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蛋白漏出性腸症
投稿者:まるまる
投稿日:2013/01/22(Tue) 21:30
No.1885
いつもお世話になっております。先日もNo.1856で相談させていただきました。あれからステロイド(5r)を半錠/日で1週間服用したのですが、3日目からご飯を残すようになり、その後全く食べれなくなり嘔吐してしまいました。病院に行きステロイドと抗生剤の注射をしてもらいました。その日の夜からはまたご飯を食べられるようになりました。総タンパクが3.0、アルブミンが1.2になってしまいました。白血球など他の血液検査は異常はなかったようです。今回のことで先生からも薬は減らすことができないと言われてしまいました。こんなにもステロイドに反応してしまうものなのでしょうか。体重も3.6sから3.25sまで一気に減ってしまいました。下痢はしていないのですが、食べるとすぐウンチをするので何も身になっていないのではないかとおもってしまいます。最近は1日に3〜4回します。状態は色も形もいいと思います。最近は体重もなかなか元に戻らないです。このような状態で何か食べさせてもよいものはありますでしょうか。少しでも栄養をつけてあげたいです。今は消化器サポート低脂肪のドライフードとササミをたべてます。タンパクを増やせて腸疾患の子でも食べられるものが何かありましたら教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
Re: 蛋白漏出性腸症
- 獣医師 岸田
2013/01/25(Fri) 16:16
No.1887
まるまる 様この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ステロイドの量を減らしたところ、食欲不振や嘔吐の症状が出てしまったのですね。総タンパクやアルブミンの値や体重がなかなか戻らないとのことで、ご心配のこととお察し申し上げます。パピヨンちゃんのお食事についてのお問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。蛋白漏出性腸症では、食事療法が重要と言われます。どのような食事がよいかというのは、その原因となっている疾患によって異なります。ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因疾患として多いものには、腸リンパ管拡張症と炎症性腸疾患があります。腸リンパ管拡張症の場合は、腸のリンパ管からの蛋白の漏出を防ぐために、脂質の制限が必要です。一方、炎症性腸疾患では食事のアレルギーが関与していることが多く、アレルゲンを除去した食事療法を行うことで症状が緩和することが多く見られます。現在パピヨンちゃんは、消化器サポート低脂肪のドライフードとササミをたべていらっしゃるとのことでございますね。消化器サポート低脂肪は脂肪の含有量をかなり低く抑えてあり、カロリーを補うために高消化性の蛋白質や炭水化物を使用していますので、蛋白漏出性腸症の食事療法でよく使用されるフードです。腸リンパ管拡張症が原因となっている蛋白漏出性腸症では症状の改善が認められることがあります。しかしながら、その原材料となっている食材に対してアレルギーを持っている場合、そのアレルギー反応による炎症が原因で、症状の改善が認められない可能性も考えられます。蛋白漏出性腸症の原因の一つである、リンパ球性―形質細胞性腸炎などの炎症性腸疾患は、食物に対するアレルギーが原因の一つとして考えられています。消化器サポート低脂肪のドライフードの原材料は、米、家禽肉(鶏・七面鳥)、小麦、大麦などです。ささみも鶏肉ですが、これらの食材に対して、パピヨンちゃんがアレルギーを持っている可能性はありませんでしょうか。パピヨンちゃんは以前アレルギー検査を受けられ、該当するものがなかったとのことでしたね。もし検査を受けられたのがかなり前で受けられてから時間が経過しているのであれば、現在の状態はそのときとは変わっている可能性もございます。また、どうぶつのアレルギー性疾患で多いものには、IgE抗体を介するT型アレルギーと白血球の一種であるリンパ球を介して起こるW型アレルギーというものがありますが、食物アレルギーにはW型アレルギーが関与しているものが多いといわれています。