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胃酸過多について
投稿者:しゅーまま
投稿日:2015/10/07(Wed) 16:46
No.4159
4歳5ヶ月、ロングコートチワワ、男の子去勢済みです。もともと空腹嘔吐が多かったため、胃が小さいのではと先生が1日4回の食事、夜23時30分頃の夜食という風に指示があり、そのとおりにしたら朝の空腹嘔吐がなおっていました。(1年くらいずっと大丈夫でした)ところが最近、空腹嘔吐をし、病院で胃酸過多といわれ、薬をもらいました。ずっと病院で薬をもらって飲み続けるわけにもいかないし、きちんと時間は細かくわけているのに胃酸過多になってしまう原因はなんでしょうか。なお、フードはヒルズのid law fatです。(持病の蛋白漏出性腸炎のため、フードを替えたり、トッピングをしたりはできません)また、環境も特段最近変わったことはありません。病院が続いたとか、病院が変わったとか、ストレス原因になりそうなことはありました。
Re: 胃酸過多について
- しゅーまま
2015/10/07(Wed) 16:49
No.4160
追記ずっと飲んでいたベジタブルサポートドクタープラスファイバー(7ヶ月)を急におえっとなっているのでかわいそうで飲むのをやめたタイミングとは一緒です。飽きたのか、胸悪かったのかは不明です。それと、2週間前にずっと飲んでいたステロイドを先生の指示で中止しました。
- 獣医師 酒井
2015/10/09(Fri) 16:29
No.4163
しゅーまま様さわやかな秋晴れが続いておりますが、しゅーまま様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。しゅーまま様の4歳5ヶ月になる男の子のロングコートチワワちゃんが空腹時嘔吐を再発したことについてのご相談でございますね。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。もともとしゅーまま様のロングコートチワワちゃんは空腹時に嘔吐することがあったため、かかりつけの先生に食事を4回に分けて与えることと、夜遅い時間、午後11時30分に食事を与えるよう指示があり、1年間ほどは症状が落ち着いていたということでございますね。今も継続して同じ方法で食事を与えているのに胃酸過多で嘔吐をするようになった原因を知りたいということでございますね。しゅーまま様のロングコートチワワちゃんは蛋白漏出性腸症で治療中ということでしたね。蛋白漏出性腸症とは、低蛋白血症を伴う腸の病気で、その原因として腸リンパ管拡張症、慢性腸炎(炎症性腸疾患)、消化管腫瘍(腸リンパ腫)などがあります。これらの病気が基礎疾患としてある場合には、その症状の一つに嘔吐があります。かかりつけの先生は今回の症状を胃酸過多ということでお薬を飲ませて経過をみるようにということでございますね。しゅーまま様は胃酸過多のためにずっとお薬を飲ませることを危惧されていらっしゃるようですが、もし、一時的なものでなければ、ずっと胃酸分泌のお薬を飲ませ続けるのではなく蛋白漏出性腸症について、再検討が必要になってくるかと存じます。2週間前にステロイドの投薬を先生のご指示で中止したということで、治療内容も変更されたところですので、今後の嘔吐の状況、便の状態、血漿蛋白や、アルブミンの検査の経過も見ながら、場合によっては、蛋白漏出性腸症の原因を内視鏡の生検によって確定診断を行い、それに沿った治療が必要になってくるかと存じます。胃や腸は、ストレスに非常に影響を受けやすい器官ですので、気候の変化、家庭環境の変化、通院や病院の変更などをストレスに感じて胃の運動能力が低下しているのであれば、胃酸の分泌が増えてしまうことも考えられます。特に胃腸自体に問題はなく、一時的な胃の運動能力の低下が原因で空腹時の嘔吐が続いている場合は、すでにしゅーまま様が1年間なさっていたように、食事を小分けにして与えて空腹時間をなるべく短くすることで改善できることもあります。