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病気なのでしょうか?
投稿者:まぁた
投稿日:2015/03/07(Sat) 21:24
No.3903
はじめまして。11ヶ月になるトイプードルの男の子を飼っています。最近、体全身で嗚咽?のような事をやることがあります。5回ぐらいやったら吐くこともあれば吐かないこともあります。これは病気なのでしょうか?
Re: 病気なのでしょうか?
- 獣医師 岸田
2015/03/10(Tue) 16:27
No.3908
まぁた 様この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。11ヶ月になるトイプードルちゃんに最近吐こうとするような仕草と嘔吐が見られ、何かの病気ではないかとご心配されていらっしゃるのですね。早速、お問い合わせにつきましてご案内させて頂きますが、実際にトイプードルちゃんのご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。ワンちゃん、特に子犬ちゃんに、吐きそうな仕草が見られる場合、それが実際の吐き気(えずき)による場合もありますが、実は咳だったということが比較的多く見られます。特に、「ヘンッ、ヘンッ、ヘンッ」というように喉にものがつまって、それを吐きだそうとするような仕草(咳)の後に、「カッ」と何かを吐きだそうとしたり実際に食べたものを吐いてしまうことがあり、一見「吐き気があり嘔吐している」ように見えますが、実は咳であったということがしばしばあります。咳が何回か続くと最後に「カッ」と痰を吐きだしたり、咳によって嘔吐が誘発されてしまって実際に食べたものを吐いてしまうことはよくあることで、嘔吐を伴うかどうかで吐き気か咳かの判別はできません。吐き気(消化器系の問題)なのか、咳(呼吸器系の問題)なのかによって、対処方法や治療法も変わってきますので、トイプードルちゃんに見られている吐きそうな仕草がそのいずれなのかをまずは見極める必要があります。悪心(口をペロペロなめたりよだれを垂らしたりして気持ちが悪そうな様子)、食欲不振、軟便、下痢など消化器系の他の症状を伴っているようでしたら、吐き気の可能性も高いでしょう。食道炎や胃腸炎、消化管内寄生虫や異物誤飲などの可能性もありますので、早めに受診していただいた方がよいでしょう。また、ワンちゃんは空腹時に胃酸や胆汁の刺激で吐き気を催し嘔吐することがしばしばみられます。まぁた様のトイプードルちゃんに見られている症状が、空腹時(明け方や食事前など)に多いようであれば、そのような原因による吐き気の可能性もあるかもしれません。その場合、食事の回数を増やしたり間食を与えるなどして空腹になる時間を短くすることで改善することがありますので、試してみてください。これは病気ではありませんが、たびたび嘔吐することは胃や食道に負担をかけますので、症状が改善しないようであれば受診して相談していただいた方がよいでしょう。一方、鼻汁や鼻づまりなどの症状を伴っていたり、運動時や興奮時に多く症状が見られる場合、「ヘンッ、ヘンッ、ヘンッ」というように喉にものがつまってそれを吐きだそうとするような仕草が見られる場合などは、咳などの呼吸器系の問題の可能性もあります。このような咳は、喉頭炎、気管炎、気管虚脱、気管支炎、肺炎などの呼吸器系の病気や、心疾患などに伴って見られることもあります。食欲や元気もあって他に特に気になる症状がないようであれば、今すぐに受診しなければならないというわけではありませんが、症状が何日も続く場合や悪化傾向が見られる場合、他の症状も伴っているような場合には、念のため一度受診していただいた方がよいでしょう。もし吐き気なのか咳なのか判断に迷うようであれば、実際にその仕草を携帯電話等の動画に撮影し、主治医の先生に見ていただくとよいでしょう。お散歩の楽しい季節まであと少しですね。寒くなったりあたたかくなったり寒暖の差の大きい日が続いていますが、まぁた様もトイプードルちゃんも、どうぞお体大切にお過ごし下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
車の移動で無駄吠え
投稿者:ぷぷといぷ
投稿日:2015/03/08(Sun) 00:01
No.3904
