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口臭

投稿者:ちびまる

投稿日:2013/05/08(Wed) 19:50

No.2043

2歳-トイプードルの♂です。口のまわりをペロペロと舐めてくる時に気が付いたのですが、最近魚の腐った様な生臭いにおいがします。フードに缶詰を混ぜて与えているので、そのせいかな?とも思ったのですが、その頃から寝ている時にしきりに、口をくちゃくちゃする事も気になり始めました。余談ですが、2ヶ月前の血液検査で肝臓の値ALTが223と高かった為、強肝剤を1ヶ月飲んだ結果73に戻り他も全部正常値でしたが、念のため今も飲んでいます。
何か病気でもあるのでしょうか?歯は少し黄色のところもありますが、歯石がたまっている状態ではありません。よろしくお願いいたします。

Re: 口臭

- 獣医師 山田

2013/05/13(Mon) 12:42

No.2059

ちびまる 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
2歳のトイプードルちゃんのお口が生臭いようで、ご心配をなさっているとのことでございますね。
また、トイプードルちゃんは寝ている時にもお口をくちゃくちゃする事も気になるとの事ですね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見しておりませんので一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

口臭の原因で考えられるのは歯に歯垢や歯石が付着し、歯槽膿漏や歯肉炎を起こしている
場合です。歯には問題がなくても口内炎を起こしていてお口が匂うこともあります。
そして、内臓、特に腎臓病を患っていてもお口が匂うことがあります。

ちびまる様のトイプードルちゃんは、歯に少し黄色のところはあるようですが、
歯石がたまっている状態ではないとの事でございますね。
現在2歳齢と若く、歯石の付着や歯肉炎、口内炎などもないのかと思いますが、
最近では、3歳以上のワンちゃんの85%が歯石の問題を抱えており、
4歳以上のワンちゃんの約10%が重度の歯周病に罹患しているとの報告もありますので、
お口の中の状態をかかりつけの先生にチェックしていただいてもよろしいでしょう。
また、歯垢の付着を予防するためにも、お口のケアをお勧めいたします。
お口を触られるのを嫌がらないのであればガーゼなどで歯と歯茎のマッサージをしたり、
歯磨きなどをしてあげましょう。
その他にもデンタルケアの商品は多数市販されておりますし、お試しいただくのもよいでしょう。
歯周病に対するケアは大切ですので、歯周病予防のためにも、
お家での歯磨きを習慣付けると良いのではないかと思います。
(ワンちゃんの歯磨きについては、「どうぶつ相談室」の次の記事をよろしければ
ご参考にしてください。 http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/2-15.html  )

さて、お口の中に異常がなかった場合の口臭の原因ですが、
匂いの強い食べ物を食べた時、内臓疾患時、内分泌疾患時、呼吸器疾患時など
様々な状況でお口が匂うことがあります。

内臓疾患で代表的なものは、尿毒症(腎臓が障害を受けて十分に機能しなくなり、
老廃物や毒素が体内に蓄積した状態)で、アンモニア臭(尿のような臭い)がすることがあります。
内分泌疾患では、糖尿病のときにアセトン臭(甘酸っぱいような臭い)がする事があります。
ちびまる様のトイプードルちゃんのお口の臭いは生臭いとの事ですので、
尿毒症や糖尿病の可能性は低いかと思います。
また、尿毒症や糖尿病は血液検査で分かりますので、2ヶ月前に血液検査を行った際に
かかりつけの先生からお話がなかったのであれば、尿毒症や糖尿病の可能性は
極めて低いかと思います。 

鼻炎や副鼻腔炎などの呼吸器疾患の時にも口臭が出る事がありますが、
この場合、口臭だけではなく、鼻水やくしゃみとなどの症状が伴うことが多いようです。
その他、胃腸炎や巨大食道症(食道が拡張し、食道の運動が低下する病気)、
肝機能障害などの内臓疾患時でも口臭を伴う事がありますが、
やはりその際も口臭だけではなく、他の症状(例えば嘔吐や下痢、食欲不振など)を
伴うことが多いです。
歯周疾患以外が原因の場合は、病気に応じた適切な治療が必要となりますので、
お口の臭い以外にこれらの症状がないかどうか確認していただき、
いつもと様子が異なる様であれば、かかりつけの動物病院で診察して頂けたらと思います。

お口の中の匂いは食事の影響を受けることもあります。
缶詰はドライフードより匂いが強い場合がありますので、可能であれば一度、
缶詰を与えるのをやめて頂き、お口の臭いに変化があるか試していただくのも一つの方法
かと思います。
また缶詰はドライフードに比べて、口腔内に残りやすいため、歯の間や歯茎と頬粘膜との間に
付着したりしていると、臭いの原因となってきます。
はっきり歯垢や食餌の残りカスが見えなくても食餌の後に歯磨きとガーゼによる拭き取りを実施
していただくと臭いが軽減されるかもしれません。

