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噛み付きについて

投稿者:はっしー

投稿日:2012/12/27(Thu) 22:29

No.1846

10ヶ月ちょっとのマルチーズです。ここ1ヶ月ほど、マーキングや悪戯をやたらとします。
ちょっと彼の好きな高さのものがあると、チョーン。ちょっと歩いてまたチョーン。
今まで、おトイレ以外でおしっこをする事はほとんどありませんでした。
違う場所でおしっこをするので、私が叱ると、噛み付きます。

もともと私の手を甘噛みしていたのですが、叱った時の噛み付きは、本気です。牙をむいて「ウゥー。ガルガル。」と唸りながら噛みます。
なので、私の指は、何個となく穴があいています。
叱り方が悪いのか?甘噛みの延長なのか?主従関係がちゃんと出来ていないのか?
全部が関係しているんでしょうけど、噛み付くのをやめて欲しいのです。どうにか、やめてくれる方法はないでしょうか?
叱り方が彼には怖すぎて、恐怖で噛み付いているんでしょうか?
叱った後は、机の下で彼はおとなしく私が笑い掛けるまで寄って来ません。
何かいい方法があったら教えてください。

Re: 噛み付きについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/01/07(Mon) 15:45

No.1852

はっしー 様

輝かしい新年を迎え、はっしー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
年末年始をはさみ、ご案内までお時間を頂戴してしまい申し訳ございません。
早速、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内になりますことを
何とぞご了承下さい。

マルチーズちゃんは10ヶ月になられ、元気いっぱいで可愛い盛りでございますね。
このくらいになると、性成熟を迎え男の子らしさがでてくる時期でもあり、
また、自我が芽生え、今までの経験をもとに、自分で行動を選択しようと
する頃でもございます。
このようなこともあり、今までと違う行動をして、飼い主様を戸惑わせてしまう
ことが多い月齢ではございますが、
これから共に過ごす日々のためにも、ワンちゃんとの関係を見直す絶好のチャンスと
とらえていただき、根気強く向き合っていただければと存じます。

【マーキングについて】
ワンちゃんはもともと群れで生活をしていたどうぶつであり、
群れの中での順位を付けたり、縄張りを主張するのは本能だといわれております。
また、ワンちゃんには自分の縄張りを侵入者から守る習性があり、お散歩の時など
自分の縄張りを示すためにオシッコで目印を付け、侵入者に警告を発しようとします。
男の子のワンちゃんはおおむね1歳近くなると男の子として成熟してきますが、
マーキングは性成熟に伴い起こることも多く、
男の子がお散歩の際、足を挙げてオシッコをするようになることは
性成熟の目安にもなります。

家の外は多くのワンちゃんがお互いの力関係を牽制しあう場でありますので、
お散歩時のマーキングは、ワンちゃんにとってごく当たり前の自己主張と
いえるかもしれません。
一方で、多頭飼いをなさっていらっしゃらないのであれば、ワンちゃんが家の中でも
マーキングにより縄張りを主張する場合は、性成熟に伴うということだけではなく、
リーダーである飼主様より自分が群れの中での順位が上位だと思っていることや、
群れの中での順位が不明確であることが原因である可能性もあるともいわれています。
また、自己主張以外には、何らかの不安やストレスなどがある場合にもみられます。

【順位を明確にするためのポイントについて】
1. はっしー様が優位な場所や順位を占める
はっしー様がご帰宅された際、マルチーズちゃんが嬉しそうお出迎えを
なさっていると、ついつい、一番に声をかけたくなりますが、
「ただいま」と声をおかけになられるのは、人間のご家族様が先で、
マルチーズちゃんには最後に声をかけていただくとよろしいでしょう。
また、この際、「落ち着いていると良いことがある」と、マルチーズちゃんに教えるため
には、落ち着いた状態のときに、「ただいま」と声をかけていただくと
なお、望ましいでしょう。
このほかにも、お散歩時など、お家への出入りをなさる順番も、はっしー様が先に
お入りいただきます。
マルチーズちゃんが先に入ろうとしたら、「イケナイ」と低い声で叱って、
当たり前という雰囲気ではっしー様が先にお入りいただきます。
ソファーなどにおかけになられる際にも、マルチーズちゃんの座る位置は端か、
あるいははっしー様の足元に座らせてあげましょう。

2. はっしー様の指示にしたがうと、良いことがあると思わせる
マルチーズちゃんの要求を安易に呑むのではなく、はっしー様の指示にしたがったら、
よいことがあったという経験をさせていただくとよろしいでしょう。
具体的には、マルチーズちゃんが、オモチャなどを持ってはっしー様に「遊ぼう」と
誘いに来たら、「オスワリ」などと指示を与え、マルチーズちゃんが指示に従ったこと
へのご褒美として、遊んであげるようにしましょう。常にはっしー様が主導権を
持つようにします。
また、オモチャなども自由にマルチーズちゃんが選ぶというような状況よりは、
はっしー様が管理していると思わせてあげたほうが良いでしょう。

3. 毅然と、一貫性をもって対応する
常に一貫性があり、感情的にならず、落ち着いた対応をする飼い主様の態度に、
マルチーズちゃんは深い信頼を寄せていくことでしょう。
「リーダーとして毅然した態度で接する」、「しっかりコミュニケーションを取る」、
「褒める時、いけないことを伝える時、メリハリをつけて対応する」などに留意して
頂くことが重要でしょう。

