18(Fri) 17:51

No.1877

ゆっけ 様

極寒の候ではございますが、ゆっけ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご相談いただきまして、誠にありがとうございます。

食物アレルギーがおありのゆっけ様のワンちゃんの体重管理に適したお食事についてのご質問ですね。
お問い合わせにつきましてご案内させていただきますが、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

アレルギーとは、特定の原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機構が過剰に反応して、
体に有害な作用が起こる状態のことを言います。
ワンちゃんのアレルギーで多いアレルゲンとしては、食物、ハウスダスト、花粉、ノミなど
があります。
症状として多いのは皮膚症状で、特に脇、股、足先、口や眼の周りなど皮膚の柔らかい
部分の痒みや発赤、湿疹などがよく見られます。
食事が原因のアレルギーでは皮膚症状と同時に外耳炎や、嘔吐、下痢などの消化器症状を
引き起こす場合もあります。

ミニチュアダックスフンドちゃんは、軽度の食物アレルギーがおありとのことで、
ロイヤルカナンのセレクトプロテイン(ダック&タピオカ)を与えるように変えたところ、
口のまわりの赤みもとれ、体を掻くこともかなり減ってきたけれども、体重が増えてきてしまったのでございますね。
体重が増えてしまってご心配でございますが、まずはアレルギーの症状がおさまって、本当によろしかったですね。
ミニチュアダックスフンドちゃんのアレルギーの症状がおさまっているのですから、
やはりユッケ様がおっしゃるように、このまま同じフードをお与えになり、食事量を調節することが
望ましいと思います。
セレクトプロテインは100g中のカロリーが346kcal、満腹サポートは287kcalですので、
ワンちゃんの体重にあわせた分量を与えた場合、どうしても体重は増えてしまいます。
現在は5kgのワンちゃんの分量まで減らしていらっしゃるとのことですが、
もう少し減らしていただいて、その分、ゆっけ様がおっしゃるように、カロリーの少ないお野菜などでカサを増して、
たくさん食べた気持ちにさせてあげることはよろしいと思います。
栄養的な問題の有無に関しましては、ドッグフードを与えていらっしゃることでバランスがとれており、
一日の食事量の割合を、ドッグフードを8〜9割、お野菜を1〜2割であれば問題がないといわれております。
夏にとれるお野菜は体を冷やし、冬にとれる野菜は体を温める作用があるといわれていますが、
できれば、その季節にとれるお野菜をお与えになるとよろしいでしょう。
今の時期であれば、白菜や大根を刻んで、さっと湯がいていただくのもよろしいでしょう。
ゆっけ様がお考えのキャベツの千切りも望ましい食材だと思います.
ただ、野菜であってもアレルギーの原因になる可能性はありますので、
必ず、ミニチュアダックスちゃんのご様子を一番ご存知のかかりつけの獣医師さんに
ご相談いただければと存じます。
たくさん食べたような気持ちにさせてあげるためには、お食事の回数を増やすことも一つの方法でしょう。

また、現在多数のメーカーから種類豊富に食物アレルギー用のフード、
体重管理用のフードが出ています。
食物アレルギーに対応した体重管理用のフード(ロイヤルカナンの低分子プロテインライトなど)も
ありますし、また鶏肉や小麦がアレルゲンとなっているようであれば、
他のメーカーさんの体重管理用フードで違う種類の蛋白質や炭水化物を使用しているもの
(ヒルズのr/d缶、スペシフィックのCRW、ドクターズケア ウエイト&ジョイントケアなど)も
あるようですので、アレルギー検査の結果を参照されながら、動物病院さんとご相談されては
いかがでしょうか。
アレルゲンをすべて含まない体重管理用のフードを見つけることはむずかしいかもしれませんが、
体重を管理しながら皮膚症状の悪化を最小限に抑えることができるフードを
見つけることはできるかもしれません。