近隣で、散歩できる環境では無いので車で、10分程度の公園に散歩おをしに行くのでですが公園に近づくと無駄声を始めます。何度も注意をしても一向に無駄吠えを止めません。また、自宅に帰宅する時も自宅に近づくと無駄声を始めますどのようにすれば、無駄吠えを無くせますかご指導よろしくお願いします。
Re: 車の移動で無駄吠え
- ドッグライフカウンセラー 三留
2015/03/10(Tue) 15:29
No.3907
ぷぷといぷ 様沈丁花の芳しい香りに春を感じる頃でございますが、ぷぷといぷ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ぷぷといぷ様のワンちゃんが、お散歩時、車での移動をなさる時、公園に近づいた時、またご帰宅時に自宅へ近づくと吠えてお困りとのことでございますね。実際のご様子が分かりかねますので、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。ワンちゃんが吠える原因といたしましては、「縄張りを守ろうとする防衛本能から吠える」、「周囲のご家族様に要求をして吠える」、「怖くて吠えて何とか身を守ろうとしている」、「お知らせをしようと吠える」、「周囲のご家族様に指示をしようと吠える」、「嬉しい時など、興奮が高じて吠える」など、さまざまな原因が考えられます。また、生活の中で興奮して吠えた時、飼い主さんが「どうしたの?」などと声をおかけになったことで「注目をしてもらった」というような経験をすると、ワンちゃんの中で、吠えるという行動が、飼い主さんの気を引くための一つの手段となっている場合もみられます。原因により対処方法は異なりますが、ワンちゃんの吠えへの対応として共通して大切なことは、「ワンちゃんが吠えた後に、ワンちゃんにとって好ましい状況を作らない」、「吠えれば思うようになると思わせない」ことでございます。さて、ぷぷといぷ様のワンちゃんは、公園に着く際とお宅に着く前に吠えるとのことですね。ワンちゃんは車の中でずっと吠えているわけではなく、また外を通る車や人が気になって吠えているということではないご様子ですので、はしゃぎながら、お散歩で遊べることが嬉しくて 興奮して吠えているという雰囲気でしょうか。また、大好きなお家に着くことが嬉しくて、ぷぷといぷ様に知らせているというような感じではないかとお見受けいたしましたがいかがでしょうか。ワンちゃんは一度吠え始めると、どんどん興奮度が高まって、止めさせるということはたいへん困難なことがほとんどですので、「なるべく吠えない環境を作る」ということも一つのポイントでしょう。そのためには、ワンちゃんの体が安定し、安全で、また周りの状況が気にならない環境として、クレートやキャリーバッグのようなものをご利用なさることも一つの方法でしょう。ワンちゃんが吠えている時には、ぷぷといぷ様はどのようにご対応なさっていますでしょうか。例えば、ワンちゃんが吠えている時に「静かにしなさい」、「もう着くでしょ」などとお叱りになったり、声をおかけになっていらっしゃるのでしょうか。声のトーンなどにもよりますが、声をおかけになると余計に興奮することはよくございます。叱ると余計に興奮して吠えているというようなご様子であれば、かえって声をかけないでいらっしゃったほうが良いかもしれません。叱ると効果がありそうなご様子でしたら、落ち着いた低いトーンで、毅然とした雰囲気で叱ることが大切でしょう。先にご案内をした通り、ワンちゃんは吠え始めると、どんどん興奮していき、落ち着かせるのはたいへん困難になることがほとんどですので、吠えそうな時や吠え始めた時に、叱っていただくとよろしいでしょう。一瞬吠えるのを躊躇したり、吠えるのを止めたら「オリコウ」と笑顔で褒めてあげましょう。公園には、ぷぷといぷ様が運転をなさって、ワンちゃんとお二人でいらっしゃるのでしょうか。もし、お二人以外にどなたかがいらっしゃり、クレートなどをご利用でない状況であれば、「いつもこのあたりで吠え始める」というところで、吠える以外のことをなさるのも一つの方法でしょう。例えば、座席シートの上ではやりにくいかもしれませんが、「オスワリ」をさせて、落ち着かせて、フードやオヤツを与えるなどなさってもよろしいでしょう。あるいは、ご家族様がどちらかの手にフードやオヤツを隠して、「どちらに入っているかな?」