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・回答までに数日いただきますので、緊急を要する場合(誤飲、頻回の下痢・嘔吐、おしっこが出ない等)は、すぐに動物病院を受診してください。 ・当掲示板での回答は、お申し出内容に基づく一般的な回答となります。 ・「ワード検索」にお悩みのキーワード(トイレ等)入れていただくと、過去の類似の回答をご確認いただくことができます。 ・ニックネーム、タイトル、コメント欄は全体に公開されますので、氏名や証券番号など、個人情報の入力はお控えください。
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ジアルジアについて
投稿者:まりにゃん
投稿日:2014/10/11(Sat) 09:00
No.3734
こんにちは。現在5ヶ月と3ヶ月の猫と暮らしています。2匹共、アニコムさんにはお世話になっております。この度、新たに子猫2匹を迎えることになったのですが、ブリーダーさんより検診でジアルジアが見つかり一週間の投薬が必要とのことでした。ブリーダーさんはジアルジアはよくいる虫で心配ないとのこと、一週間後に子猫たちを連れて来ると言ってますが大丈夫だと思われますか?ジアルジアは一週間で駆除根絶出来るものですか?猫はもちろん人にも移らないか?とか再発を繰り返さないか?とか心配不安です。今の猫たちの健康を守るため子猫たちは諦めるべきでしょうか?心配し過ぎ?ですか?アドバイスをよろしくお願いします。
Re: ジアルジアについて
- 獣医師 山田
2014/10/15(Wed) 16:17
No.3740
まりにゃん 様日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、まりにゃん様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。この度はご相談いただきありがとうございます。さっそくご案内させていただきたく存じますが、実際の猫ちゃんのご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。新たに迎える子猫ちゃんに、検診でジアルジアが見つかったのですね。まず、ジアルジア症について簡単にお話させていただきます。ジアルジア症はジアルジアと呼ばれる顕微鏡でしか見えない小さな「原虫」に属する寄生虫が猫ちゃんの小腸に寄生することによって起こる病気です。猫ちゃんが集団で飼育されている場所などで集団発生することが知られています。ジアルジアが猫ちゃんの小腸に寄生すると、小腸内で分裂をしながら増殖し、殻に覆われたシストと呼ばれる物質を便と一緒に排出するようになります。このシストが飲食物に付着あるいは混入して猫ちゃんの口に入ることで、ジアルジアに感染します。大人のネコちゃんは無症状のことが多く、子ネコちゃんでは水様性や粘液性の下痢が主な症状となります。症状が重くなると体重減少を起こし、発育不良の原因にもなりますので、抗原虫薬を投与してジアルジアの駆除を行います。また、ジアルジア症は、人獣共通の可能性のある寄生虫疾患です。人に感染したときの症状は無症状のものから、下痢や嘔吐・食欲不振などの軽度なもの、また、重篤化して栄養不良の状態になるものもあります。日本では、人のジアルジア症の多くは、海外で飲食物などを介しての感染といわれています。猫ちゃんから人へ直接感染するかどうかについては、証明されておりませんので、不明と言われております。念のために、ジアルジアに感染した猫ちゃんの糞便に触れる機会があれば、ご注意は必要かと思います。さて、まりにゃん様は、これから2頭の子猫ちゃんお迎えになるご予定で、お薬を内服して一週間ほどでジアルジアが完全に駆除できるかどうか、ご心配とのことでございますね。ジアルジアの駆除に用いるお薬ですが、一般的に内服薬となり、目安としては約1週間の投薬となりますが、場合によってはもう少し内服が必要な場合もあるかもしれませんので、今回のご相談の時点で、一週間で駆除できるとは断言できないのが現状でございます。また、再発を繰り返すのではないかとご不安なのですね。先にご案内致しましたとおり、ジアルジアには「シスト」といって、殻に包まれた形をしたものがあります。このシストは一度の検便で発見するのがなかなか難しいと言われていますので、完治したように見えて、実はこのシストが何らかの理由で増殖して、再発する可能性もあります。まりにゃん様におかれましては、今の猫ちゃんたちの健康を考え、子猫ちゃんたちを迎えることを諦めるべきかで悩んでおられるのですね。