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免疫抑制剤

投稿者:クー

投稿日:2016/01/26(Tue) 22:01

No.4251

6歳の猫ですが、アレルギー性の皮膚炎で免疫抑制剤(シクロキャップ)を服用しています。以前は、ステロイドも併用していたのですが、身体への負担が少ないという事で現在免疫抑制剤だけになりました。
今は、皮膚も落ち着いていますが今後どうなるかわからない状態で、いつまで飲み続けないといけないかもわかりません。実際、免疫抑制剤を飲み続ける事による身体への負担、又は副作用などは無いのでしょうか?

Re: 免疫抑制剤

- 獣医師 江口

2016/01/29(Fri) 17:14

No.4252

クー 様

寒い日が続いておりますが、
クー様につきましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
クー様の6歳のネコちゃんがアレルギー性皮膚炎で
免疫抑制剤(シクロキャップ)を服用中で今後も長期服用の可能性があり、
体への負担とその副作用について心配されているということですね。
さっそくご案内をさせていただきますが、実際のネコちゃんのご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

アレルギー性皮膚炎を発症しますと、ネコちゃんが痒がる様子を飼い主さんが
そばで見ていても大変辛いものですので、これまでも、いろいろとご心配
されてきたことと思います。
アレルギーの原因がはっきりわかれば、その原因を絶つことで、
治療ができるのですが、ネコちゃんのアレルギーの原因は、
ノミなどの寄生虫、食べ物、花粉のような吸引性の物質や接触性の
物質などが挙げられますが、実際には原因を突き止めることが
難しい場合も多くあります。
その場合の治療は、対症療法が中心となり、炎症、痒み、脱毛がひどい
場合に、症状を和らげるために抗ヒスタミン剤やステロイドのような薬を
使用することになります。
ステロイドは特に、アレルギー性皮膚炎で見られる強い痒みに対して、
即効性があり、症状を和らげることができるのですが、副作用の心配もあり、
長期に使用することはあまり勧められません。
またステロイドを使用しているうちにあまり効果が認められなくなるという
状況になることもあります。

そのような場合に、ステロイドを一時的にお休みするためにもステロイド以外
の薬としてシクロスポリンが使用されることがあります。
個体差はありますが、薬によって副作用がでることがありますので、
お薬の変更時には特にネコちゃんの様子をよくみて、何か気になることが
ありましたら、先生にご相談いただくことがとても大切です。

次にシクロスポリンというお薬についてご案内致します。
まず、「免疫」とは、外から体の中に侵入してきたウイルスや細菌、あるいは
体の中でできてしまう癌(がん)細胞などの異常な細胞をみつけて攻撃・退治
するということです。

例えば、臓器移植が行われたとき、他人から移植された臓器は自分のもの
ではないために異物と判断され、攻撃されます。これが拒絶反応です。
また、免疫が何らかの原因によって自分自身を攻撃し始めることがあります。
これを自己免疫疾患といい、攻撃されたところは炎症を起こします。

そこで、免疫の働きを抑えることで拒絶反応や自己免疫疾患など、
免疫系が関わる疾患を治療しようとする薬がシクロスポリンです。

免疫の働きを抑えるために細菌などに感染しやすくなったり、免疫のバランス
が崩れてしまったりすることにより、副作用が起こる可能性が考えられます。
一般的に起こりやすい副作用は消化器症状で、嘔吐、下痢などが挙げられ
ますが、通常服用するうちに落ち着いてくることが多いようです。
その他にも、歯肉過形性やトキソプラズマ症の悪化という報告もあります。

他に、体重減少、食欲不振という副作用も起こることがあります。
食欲廃絶や大幅な体重減少は肝リピドーシスにつながることが報告されて
いますので、服用中に食事を摂らない、あるいは体重減少が続くようであれば
薬の投与も一旦お休みすることがあります。

シクロスポリンと一緒に使うことを避けた方がよいお薬もあります。
一部の抗生剤の使用がお薬の効果に影響を与えることが考えられますので、
何か他にお薬を使用する必要がある場合には、通常は先生が配慮して
処方されると思いますが、念のため併用しても問題がないかを確認
いただくとより安心です。

