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クッキーのおしっこ、甘噛みにつ...
投稿者:クッキー
投稿日:2015/10/25(Sun) 15:02
No.4176
今日、3回目のワクチンが終わり、生後3ヶ月目です。サークルの中では、トイレで、きちんとおしっこしてくれるのですが、外に出すとなかなか、成功しません。甘噛みも、色々試しましたが、遊び半分で、なかなか治らず悩んでいます。何かいい方法はないでしょうか。
Re: クッキーのおしっこ、甘噛み...
- 愛玩動物飼養管理士 三留
2015/10/28(Wed) 16:13
No.4178
クッキー 様清秋の頃でございますが、クッキー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。クッキー様の子犬ちゃんは、爽やかな季節を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。さて、この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。早速、ご案内をさせていただきたく存じますが、一般的なご案内となりますことをご了承ください。【トイレのしつけ方について】子犬ちゃんは、サークルの中ではきちんとトイレでできているのに、サークルの外に出すと、なかなか成功しないとのことでございますね。サークルの中でトイレでの排泄ができるようになったワンちゃんでも、サークルから出して遊んでいると、位置感覚が変わったり、遊ぶことに夢中になってしまって、排泄のためにサークルに戻ることが難しいのが一般的です。ワンちゃんの排泄は、成功体験を増やして褒めることで、どのようにしたら良いのかを教えるのが望ましいでしょう。反対に、上手くいかず粗相を見つけた時には、何もなかったかのように、知らん顔をなさったほうがよろしいでしょう。例えば、飼い主様が「あらーっ」と声を上げてしまったことを、「注目を浴びた」「ご褒美」だと思ってしまい、トイレではない所ですることが、ご家族の注目を浴びるための一つの手段となってしまうこともあります。また、気の弱いタイプのワンちゃんでは、粗相を叱ったつもりでも、オシッコをしたことを叱られたと捉えてしまい、叱った人の前では排泄をしなくなってしまったり、隠れてオシッコをするようになることもみられます。このようなことを防ぐためには、トイレ以外のところで排泄をしてしまっても、声をあげたり、叱ったり、騒いだりなさらないほうがよろしいでしょう。中には、オシッコを片付ける際の飼い主様の手にある白い雑巾に反応して、「遊べる」と喜ぶワンちゃんもいますので、片付ける際にはあまりその様子を見せないほうがよろしいかもしれません。子犬ちゃんのうちは、排泄機能もまだ十分にできていませんので、オシッコの回数もウンチの回数も多い傾向がございますが、どのくらいの時間間隔で排泄をするかは、その子によって違います。クッキー様の子犬ちゃんの排泄のリズムのご様子はいかがでしょうか。クッキー様にお時間がおありの際にでも、子犬ちゃんの排泄のリズムを記録につけていただき、その間隔を目安にトイレに誘導していただきます。例えば、サークルの中のトイレでオシッコをした後、サークルから出してあげていただくのであれば、「だいたい次の排尿はこのくらいかな」というようなタイミングで、「トイレはここよ」などといつもの声がけをなさりながらトイレに誘導してあげましょう。また、寝起きやお水を飲んだ後、体を動かした後、興奮した時などに排泄することが多いので、このようなタイミングで一度トイレに誘導してみるのもよろしいでしょう。偶然でも良いので、トイレシーツの上でオシッコやウンチができたら褒めていただきます。このようなことを続けていただくうちに「リビングのこの場所からは、サークルにはこのようにして戻る」、「キッチンの近くで遊んでいる時は・・・」とわかってくるようになり、何かの折に自分で行くようになる時がくるでしょう。その時は、いつもよりも、たくさん褒めてあげてください。その他のご案内させていただきたい点を次に挙げておりますので、参考にしていただければ幸いでございます。1. 子犬ちゃんのフリースペースを制限するサークルの外の、子犬ちゃんが遊ぶスペースがあまり広くてケージに戻す時に大変だという場合などでは、リビングのこのあたりだけで遊ばせる、和室のほうには行かないようにするなど、子犬ちゃんが遊ぶスペースをある程度制限したほうが良いでしょう。2. リラックスして排泄ができる環境を作るワンちゃんは感情を把握する能力のたいへん高いどうぶつさんですので、「大丈夫だろうか」と息を詰めてみていると、緊張感がワンちゃんに伝わってしまい、かえってうまくいかなくなることも見られます。大変ではございますが、できるだけ肩の力を抜いて、見守っていただくことも大切かと存じます。