肥満は食事で入るエネルギーと、運動等で消費されるエネルギーのバランスが上手くいっていないことから
生じますが、運動量を増やすこともたいへん重要でございます。
毎日20分、休まず歩き続けるお散歩を日に2回なさることが、体重管理のためには望ましいといわれています。
寒い時期ですので、たいへんですが、日向ぼっこがてら、歩くことが楽しいという経験をさせていただきながら
エネルギーを消費いただければと存じます。


なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ミニュチュアダックスちゃんにもよろしくお伝えください。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



肝臓の療法食について

投稿者:しゅーまま

投稿日:2013/01/16(Wed) 15:27

No.1870

1歳9ヶ月、体重1.8キロ、ロングコートチワワの男の子です。もともと肝臓の数値が少し高いことがあり、1ヶ月前から獣医に療法食を処方されました。他に、自分でも肝臓によさそうなものをあげたせいなのか、昨日の血液検査では、肝臓は2項目のみ正常値を超えたのみ、項目はALTが83、GGTが17とほんのわずかです。お医者さんからは、療法食を続けるように言われています。
ただ、私としては今処方されているメーカーのフードの酸化防止剤に使われているものが嫌だったり、添加物が気になったりしていて、自分でも肝臓療法食を探しています。
その中で、メーカーに問い合わせをしていると、そのくらいの数値であれば、療法食をあげるより、普通の食事でもいいのではないかとの意見が結構多いのが気になります。
それであれば、添加物がない良質な、療法食ではないフードをあげてみてはどうか、ということをアドバイスされることが多いです。
私が気にしている療法食に含まれる酸化防止剤や添加物によって、肝臓がさらに悪くなってしまうということはないのでしょうか。
また、私自身も肝臓の数値をみて療法食をまだ続けるべき数値なのか、迷っています。

Re: 肝臓の療法食について

- 獣医師 岸田

2013/01/18(Fri) 17:50

No.1876

ゅーまま 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ロングコートチワワちゃんのお食事についてのご相談でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ロングコートチワワちゃんはもともと肝臓の数値が高めで、主治医の先生から療法食を処方されて
1カ月ほど食べさせたところ、血液検査の数値が良化し、
療法食を続けるべきかどうか悩んでいらっしゃるとのことでございますね。
また、今処方されているメーカーの療法食に酸化防止剤や添加物が使われていることを
ご心配なさっているとのことですね。

酸化防止剤や添加物にはいろいろな種類のものがあり、
中には発がん性や肝毒性などが指摘されているものがあるのも事実です。
ただ、すべての酸化防止剤や添加物が危険なわけではなく、
また、大量摂取で発がん性や毒性が指摘されているものであっても、
少量を摂取する分には問題がないということもあるようです。
療法食を製造しているメーカーで使用されている酸化防止剤や添加物の使用量は、
その物質が発がん性や毒性を示す量と比較してごく少量であり、
その量であれば摂り続けても安全であると言われています。
しゅーまま様がご心配なさっているように、療法食に含まれる酸化防止剤や添加物によって、
肝臓がさらに悪くなってしまうということはないと考えられます。
ただ、実際に各メーカーやそれぞれの療法食で使用している酸化防止剤や添加物の種類は異なると
思いますので、詳細については、療法食をお作りになっているメーカーさんにお問い合わせ
いただきますようお願い申し上げます。

しかしながら、安全とは言われていても、しゅーまま様のように長期的にみて
本当に安全なのかどうかということに関して、ご不安を感じる方が多いことも事実です。
不安なものはなるべく使っていないフードを与えたいというのは当然のことだと思いますが、
一方で酸化防止剤や添加物を添加しなければならない理由があるということも
考慮しなければならないことでしょう。