しかし、そのような場合でも過剰な胃酸を薬によって、コントロールした方が早く改善することがありますので、状況によっては胃酸分泌を抑えるお薬を使用します。また、空腹時嘔吐がある場合にはなるべく腹持ちの良いものを与え、空腹時間を短くすると改善することもありますので、カボチャやサツマイモなどを夜のお食事に少し加えてみるというのも一つの方法です。ただし、しゅーまま様のロングコートチワワちゃんは蛋白漏出性腸症のため、現在フードをi/d law fatのみにされているといことですので、食事に関してはかかりつけの先生にご相談いただくことが大切です。またずっと続けてこられたベジタブルサポートドクタープラスファイバーをやめたのも空腹時嘔吐が始まったのと同じタイミングということですね。ベジタブルサポートドクタープラスファイバーは、カボチャやブロッコリーなどの野菜から作られ、可溶性食物繊維を豊富に含む栄養補助食品の1つで、腸疾患の改善のため栄養管理のサポートとして使用されています。いくつかの症例報告では、ステロイドや低脂肪食などの治療と併用して使用されており、その効果を一概に評価することは難しいかと存じますが、腸リンパ管拡張症や、慢性腸炎などの低蛋白血症を伴う疾患の栄養管理に補助的に使用し、一定の効果があるのではないかと考えられています。今回ベジタブルサポートドクタープラスファイバーを与えた時にも吐き気を催したということで、飽きたためなのか、胸が悪かったのかはわからないということですね。何らかの原因で蛋白漏出性腸症があり、もしステロイドなど薬を使用せずに適切な栄養管理によって維持ができるのであれば、それに越したことはありませんので、もしよろしければ再度ベジタブルサポートドクタープラスファイバーを少量ずつもしくは剤型を変えて(パウダーを使用であればタブレットへ、タブレット使用であればパウダーへ)様子を見ながら再度与えてみるのも良いかもしれません。なお、食事、健康補助食品などのことに関しましては、特に胃腸疾患の場合には治療に関わってくる大切なことでございますので、ぜひかかりつけの先生にご相談いただき、お決めいただければと存じます。朝夕の冷え込む季節ですが、しゅーまま様も体調など崩されませんようご自愛下さい。ロングコートチワワちゃんの症状が1日も早く落ち着きますよう願っております。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
肉球周りの炎症
投稿者:ハッピ
投稿日:2015/10/02(Fri) 14:16
No.4151
お世話になります。3歳になるメスのフレンチブルドッグです。小さな頃からですが、ドッグランは30分、散歩は1時間以上行った後は必ずと言っていいほど、足裏の肉球の間や周りが赤く炎症を起こします。(四肢全部)地面が土・芝生・アスファルト・ウッドチップ・屋内のどんな場所でも同じようになります。普段は30分ほどの散歩ですが赤くなることはありませんし引っ張り癖もないです。何度か受診もしていますが、肉球自体には炎症はなく肉球の周りだけというのは余りない事だといわれました。処方された薬用シャンプーで足を良く洗うと2〜5日ほどで炎症が治まります。炎症が起きているとき、歩き方などは特に変わりませんが患部に直接触ると痛がる素振りをみせます。お出かけやドッグランに行くととても楽しそうにしているのでこれからの季節色々と連れて行ってあげたい反面、帰宅後の足裏の状況を見ると痛々しく可哀相です。肉球周りの炎症を起こさずに遊ぶにはどうしたらいいですか?宜しくお願いします。
Re: 肉球周りの炎症
- 獣医師 江口
2015/10/06(Tue) 19:35
No.4154