などとゲーム気分で過ごし、そのうちに公園についていた、というのもよろしいかもしれません。日ごろから、「吠えて興奮した後に楽しいことがある」という経験をさせるのではなく、「吠えないでいたら良い事があった」という経験を多く積み重ねることはたいへん大切なことです。もし、ぷぷといぷ様のワンちゃんが若いワンちゃんであれば、「嬉しくて興奮する」ということは、ワンちゃんが素直にご成長されている証でもあり、仕方がないという面もあるかもしれませんが、日常的にオスワリなどの指示をご利用いただき、「指示に従い、落ち着いたら良いことがあった」という経験を根気強くさせてあげることは効果があるでしょう。例えば、「ボール遊びをして」とワンちゃんがぷぷといぷ様を誘いに来た時、嬉しくて興奮している状態で遊び始めるのではなく、「オスワリ」と落ち着かせてから遊びを始めます。ぷぷといぷ様がご帰宅をなさった時、ワンちゃんが嬉しくて興奮した状態でお出迎えをしていても知らん顔をなさって、落ち着いてから「ただいま」と声をかけてあげましょう。「ケージから出て遊びたい」という時にも、お食事を早く食べたくて興奮している時も、一度「オスワリ」と落ち着かせてからにしましょう。目的地に到着して、車から降りる際も、たいへんではございますが、興奮状態ではなく、吠えていない状態、落ち着いた状態になるのをお待ちいただいてからになさるとよろしいでしょう。また、公園にお入りなる時やお家に入られる時にも、飼い主様がリードなさり、ワンちゃんはリードされ守られる側ということを示すためにも、できるだけ、ぷぷといぷ 様が先にお入りいただくことが望ましいでしょう。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。色とりどりの花が顔を見せ始め、お散歩の楽しい季節の到来でございますね。ぷぷといぷ様とワンちゃんの笑顔いっぱいの日々を応援いたしております。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。
くしゃみ 吐き気
投稿者:ナナちゃん
投稿日:2015/03/08(Sun) 08:44
No.3905
7ヶ月のスコティッシュの女の子です。昨日、旅行から帰ってきてから、くしゃみをした後にオェっと吐き気を催す仕草をします。3ヶ月の頃にクラミジアを患い、治療し完治しましたが、その時の様に頻繁にくしゃみをしたり涙や鼻水が出る事は無いのですが、オェっとなる事が多くて実際に吐いたりしませんが、心配です。宜しくお願いします。
Re: くしゃみ 吐き気
- 獣医師 酒井
2015/03/10(Tue) 15:21
No.3906
ナナちゃん 様日増しに春らしさを感じるこの頃でございますが、ナナちゃん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。ナナちゃん様の7ヶ月の女の子のスコティッシュちゃんが、くしゃみをした後に、吐き気を催す仕草をしていてご心配とのことでございますね。お問い合わせにつきましてご案内させていただきますが、実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何とぞご了承下さい。ナナちゃん様のスコティッシュちゃんは3ヶ月の頃にクラミジアを患っていらっしゃったということですね。クラミジアはいわゆる猫風邪(猫の上部気道感染症)の原因の1つで、くしゃみや鼻水、目やにを伴う結膜炎などの症状が認められます。進行すると、気管支炎や肺炎を起こし、重症化する場合もあります。クラミジアの治療には有効な抗生物質がありますので、症状に合わせて、内服薬を投与したり、点眼薬を用います。ナナちゃん様のスコティッシュちゃんも以前、治療後完治されたということですね。しかし、クラミジアは一旦症状が落ち着き、治癒したように見えても完全には病原体が消滅しておらず、再発する場合があります。また猫風邪の原因としては、他にも猫ヘルペスウイルスや、猫カリシウイルスなどが挙げられ、これらが混合感染していることもよく見られます。これらの疾患は、一旦完治したように見えても体の中にウイルスが潜んでいる状態となるため、しばらく時間が経過した後に、何らかのストレスなどをきっかけに発症してしまうことがあります。これらのウイルスの感染の場合には、症状に合わせて対症療法を行い、ネコちゃんの体力を消耗させないよう安静にし、インターフェロンを投与する場合もあります。