また、予防接種に対する抵抗力も弱める可能性があるので、
シクロスポリンの投与中や投与前後2週間以内の予防接種は
避けることが好ましいとされています。

どんなお薬でもいえることですが、「体に合う、合わない」などということも
あります。服用中のネコちゃんに上記以外でも何か変化があれば、
必ずかかりつけ動物病院への相談をしていただくと安心です。

いずれにしてもかかりつけ動物病院の先生もクー様のネコちゃんの様子を
見ながら、お薬が合っているかどうか、どれくらい継続していくか、判断されると
思いますので、気にあることがありましたら、先生とよくご相談いただき
ながらアレルギー性皮膚炎の治療を続けいただければと存じます。

今後も気がかりなことやご心配なことがございましたら、いつでもお気軽に
お声掛けください。

今はネコちゃんの皮膚も落ち着いているとのこと、大変嬉しく思います。
クー様とネコちゃんが病気に負けず、笑顔いっぱい、お元気にお過ごしに
なられますよう心から応援いたしております。
寒さも本格化し体調を崩しやすい時期ですが、お体大切にお過ごし下さい。

アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、お困りのときなど、
ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後とも、どうぞアニコムをよろしくお願い致します。



尿検査(蛋白++、PH8)

投稿者:かのん

投稿日:2016/01/24(Sun) 18:45

No.4248

8歳トイプードルの女の子です(体重5.9kg)。尿スティック検査で蛋白陽性、PH8と出ました。再検査の予定ではありますが、すぐではないのでご相談させて頂きます。
担当獣医師からは「おそらく、食事が原因だろう」と言われています。人間が食べるものは一切あげていないので、ドッグフードを食べるきっかけとしてあげている「おやつ」が原因ではないかと考えております。
現在あげているのは、リモナイト、おすわりくん(デビフペット)、ゴン太のササミチップス(マルカン)です。これらのおやつが蛋白尿の原因となる可能性はございますか。
またネット情報によると、これらのおやつの中には賛否両論あるものもあり、我が家の愛犬に適したおやつなのか判断がつきません。これらのおやつは、適しているでしょうか。年齢等を考慮した上で変更した方がよければ、おすすめの市販おやつがあればお教え頂けると助かります。
よろしくお願い致します。

Re: 尿検査(蛋白++、PH8)

- 獣医師 霍田

2016/01/26(Tue) 17:21

No.4250

かのん 様

寒い日が続きますが、かのん様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
トイプードルちゃんの尿スティック検査で蛋白が陽性、pH8という結果が出て、
獣医師の先生から食事が原因である可能性を示唆されたのですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

まず、尿検査で尿蛋白が認められた場合でも、それが少量の場合には
特に問題がない場合もあります。
例えば、飲水量や排尿回数が少なく、濃縮された尿が排泄された場合には
尿蛋白が少量認められることがあり、それは特に異常というわけでは
ありません。
また、激しい運動や発熱などで、一時的に蛋白尿が認められることもあります。
しかし、濃縮された尿であっても、尿蛋白が大量に認められたり、
薄い尿で少量でも尿蛋白が認められる場合には、何らかの異常を
伴っている可能性がありますので、その原因を精査する必要があります。

血液中には様々な蛋白質が存在していますが、
分子量の大きな蛋白質は、腎臓の中の糸球体という、血液を濾過する役割を
果たす部分を通過することができないため、通常、尿中に排泄される
ことはありません。
また、分子量の小さな蛋白質は一度糸球体で濾過されますが、
腎臓の中の尿細管という部分でその大部分が吸収されますので、
尿中に排泄されるのはごく少量です。
しかし、腎臓に障害が起こり、糸球体や尿細管の機能が低下すると、
蛋白質の濾過や吸収に問題が起こり、尿中に蛋白質が出てくるようになります。

また、蛋白尿は腎臓以外の原因でもみられることがあります。
尿は腎臓でつくられ、尿管、膀胱、尿道を通って排泄されますが、
その間の尿路系に例えば出血や炎症があると、血液中や炎症産物などに
含まれる蛋白質が尿中に増加して、尿蛋白が検出されます。
女の子のワンちゃんの場合は、子宮や膣の炎症でも同様に尿蛋白が
検出される可能性があります。

