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No.1148の投稿について

投稿者:獣医師 羽鳥

投稿日:2012/02/20(Mon) 17:40

No.1149

この度ご相談いただきましたNo.1148の投稿につきましては、ご依頼のとおり、削除をさせていただきました。
今後とも、アニコム損保を何とぞよろしくお願い申し上げます。

よく吐くんですが・・・

投稿者:小夏まま

投稿日:2012/02/15(Wed) 18:29

No.1142

3歳半のメスのトイプーについて相談です。

現在、朝晩の1日2回食事をあげているのですが
ほぼ毎日に近い間隔でご飯前ぐらいになるとおう吐します。
白く濁ったものなので、空腹で胃液を吐いてしまっているのでしょうか?
お昼くらいにおやつをあげたりしているのですが、どうしたらいいのか分かりません。
どのように対処したら良いのでしょうか・・
教えて下さい。

Re: よく吐くんですが・・・

- 獣医師 岸田

2012/02/17(Fri) 09:10

No.1146

小夏まま様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
トイプードルちゃんがほぼ毎日、ご飯前に嘔吐するとのことでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際にワンちゃんの
ご様子を拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ワンちゃんの嘔吐の原因の中で比較的よく見られるものに、空腹時の胃酸過多による嘔吐
があります。「朝食前などの空腹時に見られる」、「食欲は普通にある」、「吐いた後も
ケロッとしている」というような特徴がございます。
小夏まま様のワンちゃんも、ご飯の前の空腹時に白く濁ったもの(おそらく胃液であると思われます)
を嘔吐し、食欲やそれ以外の体調には変わりはないご様子ですので、このような原因が
一番に考えられるかと思います。

対処法といたしましては、空腹になる時間をなるべく短くしていただくことが必要です。
このためには、現在1日2回与えていらっしゃるお食事を1日3回〜4回に分けて与えて
いただく、朝食前の嘔吐がよく見られるようでしたら、夕食の時間を遅くしていただく、
寝る前に軽くおやつなどを与えいただく、などの方法をとってみて下さい。

空腹時の嘔吐は、お食事のタイミングを調節していただくだけで、
特に治療をしなくても治まることがほとんどです。
しかしながら、嘔吐する際には強酸である胃酸が食道を通過しますので、
食道の粘膜が傷ついたり食道炎を起こしたりすることもあり、
初めは単なる胃酸過多による嘔吐でも、繰り返すことで食道炎や胃炎などの消化器疾患を引き起こし、
今度はそれが原因で嘔吐しているということもあります。
場合によっては、お食事のタイミングの調節と並行して食道炎や胃炎の治療が必要な場合も
ございますので、嘔吐が頻繁に見られているようでしたら、かかりつけの先生とご相談いただいた方が
よろしいでしょう。

また、ワンちゃんが吐く原因といたしましては、他にも
異物摂取、不適切なお食餌、食道や胃腸の閉塞・圧迫・炎症、
細菌・ウイルス・寄生虫などによる感染、アレルギー、腫瘍など、
様々なことが考えられます。
お食餌の回数やタイミングを工夫することでも嘔吐の症状が改善しない場合や、
頻回に嘔吐する、食欲や元気がない、下痢をするなどの症状が見られるようでしたら、
何らかの疾患が関係している場合もございますので、
ご安心のためにも一度動物病院さんを受診されることをお勧めいたします。

まだまだ寒い日が続いております。
小夏まま様もワンちゃんも、お体大切にお過ごし下さい。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



留守中のトイレについて

投稿者:すみれ

投稿日:2012/02/07(Tue) 19:13

No.1126

7ヶ月のトイプードルの女の子について
相談させていただきます。

留守番以外のトイレはゲージ外でも
98%ぐらいの成功率です。

平日は毎日5時間ほど一人で
ゲージ内で留守番をさせています。

ゲージはトイレ部分とベッド部分とが行き来できる
セパレートタイプ。

6ヶ月頃までは留守中でもトイレが完璧だったのに
ここ数週間ベッドでオシッコやウンチをしている
日が多く、どうしたものか困っております。


毎日留守番をさせる時には
最初少しの間鳴いています。
彼女のそのストレスも少しでも軽減させられる
方法もアドバイスしていただけると助かります。


どうぞ宜しくお願い致します。

Re: 留守中のトイレについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2012/02/10(Fri) 17:50

