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アレルギーについて

投稿者:レンママ

投稿日:2012/05/31(Thu) 21:16

No.1366

いつもお世話になっております。

近所のワンちゃんがアレルギーで、一週間に一度シャンプーをしているようです。

夏になると3日に一度シャンプーをしていると言っていました。

食べ物も、肉類、小麦粉はダメで病院のフードを食べているようです。

失礼な質問になるかもしれませんが、アレルギーのワンちゃんと一緒に遊ぶことは可能ですか?

うちのワンコは、枯葉など少しでも散歩中に付くと歩かない神経質な性格です。
少しでも毛に何か付いたり、トリミング後のバリカンで少しでも赤くなると気になり舐めたりするので心配です。

よろしくお願いします。

追加

- レンママ

2012/05/31(Thu) 21:22

No.1367

追加でお伺いしたいことがあります。

これからの季節、蚊がたくさん出てきますが、犬用の蚊取り線香と普通の蚊取り線香では、やはり違いがあるのでしょうか?

成分を見る限り、何も変わっていません。
我が家では、菊花線香を使っていますが、蚊を寄せ付けないだけの物ですので、
最近、1プッシュで何時間も効き目があるようなものまで発売されてますが、人体にはほぼ、問題ないらしいですが、
小型犬のワンコにも影響はないのでしょうか?

注意事項には、だいたいの蚊取り線香系は、ペットなどのいる部屋には直接使用しないようにしてくださいと書いています。

よろしくお願いします。



Re: アレルギーについて

- 獣医師 岸田

2012/06/04(Mon) 18:06

No.1375

レンママ様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

1. アレルギーにつきまして

ご近所のアレルギーのワンちゃんと一緒に遊ぶことについてのご相談でございますね。
人もワンちゃんも病原体などの外敵から生体を守るためには、免疫の働きが重要ですが、
アレルギーとは、本来闘う必要のない特定の物質(アレルゲン)に対して免疫反応が過剰に起こり、
さまざまな症状を引き起こしてしまう状態のことをいいます。
したがいまして、特定の食べ物に対してアレルギーを持っている場合には、それを除去した食事療法が
必要となります。また、ハウスダストや花粉、草花など環境中の物質にアレルギーを持っている場合には
被毛や皮膚についたアレルゲンが接触や吸引によるアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、
頻繁なシャンプー療法でそれを除去することが必要になります。
すべてのアレルゲンを除去することは難しい場合も多く、長期的な管理が必要な病気ですが、
可能な限りアレルゲンを除去することで、症状を抑え、普通のワンちゃんと同じように
元気に生活することもできます。

アレルギーはワンちゃんの体質によって起こるものですので、一緒に遊んだり接触したりすることで
病気が伝染したり、健康状態に影響を及ぼしたりすることはありません。
ワンちゃん同士の相性に問題がないのであれば、一緒に遊んでいただいて全く問題はありませんので
ご安心ください。

2.蚊取り線香につきまして
昨今、蚊取り線香に関しましては、人間用のもの、ペット用のものを含め、さまざまなタイプのものが
市販されております。一般的には、蚊取り線香の成分であるピレトリン(天然の除虫菊の成分)や
ピレスロイド(ピレトリン類を似せて化学的に合成された物質)は
通常の使用の範囲であれば人やワンちゃんに対する毒性は低いと言われております。
また、体質や健康状態による個体差やご利用時の状況等によっても体にかかる負担が
異なってくることも考えられます。
ご使用される際には、十分ご注意いただきたく存じます。

しかしながら、弊社ではそれぞれの製品についての詳細や安全性についてのデータを持ち併せて
おりませんので、詳しいご案内はできかねますことを御了承いただきたく、
詳細につきましては、メーカーさんにお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。

また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



アロマオイル

投稿者:クロ

投稿日:2012/05/29(Tue) 18:54

No.1362

下記に質問させて頂いておりますクロです。

もう1つ質問がありました。

人間用のアロマオイルを室内で焚く事は
ワンコにとっては害になりますか?
webで調べてみましたら、賛否両論で^^;;
アロマディフューザーを持っています。
またワンコにとってもし大丈夫でも
ダメな香りなどあれば教えてください。
宜しくお願い致します。