3. サークルを好きなところにするサークルの中のトイレに戻りたいけれど、叱られてサークルに戻された経験があるなど、「嫌な経験」と「サークル」がワンちゃんの中で結びつくと、サークルに戻ることそのものに躊躇するようになることがあります。褒めながら何気なくサークルに入るように促す、サークルに入ったらお気に入りのおもちゃを渡す、サークルに入ったらご褒美をあげる、サークルの中にいる時に優しく声をかけていただくなどして、サークルを好きなところにしておきましょう。4. リビングにもう一つトイレを用意するサークルのトイレに戻すのが難しい場合など、いつも過ごす場所で、人の行き来の少ない場所に、もう一つトイレをお作りいただくのも一つの方法でしょう。いつも粗相をしてしまう場所があれば、その場所にトイレを作っていただくのもよろしいでしょう。場所をたくさんとってしまうことになりますが、そのトイレにサークル状の囲いを使い、サークルの中全体に、トイレシートを敷いていただき、広めのトイレにしていただくのも一つの方法でしょう。排泄をしそうな時間に、この場所にお入れいただきますと、必ずどこかのシートで排泄をしますので、褒めるチャンスはうんと大きくなるでしょう。しばらくして、いつもするシートが決まってきたら、使わないシートをはずしていくのも一つの方法でしょう。なお、シートの位置を移動させるときには、数センチずつ日にちをかけて移すと子犬ちゃんが戸惑わないで済むでしょう。5. 紛らわしいものは取り除くワンちゃんはラグ類やマット類、布団類の上で排泄を誘発される傾向がみられますので、ワンちゃんに、どのようにしてトイレに戻ったら良いかが伝わるまでは、なるべくこれらのものがワンちゃんの目に触れないようになさったり、取り除いていただくほうよろしいかもしれません。サークルにいるときは、トイレで出来るのですから、あともう一息でございます。根気強く、できるだけ成功する環境をお作りいただき、できたら褒めることで、どこでしたら良いのかを教えていただければと存じます。【噛むことについて】クッキー様の子犬ちゃんくらいの月齢のワンちゃんは、歯の生え変わりで口の中がムズムズしますし、好奇心も旺盛な時期ですので、例外無くと言っても良いくらい噛みたがります。一方で、この時期のワンちゃんには、ヒトの手は温かくて良いものであること、また、飼い主様に守られてうれしいということを感じさせてあげることが大切です。成長に伴い、永久歯が生えそろい、歯のむず痒さが落ち着いてくると、だんだん噛まなくなることが多いのですが、「噛んだら思うようになる」、「噛めば遊んでもらえる」「噛めば嫌なことを止めてもらえる」、「噛むとみんなが恐がって、強い気分になれる」など、噛むことが手段になることを覚えてしまうと、今度は目的のために噛むようになってしまうこともございます。「噛んでも良いことがない」・「噛むのを止めると良いことがある」と、結果を急がず、落ち着いて根気強く教え続けていただくことが大切でしょう。ワンちゃんは「自分が何かした後、どのようなことが周囲に起きたか」ということを観察して、次第に自分の行動を選択するようになっていきます。したがいまして、「飼い主様のご対応がワンちゃんの目にどのように映っているか」という点を思い描いてご対応いただくことが重要です。例えば、噛んではダメ、ということを教えているつもりでも、ワンちゃんの目に「遊んでもらっている」と映っていると、噛めば遊んでもらえるということになり、ますます噛むようになることがございます。ワンちゃんの目に、「噛んでも良いことがない」、「噛まないでいると良いことがある」と見えるようにするためのポイントを以下にご案内させていただきますので、ご参考にしていただければ幸いでございます。1. 「何が良くて、何がいけないか」を落ち着いた態度で教える高いトーンや夢中で叱っていて、ちょっとした騒ぎになってしまうと、ワンちゃんを余計に興奮させてしまうことがあります。ポイントは、低く落ち着いた声のトーンでお叱りいただくことです。また、叱るときのご様子も堂々と、落ち着いたものであることが大切でしょう。同時に、噛んでいないときに楽しく遊んであげたり、ワンちゃんが良い状態の時に褒めることで、何が良いのかを教えましょう。何がいけないかを教えるためには、噛んだ時に叱る言葉をご家族様で統一してみましょう。「いけない」、「ダメ」など分かり易い言葉はいかがでしょうか。叱る時はいつも同じ言葉で、声のトーンは低く、毅然とした調子で叱ります。噛んではいけないものを噛んだ時、ワンちゃんの目を見て決めてある言葉でしっかりと叱りましょう。タイミングが大切ですので、まさに噛んでいるその時、今やっていることについて教えるようにしましょう。叱られた後、ワンちゃんがふっと噛んでいる口元を緩めたり、噛むのを止めたりしたら、褒めてあげてください。子犬ちゃんのころはどうしても「遊んでほしい」、「追いかけてほしい」と噛みながらどんどん興奮していってしまうことがよくあります。