4. マルチーズちゃんの行動範囲ははっしー様が決める
ケージを大好きなところにしたり、キャリーバッグの中にお気に入りのクッションを
いれたりして、お家という縄張りの中に、マルチーズちゃんの小さな縄張りを
作ってあげるのもよろしいでしょう。
また、お家の中でも、ここから先はダメ、という場所を作るのも
よろしいでしょう。
ベランダやデッキ、窓際で遊ぶ際には、あまり見晴らしがよいところで過ごし、
人やワンちゃんなどが行きかう様子を見渡せるより
少し目隠しを作ってあげるのもよろしいかもしれません。

4.コミュニケーションを十分にとる
スキンシップやコミュニケーションを十分にとることで、マーキングが軽減することも
あるようです。マーキングをしないときに、十分なコミュニケーションを
お取りいただくとよろしいでしょう。
また、お散歩時、外で他のワンちゃんがしたオシッコの匂いをかぐということは、
嗅覚でのコミュニケーションが重要な役割を果たすワンちゃんの世界では、
大切な会話の時間ともいえますので、できれば、毎日お散歩に連れ出してあげて、
自己主張をする時間を作ってあげることも大切でしょう。


【マーキングをしたときの対応について】
1. マーキングをしたことに気付いても、騒がない
ワンちゃんは、構ってもらえたり、注目されたりすることを好みます。
叱られても、相手にしてほしいワンちゃんもたくさんいます。
マーキングをすることが、注目してもらう手段だと、思っているワンちゃんも中には
いますので、マルチーズちゃんが実際にマーキングをしている姿を目になさっても
飼い主様は慌てたり、感情的に怒ったりしないようにしましょう。
過ぎたことに関しては、適切に教えることはできませんので、マーキングがしてある
場所を見つけても、取り合わないほうがよろしいでしょう。

マーキングをしそうになっている、あるいはしているとき、「いけない」と教えるため、
低くて落ち着いた声で
「ダメ」「いけない」などのご家族で決めた分かりやすい言葉で叱っていただきます。
その後、もしマーキングをするのを躊躇したり、止めたら、
褒めてあげましょう。遊んでいただいたり、ご褒美を与えていただくなどして、
「マーキングを止めたら、いいことがあった」という経験をさせてあげましょう。
はっしー様が指示をする立場であり、マルチーズちゃんが指示に従う立場であることを
日々の生活の中でしっかりと教えていただきながら、
「マーキングをしても相手にしてもらえない」と思わせたほうがよい場合もございます。

2. マーキングをしそうになったら、他の行動をさせる
マルチーズちゃんがマーキングをしそうな気配をお感じになられたら、
オスワリ、など他の行動をさせていただき、
座ったら、指示に従ったことに対し褒めていただき、
ボール遊びなどをなさって、気持ちをそらしてしまうのもよろしいでしょう。
「マーキングをしないことを選んだら、楽しかった」と思わせていただきます。

3.マーキングをしていい場所を作る
マルチーズちゃんがマーキングをする場所は、ある程度、決まっているのでしょうか。
マルチーズちゃんが足を挙げてオシッコをしても大丈夫なように、
ペットボトル、タオル、新聞紙、ビニールシートなどを利用いただくなどして、
マーキングにも対応できる場所を用意いただいてもよろしいかもしれません。
お食事をする場所ではマーキングを躊躇する傾向があるといわれていますので、
マルチーズちゃんがいつもする場所でおやつをあげたり、お食事や飲水を与えて
いただいてもよろしいかもしれません。

なお、はっしー様におかれましては、お聞き及びかと存じますが、
マーキングなど男性ホルモンの影響で、さまざまな行動の変化がみられる場合、
去勢手術をするとこれらの行動が和らぐことがございます。
去勢手術は外科的に男の子の精巣を摘出する手術であり、
一般的に、全身麻酔をかけて精巣付近の皮膚を切開して行います。
去勢手術を行うと性ホルモンを分泌する精巣がなくなるために、
男性ホルモンに関連して起こる病気や行動を抑えることができるといわれておりますので、
マーキングが解消する場合もございます。
しかしながら、男性ホルモンの影響以外にも、ワンちゃんの行動に影響を与えている要因も
多く、また、一度、身に着いてしまった行動ですと、変化がないこともございます。
去勢手術は、手術後、代謝が変化して太りやすくなる等デメリットもございますが、
男の子特有の病気を防ぐ等、行動面以外に大きなメリットがございますので、
マルチーズちゃんの子どもをお考えになっていらっしゃらないのであれば、
一度、かかりつけの病院さんにご相談なさってもよろしいかもしれません。

