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僧帽弁不全症のフード選びについ...
投稿者:森
投稿日:2012/06/01(Fri) 15:13
No.1370
いつも、お世話になっております。当家、6月で10歳になるチワワ♀のフードについて教えてください。昨年10月、喉に果物が詰まり緊急で受した病院で心臓に雑音が聞こえるとのことで、検査をすると僧帽弁不全症初期であることが判明しました。只今、血管拡張のお薬を処方され加療中です。先生の助言によりフードも療法食に切り替えました。この療法食は酸化防止剤として【BHA】を含んでおります。今までの食事は、良質のオーガニックフードを与えておりましたので、原材料に家禽や発がん性物質(人間は禁止)を含んでいるような粗悪なフードは避けたいのですが、療法食となると素人の私には探しようもなく、困っております。出来れば、犬の食事を研究されているドクターに、心臓病の犬にも与えられる、オーガニックフードを教えていただければと思います。宜しくお願い致します。
Re: 僧帽弁不全症のフード選びに...
- 獣医師 岸田
2012/06/05(Tue) 15:28
No.1380
森 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。僧帽弁閉鎖不全症初期のワンちゃんのお食事についてのご相談でございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。僧帽弁閉鎖不全症のワンちゃんに勧められる食餌療法は、病気の進行具合によって異なります。それぞれの病期において、一般的には次のようなことが推奨されております。ごく初期の段階で、心雑音は認められるが心不全の症状(運動に耐えられない、咳、呼吸困難、食欲不振、ひどくやせている)は認められず、画像診断において心臓肥大などの所見が認められない段階においては、塩分やカロリーの摂りすぎに注意するなど一般的な注意の範囲で良いとされることが多いようです。症状は認められなくても、画像診断において明らかな心臓肥大が認められる段階(※)になると、賛否両論あるようですが、多くの先生が次のような食事療法を行うことを推奨されています。内容としては、次の2つが挙げられます。1.軽度のナトリウム制限 2.適正な体重を維持するためにタンパク質とカロリーを十分に含む食事を与えること※心臓肥大は僧帽弁の逆流によって心臓に負担がかかっていることを示唆しています。心不全の臨床症状が認められる段階になると、食餌療法の必要性はかなり高くなります。内容は以下のようなことが挙げられます。 1.体重減少(筋力の減少)を抑えるためカロリーを十分摂取できるようにすること2.重度の腎不全を併発していないかぎり、十分な量のタンパク質を摂取できるようにすること3.ナトリウム摂取の適度な制限4.適切な電解質バランスの維持また、心不全に関連して食欲低下や体重減少の認められるワンちゃんでは、EPAやDHAなどのω3不飽和脂肪酸の有効性についての可能性も指摘されており、積極的な摂取を推奨される先生もいらっしゃるようです。森様のチワワちゃんはかかりつけの先生から僧帽弁閉鎖不全症の初期と診断されたとのことでございますね。心臓病ということでとてもご心配されていることと思いますが、初期の段階で病気を発見し、適切な時期に治療を開始することは、今後の病気の進行を遅らせるためにとても重要なことですので、早期に発見できたことはとてもよかったと思います。食餌療法を勧められたとのことでございますが、初期の段階と言うことですので、まだ気になるような臨床症状が見られていない段階であれば、食餌療法として必要な内容としては、「軽度にナトリウムを制限しながら、適切な体重を維持しておくこと」ということだと思います。心不全の症状が進んでくると、循環不全から体内に水分がたまりがちになり、浮腫が起こったり血圧が上がったりして心臓にさらなる負担をかけることになります。それを防ぐためにナトリウムの摂取制限を行いますが、初期からの過度のナトリウム制限はかえって良くないことがわかってきており、心臓病の進行具合によって、ナトリウムの制限度合いの異なった療法食の種類を選択していく必要があります。森様のチワワちゃんのかかりつけの先生は、チワワちゃんの僧帽弁閉鎖不全症の進行具合から、最も適切な段階の療法食をお勧めになったのだと思います。また、心臓病用の療法食は、段階に応じてナトリウムが制限されている他に、適正体重を維持するために低ナトリウムでもおいしく食べられるように嗜好性を高める工夫がされていることや、心臓機能の維持に必要とされるビタミンやミネラルなどの栄養素が適切に配合されているという特徴があります。森様におかれましては療法食に酸化防止剤である「BHA」が含まれていることをご心配され、心臓病のワンちゃんにも与えられるオーガニックフードを探していらっしゃるとのことでございますね。ドッグフードに含まれる酸化防止剤の「BHA」ですが、ラットで高用量投与された場合に発がん性が認められたものの、ワンちゃんやそれ以外の動物での発がん性は認められておらず、また、ドッグフードに添加される量はごく少量であることから、ワンちゃんには安全であると考えられているようです。