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アレルギー

投稿者:吉井きよみ

投稿日:2011/04/09(Sat) 21:22

No.723

お世話になります。以前にも相談させていただきました。柴犬さくらです。4月2日で4歳になりました。アレルギーでアトピカを飲んでいます。2日から3日に1錠飲みますが、調子がいい時は4日に1回の時もあり、反対に調子が悪ければ、毎日飲む時もあります。特に口の周り、目の周りが赤くなり、毛が抜けています。相談したいことは、予防接種のことです。以前相談させていただいた時に休薬期として3〜4週間接種前後あければよいと教えていただいたように思います。昨日かかりつけの獣医さんで聞くと、狂犬病は不活性ワクチンなので、心配はなく、注射後すぐに再開してもよいが、8種ワクチンは活性型なので3週間前後は開けるようにと言われました。安全のために狂犬病の予防接種後3週間は開けようと思っていますが、必要はないのでしょうか?8種混合ワクチンはどうでしょう?
もうひとつはアトピカを続けて飲んでいても重篤な副作用はどうでしょうか?ステロイドに比べると副作用は少ないと聞きますが。効果的に安全な飲ませ方はあるのでしょうか?お教えください。

Re: アレルギー

- 獣医師 羽鳥

2011/04/12(Tue) 17:18

No.727

吉井きよみ様

うららかな日差しが心地よい季節となりましたが、吉井様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
さくらちゃんは4月2日に4歳のお誕生日をお迎えになられたのごですね。
子犬ちゃんだったさくらちゃんも、もうすっかり素敵なレディーでございますね。
本当におめでとうございます。

さて、この度はご相談を頂戴いたしまして誠に有難うございます。
現在アレルギー性皮膚炎の治療のためにアトピカを服用されているさくらちゃんの、
ワクチン接種や副作用、効果的な投薬方法など悩まれていらっしゃるとのことで
ございますね。

早速ご案内をさせて頂きたく存じますが、さくらちゃんの実際のご様子を拝見して
いないため、一般的なご案内となりますことをご了承下さいませ。

■ ワクチンの種類について
ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。
以下、それぞれの特徴について簡単にご案内させて頂きます。

【生ワクチン】
病原性をおさえた(弱毒化した)生きた病原体を用いたワクチンです。
長所としては、効き目が早く現れ、また長期間免疫が維持されやすい等が
挙げられますが、病原体が体の中で増殖するため、個体の感受性や免疫によって
軽度の症状が現れたりする可能性があります。

【不活化ワクチン】
死滅した病原体を用いるため、体の中での増殖はなく、生ワクチンのように病原体の
増殖によるの症状が出現することはありません。
しかし、生ワクチンよりは免疫の成立がやや遅く、持続期間が短いという欠点があり、
追加接種が必要になります。

なお狂犬病ワクチンは不活化ワクチンであり、混合ワクチンは生ワクチンのものと
不活化ワクチンのものが混在しています。

■アトピカ服用時のワクチン接種について

アトピカはシクロスポリンを主成分とする免疫抑制剤であり、免疫を抑えることで
アレルギー反応を抑制し、アトピー性皮膚炎の症状を和らげてくれるお薬です。

したがいまして、アトピカのような免疫抑制剤を服用中にワクチン接種を行った場合、
免疫システムの反応に影響を与える可能性があります。一般的に公開されている
アトピカの使用上の注意として、「本剤投与中のワクチン接種については、生ワクチンは
禁忌とし、不活化ワクチンは免疫応答が阻害される可能性があるので慎重に接種し、
継続的に観察すること」という記載があります。

上述の通り、免疫抑制剤を投与している期間中に生ワクチンを
接種することは、病原体が増殖し、病原性をあらわす可能性があるため、
禁忌とされおり、生ワクチン接種時には前後に休薬期間を設けて
接種を行うことがあります。
なお、この休薬期間は一般的には約2週間程度といわれておりますが、
そのお子様の状態や投薬量、投薬頻度によって異なってまいります。

一方、不活化ワクチンの接種をアトピカ投薬中に行うことは禁忌とは
されていませんが、ワクチン接種を行っても充分な免疫が得られない可能性も
あるため慎重な接種が必要とされており、経過を観察しながらワクチンの
接種を行う場合があります。

