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突然キャンと鳴く

投稿者:えいここ

投稿日:2017/03/02(Thu) 18:19

No.4645

初めまして。相談をさせてください。
4歳チワワの男の子ですが、先日突然「キャン!」と言い出しました。何かあったのかと思い、抱っこしようと脇を抱え、持ち上げようとした瞬間にも「キャン!」と言われてしまいました。家族で2日間で3回ほど確認をしています。

しかし、震えもなく顔つきも元気でその後散歩なども行きたそうにしており、歩く姿、顔つき、食欲、排便等々を踏まえとてもいつも通り元気そうです。

抱っこをする際や関節など、痛い場所を触ってしまったのかと思い、触ったり押してみても見たのですが平気そうでもっと触ってほしいと甘えてきている次第です。

思い当たることは長時間お出かけをした日があり、その日のみいつもの散歩時間よりも多くお出かけをして歩いている。
【疲労をしていた】ということと【肥満気味】ということです。

このような状況でたまに「キャン!」と甲高い声を出す以外は元気そうなのです。
この場合、頻度も多くなく、元気そうにしているため、どのようなポイントをみてどのような対処をすればいいのかアドバイスをいただければと思います。

宜しくお願い致します。

Re: 突然キャンと鳴く

- 獣医師 山田

2017/03/06(Mon) 17:23

No.4651

えいここ 様

ようやく春めいてまいりましたが、
えいここ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談いただきありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、ワンちゃんの実際のご様子を
拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

ワンちゃんが抱っこの際や、突然「キャン」と鳴く場合、身体のどこかに痛みや
違和感を感じている可能性がございます。このような症状を示す病気として、
頸や腰の椎間板ヘルニア、脊髄空洞症、環軸不安定症、小型犬に多い膝蓋骨脱臼など
関節の痛みを伴う疾患が挙げられます。

椎間板ヘルニアは背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たしている椎間板に
変性が生じ、その内容物が突出することにより脊髄を圧迫・障害し、
さまざまな神経症状をひきおこす病気です。
ソファーや階段の登り降りを嫌がったり、抱き上げると「キャン」と鳴き痛がる、
動くことを嫌がる、背中を丸めてじっとしている、後肢のふらつき、麻痺や運動失調
などの症状がみられます。重症になると、完全な四肢の麻痺が見られたり、
排尿・排便が困難になることもあります。

脊髄空洞症は何らかの原因により脊髄内に空洞が生じ、その空洞内が脳脊髄液と
同様の液体で満たされ、脊髄を内側から圧迫してしまう病気です。
症状は、空洞の部位と広がり具合により、無症状から重度の四肢麻痺まで様々です。
軽度の場合には感覚障害として首、体幹部(胸腹部・胴体部分)の引っかき行動、
手足の先端を舐める行動、仰向けになって背中を床にこすり付ける行動が見られます。
他にも「体に触れられるのを嫌がる」「どこかに痛みがある様子」
「跛行(はこう)する」「足を挙げたまま地面に着けようとしない」「音や振動に
過敏に反応する」などの症状を認めることもあります。
症状が進行し重度になると、四肢の麻痺がみられたり、首の側弯(そくわん)※
がみられたりします。
※首の側弯:上からワンちゃんをみたとき、正常ではまっすぐな首が曲がって
しまっている状態。

また、環軸不安定症は第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)の関節が不安定に
なることにより、脊髄が傷害を受けて頸部の痛みや四肢の麻痺などがおこる
病気です。症状は頸部の痛み、ふらつきや四肢の麻痺、起立不能などの神経症状が
みられます。

膝蓋骨脱臼とは、ワンちゃんの後肢にある膝蓋骨(膝にあるお皿のような骨)
が正常な位置から内側、または外側に外れてしまう状態をいいます。
小型のワンちゃんでは、膝蓋骨の内側への脱臼(内方脱臼)が多くみられます。
症状は、無症状な状態から歩くことが困難な状態までと幅が広く、その程度(グレード)
により 4 段階に分けられています。