このようなときには、クッキー様は、ワンちゃんに視線も合わせず無視をして、他のご家族様もいっしょに、隣の部屋に姿を消してしまってもよろしいでしょう。姿を消しても、最初は知らん顔をして一人遊びをしているかもしれませんが、続けているうちに、「おかしいな、噛むと皆、いなくなってしまう」と理解するようになるでしょう。落ち着いて噛まないでいたら褒めてあげましょう。2. 「噛んだら遊んでもらえる」と思わせないワンちゃんが噛んだ時に、ご家族様が止めさせようと大騒ぎしてしまうと、そのことがワンちゃんにとって、楽しい時間になってしまったり、ワンちゃんの興奮度をあげてしまったりする可能性もございます。「遊んでもらいたくて噛んでいるな」とお感じになられるのであれば、噛んだ後、遊んでもらっているような雰囲気にならないように、噛んだ瞬間、クッキー様はワンちゃんに背中を向けて近くから離れしまうのもよいでしょう。子犬ちゃんの時期は特に、何でもかじっては口にしてしまい、ハラハラさせられ、誤飲事故になってしまうことも多くみられます。何でも口にして、思いもかけないことをするのが子犬ちゃんだと思っていただき、ワンちゃんをケージから出して遊ぶ時には、ある程度スペースを制限して、かじって困るものは、そのスペースに置かないようになさることが大切でしょう。3. 「噛むならオモチャ」と思わせるワンちゃんがクッキー様を噛むのはどのようなタイミングでしょうか。例えば、ケージから出して、お部屋を走り回った後に、「遊ぼう」といわんばかりに噛みにくるのであれば、そのタイミングで、クッキー様がポケットに入れておいた「噛んでも良い大好きなオモチャ」を子犬ちゃんの口元に持っていくようにしてはいかがでしょうか。飼い主様の手足に勝るオモチャはない、というのが現実だと思いますが、日頃の遊びの中で、噛んで遊ぶのに適したお気に入りのオモチャを作っておき、「噛むならこのオモチャ」とワンちゃんが連想するように日頃から心がけていただくとよろしいでしょう。ただし、噛んだ後にオモチャを見せると、噛むことにご褒美を与えてしまうことになってしまうかもしれません。必ず、噛んではいけないものを噛み始める前に、噛んでも良いオモチャを噛むように仕向けてください。4. 「噛んでも思うようにならない」と思わせる例えば、ブラッシングしているなど、お世話が嫌で、ワンちゃんは「止めて」と飼い主様の手やブラシを噛むことがございます。この様なときに「嫌なのね」と止めてしまうと、「噛んだら思うようになった」ということになってしまいます。軍手などを利用なさってでも、噛まれても平然と続けてしまうほうがよろしいでしょう。ただしブラッシングは気持ちがいい、楽しいと思わせてあげることも大切です。最初は優しく手櫛から、あるいはブラッシングをした後にボール遊びをするなど、ご褒美にあたることをしてあげてもよろしいでしょう。始めるのも止めるのもクッキー様が決めることが大切です。噛んだら止めてもらったという状況はお作りにならないようにしましょう。5. 人の手を好きにする「人の手が怖い」という経験をすると、自分を守るために思わず噛んでしまうこともございます。人の手は温かくて素敵なものだということを感じさせてあげましょう。日頃からワンちゃんのお世話やお声がけをなさる時には、しゃがんでなるべく視線の高さを近づけるようになさるとよろしいでしょう。また、身体を撫ぜる時も、ワンちゃんの顔の上や後ろから突然手が出てくると驚いてしまうことがあります。お散歩中など、「可愛いから触っていい?」という方がいらっしゃっても、急に手をお出しにならないように、一緒にしゃがみ、まずは最初にその方の手の匂いを子犬ちゃんに嗅がせて、声をかけてみて安心させるなどして、お首の後ろや腰周りなどを優しく撫でるようになさるとよろしいでしょう。中には、噛んだときにサークルにお入れになられることが多いのですが、「叱られたらサークルに入れられる=サークルは嫌なところ」となってしまうこともございます。サークルが良い所に感じるようになさっていただければと存じます。子犬ちゃんは3ヶ月とのこと、可愛い盛りでございますね。可愛すぎて、ついつい構いたくなってしまうかとは存じますが、今の時期は、一日20時間程度、うつらうつらと眠っていて良い時期であり、睡眠時間をたくさんとって、しっかりと成長させてあげることが大切な時期でもあります。ゆっくりと休む時間を作っていただきながら、愛らしい子犬ちゃんとの生活を楽しんでいただければと存じます。ワンちゃんのお健やかな成長を心からお祈り申しあげております。なおアニコムでは、お電話でのしつけ・健康相談サービスも行っておりますので、お気軽にご利用ください。電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。なお、日・祝日および年末年始はお休みさせていただきます。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
甘噛み
投稿者:ママ
