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蛋白漏出性腸症につきまして

投稿者:ハイジのママ

投稿日:2015/07/26(Sun) 13:52

No.4070

初めまして。相談よろしくお願いします。4月にフィラリア予防薬処方の為血液検査をしたところ、全て正常値で異常なしでした。
(アルブミン3.44 コレステロール127)
その時に少し体重の増えすぎを指摘され、6月頃からダイエット食に変更したところ、便の回数が増え、粘性の弁が出るようになりまた血尿もあったので獣医を受診したところ、エコーより膀胱炎の診断が下り、抗生剤を一週間服用し、フードも元のフードに戻したところ、軟便は治まりましたが、時々便の後に少量の軟便がありました。
膀胱炎の経過観察で一週間後受診したらエコーにほんのわずかであるが、腹水がみられるので、血液検査をしました。
そしたら、アルブミンが1・96,コレステロールが77まで下がり、蛋白漏出性腸症だろうと診断が下り、本来なら内視鏡検査で確定診断が望ましいが、今のとろこ軽症なので低脂肪フード(ロイヤルカナン消化器サポート)と抗生剤(タイロシン)で様子を見ようと言う事でした。
現時点でとても元気で食欲は旺盛です。体重も減ってません。
ダイエットフードは国産のものできちんとしたメーカーの物ですが原因はフードなのでしょうか?またたった2カ月でこんなに症状が進む病気なのでしょうか?血液検査では、腎臓、肝臓の値は正常でした。
蛋白漏出性腸症以外に考えられる疾患はありますでしょうか?
下痢や嘔吐は今の所全く無胃のですが色々この病気で検索すると急変するという話ですので心配です。主治医はこの段階はかなり初期でこの状態で見つかって良かったですね〜と言われましたが初期で見つかったらコントロールしやすいのでしょうか?
出来ればステロイドは使いたくないです。調べてみると、重度で見つかっても軽度で見つかっても予後があまり変わらない様な事も書いてあります。低アルブミン、低コレステロールが一時的という事は無いのでしょうか?先の事を考えたら不安で、またダイエットさせる為にフードを変えた事をすごく後悔しています。今後の治療や現状から推測される状況をご教授ください

Re: 蛋白漏出性腸症につきまして

- 獣医師 岸田

2015/07/28(Tue) 18:15

No.4074

ハイジのママ 様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
ワンちゃんが蛋白漏出性腸症の疑いと診断されたのでございますね。
4月の血液検査では全く問題がなかったとのことで、急な病状の変化に
とてもご心配されていることと思います。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

蛋白漏出性腸症は、腸管から多量の蛋白質が漏れ出てしまうことによって、
血液中の蛋白質が少なくなる低蛋白血症を起こす病気です。
症状として慢性的な下痢が見られることが多いですが、見られないこともあります。
その他、栄養が十分吸収されないため、体重減少や元気消失、嘔吐、脱水がみられたり、
低蛋白血症のために血液中に水分を保持する力が低下し、
浮腫や腹水の症状が起こることがあります。

ハイジのママ様のワンちゃんは、エコー検査で少量の腹水が見つかり、
血液検査でアルブミンとコレステロールの値の低下が認められたとのことでございますね。

アルブミンは血清中に含まれるタンパク質の一つで、肝臓で食事中のアミノ酸から合成されます。
慢性の肝疾患、食事の摂取量不足、消化・吸収不良があると、アルブミンの産生が低下するため
値が低くなります。
また、出血、蛋白漏出性腸症、腎疾患などでもアルブミンの喪失が起こるため値が低くなります。
血液検査でアルブミンの低値が認められる場合、原因としてこのようにいろいろな疾患が
考えられますので、臨床症状や血液検査、エコー検査など様々な検査の結果から、
可能性のある疾患を一つ一つ除外していって、診断を行うことになります。
ハイジのママ様のワンちゃんの場合も、臨床症状(軟便や粘膜便が続いていたことや
他の疾患を疑うような目立った症状が認められないことなど)や
その他の検査の結果から、蛋白漏出性腸症の疑いが強いという診断に至ったのかと思います。

ワンちゃんの蛋白漏出性腸症は
腸のリンパ腫や腸リンパ管拡張症、リンパ球性―形質細胞性腸炎などの慢性の炎症性腸疾患
が原因となっていることが多く見られます。
これらの疾患により、腸粘膜から蛋白が喪失してしまうために低蛋白血症が起こります。
その他、消化管内の寄生虫,腸重積,消化管潰瘍などが原因となっている場合もあります。

蛋白漏出性腸症を診断するためには、
血液検査に加えて、糞便検査、超音波検査、内視鏡検査などを行いますが、
多くの場合、確定診断には腸の生検(腸の組織を一部とって病理検査を行うこと)が必要になります。

ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因として多くみられる
腸のリンパ腫、腸リンパ管拡張症、炎症性腸疾患は、
いずれもステロイドや免疫抑制剤によって症状を抑えますが、
原因を取り除く治療法は疾患によって若干変わってきます。
腸のリンパ腫の場合には、抗癌治療が奏功することが多く、
腸リンパ管拡張症の場合には、腸のリンパ管からの蛋白漏出を防ぐために脂質の制限が
必要です。また、炎症性腸疾患では食事のアレルギーが関与していることが多く、
アレルゲンを除去した食事療法を行うことで症状が緩和することが多く見られます。
適切な治療を行うためには、これらのうちのいずれの疾患が原因となっているかをはっきり
させることが必要ですが、そのためには、主治医の先生からご説明があったように、
内視鏡、あるいは開腹手術で腸の生検を行う必要があります。

ハイジのママ様のワンちゃんは、2カ月前にフードを変更した頃から軟便などの症状が認められる
ようになったため、フードの変更が原因である可能性をご心配されていらっしゃるのですね。
炎症性腸疾患が原因の蛋白漏出性腸症の場合、食物アレルギーが関与している可能性があります
ので、変更したフードの中のなんらかの成分に対してアレルギー反応を起こして
発症のきっかけとなった可能性は否定できないかもしれません。
しかしながら、食物アレルギーだけが原因であれば、食事を元にもどすことで、症状が完全に治まるかと
存じます。
炎症性腸疾患の原因については未だ不明な点も多く、未然に発症を防ぐというのは難しかったと
言えると思います。
ただ、変更したフードの中に今まで食べていたフードとは違った食材が含まれているようでしたら、
その食材に対してアレルギー反応を起こした可能性は否定できないかと思いますので、
現在使用されている療法食に同じような食材が使われているようであれば、
念のため注意していただいた方がよいかもしれません。

また、たった2カ月で症状が進んでしまったことをご心配されていらっしゃるのですね。
蛋白漏出性腸症の原因は上記のようにいろいろあり、その経過もワンちゃんによって
さまざまです。
激しい下痢を伴うようなケースもあり、そのような場合、もっと短期間に食欲不振や吸収不良
によって痩せてしまったり衰弱してしまったりする場合もあります。
ハイジのママ様のワンちゃんの場合、今のところとても元気で食欲も旺盛で体重も減っていない
ということですので、主治医の先生がおっしゃるように、今の時点で見つかってよかったと思います。
確かに、軽度な初期の時点で見つかったからと言って必ずしもコントロールしやすいとは
言い切れない部分もあるのですが、経過が長く、削痩してしまっていたり、衰弱して体力や免疫力が
落ちてしまっていると、麻酔をかけての検査や薬を使った治療を行うリスクが高くなって、
思うように治療が奏功しない可能性もあります。
体力のあるうちに必要な検査を受け、正確な診断がついた上で適切な治療を初期に始めることは、
その後の経過にとってとても重要になります。

ハイジのママ様のワンちゃんは現在のところ、ステロイドなどの薬は使わず、
低脂肪フード(ロイヤルカナン消化器サポート)と抗生剤(タイロシン)で様子を見ていらっしゃる
とのことですね。もしこれで軟便が改善し、血液検査の値も正常に戻るようであれば、
何らかの原因による一時的な消化不良であった可能性もあるかもしれません。
ただ、なかなか改善が見られないようであれば、念のため今後症状が進んでくる可能性も考えて、
体力が十分あるうちに、原因を特定するための必要な検査(内視鏡検査や腸生検など)を
お受けになっておくとよろしいのではないかと思います。
経過を見ながら、今後の治療については主治医の先生とよくご相談いただければと存じます。

暑い日が続きますが、どうぞお体大切にお過ごし下さい。
ワンちゃんもどうぞお大事になさって下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



Re: 蛋白漏出性腸症につきまして

- ハイジのママ

2015/07/29(Wed) 22:15

No.4078

岸田先生
お忙しい所大変わかりやすく詳しく教えていただきありがとうございました。今の所一度粘膜便は出ましたが下痢自体は落ち着いており食欲元気あります。しかし、最近頻繁に草を食べたりと気になる症状もあるので一度内視鏡検査を受けてみようと思ってます。大事な家族なので出来るだけのことはしていきたいです。また何かありましたら、相談させてください。ありがとうございました



Re: 蛋白漏出性腸症につきまして

- 獣医師 岸田

2015/07/30(Thu) 15:22

No.4080

ハイジのママ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして、また、その後のワンちゃんのご様子をお教えいただき、
誠にありがとうございます。
ワンちゃんのご様子は食欲も元気もおありで、お腹の具合も落ち着いていらっしゃるとのこと、
何よりでございます。
ハイジのママ様の温かな愛情に包まれてワンちゃんは本当に幸せでございますね。


さて、ワンちゃんは、遊びの一つとして、また吐きたいときなどに草を食べたがることがよくありますが、
ハイジのママ様のワンちゃんもこのところ、頻繁に草を食べたがるのでございますね。
そのようなご様子など、気になる点もおありなので、内視鏡検査をなさるご予定とのこと、
先日のご案内でもお伝えいたしましたが、蛋白漏出性腸症の原因は様々ですので、
内視鏡検査を通してワンちゃんの状態を適切に把握なさることは大切なことと存じます。