ワンちゃんでよく行われるアレルギー検査には、血液中のIgEの量を調べることで、T型アレルギーのアレルゲンとなっている物質を特定する「アレルゲン特異的IgE検査」と、W型アレルギーのアレルゲンとなっている物質を特定する「リンパ球反応検査」の2種類があります。食物アレルギーが疑われる場合は、アレルゲン特異的IgE検査とリンパ球反応検査の両方を行うことが勧められます。これらの検査で消化器サポート低脂肪のドライフードの原材料である米、家禽肉(鶏・七面鳥)、小麦、大麦などに対してアレルギーがないことが確認できているのであれば安心して与えていただいて大丈夫ですが、もし米アレルギーや鶏アレルギーなどがあるとすると、その食材に対するアレルギー反応が腸で起こるために、食事をとることで腸の炎症反応が増長され、ステロイドが減らせない状態になってしまっているということもあるかもしれません。もしまだこれらのアレルギー検査をお受けになっていらっしゃらないようでしたら、安心して与えられる食材を探すためにも、検査をお受けになっていただくとよろしいのではないかと思います。蛋白漏出性腸症の原因としてT型アレルギーとW型アレルギーの両方が関与している可能性があるのかどうかはまだわからないところもあるようですが、アレルギーの原因となりうる食材をとり続けることを避けた方がよいのは確かだと思います。あるいは、アレルゲンとなり得る食材を極力使っていない除去食(ロイヤルカナンのアミノペプチドフォーミュラや、ドクターズケア アミノプロテクトケアなど)を与えてみるのも一つの方法でしょう。ただ、これらのフードは消化器サポート低脂肪に比べると脂肪分が高くなりますので、腸リンパ管拡張症が原因であった場合には、症状が悪化してしまう可能性もあります。その場合には、給餌量を抑えて、足りないカロリーを他のもので補うことを考えないといけないかもしれません。腸リンパ管拡張症では、食事に含まれる脂肪分のうち「長鎖脂肪酸」と呼ばれるものが、腸管のリンパの流れを刺激してリンパ管を拡張させ、腸管内への蛋白の喪失を大きくし、病態を悪化させます。一般的なペットフードに含まれる脂肪の多くは「長鎖脂肪酸」なので、なるべく脂肪分を制限したフードを利用することが必要ですが、カロリーが不足するため、リンパの流れを刺激しない「中鎖脂肪酸」を多く含む食品を利用して摂取カロリーを補うことが推奨されています。ワンちゃんに利用できる「中鎖脂肪酸」としてはココナッツオイルやMCTパウダー(MCT-中鎖脂肪酸トリグリセリド)などがあります。脂肪分の高いフードを利用する場合には、給餌量を制限した上でこれらの食品を利用してカロリーを補うとよいのではないでしょうか。この他に、腸リンパ管拡張症のときに摂取するとよい食材としては、長鎖脂肪酸の吸収を抑制してリンパの流れを減少させる働きのある、食物繊維を豊富に含む食品があげられます。また、腸リンパ管拡張症は、脂質の吸収不良を起こすので、脂溶性のビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)を補っておくことも必要と言われています。また、パピヨンちゃんは低蛋白血症を起こしていますので、良質な蛋白質を十分取ることが必要です。一般的によいといわれるのは低脂肪高蛋白のささみや白身魚、カッテージチーズなどではないかと思いますが、鶏肉や魚、乳製品にアレルギーを持っているとすると、与えることで炎症反応がひどくなり結果として蛋白の漏出が増加してしまうことも考えられるので、蛋白質を与える時は注意が必要です。いずれにしても、腸が大変デリケートな状態であるのは間違いありませんので、フードの変更や追加の場合には、かかりつけの先生ともよくご相談の上、ほんの少量より始められて、1週間以上かけて状態を見ながら行うようにしてください。その他、人の炎症性腸疾患の研究で、魚油などに含まれるω3脂肪酸(抗炎症効果)や、腸内環境を改善するプロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など、消化管内の細菌叢を改善する有用微生物)などが効果がある可能性もわかってきていますが、今のところワンちゃんでこれらの効果を証明するデータはなく、今後の研究成果が待たれるところです。蛋白漏出性腸症の原因となる疾患は、難しい病気でまだその原因や治療法がわかっていないところも多いようですが、同じ病気で悩むワンちゃんやネコちゃんはとても多く、様々な機関で有効な治療法を探して研究が進められています。