しかしながらアトピカの投薬を休止することで良好だった皮膚状態が悪化して
しまう可能性を考慮して、状態によっては投薬を休止せず、ワクチンの接種自体を
行わない場合もあります。

■アトピカの副作用について

アトピカは一般的にステロイドと比較して副作用の少ない薬といわれていますが、
以下のような副作用が報告されています。

・ 消化器症状(食欲不振、嘔吐、粘液便、軟便または下痢など)
・ 被毛状態の変化
・ 歯肉肥厚、耳介、肉球および皮膚のいぼ状病変
・ ALT(GPT(肝臓疾患の指標となる数値))の高値  など

上記のような副作用は、発現しない場合もあり、そのお子様の感受性によって
異なります。一般的に投与後、多くみられる副作用が消化器症状になります。
投与が長期にわたるケースでは、肝臓への影響も考慮する場合があります。

■ アトピカの投与方法について
アトピカの投薬方法については、そのお子様の状態などによっても異なりますが、
一般的には一定程度連続投与を行った後、症状の改善がみられた場合には投与回数を
状況に応じて減らしていきます。一定程度の連続投与とは、一般的には4週間程度と
されています。
また、アトピカのみで症状のコントロールが難しい場合は、ストロイドなどと
併用して治療を行う場合があります。
基本的に定期検査などを行いながら、お子様の状況をみながら投与をすることが
必要となります。
さくらちゃんの場合、今までの検査の結果や、現在の皮膚状態、全身状態等が
ワクチン接種や今後の投薬法に密接に関与するかと存じます。したがいまして、
さくらちゃんのご様子をみながら、今後の治療方針やケアの方法、ワクチン接種の
スケジュールなどをかかりつけの先生とご相談頂くことをお勧め致します。

アレルギー性皮膚炎は、飼い主さんの根気と愛情が必要となるお病気ですので、
大変なこともあるかと存じますが頑張ってくださいませ。
いつも応援いたしております。
なお、アニコムではお電話でのご相談も承っております。
お気がかりなことがおありの際は、お電話でのご相談も含め、
お気軽にお声がけくださいませ。

吉井様のご相談のご様子からは、さくらちゃんに対する深い愛情が
伝ってまいります。
吉井様に見守られて過ごせるさくらちゃんは幸せでございますね。
吉井様とさくらちゃんのご健康とご多幸をアニコムスタッフ一同
お祈り申し上げております。
今後とも何卒アニコムを宜しくお願い致します。



首のかゆみ

投稿者:ココパパ

投稿日:2011/04/10(Sun) 17:31

No.724

お世話になります。ミニチュアシュナウザーの雄4ヶ月の雄ココです。家に迎えてからもうすぐ1ヶ月が経過します。本日朝から首輪をしていたところ、昼間にしきりに首をかいていました。最初は首輪に違和感があるのかと思っていましたが、夕方に散歩にいったところ、首周囲に大量のフケがあり、びっくりしました。家に帰って、スリッカーブラシで落とし、タオルでふいてとってあげました。初めて長時間首輪をつけたので、首輪にかぶれたのでしょうか。
首輪は柔らかい材質を選んだため、繊維(多分化学繊維)で色は紺です。首輪を水で洗って干してから後日使ってみようと思いますが、他の首輪にかえた方がよいでしょうか。かえるとすれば、どのような材質がよろしいでしょうか。アドバイスをお願いします。
なお、ココは我が家に来るまでにレボリューションを定期的に投与されていましたし、散歩は今日で2回目で、コンクリートの歩道を歩いていて、薮や草むらには入っていませんので、ダニはいないのではないかと思われます。
シャンプーは先週モンシュシュという天然成分のみで出来ている入浴剤を使いました。(肌にやさしいと進められました。)

Re: 首のかゆみ

- 獣医師 垣本

2011/04/12(Tue) 16:02

No.726

ココパパ様

春の日ざしが嬉しい季節となりましたが、
ココパパ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
この度はご相談いただきましてありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

ココちゃんが首を痒がっており、首周辺に大量のフケがあるのに気付かれたとのことでございますね。
フケは、ある一定の期間で入れ替わる皮膚の新陳代謝の過程で古くなった細胞でございます。
したがいまして、健康の皮膚でもフケはみられますが、大量にフケが出る場合には皮膚のトラブルが考えられます。
トラブルの原因としては、「暖房などによる乾燥」、「静電気」、「シャンプーの洗い残し」、「もともとの体質」
「食べ物の影響」などから、「アレルギー性皮膚炎」、「寄生虫の感染」「細菌や真菌感染」、「ホルモンの異常」などまで
様々でございます。

