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マウンティングについて

投稿者:しゅーまま

投稿日:2011/12/25(Sun) 18:17

No.1083

現在8ヶ月のオスのロングコートチワワです。前から特定のぬいぐるみに遊びでマウンティングすることがあったのですが、ここ最近遊びというより、性的な欲求という感じで、毎日ハァハァしながらマウンティングしています。ぬいぐるみをとりあげたほうがいいのでしょうか。そのぬいぐるみ以外には今のところしません。とりあえず、ストレス発散になるのかと思って今は好きにさせていますが、悩んでいます。なお、7ヶ月の時に去勢手術の相談をしに獣医に行きましたが、歯の成長が遅く、乳歯ばかりだから、去勢手術の時に乳歯を抜く手術もしたほうがいいから、今ではなく、永久歯がもっとはえたら、もしくは乳歯のままの子の場合でも少し様子をみましょうと言われました。なので、去勢はする予定ですが歯の成長待ちでどうすることもできません。

Re: マウンティングについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/12/27(Tue) 17:04

No.1086

しゅーまま様

早いもので今年も余すところ一週間ほどになりましたが、
しゅーまま様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
この度はロングコートチワワちゃんのご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、実際のロングコートチワワちゃんのご様子を
拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

ロングコートチワワちゃんが特定のぬいぐるみでマウンティングをするご様子に
ご心配をなさっていらっしゃるとのことでございますね。
マウンティングは、本能ともいうべき生殖に関するものであると同時に、
群れの中での順位付けに関して、相手と自分との順位付けの確認をするためのものでも
ございます。

しゅーまま様から承ったご様子からロングコートチワワちゃんは生殖に関するものの
ようでございますね。しゅーまま様のロングコートチワワちゃんはすでに男の子としての
生殖能力を持つ時期を迎えていますし、特定のぬいぐるみが、ロングコートチワワちゃんの中で
マウンティングをするということと関連付けられており、習慣になっているのかもしれませんね。
ワンちゃんには、一般的に「さかり」と言われる男の子の発情は無く、
女の子の発情(人間でいう生理)時の匂いに刺激されて、精巣からホルモンが分泌され、
男の子の行動や精神状態に変化が起こると言われております。
この時の女の子の匂いはかなり広範囲に届くため、「近所の女の子がいないのに反応してしまう
のは、なぜだろう」ということもございます。

ロングコートチワワちゃんは、今後、歯の様子をご覧になりながら、去勢手術の時期を
検討されているとのことでございますね。
ワンちゃんが行動としてのマウンティングを強く記憶してしまっている場合は、
去勢後も続くこともございますが、頻度等が低下していくことが多いようでございます。
また順位付けに関するマウンティングに関しては、ご家族との関係を見直し、
関係を整えることで解決する場合も多くみられます。

さて、このごく当たり前の本能からくるマウンティングですが、
あまり頻繁であると陰茎がすりむけたり、その傷口から感染したりすることも
心配されます。ロングコートチワワちゃんは特定のぬいぐるみに決まっているとの
ことですので、マウンティングを連想するぬいぐるみを、ロングコートチワワちゃんの
お留守中にでもロングコートチワワちゃんから見えないところに隠してしまうのも
一つの方法でございます。
しかしながら、ワンちゃんは嗅覚がたいへん発達していますので、
ぬいぐるみを隠す場所は、極力ロングコートチワワちゃんがいつも過ごす場所から
離れたところになさったほうがよろしいでしょう。

また、マウンティングをしそうになったとき、ボールを投げるなど、
好きな遊びをするように流れを変えてみるのもよろしいでしょう。
また、ロングコートチワワちゃんが夢中になっているときになかなか難しいかも
しれませんが、ガラガラと窓を開けたり、「あら、あれは何かな?」などと声をあげたりして
ロングコートチワワちゃんの気持ちを逸らすとよろしいかと存じます。

