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腸ヘルニアについて

投稿者:ぱぴまろ

投稿日:2014/01/10(Fri) 09:40

No.3376

7歳のパピヨンを飼っています。二〜三日前から排便の時 動作はしますが中々スムーズに排便できないようなので診察していただきました。腸ヘルニアとのことで手術を勧められました。血液検査もしていただき肝臓の数値だけは高いですが大丈夫との事でいした。対処療法として便を 掻き出していただきました。手術しか方法はないのでしょうか? 今は元気も食欲もあります。

Re: 腸ヘルニアについて

- 獣医師 山田

2014/01/14(Tue) 19:57

No.3378

ぱぴまろ 様

厳しい冷え込みが体にこたえる季節となりましたが、
ぱぴまろ様におかれましてはいかがお過ごしですか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見して
いませんので、一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

ぱぴまろ様のパピヨンちゃんは2〜3日前からスムーズに排便が出来ずに
診察していただいた結果、「腸ヘルニア」と診断を受けたのですね。
対症療法として便を掻き出して頂き、治療には手術を勧められ、
手術以外の治療方法がないかどうかのご相談でございますね。

ヘルニアとは、「体内の臓器や組織が、本来あるべき部位から脱出した状態」の事を
言います。
ぱぴまろ様のパピヨンちゃんは「腸ヘルニア」との事なので、
腸が本来あるべき部位から脱出した状態なのですね。
腸が体のどの部位で脱出しているかによって、「鼠径(そけい)ヘルニア」や
「会陰(えいん)ヘルニア」などに分けられます。
鼠径ヘルニアは「内股の鼠径部と言われる部位に臓器や組織が脱出した状態」、
会陰ヘルニアとは、「肛門周囲の会陰部と言われる部位に臓器や組織が脱出した状態」を
言います。
どの部位にヘルニアが存在するかによって症状は様々ですが、ぱぴまろ様の
パピヨンちゃんの様に排便がスムーズにできない症状は会陰ヘルニアに多く
認められます。
おそらく、パピヨンちゃんの腸ヘルニアとは会陰ヘルニアの事かと存じますので、
こちらについてご案内させていただきます。

肛門の周囲の会陰部は、お尻の筋肉と大腿部の筋肉により隙間なく覆われていますが、
筋肉が薄くなり、隙間が生じることにより、その隙間から臓器や脂肪組織が飛び出し、
肛門の周囲が腫れたように見える病気が会陰ヘルニアです。
隙間はヘルニア孔と呼ばれ、本来は腹腔内(おなかの中)にあるべき直腸や膀胱などが
ヘルニア孔から脱出しています。
脱出した直腸は曲がったり、袋状に拡張するため、スムーズに便が排泄しづらい状態
になり、直腸に便が貯まりやすくなります。
肛門をはさんで両側性に発生することが多いですが、片側のみに発生する場合もあります。
筋肉が薄くなる原因には男性ホルモンが関与しているといわれており、
未去勢の中高齢の男の子のワンちゃんで多く発生します。
未去勢の男の子のワンちゃんでは前立腺肥大、前立腺炎などにより、
便をする度に強いりきみが生じた場合も会陰ヘルニアの素因となることがあります。

ヘルニア孔から臓器や脂肪組織が飛び出ている状態では、外からみると肛門の周囲の
皮膚が膨らんでいるように見えますが、症状は、飛び出ている臓器によって
異なります。直腸が飛び出た場合は、しぶりなどの排便困難の症状が一般的です。
排便の後に直腸が反転して飛び出す直腸脱を起こすこともあります。
腸がきつく折れ曲がったように脱出する絞扼(こうやく)を起こした場合、
急激なショック症状におちいることがあります。
膀胱や尿道などが脱出することもあり、その場合は排尿困難などの症状が現れます。
尿道が屈曲し、完全に閉塞している場合には尿が全く出ずに尿毒症による
ショック症状を起こすことがあります。
この場合、カテーテルなどを用いて緊急に排尿させる処置が必要になりますので、
排尿の回数や量がいつもと異ならないか、排尿時に痛みがなさそうかどうか、
見ていただくとよいでしょう。
もしも排尿姿勢をとっても尿がでない場合、緊急で病院に行っていただくことを
おすすめいたします。

会陰ヘルニアの治療は内科療法と外科療法がありますが、
内科療法は補助療法ですので、基本的には外科治療が第一に選択されます。
外科的手術では、飛び出した臓器を元の位置に戻し、ヘルニア孔をふさぐ治療が
なされます。会陰部の皮膚を切開し、ヘルニア孔を肉眼的に確認し、いくつかの
手術様式はありますが、筋肉を縫い合わせる処置を行います。
直腸脱の再発予防のためなど、必要に応じて、開腹して蛇行した結腸をまっすぐにして
腹壁に固定する事もあります。
会陰ヘルニアの発生に男性ホルモンが影響しているため、
去勢していないワンちゃんの場合は再発率を下げるために、同時に去勢手術を行う事が
多いです。

内科治療ではお薬を用いて便を軟らかくしたり、お食事を変更してみる方法や定期的な
浣腸などがありますが、根本的な治療ではないため、症状の改善があまり認められず、
排便の度にワンちゃんが痛がったり、排便がスムーズにできないことが続く可能性があります。
排便や排尿はワンちゃんにとって、なくてはならない生理現象です。
排便排尿が困難になることは、ワンちゃんの生活の質(QOL)を落とすことにもつながりますので、
ワンちゃんのQOL向上のために、適切な治療を行うことが望まれます。


