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はじめまして

投稿者:じゅじゅファミリー

投稿日:2011/04/16(Sat) 22:53

No.729

はじめまして。
今月4月1日に、2か月少しになるトイプードルの女の子寿々を家族に迎えました。
家に迎えて少しした頃から、肛門部の毛にウンチが付いて固まってきているのが気になっていたのですが、3日前にウンチが肛門部で塊になっていて、糞づまりの状態になっていました。
元気もなく、ご飯も全く食べなかったので、慌てて購入先のペットショップの店員さんに電話でアドバイスをもらい、シャワーで洗い流して、何とか取れたのですが、肛門部が赤くなっていました。
その日からウンチする度にウエットティッシュで肛門部を拭いてあげているのですが、やっぱり毛にウンチがついて固まっていて、また便が出せなくなってしまうのではと心配しています。肛門部が赤く腫れているようで、ウンチ以外にわずかに血のような匂いがする気がして、更に不安です。
また、その前後から興奮した時などに尻尾を噛んだり噛もうとしたりする行動が見受けられるようにもなってきました。
何か関係しているんでしょうか?
尻尾を噛むのはどう対処していけばいいのか、
多くなってしまいましたが、犬を飼うのも初めてで分からない事ばかりなので、アドバイス頂けたらと思います。
よろしくお願いします。

Re: はじめまして

- 獣医師 甲斐

2011/04/20(Wed) 10:01

No.733

じゅじゅファミリー様

次々と顔を見せてくれる春の花々が美しい頃でございますが、
じゅじゅファミリー様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
4月1日に寿々ちゃんをご家族にお迎えになられたとのこと、
目が回りそうに忙しく、そして笑い声に溢れた賑やかな毎日を
お過しではないでしょうか。

さて、この度はご相談をいただき誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが
実際の寿々様のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となることをご了承くださいませ。

先日、ウンチが寿々ちゃんの肛門部で固まってしまったとのことでございますね。
便が緩くて付着してしまい、ウンチが肛門部で固まってしまうことがありますが、
寿々ちゃんの場合、いかがでしょうか。
ワンちゃんは、新しくご家庭に迎えられたときなど、環境の変化があったときなどに
免疫力が落ちて下痢をしたり、ストレスから便が緩くなることは比較的多くみられます。
他にも、寄生虫やウィルスなどによる感染症などが挙げられます。

ウンチが緩いようでしたら、以下のようなことをご注意いただくとよろしいかもしれません。
小さいお子様は、1回に摂取できるご飯の量も少ないので、1回のご飯の量が多いと
消化しきれずに便が緩くなることがあります。
1回のご飯の量を少なくして1日に5回程度と
ご飯の回数を増やすと改善することがあります。
また、新しい環境へ慣れるまで、特にお宅に迎えられて一か月ほどの間は
睡眠時間を充分とらせてあげ、あまり構い過ぎず、
静かに過ごせる空間を作ってあげると良いでしょう。
上述のようなご飯や環境を改善しても軟便が続く様でしたら、寄生虫感染など病気が隠れている
可能性もあります。そのような場合は糞便検査を行うことで、寄生虫感染の有無や
腸内細菌のバランスを確認することができます。

次に、肛門付近が炎症を起こしてしまう原因ですが、
便が肛門周りの毛に付着し、何度もそれを取ってあげるという行為や
寿々ちゃんがウンチを気にしておしりを地面などにこすりつける事を繰り返したことに
よるものなどが考えられます。
寿々ちゃんが尻尾を噛む様子がみられるとのことですが、
肛門付近に便がついていた記憶から気になったり炎症があることで違和感があったり
あるいは皮膚に気になる点があるからかもしれません。
ご安心のためにも、一度、ウンチをお持ちいただき、
糞便検査を含め、動物病院さんの診察をお受けになられることをお勧めいたします。

寿々ちゃんは、ご家族の愛情が込められた素敵な名前でございますね。
じゅじゅファミリー様と寿々ちゃんの毎日がご健康に、お幸せで、
笑顔いっぱいにお過しになられますよう心からお祈りいたしております。
何か気がかりなことがおありの際にはお気軽にお声掛けくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