ドッグフードには肉類に含まれる脂質が多く含まれますが、このような脂質は酸化されやすく、
脂質が酸化してできる過酸化脂質は、肝臓に負担をかけるだけではなく、
DNAを損傷してしまいがんを発生させたり、動脈硬化の原因になったり、
アレルギー反応を強くしてしまう可能性があるとも言われています。
これを防ぐために、ドッグフードには酸化防止剤が添加されています。
また、ドッグフード(特にドライフード)は手作り食などと違って、
ある程度の期間保存することを前提としているものが多いと思いますが、
もし防腐剤などが使用されていなければ、保存状態により細菌やカビなどが繁殖してしまい、
それにより食中毒を起こしたり、また、カビ毒などによる発がん性や肝毒性も心配されます。
このような健康被害は、フードに含まれる酸化防止剤や添加物による健康被害よりも
大きい可能性があり、酸化防止剤や添加物は、フードの安全を守るために添加されているとも
言えると思います。

無添加のフードで、このような点を十分考慮して脂質の酸化や細菌やカビの繁殖を防ぐ工夫が
されているものであれば、安心して与えることができると思います。
しかしながら、ただ無添加というだけでは、以上のような理由から心配なところもあると思います。
また、フードの管理についても、食べ残したものはすぐに処分する、
なるべく早く使いきる、空気に触れないように保存するなど、
十分な注意が必要になるでしょう。

さて、ロングコートチワワちゃんの今後のお食事についてですが、
ロングコートチワワちゃんは、療法食だけではなくしゅーまま様がご用意された肝臓によいものを
いろいろ食べていらっしゃったとのことですので、療法食だけの効果を単純に評価することは
難しいと思いますが、もし療法食に変える前の血液検査の数値がかなり高めで、療法食に変えてから
劇的に数値が下がったということであれば、療法食に変えたことで肝臓の状態がよくなった
可能性も高いと思います。
療法食はメーカーさんがその病気の病態を詳しく研究した上で栄養バランスを考え、
その病気のワンちゃんが毎日おいしく食べて元気に過ごせるようにつくってくださっています。
また、その病気のたくさんのワンちゃんがその療法食のおかげで元気に過ごせているという実績
もあります。
どうして療法食がよいのかということにつきましては、肝臓の数値が高い原因や、どのような療法食を
利用しているかによって異なってまいりますのでこの場で詳しくご案内することはできませんが、
血液検査の数値が安定していることから考えると、現在食べている療法食が、
ロングコートチワワちゃんの肝臓に負担をかけづらいお食事であることは
おそらく確かなのだろうと思います。
元のお食事、あるいは別のお食事に変えることで、また数値が高くなってしまう可能性はあるかも
しれません。そのようなことを考えると、特に問題がないのであれば、主治医の先生がおっしゃるように、
もう少し療法食をお続けになることがよろしいのではないかと思います。

しかしながら、もともと肝臓の数値が心配するほど高い数値ではなかったということであれば、
今まで特に気になる症状があったわけではないご様子ですし、現在の肝臓の数値のみを
お聞きする限りでは、必ずしも療法食が必要な状態ということではないのかもしれません。
今まで与えていらっしゃった肝臓によさそうなものは継続して与えていただいて、
フードは安心して与えられるものを選んで与えていただき、経過を見てみてみるのも
一つの方法でしょう。
ただ、食事の変更によって肝機能に影響が出ないかどうかを調べるために、
定期的なチェックは続けていただく必要があるでしょう。
療法食に含まれる添加物にご不安を感じていらっしゃることをお伝えした上で、
主治医の先生とご相談いだだくとよろしいのではないでしょうか。
ひとことで肝臓に良い食事といっても、その原因や病態によって、
必要な栄養素や控えた方がよい栄養素など、食事において考慮すべき点が異なってきます。
(例えば、蛋白質を制限した方がよい場合もあれば、制限しない方がよい場合もあります。)
今のロングコートチワワちゃんの肝臓の状態において、どのような点を考慮すべきなのかを
主治医の先生によくお聞きになった上で、フードを選んでいただくとよろしいでしょう。

しゅーまま様が安心して与えられて、ロングコートチワワちゃんが毎日おいしく食べられて
元気に過ごせるフードがみつかるといいですね。
寒い日が続いておりますが、
しゅーまま様もチワワちゃんもどうぞお体大切にお過ごし下さい。
また何かありましたらご気軽にご相談下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っております。
状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
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今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。