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2匹目を迎えて
投稿者:はっしー
投稿日:2014/04/22(Tue) 23:39
No.3493
マルチーズ♂(去勢済)2歳です。4月19日にマルチーズ♀2か月半を迎えました。先住犬に噛み癖、吠えが激しいと、犬見知りが激しくて、どうやって慣らせばいいのか、困っています。今は、見えない所に、♀の子をゲージに入れて置いています。昨日から、1日に1時間程、顔見せしているのですが、吠えます。1時間吠えっぱなしです。今日は、ちょっと吠える声も小さく、止める時間もありました。私が♀を抱くと吠えません。それに安心して気を抜いた時に、噛みついてきました。♀の毛が抜けました。幸い怪我はしていません。友人に多頭飼いしている人がいるので、相談しながら色々やっているのですが、うまくいきません。あまり、吠えられると♀もストレを感じで、大人しくとっても良い子なのに、変になられても困る!と思っています。どうすれば、二人にあまりストレスをかけずに、慣らす事ができるでしょうか?先住犬の事はもちろん優先しています。時間をかけるしかないんでしょうが。。。何かいい方法や知恵があったら教えてください。よろしくお願い致します。
Re: 2匹目を迎えて
- ドッグライフカウンセラー 三留
2014/04/25(Fri) 14:55
No.3496
はっしー 様色とりどりの春の花が美しく、お散歩の楽しい季節でございますが、はっしー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。早速ご案内をさせていただきますが、実際にワンちゃんたちのご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。はっしー様は 4 月 19 日に2頭目のマルチーズちゃんをお迎えになられたのですね。可愛くて、はっしー様はメロメロなのではないでしょうか。先住のワンちゃんにとっては、今までは自分の縄張りだったお宅に知らない子犬ちゃんがやってきたのですから、自分の場所やご家族の愛情を取られるような不安を感じているのか、先住のワンちゃんがいらっしゃるご家庭に新しいワンちゃんをお迎えになられたとき、最初からスムーズにいくことは本当に稀でございます。中には先住のワンちゃんに食欲不振や下痢などの体調不良がみられることもみられますし、子犬ちゃんに対して、吠えたり噛んだりして威嚇することも本当に良くみられます。はっしー様の先住のマルチーズちゃんも今、不安でいっぱいなのかもしれませんね。まずは先住のマルチーズちゃんに「何も変わらないから大丈夫」と安心させてあげて、新しくお迎えの子犬ちゃんを受け入れる心の余裕を持たせてあげましょう。以下、仲良く過ごすためのポイントをいくつか、ご案内させていただきますので、ご参考にしていただけましたら幸いでございます。1.愛情への不安を和らげるワンちゃん達にとって、「群れのリーダーであるはっしー様の愛情こそ全て」といっても良いくらい、はっしー様の愛情は重要なものでしょう。先住のマルチーズちゃんに、はっしー様の愛情は今までと何も変わらないことをしっかりと伝えるようにしましょう。(1)一対一の時間を作るはっしー様は、なるべく先住のマルチーズちゃんと一対一で過ごす時間をお作りいただき、はっしー様の愛情が今までと変わらないことを先住のマルチーズちゃんに伝えてあげましょう。お散歩にいらっしゃったとき、気持ちの良い季節を楽しみながらベンチなどでくつろいで、はっしー様と先住のマルチーズちゃんとお二人でゆったりとした時間をお過ごしになさっても素敵ですね。(2)嫉妬心を抱かせない先住犬であるマルチーズちゃんの前で、新しくお迎えのマルチーズちゃんを抱っこしたり、お世話をしたりするのは、今はなるべく控えていただいたほうがよろしいでしょう。(3)子犬ちゃんが来て、もっと楽しくなったと思わせる「あの子がきてから何だか楽しいな」「あの子がいると、いつも良いことがある」と先住のマルチーズちゃんに思わせてあげましょう。同じお部屋で会わせるときも、先住のワンちゃんと子犬ちゃんと遊ばせようと急ぐよりは、子犬ちゃんが同じお部屋にいる状況で、はっしー様が先住のワンちゃんと遊んだり、優しく体を撫でてあげることで、良い雰囲気を作り出しましょう。このとき、子犬ちゃんをクレートやキャリーバッグなどに入れた状態にしておくと、先住のマルチーズちゃんも落ち着いていられるかもしれません。2.「縄張りへの不安」を和らげる(1)先住のワンちゃんの居場所をキープする子犬ちゃんは元気いっぱいでテンションが高いのが普通ですが、先住のマルチーズちゃんが元気いっぱいな子犬ちゃんから離れ、ゆっくりできる場所を用意してあげましょう。今まで先住のマルチーズちゃんが使っていたベッドやケージなどは先住のワンちゃんだけが入れるところにしていただき、子犬ちゃんが先住のワンちゃんのベッドやケージに入ったら、「ここはお兄ちゃんの場所だからね」ということで、出るように促していただき、先住のマルチーズちゃんだけの場所にしてあげるとよろしいでしょう。(2)少しずつ慣らしていく現在、子犬ちゃんは、先住のマルチーズちゃんから離れたところにあるケージの中で過ごしていらっしゃるとのことで、この環境はとても望ましい状況かと存じます。環境が変わると子犬ちゃんが免疫力低下から体調を崩すことがたいへん良くみられますし、子犬ちゃんの健康管理のためにも、ゆっくりと睡眠を取らせてあげることがたいへん重要なことでございます。最初は、先住のワンちゃんの好きなことをしているときに、子犬ちゃんの匂いを感じさせてあげるくらいから始めていただくくらいのお気持ちでご対応なさってはいかがでしょうか。例えば、お食事のときに食器の下に、あるいは先住のマルチーズちゃんのオモチャ箱の中に、子犬ちゃんの匂いのするタオルを置くのもよろしいでしょう。