現在、えいここ様のチワワちゃんは「キャン」と鳴く頻度もそれほど多くなく、
元気そうにしていらっしゃるのですね。また、震えもなく、その後散歩なども
行きたそうにしており、歩く姿、顔つき、食欲、排便等もいつも通りのご様子
とのことですので、何らかの痛みや不安定な状態が生じたのかもしれませんが、
その後落ち着いているようでございますね。
今後も「キャン」と鳴くことがないか、鳴いた場合にはどのような状況で鳴いたのか、
頻度やその後の様子などを、今と同じ様によくご観察いただければと存じます。
また、歩き方にふらつきや跛行が無いかどうかや、食欲・元気、排尿・排便をする
際にどこか痛がっていそうなことが無いかどうかなども見ていただき、
いつもの様子と何か違うような気がする時や急に麻痺などの症状が見られた場合
には、お早めにかかりつけの先生に診察していただきますようお願いします。

えいここ様のお心当たりとしては長時間お出かけで疲労をしていた点と
肥満気味という点なのですね。
椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼といったお病気を予防いただくためにも、
腰や足への負担をかけないように日常の生活で注意を払っていただくことは
たいへん重要なことでございます。例えば、ご家庭ではソファーや階段や
段差の登り降りをなるべくなさらないようにしていただき、
フローリングなどの滑りやすい床材は避けたり、足の裏の毛が伸びてくるワンちゃん
は滑らないように足の裏の毛を短くカットしたり、ジャンプや過度な運動を
させないようになさる方がよろしいかと思います。
また、ちょっと肥満気味とのことでございますので、これ以上、体重が増えない
よう体重管理を心がけましょう。
肥満は入るエネルギーと出るエネルギーの両方に注意を払っていただくことが
大切です。一般的には休まず歩き続けるお散歩を20分程度、一日に2回続けることが
体重管理のために有効だといわれています。
チワワちゃんが若い今のうちから、食事管理とともに無理のない適度な運動で、
適切な体重管理をしていただければと思います。

なお、えいここ様のチワワちゃんが「キャン」と鳴いたときの原因や状態によって、
安静が必要なものと、筋力を落とさないようにある程度、適度な運動が必要な
ものなどがありますが、そのような場合はできるだけ安静にしていただき、
早めに診察をお受けいただくことをお勧めいたします。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

えいここ 様とチワワちゃんが楽しく、笑顔いっぱいの毎日を送られますよう
心から応援しております。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



痛みと震え

投稿者:ななとさくら

投稿日:2017/03/02(Thu) 15:06

No.4644

以前脂肪織炎のことで相談させていただきました12歳のトイプードルです(4474)
ステロイド減薬中に体の震えや身体の痛み、発熱、炎症反応の上昇がみられ、精査のため血液、エコー、レントゲン、CT、MRIなどあらゆる検査をしましたが、これが原因という箇所が見つかりませんでした。
このように画像診断で特定できない痛みもあるのでしょうか・

Re: 痛みと震え

- 獣医師 霍田

2017/03/06(Mon) 17:02

No.4650

ななとさくら 様

日毎にのどかになり春の装いを感じる季節となりましたが、
ななとさくら様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
以前、脂肪織炎のことでご相談いただいた12歳のトイプードルちゃんについての
ご相談でございますね。
ステロイド減薬中に震えや痛みなどの症状がみられたとのこと、
ななとさくら様のご心配なお気持ち、お察しいたします。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。

精査のため血液検査をはじめ様々な検査を行ったけれども、
痛みなどの症状の原因特定には至らなかったのですね。
ワンちゃんが震える場合、一般的には「寒い」「怖い・不安」「痛い」のいずれかが
原因となることが多いとされます。
また、高齢のワンちゃんでは甲状腺機能の低下などが原因で、寒さに弱くなり、
震えの症状が見られることもあります。
ワンちゃんは恐怖や不安で震えることもあり、一度怖い経験をすると、
次に同じような環境が揃ったとき、また怖いことが起こるのではと不安を感じ、
強い反応を示すことがあります。
ワンちゃんが痛みで震えている場合は、痛い部位に触れられたときに緊張して
力が入ったり、嫌がって噛みつこうとするなどから、どこに痛みがあるのか
推測できることもありますが、痛みで全身が緊張していて部位の特定が難しいこと
も少なくありません。

痛みが出る原因は様々なものが考えられ、代表的なものとしては、外傷、炎症、脱臼、
捻挫、打撲や、その他にも神経の損傷や腫瘍などで見られる場合もあります。
被毛で隠れてわかりにくい場合もありますが、外傷であれば視診や触診で通常見つける
ことができるため、ななとさくら様のトイプードルちゃんは考えにくいと思います。
さらに詳しく、レントゲンやCT、MRI検査といった画像検査もなさったのですね。
こういった画像診断でも残念ながら判断がつかないものもあります。 
例えば、細胞や組織などの変質により機能を失う変性性疾患や、早期あるいは
一部の炎症性疾患などでは「画像診断で特定できない痛み」というものも存在します。

