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去勢後幼猫のフードについて
投稿者:のん
投稿日:2015/04/26(Sun) 15:19
No.3976
生後7か月で去勢し、現在8か月の猫のフードについてお尋ねします。現在キトン(〜12か月迄)のドライフードを上げています。もうじきキトンが無くなりそうなのですが、やはり生後12か月までは引き続きキトンを食べさせるべきですか?
Re: 去勢後幼猫のフードについて
- ペット栄養管理士 三留
2015/04/28(Tue) 12:42
No.3981
のん 様新緑の色増す季節でございますが、のん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。去勢を済ませた生後8ヶ月の、のん様のネコちゃんのお食事についてですね。早速お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。一部の品種では成長がゆっくりで成猫になるのが3歳くらいというネコちゃんもいますが、一般的には子猫ちゃんの成長は、個体差はありますが、7、8ヶ月くらいになると成長率も速度を緩め、概ね10ヶ月で成猫の体重に達し骨格なども成熟します。成長著しい子猫ちゃんの成長と健康維持のためには、栄養面でもカロリー面でも密度の高いキトン用のお食事を与えることが重要ですが、成猫になってからもこのキトン用のお食事を与えていると、今度は肥満を招いてしまいます。キトン用のお食事は一般的に目安として12カ月ごろまでとなっているものが多いですが、12ヶ月にこだわる必要はなく、体重の増加も落ち着き、骨格もしっかりしてきたね、というタイミングで成猫用のお食事に移行するのが一般的です。また、ネコちゃんが去勢手術をした後は代謝が変わることもあり太りやすくなりますので、去勢手術を済ませた後は、肥満を防止するために、去勢手術を済ませた子用のカロリーを抑えたお食事与える、以前より食事量を減らすなどの調整をすることが必要となります。のん様の猫ちゃんは8ヶ月とのことですので、そろそろ成長も落ち着き、しっかりとしてきた頃ではないでしょうか。また、去勢もされておりカロリーの調整も必要となってきますので、そろそろ成猫用のお食事や、去勢後の猫ちゃん用の、幼猫ちゃんにでも与えられる商品が販売されていますので、こういった商品に切り替えていくことを検討する時期にきていると思います。ただ、成長のスピードは個々のネコちゃんにより異なりますので、月齢だけで把握するのはたいへん難しいため、食事の切り替え時期については、一度かかりつけの動物病院さんで、ネコちゃんの体格を診ていただいた上でご相談されることをお勧めいたします。さて、ネコちゃんの一生にはお食事の内容や与え方を変更することもありますが、移行する際には急に変更するのではなく、1週間程度は時間をかけながら、少しずつ移行していくのが望ましいでしょう。例えば、今与えていらっしゃるキトンに少しずつ成猫用のお食事を加えながら、その配合する割合を変えていきながら、猫ちゃんの消化器官になじませ、いつのまにか成猫用の食事が100%になっていたというほうがよろしいでしょう。こういった移行に要するキトンがお手元にもうほとんどないのであれば、内容量のなるべく少ない小袋のキトンをお求めになり、残った分量をみながら、新しい商品をくわえて移行なさるのも一つの方法でしょう。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。8カ月のネコちゃんは好奇心旺盛でやんちゃでかわいいでしょうね。のん様のネコちゃんの健やかなご成長を心よりお祈りいたしております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
老猫が痩せてきた
投稿者:Yuyu
投稿日:2015/04/24(Fri) 15:00
No.3975
13歳の雌猫のことです。食欲・排せつ回数&量も以前と同じです。元気もあります。2月までは毛玉を含んだ嘔吐が月1回3月11日・18日・29日 それぞれ少量毛玉入り4月2日・4日・15日・18日それぞれ少量毛玉入り*4月15日は毛玉の量が多かったです。朝・昼・夕問わず前に比べ泣くようになりました。最近(気づいたのは4月に入って)お尻の肉が落ちて痩せてきました。ケージに入らないので病院に連れて行くのは難しいので心配です。病気でしょうか??