【噛むことについて】
マーキングを止めさせようとすると、マルチーズちゃんははっしー様の手を噛んでしまい
お困りとのことでございますね。
唸りながら、興奮して強く噛むということですので、
マーキングをすることから始まる興奮した状況を遊びと思っている可能性もございますし、
マルチーズちゃんが噛んだとき、恐くて手を引いたり、ひるんだりなさると、
マルチーズちゃんにとって、はっしー様に対する優越感を感じる状況になってしまう
可能性もございます。マルチーズちゃんが噛んだときには、
気持ちの上で弱いところを見せず、落ち着いて
噛んだ瞬間、声のトーンを低くして、落ち着いた、リーダーらしい雰囲気で叱ります。
ワンちゃんは、自分の行動の後、周囲にどのようなことがあったか、ということを
たいへんよく覚えており、このような経験をもとに、行動を選択していきますので、
噛んだ後、自分の思うようになった、という経験をしてしまうと、
噛むことが、自分の要求を通すための手段になってしまいます。
噛んでも思うようにならない、噛まないでいたらいいことがあると、
しっかりと伝えましょう。
一方で、お利口なときには、うんと明るい声で、遊んでいただき、メリハリを付けて
ご対応ください。 
「はっしー様にはぜったいにかなわない」「どんなに楽しい遊びをしていても噛んだら
終わりだよ」「噛まないでいると褒められたり、遊んでもらえたり、いいことがあるよ」と
マルチーズちゃんにしっかりと分かるように伝え続けてあげましょう。

はっしー様がおっしゃるように、ワンちゃんは恐くて、
恐怖心から噛んでしまう場合も多くみられます。
手を恐いと思う状況を作らないようになさって、
重複したご案内となりますが、マーキングを叱るときには、その場のテンションを
下げるように、落ち着いて、毅然となさることが望ましいでしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

マルチーズちゃんをお迎えになられて初めての新年でございますね。
2013年がはっしー様とマルチーズちゃんにとって、素晴らしい年でありますよう、
笑顔いっぱいの一歳のお誕生日をお迎えになられますよう
心からお祈り申しあげております。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



爪切りと吠え

投稿者:チロ

投稿日:2012/12/26(Wed) 14:44

No.1842

先日は、ミニチュアダックス オス 2才弱について、
スリングの使用方法、ヘルニア予防の対策を教えて下さり有難うございました。
教えて下さった方法を実施していきたいと思います。

今日は、躾方法について、お聞きしたいのですが・・・。

★まず、一つ目は、爪切りについてです。
愛犬は、爪切りが非常で苦手で、家では出来そうにないので、サロンにて、爪切りをお願いしています。
今後も、サロンでお願いするつもりではあるのですが・・・
先日、サロンで切ってもらっている際、
他のお客様が、「あの犬かわいそう・・」と言っているのを聞いてしまいした・・・。
後ろ足の爪は嫌がりながらも切らせてくれますが、
前足の爪は暴れて、ピーピー鳴いてしまっている状態です。
幸い、トリマーさんに噛みついたりはしていませんが、
ご迷惑をかけているので、どうにかしたいです。
また、本犬も大変辛そうなので、どうにかしてあげたいです。

躾本に書いてあるように、
体のどこでも触れるように→爪に鍵などをあてる→爪に爪切りをあてる
までは、訓練できています。この後は、どのような訓練をすればいいのでしょうか?


★もう一つの、質問は、吠えについてです。
ダックスですので、よく吠えるます。

ワンワンワンワンと言うようなドスの聞いた警戒吠えに関しては、庭では20回くらい、家の中では10回以内で、人間が指示を出したらやめてくれます。
家の前に人が通るなど、犬が吠えることが予測できるときは、
聞こえてるよ と伝えると、大抵は吠えるのを我慢してくれるまでになりました。


★帰宅歓迎吠え
しかし、家族が帰宅した際、玄関の鍵を開けている間に、嬉しくてワンワンワンと泣くのは、我慢できないようです。
そして、ご近所さんが帰宅したときにも、勘違いしてワンワン吠えてしまいます。
私が指示すると(私以外の家族では無理)キューキューと言うような鳴き声まで、抑えてくれますが・・・
切ない声なので、とても聞いてて辛いです。

ダックスなので、声も野太く、さらに夜なので、近所迷惑になっていないか心配です。
近所の方が帰宅した際に勘違い吠えはやめさせたいのですが、何か良い方法はありますか?


★行かないでの要求吠え
朝や留守番時の行かないでの要求吠えはほぼ無く、
朝は静かにサークルで待機し、
留守番のときにはおやつをつめたコングを見せると、
自分からサークルに入ってくれます。

しかし、私(基本、在宅ワーク)以外の家族が仕事から帰宅し、その後、2階(犬は1階で生活)に行くと、吠えてしまいます。
その後、と言うのは、帰宅直後もですし、
帰宅してから数時間過ぎてもです。
しかし、私にはこのような要求吠えはあまりしません。
土日で愛犬と家族と一緒に過ごす時間が長いときには、
家族にもあまりこのような要求吠えはしない気がします。

私の指示はよく聞くけど、他の家族に指示にはそこまで従わないと言うこともあるでしょうが、
やっぱり、寂しいのでしょうか?

何か、対策ありますでしょうか?