画像上、明らかな病変がない場合であっても症状が見られるケースも実際にあり、
そういった場合は症状や複数の検査結果をあわせて検討し、疑いのある疾患に対する
治療を試みることになるかと思います。
発熱や炎症反応の上昇も見られたとのことですので、身体のどこかで何らかの炎症
を起こしていること、またステロイドを減薬中に症状が見られたことから、
ステロイドで痛みや炎症が抑えられていた可能性は高いと思います。
たくさんの検査を行ったにも関わらず原因が明確にならなかったことは、
ななとさくら様もさぞご心配かと思います。
具体的なご案内ができず、お力になれずに申し訳ございません。
原因が判明し、疾患に合った治療を行えるのが一番ですが、現状ではかかりつけの
先生とよくご相談いただき、トイプードルちゃんの痛みを和らげ、
コントロールすることが必要かと思います。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

トイプードルちゃんの症状が早く改善し、ななとさくら様とご一緒に
安心してお過ごしいただけるようお祈りしております。
今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。



ゴールデンレトリバー

投稿者:コウイチ

投稿日:2017/02/26(Sun) 21:50

No.4635

生後7ヶ月になるゴールデンレトリバーの男の子ですが、二週間ほど前から両足の股関節のあたりが、歩くたびにコキコキしてるようです。歩いている時に手を当てるとコキコキしてるのがわかります。ゴールデンレトリバーは股関節に…と良く聞きますが、早いうちに医者にかかるべきでしょうか。

Re: ゴールデンレトリバー

- 獣医師 山田

2017/02/28(Tue) 13:20

No.4641

コウイチ 様

春の訪れが嬉しい頃でございますが、コウイチ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、ワンちゃんのご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

7 ヶ月齢になるゴールデンレトリバーちゃんが、 2 週間ほど前より歩く際に
股関節のあたりが「コキコキ」し、犬種ということからも、
早いうちに動物病院に通院すべきか悩んでいらっしゃるのですね。
股関節あたりを触った際に「コキコキ」するということは、関節に何らかの
異常があったり、関節の動きが正常ではない可能性があるかもしれません。
そのため、可能であれば早めにかかりつけの動物病院さんで、関節や
その周囲の触診をしていただいたり、診察をお受けいただくことをお勧めいたします。

成長期のワンちゃんの股関節周囲に見られる疾患には、「股関節形成不全」や
「大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)」というものがございます。
次にそれぞれの疾患についてご案内いたしますので、今のゴールデンレトリバーちゃん
の症状と照らし合わせていただき、ご参考にしていただけたらと存じます。

【股関節形成不全】
股関節が発育の段階で形態的な異常を起こす病気で、遺伝的素因や、栄養のバランスを
欠いた食事、過度な運動、肥満などの環境要因が関与しているといわれています。
大腿骨を受け止める骨盤のくぼみ(寛骨臼)が浅かったり、本来は丸い大腿骨の
先端が変形していたりするために、うまく関節がかみ合わず歩行の異常などの症状が
現れます。
一般的に両側の股関節に発症することが多いといわれておりますが、片側性の場合も
あります。コイウチ様がお聞きになられたように、ゴールデンレトリバーちゃんの
ような大型犬や超大型犬で特に問題となることが多いですが、様々な犬種で
発症が認められます。
幼齢期の骨の適切な成長のためには、栄養のバランスが大切です。
カルシウムなどの栄養を過剰に与えたりすることはバランスを崩すことにもなり、
股関節形成不全を発症させる要因の一つといわれております。
また、成長期の運動は適度に、過度な負荷を与えないことが重要だとされています。

症状は成長期である 5 〜 6 ヶ月以降に現れることが多いのですが、
2 〜 3歳になってから症状が現れる場合もあり、次のような症状がみられます。
・横座りをする
・腰をふるように歩く(モンローウォークといわれています)
・四肢をつっぱるように歩く
・ウサギ跳びのように後ろ足を一緒に動かして走る
・立ち上がるのに時間がかかる
・高いところからの昇り降りや、運動することを嫌がる
・立っているとき、後ろ足の左右の接地点間隔がせまい 