吠える

投稿者:maru

投稿日:2011/04/14(Thu) 20:29

No.728

いつもご相談にのっていただきましてありがとうございます。
マルチーズのオス、8ヶ月になりました。

最近、玄関のチャイムが鳴ったり、ドアを開ける音が聞こえたりしても吠えなくなりました。
それと、私が外出する時は相変わらずすごい声で鳴きますが帰宅すると、吠える事なく大人しいです。
今日はケージ内のベッドでお座りしていました!
特別な事をしたつもりはないので、これにはとても驚いています!

散歩中に吠える事についてですが、教えていただいた通り、吠えそうだと思った時に「おすわり」と指示しますが、やはり外では聞く耳を持たないです。。
今までは、人や他の犬にかまってもらいたくて吠えてると思ったのですが、怖くて吠えてるのかも・・・と思いました。
近所のワンちゃんのおうちに遊びに行っても、そこのおうちのワンちゃんに対してずっと吠えていたのです。もう恥ずかしくてたまりませんでした。
最初は怖がって逃げていたのに、何かにスイッチが入ってしまったようでそれからずっと吠えていました。

ここ最近では、どんどん鳴き声がひどくなってきたので、今日はバッグ(顔が出せるもの)に入れて外出しましたが、それでもすごい鳴き声です。
散歩は好きらしく「お散歩行こうか」と言うとすごく嬉しそうにはしゃぎます。
でも、こんな状態なので、私も外に連れ出すのがかなりストレスになっています。
玄関のチャイムやドアを開ける音に慣れたように
散歩中吠えるのも慣れると良いのですが・・・

外の環境に慣れさせる為に、顔が出ないようなプラスチックのキャリーや、車輪付きのカートの載せて散歩させる事も考えているのですが、逆に良くないでしょうか。
あとはパピーのしつけ教室に通おうかとも考えています。

アドバイスをお願いします。


Re: 吠える

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/04/18(Mon) 16:11

No.732

maru 様

春の花々がお散歩道を彩る頃でございますが、
maru様におかれましてはいかがお過しでしょうか。

マルチーズちゃんの成長のご様子をお聞かせいただき、誠にありがとうございます。
お座りをしてmaru様を迎えるマルチーズちゃんの、愛らしい表情を思い浮かべると
思わず笑みがこぼれてまいります。マルチーズちゃんはほんとうに可愛いですね。

マルチーズちゃんも8ヶ月になられて、子犬ちゃんの愛らしさの中に少し
大人の表情が垣間見えているのではないでしょうか。
マルチーズちゃんは、maru様に見守られて日々、
成長を遂げていらっしゃるのですね。

さて、このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
お散歩時のマルチーズちゃんが吠えるご様子をご覧になられているうちに
恐くて吠えているような気がしていらっしゃるとのことですね。

早速ご案内をさせていただきますが、
実際のマルチーズちゃんのご様子を拝見していないため
一般的なご案内となりますが何とぞご了承くださいませ。
【ワンちゃんを恐いものに慣らすポイント】
恐いものに遭遇したときの行動は、吠えたり、逃げたり、固まったように
なったりと、それぞれですが、ほとんどのワンちゃんは、恐いものを
持っているようでございます。
恐いものを平気にしていくためには、「少しずつ」、そして「良いことと結びつける」と
よろしいでしょう。
例えば、他のワンちゃんが恐いワンちゃんであれば、他のワンちゃんが視界に入る
くらいの場所で楽しい経験をさせてあげましょう。
maru様と楽しく遊んだり、オヤツをもらったりするなど、
心地よい経験を重ねることで、少しずつ他のワンちゃんに対するイメージが良くなって
いくでしょう。
そして、遊ぶ距離を少しずつ近づけていきましょう。
根気強く、「平気だった」「楽しかった」という経験をさせてあげることで
少しずつ慣らしていくことが大切かと存じます。