投稿日:2015/10/24(Sat) 07:09
No.4174
初めて家族にワンちゃんを迎えました。わからないことばかりで、戸惑いばかり。まず、甘噛みについて教えてください。そんなに強く噛みませんが、じゃれて、よく噛みます。今は、子犬なので痛くないのですが、大きくなると痛いです。止めさせるには、どうしたらいいですか?今は、噛むとゲージに入れるようにしています。なかなか止めません。
Re: 甘噛み
2015/10/27(Tue) 16:22
No.4177
ママ 様木々の色が色づく頃でございますが、ママ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度は、ご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。ワンちゃんがじゃれて噛む様子にお困りとのことでございますね。子犬ちゃんをお迎えになられると、ほとんど全てといっても良いくらいのご家族様がお困りになるのが、「噛むことについて」でございます。ご高承のように、ワンちゃんは、生後7ヶ月くらいまでの間に乳歯が生えては抜けて、その後、永久歯が生えますので、子犬ちゃんのお口の中は、ずっとむず痒い状態が続きます。また、好奇心が強い時期ですので、何でも口に入れて感触を学んでいこうとしますし、コミュニケーションを取ろうとしている、あるいは、ヒラヒラと動くヒトの手や腕などが魅力的なオモチャに見えている、ということもあるでしょう。この他にも、噛んだ後の飼い主様のご様子から、「噛めば構ってくれる」と思ってしまうなど、様々な原因が考えられます。成長に伴い、永久歯が生えそろい、歯のむず痒さが落ち着いてくると、だんだん噛まなくなることが多いのですが、「噛んだら思うようになる」、「噛めば遊んでもらえる」「噛めば嫌なことを止めてもらえる」、「噛むとみんなが恐がって、強い気分になれる」など、噛むことが手段になることを覚えてしまうと、今度は目的のために噛むようになってしまうこともございます。ワンちゃんは「自分が何かした後、どのようなことが周囲に起きたか」ということを観察して、次第に自分の行動を選択するようになっていきます。したがいまして、飼い主様のご対応がワンちゃんの目にどのように映っているかという点を思い描いてご対応いただくことが重要です。子犬ちゃんの目に、「噛んでも良いことがない」、「噛まないでいると良いことがある」と見えるように、根気強く教えることが重要です。また、結果を急がず、落ち着いて根気強く教え続けていただくことが大切です。ママ様は現在、子犬ちゃんが噛むとケージの中に戻していらっしゃるとのことでございますね。噛むとケージに戻されてしまうということで、噛むと楽しいことがなくなってしまう、ということを子犬ちゃんに教えるためには一つの方法かもしれませんが、叱られることとケージの中に入ることが子犬ちゃんの中で結びつくと、ケージにだんだん入りたがらなくなることが時にはございます。ワンちゃんにとって、お家の中に安心できて落ち着ける場所があるということは、たいへん大きなことです。お留守番のとき、夜眠るとき、お散歩から帰宅してのんびりとしたいとき、様々なときにケージが活躍する場面は今後多いと思いますが、そのためにも、ケージに対するイメージを良くして、大好きな場所にしておくことは、たいへん望ましいことでしょう。このようなことを考えますと、ケージではない場所を「いけないことをしたときに頭を冷やす場所」にしていただくのもよろしいでしょう。あるいは、反対に子犬ちゃんが噛んだら、ママ様やご家族様は背中を向けて、その場所を離れてしまうという方法もよろしいでしょう。子犬ちゃんを独りにしたときに、いけない物を口にしてしまわないように、いつも子犬ちゃんを遊ばせて、噛んだときに置いたままにする場所は、お宅の中でもリビングのここだけというように、ある程度制限していただき、その場所には子犬ちゃんが口にして心配なものは置いておかないようにしましょう。最初の頃はママ様が去ってしまっても、子犬ちゃんは素知らぬ顔で一人遊びをしているかもしれませんが、そのうちに、あのとき、このときも・・・いつも噛んだらママはどこかにいってしまう、楽しいことがなくなってしまう、ということが分かるでしょう。噛んでいないときに、たくさん遊んであげるようにしましょう。子犬ちゃんの噛むタイミングがお分かりのようでしたら、そのタイミングで噛んでもよいおもちゃなどを噛むように促すのもよろしいでしょう。例えば、ママ様のポケットの中に入るくらいで、誤飲の心配のないようなサイズのオモチャを、子犬ちゃんがママ様を噛もうとした瞬間に、子犬ちゃんの口にもっていき、ママ様の手や足ではなくおもちゃを噛ませるようします。いつも子犬ちゃんは、ママ様にしばらくじゃれた後、噛むことが多いのであれば、そのタイミングでそのオモチャを噛むように誘っていただきます。ご注意いただきたいことは、噛んでいる子犬ちゃんの気をそらそうとオモチャやオヤツなどを噛ませないということでございます。