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水道水について

投稿者:井上幸博

投稿日:2011/03/24(Thu) 12:13

No.702

私は千葉県に住んでおり、最近新聞紙上などでも騒がれている水道水の放射能物質の混入ですが、私はMダックスを飼っており、体も小さいので(乳児同様)あげてはいけないものなのか悩んでいます。

一方、ミネラルウォーターをあげればいいのですが、尿路結石が心配です。

このような状況下でどのようにすればよろしいでしょうか?

Re: 水道水について

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/03/28(Mon) 16:46

No.707

井上 幸博 様

木々の芽が少しずつですが、春の陽を求めてふくらんできております。
井上様におかれましてはいかがお過しでしょうか。

この度の原発事故に因る水道水への放射能物質の混入のニュースには、日本ばかりではなく
世界中の人々が胸を痛めております。
ことに小さなお子さんやどうぶつたちといった、
守らなくてはいけない、かけがえのないご家族がいらっしゃる場合の
不安や心配は大変なものでございます。
井上様におかれましても大切なMダックスちゃんへのご心配はいかばかりかと
お気持ちお察しいたします。

【放射能の影響について】
宇宙などからの放射線により自然に被爆しており、
レントゲンやCTスキャンなどによる医療からも被曝を受けているという現実を理解しながらも、
野菜や水道水へ放射性物質の影響についての報道には
「目の前の子を守るためにはどうしたらいいのか」と戸惑ってしまいます。
特に井上様がおっしゃいますように、
Mダックスちゃんの体の大きさは人間の乳幼児同様に小さいので、
報道で「人間の乳幼児には摂取を控える必要である」とお聞きになると
ご不安になられるのは、どのご家族も同じかと存じます。

さて、放射能に対するワンちゃんやネコちゃんといったどうぶつたちの感受性ですが、
人とほとんど変わらないといわれております。
したがいまして、現時点で発表されている水道水中の放射性物質の量は
健康被害はほとんどないといわれておりますので、
ネコちゃんやワンちゃんなどについても同様にお考えいただければよろしいかと存じます。
しかしながら、放射性物質がどのような種のどうぶつにどのような影響を与えるか等の
詳細なデータ等はアニコムでは持ち合わせておらず、
明確なご案内がしかねることを何卒ご了承くださいませ。

「成人ではただちに影響が出るとは考えられないが、乳幼児の飲水を避けるよう」になどと
という報道を耳にしますが、これは乳幼児の体が大きい、小さいからというより、
成長期の子どもたちの甲状腺は、放射性ヨウ素を吸収しやすいためでございます。
ヨウ素は、甲状腺で作られる甲状腺ホルモンの構成成分となるため、
摂取されたヨウ素は甲状腺に集積します。、
甲状腺ホルモンには発育を促す働きがあり、成長期には欠かせないホルモンであるため、
放射性ヨウ素の摂取については、成長期の子どもたちへの影響に特に注意をしなくては
いけないと考えられております。

上述のように、乳幼児に注意しなくてはならないのは、体の大きさというより、
ワンちゃんやネコちゃんが、どの成長段階かという点でございます。
人への影響に準じて考えますと、2〜3ヶ月未満の子犬や子猫については慎重に
考えなくてはならないとお考えいただければよろしいかもしれません。

【ミネラルウォーターと尿石症について】
腎臓から尿道口に至る尿路に生じた結石は、尿に含まれるリン、カルシウム、
マグネシウムなどのミネラル成分などが何らかの原因で結晶化して、
結晶が時間の経過と共に結石となり、さまざまな症状が見られるようになります。
尿石の種類にもいろいろありますが、代表的なものとして
尿のpHがアルカリ性に傾くとできるリン酸アンモニウムマグネシウム結晶(ストラバイト結晶)や
反対に尿のpHが酸性に傾くと形成される、シュウ酸カルシウム結晶などがございます。
結晶の性質もいろいろであり、ストラバイト結晶のように食事療法などで
尿を酸性に偏らせれば溶けていく結晶もあれば、
シュウ酸カルシウム結石のように溶かすことは期待できない結晶もございます。
この他にも、シスチン、尿酸塩結石、ケイ酸結石、リン酸カルシウ結石などがあり、
結石の性質にあった食事をすることが必要になります。