天然の酸化防止剤が使われているものもございますが、BHAなどの酸化防止剤と比べると効果が小さいため長期間の保存という点では悩ましい点でもあるようです。ドッグフードを保存させるためには、フードの中の脂質が酸化することによる肝毒性や発がん性、フードにカビが生えるカビ毒が健康にあたえる被害を防ぐため、何らかの形で酸化防止剤を使わざるを得ないようですが、どのようなことを優先すべきかということは、また難しい点でございます。天然の酸化防止剤を利用した商品を選ぶ際にはなるべく小袋のものをご購入いただき、極力新鮮なフードを与えていただくことが理想的です。また、フードの保存に際しては、なるべく空気に触れさせないように密封して、日の当たらない風通しの良い場所に保存し、短期間で食べきっていただくなど、十分注意していただくことが必要だと思います。さて、心臓病の犬にも与えられる、オーガニックフードについての具体的なご案内をご希望とのことでございますが、多くのワンちゃんで臨床試験を行い効果が認められて販売されている、一般的な動物病院で扱われている療法食以外のものとなりますと、心臓病のワンちゃんに安心して与えられるものかどうかの詳細な情報を弊社では持ちあわせておりませんので、詳しいご案内は出来かねます。お役に立てず申し訳ございません。心臓病のワンちゃんに与えられる療法食で「BHA」を使用していないもので、一般的に動物病院で扱っている療法食には数種あるようでございますので、こちらにつきましても、実際にワンちゃんの様子をご覧いただいている先生にご相談なさってお選びいただくようお勧めいたします。また、もう一つの選択肢として、ワンちゃんが現段階でそれほどナトリウムを制限する必要がないようであれば、おやつやご褒美などの間食で塩分をとらないように気をつけた上で、療法食以外の安心して与えられるフードの中でできるだけ心臓病に配慮してあるもの(シニア用など)を選んでいただくことも可能かもしれませんので、この点につきましても、かかりつけの先生とご相談されてみてはいかがでしょうか。あるいは、それぞれのメーカーさんに「心臓病の初期で、軽度のナトリウム制限と体重の適切な維持が必要なこと」をお話して、適切なフードがあるかどうかをお問い合わせいただくとよろしいかもしれません。食事療法というのは治療の一つで、状態によってはとても効果があることですが、食事は毎日のことですし、基本的には、「おいしく楽しく食べられる」ということが一番大事だと思います。そのためには、「飼い主さんが安心して与えられる」というのはとても重要な要素だと思いますので、よくご検討され、ご納得された上で選択していただければと思います。また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
尿道結石
投稿者:サイケント
投稿日:2012/06/01(Fri) 12:44
No.1369
病院でヒルズの結石を溶かすご飯缶を購入したのですが、どうしても食べてくれません。温めても、好きなふりかけを使っても逃げて食べてくれません。このままだと手術になってしまいます。注射とか何か違う方法はないのでしょうか?あれば病院と相談して治療していきたいのですが。
Re: 尿道結石
- 獣医師 羽鳥
2012/06/05(Tue) 09:16
No.1378
サイケント 様この度はお問い合わせを頂戴致しまして誠に有難うございます。尿道結石の治療のために始めた処方食に口をつけてくれず、治療が進まなくて悩んでいらっしゃるということでございますね。様々な工夫をされても上手くいかないとのこと、ご心配なお気持ちお察しいたします。早速頂戴しましたご相談についてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますことを何卒ご了承下さい。尿石症は尿に含まれるミネラル成分が結晶化し、尿道や膀胱、腎臓などの泌尿器で結石となるため、血尿や排尿障害、発熱や食欲不振などの様々な症状を引き起こす病気です。ワンちゃんやネコちゃんでは、ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム結石)が一般的に多くみられ、次に多くみられるのがシュウ酸カルシウム結石です。その他にもシスチン、尿酸塩結石など様々な種類の結石があり、結石の性質にあった治療を行うことが必要になります。これらの結石の中には、ストラバイトやシスチン、尿酸塩結石など、食事療法を含めた内科療法で結石を溶解することが期待できるものと、シュウ酸カルシウム結石のように溶解できないものとがあります。サイケント様のお子様は現在結石を溶かす処方食で治療を行われているということなので、前者の結石にあてはまるものと思われます。このような溶解できる性質の尿石の場合、尿路閉塞がなく、緊急の外科処置が必要ではないケースでは、まず内科療法による結石の溶解と尿路感染に対する治療を行います。