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てんかん発作

投稿者:工藤 ひとみ

投稿日:2011/12/04(Sun) 18:33

No.1053

4歳のミニチュアダックスを飼っています。生後1歳半位から時々てんかん発作があります。今のところ常時服用はしていないのですが

Re: てんかん発作

- 獣医師 岸田

2011/12/05(Mon) 10:07

No.1055

こちらのご相談に関しましては、NO.1054と併せてご案内をさせていただきます。



最近

投稿者:千葉

投稿日:2011/12/01(Thu) 12:51

No.1046

3月生まれのコーギーです ここしばらくごはんを食べる量が減っていて心配です 食べさせるブランドを変えるか、あえて与える量を減らしても大丈夫でしょうか? 

Re: 最近

- ペット栄養管理士 三留

2011/12/02(Fri) 16:48

No.1051

千葉様

師走を迎え、忙しなさを感じる頃でございますが、
千葉様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
コーギーちゃんはもうすぐ9か月になられ、
愛らしさの中に少しずつ大人の表情をみせる頃でございますが、
元気にお散歩を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
早速、ご案内をさせて頂きますが、実際のコーギーちゃんのご様子を
拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。

コーギーちゃんの食事量がここのところ減ってきたとのことでございますね。
子犬ちゃん用のお食事は、成長と健康維持と両方を目的としており、
高い栄養価とカロリーが特徴ですが
コーギーちゃんくらいの月齢では成長のスピードがひと段落して
成長のために体が必要とするカロリーや栄養量が減ってくる頃でございます。
このため、種類にもよりますが、フードの給与量を減らすように
記載しているものも多くみられます。

また、コーギーちゃんのように食事量が減り、食欲が落ちているように見えることも
多くみられます。
成長過程にごく普通にみられることであるかもしれませんので、
あまりご心配をなさらなくてもよろしいかもしれません。

しかしながら、体調が悪くて食事量が減っている場合も中にはございます。
お食事の量が減ること以外にも、
ウンチの状態に変化があったり、嘔吐がみられたり、
元気がない、食欲不振の症状が進行しているなど、気になるご様子がある場合には
体調不良による食欲不振である可能性もあるため、
お早めに動物病院さんにご相談をなさることをお勧めいたします。

私たちヒトの場合も、その日により食欲がある日があれば、ない日もあり、
自然と食べる量を調節していることもあるのではないでしょうか。
ワンちゃんも同じで、一過性の嘔吐や下痢などの消化器症状が
みられる場合には、食事量を減らしてあげることで消化器の負担を減らして
あげることができます。
また運動が不足しているようであれば、必要なカロリー量が低下するため、
運動量を増やしてあげて食欲を刺激してあげることも必要かもしれません。
フードの袋に印刷がされている分量はあくまでも目安ですので、
運動量や季節、体調にあわせてお食事量を調節していただいてもよろしいかと存じます。

なおご注意いただきたい点でございますが、
残したときなど、心配でついつい「もう少し食べようね」などと声をかけてしまう
ケースがよくみられます。
その場合、食べないでいると声をかけてもらえるということが、
ご褒美となってしまう可能性がございます。
食べると、嬉しい気持ちになれる、と思わせてあげるためにも、
食べたら「お利口ね」と声をかけてあげるとよろしいかもしれません。

ワンちゃんはほぼ一年間で成犬になりますので、
犬種等にもよりますが、成犬用のフードに切り替えることが必要になります。
時期については、フードの種類等にもよりますが、
一般的には、小型犬ですと 8〜10カ月、中型犬 11〜12カ月、
大型犬 12〜14カ月くらいが目安になるでしょう。
しかしながら、ワンちゃんの成長速度には個体差がありますので、
それぞれのワンちゃんで、最適な切り替え時期を調節してあげてくださいませ。
骨格の成長と体重の増加が一段落して、ある程度しっかりとした体が作られていると判断
されているかというのがポイントとなります。

寒い季節の到来でございますが、
千葉様におかれましては、コーギーちゃんといっしょに
心の中はぽかぽかと温かなのではないでしょうか。
コーギーちゃんのお健やかなご成長を心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