また、血液検検査も実施されたのですね。
血液検査は、腸のヘルニア以外のパピヨンちゃんの身体の状態を把握したり、
全身麻酔下での手術が可能かどうかを判断するにあたって行われたのだと思います。
かかりつけの先生の判断としては、肝数値は高いが全身麻酔は可能と判断し、
血液検査結果とパピヨンちゃんのご様子すべてを考慮して、
総合的な判断として「外科手術」を提案されたのではなかと思います。
早期に診断をされた会陰ヘルニアは会陰部の筋肉の変化が軽度なこともあり、、
会陰ヘルニアが徐々に進行するに伴い、手術様式が煩雑となったり、再発のリスクが
上がることが考えられますので、一般的には、早期の手術が勧められます。
ぱぴまろ様におかれましては、手術にご不安を抱かれていらっしゃることと存じますが、
ご不安に思われることにつきましては、手術前にもう一度かかりつけの先生によく
ご相談いただき、ぱぴまろ様とご家族様、そしてパピヨンちゃんが一番納得のいく
治療をお受け頂けたらと思います。
パピヨンちゃんのご快癒を心からお祈りいたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

時節柄、ぱぴまろ様におかれましては、お風邪など召されませぬよう
お気を付けください。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



問題行動について

投稿者:マーブル

投稿日:2013/12/31(Tue) 11:57

No.3373

10歳のミニチュアダックスを飼っています。
少し前より、家族に対して唸る、吠える、噛む・留守番中に吠え続けるといった行動が目立ってきて困っています。
どうやって躾し直せばいいのでしょうか?
家族は日中、仕事や学校でいないことが多いです。

Re: 問題行動について

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/01/08(Wed) 10:58

No.3375

マーブル 様

新しい年を迎え、マーブル様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして有難うございます。
年末年始をはさみ、ご案内までお時間をいただいてしまうことになり、誠に申し訳ございません。
早速、ご案内をさせていただきますが、ワンちゃんの実際のご様子を拝見
していませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

10歳のミニチュアダックスちゃんに、ご家族に対してうなる、噛む、留守番中に
吠え続けるという行動が目立ち、お困りとのこと、また、このような変化は
少し前より、とのことでございますね。
ミニチュアダックスちゃんくらいの月齢のワンちゃんに今までと違った行動
がみられることは、たいていのワンちゃんに共通した変化ではございますが、
加齢による身体的な機能の低下に伴うことが
多いようでございます。

例えば、聴覚や視覚の衰えなどの身体的な機能の低下は
外からの情報が以前より取り込み難くなりますので、
ワンちゃんに外の世界への不安感が生まれることにもつながります。
どうしてもシニア期のワンちゃんでは、何か基礎疾患があることも多く、
これに伴い通院をなさることも多くなりますが、
このような生活のリズムや環境の変化に対する適応力の低下もみられます。
また、何等かの基礎疾患による違和感や痛みがあれば、
不快や不安を感じることも多くなるかもしれません。
基礎疾患の治療をすでに受けているのに、強い不安傾向が続くワンちゃんは、
不安を抑える効果があるお薬やサプリメント類を用いて治療するケース
もあるようです。

マーブル様のワンちゃんには、何らかの身体的な不快感や痛みは
ありますでしょうか。
たとえば、「体のある部分を触ると噛む」という場合には、その部分に痛みが
あることもございますので、よく観察していただければと存じます。
もしご心配な点がございましたら、かかりつけの獣医師さんにご相談いただき
ながら、少しでも痛みや不快感をコントロールしていただくことも重要でしょう。


ワンちゃんがシニア期を迎えてからみられる行動の変化には、
先にご案内をさせていただいた通り、不安に伴うことが多いので、
なるべく「安全だ」、「安心だ」と感じさせてあげるようにすることが重要でしょう。
そのための具体的な方法を以下ご案内させていただきますので
ご参考にしていただきましたら幸いでございます。

1. お家の中に安心できる場所を作る
クッションの上であったり、ソファの近くであったり、
それぞれのお宅でワンちゃんには好む場所があると思いますが、
ミニチュアダックスちゃんのお気に入りの場所はどこでしょうか。
お家の中にお気に入りの安心できる場所があるということは
ワンちゃんにとってたいへん重要なことでございます。
一般的に、「穴倉のように、自分から外を見渡せるけど、外から自分の姿が
見えない場所」にワンちゃんは安心する傾向がございますので、
クレートやキャリーバッグなどをお部屋に用意していただいて、
好きな場所にしていただくのもよろしいでしょう。
ケージやサークルの後ろ半分くらいをタオルケットなどで覆ってしまうと
ワンちゃんがゆっくりと過ごせるかもしれません。
ケージやサークルがある程度の広さがあるのであれば、サークルやケージの中に
クレートやキャリーバッグなどを入れるのも一つの方法でしょう。
ケージやサークルの中を大好きな心地良いところにするため、
「中に入ったら良いことがある」という経験を繰り返していただき、
ミニチュアダックスちゃんの大好きなマーブル様の香りのする、使い古しの
バスタオルなどをお入れいただくなどなさってもよろしいかもしれません。
また、お留守番のときだけケージを利用なさっていると、
ケージの中が嫌なところになってしまうことがございます。
ご家族がお宅にいらっしゃるときも、お散歩の後やお食事の後などくつろぐとき
などにも日常的にご利用いただき、ケージやサークルを安心できる場所と
ミニチュアダックスちゃんが感じるようになさるとよろしいでしょう。