尿石症が起こる原因としては体質や尿路感染、飲水量の低下などが考えられますが、食事の種類も原因の一つといわれており、結石の性質に適した処方食の給与を行うことは内科療法のメインの治療の一つとなっています。また、適した処方食を給与することにより、尿石の溶解に適した尿のphに調節することができ、結石を形成しやすい成分を制限することなどができるため、処方食の給与は尿結石によって有効な方法となっています。しかしながら、今まで食べ慣れているフードがあったり、嗜好性の高いご飯やおやつを食べていた場合などでは、処方食を食べてくれずに治療が進まず、悩んでしまうケースは多くあります。また、処方食の給与と尿路感染に対する治療を行っていても効果がみられない場合もあり、これらの場合には、結石の種類によっては、尿のphを調整する薬剤の投与や、サプリメントの併用を行うことで効果が期待できることがあります。また、結石ができた部位や数、大きさによっては、尿の生成を増加させることによって尿中に結石が排泄されるように促すこともあります。その場合には、点滴や利尿剤の投与、水分摂取量を増加させるなどの対処法を行います。現在試していらっしゃるフードは缶詰ということですので、ドライタイプのフードより水分摂取量が多くなるため、尿の生成増加という点では、缶詰のご飯を食べてくれることは理想的といえます。また、水飲み場を増やす、水に肉のゆで汁などを添加して風味付けするなどで飲水量を増加させる方法もあります。また、ドライフードを食べさせる場合には、ふやかして与えて頂くことで飲水量を増加させることができます。水に何かを添加する場合には摂取させてもよいものかどうかを、かかりつけの先生にご相談下さい。また、水に添加をすることで腐敗しやすくなりますので、衛生面でもご注意いただければと思います。なお、処方食の治療を受けられる場合にはおやつを始め食事全般の管理を行うことが重要です。サイケント様のワンちゃんの場合も、「現在与えていらっしゃるお食事を摂取しないので困っていらっしゃる」ということをかかりつけの病院さんにご相談いただき、今の状況に適した方法をお選びいただくとよろしいのではないでしょうか。サイケント様のワンちゃんは療法食を食べてくれないとのご様子ですが、以下のような方法で食べるようになる場合もございます。1.他のメーカーのフードも試して見る結石の種類により適したフードは異なりますが、他のメーカーでも同様の効果が期待できるフードが出ていることがあります。お子様の好みに合わせて試してみてはいかがでしょうか。2. 今までのフードと混ぜながら与えてみる理想的には処方食のみ食べてほしいところですが、どうしても無理な場合には、初めは今までのフードと混ぜつつ与え、徐々に処方食の量を増やして慣らしていくという方法もあります。この場合、好みのフードのみを選んで食べてしまわないよう、しっかり混ぜて頂くなどご注意下さい。なお、食事制限をされている場合は混ぜていいものかどうかは、かかりつけの先生の相談するようにして下さい。3. ある程度の期間は根気よく処方食を続けてみるどうぶつもお利口なので、食べないでいれば美味しいご飯が出てくるといことが分かってしまって口をつけないケースもあります。また、もともと食の細い子であれば、ご飯自体に執着がなく、更に好みのご飯でなければ食べてくれないという場合もあります。そのような場合には、15〜30分程度で食事を食べないようであればお食事を下げてしまい、お食事が出てきた時に食べないと困るということを学習させます。どうしても食べる量が少なくて心配な場合には1〜2時間後に再度お食事の時間を作ってもよいでしょう。どうぶつの種類や状態にもよりますが、ワンちゃんの場合であれば数日間お食事を摂取しなくても問題がないことがほとんどですが、ネコちゃんの場合は絶食は好ましくありません。また、元気がない、衰弱しているなどの状態によっては絶食が不適切な場合もありますので、気がかりの場合には獣医師に判断を仰ぎましょう。雨の合間にのぞく太陽はもう夏のような日差しですね。雨の季節が過ぎれば、お出かけの楽しい夏がやってきます。お子様の状態が1日も早く改善し、素敵な夏を迎えられますよう、アニコムスタッフ一同お祈り申し上げております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
フード難民です
投稿者:ももんが
投稿日:2012/06/01(Fri) 12:42
No.1368
いつもお世話になっております。我が家の愛犬(Mix♀2歳4.4kg避妊済)のフード選びについての相談です。現在、胆泥症で約1年前から毎月通院しています。その間に泥が無くなったのは1度だけで、それ以外は毎日投薬の日々です。胆泥発覚前、脂肪が高めのフードを与えていましたが、真逆の低脂肪フードに切り替えました。が、なかなか治りません。アレルギーも持っており、牛・鶏・小麦粉がダメなので、フードはフィッシュ系です。また、時々レタスやブロッコリー、豚ガム、しつけ教室でのご褒美のおやつ(米粒くらいの市販のさつまいもふりかけ)を与えてます。今、成犬一般食のドライフードを与えておりましたが、総合栄養食の方が良いのでしょうか?それともアレルギーより胆泥を治す為、療養食に切り替えた方が良いのでしょうか?