さて、人を恐がるワンちゃんの中には、「可愛い子ですね」などといって
急に知らないヒトが手を出してきた経験がもとに、恐がるようになることも
あるようです。
子犬ちゃんにとって、特に小型のワンちゃんの身体の大きさからすると、
ヒトの体は巨大といっていいほど大きく
特に後ろや前から急に触られるのはどのワンちゃんにとって、大変怖い経験と
なります。もし、お散歩時などに、撫でたいという方がいらっしゃったときには、
まずはマルチーズちゃんにその方の手のニオイを嗅がせてあげ、「触っていい?」と
声をかけていただいてから、斜めの位置から手を出すようにしていただきましょう。
また、しゃがんでいただき、視線の高さをなるべくmaruちゃんの高さに近づける
ようにしていただくようご注意いただくことも大切かと存じます。

【お散歩時の対応について】
恐いものを目の前にしたときに、マルチーズちゃんの意識は対象のものや
人から意識をそらすのは容易ではなく、また、いったん吠え始めると、
手がつけられない状態になるのが普通でございます。
吠える直前に、大好きなオモチャやオヤツなど
マルチーズちゃんがかなり強く心を引かれるもので
一瞬気をそらしていただき、吠えない状態を作っていただければと存じます。
また、「静かにしなさい」と声をかけられたことで
余計に興奮してしまうこともあるでしょう。
マルチーズちゃんが吠え、興奮していればいるほど、
飼い主様が落ち着いて、堂々とした雰囲気を見せていただき、
安心をさせてあげることが大切でございます。

また、対象となるワンちゃんや人の間にmaru様が入ることで
「maru様に守られている」という雰囲気を演出するのも大切でございます。
声のトーンは低めに、落ち着いた声で指示をしてくださいませ。
吠えないで通りすぎることができたら、うんと明るい声で褒めてあげてくださいませ。
場合によっては、特別にご褒美をあげてもよろしいでしょう。
なお、オスワリをすることが難しいのであれば、無理にする必要はないでしょう。
対象のワンちゃんや人の間に飼い主様が入っていただいた状態で
落ち着いた、素知らぬ顔で通りすぎてしまっても良いでしょう。

「吠えたら嫌だな」というmaru様の気持ちがマルチーズちゃんに伝わらないように
することも大切でしょう。
なるべく「どうしよう」という気持ちを見せないようにしてください。
maruちゃんが「恐いかな?」と思う状況でもmaru様が平然と楽しそうに
話している状況を見れば、「あれ、大丈夫なのかな」と思うかもしれません。
時間をかけて、大丈夫だということを教えていただき、
吠えないでいたときに、うんと褒めていただき自信を持たせてあげてくださいませ。
maru様がおっしゃいますように、マルチーズちゃんが吠えることをストレスに感じて
しまわれるかと存じますが、その気持ちがなるべくマルチーズちゃんに伝わらないように、
動じず、楽しそうにしていただき、お散歩をなさっていただければと存じます。

なお、「顔が出ないようなプラスチックのキャリー」や「車輪付きのカート」のご利用を
考えていらっしゃるとのことですね。
ワンちゃんは「慣れたもの」や「好きなもの」に安心感を持ちますので、
いつもお家で入っている好きなキャリーバッグであればよろしいかもしれません。
しかしながら、初めてお使いになられると余計に不安感を与えてしまう可能性もございます。
パピー教室にお連れになれるのも一つの方法かもしれませが、
大切なことは、その際も同様に、楽しくて、安心できる経験を根気強くさせて
あげることでございます。
いずれにしても、無理をなさらず、時間をかけて「楽しい!」「うれしい」という外での
経験をかけて結びつけていただければと存じます。

maru様におかれましては、マルチーズちゃんと過ごす初めての春でございますね。
maru様とマルチーズちゃんが共に過ごすそれぞれの四季が
素晴らしいものでありますよう、
いつも心から応援いたしております。
愛らしいマルチーズちゃんにどうぞよろしくお伝えください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