パピヨンちゃんも現段階でお薬を減らすのが難しい状況とのことですし、症状が悪化して状態が悪くなってしまってからでは対処が難しくなることも心配されますので、もし可能であれば、確定診断のための腸生検は外科手術より負担の少ない内視鏡によって行うこともできますので一度、大学病院などで診察していただくことを検討されてはいかがでしょうか。ステロイド以外の有効な治療法が早く見つかるといいですね。パピヨンちゃんがこれからも元気いっぱい過ごせるよう、お祈りいたしております。どうぞお大事になさってください。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
虐待されました
投稿者:リク
投稿日:2013/01/18(Fri) 22:36
No.1878
友人の腕を噛んで友人に叩かれてから様子が変です。一応病院には行ってシロップを渡されました。けれど自分にも怯えてます。餌も食べずに2日経ちました。何か解決策はありますか…
Re: 虐待されました
- ドッグライフカウンセラー 三留
2013/01/22(Tue) 13:44
No.1881
リク 様厳しい寒さが続きますが、リク様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ご友人に叩かれてから、その後、怯えて食事もせず、ご心配なご様子でございますね。さっそくご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。お話のご様子から、リク様のお子様はワンちゃんということを前提にご案内をさせていただきます。ご友人とワンちゃんの間で、リク様はお辛かったこととお察しいたします。ワンちゃんのお食事につきましてご心配でございますね。お食事を2日摂っていないとのことですが、その後いかがでしょうか。小犬ちゃんの場合、長時間食事をしないでいると、体のエネルギーである、血中のグルコース(糖分)の濃度が低下してしまい低血糖症を引き起こすことがございます。リク様は既にご通院をなさっていらっしゃるご様子ですのでご安心かと存じますが、状況に応じて動物病院さんにご相談をいただけばと存じます。お食事の時間に、ワンちゃんの食器をいつもの場所にお置きになられたら、リク様は別のお部屋などにいらっしゃってもよろしいかもしれません。もし、ワンちゃんが食べなくても、声をかけたり、心配そうにせず、少しでも食べたときだけ、優しく声をかけてあげてください。もし、お食事をなかなか摂らないようでしたら、お水以外にも、ワンちゃん用のミルクを飲ませてあげてもよろしいかもしれません。ワンちゃんが、恐い経験をしてしまった場合、リク様のワンちゃんのように、怯えたり、身を隠したりする様子を見せることは多く見られますが、穏やかな、今までと同じ生活を繰り返す中で、「大丈夫なんだ」、「今までと何も変わらない」「安心すればいいんだ」という思いがワンちゃんに芽生え、以前の元気な様子を少しずつ見せるようになります。根気強く、焦らず、ゆっくりとワンちゃんの恐怖心を溶かしていくことが重要でございます。以下、具体的なご案内をさせていただきたく存じます。1.無理をして、視線を向けたり、話しかけたり、触ろうとしない何とかして、癒したいと、声をかけるなど、何かをしてあげたくなりますが、かえって、声をかけたり、見つめたり、触らないほうがよろしいでしょう。だんだん、ワンちゃんの気持ちがほぐれてきて、自分からリク様の近くに寄ってきたら、「お利口ね」と優しく褒めてあげましょう。ボールなどワンちゃんの好きなオモチャを、リク様とワンちゃんとの間に転がしてみてもよろしいかもしれません。2.いつもと同じ生活をくりかえすワンちゃんにとって、戸惑うことがあったり、不安なことがあったときほど、いつもと変わらない生活を繰り返すことが重要です。そして、今までと変わらず、穏やかな温かい表情をワンちゃんに見せてあげましょう。以前とかわらない毎日が、繰り返し過ぎていくことが何よりワンちゃんを安心させます。2. ケージを安心できる場所にするワンちゃんにとって、お家の中に、自分が守られ、安心できる場所があるということはたいへん重要なことです。ワンちゃんがケージの中に入ったままで出てこないのであれば、無理に出そうとするのではなく、自分から出てくるのをゆっくりと待ちましょう。ケージに入っているとき、ワンちゃんがリク様に視線をむけたら、お利口ねと優しく声をかけてあげましょう。