Re: アロマオイル

- 獣医師 岸田

2012/05/31(Thu) 11:54

No.1365

クロ 様

ご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
クロ様におかれましてはアロマディフーザーをお持ちでいらっしゃるとのこと、
アロマの香りに包まれると癒され、素敵でございますね。
ワンちゃんとの生活のアロマオイルの芳香浴について、
以下、ご案内させていただきますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。

人のアロマテラピーが盛んに行われるようになってきたことに伴って、
ワンちゃんのアロマテラピーも最近よく行われるようになってきました。
しかし、まだまだ歴史は浅く、開拓中の面もあり、ワンちゃんに対する精油の効果や安全性について
はっきりした研究データや治験データがあるわけではなく、賛否両論あるというのが現状のようです。
現在のところワンちゃんに使用しない方がよいと言われている精油のタイプは幾つかありますが、
一般的には芳香浴(精油を室内で焚く)程度であれば
ほとんど安全性として問題はないと言われています。
ただ、人よりも優れた嗅覚をもつともいわれるワンちゃんたちですので、
香りの好みと使用する濃度には気をつけてあげた方がよいでしょう。
一般に「アロマオイル」として販売されているものの中には、
精油をアルコールやキャリアオイルなどで希釈したり、合成香料や不純物を含んでいたりするもの
もありますが、ワンちゃんのいるお部屋で使う場合には、
必ず純度100%の精油(エッセンシャルオイル)を使用して下さい。
また、ワンちゃんが口にしたり、皮膚に直接触れないように管理していただき、
保管に際しても、成分の変化を防ぐため、キャップをしっかりとしめて保管しましょう。

アロマオイルをお選びいただく際には、人での使用が勧められており安全性が高いと考えられている
精油の中から選んでいただくのがよいのではないでしょうか。
ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、クラリセージ、ユーカリ、マジョラム、スイートオレンジ、ベルガモット、
ネロリ、ペパーミント、ローズ、イランイランなどが一般的によく使用されており、
その中でも、ラベンダー、カモミール、クラリセージ、マジョラム、イランイランはリラックス効果が
高いと言われています。
また、スイートオレンジ、ベルガモット、ネロリなど柑橘系の香りは、
気分を明るく元気にしてくれる作用があると言われています。
このような精油の中から、飼い主さんもワンちゃんも好きな香りを選んでいただくとよいでしょう。
ほんの少しティッシュなどに垂らしてワンちゃんに嗅がせてみて、
嫌がったり落ち着かなかったりする様子が見られるようであれば、ワンちゃんが好んでいない可能性が
ありますので、避けていただいた方がよいでしょう。

好きな香りが見つかったら、初めは飼い主さんと一緒にくつろいでいる時など、ワンちゃんが精神的に
安定しているときに使用してみるとよいようです。
精油の香りと、飼い主さんと一緒の幸せな時間が結びつくことで、
その香りを嗅いだ時のリラックス効果がより高いものになるといわれています。
初めは少量、短時間から始めて、ワンちゃんの様子を見てあげて下さい。

なお、子犬ちゃんや妊娠中のワンちゃん、高齢のワンちゃん、病気治療中のワンちゃんの場合には、
状態によって使用しない方がよい精油もあります。
また、ワンちゃんに対するアロマテラピーとして芳香浴だけではなくマッサージやスプレー、温湿布など
皮膚に直接使用する場合には他にもいろいろな注意する点がございます。
そのような場合には、ワンちゃんのアロマテラピーについて詳しい本などをご参考になさって下さい。

気温差が大きく、体調維持が難しい季節ですが、
クロ様におかれましてはくれぐれもお体ご自愛ください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



分離不安でしょうか?