また、トイプードルちゃんは寝ている時にお口をクチャクチャさせているということですね。
寝ている時だけでしょうか。起きているときもお口をクチャクチャされているでしょうか。
ワンちゃんがお口をクチャクチャしている場合、お口周りの毛が口に入っていて、
お口周りが気になる時や、吐き気などがあり気持ち悪い時などに
そのような行動を取る事があります。
お口周りの毛が口に入るようであれば、少し短くカットしてみてもいいかもしれません。

今回の口臭と寝ている時にお口をクチャクチャさせていることに
関係性があるかどうかについては非常に難しい判断となりますので、
口臭がきつくなるようでしたら、かかりつけの先生にご確認いただけたらと存じます。

ちびまる様のトイプードルちゃんは2か月前、肝酵素のALTが少し高かったが、
お薬の内服で現在は数値が73 IU/Lと正常値になったとの事ですね。
数値が正常となり、ちびまる様も一安心なされているかと存じます。
このまま数値が安定して、トイプードルちゃんが元気にお過ごしいただける事を
私どもも祈っております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



子犬の「吠え」について…

投稿者:いのり

投稿日:2013/05/07(Tue) 10:16

No.2037

こんにちは。お世話になります。

先日(5日)、2ヶ月の黒のラブラドール♂をお迎えしました。
我家には先住犬のもうすぐ7歳のゴールデン♀がおり、この子は全く吠えない上に、数々のコマンドも聞き分けてくれて、とてもイイコに育ってくれました。

先住犬の仔犬の頃も、来て1,2日はほんの少し鳴くこともありましたが、基本的に鳴いたり吠えたりということに悩むことはほぼ無く、今お迎えした黒ラブ♂は、先住犬と比べるとよく鳴く(吠える)所為か、ご近所に迷惑をかけているのでは・このまま大きくなったら益々吠え声は大きくなるのにどうしたら…と不安です。

初日から不安と要求吠えに対し、徹底無視をすることで20分ほどずっと鳴いていましたが、大人しくなり、早朝5時半から吠えていたのも徹底無視で5分で治まりました。
今朝は私の目覚ましが6時半になり、私が起きだすまで静かにしていてくれて有難かったのですが、トイレの為に1度ゲージから出して(普段はトイレ以外は基本的にゲージに入れています。食事もゲージで与えています)、5分くらいウロウロさせたりしてからゲージに戻すと物凄く吠え立てます。

こういう吠えに対し、徹底無視をすることで今のところ初日は20分鳴き止まなかったのが今は5〜10分程度で諦めてくれるのですが、先住犬が吠えに対しては本当にお利口にしてくれていたので(その分、別のことで色々悩みましたが^^;)、とにかく今は毎日が不安で堪りません。
子犬だし覚えるのに時間がかかる、まだ来て2、3日で改善は無理に近いのだろうなとは思っていても、ご近所にとてもよく聞こえている様で、子犬が来た時点で先に謝罪と挨拶を済ましているのですが、本当にこのまま吠えは改善されるのかと心配です。
ゲージに入れるたびに吠える、またゲージから出たいと要求吠えすることもあります。(共に無視して、大人しくなった時に少し出したり、そのまま寝かせていたりしています)

また、先住犬は子犬に対し強く出れないタイプで、しっぽを咬まれたりちょっかいを出されるたびに逃げ回り、それを見ているのも何だかとても先住犬に申し訳ない気がして辛いです。
(何でも先住犬を優先しているのですが…)

先住犬のことも書いてしまいましたが、とにかく今は子犬の「吠え」についてとても悩んでいます。
我家ではご近所にも迷惑がかかることから、絶対に吠えないことをルールとして教えておきたいので、吠えの対策として子犬になるべく負担をかけないで、何か他に出来ることや、今行っている方法で問題は無いか、是非ご教授宜しくお願いします。

Re: 子犬の「吠え」について…

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/05/09(Thu) 12:43

No.2047

いのり 様

春の香りを感じるころでございますが、いのり様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
ラブラドールちゃんの吠えるご様子にお困りとのことでございますね。
早速、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承くださいませ。

ワンちゃんが吠える原因といたしましては、
「縄張りを守ろうとする防衛本能から吠える」、「周囲のご家族様に要求をして
吠える」、「怖くて吠えて何とか身を守ろうとしている」、「お知らせをしようと吠える」
「周囲のご家族様に指示をしようと吠える」など、さまざまな原因が考えられます。
子犬ちゃんのうちは、要求して吠えることがたいへん多いようですが、
成長にしたがい、縄張り意識が発達してくると、
防衛のため吠えることも増える傾向がございます。
いずれの場合も、群れの統率者である飼い主様が、
毅然と、堂々と、落ち着いている様子を見せることは、たいへん重要でございます。