また、ワンちゃんにとってアレルゲンとなる食べ物を把握するアレルギー検査などを通して、
アレルゲンとなる食べ物をワンちゃんのお口にいれないようになさることも、
今後のお腹の状態を管理なさるために、ご検討なさってもよろしいかもしれません。
なお、リンパ管拡張症による蛋白漏出性疾患の場合のお食事は、低脂肪のお食事が推奨されております。

また、乳酸菌やビフィズス菌などの生菌を摂取することにより、腸内細菌叢の改善を図る事を目的として、
プロバイオティクスを積極的に取り入れる病院さんも多いようでございます。
人間の炎症性の腸疾患では一定の抗炎症効果がみられたとの報告もされているようでございます。
この点につきましても動物病院さんにご相談なさってもよろしいかもしれません。

ワンちゃんのお腹の状態が良くなり、元気いっぱい笑顔の毎日をお過ごしになられますよう
心から応援いたしております。
厳しい暑さが続き、体調管理の難しい時期でございますが、
ハイジのママ様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



Re: 蛋白漏出性腸症につきまして

- ハイジのママ

2015/08/05(Wed) 19:26

No.4088

岸田先生

何度もすいません。8月1日にフォローアップの為に獣医を受診しましたら、アルブミンが2.14(前回1.96で改善してるのでとりあえず内視鏡検査まではしなくて良いでしょうとの事で時々まだ粘膜便が出る旨を訴えると3日に一度ステロイドを投与してみましょう。と言われステロイドを始めました。まず1.96から2.14は改善されてるのでしょうか?ご基準値も下回ってますし、誤差位だと感じます。また8月1日にステロイド注射をし、その後3日に一度ステロイドを飲ませてますが、今日、粘膜便がありました。ピンク色です。粘膜便以外は本当に普通の便です。ステロイドを投与しても、すぐには治らないものでしょうか?8月1日はエコーも無く、内視鏡検査もお願いしましたが、状況から不要との事でした。獣医を変えたほうが良いかとも悩んでます。現状から考えられる先生もお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。



Re: 蛋白漏出性腸症につきまして

- 獣医師 岸田

2015/08/06(Thu) 19:03

No.4089

ハイジのママ 様

この度はワンちゃんのその後の経過をお教えいただき、ありがとうございます。
まだ時々粘膜便が出る状態が続いていらっしゃり、8月1日に再受診されたのですね。

アルブミンの数値が1.96から2.14に上がったことは、確かに改善傾向にあるとは思われますが、
時間を追って今後の経過をみていかなければ、まだ何ともいえないところかと思います。
粘膜便がまだみられることもあり、ステロイド治療も始められたのですね。
ステロイドの効果については、投与量や投与間隔によっても変わってきますので、
すぐに効果が出るとは言い切れません。
今後、症状の経過をみながら、投与量、投与間隔が適切かどうか評価を行い、
ステロイドの使用を調節していくのではないかと思います。

今後の治療をどうしていくのかについては、確かにとても悩むところだと思います。
今回の症状が一時的な腸の炎症によるものだった場合には
ステロイドによる治療で完治する可能性もあるかもしれません。
しかしながら、ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因として多いといわれる
腸のリンパ腫、腸リンパ管拡張症、炎症性腸疾患については、
いずれもステロイドや免疫抑制剤による治療で、ある程度症状を抑える効果は期待できますが、
長期的に良好な状態を維持していくためには、それぞれの疾患に対する特異的な治療が
必要となることがほとんどです。
困ったことにステロイドを使用すると、これらの疾患を鑑別するために行う生検の結果が
正確に出なくなる場合があるため、生検を行う前には休薬期間が必要になります。
また、症状が進んで、ステロイドが休薬できないような状態になると、
確定診断のための検査自体が難しくなってしまうこともあります。

そうとはいえ、内視鏡や開腹などによる生検には全身麻酔が必要となり、
麻酔や手術(生検)によるリスクもゼロではありません。
そのため、まずはワンちゃんに負担のない検査や治療を行い、経過をみることもあります。
ハイジのママ様のワンちゃんの場合、現在のところ一般状態もよく、悪化傾向も見られない
ことから、主治医の先生は今回はリスクを伴う詳しい検査を見送られたのではないかと思います。

今後の経過をよく観察していただき、「現在の治療でも便の状態や血液検査の値に改善傾向が
みられない、あるいは悪化傾向が見られる」、 「食欲や元気、体重等に変化が見られる」などの
様子があれば、体力が落ちてきてしまう前に、原因を探るための詳しい検査を受けて
いただいた方がよいのではないかと思います。

また、蛋白漏出性腸症の原因を調べるためのエコー検査や、内視鏡、開腹による生検材料の
採取には、ある程度熟練した技術が必要と言われています。
もちろん、一般の動物病院でもそのような技術をお持ちの先生はたくさんいらっしゃると思いますが、
そのような詳しい検査が必要になった場合には、この病気に詳しい先生のいらっしゃる病院や
大学病院などをご紹介いただいて、受診してみることも一つの方法かと思います。
ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因となっている疾患の診断法や治療法には
まだまだ獣医学的にはっきりしていない部分も多いため、
たくさんの症例を診ていらっしゃる獣医師の先生に診ていただき、アドバイスいただくことは
とても有効なのではないかと思います。

ハイジのママ様とワンちゃんをいつも、心から応援いたしております。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

暑さの中のご通院などで、お疲れのこともあるかと存じます。
ハイジのママ様におかれましては、くれぐれもお体をご自愛ください。
今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。



イベルメクチンについて

投稿者:わんちゃん

投稿日:2015/08/02(Sun) 20:24

No.4084

お世話になっております。親戚の家に、コリーがいるのですが毎年かかりつけの病院でフィラリア予防薬としてイベルメックを頂いています。そちらの獣医さんからは、予防薬としての用量ならば、副作用の可能性は低いと初めて薬を頂くときに、説明されました。あれから、だいぶ年月が経っていますが、その考えは、今でも妥当でしょうか?