尿石ができてしまう原因といたしましては、犬種や個々のワンちゃんによる体質的な面も
ございますが、「お食事中からミネラルや蛋白質を過剰に摂取すること」により、
これらが尿中に多く排泄され、結石が形成されやくなる、などが挙げられます。
また、細菌の尿路感染による膀胱炎などでも、炎症によって剥がれ落ちた上皮細胞が
結晶の核となるので尿石ができやすくなるようでございます。
他の要因といたしましては、感染以外でも飲水量の低下や蓄尿時間の延長、季節の変わり目などを
きっかけに起こることもございます。

ミネラルウォーターには、含まれているマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が
豊富であるため、尿石症の発症に関与するとも言われておりますが、
同じ条件の環境であっても、その子の体質等の要因も大きいかと存じます。

ミネラルウォーターは、カルシウム濃度とマグネシウム濃度の含有量によって硬度が表されており、
硬度の値によって、硬水や軟水という名称で呼ばれております。
(カルシウムとマグネシウムの多いものが硬水、少ないものが軟水といわれています。)
ネラルウォーターであっても、さまざまな硬度のものが販売されておりますので、
Mダックスちゃんの体調等をよくご存知でいらっしゃる
かかりつけの動物病院にご相談なさることをお勧めいたします。

他方で注意いただきたい点は、
たとえば、ミネラルウォーターの入手が困難である場合などに、
水分補給そのものが不足することは、今回の乳幼児に関しても
懸念されているようでございます。
先々の健康の不安も大切でございますが、
現在があっての未来でございますので、今、しっかりと水分を摂れるように配慮してあげて
いただければと存じます。

また、今回の災害については、多くの人の心に、そして社会全体にも
不安感をもたらしております。このようなときほど、
ワンちゃんにとって、飼い主さんが与えてくれる安心感が
何より大切な心の栄養となりますので、
ともに過ごせる幸せをMダックスちゃんと分かち合いながら、安心感を与えていただくよう
抱きしめてあげていただければと存じます。

昼間の気温が高くても、朝晩は驚くほど下がるなど、
体調維持の難しい時期でございます。
井上様におかれましてはくれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。




尿石症の猫の飲料水について

投稿者:みき

投稿日:2011/03/24(Thu) 00:17

No.701

最近尿石症を再発した猫なのですが、病気を初めて患った時、獣医さんから水は水道水が一番よいと言われていたので飲ませていました。この度の震災で水道水に放射能の影響が出ていると聞きミネラルウォーターを一時与えようと思ってます。硬水・軟水・PHなど気をつける点はありますか?適したメーカー・商品名があれば教えて下さい。震災で苦しんでいらっしゃる方が沢山いる中、心苦しい質問なのですがご意見宜しくお願い致します。(千葉県金町浄水所近郊在住)

Re: 尿石症の猫の飲料水について

- 獣医師 垣本

2011/03/28(Mon) 14:22

No.706

みき様

この度はご相談いただきありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、
実際の猫ちゃんのご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを
ご了承くださいませ。

猫ちゃんはただいま尿石症の治療中とのことですね。
尿石症は猫ちゃんの体質によっては繰り返し発症してしまうことが多い病気ですので、
治療中の食事などのケアはもちろんのこと、完治したあとも再発しないための予防が重要となります。

尿石症発症の要因として、生まれ持った体質、飲水量の摂取不足、食事や飲水からのミネラル成分の過剰摂取、
膀胱炎からの併発などが考えられます。
したがって、飲水に関しましては、十分な量を与えること、ミネラルの含有量に注意することが重要となります。

ミネラルウォーターには、尿石症の原因となるミネラルが多く含まれているものがございますので、
かかりつけの獣医さんのおっしゃる通り、一般的には水道水を与えることが望ましいと言われております。

今回は、そのような状況の中で水道水から放射性物質が検出されたというニュースを受け、
みき様におかれましてもさぞかしご心配されていることと存じます。

水道水中の放射性物質について、現時点で発表されている水道水中の放射性物質の量は
乳児期でなければ、健康被害はほとんどないといわれておりますが、
ネコちゃんやワンちゃんなどのどうぶつに関しても、
ある程度人と同様な観点でお考えいただくことがよろしいかと存じます。