たとえば、前住猫ちゃんが子猫ちゃんだったり、免疫力が弱っていたり、体調が悪いときなどは感染する可能性があるかもしれません。ご心配とのことでございますので、少し時間的な猶予をもって子猫ちゃんのジアルジアが完治したことを確認してからお迎えになるのも方法かと思いますので、お迎えになるブリーダー様ともご相談いただけたらと思います。また、子猫ちゃんをお迎え後に、先住猫ちゃんの体調にいつもと違うご様子が見られた場合には、すぐにかかりつけの先生にご相談いただき、診察していただきましょう。また、ご家庭内での感染の予防としましては、排泄されたシストは熱湯や乾燥には弱いので、飼育場所などを熱湯で洗浄後、よく乾燥させることと、感染した猫ちゃんの便の取り扱いには十分に注意していただくことが重要となります。お迎えになる子猫ちゃんのジアルジアが一日も早く完治して、先住猫ちゃんとともに仲良くお暮らしいただけることを祈っております。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。寒暖の差が大きく、体調維持の難しい季節ではございますが、まりにゃん様におかれましてはくれぐれもご自愛いただきくださいませ。
犬の失明について
投稿者:にのさん
投稿日:2014/10/10(Fri) 22:20
No.3733
いつもお世話になっております。6歳のオスのチワワについて質問です。今年の7月に、右眼の異常(痒がる、シバシバする)を認めて病院に連れて行き、当初は角膜炎の疑いということで治療を受けましたが改善せず、専門病院にて検査したところ、白内障と緑内障、ぶどう膜炎、角膜炎等複数の合併症で、右眼はすでに失明してしまっていました。最初に痒がり始めてから失明が判明するまで、5日しかたっていませんでした。右眼は失明してしまったので、左眼の視力を大切にしたいと思っていますが、右眼について異常に気づいてから失明までがあまりに短かったため、左眼については、どんな些細な前兆も見逃さないようにしたいと思っています。すでに右眼が白内障や緑内障を発症していることを前提に、左眼については、のどのようなポイントに気をつけて観察すればよいのか、教えてください。また、右眼のレンズの内容物が漏れ続けているとのことで、ぶどう膜炎の症状も安定せず、専門病院で毎週高額の治療を続けており、正直なところ、この治療ががいつまで続くのか不安に感じていますが、治療の進捗や症状について、一定の目安のようなものはありますか。
Re: 犬の失明について
- 獣医師 酒井
2014/10/15(Wed) 16:14
No.3739
にのさん様秋の気配も日増しに色濃くなってまいりましたが、にのさん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?にのさん様の6歳の男の子のチワワちゃんが眼科疾患により右眼を失明してしまったため、残った大切な左眼についてはどのような点に注意して今後観察をすればよいかということと、治療中の右眼の予後についてのご相談でございますね。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますこと、何とぞご了承ください。にのさん様のチワワちゃんは眼科の専門病院で白内障と緑内障、ぶどう膜炎、角膜炎等複数の合併症と診断され、右眼の異常を認めてから動物病院を受診してたった5日間で失明が判明したということですね。症状に気づいてからの進行が速く、詳細はわかりかねますが、にのさん様のチワワちゃんは何らかの原因で白内障を発症し、その白内障が原因で起こる水晶体原性ぶどう膜炎(水晶体嚢から漏れ出た水晶体タンパクに免疫反応が起こり、発症するぶどう膜炎)を併発したのではないかと思われます。さらに角膜や眼球内に強い炎症が波及し、急激に眼圧が上がる急性緑内障を発症してしまい、残念なことに失明にいたったのではないかと推察されます。残った左眼を守るためには、あらゆる眼科疾患だけでなく、全身疾患についても早期発見、早期治療が非常に大切です。白内障、緑内障、いずれの病気も、片方の眼に発症があった場合、もう一方の眼に発症するリスクはかなり高いと言われています。にのさん様のチワワちゃんの左眼は、今のところ白内障の発症はない状態でしょうか?白内障は原因により分類されており、遺伝性、糖尿病、老化などの代謝性、外傷性、中毒性などがあります。もし遺伝性の白内障であれば、今後左眼に突然発症する可能性はかなり高いと考えられます。糖尿病のような原因疾患がある場合には、まずその病気の治療を行うことが大切です。