Re: イベルメクチンについて

- 獣医師 霍田

2015/08/04(Tue) 12:40

No.4086

わんちゃん 様

全国的に厳しい暑さが続いておりますが、わんちゃん様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
コリーのワンちゃんのフィラリア予防薬についてのご相談でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内になりますこと、
何卒ご了承ください。

フィラリア予防薬として用いられるイベルメックの主要成分は、イベルメクチンと
パモ酸ピランテルです。
イベルメクチンは、フィラリア予防薬として使用されるお薬ですが、
パモ酸ピランテルには犬回虫や犬鉤虫の駆除効果があります。

コリーやシェットランド・シープドッグ、ボーダーコリーなどの
コリー系のワンちゃんでは、イベルメクチンによる副作用が強く起こってしまう
場合があります。
その理由としては、コリー系のワンちゃんでは、薬物が脳に入らないようにバリアの
役割をしている「血液・脳関門」に関わるMDR1遺伝子の欠損がある個体が多い
ためだといわれています。
そのため、コリー系のワンちゃんでは高濃度のイベルメクチンの投与で神経症状
などの副作用が出る可能性があります。

一般的に、イベルメクチンを体重1kgあたり50μg以上で用いるときは副作用の
可能性があると言われますが、フィラリア予防目的の場合、イベルメクチンは
体重1kgあたり6μgほどの低用量で使用されます。
そのため、コリー系のワンちゃんであってもフィラリア予防目的で使用する上では
一般的には神経毒性の副作用が出る可能性は低いとされております。
しかしながら、イベルメクチンは低用量であっても、コリー系のワンちゃんに
副作用が強く出るのではないかと心配して、使用をためらう飼い主様が
いらっしゃることも事実でございます。
ご心配であれば、ミルベマイシンやレボリューションなど、
イベルメクチン以外の薬剤をお選びいただくのもよろしいかと思いますので、
ご親戚の方のかかりつけの先生にご相談いただいてはいかがでしょうか。

また、ワンちゃんによってはお薬が原因で、下痢や嘔吐などの症状が
見られる場合もございますので、投薬の際には様子に変化がないか、
よく観察していただくことが望ましいでしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。



犬と猫の同居

投稿者:kei

投稿日:2015/07/31(Fri) 10:39

No.4083

こんにちわ
最近野良猫を発見し我が家で飼う方向なのですが現在9歳のだっくすがいます
仲良くできるか不安です
また猫を飼うことも初めてなのでトイレや爪とぎなどのしつけを教えてください
ちなみに野良猫は年齢不明ですが小さい子猫(メス)です
去勢を予定しています

Re: 犬と猫の同居

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2015/08/04(Tue) 12:26

No.4085

kei 様

暑さ厳しき折でございますが、kei様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。 
この度はご相談を頂戴致しまして、誠にありがとうございます。
9歳のダックスちゃんとお暮らしでいらっしゃり、子猫ちゃんをお迎えになる
方向でお考えとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、詳細なご様子が分かりかねますため、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

ワンちゃんにとっても、ネコちゃんにとっても、縄張りを守ろうとする本能は
たいへん強いものですので、先住のワンちゃんにとって、新しく迎える子が
決して縄張りに影響や脅威を与える存在でないと伝えることが、
たいへん重要でしょう。
例えば、ワンちゃんのお気にいりの場所に、突然、知らない子猫ちゃんがいたり、
その子猫ちゃんと大好きなママが楽しそうに遊んでいたら、
縄張りへの不安に、愛情を取られてしまうのではないかという不安も加わり、
子猫ちゃんに対して敵対心を持ってしまうかもしれません。
反対に、ダックスちゃんにとってお気に入りの時間に、例えばお食事のときに、
ネコちゃんの匂いのついたタオルなどを忍ばせるなどして、
ネコちゃんの匂いをふと感じる状況を作ることから始めると、
ネコちゃんの匂いを好ましいものをしてとらえるようになるかもしれません。

この様に、環境の変化の大きさをそのまま、ではなく、少しずつ、子猫ちゃんの
存在をダックスちゃんにとって好ましいものと結びつけながらなじませていくことは、
今後、良い状況を作っていくために、大きなポイントでしょう。
最初は、子猫ちゃんがダックスちゃんとは異なる空間でお過ごしになられるのも
よろしいでしょう。例えば、ネコちゃんをケージなどにお入れにいただくなど
なさってもよろしいでしょう。
このようになさりながら、ダックスちゃんがママと楽しく遊ぶ時間やお食事のとき
など、ダックスちゃんのお気に入りの時間に、ネコちゃんの存在をふと感じる様な
状況をお作りいただき、少しずつ一緒にいる時間を長くしていきます。