噛めばよいことがある、ということにならないように、必ず噛む前、噛んでいないときにオモチャを見せるなどなさってください。ワンちゃんには噛みたいという欲求がありますし、特に子犬ちゃんのうちは噛ませることは重要です。噛ませるためのオモチャやガムなどを、お与えいただくとよろしいでしょう。このときにご注意いただきたい点ですが、噛んでいるうちにオモチャが割れたり、ガムが割れて、破片部分がお口の中に入ってしまい、誤飲事故につながってしまうことがありますので、壊れそうな部分は先に取ってしまったり、新しいものと取り替えていただくなどしましょう。ワンちゃんはお口の中の物に執着を持ち、出しなさいといっても、なかなか出さないことがありますが、「出して」とおっしゃったときに、もっとワンちゃんが興味を示すようなものをお見せいただき、出したらもっと良いものをもらえたという経験をさせてあげることもよろしいでしょう。噛むという行動は攻撃的にみえるのですが、中には人の手への恐怖から、自分を守ろうと反射的に噛んでしまっているケースもございます。特にチワワちゃんやトイプードルちゃんのような、体の小さなワンちゃんの目からみると、「人の手が大きくて恐い」と見えてしまうということも、たいへん多くみられます。日常のお世話の時など、子犬ちゃんの頭上から急に手を振り下ろさない、また、後ろから急に手を出さないようにしていただき、「おいで」などと声をかけるときは、しゃがんでいただき、なるべく目線の高さを子犬ちゃんと近くしていただきます。また、お散歩中などに、「可愛いから触りたい」とおっしゃる方がいらっしゃったら、あらかじめ、その方の手の匂いを嗅がせて安心させてから触っていただいたり、声をかけてから触るなど、人の手に対する信頼感を育んでいただければと存じます。「噛むことがいけないことだ」と教えるためには、「いけない」などとご家族で決めた言葉で、しっかりと叱ることも重要でしょう。ママ様が子犬ちゃんを叱った時、子犬ちゃんが噛むことを躊躇したり、止めた時には、「オリコウ」と褒めていただき、「噛むことを止めたら良い事がある」ということを教えてあげましょう。ワンちゃんに的確に教える時には、いつも同じように対応することです。ワンちゃんに飼い主様の意向がしっかりと伝わりやすいご家族様の一貫性ある対応をみせることが、落ち着いて頼れる存在であることを教えることにもなるでしょう。また、声のトーンも重要です。例えば、同じ言葉を使っても、低くて落ち着いた毅然としたトーンからは、注意や警告であると伝わっても、高くて大きな声だと、遊びだと勘違いしてしまったり、余計に興奮させてしまうことになってしまいます。「ウー」とワンちゃんがうなるような雰囲気を思い描いていただき、低くて落ち着いた声色でしっかりと叱っていただければと存じます。また、「子犬ちゃんが噛むことにご家族様が振り回されている。」というような雰囲気ではなく、「あなたが噛んでも、びくともしないわよ」というようなデンとした雰囲気をおみせになり、子犬ちゃんはママ様やご家族に守られているんだという温もりを感じさせてあげることが望ましいでしょう。子犬ちゃんがどのようなことを期待して噛んでいるか、ということで、ご対応をお変えいただく必要もございます。何か止めて欲しいことがあって噛んでいる、ということも多いのですが、噛んでも平然と続けることが必要でしょう。例えば、ブラッシングが嫌で噛んでしまっているような場合には、平然とそのままブラッシングを続けたほうが望ましいでしょう。もちろん、痛い思いをさせないようにしていただき、ブラッシングをするということに良いイメージを持たせて、ブラッシングが心地よい状態になるように気をつけていただくことは大切なポイントです。ブラッシングを止めるのは、子犬ちゃんが噛んだあとではなく、ママ様の都合で止めるようにしましょう。また、「手足を狙う」という状況を作らないために、できれば「子犬ちゃんのお顔の周囲で手足をヒラヒラさせない」ということも重要でしょう。信頼関係を育むためにも、ママ様から名前を呼ばれて、子犬ちゃんが振り返ったり、近くに歩いてきたら、明るく楽しそうな声で「おりこうね」と褒めてあげてください。なお、決まった部位を触った時に、チワワちゃんが嫌がるようでございましたら、体に痛い部位がある可能性も考えられます。このような時には、獣医さんの診察を受けていただくことをお勧めいたします。さて、子犬ちゃんは、ワクチン接種はお済みでしょうか。お済みでない場合、リードをつけてのお散歩はワクチンが終了して、獣医師さんの許可がでてからですが、ワンちゃんのスムーズな社会化のためには、色々な音を聞き、色々なものに触れ、楽しい経験をさせてあげることは大切だといわれております。ワクチンが終了するまでは抱っこしたり、キャリーバックをお使いになるなど汚いものに直接触れないようにしていただき、秋の心地よい外の空気に触れさせてあげてはいかがでしょうか。