無題

投稿者:石井美江

投稿日:2011/11/30(Wed) 18:59

No.1045

こんにちは。
突然ですが二匹の子犬を飼い初めてどうしたらよいのかわからなくて、相談しようと思いメールしました。

キャバリアの今3ヶ月の男の子と女の子を飼ってます。
男の子の方は生後1ヶ月と14週でうちにきました。この子はうちにきてもう2ヶ月になります。
女の子は、違うペットショップで見つけて、誕生日も一緒で色もすべて一緒だったのをみて飼ったのですが、うちにきたのが先週です。
まだうちにきて8日です。
ペットショップで聞いたところ二人が怖がらなければ一緒の遊ばせていいと聞いて遊ばせてるのですが、ずっと二人できゃんきゃんいって戦ってます。
じゃれてたり、権力争いなんだろうなってあまり口ださないようにしてますが、うちはマンションなのでわんわんというのがひどい時は間に入って、とめます。
男の子の方が何かかんで遊んでるところを私が取ろうとすると唸るのです。
怒っても聞かず、今日ドッグスクールで相談したところ、リードをつけて
唸ったら引いて唸るのをやめたらほめてやるっと言うのを実践しています。
その先生から二人を一緒に遊ばせてたら、二人で遊ぶ方が楽しくなって人の
言うことを聞かなくなるから、それぞれを一匹ずつ交互に出してしつけや、遊ばすようにした方がいいと言われました。
確かに一対一になるとおとなしくよく言う事聞くのですが、それぞれを交互に出すと言うのは私も家をあけることが多いので時間的に、一匹の出してあげる時間が減ってしまうのでは??とすこしきになります。
どっちの方がいいのか困ってます。
やはりまだ人とわんちゃんとの絆や、しつけ、信頼関係を築いてから二匹を
一緒にだして遊ばせた方がいいのでしょうか?
もしよろしければアドバイスよろしくお願い致します。

Re: 無題

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/12/02(Fri) 16:40

No.1050

石井 美江 様

街を彩るクリスマスイルミネーションが楽しみな頃でございますが、
石井様におかれましては、いかがお過しでしょうか。
同じ誕生日で同じ色の2頭の子犬ちゃんをお迎えになられたとのこと、
素適でございますね。
賑やかで笑い声が絶えない日々をお過しなのではないでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速、ご案内をさせていただきますが、子犬ちゃん達の詳細なご様子が分かり兼ねるため、
一般的なご案内となりますこと、何卒ご了承ください。

【子犬ちゃんが唸ることについて】
先住犬でもある男の子の唸るご様子につきまして
ご心配をなさっていらっしゃるとのことでございますね。
一般的に子犬ちゃんの時期は、成犬になってから唸る状況とは異なり、
興奮が高じて唸ったり、遊びに夢中になって唸ることが多く、
この時期の唸りにつきましては、あまりご心配になることはないといわれて
おりますが、男の子が唸っているときのご様子はいかがでしょうか。
特に、遊ぼうと誘う意思表示の体勢(プレイボウ)では、
夢中になって、唸ってしまうこともよく見られます。

石井様のお子様は、噛んでいるものを取ろうとすると、唸るとのことでございますね。
ワンちゃんは自分がした行動の前後に、どのようなことが周囲に起きたか
ということを大変よく見ており、この経験をもとに、
成長に従い行動を選択するようになります。
とても頭の良いお子様で、何かの際に、「唸ったら、取られないで済んだ」
という経験をなさったのかもしれません。
取られまいとして唸る場合につきましては、
「唸っても意味がない」「飼い主様には敵わない」と、教える必要がございます。

飼い主様が「唸ることはいけないよ」「これを噛んではいけないよ」という
意思表示をすることは大切ですので、ワンちゃんが唸ったときには、
低くて落ち着いたトーンで「ダメ」など、
ご家族様でお決めいただいた言葉で、叱ってあげましょう。
その後、「唸っても効き目がない」と教えるために、
飼い主様は、堂々と落ち着いたご様子で、噛んではいけないものを取上げてしまうなど、
唸ることが無力であることを、教えてあげてください。

もちろん、リードをご利用いただくのもよろしいかと存じますが、
これからお散歩を始める子犬ちゃんですので、
リードがワンちゃんにとって、「魅力のあるもの」というイメージにしていただくよう、
お気をつけいただけますと幸いでございます。

【一緒に遊ばせることについて】
ワンちゃんは、「遊ぶ」ということから、お互いに色々なことを学びます。
石井様がおっしゃるように、ワンちゃん同士のことですので、
飼い主様は、ワンちゃんを率いる統率者として、
少し離れたところで「ワンちゃん達を見守る」という姿勢でいらっしゃることが、
望ましいかと存じます。