No.1133

すみれ 様

日の光に少しずつ春の温もりを感じる頃でございますが、
すみれ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
トイプードルちゃんはお元気に散歩を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
7ヶ月になられたトイプードルちゃんの留守中のトイレ等ついてのご相談でございますね。
さっそくご案内をさせていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見していませんので
一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

■ お留守中のトイレについて
【原因について】
完璧だったケージ内でのトイレが、1か月ほど前からときどき
ベッドですることが見られるとのことでございますね。
原因としては、以下のようなことが考えられます。
1.環境の変化等により、排泄の場所などが分からなくなった。
ちょうどその頃、トイプードルに環境の変化など、いつもと違ったことは
ございませんでしたか。「ケージ内のトイレの場所の移動」、「寒くなってベッドのタイプを変えた」、
「ご家族内の生活習慣の変化」などがきっかけで、トイレの場所に混乱を覚えることがあります。

2.トイレに対して、好ましくない経験をした
「トイレシートが濡れていて足元が気持ち悪かった」「トイレシートの上でオシッコをしようと
したら大きな音がして怖かった」など、トイレに対して嫌悪や怖いという
感情を持つ経験をした場合、シートの上でしたがらなくなる場合もあります。

3.トイレ以外で排泄したときに、構ってもらえたと思ってしまった
ご帰宅なさって粗相を見つけた飼い主様が「あらーっ」と声を上げた様子を「注目を浴びる
ことができた」「構ってもらえた」と思った経験があり、トイレではない所ですることが
ご家族様の注目を浴びることの一つの手段となっていることもございます。
あるいは叱ってしまうと、何が悪くて叱られたのか分からなくて、
オシッコをすること自体がいけないと思ってしまうワンちゃんも見られますので
注意が必要です。

4.ケージ内のベッドとトイレシートの感触が似ている
ワンちゃんは、足の裏の感触、匂い、場所などのさまざまなことをもとに
トイレを覚えるといわれています。トイレと感触が似ており、ベッドを何かのきっかけで
トイレを間違えたのかもしれません。もし、ベッドにオシッコのにおいが残っているようで
あれば、ベッドを変えてもよろしいかもしれません。

5.ひんやりと気持ちがよいトイレがベッドになってしまっている
寒くなりケージ内をヒータで温める際、床面を全面温めたことで、
体を冷やしたくても、ちょうどよい場所がなくなってしまうことがございます。
その際、ひんやりとしたトイレで体を冷やすためトイレが休息場所になり、
反対にベッドがトイレになってしまっていることも中にはみられます。

6.泌尿器科の病気がある
泌尿器科などのお病気により、排泄のリズムが変わったり、オシッコを我慢
できなくなったりして、上手く自分でコントロールができなくなっている可能性があります。

すみれ様のトイプードルちゃんには、何かお心当たりがありますでしょうか。
可能な限り原因と思われる事を取り除いてあげるとよろしいでしょう。
上述のように、中には体調が思わしくなくて、不本意ながら粗相をしてしまうことも
ありますので、「オシッコの回数が増えた」、「オシッコをする素振りをするのに上手く
出ていないようだ」などいつもと変わった様子があれば、
一度かかりつけの動物病院さんにご相談いただくことをお勧めいたします。

【対応方法について】
上手くいかなくなったときは、今一度、トイレトレーニングのやり直しとお考え頂き、
ご在宅のときに、根気強く教えてあげてみましょう。
そろそろ「オシッコをするかな」というタイミングでトイレへ誘導して「トイレはここよ」
などと声をかけていただき、上手くいったときには明るく、トイプードルちゃんが嬉しくなって
しまうような声で褒めてあげます。上手くいったときに、うんと注目をしていただき、
どこで排泄をするのか、もう一度しっかりと確認をさせてあげましょう。
トイプードルちゃんの粗相の確率は伺ったところ、低いとのことでが、
すみれ様のお留守のときにだけであれば、ご帰宅なさったときに仮に粗相をしていても構わず、
上手くいっているときに褒めてあげ、注目していただくとよろしいでしょう。

【お留守について】
すみれ様のトイプードルちゃんは、すみれ様がお出かけをなさるときに、
鳴くとのことでございますね。
ワンちゃんはもともと群れで生活をしていた動物ですから、
その群れから離れることに不安を感じることは普通のことかもしれませんが、
日頃から必ずご家族様が帰っていらっしゃるという安心感と
自分は大丈夫だという自信を持たせてあげましょう。
また、「いなくなってしまう、どうしよう」という不安感を持たせないように
さりげなくすることが大切でしょう。

