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シニア犬の散歩について
投稿者:てっちゃん
投稿日:2014/11/12(Wed) 22:38
No.3778
初めて質問させていただきます。 シニア犬の散歩の事ですが、愛犬は12月で12歳になります。MIX(ハスキーと柴のクオーター)の雄で体重24.5sです。 最近散歩の回数が減り、2日〜3日に1回になりました。この頃はハーネスと綱を持って行くと逃げるのです。半年前までは、散歩に行きたいと必ず、鳴いて知らせていましたが、そういう事もなくなり、朝・夕に行っていた散歩は行かなくなりました。 足にシカン(皮膚病)が出て痛くて行けないのかと思っていましたが、そうではなく先日庭に放していた所、勝手に放浪して家の前の道に粗相してしまいました。 犬の年を取ってきましたので、今後どう対処したらよいか、ご教授下さい。尚、食欲は普通にあります。
Re: シニア犬の散歩について
- ドッグライフカウンセラー 三留
2014/11/13(Thu) 15:57
No.3780
てっちゃん 様紅葉が町を美しく彩る頃でございますが、てっちゃん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。てっちゃん様のワンちゃんは12月に12歳のお誕生日をお迎えなのですね。12年前、ワンちゃんの産まれた日は寒かったのでしょうか。それとも、ポカポカと暖かな日だったのでしょうか。可愛い赤ちゃんだったのでしょうね。てっちゃん様やご家族のたくさんの大きな愛情に育まれてきたのですね。本当におめでとうございます。さて、この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。てっちゃん様のワンちゃんは、以前は大好きだったお散歩に行きたがらなくなったのでございますね。ご案内させて頂きたく存じますが、実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。ワンちゃんも人と同じで、年を重ね、シニアと呼ばれる頃になると、さまざまな変化がみられます。視覚や聴覚などの感覚器に衰えがみられ、周囲からの情報を得難くなりますので、不安を感じ、運動をすることを嫌がったり、恐がったり、やたらに甘えたがるなどの行動の変化につながることもあります。「これまでしてあげたら喜んだことなのに知らん顔をしている」、「最近愛想がない」、などということもみられますが、ワンちゃんはちゃんと周囲の働きかけに気づいていますので、今までと同じように働きかけを続けることも大切でしょう。ワンちゃんは不安なとき、飼い主様の表情をみることがよくありますので、周囲に対するワンちゃんに不安や自信のなさがみられたときもてっちゃん様は今までと変わらず、堂々と、自信満々な表情で、穏やかに接し続けてあげることが大切でしょう。また、自信をつけさせてあげるためには指示に従ったとき、また良い状態なときには、褒めていただくことはたいへん重要でしょう。加齢にともない、筋肉量が低下し、各種臓器の機能も低下しますので、以前と同じような運動に耐えられなかったり、粗相がみられたりするようになります。なお、人にみられる認知症もワンちゃんにもみられ、徘徊をするなどの行動がみられることもあります。また、狭いところに入りたがったり、排泄場所を間違えたりもします。さて、てっちゃん様のワンちゃんがお散歩に行きたがらないのは、てっちゃん様がおっしゃるように、肢間炎による痛みや不快感によるものかもしれませんね。あるいは、以前、体調が悪い、あるいは痛みがある、というときにがんばってお散歩にいった経験があり、「お散歩に行くと、また痛みを感じたり、辛くなるの」と不安に思い、次からお散歩に行きたがらなくなっていることも考えられます。