人間の乳児期には放射性ヨウ素を吸収しやすいというデータがありますため、
これに準じて2〜3ヶ月未満の子猫ちゃんの場合も同様に摂取を控えた方がよろしいかもしれません。
しかしながら、放射性物質の動物種別の影響や、また、それぞれの病気に対する放射性物質の影響などの詳細なデータは
弊社でも持ち合わせておりませんため、確定的な情報のお伝えができない点を何卒ご了承くださいませ。

みき様がおっしゃいますように、ご安心のために一時的にミネラルウォーターを与えるということも一つの方法かと存じます。
その場合は、ミネラルウォーターの硬度にご注意していただく必要がございます。
ミネラルウォーターは、カルシウム濃度とマグネシウム濃度の含有量によって硬度が表されており、
硬度の値によって、硬水や軟水という名称で呼ばれております(硬度は1リットルあたり何mgという形で表示します)。
つまり、カルシウムとマグネシウムの多いものが硬水、少ないものが軟水と考えることができます。

世界保健機関 (WHO) の基準では以下の通り分類されます(単位:mg/l)。

軟水 : 0 - 60未満
中程度の軟水(中硬水): 60 - 120未満
硬水 : 120 - 180未満
非常な硬水 : 180以上
ヨーロッパの水はほとんどが硬水でございますが、日本の水は軟水が多く、
水道水の硬度は100以下に抑えられていることが多いようでございます
(日本国内においても地域によって差がございます。)。

一般的にミネラルウォーターが尿石症との関与は
マグネシウムイオンの含有量によるといわれております。
硬水の場合、このマグネシウムイオンが高くなっておりますため、
リン酸アンモニウムマグネシウム結晶(ストラバイトとも呼ばれます)などは、摂取するマグネシウム量が関与する結晶
であるため、猫ちゃんの尿石症がこの種類の結晶で有る場合は
ミネラルウオーターのマグネシウム量にご留意いただいたほうがよろしいかと存じます。
また、この結晶以外にも成分が異なる結石は多くあるため、
猫ちゃんの結石の種類や治療の状況によっても選択する飲水は異なるかと存じますので、
ミネラルウォーターの種類の詳細などにつきましては、
治療の経過を見ながらかかりつけの病院さんにご相談されるとご安心かと存じます。

本格的な春の訪れが待ち遠しい反面、みき様におかれましても
ご不安な毎日を過ごされていることと存じます。
みき様と猫ちゃんが少しでも早く安心して過ごすことができるよう、
心よりお祈り申し上げております。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



噛み癖、食糞について

投稿者:かわの かな

投稿日:2011/03/22(Tue) 21:14

No.697

1歳半になる父親がキャバリアキングスチャールズスパニエル母親がシー・ズーのミックス犬の女の子です(避妊手術済)。
ペットショップで購入したワンちゃんですが購入した時にはすでに生後5ヶ月になっていました。
家に連れて帰ったところ、家具や絨毯、家の柱や仏壇までもかじられあちこちボロボロに・・・。
おまけに、ウンチをするとすぐに片付ける間もなく自分で食べてしまいます。
常に、ペットシーツをボロボロに破って遊んでいるのかストレスなのか・・・。
トイレで使用するより、薮ってしまう枚数のほうが多くて困っています。
ペットショップで約4ヶ月間、売られていた様でかかりつけの獣医さんに相談したらペットショップ生活が長かったせいではないかと言われました。
先日は、肝臓が悪くなり今も投薬治療中です。
ゴハンをあまり食べないのですが、体重はそんなに減っていない為、何か食べている可能性があると言われました。
心配なのが、ペットシーツを食べていないかと、自分のとはいえ糞を食べても大丈夫なのかです。
家具等やペットシーツをかじらなくなる方法はありますでしょうか?
テーブルの上に置いていたテレビのリモコンのボロボロです。
家族全員、仕事をしている為に一日の大半はゲージの中です。
あと猫も一匹いますが、その子は何もイタズラしないので一日中、放し飼いです。
本当に困っていてワンちゃんを放し飼いにする時は、全て片付けてからにしています。
その作業も毎日の事なので結構、大変なんです。
何か良い方法がありましたらお教え頂ければ非常に助かります。
ちなみに、人間が大好きで人には(飼い主以外)まったく噛みません。
飼い主には遊びながら興奮した時に少し噛みます。