これらのクラミジアやウイルスが原因の猫風邪は、再発自体を予防、もしくは再発してしまった際の症状を軽くするため、今後も定期的なワクチン接種を継続することが大切です。今回ナナちゃん様は旅行より帰られてから、スコティッシュちゃんのくしゃみや吐くような仕草に気付かれたということでございますね。今回のご旅行による環境の変化がストレスになったか、もしくはちょうど冬から春への季節の変わり目で、気温が安定しないことがストレスになったかはわかりませんが、猫風邪の再発であることも充分に考えられるかと存じます。またネコちゃんの吐くような仕草ですが、くしゃみに伴っていることを考えますと、咳である可能性が高いかと思います。ネコちゃんの咳はその様子がよく嘔吐に似ていると言われることがあります。今のところ、涙や鼻水はないとのことですが、治療は早いに超したことがございませんので、お早めにかかりつけの先生にご相談いただくことをお勧め致します。また7ヶ月のネコちゃんということで、ちょうど子猫ちゃんから、大人のネコちゃんの被毛に変わっていき、抜け毛が出始める頃でもありますので、抜け毛によるくしゃみや、毛玉による吐き気ということも考えられます。日常のケアで、ブラッシングをするとどのくらい抜け毛があるか、くしゃみを伴わずに吐き気があることはないかといったことも、併せて観察していただくとよろしいでしょう。春らしい暖かい日もあれば、急に冷え込んだりして、まだまだ体調管理に気が抜けない季節かと存じます。ナナちゃん様とスコティッシュちゃんが毎日お元気で健やかにお過ごしになられますよう、いつも応援しております。また、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。
交尾のまね
投稿者:カピバラ
投稿日:2015/03/02(Mon) 21:47
No.3900
いつも拝見して、参考にしています。猫 オス3歳 ミックス メス1歳ミックス共に去勢、避妊の手術を受けています。秋口から交尾の真似事を初めて困っています。メス猫は嫌がってソファの下に隠れていますがオス猫が首根っこをくわえて離さないので動きが取れなくなり凄い声をだしてケンカばかりしています。でも、グルーミングしあったり仲はいいときもあります。交尾の真似事をやめさせることはできませんか?
Re: 交尾のまね
2015/03/04(Wed) 16:35
No.3902
カピバラ 様水温む頃でございますが、カピバラ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。この度はご相談をいただきましてありがとうございます。避妊去勢がお済みのカピバラ 様の猫ちゃんたちが、昨年の秋口から交尾の真似ごとをしてお困りとのことでございますね。早速ご案内をさせていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見いたしておりませんので、ご案内が一般的なものとなりますことを、何卒ご了承ください。まず、カピパラ様の男の子の猫ちゃんが、去勢手術が済んでいらっしゃるにもかかわらず、交尾のような行動をすることについてですが、手術を行う月齢などによりますが、スプレー行為やマウンティングのような性成熟に伴う行動をすでに経験している場合などでは、猫ちゃんが去勢や避妊手術をしても、そのような行動が残ることがあります。カピパラ様の男の猫ちゃんが交尾の真似事を始めるのはどのようなときでしょうか。そのようなときに飼い主さんが仲介に入って大騒ぎになったり、叱ったりなさると、猫ちゃんを余計に興奮させてしまうことがみられますので、さっと猫ちゃんの気持を相手の猫ちゃんからそらすほうが望ましいでしょう。交尾のような行動や喧嘩が始まるときに何かきっかけとなることがあれば、そのようなときに、また、女の子のネコちゃんにさっと意識がいったときに、ネコちゃんの意識を他のことにそらす工夫、例えば、ネコちゃんにとって獲物のサイズのオモチャをポンと床になげるなども一つの方法でしょう。また、猫ちゃん同士の交尾のような行動は、性衝動に伴う行動である場合だけではなく、お家の中での猫ちゃん同士の優位性を示そうとする行動であったり、猫ちゃんはもともと狩りの達人ですので、狩りをしているつもりでの遊びである場合もございます。