1.「お留守番は特別なことではなく、日常の中のごく普通のこと」であることを教える
飼い主様が外出をなさるときに特別な行動をとらないことが大切です。
また、不安感や寂しさを感じさせないような工夫をしてあげましょう。

(1)外出時や帰宅時にはさりげなくふるまう
飼い主様がお出掛けになるときやご帰宅をなさった時に大げさに声をかけたりしない
ようにしましょう。ご帰宅時に、最初に声をおかけになるのは人のご家族様であり、
ワンちゃんたちには最後に声をかけるようにします。
また、飼い主様のご帰宅が嬉しくて騒いでいるワンちゃんに声をかけて
しまうと、騒げば相手をしてもらえると思わせてしまうことになります。
そのため、ご帰宅後しばらくしてワンちゃんが落ち着いてから声を掛けましょう。
この時、ワンちゃんが静かにしていたらうんと褒めてあげてくださいませ。

(2)ワンちゃんがお留守番と関連付ける行動(鍵を持つ、上着を手に持つなど)を見せない
ワンちゃんは特定の飼い主様の行動を外出と結びつけてしまい、飼い主様のその行動を
見るだけで不安感にさいなまれてしまうことがあります。
もし該当する行動にお心当たりがおありでしたら、この行動を避けるようにしたほうが
よいでしょう。反対に、これらの行動とワンちゃんたちの不安との結びつきを断つため、
ワンちゃんが飼い主様の外出と連想する行動については、日常生活の中で
普通に行ってみるのも一つの方法です。
例えば、車の鍵を見ると不安に感じてしまうワンちゃんでしたら、
車の鍵を持ったままリビングでくつろぐようにしてみます。

(4)お留守番の前のお散歩を長めにする
お散歩などで一緒の時間を持ち、地よい疲労感でウトウトとしている
間に飼い主様がお出かけになられると、ワンちゃんは緊張感をあまり感じなくて済むかも
しれません。お留守番時の緊張感を和らげるために、夢中になって遊べるようなオモチャを
与えてから外出してもよろしいでしょう。なお、オモチャを与える際には、飲み込んだり、
食べてしまったりする危険性のないものを選びましょう。
 
2.ワンちゃんに自信をつけさせる
「飼い主様がいらっしゃらなくても大丈夫だ」とワンちゃんたちに自信をつけさせて
あげましょう。このためには、ワンちゃんが独りでいることに少しずつ慣らす練習をしていきます。
少しずつ時間をのばしていくことで、「出かけても必ず飼い主様は戻ってくる」と
いう安心感につながるでしょう。

最初は、お部屋にトイプードルちゃんを短時間から残していく練習から始めましょう。
すみれ様が飼い主様が部屋を離れて、お戻りになられた時に
トイプードルちゃんがお利口さんでいられるくらいの、ほんの数分から始めます。
飼い主様がお戻りになられたときに、お利口にしていられたら褒めてあげましょう。

お部屋での練習に慣れてきたら、次はお留守番の練習です。
こちらもほんの数分から、飼い主様が玄関から出るくらいの距離からスタートです。
飼い主様がお戻りになられたときにワンちゃんたちがお利口にしていられたら
褒めてあげましょう。時間をかけて、少しずつお留守の時間を長くしていきます。
少しの時間でも、独りで待っていられたら、褒める習慣を作っていただく習慣を
作りましょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際にはお気軽
ご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

トイプードルちゃんのお健やかなご成長が楽しみでございますね。
ご家族の皆様がお健やかで笑顔いっぱいの毎日をお過しになられることを
心からお祈り申し上げております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



Re: 留守中のトイレについて

- すみれ

2012/02/14(Tue) 20:31

No.1139

三留様

色々なアドバイスありがとうございました。

留守中のトイレについては 
ちょうど数週間前より
部屋全体のホットカーペットを点け始めた時期と
一致することから【5】の
可能性が考えられるような気がします。


留守番の対策である留守前の長めのお散歩と
共にホットカーペットの部分的な使用に
変更したところ

ここ数日は留守中の以前のような粗相がなくなりました!