Re: 噛み癖、食糞について

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/03/24(Thu) 14:40

No.704

かわの かな 様

沈丁花の芳香に春を感じる頃でございますが、
かわの かな 様におかれましては、いかがお過しでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速、ご案内をさせていただきますが、
実際のご様子を拝見いたしていませんので、
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

【噛み癖について】
ワンちゃんがお家の中のいろいろな物をかじってしまい、お困りとのことでございますね。
ご高承のように、子犬の時期は永久歯への生えかわりの変化などで歯がむず痒いこともあり、
手当たり次第、さまざまな物を噛んでしまうことが多いかと存じます。
永久歯は概ね7ヶ月くらいには生えそろい、その頃になるとむず痒さはおさまるようでございますが、
その後もお家の中のものを噛んでしまい飼い主様を戸惑わせることも多くみられます。
そのような場合に考えられる原因と対応例を以下に挙げさせていただきました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。

<原因>
1.かじると構ってもらえると思っている
ワンちゃんは、自分がした行動の前後の周囲の状態を大変よく見ており、
この経験をもとに、ワンちゃんが次の行動を選択します。
例えば、物をかじったときに、構ってもらえたと思った経験があれば、
次に構ってもらうためには、いろいろな物をかじればいいと思ってしまうかもしれません。
飼い主さんが叱っているつもりでも、ワンちゃんが何かをかじったときに、「だめよ」「いけないでしょ」などと
振り向いて声をかけたことが、ワンちゃんに対するご褒美のようになってしまうことがございます。
したがいまして、「これをかじってはいけない」「かじってもいいことがない」
「かじらないでいたらいいことがある」ということをワンちゃんにしっかりと示す必要がございます。

かんだらいけないものをかじったときには、
低い落ち着いた声で、「ダメ」などのご家族で決めた言葉でしっかりと叱り、
噛むのを止めたり、躊躇をしたら、「いい子ね」と明るく褒めてあげます。

かじっていないときに十分に注目をしてあげて、豊かなコミュニケーションの時を過ごすようにします。
また、構って欲しくてかじっているということを強く感じる場合には、「かじってしまうと
楽しい時間が終わる」ということをワンちゃんが理解できるように、ワンちゃんの傍を離れてしまうことが
有効なこともございます。
最初のうちは、すぐに理解できず、ご家族がその場を離れてもワンちゃんは知らん顔をして遊んでいるかも
しれませんが、繰り返しこの行動をすることでだんだん理解していきますので、
根気強く対応しましょう。

2.かじることそのものが面白い
トイレシートやクッションのようにかじると中からものが出てきますので、
このようなものをかじることが楽しくて仕方がないという様子を見せるワンちゃんもいます。
木材をかじることが好きな子もいれば、タオル類が好きな子もいます。
もちろんこのときも同様に、これをかじることはいけないことであるとはっきりと分かるように
低い声で叱っていただき、かじるのを止めたら明るい声で褒めてあげましょう。
また、噛みたいという本能を満たしてあげるためにも、かじっていいオモチャを与えることも
重要です。
その場合、ワンちゃんの好みに出来るだけ合った素材のものを与えると良いでしょう。
ただし、まずはかわの かな様がご心配をなさっているように、お腹の中に食べ物以外の物が入るのを
回避することが第一かと存じます。
このために、お忙しい生活の中で、毎回片付けをする事は大変でございますので、
ケージの周辺をあらかじめ柵などで囲み、生活のスペースを限るようにしておき、
「この中なら自由にしても問題がない」というようなスペースをあらかじめ決めておくのもよろしいかもしれません。

3.退屈でついかじってしまう
元気いっぱいの若い時期ですと、エネルギーが十分に発散しきれないことも多いものです。
お散歩を長めにしていただき、ケージの中に入るとゆっくりとのんびりしたくなるような
雰囲気を作ってあげても良いかもしれません。