ネコちゃん用のケージをご用意いただくのであれば、ネコちゃんは高低差のある
場所を好みますので、2段や3段のケージなどをお選びいただくと、
これから先も長くお使いいただけるでしょう。
ケージの中に食事とトイレを用意してあげ、この場所が安心、安全な場所として
感じることができるようにしてあげましょう。

ネコちゃんもワンちゃんも同じように、狩りをしてきたどうぶつですが、
仲間で力をあわせて比較的大きなどうぶつを捕らえてきたワンちゃんとは異なり、
ネコちゃんはネズミなどの小さなどうぶつを単独で捕らえてきました。
この違いは、周囲とどのような関わり方をする習性かという点に影響があると
いわれています。ワンちゃんにとっては、群れの中で自分がどのような位置に
いるかということが重要なポイントであり、ネコちゃんは周囲に対する、というより、
ネコちゃん自身が快適であるか、安全が保たれ縄張りが確保できているか
が重要であるといわれています。

ワンちゃんであるダックスちゃんにとっては、ネコちゃんとの関係を作るにあたって、
自分が先住のワンちゃんとしてネコちゃんより優先され、群れの中での位置が
明確であることを示すと安心するかもしれません。
もちろん、相性は大きいのですが、ワンちゃんの居場所を明確にしてあげる
ことにより、ネコちゃんの存在を受け入れやすい状態を作ってあげると
よろしいでしょう。
優先順位の表し方は、具体的には、例えば、kei様が外出から帰宅なさった
ときなどに、名前を呼ぶのはダックスちゃんから、kei様が視線をむけたり
するのもダックスちゃんを先になさるとよろしいでしょう。
状況に応じて、ダックスちゃんとネコちゃんを引き離す必要があることも
あるかもしれませんが、周りが大きな声で叱ったりすることが、
ックスちゃんやネコちゃんを余計に興奮させてしまうことがあるかもしれません。
引き離す必要があるときには、枕やぬいぐるみなどを投げたり、
音を立てたりして、別のものに気をひかせて離すとよろしいでしょう。

ワンちゃんにとっても、ネコちゃんにとっても、小さなころから当たり前として
受け入れてきた存在にはあまり戸惑わないのですが、大きくなってから
出会う存在には比較的大きな戸惑いを感じる傾向があるようです。
例えば、ダックスちゃんが今までネコちゃんというどうぶつをあまり見かける
ことなく過ごしてきた場合、子猫ちゃんを同じ群れの仲間として受け入れる
までには、子犬ちゃんのときから子猫ちゃんとじゃれあって過ごしてきた
ワンちゃんより、時間がかかる可能性はあります。
時間はかかるかもしれませんが、「ネコちゃんがきてから、楽しいな、良い事が
あるな」とダックスちゃんが感じることができるようにしていただき、
お互いに無害な存在であることを理解させていただければ、、好ましい存在へ、
同じ群れの仲間という具合にと、少しずつ変わっていくことも多くみられます。
のんびりと、焦ることなく、見守っていただく姿勢が大切でしょう。

先にネコちゃんにとって高低差がある場所が必要だとお伝えいたしましたが、
キャットタワーや棚、たんすの上などがあると、ネコちゃんに豊富な運動量と
お気に入りの場所を提供いただくことができるでしょう。
また、ネコちゃんは恐いときなど、自分が隠れる場所があることは、
たいへん重要です。段ボールや布類などを利用いただき、楽しい隠れ場所を
用意してあげましょう。

<トイレのしつけについて>
ネコちゃんの体がちょうど上手く入り、快適で、好みのタイプの砂を使用した
トイレを、排泄しやすい場所に用意していただき、タイミングが合い、
その場所が排泄する場所だと理解させれば、ネコちゃんは一般的に粗相は
少ないといえます。しかしながら、トイレでオシッコをしようとしたときに、恐い、
びっくりした、などのことがあると、トイレそのものを嫌がってしまうこともあります。
トイレは、人やダックスちゃんがあまり行き来しない、ネコちゃんがいつも過ごす、
ゆっくりとできる場所を選んでいただくとよろしいでしょう。
フタのあるタイプのトイレなどもありますが、一般的にはフタのないタイプの
トイレを好むネコちゃんが多いようです。
自然で暮らすネコちゃんは、自分の排泄物に砂を掛けたりして、排泄をした痕跡を
隠します。砂のタイプは、ある程度の重みのあり、隠した感覚をもつことの
できるタイプを好むことが多く、紙タイプや木のペレットなどの軽いタイプの砂を
好まないネコちゃんは多いようです。

<爪とぎについて>
ネコちゃんは自分の匂いをつけて自分の存在を確認し安心しますが、
爪を研ぐ行為には匂いをつける機能があると考えられています。
ネコちゃんにとって、お気に入りのタイプの爪とぎがお家にあることはたいへん
重要です。木の皮の爪研ぎを好む子、ダンボールタイプが好きな子など、
ネコちゃんにより好みのタイプがありますので、いくつかのタイプを壁などに
垂直に用意しておいてあげ、爪とぎができているかを確認しましょう。