ココちゃんの首周辺のフケに関しては、ココちゃんが初めて首輪をつけたことに違和感を示し、
しきりに痒がっていたということですし、フケが首の周りに限局しているということですので、
ココパパ様がおっしゃいますように、初めて長時間つけた首輪にかぶれて
一時的に反応してしまったのかもしれません。
その後、首輪をつけたときのご様子はいかがでしょうか。
もし、その後も首輪をつけたときに限ってフケがでるのであれば、首輪による接触アレルギーであるかもしれません。

また、シャンプーに関しましては、肌に優しい天然成分の入浴剤を使用されたとのことでございますね。
ワンちゃんの体質はそれぞれ違いますので、ワンちゃんによっては合わない場合もあるかもしれません。
他にもすすぎが不足している場合や、シャンプーの頻度が多いことなどもフケの原因となります。

ココちゃんは首以外の皮膚にフケは出ていませんでしょうか。
フケだけではなく、脱毛、湿疹などのほかの異常がないかなども注意して見ていただくことも大切でしょう。
皮膚に炎症を起こしていたり細菌の二次感染がある場合には消炎剤や抗生剤などによる治療が
必要となる場合もございますので、
もしご心配な点がある場合やフケや痒みなどの症状が続くようであれば、動物病院のご診察をお受けになられることをお勧めいたします。
その際に、ココちゃんの皮膚の状態にあったケアに関するアドバイスをお受けになられるとご安心かと存じます。

なお、ココちゃんはココパパ様がお迎えになられるまでは定期的にレボリューションを投与されていて、
薮や草むらには入っていないということですので、ダニが寄生している可能性は低いかとは存じますが、
予防のお薬は今後も定期的に続けていただき、念のため動物病院さんでも皮膚の状態を診察してもらうとご安心かと存じます。

さて、ココちゃんの首輪は化学繊維である可能性があるとのことでございますね。
もちろん、その子の皮膚により異なりますが、化学繊維は静電気を発生しやすいといわれています。
また、化学繊維に対して接触アレルギーを持つワンちゃんの場合は、ナイロンやポリエステルの物は避け、
天然の綿や麻素材のものや、革製の首輪をお選びいただくのが望ましいといわれております。
したがいまして、首輪の素材を見直すことも一つの方法でしょう。
首輪は迷子札をつけたり、いざという時にコントロールをすることができる、
ココちゃんを守る大切なもののため、常時つけておくのが望ましくはありますが、
皮膚にトラブルがある場合には、お散歩以外は首輪を外しておくことも一つの方法でございます。

また、現在お使いいただいている首輪のサイズは、ココちゃんにとって適切でしょうか。
首輪のサイズは、人間の指が1〜2本程度入るくらいが目安と言われているため、
サイズにも問題が無いかどうかご確認いただければと存じます。

子犬ちゃんのお散歩は、慣れないうちは、恐がったり、落ち着かなかったりして大変なことが多いのですが、
ココちゃんはいかがでしょうか。
上手に歩いているときは褒めてあげたり、お名前を呼んで安心させてあげたりしながら。
ココちゃんとお散歩を楽しんでいただければと存じます。
ココパパ様とココちゃんの初めての春が素敵な日々でありますよう心からお祈り申し上げております。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



足の股が赤くなる

投稿者:上野

投稿日:2011/04/07(Thu) 15:18

No.721

フレンチブルの5歳です
足の股が赤くなり、なめています、病院ではアレルギーの薬を飲んでいます、この種類はアレルギーがあるからと言われています、でも少しひどいので、何か和らぐことが、できないでしょうか、

Re: 足の股が赤くなる

- 獣医師 垣本

2011/04/11(Mon) 13:25

No.725

上野様

桜の花が美しい頃でございますが、上野様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
5歳のフレンチブルドッグちゃんの足の股が赤くなって、なめるご様子があり、
ご心配とのことでございますね。

ご相談の件につきまして早速ご案内させていただきたく存じますが、
実際のフレンチブルドッグちゃんのご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