最後に去勢について一般的なご案内をさせて頂きたく存じます。
去勢手術とは精巣を摘出する手術です。
去勢手術を行うメリットと致しましては、精巣から分泌されるホルモンにより
中高年になった際に発症の確立が上がる肛門腺腫・前立腺の病気、会陰ヘルニアなどの
病気を予防できるということです。
また、放浪やケンカなどの問題行動を引き起こす欲求を軽減し、攻撃性のレベルを低下させる
こともございますが、先ほどもご案内させていただきましたが、必ずしも全てのワンちゃんに
行動の変化が見られるものではなく、しつけを通した飼い主様との関係の見直すこと、
に変わるものではございません。

デメリットとしては、全身麻酔のリスクがゼロではないこと、去勢手術後は代謝率が
手術前よりも減るため太りやすくなる傾向にあることなどが挙げられます。
しかし全身麻酔に関しては、術前の検査や検診を行なうことで麻酔のリスクは低減
できますし、また、太りやすくなることに関しては手術後、食事の量を調節して
いただくことや適度な運動を続けることで回避できるとされております。

もちろん、去勢手術をすることで、ワンちゃんはパパになることがなくなりますので、
今後お嫁さんを迎える予定がないかなども併せてご家族の皆様でよくご相談を頂くことも
大切かと存じます。
去勢手術は、体調のよろしいときにすることが重要でございます。
今後、獣医師の先生とご相談をしていただきながら
タイミングをはかっていただくとよろしいでしょう。

しゅーまま様におかれましては
ロングコートチワワちゃんと過ごす初めてのお正月でございますね。
しゅーまま様とロングコートチワワちゃんの新しい年がお健やかな良き年でありますよう
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。




えさ

投稿者:丹羽 京子

投稿日:2011/12/24(Sat) 16:00

No.1082

4歳の芝犬です。食事についての相談です。
ドライフード(朝)と缶詰(夜)を与えているのですが、なぜか猫用のドライフードを好んで食べます。魚が好きなのかと思い、魚が主成分の犬用ドライフードに変えてみても嗜好が変わりません。あまり、ほしがるので、朝は犬用と猫用を半半にして与えてはいますが、犬と猫で成分が違うと思うので、心配です。このまま続けても大丈夫でしょうか。

Re: えさ

- ペット栄養管理士 三留

2011/12/27(Tue) 16:32

No.1085

丹羽 京子 様

暮れも押しせまり気忙しい頃でございますが、
丹羽様におかれましては、いかがお過しでしょうか。

このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
柴犬ちゃんのお食事についてのご相談でございますね。
さっそくご案内をさせていただきますが
一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。

<ワンちゃんとネコちゃんが必要とする栄養の違いについて>
1. タンパク質に関して
ワンちゃんの体が人間との長期にわたる生活の中で雑食化してきているのとは
違い、ネコちゃんは単独でネズミや鳥類、昆虫を狩猟する完全な肉食動物のまま
現在に至っています。このためネコちゃんは、ワンちゃんの1.5〜2倍ものタンパク質を
必要とします。
2. 必須アミノ酸に関して
タンパク質を構成するのがアミノ酸ですが、体内で作ることができないため食事から摂る
必要のあるアミノ酸のことを必須アミノ酸といいます。
タウリンはネコちゃんにとっては必須アミノ酸ですが、ワンちゃんにとっては
そうではありません。
3. 必須脂肪酸に関して
ワンちゃんと違ってネコちゃんはアラキドン酸という脂肪酸を体内でつくり出すことが
できません。
4. ビタミンに関して
人やワンちゃんは植物由来のカロチンを体内でビタミンAに換えることができますが、
肉食動物のネコちゃんにはできません。

以上のように、ワンちゃんとネコちゃんが必要とする栄養には違いがあり、
ネコちゃんにワンちゃん用のフードを与えることは、
必要な栄養を与えることができず病気の要因の一つとなる可能性が大きいので
止めなくてはなりません。

さて、丹羽様のワンちゃんはネコちゃんのお食事を食べたがるとのことでございますね。
ネコちゃん用のお食事はタンパク質の配合の割合が高く、
ワンちゃんにとっては美味しく感じられるのか、食べたがる子が多くみられます。
先述のように、ネコちゃんがワンちゃん用のお食事を摂取することは、
必要な栄養価を摂取できないということが問題になるのですが、
ワンちゃんにネコちゃんのフードを与えることは反対に過剰に栄養を摂取することによる
肥満等が心配されます。