一緒に過ごさせてあげる時間も、最初は 10 分、次は 20 分、30 分と短い時間から少しずつ延ばしていきながら、同じ空間にいることに叙々に慣らしていきましょう。吠えることについても、次第に子犬ちゃんの存在を受け入れられるようになれば和らいでくるかと存じますので、今はゆったりと先住のワンちゃんと子犬ちゃんを見守っていただければと存じます。お互いの存在を良いものだと感じさせてあげるためにはワンちゃん同士を縄張り以外のところで慣らしていくのも一つの方法でしょう。子犬ちゃんの予防接種がまだ終わっていないようでしたら、抱っこをしたり、キャリーバッグなどに入れて、汚いものに直接触れないようにしていただき、ご近所の散歩に連れていってあげてもよろしいでしょう。既にワクチン接種も終わり、地面を歩かせるようなお散歩ができるようになれば、近所の公園などで、一緒に楽しい時間を過ごすことで少しずつ馴染ませて、好ましいイメージをつけてはいかがでしょうか。決して無理強いをせず、近くでお互いに楽しい時間を過ごすだけで十分です。このように、好ましいイメージを、時間をかけて抱かせてあげるようにします。リラックスをした、のびのびとした雰囲気で、「あの子が傍にいたら、楽しかった」という記憶を縄張り以外の場所で作ってあげましょう。一緒に歩くときは、先住犬のマルチーズちゃんを先に歩かせていただき、先輩犬としての誇りを満足させてあげましょう。はっしー様は、穏やかに、毅然と、ワンちゃんたちを統率いただくのが望ましいでしょう。お家を出るのも、飼い主様が先、先住のマルチーズちゃんが次、子犬ちゃんは最後です。ワンちゃんが車の走る車道に出る時は、必ず、「スワレ」や「ストップ」などの指示をして、飼い主様の指示に従えば安心だと思わせてあげましょう。飼い主様が、楽しそうに、穏やかな表情や自信をお見せになられることで、ワンちゃんたちに、安心感と楽しげな雰囲気を感じさせてあげましょう。3.「群れの順位への不安」を和らげるワンちゃんには「家族を一つの群れと考える」という特性があり、群れの中での自分の位置が明確であることが、たいへん重要です。ワンちゃんたちの順位を正しく扱うことにより、はっしー様への信頼感を深め、群れへの安心感を作っていきましょう。(1)先住犬を優先する今、はっしー様がなさっているように、すべてにおいて先住犬を優先することはとても重要です。このことには、飼い主様が視線をむける順番、名前を呼ぶ順番、家や部屋に入る順番なども含まれます。先住のワンちゃんは、もちろん群れの順位は上ですから、下の順位の子犬ちゃんにいろいろなことを教えようとします。吠えると心配になってしまいますが、「ここではボクの立場が上だからボクの言うことを聞くんだよ」と教え、先住犬としては、自分の力を念押ししたいのかもしれませんので、このことに関しては、あまり気になさらないほうがよろしいかもしれません。傍目には喧嘩のように見えることも、もしかして先輩犬として子犬ちゃんに、「それはいけないことだよ」、「群れの約束を守らなくてはいけないよ」などと教えているのかもしれません。ただし、子犬ちゃんが先住のマルチーズちゃんに対してうなったり吠えたりすることは「お兄ちゃんに何をするの」とお叱りいただくとよろしいでしょう。(2)群れの順序を重んじるワンちゃん同士の順位が不安定な場合には、ケンカをすることで順位をはっきりさせることで、ワンちゃん同士の関係が安定することもあります。ケンカをご覧になるのは、辛いものがありますが、ワンちゃんの世界では納得できない方法で、飼い主様が叱ることで、ワンちゃんたちに不満が生まれ、関係がこじれることもあります。はっしー様はワンちゃんたちのご様子に圧倒されたり、あわてたりすることなく、先住のワンちゃんが、小犬ちゃんに対して自分の優位性を伝えることができるように、群れを率いるリーダーとして、ワンちゃんたちを落ち着いて見守ってあげてください。競い合ったり、喧嘩をしたりしたとき、戸惑っている方やケンカに負けた方のワンちゃんをかばわないようにしたほうがよろしいでしょう。はっしー様が負けた方のワンちゃんをかばって、勝った方を叱ったりすると、上位のワンちゃんは納得できず、はっしー様が見ていないところや、次の機会にもっと激しい喧嘩に結びついてしまうかもしれません。また、先住のワンちゃんが子犬ちゃんに追いかけられたときにも先住のワンちゃんをかばうと、先輩犬なのに弱いワンちゃんにみえてしまいますので、上位である先住のワンちゃんに対して、逃げてはいけない、という叱り方をなさったほうがよろしいでしょう。ただ、日常生活の中では、このような対応ばかりしていられないこともあります。とにかく 2 頭を引き離したいというときは、ボールを投げたり、ドアを開けたりして、ワンちゃんたちの気持ちを他のものにそらすようになさるのもよろしいでしょう。(3)統率するのは飼い主様だということを示すはっしー様が、ワンちゃんたちに対してきちんとリーダーシップを取ることが、群れの安定のため、何よりも重要でしょう。日常生活の中で、はっしー様はワンちゃんたちを守るリーダーとして、一貫性のある落ち着いた対応をなさるとよろしいでしょう。はっしー様がおっしゃるように、時間をかけて、根気強く 2 頭のマルチーズちゃん達を見守ることはたいへん大切なことでございます。また、ワンちゃん同士のことは、ワンちゃんたちにしか分からないこともございます。ワンちゃんたちを信頼いただき、時間をかけ、少しずつ馴染ませていくことで、いつの間にか 2 頭のワンちゃんたちが、並んで愛らしい寝顔を見せてくれていることに気付かれるのではないでしょうか。ご心配に思われることもおありかとは存じますが、ゆっくりと見守ってあげてください。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスをうけたまわっております。状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。●アニコム損保 あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。マルチーズちゃん達のお健やかなご成長を心から応援いたしております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