さて、いのり様のラブラドールちゃんはケージに入ったとき「ケージから出して欲しい」
などと吠えているようなご様子でございますね。
ワンちゃんは、「自分で何かしたときに周囲で何がおきたか」ということを
たいへん良くみており、この経験をもとに、次に自分でする行動を決めていきますが、
ラブラドールちゃんはこれまで、いろいろな体験をされていると思います。
例えば、ケージに入ったとき、いのり様のそばでもっと遊んでいたいと、
甘え上手の可愛らしい声でクンクンと甘えて声を出したときに、
「どうしたの?」と声をかけてもらえたり、目を配ったりなさると、
「鳴けば構ってもらえる」ということを覚えていきます。
ワンちゃんは、とにかく構って欲しい、愛して欲しいと、社会性豊かな、愛情に貪欲な
どうぶつですので、飼い主様が目を配ることだけでも、ご褒美となってしまいます。
このようなことを下地として、ワンちゃんは要求するときに吠えるようになることが
一般的ですので、いのり様がなさっているように、吠えたときには徹底的に無視をして
いただき、吠えても無駄だということを、自信をお持ちいただき、
教え続けることが必要です。

ワンちゃんは一度上手くいったという行動に対しては、かなり強く執着するため、
知らん顔をしていると、いつまでも吠え続けるのですが、
このときに根負けをしてしまうと、「やっぱり、頑張って吠えた甲斐があった」
ということで、ますますラブラドールちゃんにとって、吠えることが大切な手段に
なってしまいます。
このようなときには、もう一頑張りしていただき、相手にしないようになさって、
やっぱり、吠えても無駄だったという経験をさせてあげましょう。
そして、あきらめて静かになってから声をかけることで、
静かにしているときに良いことがあると教えてあげましょう。
ワンちゃんには繰り返し、根気強く教えることが大切でございますので、
たいへんではございますが、吠えても思うようにならないということを
教えてあげましょう。

先住犬のゴールデンちゃんは吠えることがなかったとのことですが、多くの子犬ちゃんは、
環境の変化への戸惑いや不安もあり、夜中や明け方に鳴いて飼い主さんを困らせて
しまうことはよくみられます。
中にはお腹が空いてしまっていたり、生理的な要求があることもございます。
お腹が空いて鳴いているようであれば、夕飯を取り分けておき、寝る前に少し、
お夜食を与えていただいてもよろしいでしょう。
ラブラドールちゃんの吠えるご様子に戸惑ってしまわれることとは存じますが、
ワンちゃんはどんどん学び、どんどん変わっていきます。
まだまだ子犬ちゃんですので、「吠えても思うようにならない」
「安心していればいいんだ」とわかるうちに、良い状況が生まれてくるでしょう。
ぜひ、長い目で見守っていただければと存じます。

日常生活の中ではご近所の手前、鳴いてもそのままにしておくということが
難しいこともあると思います。
「鳴いた後に、いいことがあった」と思わせないことが重要ですので、
例えば、いのり様の姿がみえるところに、ラブラドールちゃんをケージごと移動なさるのも
一つの方法でしょう。
ケージに布をかけてあげることも安心して落ち着いた雰囲気にするために
有効でしょう。
また、ケージの中を安心できるお気に入りの場所にしてあげることもたいへん重要です。
叱ったときにケージに入れるのではなく、ケージに入ったら良いことがあると
思わせるようにしましょう。
ケージに入ったら褒めていただいたり、大好きなことをした後にケージの中に入れると
よろしいでしょう。反対に、叱られることとケージとイメージを結び付けない
ようにするため、ケージをお仕置きの場所になさらないほうがよろしいでしょう。
よろしければ、しつけ・健康情報サイト「どうぶつ相談室」の次のページを参考に
なさってください。
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-136.html

さて、先住犬のゴールデンちゃんは、ラブラドールちゃんに対して強く出られないタイプ
とのことでございますね。
子犬ちゃんは元気いっぱいで、落ち着いた年頃の先住のワンちゃんが後からお迎えに
なられたワンちゃんの動きやいたずらについていけず、戸惑うことはよくみられます。
ゴールデンちゃんを優先していらっしゃるとのことで、たいへん重要なポイントを
押さえていらっしゃいますね。
できれば、「ゴールデンちゃんがラブラドールちゃんの元気さを避けたい」という
ときに逃げる場所を用意いただくとよろしいかもしれません。
また、ゴールデンちゃんは、いのり様の愛情も縄張りも、今まで通りで、何も心配が
ないと感じさせてあげるとよろしいでしょう。
できるだけ、今までのお気に入りの場所はゴールデンちゃんのものとなさり、
また、ゴールデンちゃんと一対一で過ごす時間も大切にしていただければと存じます。
いのり様がおっしゃるように、今までいのり様の愛情を一身に受けてきた
ゴールデンちゃんですので、「何だか可哀想」と思われるとは存じますが、
ワンちゃんの世界では、可哀想な相手と扱われるということは、弱い存在ということに
なってしまいます。
ラブラドールちゃんの目に、ゴールデンちゃんが先住犬として、強く、たくましく
見えるようにご対応いただき、ゴールデンに自信を持たせていただければと存じます。
例えば、ラブラドールちゃんがゴールデンちゃんの尻尾を噛んでしまったときは、
「可哀想なことをしてはいけない」とかばいながら叱るのではなく、
「上位のワンちゃんにそのようなことはしていけない」という雰囲気で
叱ったほうが望ましいでしょう。

アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際にはお気軽
ご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

いのり様とワンちゃんたちが笑顔いっぱい、楽しくお過ごしになられますよう
いつも応援いたしております。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 子犬の「吠え」について…

- いのり

2013/05/09(Thu) 18:37

No.2049

ドッグライフカウンセラー 三留 様。

こんばんは。
丁寧な回答、本当にありがとうございました。

ラブの吠えに対し、本当に今のままで良いのか…本当に良くなるのかがとても不安でしたが(今もまだ少し不安は残りますが^^;)、教えて頂いたことのほとんどが実行できていたことと「自信をお持ち頂き〜」と言って頂けたことが、本当に嬉しく思います。

先住犬のゴールデンの為にも、今のラブラドールの為にも、
毅然と、堂々とした態度が取れるように頑張って行きたいと思います!

ゴールデンの方は相変わらず逃げ回っていて、やっとあまりにも子犬が酷いときは「ヴーッ!」と唸り、今朝は一声だけワン!と吠えたのですが(7年間で初めて聞きました/笑)、私の方も犬は犬同士で、こちらから干渉してはいけないと思っていたので、ゴールデンに対し子犬が絡んでいくのを止めなかった為…可哀想と思う気持ちもより強く出ていたのかもしれません。

今日からは「上位の子にそれはしちゃいけない!」ということを子犬に教えつつ、ゴールデンの子にも自信を持ってもらえるように接しようと思います。

これからの暮らしがより良いものに変わっていけるように頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました!



Re: 子犬の「吠え」について…

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/05/13(Mon) 11:26

No.2058

いのり 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございました。
お話のご様子から、いのり様のゴールデンちゃんとラブちゃんが愛情に包まれた
幸せそうなご様子が目に浮かぶようでございます。
ゴールデンちゃんはがんばってラブちゃんに「だめだよ」と教え始めたご様子でございますね。
ゴールデンちゃんが先住犬として、誇らしく、ラブちゃんを導いていくご様子を
見守っていただければと存じます。

ワンちゃんとの暮らしは、喜びが多い分、たいへんなこともございますが、
自信満々の笑顔で、根気強く頑張ってくださいませ。
いつも応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



フィラリア検査陽性の猫の治療法

投稿者:NJFAN

投稿日:2013/05/08(Wed) 19:03

No.2042

6歳ロシアンブルー(オス)、4歳半ノルウェイジャンフォレストキャット(メス)についてご相談いたします。
先日、フィラリア予防をはじめようと思い血液検査をしたところ、上記2匹が陽性と出ました。

2匹とも
・空咳などの症状はなし
・心臓部レントゲンでは、特に異常は認められず
・ノルはエコー検査実施。虫体の存在ははっきりとはわからず
 (いるともいないとも)
・ロシは病院で凶暴になるためエコー検査できず
・5月末からレボリューション開始予定。塗布予定日2日前から
 ステロイド剤の投与指示(1日1錠2日間)

仮に生きている虫がいたとしても、レボリューションで駆除できるのでしょうが、
死体が体内に残ることによる突然死の恐れなども説明されております。
穿刺での手術での虫体駆除方法もあるとは言われておりますが、
かかりつけ医は、症状が出ていない段階での手術は、リスクの方が大きいと考えているようです。
しかし、突然死というものがアタマの中をちらつくため、
果たしてこのまま様子見+レボリューションだけでよいのかどうか、
判断に迷います。

当地は穿刺手術の技術をお持ちの獣医師が少ないということで、
かかりつけ医も猫のフィラリアはほとんど症例をご存知ない
とのことで、手術をする場合は紹介を受けることになります。

こちらの先生方はいかがお考えですか。
素人ながら飼い主としては、症状の出待ちではなく、
・エコーで虫体の存在は確認しておいた方がいいのではないか。
・その上で手術を考える(成功率、リスク等もあわせ)
という積極的な治療を取りたいと思うのですが...
もちろん成功率10%以下、なんてことであれば、見合わせますけれど。
ご意見を戴ければ幸いです。

ちなみに飼育環境等ですが、
・5匹の多頭飼い
・全員、避妊去勢済み
・全員、比較的なかよし。
・住居環境的に、運動不足にはならない
 (走り回れる)
・食事は個体ごとに量、回数を管理
・当該2匹は、真菌性皮膚炎(完治)をのぞき、
 大きな病歴なし。(ノルは軽い膀胱炎経験あり)

足りない情報がございましたら、ご指摘くださいませ。
ご回答、なにとぞよろしくお願いいたします。

Re: フィラリア検査陽性の猫の治...