丹羽様のワンちゃんは現在、朝ご飯にネコちゃん用のお食事とワンちゃん用のお食事を混ぜて
与えていらっしゃるとのことでございますね。
肥満を予防するために、一日トータルでの分量を調節していただき、
お散歩などを十分することで運動量を確保していただいていらっしゃれば、
特に問題はないかとは存じますが、
ワンちゃんにとってネコちゃんのお食事は味が濃くて美味しく感じるようですので、
あまり慣れすぎてしまわないように、少しずつネコちゃん用のお食事を減らしていったほうが
よろしいかもしれません。
丹羽様におかれましては、ネコちゃん用とワンちゃん用のお食事を混ぜるときのバランスは、
現在、5割ずつになさっていらっしゃるとのことでございますが、
ネコちゃん用のお食事の割合が大きくなってしまいますと、
ワンちゃんにとってはタンパク質の摂取が過剰になってしまうこともあります。
量によっては栄養バランスが崩れたり、ワンちゃんの健康状態によって腎臓や肝臓に負担を
かけたりすることになってしまう場合もありますので、与える量については
十分注意してあげて下さい。
ワンちゃんのウンチの状態や体重の増減等をよくご覧いただき
何か気になる点がお有りでしたら
かかりつけの獣医師さんにご相談をいただきますよう
お勧めいたします。

寒さ厳しき折、丹羽様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
丹羽様とワンちゃん達の2012年が笑顔いっぱい、お幸せな一年でありますよう
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



アレルギーフードについて

投稿者:mika

投稿日:2011/12/19(Mon) 19:32

No.1080

ミニチュアダックス2歳10ヶ月です。アレルギーがあると病院で診断され、血液を調べました。アレルゲンの検査では、環境アレルゲン、植物アレルゲンとも陰性でした。リンパ球反応検査では、牛肉、卵白、トウモロコシは陰性。鶏肉、卵黄、牛乳、小麦、大豆は陽性。豚肉は要注意でした。現在ドッグフードはアミノプロテクトを与えていますが、割高なので、もう少し価格が安く、与えても大丈夫なフードがあればお勧めしていただきたいのですが、宜しくお願いします。

Re: アレルギーフードについて

- 獣医師 岸田

2011/12/22(Thu) 16:43

No.1081

mika様

師走も押し迫ってまりましたが、mika様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
食物アレルギー用のフードについてのご相談ですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

アレルギーとは、特定の原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機構が過剰に反応して、
体に有害な作用が起こる状態のことを言います。
ワンちゃんのアレルギーで多いアレルゲンとしては、ハウスダスト、花粉、ノミ、食物など
があります。症状として多いのは皮膚症状で、特に脇、股、足先、口や眼の周りなど皮膚の柔らかい
部分の痒みや発赤、湿疹などがよく見られます。
食事が原因のアレルギーでは皮膚症状と同時に外耳炎や、嘔吐、下痢などの消化器症状を
引き起こす場合もあります。
mika様のワンちゃんはアレルギー検査を受けられ、環境アレルゲンや植物アレルゲンは
陰性であったとのことですね。
一方、リンパ球反応検査の結果、いくつかの食物アレルゲンで陽性があったということですので、
mika様のワンちゃんに見られている現在の症状は
食物アレルギーが関与している可能性があるということになると思います。

食物アレルギーによる症状を改善するためには、アレルゲンとなる食物を極力摂取しない
ようにすることが最も有効です。
mika様のワンちゃんの場合、鶏肉、卵黄、牛乳、小麦、大豆、豚肉を極力含まないフードを
選択することになりますが、ワンちゃん用に一般的に市販されているフードの多くには
鶏肉、小麦、大豆が使われており、
そのような市販のフードを利用するのは難しいかもしれません。
動物病院等で取り扱っているアレルギー用の療法食であれば、
上記のアレルゲンを含まないものがあると思いますが、
一般的に市販されているフードに比べるとどうしても割高になってしまうのが現状です。