Re: 老猫が痩せてきた
- 獣医師 山田
2015/04/27(Mon) 16:31
No.3979
Yuyu 様春の日差しが心地よい頃ですが、Yuyu様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。早速ご案内させていただきたく存じますが、実際にネコちゃんの様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますこと、どうぞご了承くださいませ。Yuyu様の13歳の女の子のネコちゃんが、食欲・元気もあるのに、最近痩せてきたのでご心配とのことでございますね。また、2月は毛玉を吐いたのが1回でしたが、3月は3回、4月は4回と少し回数が多くなるとともに、朝・昼・夕問わず前に比べなくようになっているのですね。ネコちゃんの高齢期に見られる一般的な体の変化として、1.皮膚に張りがなく、フケが増える 2.被毛にツヤがなくなる 3.口臭が強くなる 4.食べているのに痩せてくる などがあります。これらは、中高年期になると、若い時よりも免疫機能が低下し、内臓の疾患や皮膚疾患などが徐々に増えてくるために起こります。また、行動の変化としては、1.睡眠時間が長くなった2.高い所に上がれなくなる3.徘徊する 4.粗相をするようになった5.怒りっぽくなった などが見られることがあります。Yuyu様のネコちゃんは、いつもと変わらずにご飯を食べているのに痩せてきているのですね。考えられる病気としては、ホルモン疾患の1つである「甲状腺機能亢進症」があげられます。甲状腺とは、甲状腺ホルモンを分泌する内分泌器官です。頚部に一対ありますが、通常は皮膚の上からは触ることはできません。この甲状腺が腫瘍化したり過形成になったりすることで甲状腺ホルモンの分泌量が過剰となった状態が甲状腺機能亢進症です。人間でいうと「バセドウ病」となり、ワンちゃんよりネコちゃんに多い病気で、特に中高齢のネコちゃんによく見られます。甲状腺ホルモンは体のほとんどの組織に作用して代謝を活発な状態にするホルモンです。このホルモンの分泌が過剰になると体の代謝が常に亢進して活発な状態が続くため、様々な症状が現れます。甲状腺機能亢進症では、以下のような症状がみられることがあります。・ 食欲が異常に増すが、痩せてくる(必要なカロリー量が増えるため食欲は増すが、基礎代謝が亢進するため痩せてしまう)・ 多飲多尿になる・ 性格が変わる(例えば、活発になる、攻撃的になる、落ち着きがなくなる、など)・ 眼がランランとするようになる・ イライラして毛づくろいを過剰にするようになるため、脱毛したり、毛づやが悪くなる・ 嘔吐・下痢・ 呼吸が速くなったり、心雑音、心拍数の増加がみられる(活発になった結果、代謝や酸素要求量が増えるため)・ 腫大した甲状腺が触って分かるようになるただし、このような症状がすべてあらわれるのではなく、ネコちゃんによってみられる症状は様々です。甲状腺機能亢進症の診断は、血液検査による甲状腺ホルモン濃度の測定で行います。ホルモン濃度の測定と同時にその他の血液検査も行うことが多いです。仮に、甲状腺機能亢進症だった場合、治療は内科的治療と外科的治療があります。内科的治療では甲状腺ホルモンの合成を阻害する抗甲状腺薬の投与、外科的治療では手術で甲状腺を取り出す方法がありますが、それぞれの治療法にはメリット・デメリットがありますので治療が必要な場合はかかりつけの先生とよく相談することが大切です。甲状腺機能亢進症以外の疾患では、例えば、「糖尿病」の初期症状として、飲水量が増え、尿量が増す多飲多尿や、食欲があるのに体重が減少する症状などが見られます。症状が進行すると血液中にケトン体という有害な物質が現われ、ケトアシドーシスという状態になり、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。