外傷については未然に防ぐことは困難ですが、たとえば右眼を失明してしまったことで、家で過ごしている時にぶつけやすい場所や引っかかりやすいところなどがありましたら、柔らかいクッション素材のものでカバーしてあげるなど工夫されるといいかもしれません。また自分でお顔まわりを気にして足で掻いたり何かにこすり付けたりすることで目を傷つけてしまうこともありますので、顔まわりの皮膚病、虫刺され、外耳炎など耳の疾患にも普段から気を付けましょう。また、緑内障は遺伝性の原発性緑内障と、ぶどう膜炎など他の病気に続発する続発性緑内障に分類されます。遺伝性の緑内障の場合には、前触れなく発症しますので、次のような緑内障の症状に注意が必要です。・眼球突出または、眼球が正常よりも大きく見える・結膜・強膜(白眼の部分)の充血・強い痛みによる元気・食欲の消失・流涙・散瞳(瞳孔が開いている)一方、続発性の緑内障の場合、角・結膜炎、ぶどう膜炎など原因となる眼の病気を早期発見し治療することが大切です。緑内障の症状の他にも、眼ヤニが出る、眼を細めている、シパシパする、痒みがある、眼が濁ってみえる、暗いところを嫌がるなど眼に関して何か小さなことでも異常を感じたらすぐに病院さんに相談するようにしましょう。ワンちゃんの視力の低下は注意深く見ていないと気付かないことが多いものです。普段からチワワちゃんの行動をよく観察し、いつもは置いていない物にぶつかったり、慎重に歩くようになっていないかなどチェックするようにしましょう。定期的な眼圧測定は、緑内障を早期に発見するために効果的な方法です。また早期の白内障も肉眼ではわかりませんので、1-2カ月に1回程度、眼に何か症状がなくても、眼圧測定、スリットランプ検査などを含む定期検診で、チェックしていただけると安心です。また右眼の治療についてですが、今も水晶体嚢より水晶体タンパクが漏出している状態ということでございますね。ぶどう膜炎の症状が安定しないとのこと、ご心配なことと存じます。現在毎週、専門病院で高額な治療を行っているとのことで、治療がいつまで続くか不安とのことですね。治療の内容や経過がわかりかねますため、具体的な治療の進捗や症状もご回答するのが難しいのですが、治療中の経過や、今後の方針につきましては1度ご不安に感じていらっしゃることを担当の先生にご相談されるのが一番かと存じます。痛みが続き、ぶどう膜炎の治療が内服や点眼などでは維持できないようであれば、例えば眼球摘出や義眼の挿入などを検討する場合もあります。今後どのように右眼を維持していくのか、今後の展望はどのように考えられているのか、治療にかかる期間はどれくらいかといったことは飼い主様がしっかりと納得された上で治療を進めていくことがとても大切なことですので、ぜひ遠慮されず、お尋ねになると良いでしょう。左眼の定期健診につきましても、一緒にご相談されるとにのさん様のチワワちゃんの眼の状況に合わせた健診プランをご提案していただけるかと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。台風が過ぎ、一気に秋の冷え込みも増してきました。季節柄にのさん様におかれましても風邪など引かれませんようご自愛下さい。チワワちゃんの残った大切な左眼の健康を維持できますよう、そして、右眼の状態も早く落ち着きますよう願っております今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
犬の精神疾患について
投稿者:じゅんじゅん
投稿日:2014/10/10(Fri) 15:09
No.3732
いつも大変お世話になります。先日は素晴らしいアドバイスをありがとうございました。少し心が軽くなりました。トイプードル 1歳8カ月 男子はとにかくビビりで、家族がそばにいないと不安がります。家でゲージでのお留守番はできますが、トリミングサロンの預かりなどでは鳴き続けています。家でも、店でも迎えに行くと毎回興奮し、激しく喜びます。(時におしっこもします)家族の顔をなめまわります。毎回ものすごく興奮するので心臓に悪くないかと不安になります。夜は娘と一緒に寝ていますが、娘にだけ毎晩、ずーっと寝るまで口をなめ続けます。途中でやめさせても、また始めます。そのあとは安心したように寝ています。衛生上やめさせた方がいいのですが、なぜ娘にだけするのかわかりません。これは精神疾患でしょうか?かかりつけの獣医は「飼い主の性格に似るんです」などどいいます。私たちがしなければならないことは何でしょうか。躾をし直すことが必要でしょうか
Re: 犬の精神疾患について
- ドッグライフカウンセラー 三留
2014/10/15(Wed) 14:40