現在mika様のワンちゃんは「アミノプロテクトケア」という療法食をご利用されているとのことですね。
食物アレルギーは、主に食物の中のたんぱく質に反応して起こりますが、
このフードは、たんぱく質を最も小さな単位に分解したアミノ酸を直接添加していますので、
アレルギーの原因にならず、様々な食物に対してアレルギーを持っているワンちゃんでも
食べさせることができます。
(ただし、唯一ポテトたんぱくを含んでいますので、
ポテトアレルギーのワンちゃんでは使用することができません。)
現在販売されているアレルギー用の療法食の中では、
最も高度にアレルゲンを制限したフードの一つと言えると思います。
mika様のワンちゃんはこのフードに替えてからのご様子はいかがでしょうか。
フード以外のものを全く与えずにいて、今まで見られていた症状が改善した場合には、
やはり、食物アレルギーが原因だったと言うことができます。
また、フードのみ与えていても症状が全く改善しない場合には、
その他の何らかの原因(あるいはポテトアレルギー)の関与が疑われますので、
もう一度原因を探る必要が出てくるかと思います。
mika様のワンちゃんのかかりつけの先生は、そのような経過を見るために、
一番初めにこのフードを処方されたのかもしれません。

「アミノプロテクトケア」以外にも、アレルギー用の療法食はたくさんありますが、
療法食の価格は取り扱っている動物病院によって異なります。
また、各療法食の詳細な内容についての情報を持ち合わせていないため、
具体的にどの療法食がmika様のワンちゃんに適しているかをお勧めすることは
致しかねますが、フードを選択するときの注意点についてご案内させていただきますので、
参考にしていただければと存じます。

1.
アレルギーのワンちゃん用のフードの中には、ラム肉や米を利用しているものも多くありますが、
これらに対してアレルギーを持っているワンちゃんも比較的多く見られます。
しかし検査した項目以外の食物について、アレルギーがあるかどうかはわかりません。
検査項目で陽性だった食物を含まないからそのフードは大丈夫とは言い切れないので、
検査した項目以外の食物が含まれているフードを利用する場合には十分に注意が必要です。

2.
アレルギー用の療法食には、加水分解したたんぱく質(加水分解チキンや加水分解大豆たんぱくなど)
を利用しているものもあります。
このような加水分解たんぱく質は、アレルギーを起こしづらいと言われていますが、
リンパ球反応検査で陽性が出たワンちゃんの場合には、
加水分解たんぱく質でも反応してアレルギーが起こってしまうことが知られています。
そのため、加水分解されていても、検査で陽性が出た食物を使っているフードは
避けた方がよいでしょう。

3.
アレルギーには交差反応といって、同じような由来の物質(抗原)に対して、
同様のアレルギー反応を起こしてしまうことがありますので、注意しましょう。
例えば、鶏肉にアレルギーを持っているワンちゃんの場合、
同じ鳥類である七面鳥やウズラに対してもアレルギー反応を起こす可能性があります。
また、牛乳アレルギーのワンちゃんは山羊乳にもアレルギー反応を起こす可能性があります。

4.
現在アレルゲンとなっていない食物でも、長期にわたって同じものを摂取し続けることで
新たにアレルゲンとなってしまう可能性があります。
3〜4週間ごとにフードをローテーションし、たんぱく源を違ったものにすることで、
新たなアレルギーが起こりづらくなると言われています。

5.
アレルギーとは無関係に、体質的にフードが合わず下痢をしてしまったり吐いてしまったり
ということもあります。アレルゲンを含まないフードであっても、
フードを変更する際には、少しずつ様子を見ながら与えてあげるようにして下さい。

以上のようなことを考慮いたしますと、今現在ご利用されている「アミノプロテクトケア」は、
mika様のワンちゃんが最も安心して食べられるフードと言えるかもしれません。
しかしながら、それ以外のフードが全く利用できないということではありませんので、
以上のようなことを参考にしていただきながら、今後どのようなフードを利用していくか、
かかりつけの先生とよくご相談いただければと存じます。