- はっしー
2014/04/28(Mon) 22:16
No.3498
こんばんは。今はGWで2ワンコと悪銭苦闘中です。1日10分〜20分位キャリーバックに仔犬を入れて会わせています。最初の何分かは吠えますが、吠えない時間もできるようになりました。私が抱っこしている時だけですが。。。離すとキャリーバックに入れてる子に突進していきます。一緒の部屋で仲良くできるなんて、まだまだ夢の夢のような気がします。。。一体、どのような状態になったら、一緒の部屋で仲良く出来るようになるんでしょうか?今は一緒に部屋に居るわけではないのですが、一緒の部屋で慣れさせた方がいいのでしょうか?会わせる時間を徐々に長くしてから一緒に部屋にした方がいいのでしょうか?先住犬があまり他のワンコに慣れてないので、不安です。。。
- ドッグライフかウンセラー 三留
2014/05/01(Thu) 16:09
No.3499
はっしー 様この度は、ご丁寧にご返信をいただきまして、ありがとうございます。ほんの少しずつでも、吠えない時間ができたとのこと、前進ですね。少しずつ、ゆっくりと、ワンちゃんたちを率いていただければと存じます。急がず、少しずつ、好ましい存在として慣らしていくことが大切ですので、同じ部屋でずっと過ごさせてあげることは、最初は数分から、少しずつ一緒に過ごす時間を延ばし、先住のマルチーズちゃんの様子が、子犬ちゃんを目にしても表情等に険しさを見せなくなってからになさったほうが望ましいのではないでしょうか。先住のマルチーズちゃんを抱っこいただき、子犬ちゃんの存在を見せたらその瞬間、先住のマルチーズちゃんにオヤツをあげるなど、先住のマルチーズちゃんのお気に入りのことをしていただいて嬉しいイメージのままで練習を終えてしまってはいかがでしょうか。子犬ちゃんの存在そのものが楽しくて、嬉しいことと結びついたところで終えてしまい、また、リラックスをして吠えないでいられたら褒めていただくことを根気強く続けていただければと存じます。2頭のワンちゃんたちにとってのリーダーであるはっしー様が堂々と、余裕のある表情で、自信ありげでいらっしゃることもたいへん重要でございます。笑顔いっぱいで2頭のワンちゃんたちと過ごすことを思い描き、楽しい雰囲気を演出いただければと存じます。はっしー様におかれましても、根気強く頑張ってくださいませ。いつも応援いたしております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
子犬の腎臓嚢胞について
投稿者:たじ
投稿日:2014/04/12(Sat) 13:15
No.3480
保険に入っているちょこの子供のことなんですけど、生まれつき未熟児で後ろ足に奇形が出てた今6ヶ月の子犬で今900グラムしかなくて、前日病院で検査してもらったら、左側の腎臓嚢胞が見つかりました。血液検査の結果、BUN 51クレアチニン1.3でした。まだ成長期なので、腎臓ケアの食事をあげるのもどうかなぁと思っているのですが、元々食の細い子で、しっかりと食べ込むことができにくいみたいです。そのためよく低血糖になり、そのたびにブドウ糖を飲ませてます。体が小さいので、ごく小粒のフードの方が食べやすいみたいなんですが、このような子によいフードは無いでしょうか?他のところは全く問題ないので、治ることは無いとは思ってますが、どうにかして少し改善、若しくは現状維持できないものかと考えてますが、調べれば調べるほど訳が変わらなくなってきました。とりあえず、植物性のカーボンの薬(?)は飲ませようかと思ってます。よろしくお願いします。
Re: 子犬の腎臓嚢胞について
- 獣医師 阿部
2014/04/16(Wed) 10:40
No.3483
たじ 様うららかな春日和が心地良い季節となりましたが、たじ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ちょこちゃんのお子様のワンちゃんは、腎臓に嚢胞が見つかり、血液検査の結果ではBUN51、Cre1.5だったのでございますね。また、食事を腎臓ケアにされることをご検討中とのことですが、ワンちゃんの食が細く、低血糖を起こすため、小粒で食べやすいお食事を探していらっしゃるのですね。たじ様のご心配なお気持ちはいかばかりかとお察しいたします。早速ご案内をさせていただきますが、実際にワンちゃんのご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますこと、ご了承くださいませ。たじ様のワンちゃんは病院の検査で、左の腎臓に嚢胞が見つかったとのことでございますが、おそらく腎臓に液体のたまった球状の袋(嚢胞)が形成される「腎嚢胞(嚢胞腎)」という病態であるかと存じます。嚢胞の発生原因ははっきりと分かっておらず、嚢胞が自然に消失することはないといわれています。嚢胞の数が少なく、大きさも小さいうちは臨床症状を示すことは少ないとされていますが、嚢胞の数が増えたり大きくなったりすると、嚢胞周囲の腎組織が圧迫・破壊されていきます。末期になると、腎臓が十分に機能しなくなり、尿の生成や体の中で不要になった老廃物・毒素などが尿へ排出されなくなるため、慢性腎不全の病態へ進行します。ネコちゃんでは、片側あるいは両側の腎臓に、多数の嚢胞が形成される「多発性腎嚢胞(多発性嚢胞腎)」という病態があり、無症状で長期間経過し、中年齢以降の腎不全として発見されることが多いご病気です。ワンちゃんでも本症例の発生が報告されており、進行すると慢性腎不全の病態となります。