【大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)】
大腿骨頭壊死症はレッグペルテス病とも呼ばれ、ワンちゃんの後肢にある
大腿骨頭(ふとももの骨と骨盤とを連結している部分)への血液の供給量が不足し、
骨頭が壊死することによって起こる疾患です。
両側の肢で起こる場合もありますが、多くの場合片側の肢に起こり、
1 歳以下の成長期にある小型犬で発症が多くみられます。
また、症状としては、痛みのために地面に足を最小限しか着けないような歩き方を
したり、足をあげたままの状態になります。

股関節形成不全や大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)の治療には内科的治療と
外科的治療があり、ワンちゃんの年齢や症状、股関節の状態、飼い主さんの要望により
選択されます。
内科的治療法は、鎮痛剤の投与やレーザー療法を用いて痛みの管理をメインに行います。
関節に配慮したフードやサプリメントも補助的な役割を期待して利用されます。
しかし関節の炎症がひどく内科的治療法では痛みをコントロールできない場合や、
関節の変形が重度の場合には、外科的治療が必要になる場合もあります。
また、大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)は進行性の病気のため、内科的治療を
行っても症状の改善がみられない場合が多く、その場合外科治療を行います。

股関節形成不全や大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)の外科的な手術方法は
いくつかあり、大腿骨の骨頭(股関節を形成している大腿骨の先端)を切除し、
結合組織による偽関節を形成させる大腿骨頭切除術、人工股関節を設置する
人工股関節全置換術などが行われています。
ただし、人工股関節の手術ができる施設は限られています。

さて、コウイチ様のゴールデンレトリバーちゃんのご様子は、その後いかがでしょうか。
足を痛がったり、跛行したり、歩様(歩くときのご様子)に変化がみられる、などと
いうようなことはございませんでしょうか。
上述した疾患の可能性やその他なんらかの異常があるかどうかについては、
やはり診察をお受けいただいてからの判断となります。
かかりつけの先生に触診や歩様のチェックをしていただき、場合によっては
レントゲン検査など必要な検査をお受けいただき、
ご判断をしていただくということになるかと存じます。

なお、関節やその周囲に特段異常が見られなかった場合でも、大型犬のワンちゃんです
と関節になるべく負担をかけない生活を心がけていただいた方がよろしいでしょう。
そのため、肥満にさせないよう体重管理をしていただいたり、バランスのよい食事の管理、
適切な運動の管理が重要となります。
また、足裏の毛や爪のお手入れを定期的に行い、足が滑りすべりにくい環境を作って
いただくことも大切なポイントです。フローリングなどの滑る箇所には
カーペットなどをご利用いただくなど、家の中の環境も整備していただくと
よろしいでしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

コウイチ様とゴールデンレトリバーちゃんがお元気で楽しい毎日を過ごされます
よう応援致しております。
今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。



無題

投稿者:みいちゃん

投稿日:2017/02/22(Wed) 19:51

No.4634

5か月になる柴の女の子です。しばらく前まではトイレの場所のシートの上にしていました。ところが、最近シートをかじって引きちぎり、ぐしゃぐしゃにしてしまいます。従って、おしっこはケージの床に直接してしまいます。トイレトレイのメッシュの下にシートを敷いてもほじくってばかりで、この上にはしてくれません。どう対応したら良いのでしょうか?ほとほと困っています。アドバイスお願いいたします。

Re: 無題

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2017/02/27(Mon) 09:50

No.4636

みいちゃん 様

梅の芳しい香りが春を告げる頃ですが、
みいちゃん 様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度は、ご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
5ヶ月になる柴犬ちゃんが、最近になってシートを引きちぎり、
シート以外にオシッコをしてしまい、お困りとのことでございますね。
早速、ご案内をさせていただきたく存じますが、
一般的なご案内になりますこと、何とぞご了承ください。

さて、病気を防ぎ巣穴を汚さないため、あるいは自分たちの足跡を残さないようにするためでしょうか、
ワンちゃんにはもともと、自分のライフスペースでは排泄をしたがらない習性があると考えられています。
人と暮らす中で、本来の習性とは異なる、ケージの中での排泄をしていたワンちゃんも、
成長に従いケージの中でしたがらなくなることが、比較的よくみられます。
特に柴犬ちゃんはそのような傾向が強く、家の中で排泄をすることを頑なに拒み、
屋外でなくてはしない、という柴犬ちゃんが多数派です。
ワンちゃんにとって、お散歩中の排泄は、開放感もありますし、自然な状態ですので、
外でしたがることが多いのですが、このようになると、今までの排泄場所ですることを拒んだり、
どこでしたらよいか混乱してしまうこともあります。
みいちゃん様のワンちゃんも、縄張りという意識や自我が発達するとともにあらわれた成長の一つ
として、今みられるような変化があらわれているという可能性もあるかもしれません。