人でもワンちゃんでも、アレルギーを治療する上で、
アレルギーの原因をすべて完全に除去することは困難なことも多くございます。
しかし、アレルギーの治療の目的は、アレルゲンを完全に除去することではなく、
ワンちゃんが辛くなく、苦しくなく、ストレスなく生活できるようにコントロールすることです。
以上にあげたようなすべての条件を満たすフードを探し出すのは難しいかもしれませんが、
ワンちゃんの症状をよく見ながら、ワンちゃんが少しでもストレスなく生活できるよう、
ご検討いただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



誤飲について

投稿者:ここあ

投稿日:2011/12/19(Mon) 12:11

No.1075

もうすぐ5カ月になるカニンヘンダックスフンドですが、予防接種も済み散歩に外へ出るようになりました。
匂い嗅ぎなどで情報収集しながら戸外へ慣れつつある状況ですが、とにかくなんでも口にするので困っています。
頻繁にするのは、小枝や木の破片を毎回かみ砕いて飲み込むということです。
食欲もあり、便も普通に出ますが、便を取った後見てみますが発見出来ないこともあります。
一度病院受診しましたが、エコー検査機がなくレントゲンで腹部を見た結果、よく分からないとの事でした。
毎回小枝を食べてしまうので、躾方法をいろいろ変えてはいるのですが、良くなりません。
毎日様子を見て、なにかあったら病院受診をしようかと思っていますが、毎日気がかりでしょうがありません。
小型犬ですので、とても気になります。
ぜひ良いアドバイスあれば教えてください。

Re: 誤飲について

- アニコムカウンセラー 児玉

2011/12/19(Mon) 16:03

No.1079

ここあ 様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
街並みがクリスマス色に彩る頃でございますが、
ここあ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
もうすぐ 5 か月になられ、散歩デビューも果たされたとのことですが
カニンヘンダックスフンドちゃんが周囲の小枝などを口にしてしまうことが
ご心配とのことでございますね。

5 か月くらいの子犬ちゃんは、特に好奇心が旺盛な時期ですので、
物珍しいものを口に入れて確かめたのが最初かもしれませんね。

早速ご案内させていただきますが、
実際のカニンヘンダックスフンドちゃんのご様子を拝見しておりませんので
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

ご対応いただく際の注意点などを以下にご案内いたしますので、
ご参考にしていただけますと幸いでございます。

1.小枝などを口にしても良いことがないと思わせる
カニンヘンダックスフンドちゃんが小枝や木の欠片などを口にしたとき、
ここあ様はどのような対応をなさっていらっしゃいますでしょうか。

ワンちゃんは自分がある行動をしたとき、「周囲にどのようなことが起きたか」を
よく覚えていて、この経験をもとに行動をとります。
子犬ちゃんは、とにかく何でも口にしてしまうことが多いのですが、
ワンちゃんが石などを口にしたときに、あわてて飼い主さんが走り寄ってきたり、
声を掛けてくれるご様子から、飼い主さんに構ってほしいと思ったときには、
小枝や木の欠片などを口にすればいいと学習してしまうことがみられます。

ワンちゃんは、飼い主さんの愛情を少しでも欲しいと思うどうぶつさんですので、
チラリと目を向けてもらい、声をかけてもらうことだけでも、
ご褒美になることがございますのでご注意いただければと存じます。

カニンヘンダックスフンドちゃんが小枝などを口にしようとしているときは、
とにかく落ち着いていただき、低く落ち着いたトーンで、「いけない」「ダメ」など、
ご家族でお決めになられた言葉で叱っていただき、口にしないことを選んだら、
「いい子ね」と褒めてあげましょう。

そうすることで、小枝や木の欠片などを口にしないことを選ぶと、
楽しい時間が過ごせるということを教えてあげましょう。

2.口の中に入れた物を出すともっと良いことがあると思わせる
ワンちゃんが気に入ったものを口にしたときに、周囲の方が口の中の物を
あわてて取り出そうとすると、ワンちゃんは「取られる!」と思い、
夢中で呑み込んでしまうことが多いため、まず、落ち着いていただくことが大切です。