ハッピ 様秋風が心地よい季節となりましたが、ハッピ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。フレンチブルドッグちゃんの肉球についてのご相談でございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。フレンチブルドッグちゃんは、普段の30分程のお散歩では赤くなることはなく、ドッグランで遊んだり、1時間程のお散歩で肉球の間や周りが赤くなるということでございますね。地面の種類に関係なく、足裏への刺激の強さや刺激を受ける時間の長さで症状が出るとなると、アレルギーや感染というよりも刺激に対する反応なのかと思われます。肉球の周りや指間の表皮の血行がよくなり、摩擦も加わることで皮膚に痒みや痛みが出てくるのではないかと思われます。現在のところ、処方されたシャンプーでの処置で2〜5日位で炎症が治まるということですが、恐らく、その間、激しい運動や、長時間の運動による足裏への刺激は控えていらっしゃるかと思われます。そのことも炎症が治まる一因と思われます。お出かけや、ドッグランが大好きなフレンチブルドッグちゃんにとって、これからお出かけには最高の季節となりますが、炎症を起こさずに遊ぶには、まずは、足裏への刺激を緩和してあげることが必要となります。・遊ぶ時間や歩行の時間に気をつけて、時間を短く区切ってみる。・クッション性の高いわんちゃん用の靴を履いてみる。などが考えられます。一度試してみて、頂ければと思います。もし、この症状が足裏への刺激によるものであれば、この先付き合っていかなくてはいけない症状となる可能性がございます。焦らず、根気強く、対応していただくことが重要でしょう。。ちなみに、二次的に細菌感染が起きたり、炎症が続くと、悪化して「指間炎」となることがあります。指の間や、肉球の間の炎症が進行し、ただれたりします。痛みや痒みも悪化します。フレンチブルドッグちゃんは皮膚の弱い子が多い犬種ですので、悪化には気をつけて頂けたらと思います。足を触ると痛がるという様子が長引いたり、ずっと足裏を舐めていたり、足を地面に着けることを嫌がったりする様子がございましたら、動物病院さんを受診されることをお勧めします。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますのでぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。フレンチブルドッグちゃんとハッピ様が、素敵な秋を過ごせることを心からお祈り申し上げております。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
- ハッピ
2015/10/06(Tue) 23:00
No.4155
江口先生、丁寧な説明ありがとうございます。犬用の靴はまだ試していないので早速買いに行ってきます。足に負担がかからないようなペース配分で様子を見ながら楽しみたいと思います。どうもありがとうございました。
2015/10/07(Wed) 14:09
No.4158
ハッピ 様この度はご丁寧にご返信いただきまして誠にありがとうございます。ハッピ様の愛情に包まれ、フレンチブルドッグちゃんはお幸せでございますね。ハッピ様とフレンチブルドッグちゃんが笑顔いっぱいの毎日をお過ごしになられますよう応援いたしております。また何かご不明点、ご心配なことありましたら、ぜひご相談下さい。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
しこりについて
投稿者:くま
投稿日:2015/10/03(Sat) 21:03
No.4153
度々すみません。今朝、投稿させていただきました件に追加です。後ろ足のしこりが、注射後の硬結の可能性もあることに遅ればせながら気付きました。1-2ヶ月ほど前に膀胱炎の治療のため、注射を何度かしました。もし、注射の硬結でできたしこりであった場合、エコーではどのようにうつりますか(今回は何も映りませんでしたが)?また、現在、検査センターからの細胞診の結果待ちなのですが、注射による硬結だった場合、どのような結果になりますでしょうか?