また、ワンちゃんは、眠いときやゆっくりしたいときなど、
土を掘るような仕草をすることが多くみられますが、
みいちゃん様の柴犬ちゃんも、しきりにガリガリするとのことですので、
トイレシートを排泄する場所として、認識していない可能性もあるでしょう。
あるいは、トレーに敷いてあるシートを引き出して、ガリガリやっているとのこと
ですので、遊びの対象となっているのかもしれませんね。
みいちゃん様の柴犬ちゃんが、シート以外で排泄してしまうのは、
柴犬ちゃんにとって不本意な状態で、もしかして外での排泄を望んでいるが、
まだ子犬ちゃんなのでオシッコの回数も多く、排泄の機能も完成途中なので、
我慢しきれず出てしまっているという可能性もあるかもしれません。
いずれにせよ、何かのきっかけで、柴犬ちゃんにとって
トイレシーツが排泄をする場所ではなくなってしまったのかもしれませんね。

シートを遊びの対象、あるいは寝床のように感じている、という以外にも、
ワンちゃんがトイレシートでの排泄を嫌がるようになることもあります。
そのきっかけとして、排泄をいつもと同じようにトイレシートでしようとしたら、
前に自分がしたオシッコがまだ残っていて気持ちが悪かった、というようなこともあります。
また、トイレシートを使おうとしたら、大きな風の音がして、
トイレシートの上に乗ると、怖かったときのことを思い出す、
というようなことがきっかけになることもあります。
この他、気温が上がる季節や、ペットヒータをケージの中で利用されるときなど、
ペットシーツにお腹をのせると、ひんやりとして気持ちがよかった、などというようなことで
ペットシーツの上で休むようになったというワンちゃんもいます。

ワンちゃんは環境の変化などに繊細なところがありますし、
ワンちゃんが今までできていたトイレでの排泄ができなくなることは、比較的みられます。
その際には、もう一度、最初の頃を思い出していただき、どこで排泄をしたらよいのかを、
褒めていただくことで「ここでしたら良いのだよ」ということを教えることが必要です。
みいちゃん様から伺った柴犬ちゃんのご様子からは、さまざまな可能性が考えられますが、
このままケージ内のトイレでの排泄は難しいかもしれませんので、
ケージ以外のなるべく柴犬ちゃんが自分のスペースと感じているところから離れた所に、
新たにトイレをお作りになるのも一つかもしれません。
人の出入りがあまりなく、ゆっくりとリラックスできる場所がよろしいでしょう。

例えば、狭めのサークル状の囲いの中の全体にシートを敷いていただくのも一つの方法でしょう。
柴犬ちゃんが、オシッコがたまっているかな、というタイミングで
ケージの中に柴犬ちゃんをお入れになり、知らん顔をしています。
誘導するタイミングは柴犬ちゃんの排泄のリズムをメモにつけるなどして、
「そろそろかな」というタイミングで、楽しげでリラックスした雰囲気で
トイレに誘導してみてもよろしいでしょう。
「トイレはここよ」「チーチー」などという決まった掛け声をいつもかけることで、
「掛け声を聞くことと=排泄する」という関連付けが柴犬ちゃんについてくると、
みいちゃん様の声がけに反応して排泄することが期待されます。
散歩にいらっしゃる前に、一度、トイレに誘導していただくのもよろしいかもしれません。
偶然でもできたら、明るい声で褒めていただき、特別なオヤツを与えていただいてもよろしいでしょう。
また、しばらくして、何枚かのシートのうち、いつもするシートが決まってきましたら、
使わないシートをはずしていってはいかがでしょうか。
シートの位置を移動させるときには、数センチずつ動かして、
柴犬ちゃんが戸惑わないようにするとよろしいでしょう。