好きなオヤツを与えてあげてもよろしいかもしれません。ケージが心地よい場所だと思わせてあげてください。3. リク様が頼れるリーダーであることを伝える以前と何も変わらず、ワンちゃんはリク様に守られているから安心すれば良いと感じさせてあげましょう。少しずつ、ワンちゃんの様子がもとに戻ってきた段階でもよろしいので、指示にしたがったら良いことがあると教えてあげるため、お散歩に出るとき、好きなボールで遊んであげるとき、何かしてあげる前には、「オスワリ」などの指示を出すとよろしいでしょう。堂々と、いつも毅然とした表情をワンちゃんに見せていただければと存じます。4. 今回と似たような状況を作らないワンちゃんは恐いという経験をすると、次の同じような状況に、また同じようなことが起こるのではないかと強い不安を感じることがあります。今回、ワンちゃんを叩いてしまわれた方と同じような雰囲気の方にも反応することがあるかもしれませんが、そのようなときには、ワンちゃんが反応する前に、「オスワリ」などと落ち着かせてあげましょう。そして、オヤツを与えたり、好きなオモチャを与えてあげたり、優しく声をかけていただくとよろしいかもしれません。ワンちゃんが不安げな表情を見せたときほど、リーダーであるリク様は落ちついた表情をワンちゃんに見せていただき、安心をさせてあげましょう。人の手が恐いという気持ちがあるかもしれませんので、お世話をなさるときも、ワンちゃんの頭上から手を出したり、後ろから手を出してびっくりとさせないようにしましょう。どんなときも、穏やかに、毅然と、頼りになるよ、というところをワンちゃんにお見せいただき、待つことで、変化がみられるかと存じます。あせらず、ワンちゃんが心を少しずつ開く素振りを見せたときにはしっかり受け止めていただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。リク様におかれましては、お風邪など召されませぬよう、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。皆様が笑顔に溢れお過ごしになられますことを心から応援いたしております。
減量とアレルギー
投稿者:ゆっけ
投稿日:2013/01/17(Thu) 01:13
No.1871
いつもお世話になっております。ミニチュアダックスフンド、男の子、7歳11ヶ月です。子供の頃から太りやすく、減量用のフードを与えていました。空腹からか、胃液を吐くことがあったので、獣医さんのすすめで、ロイヤルカナンの満腹感サポートに換え、数年与えていました。太めながら、6.5s前後で維持していました。食物アレルギーも軽度のものが数々あり、満腹感サポートにも含まれていた(肉、小麦など)のですが、体重管理を最優先に、ということで、食べさせていました。常に口のまわりが赤く少し痒がることもあったのですが、この程度なら、と様子をみていました。が、昨年頃から、掻くことが多くなり、顔にも湿疹が出るようになったので、獣医さんに診せたところ、加齢によりアレルギー反応が強くでるようになったのだろうということで、昨年10月頃からロイヤルカナンのセレクトプロテイン(ダック&タピオカ)に換えました。両方のフードを混ぜながら移行している間に太り始め、移行してからは、袋に書いてある1日の給与量目安の最小量を与えていたのですが、それでも太りつづけ、少しずつ量を減らしていますが、まだ太り続けています。ミニチュアダックスフンドですが、骨格が大きいので、6s台前半〜6.5sぐらいでいいと獣医さんには言われているのですが、現在7.5sまで増えました。今は、セレクトプロテインを5sの子の最小値まで減らしてしまっています。セレクトプロテインにかえてからは、口のまわりの赤みもとれ、体を掻くこともかなり減っているので、満腹感サポートに戻すのもかわいそうだし、これ以上セレクトプロテインを減らしていいものか、減らしてキャベツやきゅうりなど野菜を混ぜた方がいいのか、その場合、栄養的に大丈夫なのか、何かアドバイスをいただけないでしょうか?よろしくお願いいたします。
Re: 減量とアレルギー
- 獣医師 溝谷
2013/01/18(Fri) 17:51
No.1877