さて、女の子をお迎えになってから、先住犬の男の子のご様子はいかがでしょうか。
新しくワンちゃんをお迎えになると、先住犬は今までの状況が変わるのではないかと、
不安になることが多いようでございます。
男の子に自分の立場への安心感を与えるためにも、
先住犬を上位として接することが、たいへん重要です。
石井様のワンちゃんたちは、同じ月齢・犬種でございますので、
力関係は微妙かもしれませんが、先住犬として上位であるという順序を、
飼い主様が認めているという姿勢を示していただければと存じます。

例えば、ワンちゃんたちを抱っこしてあげる順番、ケージから出してあげる順番、
ご帰宅されたときなど、飼い主様が見る順番・・・
全て、男の子を優先してあげましょう。
じゃれ合って、大変なことも多いかもしれませんが、、
指示をするとき、叱るときは、低くて落ち着いたトーンで
根気強くご対応いただければと存じます。

先住犬は後から来たワンちゃんに、大切なことを教えることもありますので、
ワンちゃん同士で一緒に遊ぶ時間もあり、
また、飼い主様と一対一で遊ぶ時間もあっても、よろしいのではないでしょうか。
ご注意いただきたいことといたしましては、別々に出して遊ばせる場合には、
男の子から先に遊ばせていただき、先住犬のワンちゃんを優先し続けることでございます。
なお、後からお迎えになった女の子の前で、先住の男の子をあまり叱ることに
つきましては、ワンちゃん同士の順位付けという点からは、ご注意いただくのが
よろしいかもしれません。

どんな時でも、飼い主様がお家の中の主導権を持っているということ、
また、ワンちゃん同士の順位を正しく扱っているという姿勢をお示しください。
子犬ちゃんの時期のエネルギーは、たいへんなものです。
どうしても、ワンちゃんたちに振り回されてしまう雰囲気になることが多いようで
ございますが、お家の中がワンちゃんたちを中心に動いているのではなく、
飼い主様が動かしているという雰囲気を、お見せいただければと存じます。

石井様におかれましては、ワンちゃんたちのはしゃぐ声が、
あまり騒がしい場合には、お止めいただいているご様子でございますね。
お止めいただくタイミング、また、どちらのお子様を叱るのか
という点につきましても、大切なポイントではないでしょうか。
仮に、先住犬の男の子のオモチャを、後から来た女の子が取ろうとして、
取り返したときに、飼い主様に叱られた場合には、
先住のワンちゃんは、「どうして僕が叱られるの?」と感じるかもしれません。
お止めいただくときには、どのような状態なのか、どちらの子を叱るのが妥当なのかを
ご覧いただくことが望ましいでしょう。

はしゃいで走り回るワンちゃんたちに、閉口してしまうこともあるかと存じますが、
追いかけてしまうと、はしゃいで走り回るとママが追いかけてくれて、
もっと楽しい遊びが始まると、感じさせてしまうこともございます。
はしゃぎ疲れて落ち着いたとき、たまたまでも静かになったときに、
声を掛けることをお続けいただき、「静かにしていると、良いことがある」と、
気付かせてあげてください。
「オスワリ」と指示をして、指示に従ったら良いことがあると、
何かにつけて思わせることも必要でしょう。

今の時期は好奇心が旺盛で、遊びたくて仕方がない時期であり、
どちらかいうと男の子は女の子より活発であることが多い傾向にございますので、
手を焼くことも多いかと存じます。
特に、今まで飼い主様の愛情を独り占めしてきた男の子にとっては、
複雑な思いがあるのかもしれません。
一対一で過ごす時間をお作りになる場合には、
先住のワンちゃんに、特に時間を割いていただければと存じます。

ワンちゃんのしつけにつきましては、ずっと一緒に暮らしていく中で、
ずっと続いていきますし、信頼関係も少しずつ築かれていくものです。
ご家族様が自分たちを守ってくれること、ご家族様についていき、
安心していればいいということを教えていただき、
ゆっくりと素適な関係を育んでください。

どちらのワンちゃんも朗らかで、愛らしくお育ちのご様子でございますね。
お部屋の中を楽しそうに駆け回る、ワンちゃんたちの愛らしいご様子が、
目に浮かぶようでございます。
お健やかなご成長を心からお祈りいたします。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。
気がかりなことがございましたら、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