一旦、口の中に入れたものを取り出すことは大変難しいのですが、
日頃から、口の中の物を出すと、もっといい物がもらえると教えておくとよいでしょう。

たとえば、カニンヘンダックスフンドちゃんがボールなどをくわえているときに、
ガムやフード、他のおもちゃなど、カニンヘンダックスフンドちゃんの
好きなものを見せます。
その際、「出せ」や「ちょうだい」などの言葉をかけてみて、
くわえているボールを口から出したら、そのガムやフードなどを
褒めながら与えるということを何度か繰り返していきます。
すると、次第に「出せ」などの言葉で口の中の物を出すことができるようになり、
何か食べてはいけないものを食べそうになったりしたとき、
あるいは口に入れてしまった時の対応が楽になっていくかと存じます。

なお、子犬ちゃんの「何でも口にする」という行動は、
大人になるにつれ、徐々に落ち着いてくることも多いようですので、
今は「小枝などを口にしても、いいことがない」と
同じ対応方法を継続し、時間をかけて教えることが大切かもしれません。

アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への健康相談、
しつけ相談サービスを承っており、詳細をお伺いすることで、
より適切なご案内ができることもございますので、
もしご都合がよろしければ、ぜひご利用ください。

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(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

カニンヘンダックスフンドちゃんがお健やかにご成長され、
ここあ様ならびにご家族様が笑顔いっぱいの毎日を
お過ごしになられますことを心からお祈りいたしております。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



心不全

投稿者:

投稿日:2011/12/05(Mon) 20:30

No.1059

我が家のコロ11才先日ワクチンの予防接種に行きましたが心臓音に異常がある、左心室の弁が悪いみたいですと言われ、ショックでした。心不全投薬治療を続けることになりました。家庭で気をつけること教えてください。これからは寒くなりますので心配です

Re: 心不全

- 獣医師 岸田

2011/12/08(Thu) 12:50

No.1063

牧 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ワクチン接種の際、コロちゃんの心音に異常があるとのご指摘があり、投薬治療を開始されるとの
ことでございますね。
牧様におかれましてはさぞかし驚かれ、ご心配されていることとお察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

コロちゃんは左心室の弁に問題がある可能性があるとのことですね。
かかりつけの先生はおそらく、中高齢の小型犬に多い
「僧帽弁閉鎖不全症」を疑われていらっしゃるのではないでしょうか。

(「僧帽弁閉鎖不全症」についての一般的なご案内は、
どうぶつ相談室の以下のページに書かれていますので、よろしければ参考になさって下さい。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/mr.html   )

「僧帽弁閉鎖不全症」は残念ながら内科的療法で完治する病気ではなく、
また、徐々に進行してしまう病気ではありますが、
早期に発見し治療を開始することで、病気の進行をゆっくりにし、
ワンちゃんが快適に生活できる時間を長くしてあげることはできます。
コロちゃんの場合、予防接種の健康診断で心雑音が発見されたとのことですので、
おそらく、目立った症状が現れる前の早期の段階で発見されたのではないでしょうか。
そのような初期の段階から適切な薬物療法と生活上の注意点に配慮することは
たいへん大事なことです。
以下、ご家庭で気をつけていただいことをご案内させていただきますので、
ご参考にしていただけましたら幸いです。

【ご家庭で気をつけていただきたいこと】
1 運動について
激しい運動や必要以上の運動は、心臓の負担になりますので避けましょう。
激しく興奮したり吠えたりすることも、同様です。
しかし、運動不足は体力・筋力の低下や肥満の原因になりますので、
心臓の悪いワンちゃんでも、適度な運動は必要です。
特に、お散歩好きのワンちゃんの場合、
お散歩に行かれないことがストレスにつながることもあります。
ワンちゃんの状態をよく見ながら、負担にならない程度のお散歩は続けてあげましょう。
しかしながら、もし運動後ぐったりする、咳き込むなどの様子が見られるようでしたら、
運動が負担になっている可能性もありますので、かかりつけの先生とよくご相談下さい。