No.3738
じゅんじゅん 様秋の深まりを感じる頃でございますがじゅんじゅん様におかれましては、いかがお過しでしょうか。この度は、ご丁寧に温かいお言葉を頂戴いたしまして恐縮でございます。また、ご相談を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。早速ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことをご了承ください。じゅんじゅん様のトイプードルちゃんは、ご家族が傍にいらっしゃらないと不安そうで、トリミングサロンへお預けになる際、鳴き続けるご様子に、ご心配なさっていらっしゃるのでございますね。「群れ」という単位で生きてきた社会性豊かなどうぶつであるワンちゃんが、群れ(ご家族)から離れて独りで過ごすことに不安を感じることは、どのワンちゃんにも多かれ少なかれ、あるといえるのかもしれません。一人になることは、大したことではなく日常生活の一こまであるということ、ボクは大丈夫だと自信を持たせてあげましょう。ワンちゃんはそれぞれ、自分がした行動の後に、周囲に何があったかということをもとに学習し、自分で行動を選んでいきますので、ワンちゃんの行動の後に、飼い主様がどのような対応をしていくかが、ワンちゃんの行動を変える大きなポイントとなります。ワンちゃんはその場の雰囲気や、相手の感情などを把握する力の大変高い、共感力の高いどうぶつですし、自分が不安なとき、ちらりと飼い主様の様子をみて、飼い主様の様子から状況を把握しようとする傾向があります。トイプードルちゃんが不安そうなときほど、じゅんじゅん様やご家族の皆様は、堂々とした表情をお見せになることが大切でしょう。毅然と落ち着いた表情、的確な指示を通して、「ママたちが平気そうだから大丈夫なのかな」と感じさせてあげましょう。例えば、トリミングサロンへお預けになるときは、「大丈夫かしら」と心配そうにお預けになるのではなく、これからあることが素敵なことであるかのように、当たり前のように、余裕のある様子をトイプードルちゃんにお見せになるとよろしいでしょう。鳴いても振り向いたり、声をかけたりなさらず、さりげなくその場を立ち去っていただくとよろしいでしょう。お迎えにいらっしゃったときも、「よく頑張ったね」と笑顔で褒めていただいたり、ご褒美をお与えになるなどなさりながらも、どこかさりげなく振舞っていただくとよろしいでしょう。ご家族様がお出かけのときや部屋で独りにさせるときも、さりげなくお出かけや部屋を出るようになさり、戻っていらっしゃるときも、さりげなく振舞っていただくとよろしいでしょう。例えばお嬢様がトイプードルちゃんと一緒にお留守番をなさって、お母様が帰宅なさったときも、お母様のご帰宅をトイプードルちゃんが大喜びして興奮したとしても相手にせず、落ち着くのをお待ちいただき、「ただいま、お利口だった?」と声をかけていただくことで、落ち着いたら良いことがあったという経験をさせてあげましょう。また、この時、じゅんじゅん様がお声をおかけいただく順番は、まずお嬢様に、最後にトイプードルちゃんにお声をかけていただくとよろしいでしょう。このようにすることで、このお家ではトイプードルちゃんは守られ、頼る存在であることを教え、お嬢様とトイプードルちゃんとの立場をトイプードルちゃん教えていただくことになります。お散歩のとき、玄関の出入りも、じゅんじゅん様が先、トイプードルちゃんが後になさるのも効果があるかもしれません。トイプードルちゃんは1歳8ヶ月とのことですので、若く、元気いっぱい、どうしてもエネルギーが有り余っていますので、興奮しやすい傾向がありますが、このように、落ち着いた状況を作り、その後にうれしいことをしていただくことで、落ち着いてくるのを根気強く見守ってあげましょう。落ち着いたら良いことがあったと教えるため、「おすわり」などという指示を上手に利用なさってはいかがでしょうか。例えば、オモチャを持ってきて、「遊ぼう」というトイプードルちゃんに、「遊びたいのね。ママの言うこときけるかな?」と、「オスワリ」と指示をなさって、指示に従ったらオモチャで遊ぶようにします。このようになさることは、主導権をじゅんじゅん様が握ることにもなり、たいへん好ましいかと存じます。トイプードルちゃんは、興奮してオシッコをすることがあるのでございますね。よくウレションとか、ビビリションとかいいますが、興奮したとき、怖くて仕方がないとき、感情の起伏が大きいときにオシッコをするということも、若いワンちゃんや素直なワンちゃんによくみられます。このときも「あら」など声をあげたり、叱ったりなさらず、さっと片付けていただくほうがよろしいでしょう。