投稿者:クロ

投稿日:2012/05/28(Mon) 18:11

No.1360

何度かこちらではお世話になっております。
先日、3週間ほど海外に出張になり、
東京で私と愛犬のトイプードル(1歳半♂)の2人暮らしなのですが、
その3週間、実家の岡山に愛犬を空輸して預けておりました。
何度か帰省する際は愛犬を連れて帰っており、
実家の母も大変可愛がってくれております。

実家から東京での普通の私とワンコの暮らしに戻ったのですが、
ワンコに今までのような元気さがありません。
私のベッドの上でずっと寝てたり、
自分のハウスではなく狭い空輸用のゲージに閉じこもったりしてます。
いつも大人しく、実家での生活が恋しいのでは?と思っています。

母は預けておいた間は買い物に行くのも
いつも連れて一緒に寝ていましたので、
すっかり母には懐いており、
一軒家の実家でのびのびと3週間過ごしてたので、
そういうことも原因かな?と思っております。

犬の分離不安をネットで読んだ事がありますが、
まさにそれでしょうか?

どのように対処すればいいでしょうか?
ご教授頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

Re: 分離不安でしょうか?

- ドッグライフカウンセラー 三留

2012/05/30(Wed) 18:08

No.1364

クロ 様

雨上がりの緑が美しい時節でございますね。
クロ様におかれましては、3週間の海外出張を終えられほっとなさっていらっしゃるのではないでしょうか。

この度は、お問合せを頂戴致しまして、誠にありがとうございます。
ご実家から戻られたトイプードルちゃんのご様子がいつもと違い、ご心配とのことでございますね。
さっそくご案内をさせて頂きたく存じますが、お子様の詳しいご様子が分りかねますため、
一般的なご案内になりますことを何卒ご了承下さいませ。

ワンちゃんは、環境の変化に敏感などうぶつですので、
大きな環境の変化があった後には、行動の変化がみられ飼い主様が戸惑われることがあります。
トイプードルちゃんも慣れない飛行機に乗り、大好きなお母様がいらっしゃるものの
クロ様のいない生活を頑張って過ごしてきたこともあり、今、トイプードルちゃんはクロ様のベッドで
クロ様のなつかしい匂いにつつまれてホッとしているのかもしれませんね。
今はご心配かもしれませんが、ワンちゃんは、繰り返し、毎日の生活を繰り返す中で、
落ち着いて、安心感を取り戻してきます。
どんなに慕っているお母様であっても、あくまでもトイプードルちゃんの飼い主様はクロ様です。
リーダーとしての自信をトイプードルちゃんにお見せいただくことはたいへん重要ですので、
今までどおりの生活の中で心配はいらないよ、という余裕の表情を見せてあげましょう。
クロ様のお気持ちとしては、トイプードルちゃんがお母様に会いたいのでは、などと
不憫なお気持ちになられるかもしれませんが、
なだめたりすることなく、堂々と、いつものように、なるべく、話しかけてあげてください。

なお、疲れから体調を崩している可能性もないわけではございませんので、
もし、トイプードルちゃんの様子をご覧いただき、食欲やウンチの状態などに変化があったり
健康状態に気になる点がおありでしたら、一度、かかりつけの動物病院さんにご相談をいただくと
よろしいでしょう。

さて、クロ様はネットで分離不安症についてご覧になられたとのことでございますね。
分離不安症とは、ワンちゃんが飼い主様と離れてしまうことへの不安が原因となり、
行動に変化がみられることを総称していいます。
ワンちゃんはもともと数頭の群れで強力して狩りをして生活をしてきた
社会性の豊かなどうぶつですから、
群れから離れることに不安を感じるのは当たり前のことともいえ、
どの子も多かれ少なかれ、分離不安気味なのかもしれませんが、
中には日常生活に支障がみられることもございます。
行動の変化の例といたしましては、
 ・飼い主の留守中に物などを破壊する
 ・飼い主が出かけようとすると吠え始める
 ・飼い主の留守中に自分の手足を舐めたり噛んだりする。
 ・トイレではない場所でおしっこやウンチをしてしまう
などが挙げられます。
これらは、ワンちゃんが不安から混乱を起こしていることが原因となっていることですので、
叱ったりせず、少しずつ一人でいることへの自信を持たせてあげることが大切でございます。
トイプードルちゃんは、ひょっとしたら大好きなクロ様のお母様を懐かしく思う気持ちは
あるかもしれませんが、お話を伺ったところでは、分離不安症とは異なるような気がいたします。
これまでどおりの生活をして、普通に接していただくことで
トイプードルちゃんに安心させてあげてください。