かのん様のトイプードルちゃんは診察の結果、腎機能の低下に伴う蛋白尿
というよりは、食事が原因の蛋白尿ではないかという先生の判断だったと
いうことですね。
先生がおっしゃるように、食事が原因で蛋白尿が検出されることがあります。
蛋白質は、おやつはもちろん、メインの食事であるドッグフードにも含まれます。
一般的に、総合栄養食のフードの他におやつを与える場合には、
栄養のバランスを加味し、一日に与えるすべての食事量の一割程度以内で
あることが推奨されております。
そのため、おやつを与える場合は、その分だけフードを減らす必要があります。

ワンちゃんが必要とする蛋白質の量は、年齢や健康状態、運動量などによって
異なります。一般的には、子犬ちゃんや運動量の多いワンちゃんなどでは
必要な蛋白質が多く、反対に、高齢のワンちゃんでは必要な蛋白質が少ないと
されています。
高齢のワンちゃんでは、高蛋白質の食事によって腎臓などへの負担が大きくなる
と考えられています。
かのん様のワンちゃんはフードに加えておやつを食べているとのことですので、
総合栄養食プラスアルファーで蛋白質の摂取量が少し多くなっている
可能性もあります。
おやつを一度やめて、今の総合栄養食のみにしていただき、
再度尿検査を行ってみてはいかがでしょうか。
フードの蛋白質含有率は、低いものから高いものまで様々ですが、
ワンちゃんの健康維持に際して妥当だとされている範囲だと考えられます。
しかしながら、かかりつけの先生に、現在の主食のフードが、
トイプードルちゃんの年齢や健康状態に合っているかをご相談いただくと
よりご安心かと存じます。
現在のトイプードルちゃんの状態で、例えばフードの蛋白含有量が多いと判断
される場合には、フードの変更もご検討いただく必要があるかもしれません。

また正常なワンちゃんの尿pHは、多少の差異はありますが5.0〜7.0ほどとされて
いるので、今回のトイプードルちゃんの尿pH8.0という数値は、
やや高めかと思われます。
尿pHは、膀胱炎などで細菌感染がある場合や、食事の影響で高くなることが
あります。
念のため、普段の排尿の様子や回数・量などに変化がないかなどを観察して
いただくことをおすすめいたします。

おやつ類をやめてもなお尿蛋白が継続して出る場合や尿pHが高い場合には、
血液検査やエコー検査など、健康診断を兼ねて、より詳しい検査を実施
することをおすすめいたします。
また、大変恐縮ですが、弊社では市販のおやつにつきまして、それぞれの製品
についての詳細なデータを持ちあわせておりませんので、詳しいご案内は
できかねますことを御了承いただきたく存じます。
お手数ですが、詳細につきましては、メーカーさんにお問い合わせ
いただきますようお願い申し上げます。
挙げていただきましたおやつ自体に原因があるというわけではなく、
前述いたしましたように、メインのフード、プラスアルファ-で与えることにより、
トータルの摂取蛋白質量が過剰になっている可能性は考えられるかと思います。

なお、トイプードルちゃんがお利口だったときなどご褒美をお与えになりたい
ときには、フードをおやつとして、使用するのも1つの方法です。
その際には、「お利口ね」というかのん様の明るいお声と併せて、いい子だった
からご褒美をあげるね、という表情でお与えいただくとより効果が
期待できるかと存じます。

また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

不安定なお天気が続いておりますが、
かのん様もトイプードルちゃんもお身体を大切にお過ごし下さい。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



お腹のグルグル音について

投稿者:まるちゃん

投稿日:2016/01/23(Sat) 17:20

No.4247

初めて相談させていただきます。
5か月のmix犬ですが、時々お腹がギュルギュル鳴ることがございます。長いときは5時間位鳴っております。便は普通の時もありますが緩い時もあります。胃腸の調子が悪いのでしょうか?お医者へ診せた方が宜しいのでしょうか? アドバイスお願いいたします。

Re: お腹のグルグル音について

- 獣医師 江口

2016/01/26(Tue) 15:35

No.4249

まるちゃん 様

日本各地で大雪が降り、厳しい寒さが続いておりますが、
まるちゃん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談いただきましてありがとうございます。
さっそくご案内させていただきますが、
実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承下さい。