アレルギー

投稿者:吉井きよみ

投稿日:2011/04/09(Sat) 21:22

No.723

お世話になります。以前にも相談させていただきました。柴犬さくらです。4月2日で4歳になりました。アレルギーでアトピカを飲んでいます。2日から3日に1錠飲みますが、調子がいい時は4日に1回の時もあり、反対に調子が悪ければ、毎日飲む時もあります。特に口の周り、目の周りが赤くなり、毛が抜けています。相談したいことは、予防接種のことです。以前相談させていただいた時に休薬期として3〜4週間接種前後あければよいと教えていただいたように思います。昨日かかりつけの獣医さんで聞くと、狂犬病は不活性ワクチンなので、心配はなく、注射後すぐに再開してもよいが、8種ワクチンは活性型なので3週間前後は開けるようにと言われました。安全のために狂犬病の予防接種後3週間は開けようと思っていますが、必要はないのでしょうか?8種混合ワクチンはどうでしょう?
もうひとつはアトピカを続けて飲んでいても重篤な副作用はどうでしょうか?ステロイドに比べると副作用は少ないと聞きますが。効果的に安全な飲ませ方はあるのでしょうか?お教えください。

Re: アレルギー

- 獣医師 羽鳥

2011/04/12(Tue) 17:18

No.727

吉井きよみ様

うららかな日差しが心地よい季節となりましたが、吉井様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
さくらちゃんは4月2日に4歳のお誕生日をお迎えになられたのごですね。
子犬ちゃんだったさくらちゃんも、もうすっかり素敵なレディーでございますね。
本当におめでとうございます。

さて、この度はご相談を頂戴いたしまして誠に有難うございます。
現在アレルギー性皮膚炎の治療のためにアトピカを服用されているさくらちゃんの、
ワクチン接種や副作用、効果的な投薬方法など悩まれていらっしゃるとのことで
ございますね。

早速ご案内をさせて頂きたく存じますが、さくらちゃんの実際のご様子を拝見して
いないため、一般的なご案内となりますことをご了承下さいませ。

■ ワクチンの種類について
ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。
以下、それぞれの特徴について簡単にご案内させて頂きます。

【生ワクチン】
病原性をおさえた(弱毒化した)生きた病原体を用いたワクチンです。
長所としては、効き目が早く現れ、また長期間免疫が維持されやすい等が
挙げられますが、病原体が体の中で増殖するため、個体の感受性や免疫によって
軽度の症状が現れたりする可能性があります。

【不活化ワクチン】
死滅した病原体を用いるため、体の中での増殖はなく、生ワクチンのように病原体の
増殖によるの症状が出現することはありません。
しかし、生ワクチンよりは免疫の成立がやや遅く、持続期間が短いという欠点があり、
追加接種が必要になります。

なお狂犬病ワクチンは不活化ワクチンであり、混合ワクチンは生ワクチンのものと
不活化ワクチンのものが混在しています。

■アトピカ服用時のワクチン接種について

アトピカはシクロスポリンを主成分とする免疫抑制剤であり、免疫を抑えることで
アレルギー反応を抑制し、アトピー性皮膚炎の症状を和らげてくれるお薬です。

したがいまして、アトピカのような免疫抑制剤を服用中にワクチン接種を行った場合、
免疫システムの反応に影響を与える可能性があります。一般的に公開されている
アトピカの使用上の注意として、「本剤投与中のワクチン接種については、生ワクチンは
禁忌とし、不活化ワクチンは免疫応答が阻害される可能性があるので慎重に接種し、
継続的に観察すること」という記載があります。

上述の通り、免疫抑制剤を投与している期間中に生ワクチンを
接種することは、病原体が増殖し、病原性をあらわす可能性があるため、
禁忌とされおり、生ワクチン接種時には前後に休薬期間を設けて
接種を行うことがあります。
なお、この休薬期間は一般的には約2週間程度といわれておりますが、
そのお子様の状態や投薬量、投薬頻度によって異なってまいります。