トリミングサロンにお迎えにいらっしゃったとき、じゅんじゅん様の顔をみて、トイプードルちゃんが嬉しくて大騒ぎをしていても、トイプードルちゃんのテンションの高さに合わせることなく、ご家族様はテンションをいつものままに保つか、意図的に落としていただくとよろしいかもしれません。トイプードルちゃんは、トリミングサロンでのお迎えのときや、お嬢様と休むとき、ご家族様をなめることが大好きなのでございますね。ワンちゃんにとって、なめるという行動は安心できたり、落ち着いたりすることのできる魅力的な行動のようです。子犬ちゃんは、母犬の口元をなめて、食事を要求しますが、ワンちゃんが他の人やどうぶつをなめることは、愛着を表現する行動だといわれます。ワンちゃんにとって魅力的な行動であるだけに、ワンちゃんは、なめ始めると止まらなくなることもよくみられます。なめる行動、また、特定の方にだけ執着をみせるのは、比較的よくワンちゃんたちにみられる行動であり、精神的に問題があるという行動ではございませんので、ご安心ください。じゅんじゅん様やお嬢様への愛着行動ですので、叱るという訳にもいかず、困ってしまわれると思いますが、なめるとご家族様が「くすぐったいでしょ」などと声をあげることにより、なめると騒いでもらえる、楽しい、ということになってしまうことがみられ、ご家族の手などをなめることに執着するようになることもございます。あまりなめ続けて困るときには、他の用事があるという雰囲気で、さっと立ち上がってその場から離れてしまい、トイプードルちゃんの気持ちを、他のことに向けるようにされるとよろしいでしょう。お嬢様をなめるトイプードルちゃんの近くで、じゅんじゅん様がドアをガラリとおあけになったり、さっと、その場を通りすぎるなどなさるのもよろしいでしょう。なめることを止めさせるため、オモチャを与えたり、声をかけたりすることが、かえってなめることにご褒美を与えてしまうことにつながる場合がございますので、ご注意ください。ご高承のように、人とワンちゃんやネコちゃんなどの、他のどうぶつ種との間に病気が行き来しますが、このような病気を予防するためにも、なるべくお口の辺りはなめないようになさったほうが望ましいでしょう。例えば、お口をなめそうであれば、お嬢様が体の位置を移動なさって、お口以外のところをなめるように促すようになさってもよろしいでしょう。お嬢様をなめると安心して眠るということが、眠るときの儀式のようになっているのかもしれませんね。寝顔はさぞかし可愛いのでしょうね。一度に変えるのは難しいかもしれませんが、生活のリズムを変えてみるのも一つの方法でしょう。例えば、夕食後の団欒の後、いつもならこの状態でお嬢様のお口をなめて眠るというときに、お散歩や大好きな遊びなどをなさったり、自分のベッドやクレート、キャリーバッグがあれば、その中で休むように促してもよろしいかもしれません。しつけには遅いということはございませんし、特にトイプードルちゃんは若いワンちゃんでございますので、まだまだこれからでございます。ゆっくりと、ゆったりと、一緒に時間を楽しむようになさることで、だんだん落ち着いてくるかと存じます。若いうちはエネルギーがあふれ、テンションが高いので大変ですが、年を重ねたワンちゃんでは味わえない可愛さは格別ではないでしょうか。今の愛らしさを十分に味わってください。十分にお散歩をなさることは、トイプードルちゃんとのコミュニケーションのためにも良いですし、若いエネルギーを発散させるためにも、興奮やいたずらを鎮めることにもつながります。お散歩の心地よいこれからの季節、トイプードルちゃんとのお散歩をぜひ楽しんでいただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスをうけたまわっております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用ください。電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。じゅんじゅん様とご家族皆様が、お健やかに笑顔でお過しになられますことを心からお祈り申し上げております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
いぼ
投稿者:うめ
投稿日:2014/10/04(Sat) 04:42
No.3720
ポメラニアン7歳です。鼻の横に5mmくらいのいぼのようなものができ、赤黒くなっています。触っても痛がったりはしていません。悪いものでしょうか?大きくなりますか?