- 獣医師 酒井

2013/05/13(Mon) 10:32

No.2056

NJFAN 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
6歳の男の子のロシアンブルーちゃん、4歳半の女の子のノルウェイジャンフォレストキャットちゃんが
血液検査でフィラリア陽性となり、その治療についてのご相談でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

近年、ワンちゃんのフィラリア症に対する理解とその予防は進んできていますが、
ネコちゃんのフィラリア症予防の必要性についてはまだ充分知られていないのが現状です。
今回NJFAN様のネコちゃん2頭が血液検査でフィラリア陽性となり、大変ご心配されていることと
お察し致します。

もともとネコちゃんはフィラリアにとっては適している宿主ではないため、
ワンちゃんのフィラリア症に比べて診断が難しく、ワンちゃんと違って成虫まで成長しなかったり、
感染数が少ないため、血液検査では陰性となることもあります。
NJFAN様の2頭のネコちゃんは血液検査で陽性結果が出て一頭はエコーで虫体を確認出来ず、
もう一頭はおとなしくエコー検査をさせてくれないので実施出来なかったということですね。
なおエコー検査も100%の検査法ではなく、確認できるのは肺動脈内と右心房、右心室に
存在する虫体のみで、死んで肺動脈末端に詰まった虫体は確認できません。

ネコちゃんのフィラリア症は3つの病期に分けられます。
第1病期は未成熟虫が肺動脈に到達した際、その虫体とその死滅虫体(大半はここで死滅します)に
対して、肺血管、間質が急性炎症を起こします。この時の主な症状は咳、呼吸困難、嘔吐などです。
ワンちゃんの場合、激しい運動が症状の重症度に影響を及ぼす主因とされていますので、
検査結果でフィラリア陽性と出たネコちゃんに、無理にエコー検査を行う事で興奮させたり、
暴れさせたりすることはリスクが高いということも考えられます。
この時期にレントゲンを撮ると右肺後葉動脈の拡大と気管支間質パターンが認められることが
ありますが、NJFAN様の2頭のネコちゃんにはレントゲンでは異常が認められなかった
ということでございますね。
ネコちゃんの場合、未成熟虫が成虫になった場合に宿主の免疫応答が抑制されて
症状が消失することがあります。
第2病期はこの免疫応答を抑制していた成虫が死滅し(成虫の寿命は犬では5-7年ですが、
ネコちゃんでは2-4年)、免疫抑制機構が消失し、虫体の変性が重度の炎症や血栓塞栓症を
惹起することで、重篤な急性肺障害や突然死を引き起こします。
第2病期を乗り越えたネコちゃんでは第3期、肺の病変によって慢性呼吸器疾患となります。

猫ちゃんのフィラリア症の一般的な治療ですが、フィラリア駆除薬の投与後に症状の悪化や
死亡率の面を考慮して、無症状の猫ちゃんには駆除薬をもちいらず、
症状が出ている猫ちゃんには症状の安定を図る治療を行う事が多いようです。
今回、NJFAM様の猫ちゃんは、レボリューションが処方されているとの事ですね。
レボリューションの投薬は、現在感染しているフィラリアへの治療ではなく、
再感染を防ぐためのものであり、フィラリアの成虫を駆虫することはできません。
そのため、成虫の除去を行うには、外科的な処置によるものとなります。
今多頭で飼育されている他のネコちゃん達にもフィラリア予防が必要ですので、
ぜひ今後とも予防を続けてあげて下さい。

成虫の外科的な除去は、虫体を確認出来る場合に適用となります。
ご存じの通りどこの病院でも出来る手術ではありませんので、ご紹介いただいて、
まずは詳しい状況を精査した後、手術適用がどうか判断してもらうのがよろしいでしょう。
その際、手術のリスクや手術をしてもまだ病態が残る可能性などもよくご説明を聞いて、
ご納得の上で治療方針を決めることが大切です。

血液検査ですが、ネコちゃんのフィラリア検査には、ネコちゃんの血液中に雌の成虫が産む
ミクロフィラリアを検出するいわゆるmf検査と、L4(第4期幼虫)〜成虫までの検出可能な抗体検査、
成虫抗原を検出する抗原検査の3通りあります。
今回、上記3つの中のどの血液検査で陽性だったのかまでは分かりませんが、
かかりつけの先生がレボリューションの投薬で経過を見ると判断をされたのは、
今、症状が全くなく、エコー検査で成虫がしっかりと確認で来ていないこと(ノルウェージャンちゃん
だけですが)、その場合、成虫駆除を行った後の予後が確実に良くなるという確証とならないので
はないかといったことなどを総合的に考慮されての判断ではないかと思います。
しかし、ネコちゃんのフィラリア症は上記の通り大変複雑な病態を示しますので、
先生によっても治療方針が変わってくるかとは存じます。
NJFAN様のように症状が出るのを待っているのではなく積極的に出来ることは
治療したいと言うことであれば、エコー検査はかなり検出率の高い検査となりますので、
一旦手術をされる病院さんにも相談してみると良いかもしれません。

いずれにしても、呼吸器の症状には常に注意をしていただき、胸部レントゲンで経過を引き続き
チェックしていくことも大切です。
5頭でとてもにぎやかな毎日を送られていることと思いますが、あまり興奮させたりすることがないよう、
穏やかに生活していただくこともポイントです。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っております。
状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

治療が大変難しい病気だけに、とてもNJFAN様も悩まれていらっしゃることと思います。
また、今後検討される上で、ご不安な点などございましたらいつでもご相談下さい。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



食べてもよいでしょうか??