5ヶ月のまるちゃん様のワンちゃんのお腹が、長いときは5時間も
ギュルギュル鳴っていて、緩い便の時もあるということですね。

ワンちゃんのお腹が鳴る音は、胃腸の運動である蠕動(ぜんどう)運動
により内容物やガスが移動することで起こります。
子犬ちゃんの場合には、便を腸内に長時間ためておくことができないので、
食事をすると、すぐに腸の運動が活発になり、排便をすることがよくあります。
個体差はありますが、腸の運動が活発になると、お腹の音がよく聞こえるように
なるワンちゃんもいます。
5時間ほどギュルギュルお腹が鳴ると言うことですが、その音が鳴っている
タイミングはお食事とは関連がなさそうでしょうか。

このように正常でもお腹が鳴ることはありますので、必ずしも異常とは
いえませんが、ワンちゃんのお腹の音が鳴る回数が頻繁であったり、
長時間続いたりするようであれば、何らかの理由で、胃腸の動きが亢進している
場合や、逆に胃腸の機能が低下してガスが溜まっている場合などの異常が
考えられます。
さらに、緩い便もみられることがあるということですので、
胃腸に何らかの問題がある可能性があります。

子犬の時期は気温や生活環境の変化、食事の変更が原因で体調を崩し、
軟便や下痢になることがよくあります。また抵抗力が弱いため、
細菌や寄生虫などの感染が原因となり消化器の症状を示すことも多くみられます。
最初は緩い便でも、だんだんと悪化し下痢になることもありますので、
「食欲元気がなくなる」、「お腹のギュルギュル鳴っている時にお腹を
痛そうにしている」「便の調子が悪くなる」など。症状の悪化が認められる場合
にはもちろんのこと、今の状態が続くようであれば、
念のためお早めにかかりつけ動物病院様での診察を
お受けになることをお勧めいたします。

その際、細菌感染や寄生虫感染がないか、腸内細菌のバランスは崩れていないか
などをチェックするため、便検査をする可能性がありますので
ご通院の際には、なるべく新しい便をご持参頂くとよいでしょう。
受診前にタイミングよく排便しなかった場合には、必要に応じて診察時に
採便して検査していただけることもありますので、
先生にご相談されることをお勧め致します。

特に消化器の異常はないということでも、日常のお食事で、冷えたものや
食べ慣れないものを食べたり、お散歩時に急にお腹が冷えたりすると
腸の動きが活発になることが考えられます。
普段のお食事や、生活環境などで急な変化がないように
ご注意いただくとよろしいでしょう。
また腸内細菌のバランスを普段から整えておくことも胃腸だけでなく
身体の健康のためによいと言われています。ワンちゃん用の乳酸菌など
善玉菌のサプリメントを動物病院で紹介していただけることもありますので、
もしご関心がおありでしたら合わせてご相談いただくとよろしいかもしれません。

まだまだ寒い日が続きますので、まるちゃん様におかれましても、
ワンちゃんにおかれましても風邪など引かれませんようお気をつけ下さい。
ワンちゃんの健やかなご成長を心からお祈り申し上げます。

また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスも承っております。
状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができるかと存じますので、
ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



大阪府内の病院について

投稿者:のん

投稿日:2016/01/20(Wed) 21:26

No.4245

いつもお世話になります
現在、「ふくろう」を飼っています。
体調不良のようで食欲がありません。
大阪府内で治療してもらえる獣医さんはあるでしょうか?
遠方でも構いません。ネットで検索しても、
なかなか見つからなくて困っています。

Re: 大阪府内の病院について

- カウンセリング 担当 三留

2016/01/21(Thu) 15:42

No.4246

のん 様

こちらこそ、平素よりお世話になり、誠にありがとうございます。
のん様のふくろうさんの食欲がないとのこと、ご心配でございますね。
お電話でご案内させていただきましたとおり、個々の病院さんの詳細な情報は
弊社では持ち合わせておりませんので、あまりお力になれませんこと、
何とぞご容赦ください。
なお冷え込みが厳しくなってまいりましたので、
ご通院の際には、ふくろうさんが冷気に触れることがないように
気をつけていらっしゃってください。