ワンちゃんが人間を大好きで、人の手を噛まないとのこと、
人が大好きだということは、何より大切な素敵なことでございます。
時には遊んでいても、興奮して噛むこともあるとのことでございますが、
このときも、歯が当たった瞬間に「ダメ」などと低い声でしかっていただき、
止めたら褒めていただくのは同様でございます。
「噛んだら、楽しい時間が終わってしまう」ということを教えてあげましょう。
ワンちゃんと生活する上で、一貫性のある対応をしていただくことは、
飼い主様に対する安心感や信頼感を生みますので、どうぞ根気強く対応いただければ
と存じます。

他の方法としては、いつもかじってしまう場所には
まずい味のものをあらかじめ塗っておいたり、
ここをかじると、「天の神様がいやなことを起こす」とばかりに
噛んだときに嫌な音をさせたり、嫌な経験をさせるのも一つの方法でございます。
ただし、この方法は「飼い主様が嫌なことをしたのではない」と思わせることが大切です。

【食糞】
ウンチを食べるということは、ヒトの常識では考え及ばないことですが、
他の動物社会では割合よく見られることでございます。
ワンちゃんの社会では、捕食動物からの攻撃から自分たちを守るため、また巣穴を清潔にするため、
子犬の排泄物を食べますが、このような母犬の行動を模倣するせいなのでしょうか、
子犬の時期に食糞するワンちゃんは大変多く、飼い主様を驚かせます。
しかしながら、成長をするにつれて排泄のリズムも変わってくるなど、解決する場合も多く見られます。
ウンチを食べる子は多くみられますが、原因としては以下のような例が挙げられます。

1.オモチャ代わりにしている
2. ウンチを食べたワンちゃんを見つけた時の飼い主様の対応が嬉しくて食べてしまう
3.好奇心から食べる
4. 食事の量が少なかったり、多すぎたりして、適切でない
5. 寄生虫がお腹にいる
6. 排泄物を片付けているつもりで食べてしまっている
排泄の失敗を叱られた経験からウンチ=いけない行為と思い、ウンチを隠すため食べるように
なったり、飼い主さんが排泄物を片付ける姿を見て、片付けようと思うこともあるようです。

かわの様がご心配されている、ウンチを食べたときのワンちゃんの体への影響でございますが、
現在お子様が、元気も食欲もあり、特に嘔吐や下痢などの症状等がない場合はある程度
ご安心かと存じます。しかしながら、健康にいいことであるとはいえないため、
徐々に食べなくなるようにワンちゃんを誘導してあげることも大事かと存じます。

ウンチを食べるチャンスを与えないことが何より大切なのですが、
ウンチを片付けなければと思い、あわてて飼い主さんがウンチに向かって駆け寄ってくるのを見ると、
ワンちゃんは、ウンチを取られてしまうと思いかえってウンチへの執着心を強めてしまうことがみられます。
したがいまして、ワンちゃんがウンチをしたら、「お利口ね」と少し離れたところから呼んで
ワンちゃんをウンチから遠ざけて、オモチャなどで遊んでいる間になるべくそっと、
ワンちゃんが気つかないうちに片付けるのもよろしいかもしれません。
実際に、ワンちゃんがウンチを食べそうにときには、「ダメ」などの決められた言葉で叱り、
食べないことを選んだらうんと褒めてあげ、ご褒美を与えてあげましょう。
また、構ってほしくてウンチを食べているのであれば、「ウンチを食べても構ってもらえない」ということを
教えるために、無視をしたほうがよろしいかもしれません。

なお、ペットショップさんでは、ウンチを食べることを忌避させるための食糞用のお薬やいたずら噛み防止用の
塗布剤などが販売されておりますので、一度お尋ねになられることもよろしいかもしれません。
また、寄生虫については一度便を動物病院へお持ちになり、チェックしていただくとよろしいかと存じます。

関東では春は足踏みをしているのでしょうか、なかなかコートを手放せない毎日でございますが、
かわの かな 様のお住まいの地域はいかがでしょうか。
ご家族の皆さまとワンちゃんとネコちゃんが、ご健康で笑顔に溢れて日々をお過しになられますことを
心からお祈り申しあげております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



帰省のとき臆病な猫はどうしたら...