投稿者:ルナたん

投稿日:2013/04/30(Tue) 13:37

No.2025

ワンコに与えて良い食材について…

手づくりご飯やくだものを与えたいと思っています。

野菜などで、人間でいうサラダ的なレタスや葉っぱ系の
葉野菜は温野菜にして与えたほうがよいのですか?

以前、ネットでワンコは野菜の消化が不得意だと見たことが
あります。
きのこなどを、細かく刻んで与えてもうんちに消化されずに
出てきてしまいます。

消化の悪いものを与え続けているとわんこの消化器官に
負担がかかるのでは…と心配です。

あと、うちの子は果物が好きでバナナをよく食べます。
キウイも与えてみたいのですがワンコにキウイは大丈夫でしょうか???

Re: 食べてもよいでしょうか??

- ペット栄養管理士 三留

2013/05/02(Thu) 12:37

No.2033

ルナたん 様

木々の新緑が美しい頃でございますが、ルナたん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきたく存じますが、一般的なこととなりますことをご了承ください。

<お野菜について>
野菜やきのこ類には多くの食物繊維が含まれています。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられますが、
果物などに含まれているペクチンや小麦などに含まれているガラクタンのような水溶性の食物繊維
とは異なり、セルロースなどの不溶性食物繊維は、人も含め動物は自力で消化することが
できませんので、そのまま排泄されてしまいます。
ただし、うさぎや牛などの草食動物は、分解する酵素を持っているため、
植物を腸内で体に必要な栄養源にかえることができるのです。

ルナたん様のワンちゃんもキノコを食べたらそのままウンチで出てきてしまったということですね。
ワンちゃんはオオカミの血を引いているといわれ、肉食傾向が強いどうぶつですが、
人との暮らしの中で雑食化してきているといわれています。
そのため肉の消化吸収のほうが得意な雑食動物といえます。
キノコのように、消化の良くない食材に関しては
細かく刻んだり、火を使って、消化を助けるようにして与えていただくことが大切です。
キノコには免疫力を高めるβグルカンや丈夫な骨作りに役立つビタミンDなどが含まれて
おり、優秀な食材です。細かく刻んでいただき、水で煮込んでエキスごと与えていただくと
よろしいでしょう。
レタスやキャベツなどの私たち人間が生で食べている野菜はワンちゃんにも
生で与えていただいてもよろしいですが、できれば刻むことで繊維を細かく切断して
与えていただくとよろしいでしょう。
特に、キャベツや大根には酵素が豊富に含まれていますので、
生で与えてあげると良いのですが、量は少なく、
ワンちゃんの消化に負担をかけないようにしましょう。
特に初めて食べる食材に関しては、下痢をしてしまうことも考えられるので、
ほんの少しから、様子を見ながら与えていただくとよろしいでしょう。

消化することの難しい食物繊維ですが、健康維持のため、重要な働きをすることが
わかっています。食物繊維は排泄を促しますので、体内の有毒物質の排出に役立ちますし、
ウンチの量を増やし、便秘を予防します。また、適量の食物繊維は腸内細菌のバランスを維持し、
腸の健康維持や腸内免疫のバランスをとってくれますので、適度に野菜類を摂取することは
重要です。ただし、多く摂り過ぎないほうがよろしいでしょう。
野菜にはミネラルが豊富ですが、過度に摂取することで尿のPHに作用し、尿石症の発生に
関与する可能性もございます。特定の野菜を多く摂取することは控えたほうがよろしいでしょう。

ルナたん様のワンちゃんは、バナナが好物とのことですね。
バナナにはカリウム、マグネシウム、ビタミンB1やB2など栄養を豊富に含んでいますが、
カロリーが比較的高いので、与えすぎには注意をしましょう。
また、暑い地方原産の果物で、体を冷やす作用があるといわれていますので、
寒い季節にはあまり与えないほうがよろしいかもしれません。
リンゴやイチゴなど、飼い主さんの身近にある季節の果物を与えるのはよろしいでしょう。
ただし、ブドウは腎不全の発生と関連があるといわれていますので、
与えないようにしましょう。
キウイも大丈夫とは思われますが、最初は少しずつ与えていただき、
便の様子、身体の痒みがないかなど、様子を見ていただくことが大切です。
いずれにしても糖質の取りすぎにならないよう与えすぎに注意をなさってください。

ワンちゃんが健康を維持するためには、お水はもちろんですが、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、
ミネラルなどの栄養をバランスよく与えることが重要です。
ワンちゃんに栄養のバランスが取れたお食事を与えるためには、
総合栄養食であるドッグフードのような、
既にバランスを調整してあるお食事を上手にご利用いただき、
こちらを8〜9割程度、そして手作りのお食事を和えていただくなどなさるのも
一つの方法でございます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ルナたん様の愛情に包まれて育つワンちゃんは幸せでございますね。
ルナたん様とワンちゃんの笑顔いっぱいの毎日を応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



Re: 食べてもよいでしょうか??