留守番対策はアドバイスいただいたことを
実行して自信と安心感をトイプードルに
持たせてあげられるようにがんばります。

相談させていただいて本当に良かったです。

ありがとうございました。

すみれ



Re: 留守中のトイレについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2012/02/15(Wed) 18:36

No.1143

すみれ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきありがとうございます。
その後、すみれ様のトイプードルちゃんが粗相もなく
お健やかにお過しと承り、安心いたしております。
すみれ様の愛情に包まれて囲まれて育つトイプードルちゃんは
本当に幸せでございますね。
トイプードルちゃんと素敵な日々をお過しくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



呼吸が荒くなります

投稿者:ここママ

投稿日:2012/02/13(Mon) 19:44

No.1136

11ヶ月のトイプードルのメスです。6ヶ月位前から突然呼吸が荒くなり10秒ほどでおさまり、後は何事もなかったように元気です。以前は1ヶ月に1〜2回程度だったのですが、最近は2日に1回位なり、特に夜寝ている時になります。とても元気なのですが、病院に連れて行ったほうがいいでしょうか?

Re: 呼吸が荒くなります

- 獣医師 田村

2012/02/15(Wed) 17:01

No.1141

ここママ 様

この度はご相談を頂戴致しまして、誠にありがとうございます。
11ヶ月のトイプードルちゃんに、呼吸の荒いご様子が見られるとの
ことでございますね。早速ご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のトイプードルちゃんの様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

汗をかくことによる体温調節が苦手なワンちゃんは呼気を使って体温を調節しますので、
暑くなったり、運動をしたりすると呼吸が荒くなります。
暑くもなく運動後でもないのに呼吸が荒くなってしまう場合、生理的なものの場合で
ご心配に及ばないこともありますが、
中には病気の症状の一つとして表れている場合もございます。
呼吸が荒く見える場合、何らかの痛みの症状として表れていたり、咳や嘔吐をしようと
していたり、あるいは逆くしゃみをしている場合などが挙げられます。

咳は、のどに何か詰まったものを吐き出そうとするように見え、お腹を波打たせて
胃液や胃内容物を吐き出す嘔吐とは異なりますが、
咳と嘔吐は様子がとてもよく似ているので区別がつかないことがあります。
また逆くしゃみは、鼻孔から空気を急激かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸で、
病的であることは少なく、治療を必要としないことがほとんどです。
逆くしゃみをする時は口を閉じていることが特徴です。

咳をしている場合に考えられうる疾患として、
ケンネルコフ(ウイルス性の気管支炎)、アレルギー性気管支炎、肺炎、気管虚脱、
気管狭窄などが考えられます。
また、疾患とは関係ない場合でも、この時期は気温も低く湿度も低いため、粘膜が刺激され、
特に朝晩に咳き込んでしまうこともみられます。
湿度を60%程度に保つことは様々な感染症を予防するためにも有効とされていますので、
加湿器を置くなどして適度な湿度を保つことが望ましいでしょう。

ここママ様のトイプードルちゃんは2日に1回位、10秒ほど呼吸が荒くなるけれども、
それ以外はとても元気とのことでございますね。
ご心配かと存じますので、念のため、実際のトイプードルちゃんのご様子をかかりつけの
動物病院さんにご覧いただいてはいかがでしょうか。
その際の様子を携帯の動画機能などを利用して録画していただくと
かかりつけの動物病院さんに受診していただくときに、症状をより理解していただけます。
その上で治療をするべきなのか、様子をみていてもよいものなのかを
判断をしてもらいましょう。

トイプードルちゃんのお健やかなご成長をアニコムスタッフ一同、お祈りいたしております。
時節柄、ここママ様におかれましてもくれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



肝臓の数値とおやつについて

投稿者:しゅーまま

投稿日:2012/02/11(Sat) 01:46

No.1135

いつもお世話になっております。ロングコートチワワ、オス、明日で10ヶ月、現在9ヶ月です。去勢手術の際に、肝臓に関係のあるALTの数値が標準を超えて、アンモニアが数値限度めいっぱいでした。そこで、おやつの見直しなども含めて考えていたところ、友人に馬のアキレスや豚の耳ではないかとの指摘を受けました。馬のアキレスは、小さい頃から歯のためとストレス解消を兼ねて夜に20分くらい噛ませています。豚の耳は、あげはじめたのはここ2ヶ月くらいですが、とても好きなようで1日1回は噛ませていました。どちらも、無添加で質のいいものを選んではいますが、数値が高い今、もし少しでも原因になりえるのであれば、完全にやめなくても控え目にしようと思っています。ジャーキーなどのおやつはほんのたまにしかあげたことがなく、普段はささみをゆでたり、ボーロ、せんべいの中でも低カロリーのものをあげています。噛む系のおやつが、肝臓に関係ある可能性はあるでしょうか。