困っていること

投稿者:botan

投稿日:2011/11/21(Mon) 14:55

No.1043

2才のミックス犬(ポメプー)メスを飼っております。

最近困った行動がありまして、相談させてただきます。最近すぐに唸る事が多いんです。例えば、自分の横に丸くなっているときにちょっと場所が悪いので犬をずらそうとすると、歯を出して唸る、噛もうとしたりする。
なぜてほしいのかお腹を出して体を寄せ甘えて?来るのですが、一通りかまってあげ、犬の体をずらそうとすると唸り、噛もうとする(本気でかんだりしない)。
夜、ベットで寝ている際に場所を占領して寝ていることがあるのでずらそうとすると唸る。等。
何だか犬が自分の都合が悪いことをされたら怒っているような気がしてなりません。この様な場合犬に対してそのような態度をとればよいでしょうか?
こちらも叱ったりするのですが、そうすると必ず上体を低くし上目使いでそろーっと近づいてきて、おしりをくっつけてきます。

Re: 困っていること

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/11/22(Tue) 19:18

No.1044

Botan 様

枯葉を踏みしめてのお散歩が楽しい季節でございますが、
Botan様のワンちゃんはお散歩を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
最近、ワンちゃんの唸るご様子をご心配とのことでございますね。
さっそくご案内をさせて頂きたく存じますが、直接ご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となってしまうことをご了承下さいませ。

1.ワンちゃんの習性について
(1)群れ
ワンちゃんはオオカミの末裔であると考えられており、「群れ」という単位で
集団を把握する社会性のあるどうぶつです。
このようなワンちゃんがヒトのご家庭に迎えいれられたとき、ワンちゃんが
どのようにご家族を捉えるかについては諸説ありますが、少なくとも、「群れ」に近い感覚が
残っているのではないかといわれております。
このようなワンちゃんは、「群れの中に自分を守ってくれる統率者がいるか」、
「自分はこの群れのどの位置にいるのだろうか」ということがはっきりすることで
安心感を得ます。ご家族の中においても、「飼い主様が群れの統率者である」ということを
しっかりとワンちゃんに示し、守られているから安心していれば良いということを日々の
生活の中でしっかりとワンちゃんに教えていくことが大切です。

しかしながら、飼い主様がワンちゃんが欲することを求めるままにしてしまうと、
ワンちゃんが「ワタシが飼い主様を守って率いていかなくてはいけない」と考えて、
吠えたり、噛んだりして飼い主様に指示をしようとすることがございます。
また、ヒトを率いていこうという分不相応の頑張りは、
時としてワンちゃんにとって、ストレスとなってしまうこともあるようです。

また、唸ったり噛んだりしたときに、もし飼い主様の中で「恐い!」という気持ちがあったり
「どうしよう!」という気弱さがあったりすると、雰囲気を察する能力の長けたワンちゃんは、
強気になってしまうことにつながります。
また、唸ったり噛んだりすると、群れにおける主導権が、
飼い主様とワンちゃんの間を行き来することに気付き、
唸ったり噛んだりして、主導権をもとうとすることがみられます。

(2)学習と行動について
ワンちゃんは、「自分がした行動の前後に、周囲がどのような対応をしたか」を
たいへん良く覚えており、経験をもとに次の行動を選択していきます。
例えば、自分が触って欲しくない所を触ったご家族に対して「その手をどけて!」と
思わず噛んだ際、ご家族がびっくりして手をひっこめると、
「自分の要求をかなえるためには噛めばいい」と覚えてしまい、
「噛むこと=嫌なことから逃げるための手段」としてワンちゃんは学んでしまい
そして、次に「止めてほしい」と思ったときには、「噛めばいい」と考えるようになります。
したがいまして、ワンちゃんには、「噛んでもあなたの要求は叶わない」ということを
根気よく教える必要もございます。

2.ワンちゃんが唸ったり噛んだりしたときの対応方法
ワンちゃんにとって飼い主様が頼もしい存在であることを示すためには、
ワンちゃんに「してはいけないこと」と「望ましい行動」を、
「叱ること」と「褒めること」によって教えてあげることが大切です。

具体的には、ワンちゃんが唸ったり、噛んだりしたら、低く落ち着いた威厳のある声で、
ワンちゃんの目を見て「いけない!」などとご家族で決めた言葉で真剣に叱りましょう。
なお、その場で教えることが重要です。そして、騒いだり、感情的になることなく、
低く、落ちつたトーンで叱り、止めたら褒めましょう。