シニア期になると、ミニチュアダックスちゃんのように、お留守番のときの様子が
変わることも多くのワンちゃんでみられます。
ご家族の皆様がお仕事や学校にいらっしゃるときには、
さりげなく外出なさって、さりげなく帰宅なさるとよろしいでしょう。
お忙しい中、たいへんでございますが、お出かけになる少し前に長めのお散歩を
なさるなど、疲れを感じ、ゆっくりとまどろむ状態のときに外出をなさるのも
よろしいでしょう。
このようなときも、お家の中でミニチュアダックスちゃんが過ごす場所に、
マーブル様の香りのする着古した衣類などを置いておくのも効果がある
かもしれません。
また、体を優しく撫ぜたり、優しくお話をなさるなど、ミニチュアダックスちゃんが
守られている、愛されている、と実感する時間をお作りいただくことも
重要でしょう。

2. 望ましい状態のときに褒める
「オスワリ」などのマーブル様の指示に従ったとき、いつもなら吠えてしまう状態
なのに吠えなかったときなど、ミニチュアダックスちゃんが望ましい状態で
いられたときには思い切り明るい声で褒めてあげ、自信をつけさせてあげましょう。
ケアのときなど、ミニチュアダックスちゃんにとって、嫌なことをされたとき噛む
ようなことがあっても、状況によっては軍手をなさって、
そのまま続けてしまい、「噛んでも思うようにならない」と感じさせてあげ、
「あなたにとって嫌なことでも、必要なことなのよ」という毅然な姿勢も大切でしょう。

3. 安心できる環境を用意する
足腰に痛みがあったり、関節を動かすのに違和感がある場合には、
お家の中の段差があるところにスロープをつけていただいたり、
視力の低下がみられるようであれば、ぶつかりやすい場所があったら
ウレタンなどで覆いをしていただいてもよろしいでしょう。
すべりやすいフローリングであれば、毛足の短いカーペットなど滑らにくい素材の
ものを敷いていただき、肉球周りの足指裏の余分な毛はカットするようにしましょう。

4. 生活のリズムはなるべく一定にする
ワンちゃんは一定のリズムで繰り返される毎日の生活に安心を覚えます。
最近様子が違う、ということで、いろいろと今までと違う対応をなさるのではなく、
今までと同じ対応を続けていただいたほうがよろしいかもしれません。
噛んだ瞬間に低い声で「いけない」などと叱っていただき、
噛むことはいけない、ということを教え、
噛んでもミニチュアダックスちゃんの思うようにならない、という一貫した対応を
続けていただくほうがよろしいでしょう。
生活の流れもいつもと違うと不安になりますので、大枠では同じ、というように、
なるべく一定になさったほうがよろしいでしょう。
また、家具などの配置もできるだけお変えにならないほうが安心するでしょう。

5. 適度な運動をさせる
高齢になっても、適度に外に連れ出してあげて、適度に運動をさせることは、
体力をつける意味でも、気分転換の意味でも、たいへん重要でしょう。
寒い時期ですので、お休みのお昼間などに外に連れ出していただき、
マーブル様はご家族様と素敵なコミュニケーションの時間を過ごさせてあげましょう。

シニア期になると、今まで大丈夫だったのにお留守番中に不安そうに吠えたり、
今までになく甘えん坊になったり、反対にそっけなくなったり、あるいは今まで
興味を示したものに興味を示さなくなるなど、さまざまな行動の変化がみられます
ので、飼い主様は、どうしてもこの変化に戸惑い、何とかしなくてはと焦って
しまわれるかと存じます。
体が衰え、年を重ねることに不安がつきものなのは、人もワンちゃんも同じで
ございます。
また、ご家族の戸惑いや焦りの気持ちが、ワンちゃんに伝わり、「いつもと違う状況」
だと感じてしまうこともあるかもしれません。
このようなときこそ、いつもと変わらず、ご家族が守ってくれる、という安心を
温かな声かけで、あるいは温もりで語りかけていただくことが大切かもしれません。
通院や投薬なども高齢になるとどうしても増えますが、
「こうするのが、あなたにとって、一番良いのよ」という強い気持ちを、
毅然とした姿勢をワンちゃんにお見せになることで、
ミニチュアダックスちゃんを安心させていただければと存じます。

また、アニコムは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

新しい年が、マーブル様とミニチュアダックスちゃんにとって、
愛情に満ちた素晴らしい一年でありますよう心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。




真夜中の・・・

投稿者:ショコラ

投稿日:2013/12/26(Thu) 10:57

No.3363

5歳11ヶ月のチワワ雌を飼っていますが、最近夜中に排尿のため外に出たがり困っています。通常朝、夕の散歩で問題なく過していますが、最近、2週間に2〜3度位夜中に騒ぎます。家のゲージには、排尿しません。朝は、エアコンで過し、日中はコタツの中に入って寝たり、ストーブの前で寝たりしています。
水はよく飲みます・・(飲みすぎかな?)日常気を付ける事を教えてください。