Re: しこりについて
2015/10/07(Wed) 09:07
No.4157
くま 様 NO.4153のご投稿につきましては、NO.4152と併せてご案内をさせていただいております。何とぞご了承いただきますようお願いいたします。
投稿日:2015/10/03(Sat) 08:03
No.4152
13歳ゴールデンレトリバーメスです。後ろ足付け根外側(皮膚の下、筋肉に付いてる感じです)に2-3センチのしこりを見つけ通院。液体の有無を調べるとのことでエコー検査をするも、何もうつりませんでした。「多分、この辺りです」と先生に言われ、私も画面を見たのですが、他の部分と何も変化がなく、しこり自体も全くうつりませんでした。当然、液体がたまっていることもありませんでした。その後、細胞診をしたところ、9割がたが正常な細胞でしたが、一つだけ不明な細胞が見つかり、検査センターに出すこととなり、現在、結果待ちです。触ってわかるくらいの2-3センチほどもあるしこりが、エコーに全くうつらないということはあるのでしょうか?すべて正常な細胞のため、うつらないということもありますか?教えてください。宜しくお願いします。
2015/10/07(Wed) 09:05
No.4156
くま 様たわわに実った稲穂に秋の深まりを感じる季節でございますが、くま様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。早速ご案内させていただきますが、実際のワンちゃんのご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承下さい。くま様の13歳の女の子のゴールデンレトリバーちゃんが、後ろ足の付け根の外側にしこりが見つかり、エコーおよび細胞診の検査を行ったので、それについてのご質問でございますね。エコー検査とは、超音波を発生する探触子(プローブ)を身体に直接あてて、はね返ってきた反射波をコンピューターで処理して、画像として描出し診断を行う検査です。レントゲン検査と異なり、放射線を使うこともなく、様々な方向から観察をすることが可能なため、保定をされ、じっとしなければいけないことを除きますと、苦痛も少ない検査方法で、動物病院でも一般的に用いられています。今回ゴールデンレトリバーちゃんはしこりをエコー検査で診てもらったところ、エコー上には何もうつらなかったのですね。しこりがあった場合、まず外から見て(視診)、触り(触診)、どういったタイプのしこりなのかをチェックします。明らかな波動感があり、中に漿液や膿が溜まっていることが疑われる場合もありますが、よくわからない場合に、エコー検査でしこりの中の様子を調べる場合がございます。超音波は液体を非常に通過しやすい性質がありますので、液体が溜まっている場合には黒くはっきりと写ります。腫瘍の場合、腫瘍のタイプによっては正常組織との境界が明瞭で、はっきりとわかる場合もありますし、境界が不明瞭な腫瘍や炎症によって腫れている場合、正常な組織と明瞭な境界がなく、どこからしこりであるのか区別がつかない場合もございます。今回の検査では「液体の有無を調べる」とのことでエコー検査を実施するも、何もうつらなかったのですね。先にご案内したように、エコーで液体は黒く見えますので、「何もなかった」というのは明らかな液体の貯留は確認されず、しこりの部分と正常な組織との境目なども明瞭には分からず、エコー検査上では区別がつかなかったのではないかと思います。エコー検査で液体ではないことが判断できても、さらに「炎症反応による腫れか、あるいは腫瘍か」といった、しこりの原因を確定することは困難です。そのため、しこりの原因を知るための方法として、直接しこりに針を刺して吸引し、それをスライドグラスに塗抹、染色し顕微鏡で観察する細胞診があります。この細胞診を行う前に、しこりをエコー検査することで@液体部分があるか、A境界が明瞭なものか、B均一の実質なのか、などがわかり、針を刺して検査する部分が1カ所でいいのか、数カ所調べた方がいいか、しこりのどの当たりに針を刺したら良いかなどの情報を得ることが出来ます。細胞診はわかりやすいものであれば院内で判断し、診断をしていきますが、病理の専門の先生にみていただかないと判断が難しいような場合には、外部の検査センターに依頼します。くま様のゴールデンレトリバーちゃんのしこりも、細胞診で不明な細胞が認められたために検査センターに依頼をして、今は結果をお待ちいただいているのですね。