ゆっけ 様極寒の候ではございますが、ゆっけ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。このたびはご相談いただきまして、誠にありがとうございます。食物アレルギーがおありのゆっけ様のワンちゃんの体重管理に適したお食事についてのご質問ですね。お問い合わせにつきましてご案内させていただきますが、一般的なご案内となりますことをご了承ください。アレルギーとは、特定の原因物質(アレルゲン)に対して体内の免疫機構が過剰に反応して、体に有害な作用が起こる状態のことを言います。ワンちゃんのアレルギーで多いアレルゲンとしては、食物、ハウスダスト、花粉、ノミなどがあります。症状として多いのは皮膚症状で、特に脇、股、足先、口や眼の周りなど皮膚の柔らかい部分の痒みや発赤、湿疹などがよく見られます。食事が原因のアレルギーでは皮膚症状と同時に外耳炎や、嘔吐、下痢などの消化器症状を引き起こす場合もあります。ミニチュアダックスフンドちゃんは、軽度の食物アレルギーがおありとのことで、ロイヤルカナンのセレクトプロテイン(ダック&タピオカ)を与えるように変えたところ、口のまわりの赤みもとれ、体を掻くこともかなり減ってきたけれども、体重が増えてきてしまったのでございますね。体重が増えてしまってご心配でございますが、まずはアレルギーの症状がおさまって、本当によろしかったですね。ミニチュアダックスフンドちゃんのアレルギーの症状がおさまっているのですから、やはりユッケ様がおっしゃるように、このまま同じフードをお与えになり、食事量を調節することが望ましいと思います。セレクトプロテインは100g中のカロリーが346kcal、満腹サポートは287kcalですので、ワンちゃんの体重にあわせた分量を与えた場合、どうしても体重は増えてしまいます。現在は5kgのワンちゃんの分量まで減らしていらっしゃるとのことですが、もう少し減らしていただいて、その分、ゆっけ様がおっしゃるように、カロリーの少ないお野菜などでカサを増して、たくさん食べた気持ちにさせてあげることはよろしいと思います。栄養的な問題の有無に関しましては、ドッグフードを与えていらっしゃることでバランスがとれており、一日の食事量の割合を、ドッグフードを8〜9割、お野菜を1〜2割であれば問題がないといわれております。夏にとれるお野菜は体を冷やし、冬にとれる野菜は体を温める作用があるといわれていますが、できれば、その季節にとれるお野菜をお与えになるとよろしいでしょう。今の時期であれば、白菜や大根を刻んで、さっと湯がいていただくのもよろしいでしょう。ゆっけ様がお考えのキャベツの千切りも望ましい食材だと思います.ただ、野菜であってもアレルギーの原因になる可能性はありますので、必ず、ミニチュアダックスちゃんのご様子を一番ご存知のかかりつけの獣医師さんにご相談いただければと存じます。たくさん食べたような気持ちにさせてあげるためには、お食事の回数を増やすことも一つの方法でしょう。また、現在多数のメーカーから種類豊富に食物アレルギー用のフード、体重管理用のフードが出ています。食物アレルギーに対応した体重管理用のフード(ロイヤルカナンの低分子プロテインライトなど)もありますし、また鶏肉や小麦がアレルゲンとなっているようであれば、他のメーカーさんの体重管理用フードで違う種類の蛋白質や炭水化物を使用しているもの(ヒルズのr/d缶、スペシフィックのCRW、ドクターズケア ウエイト&ジョイントケアなど)もあるようですので、アレルギー検査の結果を参照されながら、動物病院さんとご相談されてはいかがでしょうか。アレルゲンをすべて含まない体重管理用のフードを見つけることはむずかしいかもしれませんが、体重を管理しながら皮膚症状の悪化を最小限に抑えることができるフードを見つけることはできるかもしれません。肥満は食事で入るエネルギーと、運動等で消費されるエネルギーのバランスが上手くいっていないことから生じますが、運動量を増やすこともたいへん重要でございます。毎日20分、休まず歩き続けるお散歩を日に2回なさることが、体重管理のためには望ましいといわれています。寒い時期ですので、たいへんですが、日向ぼっこがてら、歩くことが楽しいという経験をさせていただきながらエネルギーを消費いただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。ミニュチュアダックスちゃんにもよろしくお伝えください。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
肝臓の療法食について
投稿者:しゅーまま
投稿日:2013/01/16(Wed) 15:27
No.1870