Re: フード難民です
2012/06/05(Tue) 09:08
No.1377
ももんが様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。胆泥症で治療中のワンちゃんのお食事についてのご相談でございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。胆泥症とは、胆汁が変質し泥状になったもの(胆泥)が胆嚢に貯留した状態をいいます。ワンちゃんでは、胆嚢炎や内分泌疾患(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症など)に伴って胆汁の性状が変化し胆泥症となることが多いようです。治療法としては、胆汁の生成を促して胆汁の流れをよくしたり、胆嚢からの胆汁の排泄を促したりする目的で利胆剤が使われます。胆嚢炎や内分泌疾患(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症など)に伴う胆泥症の場合には、原因となる疾患の治療が必要となります。胆泥の貯留により胆嚢が腫大したり胆嚢壁がもろく破裂しやすい状態になっていたり、総胆管閉塞の危険が高い場合には、外科的に胆嚢を切除する手術を行うこともあります。原因となる疾患がなく、特に症状を示さず、肝障害なども伴っていない場合には、治療をせず経過観察を行うことも多いようです。ももんが様のワンちゃんは、1年ほど前より毎日の投薬治療を行い、低脂肪のお食事を与えていらっしゃるけれども、胆泥がなくならないとのことですね。胆泥症の予防には、高カロリー、高脂肪の食事を避けることと、栄養バランスのとれた食生活をすることが大切だと言われております。低脂肪であるというだけではなく、炭水化物やタンパク質など、それぞれの栄養のバランスが重要でございます。現在ワンちゃんに与えていらっしゃるお食事は、低脂肪だけれども、「総合栄養食」ではなく「一般食」ということでしょうか。ドッグフードの「総合栄養食」とは、主食としての栄養をすべて満たしているもので、「一般食」はそれを満たしていない、嗜好性をあげることなどを目的としたものとなります。栄養バランスという面で考えると、主食として与えるのは「総合栄養食」と記載されているフードの方が適切であると言えます。胆泥症のワンちゃんには低脂肪で栄養バランスのよい総合栄養食か療法食を与えていただくのが安心だと思いますが、ももんが様のワンちゃんは牛・鶏・小麦粉のアレルギーも持っていらっしゃるとのことで、悩むところでございますね。牛・鶏・小麦粉を使ったフードを食べると、アレルギー性の皮膚症状や消化器症状が出てしまうのであれば、それらのアレルゲンはできる限り避けるのが原則です。牛・鶏・小麦粉を使っていない、低脂肪の総合栄養食や療法食があれば最も理想的だと思いますが、そのようなものが見つからないようであれば、どちらの病気を優先させる必要があるかを考えることが必要です。状況にもよりますので一概には申し上げられませんが、胆泥はたまっていても少量であれば特に臨床症状を引き起こさず、身体に悪影響を及ぼさずに長期間経過することもございます。現在のところ胆泥の増加傾向が見られていたり、肝障害を伴っていないようであれば、胆泥を全くない状態にすることではなく、胆泥を増やさないこと、胆泥がたまっているために起こってくる二次的な障害(肝障害など)を起こさないようにすることを目標として、治療の方針を考えていただくことも可能ではないかと思います。そうはいっても、状態によって、胆泥症は胆嚢破裂や胆管閉塞など、急性に重篤な状態になるリスクもかかえているため、決して軽視してよい病気というわけではございません。そのために、それぞれのワンちゃんで、食餌療法をどこまで徹底させる必要があるのか、経過を見ながらよく検討していく必要があります。特にももんが様のワンちゃんのように食物アレルギーをお持ちの場合、難しい選択となります。アレルギーを重視してアレルゲンを含まない食事にするか、胆泥症を重視してアレルゲンを含むけれども低脂肪の食事にするかは、胆泥の貯留状態やアレルギーの病状にもよって変わってきますので、現在のワンちゃんの病状を一番よく把握していらっしゃるかかりつけの先生にご相談いただき、経過をよく見ながら検討していくのが一番だと思います。いずれを選択するにしても、胆泥の増加傾向がないかどうか、二次的な肝障害などが起こっていないか、胆道閉塞や胆嚢破裂など急激な病態の悪化の可能性がないかどうかを定期的にチェックして、状態の変化をできるかぎり事前に察知できるような対策をしていくことが重要でしょう。