次に、しこりが注射による硬結である可能性にお心当たりがあり、その場合のエコー上での見え方と、細胞診の結果はどのようになるのかについてのご質問でございますね。エコーでの見えかたですが、そのときの組織の状況によってもエコーでの見え方は様々なため、必ずエコー上でこのように見えるということはありません。また、細胞診では「炎症像が認められる」や「肉芽細胞のような細胞が多く認められる」などかと思いますが、ご注意いただきたいのは、細胞診はあくまで、しこりのほんの一部の針で吸引できるわずかな量を検査した結果から判断するため、完璧な検査というわけではありません。そのため、くま様からお聞きするゴールデンレトリバーちゃんの状況と、実際に診察された先生と、細胞診の結果を総合して考えていく必要がございます。細胞診で腫瘍である可能性も否定されず、今後しこりが大きくなってくる・痛みがある・数ヶ月たっても消えないという場合には、外科的に切除をして、病理検査を行うことが必要になる場合もございます。※病理検査とは、採取した細胞や組織を、肉眼的、顕微鏡的に観察し、診断や病気の進行度を決定する検査です。いずれにしても、まずは細胞診の検査結果を踏まえて、かかりつけの先生とよくご相談の上、今後しこりについてどのように経過を見ていくか、もしくは切除するかなどご判断いただければと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。くま様のゴールデンレトリバーちゃんは、くま様に愛され、13歳という大型犬ではご高齢といえる年齢を迎えていらっしゃるとのこと、本当に素晴らしいですね。さらにご長寿をめざして、ご家族と共に、笑顔一杯の毎日を過ごされますようお祈り申し上げます。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
持続する咳について
投稿者:むく
投稿日:2015/09/25(Fri) 20:10
No.4142
はじめまして。この度、9月1日にペットショップで購入した、生後5ヶ月のトイプードル(♂)の咳のことでご相談したく投稿させて頂きました。9月5日頃より、咳(安静時に発作のように起こる乾燥した咳で、咳の最後に痰を吐くような仕草をします)が数回程度するようになり、8日に近くのA動物病院で診てもらいました。その際に、人間で言う風邪をひいたようなものであるとのことで、抗生物質(バチリオン)と抗ヒスタミン薬(べナ)を3日分処方されました。その後も、症状は変わらず、咳の回数が1日に10〜20回以上見られ、9月14日に再度、A動物病院を受診しました。最初の受診とは違うDrが見て下さり、動画で撮影した咳の様子も見てもらい、採血、レントゲンを撮りました。しかし、異常所見は見られないということで、軽い気管支炎を起こしているのかもしれないと言われ、咳止め?(コフ?錠)を4日分処方されたのと同時に、その日から4日間、ネブライザー吸入に通院しました。その間は、咳の回数も少しマシになったよう(1日6−10回程度)に思い、4日目の最終日に診察して頂いた時(また違う先生でした)、マシになったことを伝えると、様子を見るように言われました。しかし、翌日からまた咳の回数がひどくなり、(朝晩関係なく咳は出るのですが、特に夜間がひどく1時間に5−6回でることもあり)、家で加湿器や空気清浄機を使ったり、散歩を控えるようにしました。咳がおさまる様子がみられないので、ちょうど9月20日に、購入したペットショップ(Drが出張で来られる)で、狂犬病の注射予定であったので、それらの経緯を相談したところ、何らかのウイルスか細菌で気管支炎を起こしていると言われ、ケンネルコフを疑われました。(Drが喉を触ると、いつも起こる発作様の咳をします)抗生剤(リレキシペット)と咳止め(レスプレン20)を2週間分処方して下さり、狂犬病の注射は延期とし10月9日に再度診てもらう予定になっています。リレキシペットとレスプレンを内服して6日が経ちましたが、咳はやはり1日に6−8回はしています。(昼夜関係なく)咳が出ているときは、とてもしんどそうで、見ていても可哀そうなのですが、咳の後はケロッとしており、体重も4.2s(購入時は3.8kg)と増えており至って元気です。ここで、相談したいのですが、このまま、処方されたリレキシペットとレスプレンを飲みつづけるべきか、もしくは、もう一度、近医のA動物病院で診てもらうべきなのか?