ワンちゃんの皮膚の赤みや痒みの原因となり、あるいは関与するものとしては、
アレルギーや細菌、真菌の感染、外部寄生虫、内分泌疾患などが挙げられます。

フレンチブルドックちゃんの場合は、かかりつけの先生から
アレルギーの関与についてのご指摘があったということでございますので、
アレルギー性皮膚炎について一般的な治療やケアをご案内させて頂きたい
と存じます。


■アレルギー性皮膚炎について

ワンちゃんのアレルギー性皮膚炎は、アレルギー症状の原因になる物質(アレルゲン)
にワンちゃんが接触したり、食べ物として口にいれたり、吸入すること等によって皮膚症状がでる病気です。

主にみられる症状は皮膚の痒みです。症状が発生する部位は、一般的にはワンちゃんの肢端や内股、脇の下や口や眼の周りの部分などの皮膚の柔らかい部分にみられることが多く、そのため、ワンちゃんは、その部分を気にして頻繁に舐めたり掻いたりするような行動が多くみられます。


■ アレルギー性皮膚炎の治療について

アレルギー性皮膚炎は、体質的な素因が関わる病気のため完治が難しく、
良好な状態を維持するために、上手く付き合っていくことが大切になります。

症状がでている場合、消炎剤や抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤などの投薬によって
治療を行うことが多いのですが、一方で、お薬と併用して「食事」や「ワンちゃんの状態に合ったシャンプー」、「環境を清潔に保つ」などの生活環境の改善により良好な状態を維持出来る可能性もあります。

またアレルギー性皮膚炎の場合、アレルギー検査によりアレルゲンの特定をすることができます。特定されたアレルゲンとなる物質をお食事や環境から極力排除することで、状態をコントロールしやすくなる場合もあります。

しかしながら、環境中のアレルゲンを完全に排除することが難しい場合も
あり、治療を行っても中々症状が改善しない場合もあります。
そういった場合、減感作療法(アレルゲンを少しずつ投与することによって
免疫反応を鈍くする治療法)やインターフェロン療法(アンバランスになっている
免疫の調節を行い、症状を和らげる治療法)を選択する場合もあります。

また、皮膚のバリア機能を高めるサプリメントを併用することでも
効果が期待出来る場合があります。

患部が濡れたまま状態にしないことも、細菌による炎症からワンちゃんを守るためにも重要でしょう。フレンチブルドックちゃんの場合、皮膚の痒みなどの症状が中々改善されていない
状態ということでございますので、ご自宅でのケアの方法や
今後の治療について、今一度かかりつけの先生にご相談頂くことをお勧めいたします。

特にアレルギー体質で皮膚が弱いワンちゃんの場合には、アレルゲンの除去を含め、
飼い主さんの根気強い治療が必要でございます。
上野様におかれましても大変なことも多いかと存じますが心から応援いたしております。
アニコムではお電話でのご契約者様への健康相談、しつけ相談サービスを
承っております。お電話でのご相談を含めお気軽ご利用くださいませ。

上野様のご家族とフレンチブルドッグちゃんが素敵な春の日々をお過しになられることを
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします



脾臓の摘出について

投稿者:風吹秀平

投稿日:2011/04/02(Sat) 08:21

No.716

まもなく10才になる♂のミニュチュアダックスフントです。去年の12月頃にエコー検査で脾臓部分に陰があると診断されました。様子見の意味で今1月2月とその部分を観察すると、形が異なってきた、少し大きくなってきた(最大1.8cm位)経緯があります。

Dr.の診断では「悪いモノ」か「加齢による現象」かは五分五分ではないかということ。人間のように部分を取って悪性か良性かも調べられない模様です。

もし悪性ならば今後貧血症状が出てきた場合、手術もできなくなることもある。結果良性だとしたも、脾臓を摘出しても今後に悪影響はないと思える旨を説明受けました。

手術の選択はこちらがすべきかと思います。Dr.は良い先生で信頼しています。脾臓の摘出手術が一番良い選択肢かもしれませんが、どうも踏み切れません。メスを入れることに抵抗があるのでしょうね。

もし手術をしないで本当は悪性だとしても自然な寿命だとも思えますし、メスを入れるよりは。イヤイヤ、脾臓は余り負荷がないので摘出すべきだ、などと素人なりに迷っています。