また、高齢のネコちゃんで多い疾患に「慢性腎不全」がございます。これは、長い経過をたどり腎臓の働きが徐々に低下していくものです。初期には無症状な期間がありますが、その後、飲水量が増え、尿量が増す多飲多尿の状態となります。また、体重減少や嘔吐、貧血などの症状が見られ、尿毒症まで発展すると元気消失、下痢、痙攣などの神経症状も引き起こします。初期の腎不全では食欲の低下がはっきりと分からず、だんだん痩せていく場合もございますので、できれば、一度、かかりつけの病院で血液検査などをお受けいただけたらご安心です。Yuyu様のネコちゃんは、最近、毛玉を吐くことが増えていらっしゃるご様子なので、毛玉を吐くことについても少しだけご案内致します。ネコちゃんはご存じのとおり毛づくろいをする習性があり、ザラザラとした舌で全身をなめて身体をきれいにしています。その時に舌に引っかかった抜け毛を飲み込んでしまいますので、その毛を毛玉として吐いたり、便と一緒に排泄したりします。毛玉を吐くこと自体は病気ではありませんが、吐くときに胃酸や胆汁などの刺激の強い液体が食道や喉を通って逆流し、食道炎などの二次的な障害を引き起こしてしまうことがあります。そのため、毛玉はなるべく吐かせないようにすることが大切です。また、抜け毛の時期に多くの毛を飲み込んでしまい、被毛が消化管内にとどまり、吐くことも便と一緒に排泄することもできなくなると、「毛球症」という病気になる場合がございます。毛球症を予防するためには、1.ブラッシングなどを行い、飲み込む毛をできるだけ減らしてあげること2.毛球除去剤で、毛球を吐かせるのではなく便と一緒に排泄するように促すことです。Yuyu様のネコちゃんは食欲や元気は問題ないとのことですが、毛玉を吐く回数が少し増えているようですし、何よりも痩せてきているという事がありますので、なかなかケージに入らず、どうぶつ病院に連れて行くのは難しいかとは思いますが、できたら診察をお受けいただく事をお勧めいたします。最後とはなりますが、ネコちゃんがなかなか捕まらずに、病院に連れて行くことが難しい場合、大きな洗濯ネットにネコちゃんを入れてからキャリーに入れると、比較的スムーズにキャリーに入ることができます。また、外が見えない方がよろしいので、普段使っているタオルなどでキャリーを覆うと良いでしょう。さらに、可能であれば普段からキャリー内にベッドを置いたり、キャリー内でおやつを与えたりすることで、お気に入りの場所にしておくと、キャリーに対して良いイメージを付けることができます。そうすることで、病院へ受診する際にキャリーを出してきても、ネコちゃんが抵抗なく入りやすくなりますので、ご参考にしていただけたらと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今はとてもご心配だと存じますが、ネコちゃんの状態が落ち着き、Yuyu様家族の不安が少しでも軽減されますことをお祈り申し上げております。また、何か気がかりな事などがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
分離不安について
投稿者:こじはぐ
投稿日:2015/04/23(Thu) 17:47
No.3973
8歳のチワワを2頭飼ってますが、そのうちの1頭が飼い主のそばにるのに定期的に分離不安のような行動を起こします。・呼吸が異常に荒くなる・震える・トイレを間違える・普段行かないような場所に入りたがる(押入れやカーテン裏等)・ケージに入れると暴れて、金具を咬む共働きの為、留守番には慣れております。留守中に問題行動を起こす事は少ないですが、飼い主がそばにいる時は常に傍に寄り添いたがります。普段から、ある程度の距離感を保つよう心掛けてますが、2ヵ月に1度位のペースで発作のように問題行動を起こします。大体、いつも半日程度で収まりますが心配です。どのようにすると、落ち着きますでしょうか?