(ペットショップのDrは、出張で2週間おきに来られているだけなので、普段は診てもらえない)迷っています。子犬なので、抗生剤を2週間も内服していいのでしょうか?完全に咳がおさまっておらず、効いているかわからないので、抗生剤を変えてもらったほうがいいのでしょうか?咳が出始めて、4週間が経ち、このまま咳が慢性化して、一生咳と付き合うことになったら・・・と思うと、可哀そうで不安になっています。また、散歩も、首輪から胴輪に変えて喉に刺激がでないようにしています。散歩で自分でひっぱって歩くときに、咳が何回も出るので、散歩を4−5日控えていたのですが、散歩に行きたがる様子を見ると、可哀そうなので、少し散歩にも連れて出てみたのですが(他の犬との接触はさせていません)、散歩も控えた方がいいでしょうか?(普段は、リビングをフリーにして過ごさせており、また、庭で遊ばせたりもさせています。)もし我が子が、ケンネコフであれば、どういうことに注意したらいいでしょうか?この咳は治るものなのでしょうか・・?質問だらけで、すみません。初めてのことだらけで、どうしたらいいのかわからず、助言頂けたら・・・と思っております。長文になりましたが、よろしくお願い致します。
Re: 持続する咳について
- 獣医師 岸田
2015/09/29(Tue) 16:27
No.4146
むく 様この度はご相談を頂戴致しまして、誠にありがとうございます。生後5ヶ月のトイプードルちゃんの咳が4週間近く続いているとのことでございますね。治療をお受けになっているのになかなか全快せず、ご心配されているお気持ち、お察しいたします。早速ご相談の件に関しましてご案内をさせて頂きたく存じますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承下さい。トイプードルちゃんは1日に何度か安静時に発作的な乾燥した咳が見られ、食欲や元気はあり、レントゲンや血液検査などでも特に異常所見はみられず、ケンネルコフが疑われているとのことでございますね。ケンネルコフは、まだ免疫力の弱い子犬期に多く見られる、咳を主症状とした伝染力の強い呼吸器疾患です。種々のウイルス(犬アデノウイルス2型、犬パラインフルエンザウイルス、犬ヘルペスウイルスなど)や細菌(ボルデテラ菌、マイコプラズマなど)が単独、または混合感染することにより起こります。症状としては、咳の他にも鼻汁、発熱、元気消失、食欲低下などがみられることがあり、体力のない子犬では重症化してしまうこともあります。感染経路は、病原体を含む飛沫の経鼻経口感染や、感染しているワンちゃんとの接触感染といわれています。ケンネルコフの治療といたしましては、主に細菌性の病原体や二次感染を防止するために抗生物質の投薬を行うことが一般的です。また、症状に合わせて鎮咳薬や気管支拡張剤の投薬やネブライザーによる吸入治療などを行うこともございます。発症にはワンちゃんの免疫力が関与しているため、充分に栄養をつけ、成長とともに免疫力が高まり治癒することを待ちます。症状は治療を始めて1週間程度で落ち着く場合もありますが、成長に伴う免疫力の状態はそれぞれ異なるため、場合によっては数週間の治療を要することもございます。むく様のトイプードルちゃんは処方されたリレキシペットとレスプレンを内服して6日が経つけれども、咳がまだ治まらないため、このままお薬を飲みつづけるべきか、もう一度、お近く動物病院で診察を受けられる方がよいのか、悩んでいらっしゃるとのことでございますね。ケンネルコフの場合、種々のウイルスや細菌の単独あるいは混合感染が原因で起こります。細菌感染のみが原因の場合には抗生物質が効きますが、ウイルスには効果がありません。抗生物質を投与してもすっきり治らないという場合、原因となっている細菌がその抗生物質に対する感受性がない(効かない)という可能性と、ウイルス感染が関与している可能性の両方が考えられます。もし原因が細菌感染で、抗生物質が全く効いていない場合には、治療を続けているうちに症状の悪化(発熱や咳、呼吸状態の悪化)が見られることが多いですが、悪化はしていないけれどもすっきり治らないという場合には、ウイルス感染が関与している場合も多いと考えられます。ウイルス感染を有効に抑える薬はありませんので、ウイルス感染が疑われる場合は、本人の抵抗力によってウイルスが体内から排除されるのを待つことになります。むく様のトイプードルちゃんの場合も、これまで2種類の抗生物質を使ってみたけれども完全によくならないという経過から推測すると、ウイルス感染が関与しているのかもしれません。