柵で囲んだトイレを作ること以外に、ケージの外にトイレをお作りいただき、
柵等でケージとトイレをいっしょにぐるっと囲んでしまうことも、
みいちゃん様がお留守のときなどをお考えいただくと、一つの方法でしょう。
みいちゃん様の柴犬ちゃんは、トイレシーツを引きちぎってしまうとのことですが、
最近では、ペットショップさんで布製のシーツや、破れにくいシーツも販売されていますので、
一度試しにご購入なさってみてもよろしいかもしれません。
また、柴犬ちゃんがシートを引きちぎるのは、自分のケージの中にあり気になるから、
という可能性もあるでしょう。新たに作ったトイレではしないという可能性もありますので、
試してみるのも一つかもしれません。
トイレシーツをガリガリしないのであれば、成功の確率をあげるためには、
柵は利用なさらずトイレシートを何枚か広げるなどして、
なるべく広めのトイレを用意なさってもよいでしょう。

上手くいかないと、叱ったり、声をかけたりしたくなりますが、
粗相を飼い主様に叱られたことで、排泄行為そのものがいけないと思い、
隠れたところで排泄をするようになってしまうこともあります。
また、粗相を見つけた飼い主様が「あらーっ」と声を上げた様子を、
「注目を浴びたこと」「ご褒美」だと思ってしまい、トイレではない所ですることが、
ご家族の注目を浴びることの一つの手段となってしまうこともあります。
そのようなことを防ぐため、トイレ以外のところで排泄をしてしまっても、
声をあげたり、叱ったり、騒いだりしないように、ご注意いただければと存じます。
上手くいったときだけ、注目していただき、排泄ができたときに褒めることだけに注力しましょう。
また、中には、オシッコを片付ける際の飼い主様の手にある白い雑巾に反応して、
遊べると喜ぶワンちゃんいますので、片付ける際も柴犬ちゃんに
あまりその様子を見せないほうがよろしいかもしれません。

同様に、トイレシーツをガリガリとしたときに、「だめよ」などと声掛けをなさることから、
構ってもらいたいからガリガリとトイレシーツをいたずらする、ということも中にはございます。
ガリガリしていてもかえって声もかけず、知らん顔をなさったほうが良い場合もあるでしょう。
叱る際には、「声をかけてもらえた」、「見てもらえた」と柴犬ちゃんが感じるような雰囲気ではなく、
落ち着いて毅然とした低い声で、「今していることはいけない」と伝わるようになさることが
大切でしょう。
また、ワンちゃんは、マット類やラグ類などの上にいると排泄を誘発される傾向がみられます。
お部屋の中で粗相をしてしまうマット類などがあれば、取り除いていただいたほうがよろしいでしょう。
なお、ケージの中のトイレでしたがらなくなる原因として、ケージのイメージが悪くなってしまっていて、
戻りたがならなくなっていることもみられます。
いずれにせよ、ワンちゃんにとって、お家の中に安心できる落ち着く場所があるということは大切な
ことですので、できるだけケージを好きな場所、安心できる場所だと思わせてあげましょう。
叱られるなど、嫌な経験とケージを結びつけるのではなく、
ケージの中に入ったときに、褒められたり、好きなことをした、
などを繰り返していただくことで、ケージを好きなところにしてあげてください。

成長すると、だんだん排泄のリズムは落ち着いてきます。
年齢や飲水量、運動量などによっても異なりますが、
一般的に成犬のワンちゃんは半日以上の長い時間、排泄を我慢できるようです。
もちろん、できれば我慢させないほうが、オシッコの病気を予防する意味でも望ましいのではありますが、
私たち人間が排泄を我慢するという状態とは同じではないのかもしれません。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスをうけたまわっております。
気がかりなことがおありの際には、お気軽にご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

これから春の草花が芳しい香りで楽しませてくれ、お散歩の楽しみな季節でございますね。
柴犬ちゃんのお健やかなご成長と、ご家族の笑顔いっぱいの毎日を心から応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



誤食

投稿者:ラガ

投稿日:2017/02/19(Sun) 18:37

No.4628

こんにちは、お世話になります。
以下、教えて下さい
この頃、猫砂(おから)を食べるようになってしまいました。
食事は3回/日分けて適量を与えていますが、食事量が少ないのでしょうか?または、ひの木猫砂等に変えた方がよろしいのでしょうか?
現在の環境は、ケージ内で食事をとらせ、トイレはゲージ内に設置しています。
よろしくお願いいたします。

Re: 誤食

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2017/02/22(Wed) 09:04

No.4633

ラガ 様

春の訪れを感じる頃ですが、ラガ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
このたびはご相談を頂戴いたしましてありがとうございます。
早速、ご案内をさせて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的な案内となってしまいますことを何とぞご了承ください。