てっちゃん様のワンちゃんは、ハーネスや綱をみると、後ずさりをするということですので、以前感じた、「痛みや辛さの記憶」が尾を引いている可能性もあるかもしれませんね。もし、ハーネスや綱が嫌な記憶とつながっているのであれば、ハーネスや綱をみせて、その後に好きなボールをみせたり、お気に入りのオヤツをあげるなど、少しずつ「ハーネスや綱と、ワンちゃんの好きなことを結びつける働きかけ」をなさるのも一つの方法でしょう。もし、病院さんからおもらいになられた塗り薬などがあれば、お散歩の前に肢間炎の患部に塗っていただくなどして、患部を守るようになさって、なるべく痛みを感じずにすむようにしてあげてください。痛みがある間はなるべく無理はなさらず、少しの時間であっても、ワンちゃんに「頑張ってお散歩に出たら、楽しかった」という経験をさせてあげましょう。上手に歩けたら褒めたり、話しかけたり、名前を読んだりなさって、「気持がいい」という感覚を思い出させてあげてください。加齢とともに、筋肉量は低下しますが、ある程度の筋肉量をキープし、また風や太陽の光を感じて日々を過ごすことはいくつになっても、ワンちゃんが瑞々しい毎日を過ごさせてあげるためには大切でございます。寝起きなどは特にうまく動けず、症状によっては寝起きに起き上がれないという事もあるかもしれませんが、玄関先で少し体を慣らしたり、庭で一緒に楽しく、気持良く過ごした時間の後にお気に入りの散歩道をお歩きになられるのもよろしいでしょう。少しであっても、お散歩が終わったら、「良く頑張ったね」、「楽しかったね」と褒めてあげてください。なお、ワンちゃんも加齢に伴い、足腰が弱るなどして、体を支えたり踏ん張れなくなることから、歩くのもようやく、となることがありますが、このような場合も、大判のタオルなどや市販の介護用品をご利用いただき体を支えてあげるとよろしいでしょう。このような加齢にともなう、ごく自然な変化に対しては、いたわりのお気持をもって、「できなくなったこと」ではなく「今できていること」を見つめていただくことが大切でしょう。例えば、お宅からお庭に降りる段差がワンちゃんにとって負担になっているようであれば、日曜大工でスロープを作っていただいたり、滑りやすいところにはマットを敷いていただくなど、ご家族様で相談をいただき、工夫をしていただくことも大切でございます。取り除ける痛みや苦痛は積極的に取ってあげて、少しでも快適に毎日を過ごさせてあげるためにも、シニアのワンちゃんの健康管理に際して、加齢による生理的な変化に体調不良や病気よる変化が紛れてしまわないように注意をしてあげることがたいへん重要です。若いワンちゃんでも、関節に違和感があったり、体がだるいなどが原因でお散歩に行きたがらなくなることがよくみられますが、「いつもこのあたりを触ると反応する」というような部位がないかを日ごろからよく観察をいただき、ご通院の際にでもかかりつけの獣医師さんにご相談をいただきながら体調管理をしていただくことが大切でしょう。ワンちゃんが高齢になっても、日常生活において飼い主さんとのスキンシップなどの刺激を与えることで、病気の発症予防・進行を遅らせることができる可能性があるといわれています。快適な温度や湿度を保ち事故が起こらないような安全な環境をご配慮していただけたらと存じます。 時節柄、体調管理が難しい頃ですが、てっちゃん様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛ください。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
アレルギー
投稿者:みきんこ
投稿日:2014/11/09(Sun) 17:24
No.3772
うちの子はアレルギーなのかよくかゆがっています。今はササミを茹でたものをカリカリに混ぜていましたが、アレルギーなのか鳥肉はダメなのかと思い最近は少しにしています。カリカリに混ぜるならどんなものがいいのでしょうか?