また、ワンちゃんが噛んできても、唸っても、落ち着いて、毅然と振舞い、
止めて欲しいくて噛んでいたとしても、知らん顔をして、そのまま行動を継続して
しまいましょう。
ワンちゃんは一度成功をもたらした手段については、かなり執着しますが、
「噛むことは手段にならない」「飼い主様は従うべき人だ」という事が分かれば
ワンちゃんの行動は落ち着いてくるでしょう。

3.飼い主様が主導権を持つために
日常生活での様々な場面で、「飼い主様に従ったらいいことがある」と教え続けてあげて
ください。具体的には、お散歩や遊び、お食事など、ワンちゃんが楽しみしている
事の前には、「スワレ」「待て」「良し」という指示を出し、指示に従った後に楽しい時間を
過ごすようにします。
他にも「ワンちゃんとしっかりコミュニケーションを取り、一緒にいると楽しいと思わせる」、
「褒める時、いけないことを伝える時、メリハリをつけて対応する」
「ソファの座る場所など、飼い主様が真ん中の居心地のよい場所を占める」などに留意して
頂くことが大切でございます。 
botan様のワンちゃんがベッドで寝る位置は、特等席ではなく、端やbotan様の足元に近づけて
いただいたほうが望ましいでしょう。
また、ワンちゃんが興奮しているときには、かえって周囲が余計に落ち着き、堂々とした
態度でいるほうがよろしいでしょう。

ワンちゃんの温もりがより愛おしく感じる季節でございますね。
botan様とワンちゃんおかれましては素適な冬をお迎えくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



間接性(特発性)膀胱炎

投稿者:ユリヒメ

投稿日:2011/11/17(Thu) 14:16

No.1040

血尿が出て、病院に診てもらったんですが特発性膀胱炎と診断されました。
なかなか血尿が止まらないのですが、大人になるにつれて治ると言われたのですが、このまま出血していて大丈夫なんでしょうか?
成長過程でなおるものでしょうか?

Re: 間接性(特発性)膀胱炎

- 獣医師 岸田

2011/11/21(Mon) 13:08

No.1042

ユリヒメ様

陽だまりが嬉しい季節でございますが、
ユリヒメ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
猫ちゃんが特発性膀胱炎と診断され、血尿が続いているとのことですね。
ユリヒメ様におかれましてはさぞかしご心配されていることとお察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

血尿、頻尿、排尿困難、排尿時の痛み、トイレ以外の場所で排泄、などの膀胱炎症状があり、
尿検査や腹部X線検査、超音波検査などの詳しい検査を行っても、
尿石や尿道閉塞、尿路感染などの異常を認めず、原因が特定できないものを
特発性膀胱炎といいます。
2〜8歳の比較的若い猫ちゃんでの発生が多く、
10歳以下の猫ちゃんで上記のような症状が見られた場合、
50〜60%は特発性膀胱炎だといわれています。

特発性膀胱炎は、特別な治療を行わなくても1週間程度で自然治癒することが多いのですが、
重症化したり、再発を繰り返したりすることもあります。
はっきりとした原因はわかっておりませんが、
猫ちゃんの生活環境のストレスを減らすことで発症の程度が減ることから、
ストレスが発症の一因と考えられています。
そのため、特発性膀胱炎の治療としては、
まず「ストレスを減らすための環境改善」と「飲水量を増やすための食餌の変更」が推奨され、
難治例では薬物療法が選択されます。

ユリヒメ様の猫ちゃんはなかなか血尿が止まらないとのことで、
ご心配のことと存じます。
特発性膀胱炎は特に治療をしなくても自然に治癒する場合もありますが、
何らかの原因(環境的な要因など)があると、症状が慢性化し治りづらくなる場合もあり、
成長過程で必ずしも自然に治るとは言えない部分もあります。
血尿も長期にわたり続くようだと、貧血等の二次的な障害を引き起こすことも考えられますので、
あまり長く続くようであれば、症状の改善のための積極的な治療を行う必要があるかもしれません。

また、これまで行ってきた検査ではわからなかった何らかの異常が
原因となっている可能性もあります。
尿路造影検査や膀胱穿刺による尿培養検査など、
特殊な検査で原因が明らかになる場合もありますので、
症状が続く場合にはかかりつけの先生とよくご相談されることをお勧めいたします。