<飲水について>
ネコちゃんはもともと北アフリカの水が貴重な地域の出身であるため
なのでしょうか、体の機能にはお水を節約する傾向が強く、このため、飲水量が
少ないのですが、このことが泌尿器科の病気がネコちゃんに多いことと関係が
あるのではないかといわれています。
もちろんお水はダックスちゃんの健康管理のためにも必要ですが、ネコちゃんに
とっても、お水をお家の中に何か所かに用意いただき、いつでも飲みたいときに
飲める状態を作っていただくことは重要です。

<外で生活していたネコちゃんを家に入れることに関して>
今まで外で暮らしてきたネコちゃんも自分の縄張りを持ち、見張りや確認を
しながら生活をしてきました。
今まで生活してきた場所が気になり、外に出たがるかもしれませんが、
外で暮らしてきたネコちゃんも、家の中という縄張りに安心感を持つようになり、
その範囲が自分の生活のすべてだと思わせることで、お家の中だけで
生活するようになるネコちゃんもたくさんいらっしゃいます。
最初は外を慕ってたいへんかもしれませんが、外にいられなくて可哀想、という
ことではなく、「この状態があなたにとっていちばん安心な状態」というお気持ちで、
対応なさることが大切ではないかと存じます。
また、新しくお迎えになられる予定のネコちゃんは、まず病院さんで健康チェック
をなさっていただければご安心でしょう。
特に、お腹の虫や皮膚病など、ダックスちゃんやご家族にうつってしまうような
病気を持っていないかどうか、確認していただきましょう。


ネコちゃんをお迎えになられることが、ダックスちゃんにとって新鮮な刺激になり、
いきいきと楽しい生活になるとよろしいですね。
kei様とダックスちゃん、ネコちゃんの笑顔いっぱいの毎日を心から応援
いたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



初めて質問させて頂きます

投稿者:hanamama

投稿日:2015/07/29(Wed) 12:11

No.4075

この度若年性白内障手術を受けた6歳、ビーグルについてです。
術後の経過も良好で安定しています。
右目は通常の手術でしたが左目はあ脱臼が酷く水晶体を摘出しました。
網膜剥離のリスクが高くなる為レーザー治療を勧められましたが
予防的レーザー網膜凝固術の費用はどれ位掛かるのか、また右目も行った方がよいのか、行うならいつまでに受けるべきなのか教えて頂きたいです。
在住県には行える施設はなく、長野のどうぶつ眼科センターを紹介されています。よろしくお願いします。

Re: 初めて質問させて頂きます

- 獣医師 酒井

2015/07/30(Thu) 17:50

No.4082

hanamama様

本格的な暑さが続いておりますが、hanamama様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
6歳のビーグルちゃんが白内障の手術を受け、その後のレーザー治療についての
ご相談でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

hanamama様のビーグルちゃんは右眼を通常の白内障の手術、左眼は亜脱臼があり、
水晶体の摘出をしたということでございますね。
白内障は人では一般的に老人性の眼の病気として知られていますが、
ワンちゃんでは若年性白内障の発生がかなり多く認められています。
白内障は単に眼が白くなるというだけでなく、水晶体の濁りの程度により失明することもあり、
また、ブドウ膜炎や網膜剥離、緑内障といった合併症を引き起こす可能性も高い病気です。
特に若年性の白内障は数日のうちに急激に進行することもあります。
白内障の治療は内科的治療と外科的治療に分けられます。
内科的治療は点眼や内服薬によって白内障の進行を遅らせる目的で行われます。
外科的治療は、白内障によって障害されている視力を回復させるための唯一の方法で、
根治的な治療となります。

hanamama様のビーグルちゃんはすでに両眼共に手術を受け、術後の経過も良好とのこと、
何よりでございます。
ワンちゃんの眼の手術は、手術自体が成功しても、術後の管理がうまくできずに、
せっかくの治療が無駄になってしまう場合があるのですが、
hanamama様が充分に注意をして看護をされたため、順調に回復されているようですね。
この度、術後に網膜剥離のリスクが高くなるため先生からレーザー治療を勧められたということ
ございますね。
若年性の白内障を発症しているワンちゃんは、網膜剥離や緑内障といった他の眼疾患を発症
しやすい遺伝的な素因を持っている可能性が高いと考えられています。
また、白内障の手術後に、網膜剥離を起こしてしまうケースもあります。
せっかく白内障の手術によって視力を取り戻したにもかかわらず、今後発症の可能性が高い
網膜剥離で失明することは避けたいので、先生も予防的レーザー網膜凝固術をお勧めされた
のではないかと存じます。
先生にご相談いただくのが一番かとは思いますが、手術内容が異なるとはいえ、両眼とも白内障の
手術をしていることを考えますと、レーザー治療も両眼とも受けて今後の網膜剥離を予防して
いただくのがよろしいのではないかと思います。
レーザー治療は白内障の手術の際に同時に行ったり、術後の経過を見ながら数週間あけて
行う場合もあります。
ワンちゃんは眼に小さな異変があった際にも飼い主さんに伝えることができませんし、
注意をしていてもはっきりとわかる症状として認められないことも多いので、
もしレーザー治療を検討されるのであれば、手術をされた先生に術後の経過と一般状態を
見ていただいて治療する時期をお早めにご相談することが大切かと存じます。