投稿者:kana

投稿日:2011/03/22(Tue) 21:24

No.698

推定2歳になる男の子の猫ちゃんを飼っています。
その子は交通量の多い大きな道路で車にひかれそうになっているところを保護しました。
とても臆病な子で、病院の健康診断の時(聴診器と触診のみ)でも腰を抜かし立てなくなるほどです。
近く、帰省する事が決まり6日間、留守にします。
その間はペットホテルに預けようかと思っていますが、神経質で臆病な子ですし、何より私の父に一番なついていて父が帰ってきたら離れません。
その父は私とは別で飛行機で、私は車で帰省します。
その様な子をペットショップと併設されてるホテルに預けても大丈夫でしょうか?
もし、車で連れて帰るとすると片道15時間〜17時間の長旅になります。
何か良い案があればお教え下さい。
宜しくお願い申し上げます。

Re: 帰省のとき臆病な猫はどうし...

- アニコムカウンセラー 児玉

2011/03/24(Thu) 14:38

No.703

kana様

日増しに春らしくなってまいりましたが、kana様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のネコちゃんのご様子を拝見していませんので、
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

この度、帰省されるにあたり、もともと内気なネコちゃんをペットホテルに預けるか、
一緒に連れていくか悩まれていらっしゃるとのことでございますね。
離れて過ごされる期間が約1週間とのことですので、さぞご心配なこととお察しいたします。

ご高承のように、ネコちゃんは環境の変化にとても敏感であり、
長時間の移動なども大きなストレスになることがございます。
Kana様から伺いました帰省のご予定ですと、車での移動時間がかなり長いとのことですので、
kana様の仰るとおり、ペットホテルや動物病院に預けるのもよろしいかもしれません。
また、ネコちゃんの性格によって、車の移動を嫌がらないのであれば、
ゆっくりと休憩を取りながら、飼い主様の傍にいたほうが安心する場合もございますので、
ご家族でよくご相談されることをお勧めいたします。

さて、ペットホテルにお預けになることに関しましては、
飼い主がいないことや環境が変わることで、ネコちゃんも不安を感じてしまうかもしれません。
その不安を少しでも軽くするためには、お気に入りのおもちゃや、いつも寝ているベッドや毛布、
トイレ用品、食事などを持参いただき、ネコちゃんの日常の食事回数や量などを書いたメモを
担当者の方にお渡しいただくなど、できるだけ自宅と同じ状態でいられるように工夫してあげると
よろしいでしょう。

また、あらかじめ当日の持ち物や、お預けになる際のお部屋の様子
(ほかに預かっているワンちゃんと同じスペースであるかなど)を確認いただくのと同時に、
前もってネコちゃんの性格をお伝えいただくことをお勧めいたします。実際にお預けになられる際には、
場合によっては、ケージの扉をバスタオルなどで目隠しをしていただくことも必要かもしれません。

他にも、ネコちゃんの縄張りであるご自宅にて、ペットシッターを頼む方法、
信頼がおけて、かつネコちゃんが好ましく感じている親戚やご友人などがいらっしゃれば、
定期的に食事やトイレのお世話などをお願いするという方法もございます。
タイマー式の自動給餌機などもございますので、ペットショップさんにご相談なさってみてもよろしいでしょう。
この場合、ネコちゃんにとっては縄張りの移動がございませんので、
ご家族にとってもご安心いただけるかと存じます。

いずれにしても、いざというときに備えて、携帯電話や宿泊先の電話番号などの緊急連絡先、
かかりつけの動物病院の連絡先などをお伝えていただくとよろしいでしょう。

ネコちゃんは車にひかれそうになったところ、kana様に助けてもらったのでございますね。
ネコちゃんは素敵な飼い主さんにめぐり合え、本当によかったですね。
Kana様におかれましては長旅を控え、準備等でお忙しいかとは存じますが、
くれぐれもお体ご自愛くださいませ。今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