また、近年では、特に臨床症状や合併症がなくても、長期的に胆泥がたまっているケースや内科療法に反応しない場合には、胆道閉塞や胆嚢破裂など重篤な状態になることを事前に予防するために胆泥症の外科手術を積極的に行っているような病院さんもあるようです。アレルギーとの兼ね合いで食事療法や内科的管理での維持が難しい場合には、そのような方法も選択肢の一つと言えると思います。また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。ワンちゃん、どうぞお大事にお過ごしください。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
アレルギーについて
投稿者:レンママ
投稿日:2012/05/31(Thu) 21:16
No.1366
いつもお世話になっております。近所のワンちゃんがアレルギーで、一週間に一度シャンプーをしているようです。夏になると3日に一度シャンプーをしていると言っていました。食べ物も、肉類、小麦粉はダメで病院のフードを食べているようです。失礼な質問になるかもしれませんが、アレルギーのワンちゃんと一緒に遊ぶことは可能ですか?うちのワンコは、枯葉など少しでも散歩中に付くと歩かない神経質な性格です。少しでも毛に何か付いたり、トリミング後のバリカンで少しでも赤くなると気になり舐めたりするので心配です。よろしくお願いします。
追加
- レンママ
2012/05/31(Thu) 21:22
No.1367
追加でお伺いしたいことがあります。これからの季節、蚊がたくさん出てきますが、犬用の蚊取り線香と普通の蚊取り線香では、やはり違いがあるのでしょうか?成分を見る限り、何も変わっていません。我が家では、菊花線香を使っていますが、蚊を寄せ付けないだけの物ですので、最近、1プッシュで何時間も効き目があるようなものまで発売されてますが、人体にはほぼ、問題ないらしいですが、小型犬のワンコにも影響はないのでしょうか?注意事項には、だいたいの蚊取り線香系は、ペットなどのいる部屋には直接使用しないようにしてくださいと書いています。よろしくお願いします。
Re: アレルギーについて
2012/06/04(Mon) 18:06
No.1375
レンママ様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。1. アレルギーにつきましてご近所のアレルギーのワンちゃんと一緒に遊ぶことについてのご相談でございますね。人もワンちゃんも病原体などの外敵から生体を守るためには、免疫の働きが重要ですが、アレルギーとは、本来闘う必要のない特定の物質(アレルゲン)に対して免疫反応が過剰に起こり、さまざまな症状を引き起こしてしまう状態のことをいいます。したがいまして、特定の食べ物に対してアレルギーを持っている場合には、それを除去した食事療法が必要となります。また、ハウスダストや花粉、草花など環境中の物質にアレルギーを持っている場合には被毛や皮膚についたアレルゲンが接触や吸引によるアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、頻繁なシャンプー療法でそれを除去することが必要になります。すべてのアレルゲンを除去することは難しい場合も多く、長期的な管理が必要な病気ですが、可能な限りアレルゲンを除去することで、症状を抑え、普通のワンちゃんと同じように元気に生活することもできます。アレルギーはワンちゃんの体質によって起こるものですので、一緒に遊んだり接触したりすることで病気が伝染したり、健康状態に影響を及ぼしたりすることはありません。ワンちゃん同士の相性に問題がないのであれば、一緒に遊んでいただいて全く問題はありませんのでご安心ください。2.蚊取り線香につきまして昨今、蚊取り線香に関しましては、人間用のもの、ペット用のものを含め、さまざまなタイプのものが市販されております。一般的には、蚊取り線香の成分であるピレトリン(天然の除虫菊の成分)やピレスロイド(ピレトリン類を似せて化学的に合成された物質)は通常の使用の範囲であれば人やワンちゃんに対する毒性は低いと言われております。また、体質や健康状態による個体差やご利用時の状況等によっても体にかかる負担が異なってくることも考えられます。ご使用される際には、十分ご注意いただきたく存じます。しかしながら、弊社ではそれぞれの製品についての詳細や安全性についてのデータを持ち併せておりませんので、詳しいご案内はできかねますことを御了承いただきたく、詳細につきましては、メーカーさんにお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
アロマオイル
投稿者:クロ
投稿日:2012/05/29(Tue) 18:54
No.1362
下記に質問させて頂いておりますクロです。もう1つ質問がありました。人間用のアロマオイルを室内で焚く事はワンコにとっては害になりますか?webで調べてみましたら、賛否両論で^^;;アロマディフューザーを持っています。またワンコにとってもし大丈夫でもダメな香りなどあれば教えてください。宜しくお願い致します。
Re: アロマオイル
2012/05/31(Thu) 11:54
No.1365
クロ 様ご相談をいただきまして誠にありがとうございます。クロ様におかれましてはアロマディフーザーをお持ちでいらっしゃるとのこと、アロマの香りに包まれると癒され、素敵でございますね。ワンちゃんとの生活のアロマオイルの芳香浴について、以下、ご案内させていただきますが、一般的なご案内となりますことをご了承ください。人のアロマテラピーが盛んに行われるようになってきたことに伴って、ワンちゃんのアロマテラピーも最近よく行われるようになってきました。しかし、まだまだ歴史は浅く、開拓中の面もあり、ワンちゃんに対する精油の効果や安全性についてはっきりした研究データや治験データがあるわけではなく、賛否両論あるというのが現状のようです。現在のところワンちゃんに使用しない方がよいと言われている精油のタイプは幾つかありますが、一般的には芳香浴(精油を室内で焚く)程度であればほとんど安全性として問題はないと言われています。ただ、人よりも優れた嗅覚をもつともいわれるワンちゃんたちですので、香りの好みと使用する濃度には気をつけてあげた方がよいでしょう。一般に「アロマオイル」として販売されているものの中には、精油をアルコールやキャリアオイルなどで希釈したり、合成香料や不純物を含んでいたりするものもありますが、ワンちゃんのいるお部屋で使う場合には、必ず純度100%の精油(エッセンシャルオイル)を使用して下さい。また、ワンちゃんが口にしたり、皮膚に直接触れないように管理していただき、保管に際しても、成分の変化を防ぐため、キャップをしっかりとしめて保管しましょう。アロマオイルをお選びいただく際には、人での使用が勧められており安全性が高いと考えられている精油の中から選んでいただくのがよいのではないでしょうか。ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、クラリセージ、ユーカリ、マジョラム、スイートオレンジ、ベルガモット、ネロリ、ペパーミント、ローズ、イランイランなどが一般的によく使用されており、その中でも、ラベンダー、カモミール、クラリセージ、マジョラム、イランイランはリラックス効果が高いと言われています。また、スイートオレンジ、ベルガモット、ネロリなど柑橘系の香りは、気分を明るく元気にしてくれる作用があると言われています。このような精油の中から、飼い主さんもワンちゃんも好きな香りを選んでいただくとよいでしょう。ほんの少しティッシュなどに垂らしてワンちゃんに嗅がせてみて、嫌がったり落ち着かなかったりする様子が見られるようであれば、ワンちゃんが好んでいない可能性がありますので、避けていただいた方がよいでしょう。好きな香りが見つかったら、初めは飼い主さんと一緒にくつろいでいる時など、ワンちゃんが精神的に安定しているときに使用してみるとよいようです。精油の香りと、飼い主さんと一緒の幸せな時間が結びつくことで、その香りを嗅いだ時のリラックス効果がより高いものになるといわれています。初めは少量、短時間から始めて、ワンちゃんの様子を見てあげて下さい。なお、子犬ちゃんや妊娠中のワンちゃん、高齢のワンちゃん、病気治療中のワンちゃんの場合には、状態によって使用しない方がよい精油もあります。また、ワンちゃんに対するアロマテラピーとして芳香浴だけではなくマッサージやスプレー、温湿布など皮膚に直接使用する場合には他にもいろいろな注意する点がございます。そのような場合には、ワンちゃんのアロマテラピーについて詳しい本などをご参考になさって下さい。気温差が大きく、体調維持が難しい季節ですが、クロ様におかれましてはくれぐれもお体ご自愛ください。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。