嚢胞形成を食い止める根本的な治療はなく、嚢胞内の液体を注射器で吸引・減量する処置を行うことがありますが、進行する腎機能の低下に対する対症療法を、慢性腎不全の治療法に準じて実施していきます。 先にご案内をさせていただいた様に、嚢胞が小さく、腎機能の低下が現れていない間は、治療の必要はなく経過観察を行う場合が多いようでございますが、病態が進行すると慢性腎不全へ移行するため、予防として腎臓の療法食(タンパク、リンを制限)やACE阻害薬(腎臓糸球体血管の血圧を下げて腎臓を保護する)の投与を行う場合もあります。たじ様のワンちゃんは血液検査でBUN51、Cre1.3の結果であったとのことですね。腎疾患の状態を確認する際の項目として、BUNとCreが挙げられ、これら二つの項目を同時に評価します。BUNは血中尿素窒素を示し、血液中に含まれる尿素量を表します。蛋白質が体内ではアミノ酸に分解され、アミノ酸が代謝・分解されるとアンモニアができます。アンモニアは、そのままでは神経毒性を有するため、肝臓での代謝により尿素が産生されます。尿素の大部分は腎臓から糸球体で濾過されて尿中に排泄されますが、その一部は再吸収され血中に戻されます。腎臓の糸球体濾過率が低下したり、腎機能以外の要因(高蛋白の食事、消化管出血、発熱など)でも上昇がみられます。Cre(クレアチニン)は筋肉由来の窒素化合物であり、こちらも尿中に排泄されますが、腎機能が低下したり、筋肉が損傷した時に血中濃度の上昇がみられます。なお、ワンちゃんのBUNの正常値は、約7-31mg/dlとされており、腎機能の低下で上昇しますが、腎機能以外の要因(高蛋白の食事、消化管出血、発熱など)でも上昇します。一方Creの正常値は約0.7-1.5mg/dlとされています。ただしCreはワンちゃんの筋肉量により正常値が異なり、900gのワンちゃんであれば上昇していると考えられます。Creも腎機能の指標であり、高値では腎機能の低下が考えられます。実際のご様子を拝見しておりませんので、数値からの考察になりますが、たじ様のワンちゃんは腎嚢胞が認められていますので、おそらくBUNやCreの上昇は腎嚢胞に関連しているのではないかと思いますが、上述したとおりBUNは腎機能以外の要因でも上昇しますので、総合的な判断が必要となって参ります。今後も、定期的に血液検査や尿検査、超音波検査などを行い、腎機能の評価や嚢胞の大きさ、数をチェックし、病態の進行度を把握しながら、腎不全を発症した場合は少しでも進行を遅らせることが重要です。たじ様のワンちゃんは生後6ヶ月の成長期であり、療法食を与えることについてお悩みでいらっしゃるのですね。また、子犬ちゃんは食が細く、低血糖を起こしたこともおありとのことでございますね。成長期のお子様ですので、ご飯をおいしく、必要量食べてくれると安心でございますね。昨今では、フードメーカー各社から様々なタイプのお食事が販売されております。嗜好性やタイプの違ったお食事をお試しいただき、お子様に合ったフードを選んでいただくとよろしいでしょう。たじ様におかれましては、腎嚢胞のご病気もおありですので、かかりつけの動物病院さんにお食事のご相談や、その他現在の体調をご考慮いただいた上で、お食事をお選びいただくことをお勧めいたします。腎臓の疾患のワンちゃんやネコちゃんの療法食では、消化吸収後、腎臓で排出すべき老廃物や毒素のもととなるたんぱく質が制限され、また、腎臓に負担をかけるリンやナトリウム(塩分)も制限されたお食事となっています。腎不全は早期に適切な食事療法を行うことで、病気の進行を遅らせることができるといわれており、腎不全の管理においてとても大事な役割を果たします。たじ様のワンちゃんは成長期でございますので、タンパクやリンを制限したお食事はあまり推奨されませんが、腎不全の進行度を考慮した上で、腎療法食の処方を開始すべきか、かかりつけの先生とご相談頂きたく存じます。なお、食物性のカーボン薬を与えるご予定とのことですが、こちらにつきましても、かかりつけの先生に現在のワンちゃんの体調を診ていただき、与えるかどうかご相談されますように、よろしくお願い申し上げます。また、食が細い場合は、次のような工夫をしていただくと、食べてくれることもございますので、よろしければお試しください。1.食事を少し温めて香りを立たせてみる。加熱しすぎないようにご注意いただき、ドライフードであればドライヤーで、ウェットタイプの場合は電子レンジで温めてみるとよいでしょう。40度程度の温度が好まれるともいわれております。2.ぬるま湯や鶏肉の煮汁などを加えて、やわらかくしてみる。3.お食事を家の中の数か所に置いてみる家の中のいろいろな場所に置いてみると、よく食べてくれる好みの場所が見つかることもあるようです。ただし、これからの季節は気温も高くなり、食べ物が傷みやすい季節ですし、空気が触れると脂分が酸化して栄養価や嗜好性の低下が懸念されますので出したままにせず、ある程度(15分〜30分ほど)で片付けるようにしましょう。また、「もっと食べましょう」と声をかえると、食べないことに声がけというご褒美を与えてしまうことになる場合があります。食べたら「お利口ね」と褒めてあげていただくことも大切でしょう。また、たじ様のワンちゃんは、子犬ちゃんですので、以前、たじ様も経験なさったように、食事を十分に摂取できないと、低血糖になってしまうことがございますので、おやつのボーロでもよろしいですし、ブドウ糖をお水に溶かして飲ませてあげるようにしましょう。このように、ある程度の糖分は摂取できるようにしていただき、お食事は普通どおりのタイミングで、食べないようでしたら少しの食事量でもよろしいので、食べるくらいに調節いただき、与えていただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。末筆になりますが、たじ様とワンちゃんたちが笑顔にあふれた毎日を過ごされますよう、心からお祈り申し上げます。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