Re: アレルギー
- 獣医師 阿部
2014/11/12(Wed) 11:22
No.3776
みきんこ 様暦の上では冬を迎え、吹く風にも冷たさを感じるようになりました、みきんこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして、まことにありがとうございます。みきんこ様のワンちゃんが、よく痒がっており、お食事はササミをゆでたものをドライフードにまぜて召し上がっているとのことですね。アレルギーの可能性もご心配されており、鶏肉を与えて良いかどうか、また、混ぜるならばどのようなものが良いかお悩みでいらっしゃるのですね。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となることをご了承ください。みきんこ様のワンちゃんは、よく痒がっているとのことですが、ワンちゃんが痒みの症状を訴えている場合、次のような原因で起こっている場合が多くございます。・外部寄生虫感染(ノミ、疥癬、毛包虫 (ニキビダニ)など。)・細菌感染(膿皮症)・真菌感染(マラセチア、皮膚糸状菌症)・食事アレルギー・アトピー性皮膚炎その他には、皮膚の乾燥が原因の場合や、着せている洋服や首輪や胴輪、敷物やベッドの素材が合わない、シャンプーの問題(シャンプー剤が合わない、シャンプー剤の落とし残しがある、ごしごしこすって皮膚が傷ついている、お湯の温度が高すぎる)などのこともあります。的確な治療を行うためには、様々な検査を行い、原因をはっきりさせる必要がありますので、一度、痒みを引き起こしている原因が何かという点をお調べ頂くことも必要かと存じます。アレルギーとは、特定の原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機構が過剰に反応して、体に有害な作用が起こる状態のことを言いので、みきんこ様がご心配されていらっしゃるように、アレルギーが原因で痒みを引き起こしている場合、何に対してアレルギー反応をおこしているのか、アレルゲンの特定をすることが重要となります。ワンちゃんのアレルギーで多い抗原としては、食物、ハウスダスト、花粉、ノミなどがあります。症状として多いのは皮膚症状で、特に皮膚の柔らかい部分の痒みや発赤、湿疹などがよく見られます。食事が原因のアレルギーでは皮膚症状と同時に外耳炎や、嘔吐、下痢などの消化器症状をひき起こす場合もございます。食物アレルギーの治療は原因となる食物を除去した食事に変更することが重要となってきます。また、アトピー性皮膚炎では、環境中のアレルゲン(ハウスダスト、花粉、樹木や雑草など)にも反応して皮膚の赤みや痒みを発症します。そのため、治療はアレルゲンを除去することですが、環境中のアレルゲンを全て除去することは困難なため、たいていの場合、痒みを抑えるためにステロイド剤や抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤の投与が必要となります。なお、アレルゲンを特定するためには、パッチテスト、皮内反応、血液検査などの様々な検査方法があり、血液で調べることのできるアレルギー検査には次のようなものがあります。1. アレルギーの強度を調べる検査アレルギー反応の発生時に血液中に増えるリンパ球を検出することで、アレルギー反応が起こっているかどうかを調べます。数値で表すことにより、反応の強さを調べることができます。原因となるアレルゲンを特定できませんが、現在起こっている症状がアレルギー反応によるものかを確認したり、あるいは治療の効果を確認する際にも行います。2. IgE抗体を調べる検査血液中のIgE抗体を調べることで、何に対してアレルギーを持っているかを調べます。環境中のアレルゲン(花粉やハウスダストなど)や食物アレルゲンを同定するために行います。なお、IgE抗体の上昇がはっきりとあらわれないタイプのアレルギーについては用いることができません。※IgE抗体とは 体内に異物が入ってくると、それを防ぐために血液中に様々な種類の抗体と呼ばれるタンパク質ができます。アレルギーに密接に関係する抗体がIgE抗体です。3. リンパ球反応検査食物アレルギーのワンちゃんでは、IgE抗体ではなく、リンパ球によるアレルギー反応も関与している場合があります。リンパ球を介した反応を調べることにより食物アレルゲンの同定を行うことができます。なお、食物アレルギーの場合は、アレルギー反応が出る食材を極力避ける必要性がありますが、もう一つ重要な事として『交差反応』といわれるものがあります。例えばですが、みきんこ様のワンちゃんが「鶏肉」に対してアレルギー反応を起こす場合、鶏肉ではなく「鶏卵」を食べたときにアレルギー反応が出たりすることがあります。