また、費用につきましてはご案内いたしかねますため、かかりつけの先生もしくは
治療をお願いする病院さんへのお問い合わせをお願い致します。

暑さが厳しい中、他県の病院さんへご通院されることは大変かと存じます。
hanamama様もビーグルちゃんもくれぐれも熱中症に気をつけていただき、
今後も順調に回復されることを心よりお祈り申し上げます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



直腸炎について

投稿者:cavママ

投稿日:2015/07/24(Fri) 13:14

No.4069

去年の8月頃にも相談させて頂きました、cavママです。アビシニアンの一歳半の男の子です。その時の相談はお陰様で完治しましたが、新しく相談させて頂きます。鮮血の下血があり、獣医さんに行き肛門鏡で直腸炎と言う診断を受けて抗生物質で1度は下血も治まったのですが、また下血をしています。獣医さんは肛門鏡で見える所に傷があるけれど、腫瘍などはないとの事でした。便は最初は形のある便ですが、その後末端軟便です。今後どう対処したらいいのかお答え頂きたいです。cavは食欲もあり元気におもちゃでも遊び下血以外は問題ありません。宜しくお願い致します!

Re: 直腸炎について

- 獣医師 霍田

2015/07/28(Tue) 16:52

No.4073

cavママ 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
また、昨年いただきましたご相談につきましては完治された
とのこと、何よりでございます。
アビシニアンのcavちゃんの下血についてのご相談でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見しておりませんので一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承ください。

鮮血の下血が見られたため通院され、直腸炎という診断で抗生物質が処方された
のですね。一時改善したけれどもまた下血が見られるとのこと、
かかりつけの先生は確認できる部分に傷は見られるが、腫瘍などはないと
おっしゃったのですね。

ネコちゃんの口から入った食べ物は、食道、胃、小腸を経由して
消化され、栄養が吸収され、さらに大腸で水分が吸収されて便になります。
軟便や下痢がおこる原因としては、一般的に次のようなことが挙げられます。
・食事によるもの(食物アレルギーを含む)
・異物の摂取によるもの
・免疫性の疾患によるもの
・ウイルスや細菌感染によるもの
・膵炎、腫瘍などによるもの
・寄生虫感染によるもの
・肝臓疾患や腎臓疾患に伴うもの
・ストレスによるもの
また、状況によって出血を伴う場合もあります。
肉眼的に便の色が黒色あるいは黒褐色をしている場合には、上部消化管(食道、
胃、小腸など)からの出血を疑い、便に赤色の血液が混ざる場合は、
下部消化管(大腸)からの出血を疑います。
また、便の表面のみに血液が付着しているような場合には、直腸や肛門、
肛門周囲腺等からの出血を疑います。

下痢や出血が続く場合には、一般的には、糞便検査、血液検査、直腸検査、
超音波検査、レントゲン検査などを行い、必要に応じて造影検査、内視鏡検査、
アレルギー検査、生検(臓器や組織の一部を切り取って病理組織検査をすること)
などを行います。

cavちゃんは、すでに肛門鏡で検査していただいており、そこからの出血で
あることは確認されているのですね。またその診察の際、腫瘍などはない
とのことでしたね。
治療によって、直腸の傷が落ち着き正常に戻れば問題ないのですが、
今回再発したということですので、再度受診して、前回と同じ状況かどうかは
確認していただくことが大切です。
その診断結果によって、対処は変わってくるかとは存じますが、
cavママ様におかれましては、最近フードを変えたり、食べ慣れない食べ物を
あげたりしたということはございませんか?
そういった場合には今までのフードに戻したり、フード以外の食べ物をあげない
などで改善することもあります。
また、1日のフードの量を変えず、食事の回数を増やすことで、消化吸収が
しやすくなり、胃腸への負担が和らぐこともあります。可能であれば、
お腹の調子が落ち着くまで、1回の食事量を減らし、回数を増やしてみると
良いかもしれません。

また、下痢や下血の原因となる疾患は上述のように多岐にわたるため、
原因を明らかにして治療を行うことが難しいことも多く、
対症療法を行う場合もございます。
症状が続くようであれば、再度の診察の際にできれば新鮮な便をお持ちいただき、
糞便検査を行うこともよろしいかと思います。
内容によっては1回の検査で検出されない場合もあり、同じ症状なので、
すでにやった検査は必要ないとは限りませんのでご相談いただければと存じます。

cavちゃんは食欲や元気もあり、便以外は問題ないのですね。
そういった場合には、整腸剤の服用で腸内細菌のバランスを整えたり、
お腹に負担の少ない食事への変更したり、アレルギー除去食を試すなどの方法で
症状が改善される場合もございます。
直腸に傷があるとのことですが、一旦は症状が治まっていても、実は進行していて、
傷のように見えたところが潰瘍状になっているなど以前と変わっている可能性
もあります。炎症や出血の程度、また便の様子などによっては、抗生物質や
下痢止め、整腸剤などのお薬をもう少し続ける必要があるかもしれません。
また、お薬との相性もあるので、場合によっては投薬内容や回数などの変更が
必要なこともあります。
日常生活では、腸への負担を軽くするため、これからの季節では特に室温管理に
注意していただき、いたずらで誤飲するような物を届くところに置かないように
していただくことも大切です。