Re: 肝臓の数値とおやつについて

- 獣医師 岸田

2012/02/14(Tue) 14:08

No.1138

しゅーまま様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
肝臓の数値が高いこととおやつの関係についてのご質問でございますね。
お問い合わせにつきましてご案内させて頂きますが、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ワンちゃん用のおやつにはいろいろなタイプものがあり、
ワンちゃんやネコちゃんの健康に与える影響についてもいろいろな意見がありますが、
その中でジャーキーを多食しているワンちゃんに肝障害が見られる傾向があるのではないか
ということは、一般的によく言われていることです。
しかし、実際に肝障害の発生率について「ジャーキーを食べているワンちゃんと食べていない
ワンちゃんとを比較したデータ」があるわけはありませんし、
因果関係等の根拠も定かではないようです。
ただ、一方で、ジャーキーをやめて肝臓の数値が戻ったなどとおっしゃる方もいらっしゃる
ようですし、多くの臨床獣医師さんがジャーキーの多食による肝障害があり得ると感じており、
ジャーキーを食べさせることを勧めない獣医師さんが多いということも事実のようです。
ジャーキーそのものに原因があるのか、ジャーキーを多食することを通じて、
食事量が減ってしまい栄養バランスが崩れたり、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が
きちんととれていないことによるものであるのか、
明確なことを申しあげることは難しく、この点をご理解いただきたく存じます。

仮にジャーキーの多食が肝障害と関連があるとした場合、
原因としては、使用されている食品添加物による肝障害の可能性や、
脂質が酸化することにより、肝臓に負担をかける可能性などが指摘されております。

さて、しゅーまま様がワンちゃんに与えていらっしゃる馬のアキレスや豚の耳などは、
一般的にいうジャーキーとは少し異なるかもしれませんが、
肉類を利用して加熱したり燻製にした後に乾燥するなど、共通する点も多くみられます。
しゅーまま様から伺ったご様子からは、量的に食べ過ぎているわけではなさそうですし、
無添加の品質の良いものを選んでいらっしゃるとのことですので、
肝酵素の上昇との因果関係はないかもしれません。
しかし、無添加で酸化防止剤が含まれていないものであれば、
今度は食品自体に含まれる脂肪分が酸化して過酸化脂質が増え、
肝臓に負担をかける可能性は否定できないかもしれません。
特にワンちゃんの肝臓の機能が弱っている場合であれば、
余計に注意いただいたほうがよろしいかもしれません。
ワンちゃんが喜んで食べているのをやめさせてしまうのもかわいそうな気はしますが、
ご心配な点が少しでもあるのであれば、肝臓の数値が正常に戻るまではいったん止めていただくか、
極力、量を減らして様子をみていただく方がご安心いただけますし、望ましいかと存じます。

脂質が酸化してできるのが過酸化脂質ですが、
過酸化脂質は肝臓に負担をかけるだけではなく、
DNAを損傷してしまいがんを発生させたり、動脈硬化の原因になったり、
アレルギー反応を強くしてしまう可能性があるとも言われています。
摂取する食品に気を配るとともに、お食事やオヤツなどをなるべく密封して
空気に触れないように保存することも含め
私たち人間も同様でございますが、
取り過ぎには気をつけていくことは健康を守るために大切なことでございますね。

なお、歯のケアが目的としてアキレスなどを与えていらっしゃるのであれば、
「食べられたり壊れたりしない咬むおもちゃを与える」、「歯磨きをする」、
「歯石の付きづらいフードを利用する」などの習慣をお付けになられるのもよろしいでしょう。
歯石除去を目的とした療法食(ヒルズのt/dなど)をおやつとして与える
などの方法もあると思いますので、ご検討下さい。

また、アキレスなどの硬いおやつはワンちゃんの歯の破折の原因になることが指摘されております。
また、丸呑みをしてしまって喉に詰まらせたり、一度に大量に食べてしまって嘔吐したり
消化不良を起こしたりというケースも見られますので、
与える際には十分注意してあげて下さい。

インフルエンザや風邪が大流行しているようです。
しゅーまま様もワンちゃんもお身体大切にお過ごし下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。