Re: 真夜中の・・・

- 獣医師 山田

2013/12/27(Fri) 11:26

No.3369

ショコラ 様

早いもので、師走も押し迫ってまいりましたが、ショコラ様におかれましては
いかがお過ごしですか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見して
いませんので、一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

今までは朝と夕方の散歩でトイレを済ませたら、問題なくお過ごしの
ショコラ様のチワワちゃんが、最近は2週間に2〜3度位、夜中にお外に出たいと
騒ぐことがあり、お困りなのですね。
また、お水を良く飲んでいる事も気になっていらっしゃるのですね。


ワンちゃんはもともと自分の居住空間(特に寝場所や食事場所)から離れたところで
排泄をしようとする習性があるといわれており、これは自分を含めて群れの仲間を
外敵から守り、自分の居住空間を汚さないようにするためではないかと
考えられております。
この他にも、外でする排泄が開放感に溢れて心地よいということもあるかも
しれませんし、言葉や視線で他人とコミュニケーションをとる人間とは異なり、
ワンちゃんはおしっこなどの臭いを通して他のワンちゃんの情報を収集すると
いわれており、自分の臭いを残そうということも関係があるのかもしれません。
このように、さまざまな要因があると思われますが、ショコラ様のチワワちゃん
のように、外でしか排泄をしないワンちゃんは多くいらっしゃいます。

我慢が出来る間はトイレを我慢しますが、我慢の限界となった時には、
飼い主様にトイレに連れて行ってほしいとアピールします。
ショコラ様のチワワちゃんもトイレが我慢できなくて夜中に騒いでいるかも
しれませんが、たまたま夜中に騒いでいたら外に連れて行ってもらえたというような
経験が元になり、「夜になると騒ぐ→外に連れて行ってもらえる」という行動が
習慣化している可能性もあるのかもしれません。

ショコラ様のチワワちゃんは、たまにはお家のトイレですることもあるので
しょうか。
ケージの中のトイレではしないとのことですが、
リビングなどの端や廊下、お玄関などの、出入りの少ない静かな場所に
トイレをご用意いただいてもよろしいでしょう。
チワワちゃんが外に出たいと騒いだとき、外にお連れになられる前に、
一度お家の中のトイレに誘導してあげてはいかがでしょうか。
このとき、「トイレに行こうね」などの、いつも排泄するときの言葉があれば、
かけてみます。
排泄は生理現象ですので、リラックスした雰囲気を作っていただいき、
偶然でもチワワちゃんがオシッコをしたら、褒めてあげましょう。
お褒めいただくことで、「ここでしたらいいんだ」ということが分かってくれば、
だんだん、室内のトイレですることもみられるようになるかもしれません。
「したくなったら、トイレにいく」ようになれば、夜中のトイレも家の中でできる
ようになり、夜中に騒ぐ回数も減るかもしれません。
また、騒いだら連れて行ってもらえる、という流れを変えるためには、
お家を出る前に、ショコラ様が、玄関で一度、オスワリという指示を出していただき、
指示に従ったら、出してもらえた、とチワワちゃんが感じるようになさっても
よろしいでしょう。

また、家の中のトイレトレーニングが難しい場合やどうしても外でしかしない
ようであれば、夕方のトイレ以降にもトイレに連れて行っていただき、
特に、寒い時期でたいへんですが、ショコラ様がお休みになる前に、
チワワちゃんをトイレに連れて行ってあげると良いかと存じます。

それでも夜にオシッコをしたいと騒いだり、日中でもトイレに行きたいと騒ぐこと
が続いたり、、トイレの我慢が出来ずに粗相をしてしまう事があれば、
なにかご病気などが隠れている場合もあるかもしれません。
頻尿(トイレに何度も行くようになり1回の尿量が少なくなる症状)や
残尿感(トイレで長時間排尿姿勢をとる)などがある場合には
トイレの間隔が短くなりますし、お水をたくさん飲んだり、おしっこをたくさんする
ような「多飲多尿」と言われる状態でもトイレの間隔が短くなることがございます。

一般的にワンちゃんでは、体重1kgあたり1日で90〜100ml以上の飲水がある
場合に「多飲」、体重1kあたり1日で45〜50ml以上の尿量がある場合を「多尿」
と言います。
ショコラ様はチワワちゃんの飲水量が少し多い様に感じていらっしゃる様ですので、
1日に何mlほど飲水しているか測っていただき、
チワワちゃんの1日の飲水量が「多飲」に該当するほどの量のお水を飲んでいる
ご様子であれば、かかりつけの先生に一度診察していただけたらと存じます。

次に、頻尿や多飲多尿を起こしやすい疾患や状況を幾つかあげさせて
いただきますので、ショコラ様のチワワちゃんのご様子と照らし合わせて
いただき、もしご心配な点がおありであれば、
一度、かかりつけの獣医師さんにご相談いただけたらと存じます。

1. 頻尿の症状を認める状況や疾患
◆膀胱炎
膀胱炎とは、何らかの原因により膀胱に炎症が起こることを言います。
膀胱炎をおこす原因で多いのは、細菌性や膀胱結石や結晶による膀胱炎です。
膀胱炎の症状は原因に関わらず、だいたい同じような症状を示すことが多い
のですが、原因を調べその原因に合った治療をすることが重要です。
頻尿や残尿感以外にも尿の色の変化や尿の色が濁ったり、尿が臭くなったりする
ことがあります。