Re: 分離不安について
- 愛玩動物飼養管理士 三留
2015/04/27(Mon) 15:42
No.3978
こじはぐ 様風薫る頃でございますが、こじはぐ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。こじはぐ様の2頭のチワワちゃんのうち、一頭のチワワちゃんの行動にご心配をなさっていらっしゃるのでございますね。ご相談の内容に対しましてご案内をさせて頂きたく存じますが、実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。社会性の豊かな動物であるワンちゃんの行動は、ご家族の皆さまをはじめとした周囲とのやりとりなど、さまざまな経験がもとになります。また、このように、ワンちゃんは社会性が豊かであるがゆえに、家族という群れから離れたり、離れてしまうかもしれないということに不安を感じて、さまざまないつもと違う行動をします。この状態を分離不安といいます。 多かれ少なかれ、ワンちゃんには飼い主様と離れることに不安を感じる傾向がみられるともいえるかもしれません。しかし、その症状はさまざまで、軽い症状から中には投薬が必要となる場合もございます。こじはぐ様のチワワちゃんは、ご家族様がいらっしゃるときに、定期的に強い不安をあらわす行動がみられ、また留守番は上手にできるとのことですので、チワワちゃんにとって、飼い主様と離れることへの不安というよりも、過去に「恐い!」と感じた経験をしたなど、何か他の原因があるような感じがしましたが、何かお心当たりはございませんでしょうか。例えば、大きな風が吹いて雨戸がガタガタするのが恐かった、というような一時的な出来事や、新しくワンちゃんがきてから愛情がとられたような気がする、などという継続的な不安の蓄積というようなことも考えられるかもしれません。また、ワンちゃんは、強い恐怖を感じたものが目の前になくても、そのときと似た状況になると、「またあのときと同じようなことが起きるのではないか」と不安で仕方がなくなり、いつもと異なる行動をみせることもございます。このようないつもと異なる行動をチワワちゃんがみせたとき大切なのは、飼い主様はいつもと行動を変えない、ということでございます。チワワちゃんがうろたえているときほど、飼い主様は平然と、毅然と、何があってもびくともしない頼れる飼い主様であることをチワワちゃんにお示しいただくとよろしいでしょう。そんな飼い主様に守られているのだから心配しなくてもいいんだよと教えてあげましょう。余裕のある表情で、いつもと同じように、笑顔でお過ごしになられたほうがよろしでしょう。また、守られている気持ちを強くするためにも、「オスワリ」「マテ」などの指示をご利用なさって、こじはぐ様のいうことを聞いたら良い事があった、という経験を積み重ねてあげることも大切でしょう。また、なだめたり、なぐさめたりしないということも大切なポイントでしょう。いつもと違う様子に大丈夫、大丈夫と抱っこをしたり、構い過ぎると、逆に不安な気持ちをあおってしまう場合もあります。飼い主様が行動をかえず、平然とすることで、チワワちゃんが不安に思っていることがたいしたことではないよ、ということをお伝えいただくようにしましょう。チワワちゃんに変化がみられる状況や傾向がお分かりになってきたら、そのような状況でチワワちゃんにとって大好きな遊びをなさることも一つの方法でしょう。もちろん、可能であれば、そのような状況を作らないということもよろしいでしょう。ワンちゃんは、不安や恐怖を感じているときにオシッコをしてしまうことはよくみられることですが、生理現象である排泄については、失敗しても、叱ったり、声をかけたりすることで、余計に混乱させてしまうことが多くみられます。したがいまして、粗相をしても叱ったり、声をかけたりなさらず、何もなかったかのように、さっと片付けてしまったほうがよろしいでしょう。チワワちゃんは、いつもと違う行動がみられたときにケージの中にお入れになると、暴れて金具を噛んでしまうのですね。まず、チワワンちゃんにとって、ケージの中はお気に入りの場所にしていただき、日ごろから、入れば安心できる場所だと感じさせていただくとよろしいでしょう。ケージに入ったら大好きオモチャをお与えになる、ケージに入っているときに「お利口ね」と優しくお声がけいただく、ケージの中には大好きなこじはぐ様の香りのする使い古しのタオルなどをいれておくなどなさってはいかがでしょうか。さて、こじはぐ様の2頭のチワワちゃんたちのご様子はいかがでしょうか。一般的にですが、多頭飼育をなさる場合、先住のワンちゃんは縄張りを取られたような気がしたり、飼い主様の愛情を取られたような不安を感じる場合がございます。