これは「鶏肉」と「鶏卵」のアレルゲンの構造分子が似ているために起こる反応で、抗体が「鶏肉」と「鶏卵」を識別できないから起こり、これを「交差反応」と言います。この交差反応アレルゲンは大変複雑で、すべての交差反応が解明されているかというとそうではないのが現状です。現在、報告されている交差反応の例としては、雑草のヨモギに反応がある場合、人参、セロリ、リンゴ、キウイ、メロンなどに交差反応があると言われております。また、ブタクサという雑草に反応がある場合には、メロン、スイカ、セロリ、バナナ、キュウリ、レタス、トマト、リンゴ、ズッキーニなどに交差反応があると言われております。このような交差反応がありますので、お食事をお選びいただく際には、アレルギー検査で問題が無いとはっきりとわかっている食材をご選択いただく事をお勧めいたします。上記をご参考にしていただき、ドライフードに混ぜる食材につきましては、ワンちゃんが何に対してアレルギー症状を引き起こすのかお調べの上、ササミを与えるかどうかなどの、お食事内容をお決め頂くのが良いかもしれません。また、みきんこ様のワンちゃんが普段食べているフードには総合栄養食と印刷されているかと思いますが、この総合栄養食はワンちゃんに必要な栄養をバランスよく含んでいます。一般的に、総合栄養食のフードに何かをトッピングしたりおやつを与えたりする場合には、栄養のバランスから考えると、一日に与える量の一割程度、多くても二割以内であることが推奨されていますトッピングしたり、おやつを与える時には、その分だけフードの量を減らすことになります。もし、ドライフードにトッピングをするならば、アレルゲンを特定した上で、食材をお選びいただき、ドライフードの量を調節することも必要かと存じます。たとえば、野菜はカロリーが低くダイエットの目的でトッピングされている飼い主様は多いようですので、キャベツや大根を細かく千切りにして生のままで与えたり、かぼちゃやブロッコリーなどを食べやすい大きさに切ってゆでたり蒸したりしてフードと与えてもよろしいでしょう。なお、カルシウムやマグネシウムといったミネラル分を多く含む食材は、摂り過ぎるとワンちゃんの体質によっては尿路結石などを引き起こす原因となることがあります。また、もともとは肉食動物のワンちゃんはお野菜の消化が得意ではないため胃腸に負担をかけることもあるようです。尿石症の病歴やリスクの少ないワンちゃんであれば特にご心配をなさる必要はないと思いますが、バランスよく食材を与えていただきますようお願い申し上げます。最近では、タンパク質をアレルギー反応の原因にならないくらいに小さくした「加水分解タンパク質」を用いたフードが販売されています。小さな分子に分解されたタンパク質は、抗体と反応しにくく、アレルギー反応が起きにくくなりますので、仮にみきんこ様のワンちゃんのアレルギーの原因となる抗原が含まれているものであっても、アレルギー反応が起きない可能性もあります。なお、アトピー体質のワンちゃんは、皮膚のバリア機能が弱く、刺激物質や細菌などの微生物、アレルゲンなどが皮膚に侵入しやすい状態になっていますが、この様な種類のフードはアレルギーが起こりにくくするための加工だけではなく、皮膚自体のバリア機能を高める成分が配合されているようです。かかりつけの動物病院で取扱っていらっしゃる療法食の中に該当するものがないか等をアレルギー検査の結果を見ながら、かかりつけの先生ともご相談いただき、サンプルなどで少量から試してみてはいかがでしょうか。また、掻くことによって皮膚のバリア機能が低下し、皮膚トラブルを起こしやすくなっている場合がありますので、痒がっている部分の皮膚に炎症や赤みなどがないかご確認いただき、皮膚炎の症状がみられるようでしたら、併せて診察していただく事をお勧めいたします。朝夕冷え込む季節になりましたので、みきんこ様とワンちゃんもどうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
フィラリア薬の飲み忘れについて
投稿者:あゆ
投稿日:2014/11/10(Mon) 12:54
No.3773
平素より、アニコム様にはお世話になり、感謝しております。タイトルにあります、フィラリア薬の飲み忘れにつきまして、ご相談させてください。実は、フィラリア薬を投与予定日から二週間、投与し忘れていたことに気づき、14日目の本日、薬を与えました。この間で、フィラリアに感染している確率は高いのでしょうか?ちなみに、投与予定日は 2014/10/29 実際投与日は 2014/11/10 です。心配で、どうして良いかわからず、また、動物病院も休診時間中なので、こちらに相談させて頂きました。回答を頂けますよう、宜しくお願い致します。
Re: フィラリア薬の飲み忘れにつ...