- たじ
2014/04/22(Tue) 00:00
No.3489
丁寧な回答ありがとうございました。とてもよくわかりました。病院で「ネフガード」を処方されましたので、それを毎日飲ませて、H4Oの水が良いと聞きましたので、それを飲ませてみようと思います。フードも細かく砕いて、糖水をかけてあげたらいつもより食べてくれるようになりました。まだまだ体重が増えませんが、体力をつけてあげようと思います。フードはパピー用でリンとかが多いので、おやつは少ないのを探してあげようかなと思ってますが、おやつにはあまり細かく表記されてないようで、どのようなのが良いか悩んでます。7ミリの嚢胞で、この子にしてはほぼ左の腎臓全体くらいの多いさなので、誕生日まで生きられるか分かりませんが、できる限りしてあげたいと思います。
2014/04/23(Wed) 18:00
No.3495
たじ 様この度はご丁寧にご返信をいただき、誠にありがとうございます。たじ様のワンちゃんがお食事をいつもより食べてくれるようになったとのことで、安心いたしました。たじ様の愛情にあふれたお気持ちが伝わり、お食事をおいしく感じられたのではないでしょうか。たじ様は、ワンちゃんに与えるおやつについてお悩みでいらっしゃるとのことでございますね。フードメーカー各社から様々なタイプのおやつが販売されておりますので、その中でも特に、たんぱく質、リン、ナトリウム(塩分)が制限されたおやつをお選び頂くことが望ましいでしょう。腎不全用の食事などで、情報をお調べ頂くと、参考になるものも多くございます。一般的には市販のジャーキーは、嗜好性はありますが、たんぱく質、リン、ナトリウム(塩分)が多く含まれていますし、チーズやにぼし、かにかま等の練り製品は塩分が多く含まれていますので与えるのは控えた方がよろしいでしょう。また、ジャガイモやサツマイモなどの食物繊維は、窒素を栄養源としている腸内細菌を増やし、アンモニアの発生を抑えるので、血液中の有害物質が減少し、その結果腎臓の負担を軽くする効果がありますので、蒸したり、茹でたりして、小さくしてタッパーなどに入れておき、おやつとしてお試しいただいてもよろしいかと思います。ただし、これから気温が上がり、傷みやすくなりますのでご注意いただければと思います。その他、オメガ-3脂肪酸が含まれたおやつも、腎臓の損傷の進行を遅らせるのに効果がありますので、お試しいただければと存じます。一般的なご案内をさせていただきましたが、療法食の子用のトリーツ(オヤツ)なども販売されているようでございますし、たじ様のワンちゃんのご様子をいちばん把握されているかかりつけの動物病院さんにご相談いただき、現在の体調をご考慮の上、一番適したものを選んで頂くことをお勧めいたします。今はとてもご心配だと存じますが、何か気がかりな事などがございましたら、いつでもご気軽にご相談ください。たじ様の愛情に包まれ、ミニチュワダックスちゃんがお健やかに成長されますことを心からお祈りいたしております。
犬の食事についてお伺い
投稿者:ごっくん
投稿日:2014/04/19(Sat) 17:12
No.3488
犬の食事についてお伺いいたします。1歳10ケ月になる雄の柴犬で、体重は9kg・ドックフード(ドライタイプ) サイエンスダイエット/アダルト 1/2カップ(目盛り40g)・ドックード以外の食べ物 朝 ドックフードを完食後 ヨーグルト/プレーン(大さじ3程度) 夜 ドックフードを完食後 お肉/豚肉(湯がいたものor焼いたもの)・散歩 飼い主自身の健康管理の目的もあり散歩は、1日3回我が家に来た時には10ケ月を過ぎていましたから丁度1年となります。日中は外で飼い、夕方から朝までは玄関(段ボールの中)にいます。ドックフードは、ショップで食べていたメーカーと同じサイエンスダイエットのパピーを問題なく食べていました。その後、同じメーカーのアダルト(小粒用)に切り替えました。切り替え当初は特に問題なく食べていいましたが、ある時からお皿を目の前に出しても食べようとしなくなりました。結果的には出したものは食べるのですが、皿から取り出して手のひらに載せると食べたり、玄関のフローリングの上にぶちまけると食べたり...こんな感じで宥め賺して食べさせています。いつも手が掛かって困っています。素直に食べる時の方がむしろ少ない位です。但し、お肉とヨーグルトは直ぐ食べ、出すのが遅れると要求もします。長々と書きましたが何かいい方法などありましたらお教え願います。以上、よろしくお願いいたします。
Re: 犬の食事についてお伺い
- ペット栄養管理士 三留
2014/04/23(Wed) 12:51
No.3494
ごっくん 様色とりどりの春の花が美しい頃でございますが、ごっくん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。1歳10か月の柴犬ちゃんお食事についてのご相談でございますね。早速、お問合せにつきましてご案内をさせて頂きますが、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承下さいませ。ごっくん様の柴犬ちゃんは、お食事のときに手をかけないと食べないことが多くてお困りとのことでございますね。私たち人間の場合も、その日により食欲がある日があれば、ない日もあり、自然と食べる量を調節していることもあるのではないでしょうか。ワンちゃんも同じで、一過性の嘔吐や下痢などの消化器症状がみられる場合には、食事量を減らしてあげることで消化器の負担を減らしてあげることができます。また運動が不足しているようであれば、必要なカロリー量が低下するため、運動量を増やしてあげて食欲を刺激してあげることも必要かもしれません。フードの袋に印刷がされている分量はあくまでも目安ですので、運動量や季節、体調にあわせてお食事量を調節いただきます。しかしながら、体調が悪くて食事量が減っている場合も中にはございます。