Re: いぼ
- 獣医師 霍田
2014/10/07(Tue) 17:44
No.3727
うめ 様朝夕は次第に肌寒く感じるようになってまいりましたが、うめ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ポメラニアンちゃんの鼻の横に、赤黒いイボのようなものができたとのことでございますね。早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますこと、何とぞご了承ください。ワンちゃんにイボのようなものができた場合には次のようなことが考えられます。1.皮膚、毛包などの炎症反応細菌や真菌、寄生虫などの感染、虫さされ、アレルギー、毛包の皮脂づまりなどによる炎症反応により、皮膚が腫れてイボのように見えるもの2.膿瘍(のうよう) 細菌感染が原因となり、袋状に膿がたまったもの3.良性の皮膚腫瘍皮膚組織球腫、皮膚乳頭腫などの良性の皮膚腫瘍によるもの4.悪性の皮膚腫瘍肥満細胞腫、扁平上皮癌などの悪性の皮膚腫瘍によるもの皮膚にイボのようなものが見られたとき、それが実際に、これらのうちの何なのかということは、外見だけで判断することはできません。実際に診断を下すためには、詳しく調べる検査が必要となります。検査は病変部位に細い針を刺して内部の細胞を採取して、腫瘤(できもの)が炎症によるものなのか、腫瘍であるのかを調べる針生検(バイオプシー)が一般的に行われます。この方法では、得られる細胞数が少ない場合など、悪性か良性かの診断がつかないこともあります。その場合、ワンちゃんの腫瘤(できもの)の最終的な確定診断のためには、手術などで腫瘤(できもの)を切除し、病理検査を行うこととなります。うめ様のポメラニアンちゃんのイボは5mmほどと小さいので、針生検を行っても診断がつかない可能性もあるかもしれませんが、腫瘍のようなものなのか、皮膚の炎症のようなものなのかの判断をしていただくためにも、一度、かかりつけの動物病院を受診されることをお勧めいたします。次に、今のイボのようなものが腫瘍だった場合について少しご案内いたします。腫瘍である場合は、通常は見た目や触診のみで、良性か悪性かを判断することは困難です。一般的に良性腫瘍の特徴としましては、病変部位の発育速度が比較的ゆっくりで、膨張性に増殖すること、転移するものが少ないことなどが挙げられます。悪性腫瘍の特徴としましては、病変部位の発育速度がはやいこと、病巣が周囲の組織に広がっていきながら(浸潤性)増殖すること、転移する可能性が高いことなどが挙げられます。しかし、このようなことはすべての腫瘍にあてはまるわけではありません。また、良性・悪性腫瘍のいずれの場合でも、腫瘤(できもの)が大きくなる可能性がございます。したがいまして、イボの大きさがどんどん大きくなってきたり、からだのあちこちに出来てくる、イボから出血する、ワンちゃんが気にしはじめる様子が見られましたら、早めに受診することをお勧めいたします。また、腫瘍以外の可能性が強く疑われ、病状が急を要するものではない場合には、診断的治療を行う場合もあります。この方法では、抗生物質や抗炎症剤などを投薬してみてイボのようなものが治癒するかどうかをみます。この場合、期待したような反応が見られず、治癒しない場合には、先ほどご案内したように、細胞診等の詳しい検査を行うことになります。現在、うめ様のポメラニアンちゃんのイボのようなものは、触っても痛がったりはしていないとのことですが、一度かかりつけの先生に診察いただき、その上で、詳しい検査や投薬の必要性の有無、経過観察などの判断を行っていただけたらと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。季節の変わり目ですが、体調を崩されませんようお気をつけ下さいませ。
- うめ
2014/10/11(Sat) 13:01
No.3735
ありがとうございました。翌日には消えておりましたため、様子を見ておりました。2-3日後にまた出ておりましたが消えました。今は出ておりません。次出た時に病院に連れて行こうと思います。
2014/10/15(Wed) 12:21
No.3737
うめ 様この度はご丁寧にご返信をいただきまして、ありがとうございます。承ったご様子から、うめ様の愛情に包まれ、幸せいっぱいにお過ごしのポメラニアンちゃんのご様子が目に浮かぶようでございます。うめ様とポメラニアンちゃんの幸せいっぱいの毎日をいつも応援いたしております。お気軽にお声がけください。今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。
しっぽの痙攣
投稿者:聖
投稿日:2014/10/05(Sun) 21:03
No.3725