- 獣医師 酒井
2014/11/12(Wed) 09:36
No.3775
あゆ 様日増しに寒さを感じるこの頃ですが、あゆ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子などを拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。あゆ様のどうぶつさんが、フィラリア薬を投与予定日から2週間投与し忘れ、14日目になる11月10日にお薬を飲ませたということでございますね。この間にどうぶつさんが、フィラリアに感染した確率は高いかどうかご心配されているということでございますね。飲み薬によってフィラリア予防を実施されていらっしゃることから、ワンちゃんのフィラリア予防についてのご質問と推察し、以下に回答させていただきますこと、ご了承ください。フィラリア予防薬は、ワンちゃんが蚊に刺された時に体内に侵入するフィラリアの子虫を1ヶ月に1回まとめて駆虫することによって、フィラリアが成虫に成長するのを予防するお薬です。フィラリア予防薬で予防せずに感染子虫が成長すると、6ヶ月程で最終的にワンちゃんの心臓や肺動脈にフィラリア成虫が寄生してしまいます。その結果、右心不全をはじめ、肝臓、腎臓、肺などにも障害を起こし、命に関わることもある怖い病気がフィラリア症です。フィラリア予防薬で駆虫することができるのは、感染してから(蚊に刺されてから)2ヶ月程度までの子虫と言われています。それ以上子虫が成長している場合には、予防薬で駆虫することが出来ず、そのまま成長を続け、成虫になってしまう可能性がありますが、あゆ様のワンちゃんは通常のスケジュールから14日遅れて、フィラリア薬を飲ませていただいているとのことですね。その場合、万が一9月末の投薬後すぐに蚊に刺されてフィラリアに感染していたとしても、感染後1ヶ月14日までの子虫しかいませんので、11月10日に投薬していただいたフィラリア薬で、駆虫できている可能性が高いと考えられます。フィラリアの予防期間は、蚊が発生する時期によっても異なりますが、確実なフィラリア予防のためには、かかりつけの動物病院さんの指示に従って、スケジュール通りの予防薬の投薬がとても大切です。今回のケースでは、予防できていない可能性はかなり低いとは思われますが、念のため、かかりつけの先生にご相談いただければ幸いです。また万が一、感染子虫が成虫に成長し、子虫を産出した場合には、来春のフィラリア予防薬の投薬開始時に、投薬によってショック症状を起こす場合があります。こういった状況を防ぐために、年度はじめの投薬開始前にはフィラリア成虫の感染がないか検査を行うことが一般的です。血液検査により、フィラリア成虫抗原および産出された子虫(ミクロフィラリア)の有無がわかりますので、安心のためにも、必ず検査を受けられますようお願いいたします。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。少々風が冷たく感じるときもございますが、紅葉がきれいな季節です。あゆ様もワンちゃんとお散歩などお楽しみ下さい。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
薬物治療について
投稿者:みみこ
投稿日:2014/10/31(Fri) 13:07
No.3758
先日、噛み癖の事について、ご相談させていただきました。相変わらず、同じシチュエーション(自分がくつろいでいる時、ソファや座椅子や私達の膝の上にいる時になでられた時だけ)での唸りや噛みつきに近い行為は続いていますが、それ以外はその他はとても落ち着いた日々を送っています。その事について、先日ドッグトレーナーさんにご相談させていただきましたところ、「不安傾向が強く、自分でそれをうまく解決できないタイプ」と言われ、薬物治療を勧められました。フルオキセチン(商品名・プロサック)を3カ月服用ということでした。そこで少し精神を落ち着かせつつ、コマンドなどをしながらしつけていくという事でしたが、あまりに長期の事なので、躊躇している事も事実で、現在はまだ服用させてはいません。確かに、常にびくびくしているところはあり、他の人や犬の前では震えています。車に乗っても悲鳴に近い声をあげ続けます。何事も不安で怖がりである事は確かです。効果や副作用がほとんどないという事については、一応説明は受けましたが、いぬの薬物治療についてご意見をお聞かせいただけたらと思います。よろしくお願いします。