皮膚疾患の食事について

投稿者:さよ

投稿日:2016/01/18(Mon) 21:00

No.4242

4歳マルチーズの女の子です。
幼いころから皮膚が弱く、ペットショップから向かいいれてからすぐに外耳炎を発症、その後マラセチア皮膚炎、アトピー性皮膚炎となってしまい現在に至ります。

アレルギー検査もしていて、アレルギー食材を除いたフードをあげていましたが、なぜかフードだと肝酵素の値が高くなってしまうので、手作り食へ移行し2年経ちます。
ステロイドの服用も頻繁にするようになってしまい、ステロイドを飲むと症状が落ち着きますが、しばらく経つとまた痒がります。
手づくり食にすると、皮膚病が良くなるというのをネットで拝見して、ずっと手作り食とサプリメントで食事を作ってきましたが、逆に痒みが酷くなってしまうのです。

最近ロイヤルカナンのダッグ&タピオカというフードをあげ始めました。やはり、フードメインであげ始めると、全然痒がりません。まだ、もともと便秘気味の子で便が悪臭がするのですが、フードのほうが便も出ますし、臭いが少ないです。フードは消化悪いので身体に良くないという記事も見かけますが本当に良くないものなのでしょうか?
愛犬の痒がる姿がとてもかわいそうなので、私としてはこのままこのフードをメインであげていきたいと思っています。
色々な知識が混同してしまい、何が良いのかわからなくなっています。
肝酵素の値も正常値の倍になってしまう事があったりするので、心配になってしまって。

よろしくお願い致します。

Re: 皮膚疾患の食事について

- 獣医師 山田

2016/01/20(Wed) 17:20

No.4244

さよ 様

寒さが肌をさすような今日このごろでございますが、さよ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
4歳のマルチーズちゃんのお食事ついてのご相談でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。

アレルギーとは、特定の原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機構が過剰に反応して、
体に有害な作用が起こる状態のことを言います。
ワンちゃんのアレルギーで多い抗原としては、食物、ハウスダスト、花粉、ノミなどがあります。
症状として多いのは皮膚症状で、特に皮膚の柔らかい部分の痒みや発赤、湿疹
などがよくみられます。
食事が原因のアレルギーでは皮膚症状と同時に外耳炎や、嘔吐、下痢などの
消化器症状をひき起こす場合もございます。
治療はアレルギー反応を引き起こす原因物質を取り除く事になりますが、
全てを取り除くことは難しく、皮膚の痒みの程度によっては、
ステロイド剤や抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤を使用します。

さて、マルチーズちゃんは小さなころから皮膚が弱く、アレルギー検査を実施し、
専用のドックフードを食べさせていましたが、肝酵素が上昇してしまったのですね。
また、手作り食が皮膚病に良いと聞いて変更しましたが、皮膚の痒みが安定せず、
ステロイド剤の服用も多くなってきたのですね。
そこで、ロイヤルカナン社のセレクトプロテイン(ダッグ&タピオカ)に切り替えたところ、
痒みが落ち着き、便の調子も良いのですね。
このままドックフードを続けたいというお考えなのですが、
「ドックフードを与える事で肝酵素が上昇するのではないか」ということや
「ドックフードは消化が悪いので身体に良くないのではないか」ということがご心配で
悩まれていらっしゃるのですね。

近年、フードを手作りされる方も増えてきております。
ドックフード、手作りごはんそれぞれにメリット、デメリットがありますが、
一般的によく言われるのは次のようなことです。

■ ドックフードについて
1.メリット
(1)どうぶつ種、ライフステージに合わせた適切な栄養が手軽に摂取できる。
(2)調理をする習慣のない飼い主さんでも、栄養面で安心できる食事を与えることができる。
(3)保存しやすい。
(4)必要な食事療法に適した療法食を選択できる。
(5)飼い主さんが食事を与えられないとき(入院時やペットホテルに預ける時など)に困らない。
(6)毎日同じ食事を与えることで便の状態(固さや色など)が一定となりやすい。
また、便の状態から体調の変化を知ることができたり、食いつき具合で体調を知ることが
できる。