環境の変化に敏感な猫ちゃんにとって不安などのストレスが原因で起こっている場合には、ストレスのはけ口としていることもあるでしょう。猫ちゃんたちの縄張りの住み分けが上手くいっていないことが原因の場合もありますが、これらを解決するためにも、今一度、猫ちゃんたちが過ごす環境を見直してみることも大切でしょう。女の子の猫ちゃんが男の子の猫ちゃんに追われたときに逃げる場所や、お互いの猫ちゃんたちがのんびりとくつろげる場所は豊富にありますでしょうか。お家の中に隠れられる場所、あるいはキャットタワーやたんすの上のような猫ちゃんたちの大好きな高いところに、猫ちゃんたちが気に入るようなスペースを用意してあげることも大切でしょう。また、トイレは猫ちゃんたちが快適に過ごすためにはたいへん重要ですが、トイレの数は猫ちゃんたちの数プラス1個あるのが望ましいといわれています。トイレや水のみの場所、爪とぎを上手に利用できているか、なども見直していただくことも大切でしょう。「狩りをしたぞ」というような満足した気分にさせてあげ、狩りをしたいという気分を発散させるためには、先にご案内をしたように、ネズミさんサイズのオモチャをお使いになったり、釣竿タイプで、先っぽに獲物に見立てたオモチャなどをつりさげたり、レーザーポインターなどを利用いただき、何かを追って捕まえる、という遊びを十分にさせてあげることも大切でしょう。なお、窓の外を近所の野良猫ちゃんが行き来をするというように、最近猫ちゃんにとって、いつもと違う様子はございませんでしたでしょうか。追いかけることができない外の相手の代わりに、お家の中の女の子の猫ちゃんを相手にする、ということも考えられない訳ではございません。もし、そのようなことにお心あたりがおありであれば、窓の外が気にならないようにするなど、ネコちゃんたちが不安を感じる要素を取り除いていただくとよろしいでしょう。すでに女の子も男の子も避妊去勢済ということですし、交尾のまねごとで、女の子は嫌がっているとのことですので、心配はないかとは存じますが、もし女の子の猫ちゃんで避妊済なのに、何らかの発情徴候が見られる場合には、卵巣の遺残や希とは言われていますが副卵巣(卵巣摘出した後に発達する卵巣様の組織)があり、男の子に交尾行動を誘発している場合があります。また、男の子の去勢の際にもし、停留睾丸があり、それを摘出していないことなどありましたら、その場合にも交尾行動をすることがあります。先にご案内させていただいた、猫ちゃん達に対する接し方や環境の見直しなどでもまだ続くようでしたら、安心のためにも、1度かかりつけの先生に相談いただければと存じます。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、お気軽にご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。これから暖かくなり、春の陽は猫ちゃんたちが寛ぐには最適でございますね。ネコちゃんたちがお健やかにお過しになられますよう、心からお祈り申しあげます。
肝臓治療
投稿者:みるぷぅ
投稿日:2015/02/27(Fri) 21:39
No.3897
ゴールデンレトリバー10歳の女子。現在肝臓の治療を継続して行っています。14年10月の血液検査でGPT161、ALP3028となっています。8歳の健康診断から断続的に肝臓の治療をしていますが、獣医師からは良くなることはなく、現状維持が出来ればと言われています。今後もずっと治療をしていかなくてはなりませんか。
Re: 肝臓治療
- 獣医師 山田
2015/03/03(Tue) 19:12
No.3901
みるぷぅ 様日増しに暖かくなってまいりましたが、みるぷぅ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。ゴールデンレトリバーちゃんのGPTとALPが高く、断続的に肝臓の治療を行っていらっしゃるのですね。また、主治医の先生からは、「現状維持が出来れば」とのお話しがあり、今後もずっと治療を続けていかなくてはならないのかということについてのご相談でございますね。早速ご案内させていただきますが、実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことをご了承下さいませ。