- るなたん

2013/05/09(Thu) 03:18

No.2046

アドバイスありがとうございました。



Re: 食べてもよいでしょうか??

- ペット栄養管理士 三留

2013/05/09(Thu) 12:52

No.2048

るなたん様

この度はご丁寧にご返信いただきまして、誠にありがとうございます。
るなたん様とワンちゃんがお健やかに、お幸せにお過ごしになられますよう
心からお祈りいたしております。
時節柄、るなたん様におかれましても、お体ご自愛ください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



涙やけ

投稿者:Lucu

投稿日:2013/05/02(Thu) 20:58

No.2035

涙やけについて相談です。
成長とともにまた避妊手術後涙やけが日に日にひどくなってきました。クリーナー等でこまめに拭いてはいますが、よくはなりません。サプリを買ってみて続けていますが今1か月続けていますが今のところ効果は??です。
 
食事が関係しているという記事も見たことがあり、一度ペットフードを変えてみようかな?と思っております。
どのようなペットフードがいいとか、成功例を聞いたことがあれば銘柄を推薦いただきたいと思っております。

情報として
犬種:マルプー(Mix) ♀
年齢:1歳3か月
現在のペットフード:ロイヤルカナンエキストラスモールアダルト(ペットショップから引き続いてこのフードにしてます)
おなかを壊す、病気になったりは全くなく、よく食べて健康そのものです。
その分、フードを変えるという怖さはありますが・・

よろしくお願いいたします。

Re: 涙やけ

- 獣医師 岸田

2013/05/08(Wed) 18:22

No.2041

Lucu 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ワンちゃんの涙やけについてのご相談でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際の眼のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

【涙やけの原因について】
涙やけは、何らかの原因で眼からあふれた涙が周りの被毛と反応して変色した状態です。
トイプードル、シーズー、マルチーズ、チワワ、ヨークシャーテリアなどの犬種でよく見られます。
涙が眼からあふれてしまう原因としては、大きく分けて
1 涙が過剰に分泌されている
2 涙の排泄が障害されている
の2つの機序が考えられます。

1. 涙が過剰に分泌されている場合
結膜炎、角膜炎、角膜潰瘍などの眼疾患に伴って、涙が多く分泌されることがございます。
原因としては、細菌感染、ウイルス感染、アレルギー、眼の中の異物、眼の表面の傷などが
あげられます。
涙が多くなる以外にも、「眼が赤くなる」「目やにが出る」「眼をこする」「眼がしょぼつく」といった
症状が見られることもあり、原因に応じた適切な治療を行うことが必要です。

また、「異所性睫毛(本来生えてこない場所に睫毛(まつげ)が生えていること)」や「睫毛乱生
(逆さまつげ)」などの場合は、睫毛が常に目を刺激してしまうため涙が多い状態になります。
軽度の場合には、定期的に動物病院さんで眼に入り込んでいる睫毛を抜く処置をしていただくことで
症状が改善することもあります。
眼瞼内反(瞼が眼の内側に入り込んでいる)などの構造の異常が原因となっていることもあり、
状況によっては外科的な整復が必要になることもあります。

また、長毛のワンちゃんでは眼の周りの被毛が眼の中に入って刺激となって
涙が多く出ている場合もあります。
眼の周りの被毛の状態をチェックし、眼の中に入り込む可能性のある毛を短く
カットしていただくことで症状が改善することもございます。

2. 涙の排泄が障害されている場合>
涙腺で分泌された涙は、結膜や角膜をうるおし、目頭にある涙点で吸収され、
鼻涙管を通って鼻の中に抜けます。
私たちが泣くと鼻水が出るのは、この鼻涙管を通じて涙が鼻の中に抜けるためです。
この鼻涙管が何らかの原因で閉塞してしまうと、涙が鼻に抜けず眼からあふれて
流涙症となります。先天的に鼻涙管の入り口となる涙点が欠損していたり
鼻涙管が狭窄している場合や、後天的に炎症、異物、外傷などが原因で涙点が閉鎖したり、
鼻涙管が閉塞してしまうために起こります。
鼻涙管が閉塞しているかどうかは動物病院さんで検査していただくことができます。
閉塞の原因となる疾患がある場合は、その治療を行うことで再び鼻涙管が開通し、
流涙症が改善することがあります。
特に原因となる疾患がない場合や、治療に反応が悪い場合には、
閉塞している鼻涙管を開通させるための処置(鼻涙管洗浄)を行うことで
開通するようになることもあります。
しかし、一般的には全身麻酔の処置が必要であり、また、鼻涙管洗浄を行っても開通しない
可能性もありますので、リスクと効果についてよく検討してから行う必要があります。