今までのキャリアの中で、このようなときはどう選択をするのがベターかをアドバイス頂ければ幸いです。

Re: 脾臓の摘出について

- 獣医師 垣本

2011/04/06(Wed) 11:47

No.719

風吹秀平様

桜の便りが次々と聞かれる季節となりましたが、風吹様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきましてありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを、何卒ご了承くださいませ。

ミニチュアダックスフンドちゃんの脾臓に影があり、形や大きさが変化してきている
とのことでございますね。
脾臓は血液の貯蔵や濾過(古くなった赤血球や異物の除去)、免疫生成などの働きを担っている
臓器です。また、通常の造血は骨髄で行われていますが、必要な時には脾臓でも造血を行う
ことができます。場所は胃の下部、目には見えない部分ですし、あまり耳慣れない臓器でも
ございますので、風吹様におかれましては、さぞかしご不安なこととお察しいたします。

【脾臓に多い病気】
脾臓に比較的よくみられる病気には以下のようなものがございます。
・脾腫
自己免疫性疾患、炎症、腫瘍、種々の感染症や脾臓の造血亢進など、その原因が何であるか
ということを問わず、脾臓が腫れてしまう状態のことをいいます。
・脾血腫
脾臓内で出血が起こることにより、脾臓内部に血が貯まる状態です。原因としては交通事故、
打撲による脾臓の損傷、脾臓がねじれる脾捻転などがあります。
・腫瘍
脾臓の腫瘍には血管肉腫、リンパ腫、肥満細胞腫、悪性組織球腫、形質細胞腫などがあり、
そのうち1/3〜2/3が悪性腫瘍といわれています。このなかで最も多いものに血管肉腫があります。
良性腫瘍であれば脾臓摘出を行っても予後は良好といわれていますが、
血管肉腫のような悪性の場合は転移性が高く、早期の発見と治療が予後に大きく影響する場合が
あります。
また画像検査を行っても、良性腫瘍と悪性腫瘍の区別は困難だといわれており、
脾臓を摘出し、病理組織検査を行なわないと診断できない場合がほとんどです。
脾臓の腫瘍は破れてお腹の中で大出血を起こし容態が急変する場合もあるため注意が必要です。

【脾臓の摘出について】
脾臓の摘出については、摘出後の免疫低下の可能性が示唆されることもありますが、
特段大きな影響はないという説が一般的です。
ミニチュアダックスフンドちゃんの場合は、エコーの検査にて脾臓に陰影が確認されたとの
ことでございますが、先述のとおり、画像診断のみで良性のものか悪性のものかを
判断することは困難です。
また、かかりつけの先生が仰いますように、悪性腫瘍で病状が進行していまっている場合、
手術自体が難しくなるという可能性もございます。
したがいまして、現在ミニチュアダックスフンドちゃんの体調が落ち着いていらっしゃる
ようであれば、現時点で手術に踏み切られるのも一つかと存じます。

高齢のお子様の場合ですと、手術のリスクは増加しますし、
身体にメスを入れるということ自体に抵抗やご不安がおありかとは存じます。
小型のワンちゃんの平均寿命は12〜14才と言われておりますが、
もちろんそれ以上長生きをするワンちゃんもいます。
ミニチュアダックスフンドちゃんは現在10才とのことですので、
寿命というにはまだ若い年齢であるかと存じます。

今回治療に取り組む上では、「外科的に摘出可能かどうか」、「浸潤や転移の可能性の有無」、
「予後について」、「ミニチュアダックスフンドちゃんが麻酔に耐えることができる状態か」なども
今一度担当の先生とご相談いただき、
風吹様がご納得された上で今後の治療方針を決めていただくことをお勧めいたします。
担当の先生はご信頼いただける先生とのことでございますので、
ご不安に思っていることも含め、気持ちが定まるまでよくご相談されてみてはいかがでしょうか。

暖かな春の日ざしが嬉しい季節ですが、気温差の大きな時期でもございます。
風吹様におかれましては、何とぞお体をご自愛いただき、
ミニチュアダックスフンドちゃんの治療を支えてあげてくださいませ。
ミニチュアダックスフンドちゃんの一日も早いご快癒を心よりお祈り申し上げております。