特発性膀胱炎の猫ちゃんに対する対策としては、具体的には次のようなことが推奨されています。
1. 飲水量を増やす
お水をたくさん飲んでオシッコをいっぱい出すことにより
オシッコの中の有害なもの(結晶や細菌など)を希釈し、
膀胱内に長い時間止まらないようにするのが目的です。
汲み置きの水が好きな子、新しい水が好きな子、蛇口から出る水が好きな子、
冷たい水が好きな子、あたたかい水が好きな子など、
飲み水の好みは猫ちゃんによって様々です。
様々なタイプの飲み水を用意して、どのような飲み水を好むかをよく観察してみましょう。
また、お水の置き場所も重要です。
静かなところで飲むのが好きな子、家族の近くで飲むのが好きな子、
窓の近くの外が見える場所で飲むのが好きな子など、さまざまな猫ちゃんがいますので、
いろいろな場所において試してみましょう。
飲み水は1か所ではなく数か所に置いた方が、飲水量が増えるというデータもあります。

2. フードをドライからウェット(缶詰)に替える
ワンちゃんにおける研究では、ドライフードよりもウェットフードの方が膀胱炎の再発率が
6分の1程度に低下することがわかっており、
これはウェットフードの方が、水分摂取量が増加することが要因と言われています。
猫ちゃんでも同様のことが考えられますので、ウェットタイプのお食事に変えたり、
猫ちゃんが嫌がらなければ、ドライフードを水でふやかすことも有効です。
いずれにしても、食餌の変更は猫ちゃんに新たなストレスを与える原因となることがあります。
今までの食餌と新しい食餌の2種類用意して猫ちゃんに選ばせる、
急に変えずに徐々に切り替えていくなどの配慮が必要です。 

3. 猫ちゃんの生活環境におけるストレスを軽減する
猫ちゃんのストレスの原因は、トイレ環境、多頭飼育、引っ越し、生活パターンの変化、
食餌の変更、家族の変化、温度変化や天候の変化、窓の外に来る猫、
過度のスキンシップあるいはスキンシップ不足、などと言われています。
同じ環境でも猫ちゃんによってストレスの感じ方は様々ですし、
どのような環境を好むかも様々です。
猫ちゃんは自分で環境を替えることができませんので、
猫ちゃんがどのような環境にストレスを感じているのかを見極め、
猫ちゃんができるだけ穏やかに生活できる環境を提供してあげる必要があります。

また、膀胱炎の猫ちゃんにとって、トイレ環境の見直しはとても重要なことです。
猫ちゃんによって好むトイレ環境は様々ですが、一般的には次のようなことが推奨されています。
・トイレの数
最低限お家にいる猫ちゃんの数+1個が必要、留守の多いお家では
それ以上必要と言われています。
・トイレの大きさ
猫ちゃんの長さの1.5倍くらいがよいと言われています。
・トイレの種類
屋根や扉がなく開放的なトイレを好む猫ちゃんが多いようです。
野生の猫ちゃんや野良猫ちゃんは、空の下の開放的な広い場所で排泄します。
・トイレの砂
鉱物系、紙砂、木の砂、シリカゲルなどの素材、また、粒の大きさなど、
猫ちゃんによって好みは様々です。
可能であれば、初めは数種類の砂を用意して、猫ちゃん自身に好きな砂を選んで
もらうようにするとよいでしょう。
・トイレの場所
猫ちゃんが落ち着いてトイレができる場所にあるか、
暑さ寒さなどの影響を受けない、どんなときでも入りやすい場所にあるかどうか確認しましょう。
・トイレの掃除や砂の取り換えの回数の見直し
汚れたトイレでの排泄を嫌がり我慢してしまう猫ちゃんもいますので、
排泄をしたらすぐに片づけるのが理想です。
それが難しい場合は、常にきれいなトイレを利用できるように、
複数個のトイレを用意しておくとよいでしょう。
砂の種類にもよりますが、トイレの砂は少なくとも1週間に1度は総取り換えをし、
トイレの容器も清潔にしましょう。

気温の下がるこれからの時期は、
飲水量が減ることや、トイレの回数が減ることで猫ちゃんの膀胱炎がとても増える時期です。
ユリヒメ様の猫ちゃんもお大事にお過し下さい。
早く血尿がよくなられることをお祈り申し上げております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。