よろしくお願い致します。

Re: 爪切りと吠え

- ドッグライフカウンセラー 三留

2012/12/27(Thu) 16:12

No.1845

チロ 様

新しい年を迎える準備に忙しない頃でございますが、チロ様におかれましては、
いかがお過ごしでしょか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございました。
早速ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

【爪きりについて】
ワンちゃんにとって、手先や尻尾、鼻先などの体の先端部分は急所ですので、
たいていのワンちゃんは触られるのを嫌がり、爪きりに苦労をなさる飼い主さんは
多くいらっしゃいます。
どのワンちゃんにも、嫌いなこと、怖いことがありますが、ワンちゃんに嫌いなことを
慣らしていくためには、嫌いなことを、好きなことに結びつけながら、
少しずつ慣らしていくのがポイントでございます。

ミニチュア・ダックスちゃんが爪きりを見て、体を堅くするのであれば、お部屋でチロ様と大好きな遊びを
なさっているときに、ミニチュア・ダックスちゃんの目が届くところに爪きりを置いておくのも
よろしいでしょう。
爪に鍵などをあてることから始められて、爪に爪切りをあてるという訓練をなさっているとのことでございますので、
爪きりを当てた後に、「お利口」と褒めていただいたり、好きなことをしていただくとよろしいでしょう。
爪に物をあてた後に良いことがあるというイメージを抱かせてあげてください。
また、ワンちゃんは、不安なときには、飼い主様の表情を見て様子をうかがおうとすることがございます。
「大丈夫かしら」と不安そうな顔をなさると、余計にミニチュア・ダックスちゃんは爪切りが嫌なことに
見えてしまうかもしれません。
反対に、毅然として落ち着いた表情をなさっているとワンちゃんは安心しますので、
チロ様がこのとき、毅然と堂々と、さも良いことをしているという雰囲気を見せていただくことも大切でしょう。

チロ様はトリミングサロンでミニチュア・ダックスちゃんの爪切りのご様子をご覧になり、
他の方が「可哀想ね」とおっしゃった様子をご覧になられたとのことでございますね。
爪を切られるのを嫌がる様子をご覧になられるのはお辛かったこととお察しいたします。
ただ、ミニチュア・ダックスちゃんがカーペットなどに爪をひっかけて怪我をなさらないようにするためにも、
滑りやすい場所でワンちゃんの足腰を守るためにも、爪きりは大切なことでございます。
「嫌がっても、大切なことだから、するのよ」という毅然としたお気持ちで、チロ様がミニチュア・ダックスちゃんを
送りだされることは、ミニチュア・ダックスちゃんにも「しなくてはいけないこと」として伝わるかもしれません。
できるだけ、平然と堂々と、「あなたならできる」と信じる表情で、迎えていただければと存じます。
そして、爪を切った後には、「よく頑張ったね」と褒めていただき、トリミングサロンからの帰路に
大好きな公園でお散歩をするなど、何か楽しいことをしてあげるのもよろしいでしょう。

爪きりに慣れてきて、お宅でなさるのであれば、ほんの先を切ってみて、すかさず、「お利口だったね」と褒めて
あげましょう。ワンちゃんは、自分がした行動のあとに、周囲に何があったかということをたいへんよくみており、
そのことをもとに行動を選択していきます。
もし、嫌がり、唸ったり、噛んだときに、チロ様が手を引いたり、爪きりを止めてしまうと
唸ったり、噛めば思うようになると、ミニチュア・ダックスちゃんが理解してしまうかもしれません。
唸ったり、噛んだら、「ダメ」と低くて落ち着いた声で叱っていただき、続けてしまいます。
また、チロ様に主導権があることを明確にするため、始めるのも、止めるのも、チロ様が決めることが
大切でしょう。
ただし、初めから無理をして嫌がるのを押さえつけてやったりすると、ますます「爪切りは嫌なものだ」という
認識を強くしてしまうことになりますので、初めは1本の爪をほんの少しだけ切って褒めておしまいにするなど、
ミニチュア・ダックスちゃんが嫌がる前にやめて、徐々に時間を長くしていくようにして、
少しずつ慣らしていくことが大切でございます。
なお、ワンちゃんの爪きりにつきましては、どうぶつ相談室の以下に記事が
ございますので、ご参考にしていただければ幸いでございます。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/1-11.html#more

ワンちゃんの体のどこを触っても大丈夫だということは大切なことではありますが、
同時に、このリーダーになら、「何があっても守ってもらえる」という信頼関係を作ることも重要でございます。
また、「触られたら、嬉しい」という、ご家族の手を温かく心地良いものをして感じさせてあげることも
大切でございます。
名前を呼んで、ミニチュア・ダックスちゃんが振り向いたら褒める、
ミニチュア・ダックスちゃんが触れて気持ちよいところを優しく撫でていただくなど
同時になさっていただければと存じます。

【吠えることについて】
ワンちゃんが吠える原因といたしましては、「縄張りを守ろうとする防衛本能から吠える」、
「周囲のご家族様に要求をして吠える」、「怖くて吠えて何とか身を守ろうとしている」、
「お知らせをしようと吠える」、「周囲のご家族様に指示をしようと吠える」など、
さまざまな原因が考えられます。
吠えているときのワンちゃんの様子やワンちゃんの気質などをみながら、
その子の気持ちにあった対応をしていくことが大切でございます。

1.警戒吠え
ミニチュア・ダックスちゃんは、警戒をして吠えているとき、「いけないよ」とチロ様がおっしゃると
我慢ができるようになったとのことで、本当にお利口さんでございますね。
我慢することが良いことだと教えていただくために、この後、うんと褒めてあげてください。
いけないと伝えるときの、チロ様のお声は、とにかく落ち着いた毅然となさった
低いトーンになさるとよろしいでしょう。
チロ様がいらっしゃるから、ミニュチュア・ダックスちゃんは安心していていい、と感じさせていただくため、
ミニュチュア・ダックスちゃんが不安そうなとき、興奮しているときほど、
チロ様は落ち着いていただくとよろしいでしょう。