Re: 薬物治療について
2014/11/04(Tue) 17:29
No.3762
みみこ 様秋の深まりを日々感じるこの頃でございますが、みみこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子などを拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。先日ご相談がありました噛み癖について、みみこ様のトイプードルちゃんはくつろいでいる時、ソファや座椅子やご家族様のお膝の上にいる時になでられると唸ることや噛みつきに近い行為があるとのことですが、それ以外はとても落ち着いて過ごされているということでございますね。またドッグトレーナーさんにご相談されて、フルオキセチンによる薬物治療を併用しながら、しつけを行っていくことを勧められたということでございますね。フルオキセチンは選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)に分類される抗うつ薬の一種です。人のうつ病患者では、神経伝達物質であるセロトニンが減少していることがわかっており、このお薬は脳内のセロトニンの量を増加させる作用があります。セロトニンの増加は気持ちを和らげ穏やかにする効果があり、うつ病だけでなく、パニック障害や、強迫性障害のお薬としても利用されています。ワンちゃんにおいても、威嚇や攻撃を伴う問題行動の際の薬物療法として、このようなお薬を使用する場合があります。みみこ様のトイプードルちゃんは常にびくびくしているところがあり、他の犬や人に対して震える、車に乗った時に悲鳴を上げる、何事にも不安で怖がりということでございますので、薬物療法を併用することで、効果が認められる可能性はあるかと考えられます。しかしながら、問題行動に対して、薬物療法を併用した、トレーニングをする場合には、しっかりと専門家にアドバイスをしてもらいながら、進めていくことが大切です。ご説明を受けられたように、このお薬は比較的副作用は少ないとは言われていますが、トレーニングの進行具合によっては薬物の使用が数カ月に及ぶこともございます。また、併用できないお薬があり注意が必要です。まずは投薬前に、血液検査を含めた、トイプードルちゃんの健康チェックをきちんとしていただき、どれくらいの期間で、定期検診をしていくかなど、事前にかかりつけの獣医師の先生とよく相談し納得の上で投薬を開始するようにしましょう。また薬の効果はワンちゃんによっても異なりますが、1-2週間ほどで、効果が認められ、1カ月前後で、安定するのが通常です。期待する薬の効果を得るためには、薬の飲ませ忘れなどがないように十分注意することが大切です。そして減薬方法や薬をやめる時期もきちんとかかりつけの先生とトレーナーさんとみみこ様が連携して情報を共有し、トイプードルちゃんのトレーニングの成果と健康状態を合わせて判断していただくことが、行動修正への近道になるかと存じます。大切な家族であるワンちゃんが唸ったり、噛みつきそうになったりという行動を起こしてしまうと、ついつい、不安やしつけへの焦りがつのりがちですが、まずは、信頼できるトレーナーさんを交えかかりつけの先生とじっくり話し合い一番いいと思われる方法を選択いただき、時間がかかってもゆっくりいい方向へ進めるよう、心にも余裕を持ってトイプードルちゃんと接していただければと存じます。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスをうけたまわっておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。急な冷え込みに冬の訪れもそう遠くないことを感じるほどですが、みみこ様におかれましては風邪など召されませんよう、くれぐれもお体ご自愛ください。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
- みみこ
2014/11/05(Wed) 15:54
No.3765