ごっくん様からお教えいただいた内容ですと、柴犬ちゃんはお元気なご様子ですので、健康状態には問題がないという前提でお話を進めさせていただきますが、今後、お食事の量が減ること以外にも、ウンチの状態に変化があったり、嘔吐がみられたり、元気がない、食欲不振の症状が進行しているなど、気になるご様子がみられた場合には体調不良による食欲不振である可能性もあるため、お早めに動物病院さんにご相談をなさることをお勧めいたします。さて、総合栄養食であるドッグフードは栄養のバランスが整ったお食事ですが、どうしても嗜好性には劣りますので、ワンちゃんがドライフードを嫌々食べるような素振りを見せることがよくみられます。柴犬ちゃんは、最終的には出されたお食事を全部食べ、またお肉とヨーグルトはすぐに食べるご様子ですね。食欲がない訳ではなく、ドライフード以外には、美味しい物がたくさんあるということが分かってきたのかもしれませんね。また、ワンちゃんに周囲からの注目はたいへん嬉しいことですので、食べないでいると、ご家族様が「まだあるわよ」「もう少し食べましょう」と声をかけてくれることが知らないうちに、ワンちゃんにとって、「食べないでいると良いことがある」ということになってしまうこともございます。「出してもらったときに食べないと、困る」、また、「ごっくん様のお蔭でお食事ができる」と柴犬ちゃんにしっかりと伝えていただくことが大切でしょう。次にお食事を与えるときのポイントをご案内いたします。■今もなさっているかもしれませんが、お食事の時間になったら、オスワリ、マテと指示をして、柴犬ちゃんがごっくん様の指示にしたがったら、「ヨシ」とおっしゃってから、与えることは重要でございます。さらに、「マテ」から「ヨシ」にいたる時間を、柴犬ちゃんの口からよだれが出るくらいじらすと、ワンちゃんの体で食事を受け入れる態勢を万全にさせることができるでしょう。■一般的にドッグフードは脂でコーティングされていますので、空気に触れる時間が長くなると酸化して、栄養価の面でも味の面でも劣化してしまいます。柴犬ちゃんに、「食べないでいると困る」ということを教えるためだけではなく、嗜好や栄養という面でも食べないでいたら、一定の時間(15分〜20分くらい)を目安に、食事はさっと下げてしまった方が望ましいでしょう。■今は、「食べないでいると、手で食べさせてもらえたりして、楽しいことがおこる」というように柴犬ちゃんは思っているのかもしれません。「食べたら、嬉しいことがおこる」と感じるようになさることが望ましいでしょう。食事を少ししか食べていなくても、ごっくん様は「もう食べないの」などというような言葉は何もかけず、知らん顔をなさって、柴犬ちゃんから背を向けてしまいます。反対に食べたときにだけ、「お利口ね」「すごいね」と柴犬ちゃんが嬉しく得意になるような言葉をおかけいただきます。そして、柴犬ちゃんが楽しみにしているお肉やヨーグルトは、食べたことへのご褒美として与えるようにしましょう。このときも、柴犬ちゃんに要求されて与えるのではなく、ごっくん様に主導権があることを表すため、「オスワリ」、「マテ」、と指示をしていただき、柴犬ちゃんが指示に従って初めて「ヨシ」と与えるようにします。あるいは、最初から、一回に与える分量を食器に全部いれるのではなく、「いつも、これくらいなら食べる」というくらいの分量をまずお入れいただき、食べたら「お利口ね」と褒めながら、ごっくん様の手から食器に入れて追加なさるのも一つの方法でしょう。このときに手から乗せて食べさせてあげてもよろしいですし、食器の中にごっくん様の手からフードを追加していただくなどして楽しい雰囲気を作ってあげましょう。食べ方が少なくて心配なときは、1〜2時間したら、再度、食事の時間にしてもよいでしょう。また、フードを少し取り分けてお散歩のときなどお持ちいただき、お利口なときご褒美の代わりに与えていただくと楽しい雰囲気に思わず食べるかもしれません。■ごっくん様は、毎日3回柴犬ちゃんをお散歩にお連れになられていて、柴犬ちゃんは幸せでございますね。元気盛りの柴犬ちゃんですので、お食事の時間を「お腹が空いているから、おいしい」という時間にするためにも、お食事の前のお散歩を長めにしていただくなどして、なるべく運動量を増やすようになさるとよろしいかもしれません。なお、一般的にワンちゃんが消化・吸収に要する時間は長くかかるので、食後のお散歩などの運動は望ましくなく、食後はゆっくりと休ませてあげるようにしましょう。■ドライフードそのものを美味しそうに見せるため、食後に与えていらっしゃるお肉やヨーグルトをフードプロセッサなどで細かくしてドライフードと分けることができないくらい、よく和えていただくのも一つの方法かもしれません。ただ、このようになさることでドライフードだけで食べなくなることも懸念され、万が一、療法食を与える必要が起きたときに困ってしまいますので、まずは、今のままドライフードだけで与えていただくほうが望ましいかもしれません。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となりますお散歩の気持ち良い時期でございますね。ご家族の皆様のご健康と、笑顔いっぱいの毎日を心から応援いたしております。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
初めての相談になります。
投稿者:めい
投稿日:2014/04/18(Fri) 00:24
No.3485
10ヶ月のチワワの女の子です。乳歯から永久歯に生え替わった様子がありません。フィラリアの薬を処方してもらったり、ワクチンを打ってもらったりと獣医さんに診察してもらってますが、歯について何もいわれたことはありません。そのままでも大丈夫でしょうか?診察してもらうなら保険対象になりますか?あと生理もまだきていません。気付いていないだけでしょうか?調べてもらったほうがいいでしょうか?