また、同時に環境の大きな変化や成長のためには、構いすぎず、一日に19時間以上ウトウトとさせてあげるなど、十分な睡眠をとらせてあげることも大切でございます。ゆっくりと、一日一日積み重ねていくうちに様子は改善し、楽しみが増えていくかと存じます。たいへんなこともございますが、まだ見ぬ喜びを心待ちに頑張ってください。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。子犬ちゃんの健やかなご成長を心からお祈り申しあげております。一日の間の気温差が大きな時期でございますが、ママ様におかれましてもお体ご自愛ください。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
猫の耳垢
投稿者:クー
投稿日:2015/10/20(Tue) 15:57
No.4171
猫の耳垢ですが、現在2〜3週間に一度病院で耳掃除をしてもらってます。そのたびに、耳垢が大量に採れます。耳ダニ検査も予防も何度もしているのですが、はっきりした原因もわからず、放っておくことも出来ないので通院を続けています。体質と言ってしまえばそれまでなのですが、実際体質的に耳垢が溜まりやすく外に出にくい子もいるのでしょうか?
Re: 猫の耳垢
- 獣医師 江口
2015/10/21(Wed) 17:40
No.4173
クー 様秋風が心地よい季節となりましたが、クー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。ネコちゃんの耳垢が2〜3週間に一度の耳掃除で大量に取れるため通院を続けられていらっしゃるとのことでございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子などを拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。耳の中には皮脂腺と耳道腺の二つの分泌腺があり、これらの分泌腺から分泌される分泌物により耳の外から奥に入ろうとする細菌やほこりを防いでいます。この分泌物に剥離脱落した角化表皮細胞(いわゆる垢)が混ざってできたものが耳垢です。この分泌量には個体差があり、健康状態、季節、生活環境などによって変わってきます。分泌物が多くなれば自然と耳垢も多くなります。また、スコティッシュ・フォールドちゃんの折れ曲がっている耳のように、耳垢が自然と外部に排出されにくい状況ですと耳垢は溜まりやすくなり、耳垢の量も増える傾向がみられます。このように、耳垢が溜まりやすく、外に出にくい子は、やはりいます。そして、この耳垢が耳道内の汚れとなり、細菌や真菌、ミミヒゼンダニの餌となります。したがいまして、耳垢が過剰にある状態を放置していますと外耳炎の原因となりますので、クー様が日ごろなさっているように、お耳のお掃除が必要となります。通常、健康なネコちゃんの耳の中はきれいな薄いピンク色をしており、表面もさらっとしています。クー様のネコちゃんのお耳の様子はいかがでしょうか。耳道が赤くなっていたり、臭いがしたり、痒がったり、頭を振ったり、耳の外側や内側にかき傷がついていたりしていませんでしょうか。また、耳垢はどのような状態でしょうか。黄色でねっとりしているような耳垢は細菌感染を起こしていることが多く、甘いような臭いがすることがあります。濃い茶色〜黒っぽい耳垢で、やや乾燥したような耳垢の場合はマラセチアのような真菌感染の可能性があり、カビ臭いような独特な臭いがします。真っ黒な耳垢の場合は耳ダニという外部寄生虫が感染している可能性があります。上述のような耳垢がみられれば外耳炎が疑われますが、クー様におかれましては定期的な通院と検査もされているとのことですので、外耳炎にかかった際は早期発見ができることと存じます。また、ご心配な時や症状が出たときはすぐにかかりつけの動物病院様の診察をお受け下さい。先にご案内をしたように、外耳炎の予防は耳を清潔に保つことです。ネコちゃんであれば汚れがひどくなく、それほど目立たない場合は掃除の必要はございませんが、見た目にもひどく汚れて耳垢が目立つようでしたら、お耳のお掃除が必要となってきます。しかし、間違った方法での耳掃除が、外耳炎を引き起こす原因となることがありますので、正しいお手入れ方法を実践することが重要です。特に、綿棒などを利用して耳の中を掃除することは、実際には耳垢を耳の奥深くに押し込んでしまったり、耳の内部の皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、耳のお手入れの際は、なるべく綿棒を使わないようにしましょう。もし、クー様のネコちゃんの耳垢が体質で溜まりやすいものであれば、今後も付き合っていく症状となりますので、焦らず、根気強く、がんばって行きましょう。また、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
高タンパク・低脂肪の食事の作り...
投稿者:レイちゃん
投稿日:2015/10/16(Fri) 12:38
No.4168
シェルちゃんの食欲が無く、高タンパク、低脂肪の食事を作って上げて下さいと言われましたが、ササミと五穀米くらいしか思いつきません。食事の作り方を教えて下さい。少ししか食べないので、少量でも高タンパクで低脂肪の物を教えて下さい。
Re: 高タンパク・低脂肪の食事の...
- 獣医師 酒井
2015/10/20(Tue) 18:26
No.4172
レイちゃん 様青空の下、揺れるコスモスの花に秋の深まりを感じる今日この頃ですが、レイちゃん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談いただきありがとうございます。さっそくご案内させていただきたく存じますが、実際のどうぶつさんのご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。シェルちゃんの食欲がないということで、とてもご心配でございますね。高タンパク、低脂肪の食事を作るようにというのは、先生のご指示でしょうか。どうぶつさんの種類についてのご記載がございませんでしたが、ワンちゃんのお食事についてのご質問として、回答させていただきますこと、何とぞご了承くださいまずはシェルちゃんの食欲がないということですが、何か原因となる疾患がおありになり、食欲が無くなっていらっしゃるのでしょうか。高タンパク、低脂肪という指示から、膵炎や炎症性腸疾患などの消化器系のご病気などで、低脂肪食が望ましいという状況でしょうか。十分な量を食べることができない中で、しっかりと栄養バランスが整った手作り食を作ることはとても難しいかと存じますので、かかりつけの動物病院で、少量で充分な栄養が摂取できるフードを紹介していただくのが一番かと思いますが、処方食などのフードを食べてくれないという場合には、工夫をして手作り食を作ることも一つの方法です。ただ、手作り食は、様々な食材を毎日使用することで、栄養のバランスを整えていきますが、高タンパク、低脂肪という指定があると、食材がいくつか絞られて単調になるので、栄養のバランスについては過不足が出ることも考えられます。こういった点で、例えばサプリメントを一緒に使用することによって、栄養面のサポートをする方法もありますので、ぜひシェルちゃんの健康状態をよくご存じのかかりつけの先生にご相談されることをお勧め致します。食材の中で、高タンパクのものですが、シェルちゃんが量も少量しか摂取できないことも考えますと、良質なタンパク質が望ましいと考えられます。具体的には、鶏のササミ、皮や脂の部分を取り除いた鶏の胸肉、鹿肉、馬肉、タラなどの白身魚、などが低脂肪で、良質な蛋白を多く含む食材に挙げられます。少ない量で充分に消化吸収してもらうために、繊維を切るように小さめに刻んであげると良いでしょう。馬肉や鹿肉は身近では手に入りにくいことがありますが、ネットでの販売もありますので、充分に品質等や衛生管理等をご確認の上、ご利用いただく方法もあります。またレイちゃん様が挙げていらっしゃる五穀米は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを豊富に含み、人では白米より健康に良いと注目されてはいますが、シェルちゃんのように量が多く食べられない状況で、消化吸収もあまりよくない五穀米を食事に加えることのメリットはあまりないのではないかと考えられます。白米などの穀類は肉類をしっかりと食べることができるのであれば、柔らかく消化の良い状態で加えても良いのですが、あまり量を食べることができない場合には無理に加える必要はないかと思います。他に人参、カボチャ、ブロッコリー、ジャガイモ、ゴボウ、サツマイモなどの野菜類を消化しやすいように小さく刻み、加えてあげるとよろしいでしょう。ネギ類、ニラ、ニンニクなどワンちゃんに与えてはいけない野菜を除いて季節の新鮮な野菜を選ぶとよろしいでしょう。調理方法は煮たりスープにしたものがより低脂肪になり、また消化しやすくなります。アクを取って与えていただくとよろしいでしょう。あまり食欲のない状況でしたら、シェルちゃんの食感の好みなどもよく観察して、お与えになる食事内容が同じものでも、ある程度形が残っているもの、ペースト状になったもの、スープに浸してある状態のものなど、お好みの形状にしてあげるとより食べてくれるかもしれません。また人肌程度にあたためて、香りが立つと食欲が増す場合もあります。便の調子なども見ながら、野菜の量を加減すると良いかもしれません。通常は脂質として、オリーブオイルや亜麻仁油、えごま油などを少量添加するのですが、シェルちゃんの今の状況がどの程度脂質を控えるべきなのかは、かかりつけの先生にもご相談いただくと安心です。なお、新しい食材を利用の場合には最初は少量使用し、シェルちゃんが食べて体調がいいかどうかをよく見て、判断するようにしましょう。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。シェルちゃんの食欲不振が改善し毎日美味しくお食事ができることを願っております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
子猫 多飲
投稿者:Maki
投稿日:2015/10/16(Fri) 14:38
No.4169
3か月の子猫(オス)約1.8kgが1日で180ml程度のお水を飲みます。餌はドライフードのみです。多飲になりますでしょうか?餌はよく食べ、走り回っております。おしっこは1日2-3回、直径2-3cmの円球です。
Re: 子猫 多飲
- 獣医師 山田
2015/10/20(Tue) 11:20
No.4170
Maki 様日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、Maki様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。この度はご相談いただきありがとうございます。3ヶ月の子猫ちゃんの飲水量についてのご相談でございますね。早速ご案内させていただきたく存じますが、子猫ちゃんの実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。私たちどうぶつの体は約60%が水分でできているといわれております。子猫ちゃんや子犬ちゃんでは、さらにその割合が多く、体の約80%が水で占められているともいわれております。水を飲むことは体にとって大変重要なことで、健康などうぶつであれば、体が必要とする水分を自ら飲みます。しかし、必要な飲水量はそれぞれの個体によっても異なりますし、食べているものや気温、活動量などによっても変わってきます。また、「水」を飲むことだけではなく、「食事」からも水分を摂取していますので、缶詰など、水分含有量が70%程度のウェットタイプを食べているどうぶつの方が、水分含有量が概ね9%程度のドライフードを食べているどうぶつよりも、水を飲む量は少なくなります。飲んだお水は、体内に必要な量を残し、老廃物を排出するために便や尿、汗として体の外に出されます。体内に取り込まれる水と体外へ排出される水の量は、主に脳と腎臓の働きにより、バランスが取られています。例えば、塩辛いものを大量に食べた後などは、血液中の電解質のバランスに変化が生じ、脳は腎臓に対して、水を体に再吸収するように指令を出します。また、「渇き」を刺激して、飲水量を増加させるように働きます。逆に、体にお水が大量に存在するような場合は、腎臓は尿をたくさん作り、排出していきます。それでは、いったいどれくらいの飲水量が「多飲」とされるのかというと、一般的にネコちゃんでは体重1kgあたり45〜50ml以上の飲水がある時といわれます。また、私たちも水をたくさん飲むと何度もトイレに行ったり、1回のおしっこの量が多くなったりしますが、ネコちゃんも飲水量が増えるとおしっこの量が増える場合があります。このようにおしっこの量が増えることを「多尿」と言います。ネコちゃんの多尿と判断する目安としては、1日に、ネコちゃんの体重1kgあたり50ml以上の尿量がある時とされます。さて、体重が約1.8kgほどのMaki様の子猫ちゃんはドライフードを食べており、1日に180ml程度の飲水量なのですね。体重1kgあたりに換算すると100mlを飲んでいることとなり、数字だけで見ると「多飲」と判断されるギリギリの数値となります。また、1日のおしっこの回数は2-3回で直径2-3cmの円球という事ですね。こちらは猫砂で固まっているようなので、実際の尿量がどれくらいなのか、多尿なのかどうかという判断は出来かねます。なお、多尿がある場合には不適切な排泄(トイレ以外での排泄)や排尿回数の増加などがみられることもありますので、子猫ちゃんにこのような行動がないかチェックしていただけたらと思います。先にご案内したように、飲水量はお食事内容でも変わりますので、直近で食事の種類を変えたり、ご家族の方がお食事以外におやつをたくさん与えているといったことがないかなども、ご確認いただけたらと思います。また、激しく遊んだ後などは喉も乾きますので、飲水量が増える傾向にあります。どのようなタイミングで子猫ちゃんがお水を飲んでいるのかなども観察していただけたらと思います。たくさん水を飲みすぎ、いっぱいおしっこをする「多飲多尿」と言われる状態には重篤な病気が隠れていることがございます。例えば、飲水量が増加する病気としましては腎疾患や糖尿病、副腎皮質機能亢進症、尿崩症などの内分泌疾患などが挙げられます。子猫ちゃんはまだ若く、食欲もあり、元気に走り回っているという事でございますが、数回測定しても飲水量が今と同じ程度、もしくはそれ以上の量を飲んでいるのであれば、念のため、かかりつけの動物病院にもご相談いただけたらと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。子猫ちゃんのお健やかな成長と、Maki様とご家族様が日々笑顔で子猫ちゃんとお過ごし頂けるよう応援しております。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。