ラガ様のネコちゃんが猫砂を食べてしまいお困りとのことでございますね。
ネコちゃんが猫砂を食べてしまうことは比較的多いのですが、そのような場合、
まず、ご確認いただきたいことは、ラガ様がご心配なさっている「お食事の量が
足りているか」ということです。
ネコちゃんの月齢や成長の段階に適したお食事の分量の目安は、通常与えて
いらっしゃるフードの袋に印刷されています。
幼ネコちゃんの場合、成長のためにも、より多くの栄養とカロリーを必要としますので、
幼ネコちゃん専用のお食事を与えることが必要です。
また、月齢が進んで成長に伴い必要量を増やしたり、成長がひと段落すれば反対に
減らしたりする調節の必要性などもございますので、食事量のチェックは
とりわけ重要です。
なお食事量はあくまでも目安ですので、ネコちゃんの運動量、季節、ウンチの状態、
食べっぷりなどをみて調節いただくのですが、通常分量の1〜2割の増減は問題ないと
いわれています。
ラガ様のネコちゃんは、お食事をした後のご様子はいかがでしょうか。
食後も器をなめていたり、じっと器をみている、などというような「もっと食べたいな」
という様子があれば、ウンチの状態などをみながら食事を増やしてみたほうが
よろしいでしょう。

さて、現在、ラガ様は食事を3回与えていらっしゃるとのことですね。
ネコちゃんはもともとネズミ等の小さな動物を獲得、新鮮な獲物を一日に頻回摂取する
タイプの動物といわれています。
もし、ラガ様のネコちゃんがその名残りで、「食べたい」という気持ちを多く感じて
猫砂を食べてしまっているということであれば、可能であれば食事の回数を増やす
のも効果があるかもしれません。
なお、食事の回数、食事の量を増やすときは、一度に大幅の変更はしないことが重要です。
ウンチの状態などご覧いただきながら、ネコちゃんが変わったことに戸惑わない
くらい少しずつ変えていくことが大切です。

次に、猫砂を食べることが遊びになっている可能性もありますので、「遊びたい」と
いう欲求が発散できる時間を増やしてあげることも一つでしょう。
ネコちゃんは、もともと狩りをして生活をしてきましたので、狩りをしているような
気持ちになれる遊び、例えば、追いかけたり、捕まえたりする遊びをさせてあげると
発散できるでしょう。
また、猫ちゃんは高いところで過ごすことが好きですし、高低運動を好みますので、
キャットタワーのような、のぼって遊ぶ場所をご用意いただくことも大切でしょう。
併せて、ゆっくりできたり、隠れたりできるネコちゃんのお気に入りの場所を
複数箇所、お家にご用意いただければと存じます。

その他、猫砂のタイプを変えることで解消する場合もございますが、
ネコちゃんはトイレの砂の好みは難しく、変えてしまうことでトイレで排泄を
しなくなってしまう可能性もございますので、猫砂の変更に関しては慎重になさる
必要があるでしょう。
猫砂のオシッコやウンチをした部分は、なるべく早くとりかえていただくように
していただければと思います。

また、トイレシートを使うというのも一つの方法ですが、トイレシートですと、
ネコちゃんが排泄後砂をかけられませんし、慣れないところでの排泄をしたがらない
ことが多いことがデメリットともいえるでしょう。

場合によっては、猫砂を食べていると、ご家族が「ダメ」などとおっしゃった経験
から、「猫砂を食べると構ってもらっている」と感じて、構って欲しくて口にしている
可能性もございますので、猫砂を口にしているところをみたとき、
「声をかけない」「視線をむけない」というほうが望ましいこともあります。

ラガ様のネコちゃんが子猫ちゃんであれば、好奇心旺盛でいたずらをしたくて、と
いうこともあるでしょう。成長に伴い、好奇心を満たす遊びが増え、
のんびり過ごせるお気に入りの場所がみつかるなかで、徐々にしなくなることも
多いので、のんびりと成長をお待ちにいただきながら様子をご覧になっても
よろしいかもしれません。
成ネコちゃんであれば、まれに寄生虫がいたり、病気が原因である場合も中には
ありますので、一度かかりつけの動物病院さんにご相談いただくことをお勧めいたします。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っております。
お気がかりなことがお有りの際には、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ラガ様とネコちゃんの笑顔いっぱいの毎日を心から応援いたしております。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。