一方、不活化ワクチンの接種をアトピカ投薬中に行うことは禁忌とは
されていませんが、ワクチン接種を行っても充分な免疫が得られない可能性も
あるため慎重な接種が必要とされており、経過を観察しながらワクチンの
接種を行う場合があります。

しかしながらアトピカの投薬を休止することで良好だった皮膚状態が悪化して
しまう可能性を考慮して、状態によっては投薬を休止せず、ワクチンの接種自体を
行わない場合もあります。

■アトピカの副作用について

アトピカは一般的にステロイドと比較して副作用の少ない薬といわれていますが、
以下のような副作用が報告されています。

・ 消化器症状(食欲不振、嘔吐、粘液便、軟便または下痢など)
・ 被毛状態の変化
・ 歯肉肥厚、耳介、肉球および皮膚のいぼ状病変
・ ALT(GPT(肝臓疾患の指標となる数値))の高値  など

上記のような副作用は、発現しない場合もあり、そのお子様の感受性によって
異なります。一般的に投与後、多くみられる副作用が消化器症状になります。
投与が長期にわたるケースでは、肝臓への影響も考慮する場合があります。

■ アトピカの投与方法について
アトピカの投薬方法については、そのお子様の状態などによっても異なりますが、
一般的には一定程度連続投与を行った後、症状の改善がみられた場合には投与回数を
状況に応じて減らしていきます。一定程度の連続投与とは、一般的には4週間程度と
されています。
また、アトピカのみで症状のコントロールが難しい場合は、ストロイドなどと
併用して治療を行う場合があります。
基本的に定期検査などを行いながら、お子様の状況をみながら投与をすることが
必要となります。
さくらちゃんの場合、今までの検査の結果や、現在の皮膚状態、全身状態等が
ワクチン接種や今後の投薬法に密接に関与するかと存じます。したがいまして、
さくらちゃんのご様子をみながら、今後の治療方針やケアの方法、ワクチン接種の
スケジュールなどをかかりつけの先生とご相談頂くことをお勧め致します。

アレルギー性皮膚炎は、飼い主さんの根気と愛情が必要となるお病気ですので、
大変なこともあるかと存じますが頑張ってくださいませ。
いつも応援いたしております。
なお、アニコムではお電話でのご相談も承っております。
お気がかりなことがおありの際は、お電話でのご相談も含め、
お気軽にお声がけくださいませ。

吉井様のご相談のご様子からは、さくらちゃんに対する深い愛情が
伝ってまいります。
吉井様に見守られて過ごせるさくらちゃんは幸せでございますね。
吉井様とさくらちゃんのご健康とご多幸をアニコムスタッフ一同
お祈り申し上げております。
今後とも何卒アニコムを宜しくお願い致します。



首のかゆみ

投稿者:ココパパ

投稿日:2011/04/10(Sun) 17:31

No.724

お世話になります。ミニチュアシュナウザーの雄4ヶ月の雄ココです。家に迎えてからもうすぐ1ヶ月が経過します。本日朝から首輪をしていたところ、昼間にしきりに首をかいていました。最初は首輪に違和感があるのかと思っていましたが、夕方に散歩にいったところ、首周囲に大量のフケがあり、びっくりしました。家に帰って、スリッカーブラシで落とし、タオルでふいてとってあげました。初めて長時間首輪をつけたので、首輪にかぶれたのでしょうか。
首輪は柔らかい材質を選んだため、繊維(多分化学繊維)で色は紺です。首輪を水で洗って干してから後日使ってみようと思いますが、他の首輪にかえた方がよいでしょうか。かえるとすれば、どのような材質がよろしいでしょうか。アドバイスをお願いします。
なお、ココは我が家に来るまでにレボリューションを定期的に投与されていましたし、散歩は今日で2回目で、コンクリートの歩道を歩いていて、薮や草むらには入っていませんので、ダニはいないのではないかと思われます。
シャンプーは先週モンシュシュという天然成分のみで出来ている入浴剤を使いました。(肌にやさしいと進められました。)