1歳9ヶ月、体重1.8キロ、ロングコートチワワの男の子です。もともと肝臓の数値が少し高いことがあり、1ヶ月前から獣医に療法食を処方されました。他に、自分でも肝臓によさそうなものをあげたせいなのか、昨日の血液検査では、肝臓は2項目のみ正常値を超えたのみ、項目はALTが83、GGTが17とほんのわずかです。お医者さんからは、療法食を続けるように言われています。ただ、私としては今処方されているメーカーのフードの酸化防止剤に使われているものが嫌だったり、添加物が気になったりしていて、自分でも肝臓療法食を探しています。その中で、メーカーに問い合わせをしていると、そのくらいの数値であれば、療法食をあげるより、普通の食事でもいいのではないかとの意見が結構多いのが気になります。それであれば、添加物がない良質な、療法食ではないフードをあげてみてはどうか、ということをアドバイスされることが多いです。私が気にしている療法食に含まれる酸化防止剤や添加物によって、肝臓がさらに悪くなってしまうということはないのでしょうか。また、私自身も肝臓の数値をみて療法食をまだ続けるべき数値なのか、迷っています。
Re: 肝臓の療法食について
2013/01/18(Fri) 17:50
No.1876
ゅーまま 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。ロングコートチワワちゃんのお食事についてのご相談でございますね。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。ロングコートチワワちゃんはもともと肝臓の数値が高めで、主治医の先生から療法食を処方されて1カ月ほど食べさせたところ、血液検査の数値が良化し、療法食を続けるべきかどうか悩んでいらっしゃるとのことでございますね。また、今処方されているメーカーの療法食に酸化防止剤や添加物が使われていることをご心配なさっているとのことですね。酸化防止剤や添加物にはいろいろな種類のものがあり、中には発がん性や肝毒性などが指摘されているものがあるのも事実です。ただ、すべての酸化防止剤や添加物が危険なわけではなく、また、大量摂取で発がん性や毒性が指摘されているものであっても、少量を摂取する分には問題がないということもあるようです。療法食を製造しているメーカーで使用されている酸化防止剤や添加物の使用量は、その物質が発がん性や毒性を示す量と比較してごく少量であり、その量であれば摂り続けても安全であると言われています。しゅーまま様がご心配なさっているように、療法食に含まれる酸化防止剤や添加物によって、肝臓がさらに悪くなってしまうということはないと考えられます。ただ、実際に各メーカーやそれぞれの療法食で使用している酸化防止剤や添加物の種類は異なると思いますので、詳細については、療法食をお作りになっているメーカーさんにお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。しかしながら、安全とは言われていても、しゅーまま様のように長期的にみて本当に安全なのかどうかということに関して、ご不安を感じる方が多いことも事実です。不安なものはなるべく使っていないフードを与えたいというのは当然のことだと思いますが、一方で酸化防止剤や添加物を添加しなければならない理由があるということも考慮しなければならないことでしょう。ドッグフードには肉類に含まれる脂質が多く含まれますが、このような脂質は酸化されやすく、脂質が酸化してできる過酸化脂質は、肝臓に負担をかけるだけではなく、DNAを損傷してしまいがんを発生させたり、動脈硬化の原因になったり、アレルギー反応を強くしてしまう可能性があるとも言われています。これを防ぐために、ドッグフードには酸化防止剤が添加されています。また、ドッグフード(特にドライフード)は手作り食などと違って、ある程度の期間保存することを前提としているものが多いと思いますが、もし防腐剤などが使用されていなければ、保存状態により細菌やカビなどが繁殖してしまい、それにより食中毒を起こしたり、また、カビ毒などによる発がん性や肝毒性も心配されます。このような健康被害は、フードに含まれる酸化防止剤や添加物による健康被害よりも大きい可能性があり、酸化防止剤や添加物は、フードの安全を守るために添加されているとも言えると思います。無添加のフードで、このような点を十分考慮して脂質の酸化や細菌やカビの繁殖を防ぐ工夫がされているものであれば、安心して与えることができると思います。