肝臓は、体の中の毒素を分解して無毒化したり、栄養素の分解や合成、貯蔵を行なったりと、さまざまな重要な働きをします。また、機能的に予備能力(余力)が高く、再生能力の高い臓器と言われております。そのため、損傷などがあっても症状が現れにくく、症状が出た時にはかなり進行していることも多いと言われております。人でも肝臓は「沈黙の臓器」などと呼ばれることもあるかと思いますが、どうぶつにおいても同じでございます。さて、ゴールデンレトリバーちゃんは血液検査でGPTとALPが高く、治療をお受けになられているとのことですね。GPT(ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ)は主に肝細胞に存在している酵素です。肝臓の障害に伴い、肝細胞からこの酵素が血中に出る(逸脱する)と言われており、現在起きている肝障害の程度を表す指標とされます。検査機器によって幅はありますが、一般的にALTの正常値はおおよそ100 IU/lくらいまでと考え、正常値から2〜3倍の上昇で軽度の肝細胞病変、5〜10倍で中等度の病変、10倍以上は著しい肝細胞障害を示していると考えられます。みるぷぅ様のゴールデンレトリバーちゃんのGPTは161 IU/lとのことですので、正常値より少し高いという事になります。GPTは肝細胞の障害で上昇しますが、その原因は肝臓自体に問題がある場合と、肝臓自体にそれほど大きな問題が無く上昇する場合があります。肝臓自体の問題としては、慢性肝炎や急性肝炎などがあげられます。肝臓自体にそれほど問題がなくGPTが上昇する原因としては、胃腸疾患、膵臓疾患、代謝性疾患(特に脂質代謝異常)、うっ血性心不全、グルココルチコイドや麻酔薬など薬剤の使用などにより上昇する事があります。ALPはアルカリフォスファターゼの略で、肝臓・胆のうをはじめ、腎臓、骨などの全身の臓器に分布している酵素です。肝臓や胆嚢の評価に用いることが多い酵素ですが、それ以外の疾患でも、骨の疾患や種々の薬剤の影響で上昇することもあります。また、ある種の腫瘍でも上昇がみられることがあります。また、GPTやALPが上昇しているからといって、必ずしも肝機能が低下しているとは言えません。肝機能は、肝臓が生産する物質と肝臓が処理する物質を検査する事で確認します。例えばBUN(尿素窒素)、Alb(アルブミン)、Glu(グルコース)、T-Cho(総コレステロール)、T-Bil(総ビリルビン)などの数値が高すぎないか又は低すぎないか等を肝酵素(GOTやGPT、ALPなど)と併せて総合的に判断いたします。先に案内した通り、肝臓は機能的に予備能力が高く、再生能力の高い臓器ですが、肝硬変のように、長い間、肝臓にダメージを受け続けた結果、肝臓が本来持つ機能を失ってしまったような場合には、肝臓が広範囲に線維化して硬く変質してしまい、基本的に元の状態には戻らない(不可逆的変化)とされています。そのような場合には、治療によって悪化を食い止めたり、進行を遅らせたりすることは可能ですが、回復させることは難しいと考えられています。みるぷぅ様のゴールデンレトリバーちゃんの肝臓の状態は、このような肝機能不全の状態になっていらっしゃるのでしょうか。伺ったGPT、ALPの値だけでは判断が出来まねますが、もし、現在の状態がまだ肝機能不全のような状態でない場合でもゴールデンレトリバーちゃんの状態や、他の数値から、継続的な治療が必要な状態なのではないかと存じます。肝疾患には様々なものがあり、肝酵素の数値だけで鑑別は困難となります。また、肝臓自体に原因がなく、他の疾患の影響で二次的に数値が高くなっている場合もございます。したがいまして、定期的な血液検査を実施していただき、高い数値が続く場合には、超音波検査や肝機能の評価を行い、他の疾患も視野に入れながら追加検査や治療を行っていく必要がございますので、是非かかりつけの先生にも、今後の治療方針についてもご相談していただけたらと存じます。日増しに暖かくなり、早春の息吹を感じるこの頃でが、みるぷぅ様とゴールデンレトリバーちゃんがお元気にお過ごしいただけたらと存じます。また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、お気軽にご利用くださいませ。お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。