Re: 首のかゆみ

- 獣医師 垣本

2011/04/12(Tue) 16:02

No.726

ココパパ様

春の日ざしが嬉しい季節となりましたが、
ココパパ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
この度はご相談いただきましてありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

ココちゃんが首を痒がっており、首周辺に大量のフケがあるのに気付かれたとのことでございますね。
フケは、ある一定の期間で入れ替わる皮膚の新陳代謝の過程で古くなった細胞でございます。
したがいまして、健康の皮膚でもフケはみられますが、大量にフケが出る場合には皮膚のトラブルが考えられます。
トラブルの原因としては、「暖房などによる乾燥」、「静電気」、「シャンプーの洗い残し」、「もともとの体質」
「食べ物の影響」などから、「アレルギー性皮膚炎」、「寄生虫の感染」「細菌や真菌感染」、「ホルモンの異常」などまで
様々でございます。

ココちゃんの首周辺のフケに関しては、ココちゃんが初めて首輪をつけたことに違和感を示し、
しきりに痒がっていたということですし、フケが首の周りに限局しているということですので、
ココパパ様がおっしゃいますように、初めて長時間つけた首輪にかぶれて
一時的に反応してしまったのかもしれません。
その後、首輪をつけたときのご様子はいかがでしょうか。
もし、その後も首輪をつけたときに限ってフケがでるのであれば、首輪による接触アレルギーであるかもしれません。

また、シャンプーに関しましては、肌に優しい天然成分の入浴剤を使用されたとのことでございますね。
ワンちゃんの体質はそれぞれ違いますので、ワンちゃんによっては合わない場合もあるかもしれません。
他にもすすぎが不足している場合や、シャンプーの頻度が多いことなどもフケの原因となります。

ココちゃんは首以外の皮膚にフケは出ていませんでしょうか。
フケだけではなく、脱毛、湿疹などのほかの異常がないかなども注意して見ていただくことも大切でしょう。
皮膚に炎症を起こしていたり細菌の二次感染がある場合には消炎剤や抗生剤などによる治療が
必要となる場合もございますので、
もしご心配な点がある場合やフケや痒みなどの症状が続くようであれば、動物病院のご診察をお受けになられることをお勧めいたします。
その際に、ココちゃんの皮膚の状態にあったケアに関するアドバイスをお受けになられるとご安心かと存じます。

なお、ココちゃんはココパパ様がお迎えになられるまでは定期的にレボリューションを投与されていて、
薮や草むらには入っていないということですので、ダニが寄生している可能性は低いかとは存じますが、
予防のお薬は今後も定期的に続けていただき、念のため動物病院さんでも皮膚の状態を診察してもらうとご安心かと存じます。

さて、ココちゃんの首輪は化学繊維である可能性があるとのことでございますね。
もちろん、その子の皮膚により異なりますが、化学繊維は静電気を発生しやすいといわれています。
また、化学繊維に対して接触アレルギーを持つワンちゃんの場合は、ナイロンやポリエステルの物は避け、
天然の綿や麻素材のものや、革製の首輪をお選びいただくのが望ましいといわれております。
したがいまして、首輪の素材を見直すことも一つの方法でしょう。
首輪は迷子札をつけたり、いざという時にコントロールをすることができる、
ココちゃんを守る大切なもののため、常時つけておくのが望ましくはありますが、
皮膚にトラブルがある場合には、お散歩以外は首輪を外しておくことも一つの方法でございます。

また、現在お使いいただいている首輪のサイズは、ココちゃんにとって適切でしょうか。
首輪のサイズは、人間の指が1〜2本程度入るくらいが目安と言われているため、
サイズにも問題が無いかどうかご確認いただければと存じます。

子犬ちゃんのお散歩は、慣れないうちは、恐がったり、落ち着かなかったりして大変なことが多いのですが、
ココちゃんはいかがでしょうか。
上手に歩いているときは褒めてあげたり、お名前を呼んで安心させてあげたりしながら。
ココちゃんとお散歩を楽しんでいただければと存じます。
ココパパ様とココちゃんの初めての春が素敵な日々でありますよう心からお祈り申し上げております。
今後ともアニコムをよろしくお願いいたします。