◆尿石症
尿石症は尿路結石症ともいわれますが、尿に含まれるリン、カルシウム、
マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で
結石となるためにさまざまな症状を引き起こす病気です。特に、尿がアルカリ性に
傾くことでできるリン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストラバイト結石)が
多く見られます。
結石の形成については、食事の種類や飲水量の減少、細菌の尿路感染、
遺伝的体質などが原因であるといわれています。
年齢問わず、男の子のワンちゃんに多くみられますが女の子にも見られる疾患です。
症状は膀胱炎と同様に、頻尿や血尿が見られます。
時には発熱、食欲不振などがみられたり、排尿時に背中をまるめて痛がる様子が
みられることもあります。

※膀胱炎や尿石症のワンちゃんは早期発見が重要となってきますので、日頃ワンちゃんの
水を飲む量やトイレの回数、尿色や量などをきちんと確認することが大切です。

◆発情周期に関連したもの
避妊をしていない女の子のワンちゃんの場合、発情周期に関連するホルモンの影響
により、発情中に食欲の減退や頻尿、トイレの失敗、情緒不安などをしめすことが
ございます。
これはホルモンの影響ですので、発情の周期に合わせて自然と症状が改善して
いきますが、あまりにも症状が長く続いたりする場合は、ホルモンの分泌異常などが
あることもございます。
症状が重い場合などはその改善法として、避妊手術が勧められます。

2. 多飲・多尿を起こす状況や疾患
◆食事の変更
食事内容の変更などがあった場合には、今までよりも多くお水を飲むように
なることもございます。
基本的に、ドライフードはウェットフードよりも水分含量が少ないので、
今までウェットフードを食べていたワンちゃんがドライフードに切り替えた際は、
いつもよりお皿から飲水する量が増えたと感じることがあるかもしれません。
また、同じドライフードであっても、メーカーにより塩分含量などが微妙に異なり
ますので、お食事内容の変更に伴い飲水量が変化することは十分に考えられます。
重要なのは、飲水している量が正常範囲を超えて多飲の域に達しているかどうか
という事になります。

◆子宮蓄膿症
子宮は、女の子のワンちゃんの腹腔内にあるY字型の生殖器官です。
子宮蓄膿症は、この子宮内に細菌感染が起こることで膿が溜まり、さまざまな症状を
引き起こす病気です。
外陰部からの異常な(血液や膿状の)分泌物が見られる場合と、
全く外陰部からの分泌物がみられない場合があります。
その他の症状としては多飲多尿、元気消失、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
女性ホルモンの影響を受けやすく、特に子宮粘膜が増殖している発情後期に細菌感染
が起こりやすいため、避妊していない中高齢以上のワンちゃんでの発症が
多いようです。

◆内分泌疾患(糖尿病や副腎皮質機能亢進症など)
糖尿病、副腎皮質機能亢進症は共に多飲多尿の症状を認める内分泌疾患です。
糖尿病の初期症状としては、多飲多尿、食欲があるのに体重が減少する症状などが
みられますが、初期症状での発見が難しく、病状の進行とともに白内障や腎疾患、
肝疾患など、多くの合併症を伴うことが多いので注意が必要です。
副腎皮質機能亢進症は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることにより、
多飲多尿、食欲の異常増加、肥満、腹部膨満(お腹が膨らむ)、
皮膚のひ薄化(皮膚の厚さが薄くなる)などさまざまな症状がみられる疾患です。
副腎皮質機能亢進症は中高齢のワンちゃんでしばしば見られる病気です。
 
◆腎不全
腎臓は、尿の生成や体の中で不要になった老廃物や毒素の尿への排出、
ホルモンの分泌などを行っている臓器で、腎臓が障害を受けて十分に機能しなくなると、
ワンちゃんは多飲や食欲不振、嘔吐などさまざまな症状を引き起こします。
この状態を「腎不全」といい、主に高齢の動物に見られます。

子宮蓄膿症、内分泌疾患、腎不全などはいずれも中〜高齢の動物に多くみられる
疾患で、また、ショコラ様のチワワちゃんの年齢では、これらの疾患の可能性は低い
かとは思います。
ただ、これからチワワちゃんがシニア期を迎えらえたときのためにも、
少しショコラ様の頭の片隅に入れておいていただいても良いかと思い記載させて
いただきました。
上述した疾患以外にも、頻尿や多飲多尿の症状を示すご病気はありますので、
チワワちゃんが飲水量以外で何かいつもと異なるご様子が無いかどうか確認して
いただき、いつもの様子と異なるようでご心配な事があれば、
かかりつけの動物病院さんにも一度ご相談していただけたらと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

年末ご多忙の折ではございますが、ショコラ様におかれましても
お体にお気を付けて、良き年をお迎えください。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



Re: 回答のお礼

- ショコラ

2013/12/29(Sun) 15:11

No.3372

丁寧にご回答いただきありがとうございます。教えてもらったことを、実践してみます。ちなみに、飼いはじめた頃(生後5ヶ月)は、ゲージの中でしていましたが、外に散歩に行くようになってからは(7〜8ヶ月)ゲージ内排尿排便、家の中での粗相は全くありません。病気でないといいのですが・・・