Re: 脾臓の摘出について

- 風吹秀平

2011/04/06(Wed) 23:19

No.720

垣本先生

ありがとうございました。
ご丁寧なメールでわかりやすく、内容も腹に落ちました。
よく考えて対処していきます。

取り急ぎご教示の御礼まで。



Re: 脾臓の摘出について

- 獣医師 垣本

2011/04/07(Thu) 16:39

No.722

風吹 秀平 様

この度はご丁寧にご返信いただきまして、誠にありがとうございます。
微力ではございますが、私といたしましても、
風吹様とミニチュアダックスフンドちゃんのサポートをさせていただけましたら
幸いでございます。

アニコムではお電話でのご相談も承っております。
お気がかりなことがおありの際は、お電話でのご相談も含め、
お気軽にお声がけくださいませ。
今後とも、アニコムを宜しくお願い申し上げます。



嘔吐について

投稿者:あんずママ

投稿日:2011/04/04(Mon) 19:05

No.717

来月で1歳を迎えるMIX(キャバプー)女の子です。

2ヶ月で家族になりましたが当初から食欲旺盛で昨年の夏の健康診断で肥満傾向と言われた為、1日3回だったご飯を1日2回(成犬用)に切り替えました。

大人になったのか?食欲も落ち着いてきて以前はお茶碗の音がしただけで大騒ぎだったのが今では1日2回のご飯でもガツガツする様子は一切ありません。

先日晩御飯をあげてすぐにトイレの失敗をしてしまい軽く怒ってしまいました。
その直後に続けて2回嘔吐しました。
消化されていないフードでした。
怒られたストレスでしょうか?
以前も数回嘔吐した事はありますが、ぐったりする様子もなく元気に家の中を走り回っています。

嘔吐が頻繁に続くようであれば病院へ、と思っていますが何せ元気なのです。

どんな事でも結構ですのでアドバイスいただけると助かります。

Re: 嘔吐について

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/04/05(Tue) 17:04

No.718

あんずママ様

関東では桜の美しい季節を迎えておりますが、
あんずママ様がお住まいの地域ではいかがでしょうか。
この度は、ご相談を頂戴致しまして、誠にありがとうございます。
先日、1歳をお迎えになられるお子様が2回、続けて嘔吐したとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見していませんので
一般的なご案内となることをご了承くださいませ。

一般的にワンちゃんは、食道の筋肉構造が人間とは異なるため、
比較的「吐く」ことが人間より多いと言われており、
健康上、特に問題がなくても嘔吐することも多いようです。
吐いた後にもけろりと元気にしていれば問題は特にないことが多いとも
いわれておりますが、嘔吐の原因となる疾患には、胃腸炎、異物、肝疾患や腎疾患など、
さまざまであることも確かでございます。

あんずママ様におかれましては、今後、嘔吐が頻繁に続いたらご通院なさることも
お考えとのこと、しっかりと健康管理をなさるお母さんをお持ちでお子様は
幸せでございますね。
もちろん、嘔吐が続かず、ご心配なことがなくなるのが一番望ましいのですが、
万が一、下痢や発熱などのほかの症状を伴う、あるいは吐いた後の様子に
気がかりな点がある場合など、いつもと違う様子が見られたときには動物病院での
診察をお受けになられることをお勧めいたします。

さて、今回の嘔吐がトイレの失敗を叱られたことに因るストレス
からではないかとご心配とのことでございますね。
もしかして関連性があるかもしれませんが、ないのかもしれず、明確なご案内ができず
恐縮ですが、叱られたことによるものというより、食後に興奮したことにより
嘔吐したのかもしれません。

人の子どもなどにもよく見られますが、ワンちゃんも食べた後に興奮したという物理的な刺激
により、吐いてしまうことも多くみられます。
消化に要する時間が、ワンちゃんは人間より長いということもございますので、
食事の後はなるべく興奮することは避けていただき、
お散歩は、食後の十分な休息の後にいらっしゃったほうが望ましいでしょう。

来月は、おめでたいお子様の誕生日でございますね。
どうぞ、素敵な日をお過しくださいませ。
元気いっぱい屈託なくはしゃぎ回る愛らしい様子が目に浮かぶようでございます。
あんずママ様とワンちゃんが、お健やかに、そして睦まじく
お過ごしになること心からお祈り申し上げております。
今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。