2.ご帰宅なさったときの吠え
ご家族様が帰宅なさったときに嬉しくて吠えるとのことでございますね。
ご家族様が帰宅なさって嬉しくて興奮して吠えているとき、「ただいま」と声をおかけになられては
いらっしゃいませんでしょうか。
「吠えているときには相手にしてもらえない」、でも「吠えていないときに構ってもられえて嬉しい」と
ミニチュア・ダックスちゃんが感じるようになさるとよろしいでしょう。
例えば、興奮して吠えているときは、ご家族様は知らん顔をなさって相手にせず、
まず、群れの上位である、人間のご家族様に「ただいま」とお声掛けいただきます。
ミニチュア・ダックスちゃんが吠えている間は、着替えをなさったり、ご自分の用事をなさり、
ミニチュア・ダックスちゃんがあきらめて吠えるのを止めたときに、「ただいま。お利口だね」と声をかけてあげましょう。
また、帰宅なさった以外のときも、例えばオモチャをミニチュア・ダックスちゃんが持ってきて「遊んで」と誘いに
きたときにも、「オスワリ」と一回落ち着かせていただき、落ち着いたら楽しいことがあったと、
感じさせてあげましょう。

1. 行かないでの要求吠え
ミニチュア・ダックスちゃんは、ご家族様がご帰宅後、2階にあがられるときに吠えるとのことでございますね。
ミニチュア・ダックスちゃんは、ご家族のそれぞれの方が、どのようなときにどのような対応をなさるということを
よく見ていて、他の方は、自分の思うようになると思っているのかもしれませんね。
あるいは、チロ様以外の方が2階にあがられるとき、たまたま吠えて、その際声をかけてもらったり、
抱っこをしてもらったなど、何か嬉しいことがあり、吠える習慣がついてしまった可能性があるかもしれません。
いずれにせよ、吠えて何かを要求しているご様子であれば、知らん顔をなさったほうがよろしいでしょう。
2階に抱っこをなさってあがるときには、オスワリをさせて、指示に従って、落ち着いてからになさるのも
一つの方法でしょう。

お話を伺っていて、ご家族の皆様に愛されているミニチュア・ダックスちゃんのご様子が目に浮かぶようです。
寂しいというより、吠えた後に、何か良いことがあった、という経験があるのかもしれませんので、
吠えても良いことがない、吠えていないときに良いことがあるとしっかりと教えてあげましょう。
同時に、人間のご家族様が中心に、回っていることを、教えていただくことも大切でしょう。
他にも、ミニチュア・ダックスちゃんは若くて、元気いっぱいなときですので、
お散歩などで十分にエネルギーを発散させてあげることも大切でございます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

チロ様とミニチュア・ダックスちゃんが、ご健康で笑顔いっぱいの2013年をお迎えになられますことを
心からお祈りいたしております。
寒い日が続いておりますが、どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



目の病気について

投稿者:さくら

投稿日:2012/12/24(Mon) 22:48

No.1836

もうすぐ3歳になるフェレットです。
気づいたら左右の目の色が違っていました。
左目が茶色っぽくなっています。

どのような病気がかんがえられますか?


Re: 目の病気について

- 獣医師 溝谷

2012/12/26(Wed) 16:38

No.1843

さくら 様

心もせわしい年の暮れでございますが、さくら様とフェレットちゃんはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
フェレットちゃんの左目が茶色っぽくなっているとのこと、
さくら様におかれましてはご心配のこととお察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にフェレットちゃんの
ご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますこと
何卒ご了承くださいませ。

実際のフェレットちゃんを拝見いたしておりませんが、
お写真を拝見する範囲では、右目(写真に向かって左眼)に赤茶色の部分があり、
この赤茶色の部分は出血などの可能性が考えられます。
お忙しい年末でございますが、かかりつけの獣医師の先生の診察をお受けになられ、
診断治療してもらっていただきたく存じます。

出血の原因を説明させて頂く前に、眼の解剖から少しご案内させていただきます。
眼球正面には黒目があります。黒目の表面には透明な角膜があり、その奥には透明な水(房水)が
貯められた前眼房と虹彩と呼ばれる膜がございます。
この虹彩の中央には瞳孔という孔が開いており、瞳孔が散瞳・縮瞳することで眼内に入る光の量を
調節しております。その後ろには水晶体があり、表面は水晶体嚢と呼ばれる薄い透明な膜で覆われており、
その中には透明な蛋白質が入っております。水晶体嚢の前方は前嚢、後ろは後嚢と呼ばれています。
この水晶体は虹彩の後ろでチン小帯といわれる無数の糸のようなものにより眼内に宙吊り状態で
固定されております。
さらに水晶体の後ろには、硝子体と呼ばれる組織が存在し、眼球内を満たしています。
硝子体もまた完全に透明で卵の白身のような状態となっています。
硝子体の後ろの眼球壁の内面には、網膜という神経と血管の膜があり、この網膜が光の刺激を
電気信号に変換して視神経から脳へと伝えていきます。
この目の奥の網膜や血管、視神経の辺りを眼底と呼んでおります。