Re: 真夜中の・・・

- 獣医師 山田

2014/01/06(Mon) 10:08

No.3374

ショコラ 様

新年あけましておめでとうございます。
年末年始をはさみ、お礼を申しあげるのが遅くなってしまい申し訳ございません。

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
ショコラちゃんは、お外に行くようになってからは家の中では全く排泄や粗相がないのですね。
小犬ちゃんが成長をして自我に目覚めるころになり、
家の中全体を自分の居住空間だと思っていたりすると、
だんだんと居住空間での排泄を嫌がることがみられます。
また、成長に伴い、「自分の排泄物の臭いによって、他のワンちゃんに対して
自己主張をしたい」というワンちゃんの本来持つ本能も相まり、
ショコラ様のチワワちゃんのように外でしか排泄をしないワンちゃんも多いようでございます。

ご案内させていただいたように、リビングなどの端や廊下、お玄関などの、出入りの少ない静かな場所に
トイレをご用意いただき、チワワちゃんが外に出たいと騒いで
外にお連れになられる前に、一度お家の中のトイレに誘導しいただくことを
続けていただき、
それでもお家の中で排泄を我慢してしまうようであれば、寒い時期でたいへんですが、
ショコラ様がお休みになる前に、チワワちゃんをトイレに連れて行ってあげていただけたらと存じます。
また、コタツに入っていたりストーブの近くで過ごしていたりしているときには
私たち人間でもノドが乾いて水分摂取量が多くなりますが、
気温などのチワワちゃんの生活環境についても、今一度見直していただいては
いかがでしょうか。

ご病気による変化ではないかとご心配でございますね。
お伺いしたご様子だけでは何とも申し上げられませんが、チワワちゃんの飲水量以外にも、
元気や食欲の有無や、尿や便の性状がいつもと変わりがないかについても見ていただき、
ご心配な点がありましたら、かかりつけの先生にもご相談いただくと安心かと思います。
新たな年を迎え、ショコラ様とご家族様、そしてチワワちゃんにとって本年にご多幸がありますよう
お祈りいたしております。
また何かございましたらお気軽にご相談下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



粗相について

投稿者:リーケン

投稿日:2013/12/27(Fri) 01:23

No.3368

5歳になるチワワオスです。最近寒いのもあって一緒にベットで寝ていたのですが、トイレがすぐ近くにあるのにベットの上や、トイレのそばでおしっこやウンチをしてしまう時があります。あと、小さかった時に少しの時期していた喜びシッコをしてしまう時もあります。トイレをしつけてから粗相など一度もなかったのに、5歳になってからこのような事をするのはなぜなのか見当がつきません。ストレスかな?もしかして病気なのかとも思っています。回答をお願いします。

Re: 粗相について

- 獣医師 秋吉 ドッグライフカウンセラー 三留

2013/12/27(Fri) 17:35

No.3371

リーケン 様

年の瀬も押し迫ってまいりましたが、
リーケン様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。

5歳になる男の子のチワワちゃんの排泄についてのご相談でございますね。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のご様子を拝見していませんので、
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

チワワちゃんは、トイレで排泄ができていたのに、
ベッドで寝るようになってから、粗相をするようになったとのことでございますね。
今までできていたトイレでの排泄ができなくなることは
ワンちゃんで比較的よくみられます。

リーケン様は、チワワちゃんに何か病気があったり、ストレスがあるのではないかと、
ご心配なさっているとのことでございますね。
ワンちゃんで多い膀胱や尿管、尿道の病気として膀胱炎、尿結石などがあげられます。
また、腎臓の病気では糸球体腎炎、尿毒症などがワンちゃんでは時々起こります。
去勢手術を受けていない男の子のワンちゃんでは前立腺疾患(前立腺炎、前立腺膿疱など)
は頻繁に見られます。
このような疾患でみられる尿の異常は、血尿、膿尿(尿に膿が混じる)、
頻尿(尿の回数がいつもより増える)、尿が出ない、尿が出にくい、薄い色の多量の尿
をする、でございます。
さらに、内分泌系疾患(副腎皮質機能亢進症、糖尿病など)や薬物の投薬(ステロイド剤など)
も尿の異常を引きおこすことがあります。
これらの病気では尿の異常だけでなく、食欲、元気の低下のようなその他の症状も
でることが多いです。
そのためリーケン様のチワワちゃんでは病気による粗相ではないと思われますが、
このような症状が当てはまるようであれば動物病院の先生にご相談ください。

また、ウンチの失敗に関しましては、
下痢のときには我慢できずに粗相をしまうことがございます。
便秘傾向でも違和感のためにトイレ以外で排便する可能性はあるかと思われます。
いつも通りの良い便をトイレ以外で少量漏らしてしまうケースは肛門周囲に異常がある病気
が疑われます。
例えば、高齢のワンちゃんでの肛門括約筋の筋力の低下や、去勢手術を受けていない
中高齢の男の子のワンちゃんの会陰ヘルニアが考えられます。

あるいは、関節炎や椎間板ヘルニアのような体に痛みが出る病気のワンちゃんでは、
トイレまで動くのがおっくうであるため、トイレ以外で排尿、排便をするかも
しれません。
比較的高齢のワンちゃんで想定される病気ですので、リーケン様のチワワちゃんが
お元気でお過ごしであれば可能性は低いかと思われます。

これらのように、病気に伴い排泄の粗相がみられることはございます。
「排泄の回数が増えた」、「排泄の素振りをするのに上手く
出ていないようだ」、「我慢ができない」など、気になる様子があれば、
一度かかりつけの動物病院さんにご相談いただくことをお勧めいたします。