2 食事について
カロリーと塩分の取り過ぎに注意しましょう。
肥満は心臓の負担を増やします。
本来は、よく食べ、よく運動して適正体重を維持するのが理想的ですが、
運動制限をしなければならないような場合は、
適正体重を維持するためにカロリーを制限せざるを得ない場合もあります。
こまめに体重測定と筋肉量のチェックを行い、
必要以上に痩せさせないように気をつけながら、体重管理をしてあげて下さい。

また、塩分の高い食事も心臓の負担を増やすことが知られています。
必要以上の塩分制限は体に良くない場合もありますが、
おやつも含め普段の食事内容を見直し、適切な食事を心がけましょう。
心臓に疾患を持つワンちゃん専用の療法食(低ナトリウム食)などもありますので、
かかりつけの先生にご相談されてはいかがでしょうか。

3 生活環境について
極端な暑さ、寒さは心臓への負担を大きくします。
犬種や育った環境等の要因により個体差がありますが、一般的にワンちゃんの快適な温度は
15〜25度くらいではないかと言われています。
ワンちゃんは発汗による体温調節が難しく「ハアハア」と口呼吸することで体温調節をします。
この呼吸による体温調節(パンティング)をしない程度で、
人が快適に過ごせる温度や湿度に調節していただくとよいかと思います。
部屋の中で自分の快適な温度の場所に移動することができる状態を作ってあげられるよう
ホットカーペットであれば、半分はスイッチを入れないようにするなどに
気をつけてあげましょう。
一般的には冬の寒さ・乾燥よりも、夏場の暑さ・蒸れの方が、
心臓の悪いワンちゃんにとっては負担が大きいようですので、
特に夏場には、気温が上がってきたら、エアコンなどを上手く利用して、
温度や湿度管理を心がけてあげて下さい。

また、室内外の温度差も、血圧の急激な変動を起こすので、心臓に負担がかかります。
特に暖かいところから急に寒い所に出る冬場のお散歩などは、注意が必要です。
暖房のそれほど効いていない玄関先などで徐々に寒さに体を慣らしてから外に出るようにするなど、
工夫してあげて下さい。

病気が進行してくると、
夏場の暑さの厳しい地域、冬場の寒さの厳しい地域では、
お散歩で外に出すのが難しくなってくることもあります。
そのとき、外でしかおトイレのできないワンちゃんですと、とても困ることになります。
今のうちから、お家の中でもおトイレができるように慣らしておいてあげることは重要です。

4シャンプーについて
心臓の悪い小型犬で特に問題となるのが、トリミングやシャンプーです。
特にシャンプーは湿度の高い熱い蒸気を吸い込むことが多く、
また、長時間立ちっぱなしを強いられることもあり、
シャンプーやトリミング後に具合の悪くなるワンちゃんは多く見られます。
皮膚などに問題がないのであれば、極力シャンプーは避け、
どうしても必要な場合は、水のいらない拭き取り式のシャンプーを利用したり、
なるべく温度の低いぬるま湯(25度前後)で手早くシャンプーをし、換気に気をつけて
なるべく蒸気を吸わせないようにしていただくなど、工夫が必要です。
シャンプーやトリミングがどうしても必要な場合は、
事前の健康チェックをきちんと行い、
心臓の悪いワンちゃんのシャンプーやトリミングについてよく理解して対応してくれる施設や
病院に併設されたサロンなどでお願いすることをお勧めいたします。

5 処方された薬は指示通りにきちんと飲ませる
心臓病で処方されるお薬は、心臓自体を治すためのお薬ではありませんが、
心臓にかかる負担を減らすことで病気の進行を抑え、
心臓が悪いことで起こってくる様々な辛い症状を抑えるために、とても大事なものです。
また、心臓薬を途中でやめてしまうと、一気に心臓に負荷がかかって状態が悪化してしまう可能性が
あります。
お薬は必ず指示通りにきちんと飲ませるように心がけてあげて下さい。
「飲ませると吐きだしてしまう」、「飲ませるたびに大暴れで大変!」など、
投薬が難しい場合は、かかりつけの先生にご相談下さい。
投薬はこれから毎日、一生続くものですから、
飲ませる飼い主さん、飲むワンちゃん双方にとってできるかぎり負担のかからない方法で
投薬できるようにするのが一番です。
心臓病の薬にもいろいろな種類や剤型がありますし、
飲ませ方の工夫もいろいろあります。
かかりつけの先生にご相談をいただき、その中から、最も良い方法を選択することもできます。