目の中に起こる出血はその出血がおこる部位により様々ですが、眼底出血といわれる
目の奥の眼底部におこるものや、前眼房出血といわれる角膜と虹彩の間で起こる
出血などがございます。
眼底部に起こった出血は、目の奥の部位ですが、角膜、房水、硝子体などの
透明な部位から透かしてみることができます。

眼底出血や前眼房出血は眼球に対する打撲などの鈍的な外傷で発症するほか、
網膜剥離や炎症、眼内腫瘍の際にも起こります。
また、殺鼠剤中毒や血小板減少症、播種性血管内凝固(DIC)等の止血障害、
高血圧症、リンパ腫などの全身疾患に関連して起こることもあります。
今回は、片側の目のみの症状かと思いますので、どこかに目をぶつけたなどが原因かと思われます。
しかし、止血異常などの原因が隠れている可能性もあるかもしれませんので、
動物病院さんでしっかり診察してもらってください。

目の中でおこった出血の治療は、止血薬投与と安静、
なるべく暗い部屋で過ごす(目に刺激が加わらないようにするため)等の対処療法が一般的です。
また、原因となる疾患がある場合は、その治療をする事が重要となってまいります。
眼底出血、前眼房出血ともに、多くは原因疾患の治療がうまく行えれば、
出血が吸収されると共に視力が回復いたします。
しかし、網膜と脈絡膜の間に起こった眼底出血が網膜剥離を引きおこし、
しばしば永久的な視覚喪失をおこす場合もございます。
(逆に、網膜剥離を起こしているから眼底出血を起こす場合もございます)
網膜剥離の初期においては、はっきりした症状が出ないことが多いのですが、炎症がある場合、
充血や目やに、目をしばしばしたりします。
ほとんどの場合は眼底検査で見つかりますが、超音波検査で診断されることもございます。
網膜剥離は原因疾患(炎症など)の治療で治癒することもございますし、
利尿薬やステロイド製剤の投与や最近ではレーザー治療もあるようです。

フェレットさんの目はワンちゃんやネコちゃんに比べてもとても小さく、
超音波診断やレーザー治療は難解であると思われますが、まずは角膜検査、
眼底検査等を行って頂いきたいと存じます。
今回はお写真から出血の可能性を考え、ご案内させていただきましたが、
それ以外の可能性も十分ございますので、かかりつけの動物病院さんにて
診察して頂く事をお勧めいたします。

寒い日が続きますが、さくら様におかれましてはくれぐれもお身体をご自愛くださいませ。
またフェレットちゃんもどうかお大事になさってくださいませ。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。





フロントラインの投与について

投稿者:ララ

投稿日:2012/12/22(Sat) 17:18

No.1834

犬は9歳のパピヨンメス、特別の既往歴なし。
五月以降約40日に1回の割でフロントラインプラス5kg以下用を投与。採集は11月19日でした。現在の気温、気候から判断して12月にもこれから投与する必要がありますか?
フロントラインは見方によれば危険なゴキブリ殺傷用の薬と理解しています。できれば1回でも投与は減らしたいと考えます。

Re: フロントラインの投与につい...

- 獣医師 山田

2012/12/26(Wed) 13:31

No.1841

ララ 様

この度はご相談をいただきましてありがとうございます。
パピヨンちゃんのノミ・マダニ駆虫薬「フロントラインプラス」についてのお問い合わせ
でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にワンちゃんのご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

まず、フロントラインプラスの成分についてご案内させていただきます。
すでにお調べになりご存知かもしれませんが、フロントラインプラスの主要成分は
フィプロニルと(S)-メトプレンです。
この「フィプロニル」が、動物の皮膚表面の皮脂層に広がり、24時間以内に全身を覆い、
動物に寄生したノミ・マダニが被毛や体表の有効成分に接触すると、すばやく効果を発揮
します。
また、配合成分「(S)-メトプレン」がノミ・マダニの体内に浸透し、
たとえそのノミ・マダニが生き残って卵を産んでも、浸透した成分がふ化・成長を阻止し、
その卵が成虫になることはなく、動物への寄生を事前に予防できるようになっています。

確かにララ様がおっしゃるとおり、この「フィプロニル」は
農薬や殺鼠剤に使用される成分ですが、
安全性試験を行い、動物医薬品となっていますので、
使用上の注意点を守ってご利用いただければ、安全にご利用いただけます。
ただ、副作用(主には皮膚の発赤、場合によっては元気消失など)が出てしまうことも
ございますので、使用後のワンちゃんの状態の観察は必要です。

ララ様はなるべくパピヨンちゃんの負担を減らしたいので、
そろそろフロントラインプラスの滴下が不要ではないかとお考えとの事でございますね。
まず、ノミについてですが、通常ノミのライフサイクル(卵→幼虫→さなぎ→成虫)は、
ある程度の温度(13℃以上)がなければ循環しませんので、
冬など気温が低ければノミが寄生と繁殖を繰り返すことは難しくなります。
しかし、エアコンなどで管理された私たちの暮らす暖かい室内では、たとえ寒い冬であっても、
ノミ・マダニにとっても快適な環境となることもあります。
温度が低い条件下でのノミのライフサイクルは長くなるため、繁殖のピークシーズンでは
2〜3週間でライフサイクルをひとまわりしていたのが、温度が低いと180日もかかる場合が
あるという報告もあるようです。
つまり、卵や幼虫、さなぎといった未成熟期のノミは、冬の間に成虫になることができなくても、
春が来て暖かくなれば一気に成長して寄生することができるのです。
また、気温3℃以下でノミの卵や幼虫は死んでしまいますが、さなぎや成虫であれば、
ペットの暖かな被毛やカーペットの下や畳の隙間などの中に隠れて寄生して、
生存することは可能となっています。
このため、真冬であってもノミの被害にあわれるケースもあるようです。