なお、分離不安症については
以下のしつけ・健康情報サイト「どうぶつ相談室」にも載っておりますので
よろしければご参考になさってください。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-240.html


アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
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0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

お話のご様子からクロ様の温かいお人柄が伝わってまいります。
トイプードルちゃんは幸せでございますね。
お仕事がお忙しい中でのトイプードルちゃんのお世話はたいへんでございますが、
トイプードルちゃんと素敵な時間をお楽しみください。
気温差の大きな時期でございますが、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



柴犬の去勢について

投稿者:ロン

投稿日:2012/05/27(Sun) 00:36

No.1359

柴犬6歳の去勢について悩んでいます。
今まで去勢について考えていませんでした。
しかし、予防接種などで病院に行くたびに暴れ、押さえつけるのも二人がかりでかなり大変、舌の色が変わってきてしまうほどの時もあり「今日はやめましょう」と言われたこともありました。
先日は「あまりこのようなこともよくないし、このままでは将来病気になった時に、麻酔もできない・暴れて興奮して万が一のことがあってもどうかと思うので、去勢手術はどうでしょう?」と言われました。
去勢手術をすることによって、病気が避けられたり、少しはおとなしくなることもあるとのことでした。
しかし、全身麻酔をする際興奮してショック死(友人の犬がそれでなくなりました)をするのではないかなどの不安もあります。
アドバイスをお願いします。

Re: 柴犬の去勢について

- 獣医師 岸田

2012/05/29(Tue) 20:23

No.1363

ロン様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
柴犬ちゃんの去勢手術を病院さんから勧められていらっしゃるとのことでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ロン様におかれましては、柴犬ちゃんのご通院のたび、ご苦労なさっていらっしゃるとのことですね。
柴犬ちゃんだけではなく、動物病院さんは恐い器具もたくさんあり、痛い思いをするところですので、
たいていのワンちゃんにとって、嫌でたまらない所なのかもしれませんね。
「恐い」、「嫌だ」というときの反応はワンちゃんによって様々であり、
恐くて固まってしまう子もいれば、ロン様の柴犬ちゃんのように
暴れるという行動を取る子もいますが、
暴れてしまう柴犬ちゃんを心配なさったかかりつけの先生から、
病気の予防と性格がおとなしくなることを期待して去勢手術をすすめられたとのことでございますね。

去勢手術は、外科的に男の子の精巣を摘出する手術です。
去勢手術のメリットとしては、男性ホルモンを分泌する精巣が無くなるために、
男性ホルモンに関連して起こる病気や行動を抑えることができることです。
予防できる病気としては、肛門周囲腺腫、前立腺の病気(前立腺肥大など)、会陰ヘルニア、精巣腫瘍
などがあげられます。
また、男性ホルモンの影響で起こる攻撃性を抑えたり、マーキングやマウンティングなどの性行動を
抑える効果も期待できます。
性的欲求から解放してあげることで、穏やかな落ち着いた生活ができるようになることも期待されます。

しかしながら、ワンちゃんの攻撃的な行動に関しては、男性ホルモンの影響以外に原因が
あることもあります。マーキングやマウンティングなども、性的行動としてではなく、縄張りや順位の主張
として行っているような場合には、去勢手術をしても行動が改善されないこともあります。

また、手術のデメリットとしては、
手術後代謝エネルギー量が減るために太りやすくなることですが、
手術後に食事の量を調節していただくこと、適度な運動を続けることでリスクが軽減できると
いわれています。
このほか、ロン様がおっしゃるように、全身麻酔のリスクがあげられます。
お友達のワンちゃんが全身麻酔の際に亡くなられたとので、全身麻酔をご心配されるロン様のお気持ちは
もっともかとお察しいたします。