さて、リーケン様のチワワちゃんは、ベッドの上や、トイレのそばでオシッコや
ウンチをしてしまうとのことでございますので、
ベッドで寝るようになるという環境の変化に伴い、どこで排泄をしたらいいのか
分からなくなっているのかもしれません。
特に、ワンちゃんにとって、マット類や布団類のようなところは、
トイレシートと間違えやすい傾向がたいへん強くみられます。
足裏の感触自体が似ているということもありますし、フワフワしたところなので、
オシッコをしたくなってしまうのかもしれませんし、
ベッドの中が気持ち良くて、ベッドを出るタイミングを逸してしまいがちなのかも
しれません。

あるいは、ワンちゃんが布団でオシッコをしたときに
飼い主様が視線を向けたり、あわてて走り寄るなどなさったことが
構ってもらえた、振り向いてもらえた、など、ご褒美になってしまうことで、
注目を浴びたくてお布団の上でオシッコをすることが習慣となることもみられます。
一方、気持ちの弱いタイプのワンちゃんですと、排泄行為そのものがいけない
ことだと思ってしまいどこでしたら良いのか混乱してしまうこともみられます。
したがって、チワワちゃんが粗相をしても、叱ったり声をかけたりしないほうが
よろしいでしょう。

リーケン様のワンちゃんは、このところ嬉しいときなど、興奮したときに
オシッコをしてしまうことがあるとのことですが、
このように、興奮したときにオシッコをする傾向のあるワンちゃんは、
どちらかというと、素直で従順なワンちゃんが多いと思われます。
従順だということは、どちらかというと、おとなしいお子様かもしれませんので、
今までできていたのに、粗相がみられるようになるのは冬は洗濯物が乾き難い
こともありますし、リーケン様にとっても大変でございますが、
大きな声を出して叱ったり、びっくりさせたりなさらないことが重要でしょう。

ベッドで休むようになり、どこで排泄をしたらいいのかを混乱してしまうワンちゃんは
多いのですが、チワワちゃんの排泄のタイミングをみて、トイレに誘導していただく
ようにして、できたら褒めることを続けることで、どこでしたらいいのかもう一度、
教えていただければと存じます。
オシッコのタイミングになったら、「トイレはここよ」などと明るい声で
トイレシートに誘導いただき、できたら褒めてあげましょう。

ベッドで寝るようになってから粗相が始まったのであれば、
もう一度、その前の、トイレでしっかりとできていた頃の生活のパターンにお戻しに
なられるのも一つの方法でしょう。
布団の上などのフワフワとしたところでの排泄は習慣化することが多いので、
シートでオシッコをすることを思い出すまでは、チワワちゃんを布団に近づけない
ようになさったほうがよろしいかもしれません。
あるいは、布団をビニールシートなどで覆っておき、トイレでオシッコが出たら
お布団を広げるようになさるのもよろしいかもしれません。
また、ワンちゃんにとって、安全、安心な場所を提供するということで、
ケージを上手に利用なさるのも望ましいでしょう。
ケージをご利用なさるときは、中が心地良い場所だと思わせてあげること
がたいへん重要ですので、叱ったときにケージに入れることはなさらないよう
ご注意いただければと存じます。

チワワちゃんは、どこでオシッコをして良いのかが分からなくなっているのかも
しれませんね。
シートの近くまでいったら、「トイレはここよ」、と、シートに誘導していただき、
どこでしたら良いのかをチワワちゃんに分かるように教えていただき、
できたときだけ、反応を示していただければと思います。
もし、上手くいかなくても、知らん顔でササッと片付けてしまいます。
シートの上が濡れているとしたがらないことも多いので、
シートはまめに取替えるようにしましょう。

排泄行為は生理現象ですので、周囲の皆様の緊張感はワンちゃんに伝わり
やすいこともあり、できるだけリラックスをした雰囲気で、成功体験により、
どこでしたら良いか教えていただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。


新しい年が、リーケン様とチワワちゃんにとって、素晴らしい一年でありますよう
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



MRCNSについて

投稿者:すずらん

投稿日:2013/12/22(Sun) 15:56

No.3360

12歳、ヨーキーのメスを飼っています。
腎臓・肝臓…あちこちが悪く、ずっとお薬を飲んでいるのですが、先日、目ヤニからMRCNS(メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)が検出されました。
人間にも感染の恐れがあるということで不安です。
今後どのような注意が必要なのか、犬・人間、両方について教えていただけますでしょうか?
ネットで検索してみたのですが、ペットのMRCNSについての説明がほとんど見つかりませんでした。
どうぞよろしくお願いいたします。

Re: MRCNSについて

- 獣医師 山田

2013/12/26(Thu) 16:41

No.3365

すずらん 様

年の暮れを迎え、町を行きかう人々の足取りにもあわただしさが感じられるように
なってまいりましたが、すずらん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
さっそくお問い合わせについてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承ください。

すずらん様のヨーキーちゃんは、目ヤニから
MRCNS(メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)が検出され、
今後のご注意点についてのご相談でございますね。

まず、ブドウ球菌属は自然界ではヒト、家畜を含む哺乳動物、鳥類に広く分布
しており、ブドウ球菌属はStaphylococcus spp.といいます。
属名StaphylococcusのStaphyloは「ブドウの房」を意味し、
顕微鏡で観察すると、特徴的なブドウの房状のようにみえます。