次にマダニですが、活動する環境は、ノミと同様、13度程度といわれていますが、
種類によっては冬でも活動するようです。
マダニは卵から孵化するとすぐに血を吸うために動き始めます。
ノミ同様、動物が出す熱や振動、吐く息の二酸化炭素などを感知して、鋭い爪で足の毛などに
しがみつきます。動物に乗り移ったマダニは顔や耳、お腹、足など柔らかい皮膚のところに
とがった口を刺しこんで血を吸います。
一度刺しこんだ口は、セメント様物質で皮膚にがっちりと固定してしまうため、
ちょっとやそっとでは抜けなくなってしまいます。
マダニはお腹いっぱい血を吸うと、その体重は吸う前の200倍にもなります。
そうなったらマダニは一度地面に落ちて脱皮し、一回り大きくなって、また別の動物に
乗り移って吸血し、地面に落ちて脱皮します。それをもう一度繰り返してさらに大きく
なっていきます。成ダニになると3,000〜4,000個もの卵を産み、そこから孵化した幼ダニが、
また吸血をしていきます。

ノミ・ダニの予防につきましては、大事なワンちゃんを、ノミ・マダニの被害から守るためには
たいへん重要かと存じます。
また、大事なワンちゃんになるべく負担をかけたくないとおっしゃるララ様のお気持ちも
もっともでございます。
暖房が行き届いている現代では、まったく冬場は安心といえないところが悩ましいのですが、
どの時期まで投与が必要となるかは、お住まいの地域や環境、パピヨンちゃんの健康状態など、
総合的な判断が必要かと思います。
ノミアレルギー性皮膚炎にかかっているワンちゃんでしたら、少数のノミ寄生でも
皮膚炎の症状を悪化させてしまうので、冬の時期でもノミ寄生のリスクが少しでもある場合は
ノミ対策が必要となってきます。
一度、かかりつけの動物病院さんにご相談頂き、お住まいの地域での現在のノミやマダニの
発生状況をご確認の上、冬の時期も使用したほうがいいのか判断して頂いた方が
ご安心かと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

寒い日が続いておりますが、どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。




脾臓について

投稿者:しりちゃん

投稿日:2012/12/18(Tue) 16:45

No.1819

5才のトイプードルです。
つい先日、脾臓になんらかの影があることがわかりました。
脾臓のできものは、悪性の確立が高いので、もし癌であれば、脾臓をとってしまえばいいとの獣医さんのお話でした。

脾臓は特に役割がなく、とっても問題ないとのこと。

ネットで調べていたところ、脾臓をとっても問題はないが、役割はあり、更にとった後は感染症に気をつける必要があると書いてありました。

獣医さんは脾臓には特に役割はないといっていたし、その後の注意などは特にいってこなかったので、
逆にその獣医さんに不信感がわいてきました。
手術はその病院でも可能らしいのですが、できることならば、
癌専門にしている病院で手術をおこないたいし、
よく話をして、理解してから切除を行いたいと思っています。


けれどもホームドクターにそんなことをいったら、感じ悪くさせてしまうかもしれないし、今後わだかまりがおきたら嫌だなと心配してます。


専門外来に頼みたい旨を伝えても獣医さんは快くうけてくれるものなのでしょうか?
また、脾臓は本当にとってもよいのか、
とったあとは、感染症にきをつけるというのは、
実際どんな感染症なのか?普段の生活で気をつけることは何なのか教えてください。


Re: 脾臓について

- 獣医師 田村

2012/12/21(Fri) 14:41

No.1830

しりちゃん様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
5歳のトイプードルちゃんの脾臓に影が見つかったとのことでございますね。
しりちゃん様におかれましては、大変ご心配の事と存じます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子等を拝見していませんので
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

【脾臓の機能】

脾臓はあまり耳慣れない臓器だと思いますが、胃の下部にあり、次のような働きを
しています。
1.赤血球と血小板の貯蔵
脾臓は循環血液量の10〜20%を貯蔵しており、出血や低酸素のような状態に置かれると
収縮して血液循環量を増加させることができます。さらに、全血小板数の約30%が
脾臓内に貯蔵されており、必要に応じて放出されています。

2.赤血球のろ過と破壊
古くなった赤血球や変性した赤血球をろ過し破壊する働きがあります。

3.髄外造血機能
犬や猫がまだお腹の中にいる胎児の時、その子たちの脾臓は血液を造る働きを
していますが、成長とともに血液を造る働きは脾臓に代わって骨髄が行うようになります。
しかし白血病のような骨髄の病気になり骨髄で血が造られなくなった場合には
再び脾臓が血液を造るようになります。これを髄外造血といいます。