もし、不安な様子をみせるほうのチワワちゃんが先住のワンちゃんであれば、こじはぐ様をはじめとして、ご家族様の皆様がお声をかけたり、視線を向けたりなさる順番や食事の順番、お散歩時の歩く順番など、生活の中で、全てにおいて先住のワンちゃんを優先していただき、先住のワンちゃんがより順位の高いワンちゃんであることを飼い主様が認めていることをはっきりとワンちゃん達にお示しになることも大切なポイントでしょう。また、こじはぐ様の愛情はちゃんとチワワちゃんに注がれていることを示すためにも、先住のチワワちゃんと一対一の時間をお作りいただき、体を優しく撫ぜて、スキンシップをお取りいただくことでリラックスした安心できる時間をお作りいただくことも大切でしょう。もちろん、後からお迎えになられたワンちゃんにも、同じようにこじはぐ様に深く愛されていることを示すために、たいへんではございますが、時折一対一の時間を作っていただくことは大切でございます。ワンちゃんは一般的には、少しでもたくさん構ってもらい、たくさん愛されたいというどうぶつですので、いつもと異なる行動がみられたときに声をかけたり、構ってもらえたような感触をワンちゃんに与えてしまうと、余計にこれらの行動を強めてしまうこともございます。困った行動をしたときには知らん顔をなさって、良い状態のときにしっかりと「愛されて幸せだな」という満足な時間を作ってあげることも大切なのかもしれません。このように、何らかの不安により行動に変化がみらたきときには、原因となることを取り除いたり、原因となることをワンちゃんにとって好きなことなどと結びつけて記憶付けることにより、恐怖や不安を和らげていくことが一般的です。ただし、行動の変化が体調不良による場合も中にはございますので、例えば、震えるという行動がみられるときには、強い痛みがあったり、熱がある場合もございますし、呼吸が異常に速くなるときには循環器疾患であったり神経や脳に疾患がみられる場合も中にはございます。病気が隠れている可能性もございますので、まずはかかりつけの獣医師さんにご相談をいただくことをお勧めいたします。そのときの様子を携帯電話の動画などでお撮りいただき、獣医師さんにおみせになり、ご相談をいただくとよろしいでしょう。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスをうけたまわっております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。一日の気温差が大きく体調管理の難しい時期でございますが、こじはぐ様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます
皮膚の爛れ
投稿者:ミッキーマッスル
投稿日:2015/04/22(Wed) 16:30
No.3971
トイプードル2歳を買っているのですが、自分の両方の前足(脇を付近)等を噛んで皮膚が真っ赤に爛れて瘡蓋みたいになっております。特に餌を食べ終わった後によくします。足の裏や後ろ脚も噛みますが前脚がひどいです。餌を食べ終わった後で、舌で自分の口の周りを掃除しているのでその延長であちこち甘噛みしているので、食後の掃除をしているのかと思っていたのですが、餌でアレルギーが出ているのかともおもいます。それともストレスでしょうか?食後すぐによくします。どうか教えて頂きたいのですが。
Re: 皮膚の爛れ
- 獣医師 霍田
2015/04/24(Fri) 14:57
No.3974
ミッキーマッスル 様この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。2歳のトイプードルちゃんが、特に前肢を噛んで皮膚が爛れてしまっているのですね。お問合せにつきましてご案内させていただきますが、トイプードルちゃんの実際のご様子を拝見していないため、一般的な案内となりますことをご了承下さい。自分の手足を噛んだりなめたりするワンちゃんは多く、そのことで悩まれている飼い主様はたくさんいらっしゃいます。ワンちゃんが自分の手足を噛んだりなめたりする原因としては、主に次のようなことが挙げられます。1.退屈しているお留守番や飼い主様に構ってもらえないときなどに、暇つぶしに自分の手足をなめてしまう場合があります。2.皮膚が炎症を起こしている炎症に伴う痒みや違和感から、噛んだりなめたりしてしまうこともあります。炎症を起こす原因としては、細菌や真菌の感染、アレルギーなどが挙げられます。3.気持ちを落ち着かせるための行動不安やストレスを感じているときなどに、気持ちを落ち着かせるために自分の手足を噛んだりなめたりする場合があります。4.