全身麻酔をかける際に「興奮状態」にあることは、麻酔をかける上でとてもリスクの高いことです。
精神的な興奮状態は麻酔のかかりを悪くし、通常の必要量以上の麻酔薬の投与が必要となる場合や、
手術中の麻酔状態が安定せずに、呼吸や循環の適切な維持にも影響を与えることがあります。
また、処置中に暴れることで高体温や低換気状態となり、麻酔の合併症が起こる危険性もあります。
そのため、麻酔をかける前にできる限り興奮させない対策を行うことと、
麻酔中の呼吸や循環、体温などの状態を厳重に監視し、不測の事態にすぐに対応するための
万全の準備をして行うことが必要となります。

一般的に動物病院で全身麻酔を行う際には、術前の検査で健康状態を十分に評価し、
状態に応じて最適な麻酔方法、麻酔薬を選択し、
術中は呼吸や循環の状態などをしっかりモニターし、
万が一麻酔中に異常が発生した時にもすぐ対応できるようにしておくことで
リスクを限りなくゼロにするための万全の態勢を整えて手術を行います。

しかしながら、人の場合も同様ですが、特異体質やその他の様々な要因で、
麻酔をかけたことが原因で亡くなってしまう患者さんがいらっしゃるのも事実です。
そのため、手術で得られる効果と麻酔のリスクを十分検討し、
納得された上で手術をお受けになることが重要です。

ロン様の柴犬ちゃんは6歳とのことですので、
将来的に予想される病気の予防と、今後老齢になるにつれて麻酔のリスクが高くなることを考慮すると、
若くて元気なうちに去勢手術を行っておくことは今後の柴犬ちゃんの健康維持にとって、
有用なことであると思います。
しかしながら、ご心配いただいておりますように、麻酔のリスクもございますので、
・どのようなリスクが見込まれるのか
・安定した麻酔状態を維持するためにどのような対策を行うのか
・麻酔中に万が一何か異常が見られた場合どのような対処を行うのか
など、かかりつけの先生とよくご相談され、ご納得された上で手術をお受けになるかどうか
お決めいただければと存じます。

なお、病院で柴犬ちゃんが暴れてしまうことについて、
恐怖から来る行動である可能性が高いようであれば、
病院に慣れるための練習を今から少しずつでもしてみてはいかがでしょうか。
柴犬ちゃんの通院の前後に、何か柴犬ちゃんの楽しみを盛り込んでいただくのもよろしいでしょう。
しつけ・健康関連のサイト「どうぶつ相談室」には、ワンちゃんに動物病院を好きになってもらうための
具体策を紹介しておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。
動物病院へ行こう その4 <動物病院を好きなところにしよう!>
http://www.anicom-page.com/labo/2011/12/4-5.html

また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



ウーと唸る

投稿者:片野愛

投稿日:2012/05/25(Fri) 21:58

No.1358

2か月のチワワ女の子です。
ゲージから出すと大喜びではしゃぎ、部屋中を駆け回ります。
おもちゃにむかって「ウー」と唸りながら飛びかかっていったり、ちょっとでも近づくと「ウー」
日に日にひどくなるように感じます。

どのようにしつけたらよいのでしょうか?
アドバイスを頂けたらと思います。
よろしくお願いします。

Re: ウーと唸る

- ドッグライフカウンセラー 三留

2012/05/29(Tue) 16:40

No.1361

片野 愛 様

緑の美しさが際立つ頃でございますが、片野 様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
お問合せの件につきまして、ご案内をさせて頂きたく存じますが、
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

片野様のチワワちゃんは2か月とのこと、愛らしさに片野様の頬はゆるんでしまわれるのではないでしょうか。
この時期のワンちゃんは興奮しやすく好奇心旺盛ですので、お部屋の中の探索に忙しく、
ご家族様はあわただしさにびっくりなさってしまわれる時期でもございます。
チワワちゃんも元気いっぱいのご様子、戸惑われることもおありなのではないでしょうか。