盗み食い

投稿者:あず

投稿日:2011/03/20(Sun) 09:40

No.696

こんにちは。初めて相談させていただきます。9ヶ月のアメリカンカール♀ですが、とにかく食べ物に対して異常に興味があります。ドライフードも犬のようにがつがつ食べ、そのほかに目を離してるすきに、人間の食べ物も食べてしまいます。その都度 怒るのですがへこたれないのです。我が家にきてしばらくしてから血便をするようになり動物病院にお世話になっていたのですが、原虫がいるといわれ薬を処方していただきました。避妊手術も無事に終わったのですがとにかく食べたくて食べたくて仕方ないようです。何か変な病気なんでしょうか?それとも、原虫がいたずらして食欲をわかせてるのでしょうか・・。何年も猫を飼っていましたが、この子のような食欲のある猫は初めてなので、とても、不安です。

Re: 盗み食い

- 獣医師 垣本

2011/03/23(Wed) 18:47

No.700

あず様

ひと雨ごとに暖かさは増してまいりますが、まだまだ本格的な春の訪れが
待ち遠しい毎日でございますね。
あず様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
この度はご相談いただきありがとうございます。
さっそくご案内させていただきたく存じますが、実際のアメリカンカールちゃんのご様子を
拝見していないため、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

9ヶ月のアメリカンカールちゃんの食欲が旺盛とのことでございますね。
そのお子様によっても異なる場合もございますが、成長期の子猫ちゃんがある程度食欲が
旺盛なのは一般的であるかと存じます。
しかしながら、アメリカンカールちゃんは血便がみられ原虫も確認されたということで
ございますので、あず様のご心配なお気持ち、お察しいたします。

あず様のおっしゃる通り、子猫ちゃんが原虫等に感染している情況では、
原虫が、摂取した栄養の吸収を邪魔している場合もあるため、
その影響によりいくら食べてもお腹が空くということはあるかと存じます。
お迎えになってしばらくした頃に血便が見られ、診察の結果原虫がいたとのことですが、
現在の便の様子はいかがでしょうか?

子猫ちゃんの消化管内に寄生する主な原虫には、コクシジウム、ジアルジア、
トキソプラズマなどが挙げられますが、
原虫以外でも、猫回虫や猫鉤虫などの線虫類、瓜実条虫などの条虫類がネコちゃんの消化管内
に寄生する場合がございます。
これらの寄生虫の感染経路は、種類によっても異なりますが、
誕生前の母猫からの胎盤感染や、母乳を介する感染、また、周囲の環境からも感染することが
ございます。感染した子猫ちゃんは寄生数が多くなるなどの場合、様々な消化器症状を
引き起こしますが、寄生数が少ない場合などによっては症状の発症がなく、検査でも見つかりにくい
ということも多くございます。
上述のような可能性もございますため、アメリカンカールちゃんも前回の通院から日にちが
経っているようでございましたら、念のために再度動物病院さんで糞便検査を受けてみられると
よろしいでしょう。

また、たくさん食べているにも関わらずアメリカンカールちゃんの体重が減っていないか、
被毛の状態は悪くないかなど、栄養状態につきましても病院さんで確認していただき、
他に心配な病気がないか診ていただくとご安心かもしれません。

また、寄生虫の感染やその他の病気が見られず、アメリカンカールちゃんの栄養状態にも
問題ない場合には、沢山食べたがることがアメリカンカールちゃんが生まれたときの環境と
関係していることも考えられます。
ネコちゃんは、一般的にネズミなどの小さな動物を捕獲し、摂取する動物なので、少量ずつの食事を
何回にも分けて食べることが多いのですが、実際はネコちゃんにより様々でございます。
食べるという生きることに直結する、食欲という本能ですので、
生きる力の豊かな子猫ちゃんや、小さな頃に食事時の競争が激しかった場合には、
目の前に食事がある時に食べなければ、と考えて夢中に食べる子もみられます。
このような場合であっても、体に十分な量の栄養源やカロリーが普段からもらえる、と
ネコちゃんが安心していくうちにこの様な行動がおさまっていく事が多いものでございます。
食事については、子猫ちゃんの成長段階などに応じた量や栄養を1〜2週間ごとに見直しながら
適正な量を与えるようにしていただき、
またその際にはフードを誰も取らないよ、と安心させるため、
柔らかな声で話しかけてみると落ち着いてくる事がございます。


寒暖の差が大きく、体調維持の難しい季節ではございますが、
あず様におかれましてはくれぐれもご自愛いただきくださいませ。
アメリカンカールちゃんの健やかな成長をお祈り申し上げております。