1歳9か月の猫と暮らしています。ここ2,3週間のことなのですが、しっぽの先や後ろ足に無意識のようなピクピクと軽い痙攣のような症状が現れています。自分でも気になるようで、ピクピク動くしっぽを押さえつけたり頻りに舐めたりしています。私が気になり始めた頃だったと思うのですが、テーブルの下で物音で驚いた時に飛び上って頭をぶつけました。2,3回頭を振ってその後はいつもと変わりない生活をしていますが、最近のしっぽの動きを見て脳疾患?と不安になっています。普段は元気に走り回っていますし、フードも残すことなく水分も十分にとれています。排泄も問題なく、排尿は一日で2回程度、便は1回。下痢や便秘はありません。頻回なトイレ通いもありません。毛並みや鼻の渇きなど一般状態も気になることはありません。フードは尿管結石をしてから、ロイヤルカナンのphコントロールライトを、今年の2月から与え続けています。他に気になるところでは、食欲が強く人間の食べるものも口にすることが増えました。乳製品や甘いものが好きで、肥満傾向とも言われており糖尿病も心配しています。色々な可能性を考えて病院受診も視野には入れていますが、しっぽと足のピクピクの他は以前と全く変わりなく元気な様子なので、まず、こちらで相談して専門家から見ての可能性やそのことへのアドバイスを頂けたらと思い、投稿しました。よろしくお願いします。
Re: しっぽの痙攣
2014/10/07(Tue) 18:19
No.3731
聖 様すっかり秋も深まり、時折寒さを感じるこの頃でございますが、聖様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。聖様の1才9ヶ月になるネコちゃんが、ここ2週間ほどしっぽの先や後ろ足にピクピクという痙攣のような症状が起こっているということでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。症状として痙攣を伴う病気には、脳・神経の疾患の他にも、中毒、低カルシウム血症や低血糖、肝臓病など、さまざまです。聖様のネコちゃんはこのピクピクの症状以外では大変お元気にお過ごしで、食欲もあり、一般状態には異常が認められないとのことでございますね。普段の様子は全く変わらず、時折、本人が意図していないのに、しっぽの先や後ろ足などの身体の一部だけがピクピクという痙攣のような症状を示していることから、上に挙げたいくつかの病気の中で疑わしいものとして、てんかんの部分発作が考えられます。てんかんは全身がのけぞるように突っ張ったり、全身性の痙攣を起こすものから、身体の一部分だけが痙攣を起こすものまであり、その発作の時以外では、症状がなく普段通りに過ごすことができるのが特徴です。発作の程度や頻度も様々で、急激に症状が進行することもあれば、まれにしか発作が起こらないこともあります。通常頻度が少なく、しかも症状が軽度な場合には特に治療を行わず経過をみることが一般的です。また聖様のネコちゃんは乳製品や甘い物も好きで肥満傾向もあり、人間の食べものを口にすることも増えたとのことですので、脂肪や糖の代謝異常なども視野に入れて、一般的な血液検査や尿検査を受けられることをお勧めします。こういった検査で異常がなく、痙攣のような症状が続くようでしたら、その程度や頻度によっては先生とご相談していただき、MRIなどによる、脳の詳しい検査が必要になる可能性もあります。てんかんは腫瘍や外傷など原因がはっきりしているものと、特発性てんかんといって原因がわからないものに分類されます。原因がわかり、治療が可能なものであれば、まずは原因に対して治療を行いますが、原因がわからないもので、発作が頻繁または重度になってきますと抗てんかん薬で痙攣が起こりにくくなるようにコントロールを行います。ねこちゃんは、何らかの強いストレスにより、小さな刺激に対して、過敏な反応をするようになる場合があります。原因ははっきりしていませんが、こういった反応があまりにも過剰になり、異常に活発になったり、攻撃性を増してくるような場合にもお薬による治療が必要な場合があります。聖様のネコちゃんがピクピクしたしっぽを舐めたり、しっぽを押さえつけたりする様子が、もしかなりの興奮状態であったりエスカレートする様子があるようでしたら、注意が必要です。今は大変軽度な症状で、元気いっぱいのネコちゃんですが、ぜひお早めに今の症状を病院さんにお話しいただき、今後の経過の注意点、治療方針、検査の予定などをご相談いただければと思います。2-3週間ほど前からの症状ということですので、覚えている限り、症状が始まった前後の状況、痙攣の起こった時間、どれくらいの時間痙攣が続いたか、食前食後など食べた時間との関連がないか、食べた物と食べた時間なども書き出していただき、今後の症状の記録もつけていくようにしましょう。また、携帯やビデオカメラなどの動画で、症状を記録するようにして、先生に見ていただくと診断の助けとなる場合があります。アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。時節柄、聖様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。