ある程度症状が落ち着いてきて、悪化傾向が見られないのであれば、現在の治療を続けて、本人の体力、抵抗力が上がってくるのを待つというのも一つの方法でしょう。ただ、咳の症状があまりつらそうであれば、対症療法的に咳を抑える治療(気管支拡張剤や鎮咳薬、去痰剤、消炎剤、吸入療法など)は他にもありますので、お近くの病院さんでそのような治療をしていただくことをご相談されるとよろしいのではないかと思います。もし、少しでも咳の症状の悪化(頻度が上がったり、乾いた咳が湿った咳になってくるなど)や呼吸状態の悪化が見られたり、発熱や食欲、元気がなくなってくる様子が見られるようであれば、抗生物質の変更も含め、積極的な検査や治療が必要となりますので、早めに診ていただいた方がよいでしょう。なお、リレキシペット(薬剤名 セファレキシン)は、子犬ちゃんでも安全性の高いお薬と言われております。消化器症状(下痢、嘔吐など)などの副作用が見られないようであれば、適切な用量、用法で使う分には問題ありませんので、ご安心下さい。咳が長引いていることで慢性化してしまうことをご心配されていらっしゃるのですね。ケンネルコフにかかる子犬ちゃんはとても多く、中にはかなり長期間にわたって咳が続くワンちゃんもいますが、ほとんどの場合は成長とともに治ります。ただ、中にはこじらせてしまって慢性的に咳がいつまでも続いたり、呼吸器が弱い体質になってしまうワンちゃんもいらっしゃいますので、ひどくこじらせないようにすることは大事かと思います。状態をよく見て、ご心配がございましたら病院の先生によくご相談いただいて、その都度、必要に応じて対処していただくようにするとよろしいのではないかと思います。また、呼吸器疾患や感染症の場合、お家での適切な温度や湿度の管理はとても重要です。これから気温が低くなり、乾燥しやすい時期になります。空気の乾燥や室内外の温度差は呼吸器に負担をかけ咳を誘発しやすいので、特に気をつけてあげていただければと思います。また、体力をつけて免疫力を高めるためにも、しっかりと睡眠を取らせていただくことも大切でしょう。お散歩につきましても、首輪から胴輪にお変えになるなど、トイプードルちゃんへの温かいお心遣いをなさって、むく様のトイプードルちゃんは幸せでございますね。お散歩を通して適度で心地よい運動をすることで、体力がつき、またお散歩後の心地よい疲れがリラックスして体を休めることにつながるなど、さまざまな効果は期待できます。何より散歩を楽しみにしているトイプードルちゃんをみると、切ないお気持ちになられるのではないでしょうか。お散歩での散策を含め、過ごしやすい気候の時に無理のない程度のお散歩は問題ないかと存じます。ただし、トイプードルちゃんがぐいぐいとリードを引っ張って、喉への刺激が咳を誘発しているのであれば、もう少し控えていただくか、あるいは抱っこをして公園の芝生にでもお連れになられ、少し歩かせていただくなど、なるべく喉に負担がかからないように工夫していただくとよろしいでしょう。トイプードルちゃんは咳の症状はあるということですが、体重も増えてきて元気とのことで何よりでございます。栄養をつけてすくすくと成長され、一日も早くお咳が治りますことをアニコムスタッフ一同お祈り申し上げております。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。
- むく
2015/09/29(Tue) 17:01
No.4147
岸田先生早速のお返事、ありがとうございました!!とてもわかりやすく、ていねいなアドバイスを頂きまして、安心しました!なかなか、病院で聞けないこと、わからないことをじっくりお聞きできて、良かったです。症状の悪化がないか体調管理に注意しつつ、経過を見守っていきたいと思います。ありがとうございました。
2015/09/30(Wed) 11:26
No.4149
むく 様この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。微力ながら、むく様のお役に立てたのであれば、たいへん嬉しく存じます。しばらくはたいへんではございますが、むく様におかれましてもお体をご自愛いただきながら、トイプードルちゃんのご様子を見守っていただければと存じます。また何かご不明点、ご心配なことありましたら、ぜひご相談下さい。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。