さて、片野様はチワワちゃんのオモチャなどに唸るご様子にご心配とのことですね。
唸る行動は、威嚇したり、攻撃をしかけるときの行動だといわれることが多く、チワワちゃんが唸る様子
をご覧になられるとご心配をなさるかもしれませんが、このような状況以外でも、怖くて仕方がないときや、
遊んでいるときに興奮しすぎて唸ることもあります。
特に子犬ちゃんが唸るのは、遊んでいるうちに興奮しすぎて唸っていることがほとんどですので
成長にしたがって落ち着いてくるのが一般的でございます。
また、ワンちゃんは、自分がした行動のあとに、どのようなことがあったか
ということをたいへん良く覚えており、この経験をもとに自分の行動を選択するようになります。
ワンちゃんに、唸ったあとに遊んでもらった、というような記憶があると
遊びたいととき、誘っているつもりで唸ることもございます。

ワンちゃんが唸ったときのご対応は、「唸ったら、良いことがあった」、と思わせないことが大切です。
具体的には、チワワちゃんが片野様に遊んで欲しく、誘うような状況でしたら、
チワワちゃんが唸ったら、近くにいた片野様はその場所を離れてしまうようにしていただき、
唸ったら、良い事がなくなってしまうということをチワワちゃんに教えてあげるとよろしいでしょう。
繰り返し、同じ対応をしていただくことで、「唸ると良い事がなくなる」ということを次第に
理解するようになります。根気強く対応いただければと思います。

また、ブラッシングや歯磨きなどのお手入れのときなど、止めて欲しくて唸るようなことも中にはありますが、
このような状況では、唸っても、止めてもらえない、ということを、飼い主様の毅然とした行動を通し教えて
いただくことが必要でしょう。
例えば、お手入れ中に、チワワちゃんが唸った瞬間に、低い声で「ダメ」などとご家族で決めていただいた
言葉で叱っていただき、平然とお手入れを続けていただいたほうがよろしいでしょう。

子犬の頃は、興奮して部屋を夢中で走り回ることが多いのですが、このようなときに、
止めようと思い、後を追いかけると、「興奮していると、追いかけごっこをしてもらえて嬉しい」
と思わせてしまうことがございます。
したがいまして、興奮しているときは、知らん顔をしていただき、落ちついたら声をかけていただくと
落ち着いたら良い事があったという経験をさせてあげることになります。
また、チワワちゃんが興奮しているときは、あえて片野様は、声のトーンや行動などに落ち着いた
様子を見せたほうがよろしいでしょう。
また、子犬の時期は、好奇心が旺盛で、何でも口にしてしまう時期ですので、
遊ばせる範囲に、チワワちゃんが口にしたら困るものは置いておかないようにしていただき、
安全な環境を作っていただければと存じます。

このほか、子犬ちゃんを育てていく中で大切なことを以下、ご案内させていただきますので
ご参考にしていただければ幸いでございます。

1.遊ばせ過ぎない
子犬ちゃんの時期はたっぷりの睡眠時間をとることが
成長のためにも、免疫力を発揮させるためにも大切です。
遊びたくて仕方がない時期ですが、ケージに覆いをしていただくなどして、
十分に休ませてあげましょう。

2.社会性を育む
子犬の頃は、くったくがなく吸収力の豊かな時期ですので、いろいろな音や物に楽しく触れ合わせて
いただくことで、社会性を育むのに適した時期だといわれております。
リードをつけてのお散歩デビューの時期は、混合ワクチンがすべて終わり獣医さんの許可が出てからですが、
チワワちゃんのワクチン接種が終わっていないようでしたら、抱っこをしたり、キャリーバッグに入れたり
していただき、汚いものに直接触れないようにご注意いただきながらも、楽しい経験を
たくさんさせてあげてください。掃除機の音や洗濯機の音などの生活音も、
ごく当たり前のように触れさせてあげましょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。

ワンちゃんは、一年でほぼ成犬になってしまいますので、愛らしい子犬ちゃんの時期は
ほんとうに短く、チワワちゃんの時期は大変貴重な、素晴らしい時期かと存じます。
チワワちゃんとお過しになられる瞬間をご家族皆様の心のシャッターにしっかりと刻んで
いただき、楽しんでいただければと存じます。
チワワちゃんのお健やかなご成長を心からお祈り申しあげております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。