ブドウ球菌属の中では病原性が高い種として、「黄色ブドウ球菌」が知られて
います。
皮膚や鼻腔、消化管などの常在菌であり、ヒトもどうぶつも健康な状態では
感染して病気を起こす病原性はありません。
一方、何らかの理由(免疫抑制剤や抗がん剤の使用など)で生体の防御機構が低下
した状況(免疫機能が低下している状況)で感染を起こしやすくなります。
これらの黄色ブドウ球菌属の中で、抗菌薬※に対して耐性を獲得したのが
MRSA(methicillin resistant Staphylococcus aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
です。
MRSAとは言っても、健康なヒトとどうぶつでは病気の原因となることは少ない
と考えられていますが、生体の防御機構が低下した場合、MRSAが病気の原因と
なることがあります。
MRSAは上述のように各種の抗菌剤に抵抗性を示すため、抗菌剤を用いて治療
する際に、治療が難渋し、重症化する事例も多いことから、医療現場で恐れられて
いるのは事実です。

※抗菌薬
病気の原因となる細菌が増えるのを抑えたり、殺したりする作用がありますが、
ウイルスには効果はありません。
抗菌薬のうち、微生物からつくられたもの(代表的なものにアオカビから発見された
ペニシリン)を「抗生物質」といいます。
近年では人工的に合成された合成抗菌薬も多数あり、総称して「抗菌薬」と言います。

一方、黄色ブドウ球菌以外のブドウ球菌の多くはコアグラーゼという血漿
(けっしょう:血液に含まれる液体成分)を凝固させる酵素を産生しない菌です。
これらを「コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase negative staphylococci:CNS)」
と総称し、黄色ブドウ球菌と同様に、皮膚の常在菌として知られていますが、
一般的に毒性が弱い菌だと言われています。
これらのCNSも、生体の感染防御能力(免疫力)が低下した状況で感染を
起こしやすくなります。

さて、今回すずらん様のヨーキーちゃんからは、目ヤニからMRCNSが検出された
のですね。
MRCNSはMethicillin Resistant Coagulase Negative Staphylococciの頭文字を
取ったもので、「メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌」のことを言います。
MRSNSは、メチシリンと言う抗菌剤に耐性を持った、コアグラーゼを産生しない
ブドウ球菌の総称です。
MRSAと同様に、通常の感染防御能力(免疫力)を有する場合には、
MRCNSは病気の原因となることは少ないと考えられていますが、
いったん感染が成立すると治療が難渋することがございます。
最近は、どうぶつの診療においても、皮膚、結膜や目脂、外耳道などの化膿性疾患で
細菌の培養検査と薬剤感受性検査を実施すると、抗菌薬が効かない耐性がある菌
が検出されることも増えています。

ヨーキーちゃんの目ヤニからMRCNSが検出されたとの事ですので、
MRCNSが目ヤニに関連している可能性があると考えられます。
MRCNSが関連している場合、これまでにご説明しましたように、
治療が難しいことがありますので、かかりつけの先生の指示にしたがって
治療を継続することが重要と思われます。

さて、ワンちゃんからMRCNSが検出された際の、ご家族様の対応ですが、
先にご案内をさせていただきましたように、
ご家族様が健康でいらっしゃり、しっかりと体力があり、免疫力を保っていれば
それほどご心配をなさらなくてもよろしいかもしれません。
一方で、当然のことですが、ご家族の皆様はヨーキーちゃんのお世話をなさったり
触れ合った後は、よく手洗いや手指の消毒をしていただくことは大切でございます。
ただ、このことは、すずらん様のワンちゃんだけではなく
どのワンちゃんと生活なさるときに共通することでもございます。
また、ヨーキーちゃんのお世話をなさった後のタオルなどは洗浄・消毒を
行いましょう。
同時に、寒い時期ですが、滋養のあるお食事や休息しっかりとお摂りいただき、
免疫力が発揮できる健康状態を維持いただくようご自愛いただくことが
重要でございます。
また、すずらん様のご家族様の中に、抗がん治療や免疫抑制剤の投与などをして
おられたり、高齢、免疫抑制疾患(糖尿病など)で免疫力が低下している可能性が
ある方はいらっしゃいますでしょうか。
もし、いらっしゃる場合には、かかりつけの医師にご相談いただきますよう、
お勧めいたします。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

年末ご多忙の折ではございますが、すずらん様におかれましても
お体にお気を付けて、良き年をお迎えください。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



Re: MRCNSについて

- すずらん

2013/12/26(Thu) 18:08

No.3367

年末のお忙しい中、このように素人にもわかり易くご丁寧に教えていただきまして、心より感謝申し上げます。
幸い家族全員健康でおりますので、それほど恐れる必要は無さそうで、ひと安心です。
本当にありがとうございました。



Re: MRCNSについて

- 獣医師 山田

2013/12/27(Fri) 12:34

No.3370

すずらん 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
聞きなれなかったり、難しかったりする病気関連の言葉を耳にされると、
ご不安なお気持ちになられてしまうかと存じますが、
これからも今までと同じようにヨーキーちゃんと接していただけたらと思います。
すずらん様とご家族様、そしてヨーキーちゃんが毎日楽しい時間を
お過ごしになられ、お健やかなる新年をお迎えになられますよう、
心よりお祈り申し上げます。
また何かございましたらお気軽にご相談下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。