しかしながら、ただ無添加というだけでは、以上のような理由から心配なところもあると思います。また、フードの管理についても、食べ残したものはすぐに処分する、なるべく早く使いきる、空気に触れないように保存するなど、十分な注意が必要になるでしょう。さて、ロングコートチワワちゃんの今後のお食事についてですが、ロングコートチワワちゃんは、療法食だけではなくしゅーまま様がご用意された肝臓によいものをいろいろ食べていらっしゃったとのことですので、療法食だけの効果を単純に評価することは難しいと思いますが、もし療法食に変える前の血液検査の数値がかなり高めで、療法食に変えてから劇的に数値が下がったということであれば、療法食に変えたことで肝臓の状態がよくなった可能性も高いと思います。療法食はメーカーさんがその病気の病態を詳しく研究した上で栄養バランスを考え、その病気のワンちゃんが毎日おいしく食べて元気に過ごせるようにつくってくださっています。また、その病気のたくさんのワンちゃんがその療法食のおかげで元気に過ごせているという実績もあります。どうして療法食がよいのかということにつきましては、肝臓の数値が高い原因や、どのような療法食を利用しているかによって異なってまいりますのでこの場で詳しくご案内することはできませんが、血液検査の数値が安定していることから考えると、現在食べている療法食が、ロングコートチワワちゃんの肝臓に負担をかけづらいお食事であることはおそらく確かなのだろうと思います。元のお食事、あるいは別のお食事に変えることで、また数値が高くなってしまう可能性はあるかもしれません。そのようなことを考えると、特に問題がないのであれば、主治医の先生がおっしゃるように、もう少し療法食をお続けになることがよろしいのではないかと思います。しかしながら、もともと肝臓の数値が心配するほど高い数値ではなかったということであれば、今まで特に気になる症状があったわけではないご様子ですし、現在の肝臓の数値のみをお聞きする限りでは、必ずしも療法食が必要な状態ということではないのかもしれません。今まで与えていらっしゃった肝臓によさそうなものは継続して与えていただいて、フードは安心して与えられるものを選んで与えていただき、経過を見てみてみるのも一つの方法でしょう。ただ、食事の変更によって肝機能に影響が出ないかどうかを調べるために、定期的なチェックは続けていただく必要があるでしょう。療法食に含まれる添加物にご不安を感じていらっしゃることをお伝えした上で、主治医の先生とご相談いだだくとよろしいのではないでしょうか。ひとことで肝臓に良い食事といっても、その原因や病態によって、必要な栄養素や控えた方がよい栄養素など、食事において考慮すべき点が異なってきます。(例えば、蛋白質を制限した方がよい場合もあれば、制限しない方がよい場合もあります。)今のロングコートチワワちゃんの肝臓の状態において、どのような点を考慮すべきなのかを主治医の先生によくお聞きになった上で、フードを選んでいただくとよろしいでしょう。しゅーまま様が安心して与えられて、ロングコートチワワちゃんが毎日おいしく食べられて元気に過ごせるフードがみつかるといいですね。寒い日が続いておりますが、しゅーまま様もチワワちゃんもどうぞお体大切にお過ごし下さい。また何かありましたらご気軽にご相談下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っております。状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
気になる…
投稿者:クマオ
投稿日:2013/01/14(Mon) 23:27
No.1867
初めまして。7ヶ月の♀クウちゃんです。うんちをする時に肛門から水分みたいな?分泌液みたいなものがピュッと出ました。←今回初めてです。月に1回は肛門しぼりをトリマーさんにお願いしているのですが、これは一体何でしょうか?あとドックフードを食べる時に噛まずにドックフードを飲み込んでしまいます。ある犬の訓練場の方に言われたのですが、上の歯が外側で下の歯が内側で普通のはずが逆で奥歯に隙間が出来るのでそれによって硬いものが噛まずに飲み込んでしまいますのでその場合犬歯を削ってやれば隙間がある程度解消されるので犬歯を削ることを進められたのですが本当にそうなるんでしょうか?その場合保険の適用になるのでしょうか?