長期間にわたって頻繁に下血や下痢を繰り返すようであれば、詳しい検査が必要な
場合もありますので、かかりつけの先生とよくご相談いただくとよろしいかと
思います。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

これから暑さも本番ですが、お体をご自愛いただき
cavちゃんとお健やかに素敵な夏をお過ごしください。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



Re: 直腸炎について

- cavママ

2015/07/29(Wed) 16:04

No.4077

細かくご指示頂き有り難うございました。日曜日に心配なので獣医さんに行きました。とりあえず、もう一度抗生物質をあげて様子を見ることになりました。最初の便が少し硬いようで、それが通過するときに切れるのかと…。排便も1日おきにすることが多いので便が硬くなってしまうようです。毎日排便がないのは、ご飯の量が少ないのか色々考えます。ご飯もウエットフードをあげているので、水分が足りないということもないと思うのですが。1日おきの排便も便秘なんでしょうか?

私が心配すると余計にcavも神経質になってしまうようで、前回のお口の腫瘍のこともあり、神経質になりすぎてしまうようです。猫にも伝わってしまうんでしょうか?ストレスを与えてしまってるのかとも思います。

もう少し様子を見ることにします。有り難うございました



Re: 直腸炎について

- 獣医師 霍田

2015/07/30(Thu) 16:52

No.4081

cavママ 様

こちらこそ、ご丁寧にご返信いただきまして誠にありがとうございます。
日曜に再診され、抗生物質の投与で経過観察中なのですね。
最初の便が少し硬いことや、1日おきの排便についてもご心配なさって
いらっしゃるのですね。
確かに、硬い便が消化管を傷つけてしまう可能性は否定できません。
排便の際のcavちゃんの様子はいかがでしょうか。
トイレにいる時間が長かったり、便を出しにくそうな様子や、排便に痛みを伴って
いるなどということはございますでしょうか。
1日おきであっても、cavちゃんがストレスなくスムーズに一定量を排便できて
いれば、便秘とは言えないかと思います。
一方で、水分や食物繊維の摂取不足、運動不足、腸の蠕動運動が
弱まることなどが原因で、硬い便になったりスムーズに排便ができない
といった症状が出ることがございます。
また、毛づくろいの際に飲み込んだ毛が胃内で毛玉になることが原因であったり、
気温の変化などストレスが引き金となる場合もございます。

現在はウェットフードをお使いで、食事の量が少ない可能性をお考えなのですね。
確かに食事の量が少ないと、一般的には排便量も減る傾向にあります。
まずは一度、現在の食事量と、cavちゃんの体型や体重などが適当なのかを
ご通院の際にでも、かかりつけの先生にご確認いただいてはいかがでしょうか。

また、ウェットフードをあげていても便が硬めのようであれば、cavちゃんにお水を
もう少し摂取してもらうよう工夫していただくと良いかもしれません。
例えばウェットフードにぬるま湯を少しまぜ、スープのようにするなどという
方法です。その他にもお水の飲み皿を数カ所に置いたり、お水の温度を変えてみる
といった方法もあります。
お家の中のこの場所のお水が好き、というように、それぞれのネコちゃんによって
好みがあるようですが、cavちゃんには好みの場所や好みのお水はあります
でしょうか。
もしおありでしたら、「その場所にいけばいつでもお水が飲める」という環境を
作ってあげることも大切でしょう。

どうしても便が硬いということであれば、便の形状を整えるような整腸剤などを
お試しいただくということもありますし、硬い便が続くようであれば、
フードを変更することで改善する場合もあります。
また、「排便姿勢をとるけれども便が出ない」という便秘の際には、便を軟らかく
するようなお薬が必要となることもございますので、
フードの変更や整腸剤などが必要かどうかなども、かかりつけの先生にご相談
いただだくとご安心でしょう。

繊細な性格の猫ちゃんは特に、ご家族のいつもと違う様子を敏感に感じとります。
前回のお口の腫瘍の件もあり、cavちゃんのご様子にデリケートになられるのは
もっともでございます。
しかしながら、cavママ様がおっしゃるように、ご不安に感じられ心配そうに
cavちゃんを見ているcavママ様のご様子から、その不安が伝わってしまう可能性も
あります。
cavママ様におかれましては、ぜひ堂々とした落ち着いたご様子で、いつもどおりの
穏やかな表情を見せていただければと思います。
そのようなcavママ様のご様子を見て、cavちゃんも、何も心配することはないのだ
とわかり、心穏やかに過ごせるかと思います。

cavママ様とcavちゃんのお健やかな日々を応援しております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。