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子猫の攻撃

投稿者:いずみ ぴよ

投稿日:2011/08/25(Thu) 18:14

No.929

生後五ヶ月のメインクーン オス を飼っています。ペットショップから生後一ヶ月と1週間ほどで購入し育てていますが、最初からずっと甘噛みが治らず今だに甘噛みやキックなど、本気でしてきます。落ち着いているときは甘えん坊で穏やかで、どこにでもついてくる可愛い子です。しかしさすがに生後五ヶ月ともなると甘噛みも痛くて痛くて‥ 夜寝ているところを攻撃されたり、頭や顔をひっかかれたりもあります‥ 以前飼っていた子には一切甘噛みをさせず、しかし運悪く購入後一ヶ月ちょっとでFIPで亡くなりまして。
なので、今度の子には甘噛みを許してしまっていた自分が悪いのですが。
何とか甘噛みや攻撃をやめさせる方法はないでしょうか?または、もう少し大人になったら落ち着いてくるものでしょうか?
子猫と言っても、3キロありますし今後のことを考えるとちょっと怖くなってきました。お返事お待ちしています!

Re: 子猫の攻撃

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/08/29(Mon) 12:52

No.932

いずみ ぴよ 様

残暑厳しき頃でございますが、
いずみ ぴよ 様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

さて、この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のメインクーンちゃんのご様子を拝見しておりませんので
一般的なご案内となりますことをご了承いただきますようお願いいたします。
宝石のようなメインクーンちゃんの愛らしさは、
いずみ様の心を虜にしてしまっているのではないでしょうか。

さて、いずみ様におかれましては、メインクーンちゃんの噛み癖にお困りとのことでございますね。
子ネコちゃんの時期は歯の生え変わり時期ということもあり、
また、遊びたいという意思を表すときなど、噛みたがることの多い時期でもあります。
いずみ様がおっしゃいますように、成長にしたがいだんだん落ちついてくることもございますが、
反対に、噛んだときに、偶然でもメインクーンちゃんにとってご褒美に値することがあると、
噛むことが習慣化してしまうことも多いため、
今、適切な対応をなさることは大切でございます。

ネコちゃんが噛む原因としては、次のようなものが考えられます。
・ハンティングする(捕食)本能による噛み癖 
・飼い主様の手が魅力的なオモチャになっている 
・縄張り意識からくる噛み癖
・これ以上触られたくない、眠たいという意思表示 
・痛みによる噛み癖 ・恐怖から誘発される噛み癖 ・ 社会化の不足による噛み癖
・優位性による噛み癖・やつあたりによる噛み癖  ・歯の生え変わりのためのむず痒さ
など

いずみ様が寝ているときに、「起きてほしいな」と思うメインクーンちゃんにとっては、
「痛い」と声をあげて起きることもご褒美となってしまいます。
噛んだときに、痛くて飼い主様が声をあげた場合など、
ネコちゃんは噛んだら遊んでもらえると思ってしまっていることも多いようでございます。
噛んでも、いいことがないと思わせることも必要でしょう。

また、ネコちゃんのハンターとしての力量は誰もが認めるところですが、
ヒトのご家族様と暮らしているネコちゃんは、獲物を獲得する必要はなくても
狩猟本能はしっかりと残っています。
ちょうど現在のメインクーンちゃんの時期には、動いているものには何にでも反応し、
遊びたくて仕方がない時期でもございます。
以下に、考えられる対応方法についてご案内させていただきますので、
ご参考にしていただければ幸いです。

1.注意をそらせる
噛む機会を与えないことも大切でしょう。
噛みそうな雰囲気のときは、ネコちゃんの興味を他のものにそらす方法を試してみましょう。
具体的には、ネコちゃんのからだほどのオモチャを用意していただき、
興味をオモチャにすり替えたり、あるいはネズミくらいの大きさのオモチャを
ポンと放りなげたりして、オモチャ相手に格闘させてあげるのもよろしいかもしれません。
ただし、噛んだ後にオモチャを投げると、噛めばオモチャで遊んでもらえると
思ってしまうこともございますので、タイミングにはご注意いただければと存じます。

また、レーザーポインターの光を利用なさったりして、
何かを追う遊びを取り入れたり、吊り下げてブラブラとゆれるオモチャなど、
狩猟本能を発散できるような魅力的なオモチャを用意していただき、
一人遊びができるにしてあげるとよろしいかもしれません。

2.落ち着いた雰囲気を作る
メインクーンちゃんがネコちゃんたちの中で生活をしたら、
じゃれて噛んだら、お母さんのネコちゃんにがぶりと噛まれて叱られて、
噛んではいけないことを覚えるのかもしれませんね。
同じことはできないにしても、まさに噛んでいるそのときには「いけない」という
飼い主さんの意思表示をすることは大切です。しかしながら、大きな声で叱ったりすると、
メインクーンちゃんは恐怖を感じて、さらに興奮してしまうことも考えられます。
ネコちゃんの興奮を鎮めるためにも、できるだけ落ち着いた声で叱るようになさってください。
また、ネコちゃんが興奮してしまったとき用に、専用の小部屋などをご用意いただき、
その場所に一人で過ごさせてあげる時間を作るのもよろしいでしょう。
また、落ち着いた雰囲気のときに、うんと楽しい時間を過ごさせてあげましょう。

3.構いすぎない
撫でていると最初は気持ちよさそうにしているのに時間が経つと噛む傾向があるのであれば、
ネコちゃんは「ママ、そろそろ手を離してね」という意思表示をしているのかもしれません。
長時間、撫ですぎないようにしましょう。
興奮しそうなときや、「そろそろ噛むかもしれない」というタイミングで
手を離してネコちゃんのもとを離れてしまいましょう。

4.逃げ込める場所を作る
ネコちゃんにとっては、縄張りの存在は重要ですし、
逃げ込んで隠れる場所があることは大変重要です。
お宅の中にメインクーンちゃんだけが入り込める場所があるかどうかを確認いただき、
この場所の中でメインクーンちゃんが寛いでいるときは、そっとしておいてあげましょう。
また、ネコちゃんは高低運動ができる高い場所が好きなため、
そのような場所がなければ、キャットタワーなどをご用意いただいてもよろしいでしょう。

5.噛んだら嫌なことがあると思わせる。
例えば、猫ちゃんの顔に息を吹きかけると嫌がるのであれば、
噛んだ直後になさるなどして、ネコちゃんが再び噛む隙を与えないうちに
いずみ様はさっと猫ちゃんの傍を離れてしまってもよろしいでしょう。
また、それでも噛んでいる場合には、もう一方の手でネコちゃんを放してしまい、
無視しましょう。

7.飼い主様が支配権を持つ
飼い主様がお家の支配権を持っていることを、できるだけネコちゃんに示しましょう。
お食事などもメインクーンちゃんの催促に応じてあげるよりは、
いずみ様の意向で決めるほうがよろしいでしょう。

なお、男性ホルモンにより縄張り意識が高まり、攻撃性がでる側面もあるかと存じます。
中には去勢手術後に行動の変化がみられる場合もありますが、
反対に変化がない場合もございます。
よろしければ、以下のサイトの「ネコちゃんの避妊去勢」をご参考になさってください。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-54.html

メインクーンちゃんのお健やかなご成長と
ご家族が笑顔いっぱいにお過しになられることをお祈りいたしております。
アニコムではなお、下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っておりますので、お困りの際などには、
こちらも併せてお気軽にご利用くださいませ。
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。




Re: 子猫の攻撃

- いずみ ぴよ

2011/08/29(Mon) 18:27

No.935

返信ありがとうございます!丁寧なご回答に感激してしまいました。
考えられることは沢山あるのですね!いろいろ試してみて様子をみたいと思います。本当にありがとうございました!



Re: 子猫の攻撃

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/08/30(Tue) 16:59

No.940

いずみ ぴよ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
温かいお言葉をいただき恐縮をいたしております。
ご参考にしていただきましたら幸いです。

そろそろ秋の気配を感じる頃でございますね。
気温差が大きい季節でもございますので、
くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



マークの首輪の件

投稿者:戸田

投稿日:2011/08/29(Mon) 20:15

No.937

三留様、外出中だったのですが、電話をしていただきありがとうございます。いつも親身に相談にのっていただき本当に心強く思っております。さてマークの首輪の件ですが、あれから週末に川に行こうとしていたら、あまりのうれしさにジャンプして飛び跳ねていたので、うなっておりましたが、頭から輪の状態の首輪を入れてたらジャンプの振動で、うまいことはまったようで、何とかその後いつもの生活を送れております。その後連絡もせず心配をおかけしました。留守のことが多いので誠に失礼ですが、メールにて送信いたします。これからもまた何かあると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

Re: マークの首輪の件

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/08/30(Tue) 16:44

No.939

戸田 様

秋の訪れを感じる頃となりましたが、いかがお過しでしょうか。
この度はご丁寧に、マークちゃんのご様子をお聞かせくださいまして誠にありがとうございます。
その後、首輪が上手くはまったと伺い、本当によかったですね。安心いたしました。
マークちゃんは、大好きな川での水遊びを満喫できたのでしょうか。
川遊びをしている姿を想像しては、思わず頬が緩んでしまいます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



腰が落ちます

投稿者:篠田リューベック

投稿日:2011/08/15(Mon) 22:35

No.905

7月で9歳になった超大型犬です。
ここ1〜2ヶ月、散歩後に足を拭く時や、
食事の時などシェパードのように腰が落ちてきます。
(自分で元に戻しますが…)
歩く時は普通で、足を引きずったりはしません。

2年前に健康診断をした際、
変形性脊椎症が見られると言われたのですが、
年相応なので特に治療は不要とのことでした。
他に何か考えられることはありますか?

体型は標準よりやや痩せ型。
(足腰への負担を考え、細身をキープ)
快眠快食快便、とても元気な散歩好きなので、
1回1時間前後・朝夕歩いています。

散歩を少し減らした方がいいのか、
カルシウム摂取を心がけたらいいのか、
悩みどころです。

アドバイスよろしくお願いいたします。

Re: 腰が落ちます

- 獣医師  岸田

2011/08/17(Wed) 18:06

No.919

篠田 リューベック 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
足を拭く時や食事の時などに、ワンちゃんの腰が落ちてくる様子が見られるとのことでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にワンちゃんのご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

一般的に、ワンちゃんの腰が落ちてくるという症状が見られる場合、
後肢で体重を支えきれない状態になっていることが推測されます。
その原因としては、
・変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患による麻痺や痛み
・後肢の関節障害や関節炎による痛み
・腰部、後肢の筋力の低下
などが考えられます。

篠田様のワンちゃんは2年前に変形性脊椎症と診断されたとのことでございますね。
変形性脊椎症は、脊椎(背骨)の骨組織の一部が変性・変形する病気で、
老齢期を迎えたワンちゃんでよく見られるものです。
椎骨(脊椎の骨)に棘のような突起(骨棘)や隣接する椎骨が融合してブリッジ(骨橋)が
できることがあります。
無症状の場合もありますが、罹患した部位や変形の状態によって、周囲の神経を
圧迫したり障害したりすることがあります。
その結果、痛み、歩行困難、後肢の震えやふらつき、排尿排便障害など、
様々な症状が見られます。

篠田様のワンちゃんは、ふだん歩くときなどには特に変わった様子は見られないとのことですが、
姿勢の変化や体重のかかり方によって神経が圧迫され、
特定の状況で痛みを感じている可能性はあるかもしれません。

また、後肢の関節障害や関節炎も、高齢のワンちゃんによく見られる病気です。
重症の場合には立ち上がる時や歩行時にも痛みを感じます。
篠田様のワンちゃんは、普通に歩くいている時はそのような様子は見られないようですが、
足を拭くときなど、片足で体重を支えなければならない場面で腰が落ちてしまうとのことですので、
関節に大きな負荷がかったときに痛みを感じている可能性もあるかと存じます。

篠田様のワンちゃんは、足腰への負担を考慮なさって、お散歩も朝夕1時間ほどお散歩をなさっており、
その結果、やや痩せ型をキープなさっていらっしゃるとのこと、理想的でございますね。
痩せ型でも、しっかりとした筋肉が維持されているのであれば問題はありませんし、
足腰への負担を考えると背骨の両側、腰回りや後肢の筋肉は、ワンちゃんが自分の体重を支える上で
とても重要なものです。
過度な減量や間違った体重制限は、体重ばかりではなく筋肉も落としてしまい、
結果的に脊椎や関節に大きな負担をかけてしまうことになります。
体重の管理を行うときは、体重の数値だけに着目するのではなく、
しっかりとした筋肉が維持できているかどうかにも注意することが大事です。

筋力が低下する原因として、他には
・運動不足
・廃用性萎縮
(脊椎や関節などの疾患に伴う痛みや麻痺のために筋肉を使わないことによって、筋肉が委縮する)
・筋炎、筋ジストロフィーなどの筋疾患
なども考えられます。

筋力が低下すると、体重が支えられなくなるのと同時に、
背骨や肢の関節に大きな負担がかかり、
結果的に変形性脊椎症や椎間板ヘルニア、関節炎、変形性関節症などを引き起こす原因にもなります。

以上、ご案内させていただきました様に、腰が落ちてしまう原因としては、
様々なことが考えられます。
原因によっては、進行すると歩行時や安静時の痛みや麻痺につながる場合もありますので、
一度、動物病院さんを受診されて、調べていただくことをお勧めいたします。
老齢のワンちゃんに見られるこのような加齢にともなう肉体の変化や症状は
老化現象として見過ごされて進行してしまうケースも多く見られますが、
適切な治療と管理で、進行を遅らせたり、痛みからワンちゃんを解放してあげることは可能ですので、
できるだけ早めの適切なご対処をご相談いただければと存じます。

さて、お散歩についてですが、
上述のように、筋力の維持は脊椎や関節の負担を減らすためにとても重要ですので、
どんなワンちゃんでも適度な運動は必要です。
ただ、痛みや跛行(はこう)などの症状が認められなくても、
脊椎や関節の状態によっては運動制限をした方がよい場合もあります。
基本的には、ワンちゃん本人が嫌がらずに喜んで歩くのであれば問題ないと思いますが、
実際のワンちゃんの状態をご覧いただいた上で、この点につきましても動物病院さんにご相談された方が
よろしいかもしれません。

また、栄養についてですが、
手作り食の場合には、ワンちゃんに必要な栄養素がきちんとバランスよくとれているかを
再確認していただく必要があるかもしれませんが、
総合栄養食のシニア用のドッグフードを食べているのであれば、
基本的にはそれ以上のミネラルやビタミンの添加は必要ありません。
特にカルシウムの過剰摂取は、尿路結石やホルモン異常、関節障害の原因となることがありますので、
注意が必要です。

人と同様に、グルサミンやコンドロイチンなどの関節保護成分を含んだ
関節疾患のワンちゃんのためのサプリメントもあります。
薬と違って即効的に効果が認められるものではありませんが、
ある程度続けることで効果が実証されているものもありますので、
そのようなサプリメントを利用していただくのも一つの方法かと思います。

残暑厳しい毎日が続いております。
篠田様におかれましてはくれぐれもお身体ご自愛下さい。
また、ワンちゃんもどうかお大事になさって下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 腰が落ちます

- 篠田リューベック

2011/08/24(Wed) 22:49

No.927

ご回答ありがとうございます。

本日、病院へ行きました。
変形性脊椎症が進行しており、
少し違和感を覚え始めたようです。

という訳で原因はわかり、
対処できるようになりました。

使わないに越したことのない保険ですが、
今回お世話になり感謝です。



Re: 腰が落ちます

- 獣医師 岸田

2011/08/25(Thu) 11:48

No.928

篠田 リューベック 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
ご通院をなさり、ワンちゃんのご様子を把握なさることができ、
まずはほっとなさったのではないでしょうか。
これからは、今まで以上にワンちゃんの状態にあわせたサポートが可能になりますね。
ワンちゃんの十分な治療にアニコムがお役に立つことができ、
ずっと篠田様とワンちゃんに寄り添わせていただけましたら幸いでございます。

雨が続き、蒸暑い日が続きますが、篠田様におかれましても、
くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



去勢について

投稿者:遠藤 由美

投稿日:2011/08/19(Fri) 21:58

No.923

去勢は何ヵ月までに済ませたら良いのでしょうか

Re: 去勢について

- 獣医師 上田

2011/08/23(Tue) 18:36

No.926

遠藤 由美様

気温差が大きく、安定しないお天気が続いておりますが、
遠藤様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談頂きましてありがとうございます。
去勢手術の時期に関してのお問い合わせでございますね。
一般的なものとはなりますが、去勢手術のメリット・デメリットも併せてご案内を
させていただきますので、ご参考にしていただければ、幸いでございます。

【去勢手術とは】
去勢手術は外科的に男の子の精巣を摘出する手術ですが、
一般的に、全身麻酔をかけて精巣付近の皮膚を切開して行います。
去勢手術を行うと性ホルモンを分泌する精巣がなくなるために、
男性ホルモンに関連して起こる病気や行動を抑えることができるといわれております。

【去勢手術の時期】
ワンちゃんの場合は、個体差はありますが一般的に生後6〜10ヶ月で性成熟を迎えると
いわれております。
この時期を一つの目安に、かつある程度、ワンちゃんの身体が成長してから手術を
行う場合が多いようでございます。
しかしながら、手術は全身麻酔が必要となるため、
高齢を迎えてからの手術よりも、既往症などのない若い時期で、
ワンちゃんの体調が良好なときに手術を行なうほうが望ましいでしょう。
また、手術後のケアや抜糸までのご通院などをご考慮いただき、飼い主さんも余裕を
もって手術に臨むことができる時期をお選びいただくことが必要となります。
手術時期については、ワンちゃんの体調や個々の成長の程度などが大きく関わって
くるので検診を兼ねて、一度かかりつけの動物病院にご相談いただくことを
お勧め致します。

【去勢手術のメリット】
1.望まない妊娠を防ぐことができる
2.肛門周囲腺腫、前立腺の病気(前立腺肥大など)の発生率低下
3.精巣腫瘍、会陰ヘルニア等の予防
4.放浪やケンカなどの行動を抑える
5.攻撃性の低下
6.マーキングやマウンティングの改善
    
なお、上述4〜6に挙げたような行動はかなりの割合で抑えられるといわれておりますが、
ワンちゃんによっては効果がない場合も多くございます。
特にワンちゃんのマウンティングは群れの中での力関係に関わる側面も大きくあるため、
飼い主様が主導権を握ることが大変重要となります。
また、これらの行動が見られるようになってから長期間経過していると、
去勢手術を行っても改善が見られないことが多くございます。
したがいまして、マーキング等の行動の予防や改善を期待して去勢手術をなさる方も
多くいらっしゃいますが、
このような場合は、足を挙げるなどの行動の変化が出る前に、早めの去勢手術を
なさったほうが効果があるようでございます。

また、男の子には発情期はなく、女の子の発情中のフェロモンを嗅ぐことによって興奮を
しますので、お住まいの環境に未避妊の女の子のワンちゃんがたくさんいる場合は、
反応する回数も多くなることが考えられます。
去勢手術により、このような行動の軽減につながる場合も多くございます。


【去勢手術のデメリット】
1.全身麻酔のリスク
2.太りやすくなる
(手術前よりも代謝エネルギー量が減ることに起因)
3.ホルモン失調性の疾患
(まれに性ホルモンの欠如による皮膚疾患などが見られる場合がある)

全身麻酔に関しては、術前の検査や検診を行なうことで麻酔のリスクは低減できます。
また、太りやすくなることに関しては手術後、食事の量を調節していただくことや
適度な運動を続けることで回避できるとされております。

去勢手術をすることで、ワンちゃんはパパになることがなくなりますので、
今後お嫁さんを迎える予定がないかなども併せてご家族の皆様でよくご検討頂いた上で、
かかりつけの先生とご相談されることが大切かと存じます。

体調管理の難しい時期でございます。
遠藤様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
ワンちゃんの健やかなご成長とご健康を心よりお祈り申し上げております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



ケンカ

投稿者:佐藤 ジェン

投稿日:2011/08/19(Fri) 11:45

No.922

我が家には、3匹のヨーキーがいます。
お母さんと、2歳になる女の子と男の子です。

男の子は、6月に骨折してしばらく入院していました。
退院した後も、また骨折しないようにと注意しながら過ごしています。
そのせいなのか、最近女の子と男の子が、そばに寄っただけで今にも噛み付きそうにケンカします。女の子はすぐ唸り声をあげて、すぐ2匹をゲージに戻します。
今まで、仲良くしていたのに急にどうしてしまったのか、やきもちなのか、だから女の子の方はゲージで過ごす時間が多く、遊べない状態です。

3匹に分け隔てなく接しているつもりですが、男の子にはまたケガさせないようにと思っているのが感じるんでしょうか?
みんなで仲良く遊ばせてあげたいと思っています。

Re: ケンカ

- ドッグライフカウンセラー 三留

2011/08/23(Tue) 13:33

No.925

佐藤 ジェン 様

数日前までの厳しい暑さを忘れてしまいそうな涼しい日が続いておりますが、
佐藤 様におかれましてはいかがお過しでしょうか。

男の子のヨーキーちゃんが6月に骨折をされたとのことでございますね。
ご通院やお家でのお世話でお忙しかったりで、ご心配をなさったりで、
佐藤様におかれましては、大変でいらっしゃったかと存じます。
お疲れになられたのではないでしょうか。
くれぐれもご自愛いただければと存じます。

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
きょうだい犬である男の子と女の子のヨーキーちゃんの仲に変化があり、
ご心配とのことでございますね。
早速、ご案内をさせていただきますが、
実際のワンちゃんたちのご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

佐藤様がご心配をなさっていらっしゃるように、
男の子のヨーキーちゃんにご家族の気持ちが注がれるのを
女の子は、切ない気持ちでみていたのかもしれませんね。
ワンちゃんは、社会性が豊かな愛情に貪欲などうぶつですので、
少しでもたくさんの愛情を求めます。
特に多頭の場合は、嫉妬心を刺激することが多く、
不安定な気持ちをひきおこしたのかもしれません。

男の子のヨーキーちゃんのその後のご様子はいかがでしょうか。
佐藤様がおっしゃいますように、ご家族にとっては、
「また怪我をしてしまわないように・・・」と男の子の様子を気になさるのが当然で
ございますが、できれば、男の子が特別に扱われている、と女の子の目に映らないように
工夫いただければと存じます。

さて、ワンちゃんには「家族を一つの群れと考える」というところがあり、
ワンちゃん達にとって、群れの中に自分の位置が明確であることが、
たいへん重要ですが、
佐藤様のお宅のワンちゃん達の順番はいかがしょうか。
先住犬でもあるお母さんのワンちゃんが、ワンちゃん達の中では一番上の存在であることは
ワンちゃんたちは認識しているのではないでしょうか。
一方、ワンちゃん同士に生まれる上下関係については、年齢差や体の大きさに違いがある
ときは、分かりやすいのですが、同胎のワンちゃんですと、
年齢も同じ、体の大きさもほぼ同じですので、
2頭の間の関係が成長にしたがい、不安定になる多くみられます。
特に、環境の変化などがきっかけになり、
不安定さが表面化することも見られます。

この場合、群れが安定するためにも、どちらが上なのかはっきりさせようと、
ワンちゃん同士の関係に緊張が生まれることがあります。
今回の佐藤様のワンちゃん達に見られる行動の変化も、男の子のヨーキーちゃんのお怪我が
契機になったものの、2頭のヨーキーちゃんたちの成長の過程でみられる、
必然的だともいえる変化である可能性もございます。

他にも、群れの主導者である飼い主さんがなさった行動が、
ワンちゃん達から見て、群れの理屈と異なる
場合にも、ワンちゃん達に不安定さがみられることがございます。
女の子のヨーキーちゃんが
「私が上」と思い、男の子が「ボクが下」だということで
安定していたところに、飼い主さんが男のお子さんに
注意を強く注がれたことを、男の子が優先されていると
ワンちゃんたちに見えた場合などに、2頭の関係に緊張がみられることが考えられます。

さて、ワンちゃん同士に上下関係が決まるときには、
かなり激しい喧嘩をすることがございますが、
ワンちゃんの世界のことですので、できるだけ、飼い主さんは客観的に見守る必要が
ございます。もしも女の子のヨーキーちゃんが、「どうして、私が叱られて、ケージに入って、
行動が制限されるのか、納得いかない」と感じている状況であれば、
なるべくそのような状況を生まないで、
不満を生むような采配をしないことも大切かと存じます。

さて、ワンちゃんの上下関係については、
ワンちゃん同士が、喧嘩などを通して決めることが主ですが、
それ以外にも、群れの主導者である飼い主さんがワンちゃん達の上に
その主導者が、上下関係を決めてしまうということが上手くいく場合もございます。

たとえば、上に据えようと思うほうのワンちゃんを
飼い主さんが上位のワンちゃんとして、扱い続けることで上下関係を人為的に決めてしまいます。
たとえば、佐藤様のお宅で男の子が女の子より上であるのが好ましいと思われるのであれば、
飼い主さんが、名前を呼ぶ順番や目を配る順序など、すべて男の子を優先します。
ご注意いただきたい点ですが、
ワンちゃんの世界では、「かばわれる=弱い」ということですので、
男の子をかばったり、慰めたりする行動をなさらないことでございます。
「強くてたくましいから、男の子を女の子より、優先している」、という形をとります。

お散歩のときは、一番先にお母さんを歩かせて、
その後、男の子が歩いて、最後に女の子が歩くようにします。
そして、何より、飼い主さんがワンちゃん達を守る存在であり、
飼い主さんは頼もしい存在だとワンちゃんたちに見せることが重要でしょう。
お家を出るときも、お母さんのワンちゃんから、
ご帰宅の際にお家に入るのも、お母さんのワンちゃんからでございます。

女の子のワンちゃんが環境の変化に対して、
しばらく不安な思いをしているかもしれませんので、
お母さんワンちゃんや男の子のワンちゃんの見えないところで、
時折、佐藤様と一対一で過ごす時間をお作り頂き、
ママ様の愛情は今までと変わらないことを伝えてあげましょう

愛おしい存在がたくさんあるということは素敵なことでございますが、
それだけ心悩ませることも増えます。
その中でも、一つずつ乗り越えていく中で、喜びや楽しみもその分、厚くなっていく
のではないでしょうか。
ゆっくりと、ワンちゃんたち同士の関係を、また人間のご家族とワンちゃんとの絆も
育んでいっていただければと存じます。
大変なこともあるかと存じますが、アニコムスタッフ一同、心からいつも応援いたしております。
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(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
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土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
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