Re: 気になる…
2013/01/17(Thu) 17:04
No.1875
クマオ 様この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。クウちゃんの排便時に肛門から分泌液のようなものが出たとのことですね。ワンちゃんには、肛門の左右に肛門嚢(腺)という袋が一対あり、その中に悪臭のある貯留物(液体もしくはペースト状)が入っています。肛門嚢は肛門を時計盤の中心とすると、肛門粘膜の4時と8時の位置に開口しています。通常は排便時に肛門嚢が圧迫されて貯留物が排出されますので、クウちゃんの排便時に見られた肛門から分泌液のようなものは、この肛門嚢の貯留物(肛門腺)の可能性が高いと思います。クウちゃんは月に1回トリマーさんに肛門腺絞りをお願いしていらっしゃるとのことですね。多くのワンちゃんは、肛門腺は月1回程度絞ってあげることでそれほどたまることはありませんが、肛門腺がたまる速さは個体差があり、月1回しぼっていてもすぐにたまってしまう場合もあります。今回のように排便時に自然に排出されれば全く問題ありませんが、何らかの原因でうまく排出できないと、肛門腺がたまりすぎてしまい、状況によって肛門嚢炎を起こしてしまうこともあります。肛門を舐めたり、咬んだり、肛門を床に擦りつけたり、自分の尾を追いかけるなどの仕草が見られる場合、肛門腺がたまっていることが多いので、気をつけて様子を見てあげて下さい。クウちゃんはお腹の調子は問題ありませんでしょうか。もし軟便や下痢、食欲不振や嘔吐などの症状がみられる場合には、肛門腺ではなく大腸の炎症に伴った症状であった可能性もありますので、早めに受診していただいた方がよろしいでしょう。また、ドックフードを食べる時に噛まずに飲み込んでしまい、咬み合わせの問題ではないかと指摘され、犬歯を削ることを進められたとのことでございますね。咬み合わせに問題のないワンちゃんでも、ドッグフードを噛まずに飲みこんでしまうワンちゃんは多くいらっしゃいます。私たち人間の歯とは異なり、ワンちゃんの歯の形状は穀類を細かくすりつぶすのにはあまり適しておらず、どちらかといえば食べ物を引き裂くのに都合がよいようにできています。そのため、ドッグフードのような形状のものは噛まずに食べることが一般的ですので、噛まずに食べること自体は、特に心配をなさらなくてもよろしいかと存じます。一般的にドッグフードはワンちゃんが咬まずに食べてもちゃんと消化できるようにつくられています。ワンちゃんの咬み合わせは、ほとんどの犬種では、上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接する程度の状態が正常とされており、それ以外で咬み合わせが悪い状態を「不正咬合」といいます。不正咬合であっても、日常生活に支障がない場合には、特に治療を行わないことが一般的です。不正咬合で治療が必要になるケースとしては、歯の向きや長さに問題があって口腔粘膜を傷つけたり痛みを伴う場合や、口が閉じづらい、フードが食べづらいなど食事や日常生活に支障が出ている場合です。トイプードルちゃんにはクウちゃんのようにアンダーショット(上の切歯よりも下の切歯が前に出ている)の子が多いと言われ、特に日常生活に支障が見られない場合は必ずしも治療が必要なわけではありません。ただ、お口の中の状態はそれぞれのワンちゃんでいろいろですので、現段階で矯正や治療を行った方がよい状態なのかどうか、犬歯を削ることで解決することなのかどうか、一度かかりつけの動物病院さんや、歯科に詳しい動物病院さんで実際にお口の中を見ていただき、ご相談いただくとよろしいでしょう。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。さて、クウちゃんがドッグフードを噛まずに飲み込む為、犬歯を削れば解消するのではないかと、訓練場の方からアドバイスをお受けになられたとのことでございますね。犬歯を削る処置は補償の対象であるかというご質問につきまして、以下のとおり回答させていただきます。クマオ様からお伺いしたご様子だけで、補償の対象、対象外の判断する事はいたしかねますが、一般的には、獣医師の判断により、不正咬合による治療が必要と判断された場合は、補償の対象となります。また、その他の歯科処置の例といたしまして、歯肉炎や歯周病等の治療につきましても、補償の対象となります。(ただし、待機期間中(*1)の発症や、特定傷病除外特約(*2)に該当する場合を除きます。)*1 アニコム損保では、通常、初年度のご契約始期日以降、(ご病気の場合はご契約始期日から 30 日間の待機期間終了後)に発症した傷病に対する診療費を、補償対象とさせていただいております。*2特定の傷病に関する診療費を補償の対象外とする特約です。 なお、対象・対象外の判断が難しい場合には、被保険者様にて、動物病院の窓口で一旦全額をお支払いいただき、弊社に直接ご請求くださいますようお願い申し上げます。以下 URL にて補償内容のご案内をしておりますので、ご参照いただけますと幸いでございます。●アニコム損保ホームページ 補償対象・対象外http://www.anicom-sompo.co.jp/products/guide/target.htmlその他、ご不明な点等がございましたら、アニコム損保あんしんサービスセンター0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)までご連絡いただけますようお願い申し上げます。クウちゃんのお健やかなご成長を心からお祈りいたしております。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。