このたびは大変参考になるお返事をいただきまして、ありがとうございました。不安に思っていた事が、解消されたように思います。もうあと2つだけ質問させていただきます。まず1つは、薬の常習性についてです。効果が認められて治療が終了した段階でもう今回のような症状と言うのは出ないものと考えていいのでしょうか?強い不安の症状が、薬を飲み終えた後何度も繰り返すと言う事はないのでしょうか。また、薬を出していただく際に、きちんと指示通り断薬に向かって薬を減らしていかないとリバウンドがあると言われたのですが、きちんと指示通り薬を減らして飲み終えた後は、リバウンドのようなものは出るという事はないと考えてよいのでしょうか。何度も申し訳ありません。よろしくお願い致します。
2014/11/07(Fri) 11:58
No.3770
みみこ 様この度はご丁寧なご返信をいただきまして、ありがとうございます。追加のご質問について回答させていただきます。まず1点目は「治療効果が認められ投薬が終了した後、再度症状がくり返すことがないか」ということでございますね。行動療法の薬物治療は、あくまでも補助的な役割を担うものでございます。そのため、薬物療法を行ったからといって必ずしも再発がないとは限りません。お薬を使用することによって恐怖心や不安な気持ちをやわらげ、落ち着いてコマンドに集中したり、周りの環境に慣れていくといった訓練を行いやすくします。どのようなことで不安や恐怖を感じやすいのか、原因を探り、かかりつけの動物病院さんとも相談しながら、トレーニングを進めながらその状況によって減薬していきます。不安に感じるようになったきっかけ、トラウマなどの原因や不安の強さはそれぞれのワンちゃんによっても異なるため、お薬の量や治療の期間は様々です。数ヶ月間投薬したら終わりと考えるのではなく、投薬をしながら、じっくりとトイプードルちゃんの状態に合わせた行動療法を進めていくことが再発を予防することにつながるのではないかと存じます。さて、2点目のご質問は、「薬を減薬、終了した後のリバウンドがないかと」のご質問でございますね。このお薬は神経伝達物質を調整しているので、「全くリバウンドがない」とも残念ながら断言致しかねますが、かかりつけの先生ともよくご相談の上、減薬するタイミングやスピードをご指導いただきながら、行うことで順調に治療を進めることができ、リバウンドが出る可能性を最小限に抑えることができるかと存じます。また、行動療法を専門とされる動物病院さんにご指導をお受けになることが有効な場合もございます。減薬の仕方などワンちゃんの落ち着き具合を見ながら、専門の獣医師の先生のご指導をお受けになりながら行います。何かお気がかりなことやご心配なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。時節柄、体調管理が難しい頃でございますが、みみこ様におかれましては何とぞお体ご自愛ください。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
排便の量についての相談です。
投稿者:シュナプー
投稿日:2014/11/03(Mon) 10:23
No.3759
この度は宜しくお願い致します。愛犬の排便の量について教えて頂きたく投稿致しました。犬種:MIX(ミニチュアスナウザー×トイプードル)性別:雄年齢:1歳6ヶ月体重:2.5kg餌:ドライフード。ラム肉ベースで複数の種類を混ぜています。餌の量:1日2回、各35g程 計70g程。ほぼメーカーの指示通り。与え方:各回ともに半分を水で軟らかくし、半分はそのまま。(月齢7ヶ月の頃に硬いままの餌100%に変えたら、嘔吐してしまったため今も継続)排便は基本的に散歩へ出た時にしています。散歩は朝と夜それぞれ30〜40分程。その時に3回ほど排便をするのですが(多い時は5回)、食べた量以上の糞をしているように感じます(笑)。そんな事は有り得るのでしょうか?また、これは普通の事なのでしょうか?便の状態は1回目は大きさ硬さ共に良好と思える状態で、回数を重ねる毎に軟らかく且つ細くなってきますが、拾えない状態までには至りません。この状況は数ヶ月前からですが、大変元気ですし体重の増減は有っても100g前後で心配するほどの事では無いのかも知れませんが、あまりにも便の量が多い為、与える餌の工夫をした方が良いのかと思い相談させて頂きました。お忙しい中申し訳ございませんが、宜しくお願い申し上げます。
- シュナプー
2014/11/03(Mon) 17:17
No.3760
追記餌は掛り付けの獣医師さんの指導により、1kg:1,000円以上のプレミアムと言われる分野のものを与えています。
Re: 排便の量についての相談です...