飼い主さんの気をひこうとしている以前噛んだりなめたりしたときに声をかけてもらった経験があると、「噛んだりなめたりすると飼い主さんが構ってくれる、注目してくれる」と思うようになり、頻繁に行ってしまうこともあります。5.エネルギーが発散できていないお散歩などで十分にエネルギーを発散させてあげることで噛んだりなめたりする行動を抑えることができる場合があります。上記のいくつかの原因が重なって、噛むようになっている場合も考えられます。原因がいずれであっても、噛んだりなめたりすることによって皮膚に唾液がついたり、皮膚が刺激されることによって、細菌感染を起こしやすくなります。それにより痒みが生じ、さらに噛んだりなめたりするという悪循環を起こします。もともと皮膚に問題がなくても、なめることによって皮膚炎を起こしてしまうこともあり(舐性皮膚炎)、これは治りにくく、厄介な病気です。また、習慣化してしまっていると、やめさせるのが大変な場合もあります。対処法として、まず、なめている部分に炎症などがある場合は、治療により痒みや違和感を取り除くのが第一です。原因に応じて、抗生物質や抗真菌剤、炎症や痒みを抑える消炎剤などが使われます。完全に舐めさせないために、一定期間、エリザベスカラーを装着することが有効な場合もありますが、痒みや炎症がある場合にはその原因を取り除くことを同時に行わないと、痒いところに触れられないストレスがたまってしまうことがありますので、注意が必要です。また、噛むことにより付着する唾液をこまめなシャンプーで洗い流すことが有効な場合もあります。その際、シャンプー剤は低刺激のものを使用し、30℃ほどの低温のお湯で洗ってあげましょう。洗った後は患部を刺激しないように注意していただきながらよく乾かしてあげることも大切でしょう。お留守番の時などに退屈で噛んでしまっている場合には、長時間遊べるおもちゃを与えておき、普段のお散歩や遊びの時間に十分体力を使ってエネルギーを発散させてあげるとよいでしょう。また、不安感やストレスが原因でなめていることが疑われる場合には、その原因を探ってできる限り改善してあげることが必要です。また、なめるのを止めさせようと声をかけることが、かえってなめることにご褒美を与えてしまう結果になる場合もございますので、止めさせたいときには、ミッキーマッスル様はさっと立ち上がってドアをあけたり、「あら、何かしら」などとおっしゃって他のことに気をひくとよろしいかもしれません。また、止めさせようとオヤツやおもちゃで気をひくと、なめると良いものがもらえるということになってしまうこともありますので、必ず手足をなめていない状態のときに与えるようになさったほうがよろしいでしょう。トイプードルちゃんがいつもお食事の後になめるのが習慣になっているのであれば、お食事が終わった後、お口周りなどを拭いてきれいにしていただき、手足をなめ始める前に、他の行動をさせてあげるのも一つの方法でしょう。食後ゆっくりとすることは消化にも良いことですので、例えばソファに座るミッキーマッスル様のお膝に乗せて、体を優しくなでてあげるというようなトイプードルちゃんにとって、特別に心地よい時間にされてはいかがでしょうか。ミッキーマッスル様のトイプードルちゃんのように、噛んでいる部分に赤みや痂皮(かひ:かさぶたのこと)など炎症反応が見られる場合、痒みや炎症を抑える治療を行わないと、噛むことをやめさせるのは難しいかもしれません。トイプードルちゃんは、炎症があり、痒みがあるために噛んでしまうのか、噛むから炎症が起こってしまったかはわかりかねますが、食後すぐに口の周りの掃除の延長であちこち甘噛みをしていたということであれば、始めは習慣だったのかもしれません。しかしながら、現在の様子として皮膚に赤みや爛れなどが見られるとのことですので、痒みや違和感などにより、余計に気にして噛んでしまっていると思われます。また、ミッキーマッスル様がご心配されている食物アレルギーが疑われる要因としては、季節に関係なくかゆがる(なめる、噛むなど)、口や目のまわり、背中などに炎症がある、便の回数が多い、1歳までに初めての症状が見られるなどです。食物アレルギーの症状としては、皮膚炎の他にも下痢や嘔吐などが見られることもあります。ワンちゃんのアレルギーの中で、純粋に食物がアレルギーの原因となる例は多くはないのですが、アレルギーとしては他にも、アトピー性皮膚炎、接触アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎などがあります。アレルギーは細菌感染や炎症、ストレスやその他の要因など、複数の原因が重なって、より強い症状を起こすこともあります。