Re: 初めての相談になります。
2014/04/22(Tue) 19:24
No.3492
めい 様暖かな春の日差しが心地よい季節となってきましたが、めい様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。チワワちゃんの乳犬歯が永久歯に生え変わったご様子がみられず、生理も来ていないため、ご心配とのことでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。【歯の生え変わりについて】ワンちゃんの歯は、一般的に生後3〜4ヶ月から生後6〜7カ月頃にかけて乳歯から永久歯に生え変わります。また生え変わりは下顎の切歯→上顎の切歯→下顎の前・後臼歯→上顎の前・後臼歯→下顎の犬歯→上顎の犬歯の順番で生え変わるといわれております。乳歯は下から永久歯が生えて押し上げられることで抜け落ちますが、生え変わりの時期を過ぎても乳歯が抜けず、永久歯も出てこない場合は、欠歯(永久歯がない)や埋伏歯(永久歯はあるが歯肉や顎骨に埋もれてしまっている状態)の可能性が挙げられます。このような歯の異常は小型犬に多く発生するといわれており、口腔のレントゲン検査で調べることが可能です。めい様のチワワちゃんですが、乳歯から永久歯に生え替わった様子がみられないとのことですから、一度かかりつけの先生にご相談いただき、レントゲン検査を受けられることもご検討されてはいかがでしょうか。次に、それぞれのケースにおけるご注意点をご案内いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。1.永久歯がある場合(1)生え変わりの遅れ永久歯が無事に顔を出したら一安心ですが、乳歯が残ったままの状態であれば噛み合わせに異常が生じる確率が高いといわれております。早めの乳歯の抜歯で防ぐことができますので、様子をよく観察していただくことが重要でしょう。(2)埋伏歯埋伏歯とは、歯肉の肥厚、歯の位置の異常、スペースが足りないなどの原因により、生えるべき永久歯が顎骨や歯肉下に埋もれた状態を指します。早期に発見された場合、乳歯を抜歯・歯肉を切除するなど生えやすくする処置を行うこともありますが、歯の生え出る力が弱いためそのまま歯肉内に留まるケースも多いようです。このため、乳歯を温存したままにすることが一般的です。しかし、稀ではありますが、埋伏歯を残すことで含歯性嚢胞(がんしせいのうほう=埋伏歯)の周りに液体を溜めた袋ができる)になることもあります。嚢胞ができてしまうと、周囲の歯槽骨を吸収(骨を溶かすこと)したり、嚢胞が正常な歯を圧迫して咬合異常などを引き起こすことがありますので早期に摘出する必要があります。したがいまして埋伏歯がある場合は、お家で歯肉に異常がないかチェックし、定期的にレントゲンで埋伏歯の状態を把握していくことが大切です。2.永久歯が無い場合・欠歯先天的に永久歯が無い状態を指します。小型犬の欠歯は埋伏歯に比べ発生頻度は高いようです。乳歯は抜けずにそのまま残りますので、ワンちゃんは乳歯のまま一生を過ごすことになります。自分で獲物を捕って食べる野生のワンちゃんと違って、このような状態であっても、人間と生活を共にするワンちゃんの場合は食事に大きな不都合は生じません。ただし、乳歯は永久歯よりも歯質が弱く、折れやすいため、次のような点に注意が必要です。・蹄やアキレス腱などの硬いおやつやおもちゃは与えない。・引っ張り合いなどの遊びは避ける。なお、歯が折れてしまった場合は多くの場合、歯髄が露出してしまうため細菌感染を起こしやすくなります。一般的には抜歯しますが、損傷が少なければ歯内治療(歯を修復して温存するための治療)を行うこともあります。欠歯が見つかった場合、乳歯がしっかりとしているのであれば、特に抜歯などはせず、そのまま乳歯を使用するのが一般的だと思います。【「ワンちゃんの発情」について】女の子のワンちゃんは、一般的に生後6〜12ヶ月頃には体の成長が一段落して性成熟を迎え、このころ最初の発情を迎え、その後1年に1〜2回、6〜12ヶ月の間隔で発情を繰り返すことになります。なお、一般的に小型犬では早く、大型犬では遅いといわれており、品種や成長のスピードなどの個体差により、初回の発情を迎える時期は様々です。ワンちゃんでは、発情前期には陰部が赤く腫大し、出血がございます。発情出血がある発情前期は、通常約1〜2週間ですが、個体差は3日〜27日と大きく開きがあります。ワンちゃんの発情出血は、排卵後、受精しない時に起こる人の生理とは異なり、ワンちゃんの場合はこれから排卵をする準備のため(妊娠準備のため肥厚した子宮内膜の毛細血管が切れることによる)の出血です。したがいまして、ワンちゃんは発情出血(生理)後に排卵が起こります。めい様のチワワちゃんは、現在10ヶ月ということですね。初めて迎える発情の時期には個体差がございますので、チワワちゃんはまだ発情を迎えていない可能性もございます。まだ発情の兆候が見られないということでしたら、もう少し様子をみられてもよろしいかと存じます。また、出血があっても自分できれいになめとってしまう場合や、初めての発情を迎える時には、ワンちゃんの体がまだ十分には発達しておらず、発情出血が非常に少なくて肉眼ではわかりにくい場合もございます。したがいまして、チワワちゃんにおいても既に初回の発情を終えている可能性もあります。実際に発情しているかどうかは、動物病院さんで身体検査をお受けになったり、膣内部の細胞を顕微鏡で見てもらったりすることでも確認することができます。また、念のために、順調に成長しているか、栄養状態に問題がないかなども、かかりつけの動物病院さんで一度チェックしていただくと、さらにご安心いただく方法かもしれません。【発情の兆候について】発情前期になりますと、外陰部は触ると硬いのですが、ふっくらとしてみえます。これが数日から2週間以上と日数に開きはありますが、この状態が続いた後に発情期が来ます。