4.免疫機能
脾臓では免疫に関与する様々なリンパ球を産生し、感染の原因物質に対する免疫機構の
早期防御反応の役割を担っています。

【脾臓の腫大について】
脾臓はとても我慢強い臓器であるといわれています。我慢強いが故に破裂するまで
働いてしまうこともあります。
腫大しても症状が現れないことが多く、異常の発見に至らないこともあります。
症状は発熱、元気消失、食欲の低下、貧血、黄疸、リンパ節の腫れ、お腹の膨らみ、
出血傾向、腹水、浮腫などが挙げられます。

脾臓の腫大(脾腫)は非腫瘍性のものと腫瘍性のものに分けられます。
■非腫瘍性
・おもに限局性に腫瘤を形成するもの
結節性過形成(増殖)、出血性梗塞、血腫、膿瘍、
・全体的な腫大を引き起こすもの
髄外造血、うっ血、捻転
■腫瘍性
・原発腫瘍
血管肉腫、血管腫など
・続発性腫瘍
リンパ腫、肥満細胞腫、白血病など
     
ワンちゃんの腫瘍性疾患による脾腫の中で発生率が高いと言われているのが
血管肉腫です。これは悪性度が非常に高く、転移が早いため、術後生存率が
短いとされています。一方で血管腫は良性腫瘍であるため転移はみられません。

【脾臓の摘出について】
手術は部分切除術や全摘出術が脾臓の状態に応じて行われます。
手術が適応となる場合の多くは腫瘍や過形成などの腫瘤性の病変ですが、
交通事故などの外傷や胃拡張―捻転に伴う脾臓の捻転や梗塞などの場合もあります。
一般に脾臓に発生した腫瘤の良悪を術前に確実に判断することは困難なため、
切除術後に病理組織学的検査を行うこととなります。

脾臓に何らかの原因で腫大が認められた場合、最悪の場合には脾臓が破裂をして、
腹腔内出血をおこし、急激な虚脱状態を呈することがあるので、そうなる前に
脾臓の状態に応じて摘出してしまうことが第一選択となることがございます。
脾臓は、確かに他の臓器同様に様々な役割をもっている臓器に違いはありませんが、
腫瘍性の場合には急変してしまうこともあり、手術を行い、摘出することが優先される
臓器であると言えます。

たとえ事故や腫瘍で脾臓がなくなってもワンちゃんは不自由なく生きていくことが
できます。しかし、しりちゃん様がお調べになられたように、脾臓を摘出後は免疫力が
低下するので感染症に注意が必要といわれます。
特に、脾臓は血球内に寄生した病原体に対する防御に重要な役割を果たしており、
脾臓摘出後、バベシア症などの赤血球内寄生虫による病気に注意が必要と
いわれています。
バベシア症はダニが媒介する病気で、西日本から沖縄地方にかけて多く見られます。
予防のためには、ノミダニ対策をきちんと行うことが重要です。
(バベシア症についてはどうぶつ相談室の以下の記事もご参考になさってください。
  バベシア症<犬> http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-137.html

その他、生活環境の清潔を保つ、必要に応じてワクチン接種を受ける、他のワンちゃんとの
濃厚な接触を避ける、お散歩にいったら手足はきれいに洗うなど、
これまでと同じようにウイルスや細菌、寄生虫などに感染しないように
注意をしていきましょう。
また、食欲がない、元気がないなどの様子の変化にご注意いただき、
病気の早期発見、早期治療を心がけていただくとよろしいでしょう。

このような感染症に対する注意は、脾臓を摘出していないワンちゃんでも同じであり、
特別に何かをしなければならないというわけではありません。
脾臓を摘出することで過剰に心配なさることはありませんが、
摘出をされても、されなくても、どちらにもメリット、デメリットがともにあると
思います。主治医の先生とよくご相談なさって、ご納得された上で手術をお受けになるか
お決めになっていただければと存じます。

かかりつけの病院さんでも手術は可能とのことでございますね。
もちろん専門外来での手術をご希望されることも可能でございます。
大切なトイプードルちゃんのことですので、ご家族がご心配され、
万が一悪性腫瘍だった時のことを考えて専門の病院でお願いしたいと
お考えになることも、主治医の先生にもご理解いただけるのではないでしょうか。
まずは術後の注意点などご不安に思っていらっしゃることを主治医の先生に
率直にお話になって、よくご相談いただくとよろしいと思います。

今年もあと少しでございますね。
風邪などひかれませぬようご自愛いただき、トイプードルちゃんも大事になさって、
良いお年をお迎えくださいませ。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



Re: 脾臓について

- しりちゃん

2012/12/22(Sat) 19:17

No.1835

返信いただきありがとうございます。
脾臓摘出後の感染症も普段通りで大丈夫だと安心しました。
主治医の先生と話をしながら、セカンドオピニオンとして他の病院でもみてもらおうと思います。



Re: 脾臓について

- 獣医師 田村

2012/12/25(Tue) 14:25

No.1840

しりちゃん 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、誠にありがとうございます。
いつも応援いたしております。気がかりなことやご心配なことがございましたら、
いつでもお気軽にお声掛けください。

今年も残すところ一週間でございますね。
年の瀬でお忙しいことと存じますが、どうぞお体をご自愛ください。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。