このように、原因に即した治療と対処を行い、涙があふれる状態が改善すれば涙やけも
良くなることがあります。
Lucu様のワンちゃんは涙やけについて動物病院さんでご相談されたことはございますか。
もしまだご相談されたことがないようでしたら、一度主治医の先生に目や目の周りの状態を
確認していただき、治療で改善が可能な部分については治療をお受けになると
よろしいかと存じます。

【涙やけの対処方法について】
次に、涙やけの対処方法についてご案内させていただきます。
眼の周りの被毛が涙で常に濡れた状態になると、涙の中の成分と被毛が反応して
赤褐色に変色します。唾液で濡れやすい口の周りの毛や、手足を舐めるくせのある
ワンちゃんでは手足の先の毛なども、唾液の中の同様の成分と被毛が反応することで
赤褐色に変色すると言われています。
また、皮膚に感染する微生物が同様の被毛に着色を起こす成分を産生することも
可能性として考えられております。

涙やけを防ぐためには、被毛が涙で濡れている状態を極力少なくし、
湿った環境で微生物が繁殖するのを抑えてあげることが必要です。
そのためには、Lucu様が現在ワンちゃんにされていらっしゃいますように、
「こまめに拭くこと」、「清潔に保つこと」が最も大切です。
また、涙で目の下の被毛が常に濡れた状態になると、その下の皮膚が炎症により
赤くただれてしまうこともあります。
このような状態を防ぐためには、「清潔に保つこと」に加えて、「しっかり乾かすこと」も
大事な点でございます。

すでに変色してしまった被毛は残念ながら完全に元に戻すことはできません。
眼への刺激を減らし、お手入れをしやすくするためにも、
眼にかかる被毛や涙やけしやすい部位の被毛を短くカットしていただくことも
一つの方法だと思います。

また、涙の中の変色を起こす成分による被毛の着色を防ぐための目薬や飲み薬を
処方して下さる動物病院さんもあるようです。
いずれも、原因を除去する治療ではなく美容上の問題を解決するためのものであり、
長期の投与が難しかったり副作用の心配等の問題もあり一般的に行われているものでは
ありませんが、一時的に着色を抑えるためには効果があるようです。

【涙やけによい食事等について】
涙やけの改善のためにお食事の変更を検討されていらっしゃるとのことでございますね。
実際にお食事を変えたことで涙やけが改善したという報告は
インターネット等でよくみかけるものですが、
実際にどのような食事が涙やけを改善する効果があるかということについて、
臨床的に信頼性のある情報は残念ながら今のところないようです。

唯一、食事の変更で改善が認められる可能性があるのは、
食物アレルギーを持っているワンちゃんで、アレルギーが原因の
結膜炎などに伴って涙が多くなっている場合であり、
この場合には、アレルゲンとなっている食材を使わない除去食に食事を変更することで
改善が認められる可能性はあります。
涙やけの他にも、皮膚炎や外耳炎になりやすい、お腹を壊しやすい
などの症状がみられるようでしたら、食物アレルギー対応の療法食に変更してみたり、
食物アレルギーの検査をお受けになり、アレルゲンとなっている食材を使っていない
フードに変更することで、効果が認められる可能性はあると思います。

その他、涙やけに対する食事の影響としては、
 ・高タンパク、高脂質の食事がよくない
 ・ペットフードやおやつに含まれる添加物がよくない
 ・加熱したフード(ドライフードなど)がよくない
 ・体質に合わない食事がよくない
など様々なことが考えられていますが、今のところ因果関係についてはっきりとした
データはないようです。
このような可能性に基づいて現在いろいろなホームページで、
涙やけによいとされるフードやサプリメントの情報が紹介されておりますが、
それぞれの商品の有効性や安全性に関しましては、
私どもでは情報を持ち合わせておりません。
そのため、詳しいご案内が出来かねますこと何とぞご了承くださいませ。
お役に立てず、大変申し訳ございません。
ただ、実際にお食事を変えたことで涙やけが改善したというワンちゃんも
多数いらっしゃるようですので、もし、治療で改善するような病的な原因や
構造上の異常が認められないのであれば、試しにフードの変更をしてみるというのは
一つの方法ではないかと思います。

涙やけで悩むワンちゃんはとても多く、完全に改善することは難しいことが多いのですが、
治療や日々のケアで良化することも多くございますので、
まずは先にご案内させていただきました点等をご参考にしていただければ幸いでございます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
気がかりなことがお有りの際には、いつでもお気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256
(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

寒暖の差が大きく体調を崩しやすい日が続いています。
Lucu様もワンちゃんもどうぞお身体大切にお過ごし下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。