2.デメリット
(1)保存料、添加物などに対する心配
(2)使用している食材の品質に対する心配
(3)加熱加工処理した食材や人工的に添加した栄養成分に対する不安


■ 手作りごはんについて
1.メリット
(1)自分の目で選んだ安心、安全な食材を利用することができる。
(2)生の食材や旬の食材から自然の栄養素を摂ることができる。
(3)どうぶつの好みや体調に合わせて作ることができる。

2.デメリット
(1)信頼できるレシピが少ない
(2)どうぶつ種やライフステージに必要な栄養素を含み、バランスのよい食事を作るのが難しい。
(3)手間がかかる。
(4)保存がきかないので、長期的にホテルに預ける時などに不便。
(5)嗜好性が高いので、次にドライフードを与えようとしたとき、食べなくなってしまう可能性がある。
(6)病気ごとに適した食事の信頼できるレシピが少ないので、病気にかかったときに、
食事療法を行うのが難しい。
(7)材料や調理の仕方によって、食いつきや便の硬さや色が変化するため、体調の変化に
気付きづらい。

ドッグフードがよいのか手作り食がよいのかについては、飼い主様や獣医師、
メーカーさんなどによってそれぞれいろいろな考え方や意見があります。
上に挙げたようなそれぞれの食事のメリット、デメリットをよく検討し、
ワンちゃんの健康状態や性格、好み、飼い主様のライフスタイルなどに合った食事を
選んでいただくと良いのではないかと思います。
また、ドッグフードにせよ、手作り食にせよ、検査によってわかっているアレルギーの原因となる
物質を体内に摂取しないことが大切です。


アレルギーは過去によく摂取したタンパク質に起こりやすい傾向もありますので、
アレルギー性疾患の療法食のドッグフードには、
過去に摂取したことがないような食材を利用した製品があります。
また、体内に取り込んだときにアレルゲンと認識しづらいようにタンパク質を人工的に加水分解
したものもあります。
マルチーズちゃんに与えていらっしゃるロイヤルカナンのダッグ&タピオカは、食物アレルギーによる
皮膚疾患や消化器疾患のワンちゃん用に調製された療法食です。
食物アレルギーの原因になりにくく、消化性の高いタンパク源(ダック)や炭水化物源(タピオカ)
を使用しているフードですので、消化の面からでも、安心してご利用いただけるのでは
ないかと思います。
マルチーズちゃんはこのお食事を食べると、皮膚の痒みがないという事ですので、
今のマルチーズちゃんの体に合っているのかと思います。
このように、アレルゲンとなる食材を極力使用していない療法食を利用することで、
症状の悪化を抑えたり、アレルギーの治療薬の投薬量を減らすことができるかもしれませんし、
どうぶつと飼い主様の双方の負担を減らすという意味でも、とても大きな役割を
果たしてくれるのではないかと考えます。

ただ、さよ様がご心配されている「ドックフードが原因で肝酵素がどんどん上昇してしまう」場合
には、肝臓を守るために、食事内容を検討する必要がありますが、肝酵素の上昇の原因が
本当にドックフードの影響なのか、原因が他にないかどうかを検討していただくことも大切でしょう。
ドッグフードと肝酵素の上昇との関連がやはりあるのではないかということでしたら、
例えば、お食事を別の種類のアレルギー用療法食へ切り替えてみたり、アレルゲンを除去した
手作り食へ戻したり、場合によっては肝臓の治療をメインとした療法食へ切り替える事
などが必要になるかもしれません。

ワンちゃんにとっても痒みはストレスになりますし、可愛い愛犬が痒みに苦しむ姿は、
飼い主様も見ていて大変お辛いかと思います。
皮膚の事を考え、ロイヤルカナンのダッグ&タピオカを今後も継続していくのであれば、
定期的に血液検査を行い、肝酵素のチェックを実施していきましょう。
また、療法食は治療の一環でもあり、毎日食べる大切なお食事のことですので、実際の
マルチーズちゃんのご様子をよくご存じのかかりつけの先生にもご相談いただけたらと思います。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますのでぜひご利用ください。

電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。