足の股が赤くなる

投稿者:上野

投稿日:2011/04/07(Thu) 15:18

No.721

フレンチブルの5歳です
足の股が赤くなり、なめています、病院ではアレルギーの薬を飲んでいます、この種類はアレルギーがあるからと言われています、でも少しひどいので、何か和らぐことが、できないでしょうか、

Re: 足の股が赤くなる

- 獣医師 垣本

2011/04/11(Mon) 13:25

No.725

上野様

桜の花が美しい頃でございますが、上野様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
5歳のフレンチブルドッグちゃんの足の股が赤くなって、なめるご様子があり、
ご心配とのことでございますね。

ご相談の件につきまして早速ご案内させていただきたく存じますが、
実際のフレンチブルドッグちゃんのご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

ワンちゃんの皮膚の赤みや痒みの原因となり、あるいは関与するものとしては、
アレルギーや細菌、真菌の感染、外部寄生虫、内分泌疾患などが挙げられます。

フレンチブルドックちゃんの場合は、かかりつけの先生から
アレルギーの関与についてのご指摘があったということでございますので、
アレルギー性皮膚炎について一般的な治療やケアをご案内させて頂きたい
と存じます。


■アレルギー性皮膚炎について

ワンちゃんのアレルギー性皮膚炎は、アレルギー症状の原因になる物質(アレルゲン)
にワンちゃんが接触したり、食べ物として口にいれたり、吸入すること等によって皮膚症状がでる病気です。

主にみられる症状は皮膚の痒みです。症状が発生する部位は、一般的にはワンちゃんの肢端や内股、脇の下や口や眼の周りの部分などの皮膚の柔らかい部分にみられることが多く、そのため、ワンちゃんは、その部分を気にして頻繁に舐めたり掻いたりするような行動が多くみられます。


■ アレルギー性皮膚炎の治療について

アレルギー性皮膚炎は、体質的な素因が関わる病気のため完治が難しく、
良好な状態を維持するために、上手く付き合っていくことが大切になります。

症状がでている場合、消炎剤や抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤などの投薬によって
治療を行うことが多いのですが、一方で、お薬と併用して「食事」や「ワンちゃんの状態に合ったシャンプー」、「環境を清潔に保つ」などの生活環境の改善により良好な状態を維持出来る可能性もあります。

またアレルギー性皮膚炎の場合、アレルギー検査によりアレルゲンの特定をすることができます。特定されたアレルゲンとなる物質をお食事や環境から極力排除することで、状態をコントロールしやすくなる場合もあります。

しかしながら、環境中のアレルゲンを完全に排除することが難しい場合も
あり、治療を行っても中々症状が改善しない場合もあります。
そういった場合、減感作療法(アレルゲンを少しずつ投与することによって
免疫反応を鈍くする治療法)やインターフェロン療法(アンバランスになっている
免疫の調節を行い、症状を和らげる治療法)を選択する場合もあります。

また、皮膚のバリア機能を高めるサプリメントを併用することでも
効果が期待出来る場合があります。

患部が濡れたまま状態にしないことも、細菌による炎症からワンちゃんを守るためにも重要でしょう。フレンチブルドックちゃんの場合、皮膚の痒みなどの症状が中々改善されていない
状態ということでございますので、ご自宅でのケアの方法や
今後の治療について、今一度かかりつけの先生にご相談頂くことをお勧めいたします。

特にアレルギー体質で皮膚が弱いワンちゃんの場合には、アレルゲンの除去を含め、
飼い主さんの根気強い治療が必要でございます。
上野様におかれましても大変なことも多いかと存じますが心から応援いたしております。
アニコムではお電話でのご契約者様への健康相談、しつけ相談サービスを
承っております。お電話でのご相談を含めお気軽ご利用くださいませ。

上野様のご家族とフレンチブルドッグちゃんが素敵な春の日々をお過しになられることを
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします