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てんかん発作

投稿者:工藤 ひとみ

投稿日:2011/12/04(Sun) 18:45

No.1054

4歳半のミニチュアダックスを飼っています。
生後1歳半位から時々てんかん発作があります。
今のところ常時服用はしていないのですが、続くようなら服用を継続したほうが良いと医師から勧められました。
最近は2週間に1度位のペースで発作があります。

てんかんの薬は麻薬のようなもので、続けて服用すると症状がひどくなったり、あまり良くないと以前聞いたことがあります。
医師に相談したところ、最近の薬は心臓への負担も少ないので大丈夫とのことだったのですが、どうでしょうか。

興奮した後に発作が起きるようで、発作前に一旦おとなしくなり、心臓がバクバクしているようです。
心臓が悪いのではないかと心配しています。

てんかんの薬を飲む前に精密検査が必要ということはないですか。
抗てんかん薬の継続服用は体に悪影響がないでしょうか。
お知らせくださるよう、お願いいたします。

Re: てんかん発作

- 獣医師 岸田

2011/12/07(Wed) 15:22

No.1062

工藤 ひとみ様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
てんかんのお薬についてのご相談ですね。
お問合せにつきましてご案内をさせて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

工藤様のワンちゃんは生後1歳半くらいからてんかん発作があるということですね。
てんかん発作は普段のワンちゃんと全く違う状態になってしまったように見えるため、
見守る飼い主様のご不安は大きく、工藤様におかれましても、さぞかしご心配をされていることと
お察し申し上げます。
しかし、てんかんを持っているワンちゃんはめずらしくはなく、
お薬を上手に使いながら病気をコントロールしているワンちゃんも多くいらっしゃいます。

<てんかん治療の必要性>
てんかん発作は脳の神経細胞の過剰興奮によって起こります。
その影響で発作性の脳損傷が起こることが指摘されています。
つまり、てんかん発作を起こすことで脳が損傷を受け、
さらにてんかん発作を起こし易い状態になってしまう可能性があるということです。
反復性のてんかん発作は、
そのままにしておくと徐々にその頻度と重症度が増加してくる傾向があり、
患者さんのQOL(生活の質)を低下させるだけでなく、治療が難しくなる可能性があります。
なるべく発作を起こさないようにするための薬物治療には、このようなことを防ぐ目的があります。

<治療の開始時期について>
発作の程度がどの程度になったら治療を開始するかについては明確な基準があるわけでなく、
それぞれの患者さんやそのご家族の状況を考慮した上で
それぞれの獣医師さんが判断することになりますが、
一般的には次のようなことが治療開始の目安となることが多いようです。
・1カ月に1回以上の発作が見られるとき
 (3カ月に2回以上という場合もあります)
・3カ月に1回以上の発作が見られ、その間隔が短くなってきているとき
・てんかん重積状態(1回の発作が30分以上続いたり、
意識状態が完全に回復する前に次の発作が起こったりする状態)を起こしたとき
・群発発作(1日に2回以上の発作を起こすこと)を起こしたとき

工藤様のワンちゃんは現在2週間に1度くらいのペースで発作が見られるとのことですので、
上記の目安から考えますと、薬物治療を開始する状況にあるのではないかと存じます。

<薬物治療を開始する前の精密検査の必要性について>
ワンちゃんがてんかん様の痙攣発作を起こす場合、
その原因として、次のような可能性が考えられます。
・特発性てんかん:
脳の異常を伴わずに起こる原因不明のてんかんで、遺伝的素因が関与すると言われています。
・症候性てんかん:
脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷による脳障害などの脳疾患に伴って起こるてんかんです。
・非てんかん   :
脳以外の異常(電解質異常、低血糖、肝障害、腎障害、中毒、低酸素など)に起因して
発作が見られる状態です。

特発性てんかんの場合、治療は抗てんかん薬による発作のコントロールが主となりますが、
症候性てんかん、非てんかんの場合には、
発作の原因となっている疾患の治療が必要になる場合があります。
そのため、原因が何であるかをはっきりさせるための精密検査を行っておくのが望ましいと言えます。
そのためには、神経学的検査や血液検査、状況によってはMRI検査や脳波検査が必要となります。

また、薬物代謝に影響を及ぼす肝臓、腎臓、心臓の機能なども、
薬物療法開始前に血液検査等で評価しておくことが必要でしょう。

<抗てんかん薬の影響>
抗てんかん薬にはさまざまな種類があり、使用する薬剤によりその影響も異なってきますが、
多くの薬に共通して見られる副作用としては、
鎮静、歩様異常(ふらつき)、多飲多食、肝障害などがあります。
抗てんかん薬を使用するときは、
有効に発作を抑えることができ、かつ副作用の出ない量で使用していく必要があります。
そのため定期的な血液検査や薬物の血中濃度の測定を行い、
得られる効果と副作用の評価をして、使用する薬の種類と服用量を決めていきます。

工藤様がお聞きになられたように、
薬の種類によっては長期投与で耐性を生じ、効果が得られづらくなってくるものもあります。
抗てんかん薬にはさまざまな種類のものがありますので、
多剤を併用する、効果が見られなくなった場合には他の薬剤に変更するなどの
方法でコントロールしていく必要があります。

また、工藤様がご心配されている心臓への負担ですが、
現在のところ一般的にワンちゃんのてんかん発作のコントロールに使用されている薬剤では、
心臓への大きな負担が指摘されているものはないようです。
しかし、すでに心臓の悪いワンちゃんに投与する場合には、どのような薬でも注意が必要です。
また、心臓発作もてんかん発作のように見えることがあり、区別が難しい場合があります。
心臓が原因の発作の場合は、全く別の治療を行う必要がありますので、
できれば一度心臓の精密検査も行っていただくとご安心かと思います。

また、てんかん発作には、さまざまな環境要因が関係していることもあります。
そのような環境要因をできるだけ排除することで、
発作の頻度や投薬量を減らして維持することができる場合があります。
てんかん発作に関係する環境要因としては、次のようなものがあげられます。
・気圧や天候 (特定の気象条件で発作が起こりやすくなることがある)
・食べ物
・発情
・寝不足や体調不良
・緊張や興奮を誘発する特定の出来事
(「花火やお祭りの音を聞いた」、「郵便屋さんや宅配のお兄さんが来た」、
「家族が留守にして帰宅した後」など、特定の出来事に関連して発作が見られることがある)

このような環境要因をすべて無くすことは難しいですが、
できる限りのものを排除していただき、また、
事前に発作が起こることを予測いただくことで対処することができる可能性があります。
どのような要因が発作に関係している可能性があるかを知るために、
発作が起こった日の天候や出来事、体調等について記した日記をつけておくと、
参考になります。

抗てんかん薬による治療は、あくまでも症状を抑えてコントロールするものであって、
てんかんそのものを治療し根治させるためのものではありません。
場合によっては薬を減らしたり、止めたりすることができるケースもありますが、
生涯にわたる治療が必要になるケースもあります。
飼い主様のさまざまな意味でのご負担が大きい病気であり、
今後看護されていく上でいろいろ大変なこと、ご心配なことも出てくるかと思います。
しかし、てんかん発作を起こすことで一番不安なのはワンちゃん自身であり、
そのときに最も頼れる存在である飼い主さんがどっしりと構えてくれていることが、
ワンちゃんの大きな心の支えとなり、安心感につながるはずです。
発作が起こっても慌てずに、
静かに、暖かく、落ち着いて見守ってあげるようにして下さい。

万が一大きな発作が起こった時に、慌てずにお家で対処するために、
座薬などで発作を抑えるお薬を常備しておくこともできます。
また、万が一かかりつけの病院が休診のときに具合が悪くなったときに慌てないために、
救急対応をしていただける病院を事前に探しておくことが望ましいでしょう。
このような事前の準備と心構えをしておくことで、冷静な対処ができるようになると思います。

また、看護していく上で、何かご心配なことや気がかりなことがありましたら、
お気軽にご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスも承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

時節柄、工藤様におかれましてはくれぐれもお体ご自愛ください。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



風邪でしょうか?

投稿者:カイ

投稿日:2011/12/02(Fri) 19:42

No.1052

オスのシバなのですが、たらとクシャミをするので
最近の気温の変化もあり風邪を引いたのかと最初は思ったのですが、食欲もあり元気です。
我が家は小学生の子供もいるので、ほこりのせいかとも
思うのですが、一度、病院に行ったほうがいいのでしょうか?

Re: 風邪でしょうか?

- 獣医師 岸田

2011/12/06(Tue) 18:15

No.1060

カイ様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
柴犬ちゃんがクシャミをされている様子でご心配とのことですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

クシャミは、鼻腔に入ってきたホコリやゴミ、細菌やウイルスなどの異物を排除するために起こる
反射反応です。人と同様にワンちゃんも、ホコリや冷たい空気、
刺激物(コショウやにおいの強いスプレーなど)を吸い込んだ際の物理的な刺激によって
くしゃみをすることもありますので、くしゃみをしたからといって、病気とは限りません。
しかし、さまざまな病気の初期症状として、
あるいは病気の進行に伴ってクシャミが見られることもあり、
頻繁に見られるような時は、念のため注意が必要です。

また、鼻汁を伴うクシャミでは、何らかの疾患に伴う症状である可能性が高くなります。
鼻汁は、水様性の鼻汁(透明でさらさらの鼻汁)の場合と、
膿性・粘液の鼻汁(色の濃い粘り気のある鼻汁)の場合があり、
どのような鼻汁を伴うかをよくチェックしておくと、原因を明らかにする手助けとなります。

ワンちゃんにクシャミの症状が見られることが多い病気としては、次のようなものがあげられます。
・感染性鼻炎
ウイルス(ジステンパー、パラインフルエンザ、アデノウイルスなど)、細菌(ブドウ球菌、連鎖球菌、
ボルデテラなど)、真菌(アスペルギルス、クリプトコックスなど)の感染により、鼻粘膜が炎症を起こし
クシャミが起こります。
通常ウイルスの単独感染ではクシャミと同時に水様性の鼻汁が見られ、
細菌感染や真菌感染では膿性、粘液性の鼻汁が見られることがあります。
・アレルギー性鼻炎
  ハウスダストやカビ、花粉などに対するアレルギーによる鼻炎が多く見られます。
通常は鼻汁を伴わないか、水様性の鼻汁を伴います。
・鼻腔内異物
ゴミなどの異物を吸引し、それが鼻腔内に残ることにより起きた炎症のためにクシャミがでます。
細菌等の二次感染を伴うと膿性鼻汁が見られます。草むらをお散歩するワンちゃんでは、
イネ科の雑草の穂先などが原因となることがありますので注意が必要です。
・口鼻瘻管(こうびろうかん)
上顎の歯(多くは上顎犬歯・上顎臼歯)の重度の歯肉炎などが原因となり、
歯根部に穴が開き鼻腔が貫通する疾患です。唾液や食べ物が鼻腔内に入り炎症を起こします。
細菌等の二次感染を伴うと膿性鼻汁が見られます。
・口蓋裂
鼻腔と口腔が開いたままになっている状態をいいます。
先天的なものと、事故などによる後天的なものがあります。
・鼻腔内腫瘍
高齢犬に見られることがあり、鼻梁部の変形や、鼻出血を伴うこともあります。

治療はそれぞれ原因に応じた治療となります。
なお、鼻炎の状態によっては、対症療法として、吸入治療が有効なこともあります。

カイ様のワンちゃんは食欲も元気もあり、クシャミ以外の症状も特に見られていない
ようですので、重度な疾患に伴う症状である可能性は低いかとは存じますが、
あまり頻繁にクシャミが続くようであれば、一度動物病院さんを受診して、
原因を調べていただくことをおすすめいたします。

急に冷え込みが厳しくなりましたね。
冬場の暖房による乾燥も呼吸器疾患の原因となります。
湿度管理に十分注意してあげて下さい。
人も体調を崩し易い時期ですので、カイ様、ご家族の皆様も
お体大切にお過ごし下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
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平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



猫の症状がおかしいです

投稿者:篠原

投稿日:2011/12/01(Thu) 21:53

No.1049

最近、寒くなり始めてからのことなんですが、座りながら「ぜーぜー」とまではいきませんが、ふっふっふっと呼吸します。十回ほどで終わるんですが、去年の冬もやっていました。それをまた今年1度トイレの前でやっていたので、またか?と思い相談しました。その呼吸をしていた時ちょうどうんちも下痢っぽかったです。
病院に行った方がいいでしょうか?

Re: 猫の症状がおかしいです

- 獣医師 岸田

2011/12/05(Mon) 18:41

No.1058

篠原 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
猫ちゃんの呼吸の様子がご心配とのことですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

実際の猫ちゃんのご様子を拝見していないためはっきりしたことは申しあげられませんが、
猫ちゃんが頭を低くして首をのばすような状態でふっふっふっと呼吸する場合は、
「咳」である可能性が高いかと思います。
(お腹が大きく波打つようにケッケッとする場合は嘔吐(空嘔吐)のこともあります。)

元気や食欲に問題がなく、他に気になるような症状も見られず、
咳のような症状も続いて見られないようであれば、
何らかの一過性の原因によるものと思われます。
しかしながら、篠原様の猫ちゃんは下痢の症状も伴っていたとのことですので、
人でいう「風邪」のような状態で、体調を崩していることも考えられます。
咳や下痢の症状が引き続いて見られる、食欲や元気がないなどの症状が見られるようであれば、
受診することをおすすめいたします。

猫ちゃんに咳の症状が続いて見られる場合、原因としては
ウイルス性又は細菌性の呼吸器感染症(いわゆる猫風邪)、気管支炎、肺炎、猫喘息、
心臓疾患、猫糸状虫症(フィラリア症)、胸水、膿胸
など、様々な病気の可能性も考えられます。

診断のためには、聴診、胸部レントゲン検査、血液検査などを行い、
状況に応じてウイルス検査、超音波検査などの精密検査が必要になることもあります。
治療は一般的には抗生物質や消炎剤、気管支拡張剤などの投与が行われますが、
それぞれ原因に応じた治療が必要になります。
なお、症状がひどい場合には、人と同様に吸入治療が有効な場合もあります

どのような原因であっても、早期の治療が重要であり、
慢性化してしまうとなかなか治りづらくなる可能性がございます。
特に心臓疾患や猫喘息に伴う咳の場合には、
元気そうに見えても症状の急激な悪化が見られることがありますので、
咳のような症状が続いて見られる場合や、他に少しでも気になるような症状が見られる場合には、
なるべく早く受診して原因をはっきりさせることをおすすめいたします。

なお、本当に咳なのかどうかは実際の様子を見ないと判断できない場合もあります。
もし症状が見られる時に携帯電話などの動画に撮ることができれば、
受診の時に持参して先生に診ていただくとわかりやすいと思います。

これからの寒い時期は、人と同様に猫ちゃんにも呼吸器のトラブルが多く見られるようになります。
お部屋の温度管理、湿度管理に気を配っていただき、
気になるような様子があるようであれば、早期の受診を心がけてあげて下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



しこり

投稿者:シュン

投稿日:2011/12/01(Thu) 17:36

No.1048

5歳になるチワワ男の子です。左目の下、頬の骨の上に、小指先程のしこりが出来ています。病院で抗生物質を処方していただき、服用している間は、しこりは小さくなり、指先で違和感を感じなくなる程度になりますが、服用をやめると小指先程になります。病気の種類と治療法を、教えていただきたいのですが、お願いします。

Re: しこり

- 獣医師 岸田

2011/12/05(Mon) 18:36

No.1057

シュン様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
チワワちゃんの目の下にしこりができてご心配をなさっていらっしゃるご様子、
お気持ちお察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

一般的に体表に触知できる「しこり」状のものとしては、
炎症反応に伴う腫れ、膿瘍(のうよう=膿汁が貯留している)、水腫(しょう液が貯留している)、
血腫(血液が貯留している)、腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)などが考えられます。 
「しこり」状のものが実際に何なのかを調べるためには、
しこりに針を刺して中身を吸引し、その成分(液体や細胞など)を調べる方法や、
しこり自体を手術で摘出して組織検査を行う方法などがあります。
そのような検査を行うことで、かなり高い確率でそのしこりの正体を明らかにすることが
できますので、腫瘍が強く疑われる場合や、薬物治療に反応が悪い場合などは、
そのような検査を行うことになります。
しかし、しこりの場所や性状、症状から、腫瘍よりも感染や炎症性のものが疑われる場合には、
まず抗生物質や抗炎症剤などでの治療を行いながら、それに対する反応をみて診断を行う、
「診断的治療」がとられる場合もあります。

シュン様のチワワちゃんの場合、
病院で処方された抗生物質を服用するとしこりが小さくなり、
服用をやめるとまた大きくなってくるとのことですね。
抗生物質は、細菌を殺したりその増殖を抑えることによって、細菌感染を治療するお薬です。
抗生物質による治療に反応してしこりが小さくなったことから、
シュン様のチワワちゃんのしこりには何らかの細菌感染が関与していることが考えられます。

目の下にできるしこり状のもので細菌感染が関与しているものとしては、
外傷や異物による膿瘍、鼻涙管(涙が目から鼻に抜ける管)の炎症、歯根膿瘍(根尖膿瘍)
などが考えられます。

その中で、中高齢のワンちゃんにとてもよく見られるものが、歯根膿瘍(根尖膿瘍)によるものです。
歯根膿瘍とは、歯石の沈着や歯肉炎、歯の破折による歯髄の露出などが原因となって
歯根部に化膿性炎症が起こり、膿がたまってしまう状態をいいます。
これが上顎の臼歯(第3・4前臼歯)で起こった場合、ちょうどその歯根部に当たる目の下のところに
膿がたまり腫れてくることがあります。
重症の場合には、表面の皮膚が破れて出血したり膿が出てくることもあります。
一般的には痛みを伴うので触られるのを嫌がり、
発熱や元気消失、食欲不振などの症状を伴うこともあります。
抗生物質による治療に一時的には反応しますが、
原因(歯石の沈着や歯肉炎など)が除去されない限り、再発を繰り返す可能性があります。
根本的な治療としては、抗生物質や消炎剤による内科的治療と並行して、
全身麻酔下での歯石の除去、重度の歯肉炎や破折の場合には抜歯や感染部位の洗浄
などの外科処置を行う必要があります。

*歯根膿瘍(根尖膿瘍)については、どうぶつ相談室の以下の記事も参考になさって下さい。
http://www.anicom-page.com/labo/2011/09/post-401.html

もし、シュン様のチワワちゃんに、歯石の沈着や歯肉炎などの
口腔内のトラブルが見られるようでしたら、
今回の目の下のしこりは歯根膿瘍の可能性も高いかもしれません。
もし全くそのような可能性がないのであれば、
外傷やなんらかの原因による細菌感染の関与が疑われますので、
ある程度抗生物質を長期に続けてみるなどの方法をとったり、
抗生物質の投与をやめると再発するという状況が続くようでしたら、
針吸引による細胞診検査や、外科的にしこりを摘出する処置を考えることになるかと思います。
状況をみながら、かかりつけの先生とよくご相談下さい。

12月に入って急に気温が下がり、冬本番の寒さになりましたね。
シュン様もチワワちゃんも体調を崩さないよう、お体大切にお過ごし下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



にんにく について

投稿者:高村 朋美

投稿日:2011/12/01(Thu) 13:46

No.1047

私がダライフードと併用して取り入れているDr.B'sの生食にはニンニクが入っています。http://barfjapan.com/アニコム通信にはニンニクは食べさせない様に書かれていましたが やめたほうがいいですか?

Re: にんにく について

- ペット栄養管理士 三留

2011/12/05(Mon) 15:30

No.1056

高村 朋美 様

街並みがクリスマス色に彩る頃でございますが、
高村様におかれましてはいかがお過しでしょうか。

この度はご相談を頂戴致しまして誠にありがとうございます。
ワンちゃんにドライフードとあわせて高村様がワンちゃんに与えていらっしゃるお食事に
にんにくが含まれているとのことでございますね。

タマネギやネギ、ニラ、ニンニクは同じユリ科のネギ属の植物に属しますが、
ワンちゃんやネコちゃんがこれらを摂取すると、これらに含まれる
アリルプロピルジスルフィドが血液中のヘモグロビンを酸化し、
ハインツ小体が赤血球内に作られ、溶血性貧血を起こすことがございます。
症状としては、血尿や下痢、嘔吐がみられることが多く、
貧血にともない、脈が速くなり、嗜眠、衰弱がみられる場合もあります。
また貧血が起こった場合、可視粘膜(結膜、歯肉、陰部の粘膜などの
目でみることができる粘膜)が白っぽくなるという変化もみられます。

タマネギを摂取するときに起こることが多いので
「タマネギ中毒」として有名ですが、
ワンちゃんやネコちゃんの大きさ、またはそれぞれの感受性により
実際にどのような反応がおきるかは、それぞれでございます。
ニンニクについては、ほんの少しであれば問題なく、体に活力を与え、
温めるためには良いという意見もございますが、
中には血尿などの症状を起こすワンちゃんやネコちゃんもいます。
したがいまして、実際は個体差がありますが、
注意をしていただくことに越したことはないのではないかと存じます。

高村様のお子様のお食事に関しましては、ご安心をいただくためにも、
お取り寄せをされているメーカーさんに一度、含有量や安全性などについて
お問い合わせをいただき、ご確認をいただくことをお勧めいたしたく存じます。

また上述のような気になる症状がみられた場合には、
お早めに動物病院を受診されることをお勧めいたします。

また、与えていらっしゃるお食事は生食とのことでございますね。
生のお肉やお野菜には、酵素がたっぷりと含まれており望ましいという
お考えもございます。
しかしながら、アニコム健康通信には、生のお肉にはご注意いただくように
ご案内をしていましたので、高村様におかれましては、ご覧になられてご心配に
なられたのではないかと懸念いたしております。
生でお肉を与える場合には、保存状態等の条件によっては、カンピロバクターなどの
細菌やウィルスへの感染の心配があり、管理が難しく、その対応ということで、
注意をいただきたいということでご案内をしております。
しかしながら、ちゃんと商品として管理されたものであれば、
ご心配に及ばないかと存じます。

寒い日が続きますが高村様におかれましてはくれぐれもお体をご自愛いただき、
素適な冬をお過しくださいませ。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

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