発情期になると出血は全く見られなくなり、外陰部はふっくらとしたままですが、発情前期と異なり、触れると柔らかくなっています。外陰部の変化以外の兆候としては、排尿回数が増える、陰部を舐める、落ち着きがなくなる、食欲の変化などがあります。次に、保険に関するご案内です。アニコム損保では、保険の運営上、症状を伴う傷病の診療費を、保険の「対象」とさせていただいております。一方で、炎症などの症状がなく、今後予測される傷病を予防する目的で診療する場合は、保険の対象外と致しております。したがいまして、炎症等の症状が無く、歯の生え変わりを確認するためのご通院は健康診断等(保険対象外)に該当する可能性があります。ただし、実際の診察内容と診断名によっては補償が可能である場合もございますので、詳細につきましては、アニコムのあんしんサービスセンターへお問い合わせください。時節柄、体調管理の難しい時期でございます。めい様におかれましては、くれぐれもお身体をご自愛くださいませ。チワワちゃんがお健やかにお過ごしになられることをアニコムスタッフ一同、心からお祈り申し上げております。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
フィラリアの薬について
投稿者:たろう
投稿日:2014/04/19(Sat) 07:26
No.3487
今回いつもと違う病院でミベルマイシンを買いましたカルメドックとの違いはありますか?副作用はどんな症状がみられますか?また前歯が欠けていて歯石がたくさんついています少しぐらぐらしていて触ると嫌がります痛いのでしょうか?このまま放置していてよいのでしょうか?8歳チワワオスです。
Re: フィラリアの薬について
- 獣医師 竹田
2014/04/22(Tue) 19:01
No.3491
たろう 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。チワワちゃんのフィラリア予防薬と歯のぐらつきについてのご質問でございますね。早速、お問合せにつきましてご案内をいたしますが、実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。はじめに、フィラリアの予防薬についてご案内いたします。ミルベマイシンもカルドメックもフィラリア症を予防するお薬です。ミルベマイシンは「ミルベマイシン オキシム」、カルドメックは「イベルメクチン」という有効成分を含んでおり、どちらもマクロライド系という同じグループに属する、発育段階の内部寄生虫を殺す薬です。細かい点を言えば化学構造がわずかに違っているのですが、薬の働きに大きな違いはありません。フィラリア症を媒介する蚊の発生から蚊の発生終息1カ月後まで毎月服用することによって予防効果を持続させる点も同じです。あえて違いをご案内するとすれば、カルドメック(イベルメクチン)はフィラリア予防薬として承認・発売されたお薬になりますが、ミルベマイシン(ミルベマイシン オキシム)は、フィラリア予防以外にも消化管内寄生虫(犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫)の駆除にも効果します。ただし、カルドメック(イベルメクチン)もチュアブルタイプの製品では「ピランテルパモ酸塩」という成分を配合しており、犬回虫、犬鉤虫の駆除効果を追加しています。いずれにせよ、フィラリア症に対する予防効果という点ではほとんど違いはありません。報告されているミルベマイシンの副作用は、ときに下痢、軟便がみられるということです。また、コリーやシェットランド・シープドッグ、ボーダーコリーなどのコリー系のワンちゃんでは、薬物が脳に入らないようにバリアの役割をしている血液脳関門の働きが弱いので、ミルベマシシンの投与で神経毒性をあらわす恐れがあるため注意が必要です。ただし、これは同じマクロライド系駆虫薬であるカルドメックも同じです。また、フィラリア予防のために用いる薬用量はとても低用量なので、一般的には神経毒性の副作用が出る可能性は低いと言われております。どちらも、たくさんのワンちゃんが毎年服用している、比較的安全なお薬のひとつですが、ともに、フィラリアにすでに濃厚感染しているワンちゃんに対して投与した結果、ワンちゃんがショック状態におちいることが懸念されます。したがいまして、フィラリア予防薬の処方前には血液検査にてフィラリアの感染がないことを確認することが推奨されます。続きまして、ワンちゃんの歯のぐらつきについてお答えします。実際のご様子を拝見していませんので、触られるといやがる理由が、痛みからなのか、単に口の中を触られるのが気持ち悪いのかは判断つきかねるのですが、前歯が欠けているとのことですから、神経が露出していれば痛みがあると思います。また、歯石がたくさん付着しているとのことですから、歯肉炎などいわゆる歯周病の症状が進行しているかもしれません。炎症が神経におよぶことによって、痛みを感じていることも考えられます。口腔ケアや歯石を除去することによって歯茎の炎症がおさまれば、痛みやぐらつきが改善する場合もありますが、改善が見込めないため抜歯してしまう場合もあります。これは歯の欠けている程度、歯石や歯肉の炎症の程度や範囲を確認しての判断になりますので、ぜひかかりつけの先生に相談してください。抜いてしまうというと少し心配かもしれませんが、ふだん専用のフードを食べているワンちゃんにとって、食事をするのに歯はそれほど重要ではないとも考えられています。チワワちゃんはまだ8歳とのことですから、これからも末永くお元気でお過ごしていただくために、お口のケアがますます大事になってくるかと思います。ぜひお大事になさってください。また何かございましたら、お気軽にご相談ください。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。