- 獣医師 山田
2014/11/05(Wed) 11:59
No.3763
シュナプー 様日に日に秋が深まる季節となりましたが、シュナプー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。1歳6ヶ月のワンちゃんの便量についてのご相談ですね。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となることをご了承ください。お口から入った食べ物は、食道、胃、小腸を経由して消化・栄養素が吸収され、大腸で水分が吸収されて便になります。便は、水分やはがれた腸内の細胞、腸内細菌、胆汁などの体内分泌液、摂取した食物で消化しきれなかった食物繊維などから形成されます。一般的に成犬の排便回数は1日に2〜3回ほどと言われておりますが、個体差があり、回数が多いワンちゃんですと1日に4〜5回ほど排便することもあります。さて、シュナプー様のワンちゃんは、多い時は5回ほど排便をして、食べた量以上の便をしているように感じていらっしゃるのですね。また、最初の便は大きさ・硬さ共に良好な状態ですが、回数を重ねる毎に軟らかく、且つ細くなっているのですね。便の量に変化が生じる・柔らかくなる・下痢を起こす場合には、消化不良などにより大腸からの水分吸収が上手く機能していない場合や、まだ水分吸収が不十分で、排泄される段階ではない便が、何らかの原因で排泄されてしまった場合などがあります。シュナプー様のワンちゃんの場合、お散歩時に最初は良い便でも、徐々に柔らかくなっていくとのことですので、お散歩による運動やお散歩中の緊張などが刺激となり、排泄されるべきでない便(もう少し消化管の中にとどまっているはずの便)が出てしまっている可能性も考えられます。それ以外には、食事内容や与える量によっても便量や柔らかさは変化致します。吸収効率の高いフードでは、便は硬く量が減少し、繊維質を多く含む吸収効率の低いフードでは便の量が増加する傾向がみられます。例えばダイエットフードなどは食物繊維が豊富に入っていることが多いため、便の量が増えることが多くなります。水分を含み、便のかさが増えるため見た目には食べた量以上の便をしているように感じることもあります。適量の食物繊維は便秘予防になりますが、摂取しすぎると腸が刺激をうけ、大腸で水分が再吸収される前に便として排出されるため、軟便や下痢になってしまうこともあります。 シュナプー様のワンちゃんはプレミアムフードを、かかりつけ医の先生の指導のもと、与えていらっしゃるとのことでございますね。先生の指導に基づき与えていただいておりますので、問題はないと思いますが、数ヶ月前から排便量が多くなってきており、便が徐々に柔らかくなってくると言うことですので、一度かかりつけの先生にも、現状のワンちゃんの便の状態を確認していただき、フードについてもご相談いただけたらと思います。便は健康のバロメーターと言われており、健康に問題があるときは便の性状に変化が生じることがあります。・「膜状のもの(消化管粘膜)が便に付着」→腸管の粘膜がはがれていることが考えられる・「表面の光沢が失われている」→消化管に滞留する時間が長く、便秘気味であることが考えられる。・「脂肪分が浮いている(多くは軟便)」→脂肪の消化異常や肝臓や膵臓に問題があったり感染症であることが考えられる・「腐敗臭や酸臭がする(多くは軟便)」→腸内細菌のバランスや消化機能に問題が生じていることが考えられる上述のように便の性状が変化する以外にも、便に赤いものが混じったり、黒色の便が見られたときや下痢便や軟便などがみられた場合には、消化器症状やその他の病気が隠れている可能性もありますので、かかりつけの動物病院さんの診察を受けていただいたほうがよろしいでしょう。シュナプー様のワンちゃんは元気もあり、体重の増減はわずかとのことですね。体重の減少などがなく、何よりでございます。シュナプー様のワンちゃんがいい便が続き、いつまでも健康でいらっしゃるようSお祈りしております。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
2014/11/05(Wed) 20:48
No.3766
山田先生早速の丁寧なご回答を有難うございました。昨日の朝より、試しにフードの種類を変えてみたところ便の量が減ったように感じます。先生のご回答によるフードの成分が違ったせいかも知れません。もし今後、様子が変わるようでしたらアドバイスに従い獣医師さんで受診するように致します。有難うございました。
2014/11/06(Thu) 17:08
No.3769
シュナプー 様この度はご丁寧に返信いただき、またその後のワンちゃんのご様子をお知らせいただきまして、誠にありがとうございます。フードを変更してみたところ、少し便の量が減ったように感じられたのですね。そうすると、フードの成分によって便量が変わった可能性も有るかもしれませんね。シュナプー様のワンちゃんが美味しく楽しくフードを食べ、便の量や堅さも安定した健康な便が続くことをお祈りいたしております。なお、ワンちゃんのフードを切り替えるときには、一度に替えるのではなく、全体の食事量のうち、新しい食事内容の割合を少しずつ増やすようにしていただくと、胃腸になるべく負担がかからないようにするためにも望ましいでしょう。気がかりなことや、ご心配なことなどがございましたら、いつでもお声掛けください。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。