また、アレルギーを持っているワンちゃんの場合、皮膚のバリア機構が弱く、刺激物質や細菌などの微生物、アレルゲン(アレルギーの原因物質)などが皮膚に侵入しやすい状態になっていて、皮膚のトラブルを起こしやすくなっていることがあります。いずれにしても、まずはかかりつけの病院で、トイプードルちゃんがいつからなめるようになったか、どこを一番噛んだりなめたりするか、悪化しているかどうかなどの状態を獣医師にお伝えいただき、必要に応じてアレルギーの有無などについても検査をお受けいただければと思います。その結果、アレルギーの原因となっている食物などが分かれば、摂取しないようにフードで調整いただければと思います。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。トイプードルちゃんの症状がよくなり、ミッキーマッスル様がご心配なくお過ごしになりますよう、お祈りいたしております。気温差の大きい季節でございますので、ミッキーマッスル様におかれましてもお体ご自愛ください。今後とも、アニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
前足の跛行
投稿者:テト
投稿日:2015/04/21(Tue) 15:56
No.3966
昨日から前足の跛行があります。昼間だけで、起床時や散歩も普通です。怪我や腫れなどはなく、前足の右・左と都度変わります。どうしたらよいでしょうか?犬はMIX(ポメラニアン×ウエスティ)4歳♀ 去勢済み 5Kgです。2歳の時も後ろ足に一時的に跛行があり動物病院で異常なく、1日のみで症状はなくなりました。
Re: 前足の跛行
- 獣医師 酒井
2015/04/23(Thu) 12:24
No.3972
テト様穏やかな日差しの中、ワンちゃんとのお散歩が気持ちいい季節になりました。テト様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。テト様の4歳の女の子のわんちゃんが前肢の跛行があるため、どのようになさったらよいかとのことでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。テト様のワンちゃんは2歳の時に、後ろ足に一時的に跛行があり動物病院を受診したところ、異常は認められず、症状も1日でなくなったということでございますね。今回は起きたときや、お散歩のときには普通に歩くことができるのに、昼間だけ前肢に跛行があり、症状が右の跛行、左の跛行と都度変わるということでございますね。前肢跛行の原因は様々ですが、例えば、肩関節の脱臼や亜脱臼、二頭筋腱損傷のような腱の断裂や、炎症、肩関節不安定症、変形性関節症、免疫介在性関節疾患、頸部の椎間板ヘルニア、肢端の皮膚炎などが挙げられます。昼間だけであっても、跛行の症状がある場合は、まずはジャンプをしたり、走ったりすることがないよう、なるべく安静に過ごすことが大切です。現在怪我や腫れはないとのことですが、関節や神経の異常は、病院で検査をしなければ、わかりませんので、症状がすぐに落ち着かないようでしたら、なるべくお早めの受診をお勧め致します。病院では通常触診を行い、何か小さな異物(とがった小石、ガラス、植物の種、木片など)を踏んだりしていないか、皮膚炎はないか、前肢の関節に異音がないか、筋肉や骨に腫れがないか、痛みがないか、頸の動きは正常かなどチェックします。また、状況によっては神経に異常がないのか神経学的検査を行い、さらに必要な場合にはレントゲンの検査などを行います。症状の悪化が認められなければ、安静にして消炎鎮痛剤などを内服することで様子をみる場合もあります。また、内科治療に反応せず、経過が思わしくない場合には、さらにMRI検査などの精密検査が必要になる可能性もあります。右前肢、左前肢と跛行の足が都度変わることにつきましては、最初片方の前肢に違和感や痛みがあってかばっていたため、反対側に無理がかかり、どちらの跛行も見られるという可能性もありますし、いずれも同時に異常が生じ、ある時に片方の跛行が目立ち、ある時には反対側が目立つということもあるかと存じます。起きがけではなく、しばらく体を動かした後の昼間に症状が顕著になるとのことですので、一時的な腱などの炎症なのかもしれませんが、症状が軽度の内に普段通りの生活をして無理がかかり、急激に悪化することもありますので、まだ症状があるようでしたら、お早めに先生にご相談されると安心です。なお、以前のように、1日で症状が治まるということであれば、1週間ほど再発がないかよく注意して観察し、安静に過ごしていただければ問題ないかと存じます。テト様のワンちゃんの症状が1日も早く落ち着きますようお祈り申し上げます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。