5 動物病院で定期的なチェックをうける
「僧帽弁閉鎖不全症」は徐々に進行していく病気です。
薬を飲ませ始めたら、定期的に心臓の状態をチェックしてもらい、
病気の進行状態を診て、現在行っている治療が適切かどうかを判断してもらう必要があります。
どのくらいの間隔でチェックしてもらったらよいかは、そのときの状態によりますので、
かかりつけの先生の指示に従って下さい。

6 日頃の観察が大事
動物病院での定期的なチェックはもちろん大事ですが、
日頃ワンちゃんに接している飼い主さんがよくワンちゃんのことを観察しておくことは、
病気の進行に早期に対処するためにとても重要です。

以下、挙げた項目に特に注意していただき、
気になるようなことがあれば、早めに受診するようにしましょう。

・食欲や元気に問題がないか 
・咳が出ないかどうか
(喉に何かがつまったような「ヘンッ、ヘンッ」というような咳をすることがある)
・呼吸の仕方がおかしくないか
(呼吸が早い/遅い/荒い、苦しそう など)
・心拍に問題がないか
(脈拍が早い/遅い、不整脈がある など)
・舌の色が悪くないか
・運動を嫌がらないか
・おしっこは出ているか
・吐き気はないか

また、病気が進行してくると、病院の診療時間外に症状が悪化するということも出てきます。
そのような時に慌てないで対処ができるように、
あらかじめ、自宅でできる対処法(緊急薬の使用や酸素吸入など)を聞いておく、
救急で診てもらえる病院を探しておく、などの準備をしておくと安心でしょう。

7 もっとも大事なことは…
血圧や心臓の機能に影響する自律神経の働きに最も悪影響を及ぼすものは
「ストレス」です。
心臓が悪いことで、運動や食事など、いろいろ制限が必要なこともありますが、
そのことがワンちゃんにとってなるべく「ストレス」にならないようにするため、
さまざまな制限をした状況を不憫に思うのではなく、
こうすることが当たり前、というようにコロちゃんの目に映るようにしていただければと存じます。
また、飼い主さんがワンちゃんのためにいろいろ気をつけてあげることは
とても大切なことではありますが、
細かい注意点にこだわって、飼い主さんがあまりに神経質になってしまったのでは、
ワンちゃんも不安になってしまいます。
心臓病のワンちゃんを管理する上で一番大事なことは、
「ワンちゃんが明るく楽しく幸せに暮らせる時間を少しでも長くしてあげること」です。
そのためには、ワンちゃんが牧様の温かな笑顔に包まれ、楽しく幸せを感じられる安静な生活を心がけ、
飼い主さんにも負担にならない程度でワンちゃんの看護を続けていく、
ということが大事なのではないかと思います。

どのような病気でもそうですが、
病気の治療や看護の仕方にどれが一番よいという方法があるわけではなく、
それぞれの子によって、また、そのご家庭によって、最適な方法は変わってきます。
よいと言われている方法でも上手くいかない場合もあります。
「家のワンちゃんには合わない」と感じるような場合には、変更することも必要です。
かかりつけの先生とよく連絡を取り合って、
コロちゃんが一番快適に生活できる方法を探してあげて下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

時節柄、牧様におかれましてはくれぐれもお体ご自愛ください。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 心不全

-

2011/12/16(Fri) 21:01

No.1073

とても参考になる説明をしていただき本当に有難うございました。これをしっかり頭に入れてコロを最後まで見守っていこうと思います。



Re: 心不全

- 獣医師 岸田

2011/12/19(Mon) 15:33

No.1078

牧 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
いつも牧様のあたたかな愛情で見守られているコロちゃんは、とてもお幸せでございますね。
また、気がかりなことやご心配なことがございましたら、
いつでもお気軽にお声掛けください。

年末に向けて慌ただしい時期でございますが、
牧様もコロちゃんもお体を大切にお過しください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。