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よくつまずきます。

投稿者:いーたん

投稿日:2013/12/14(Sat) 19:05

No.3352

度々の質問ですみません。
ゴールデンレトリバー11歳♀です。
最近よく前足のつまずきがあります。
散歩中に、前足がガクッとなる感じです。
左右どちらもです。
そんな時は足先にがグーになっていることが多いです。
半年ほど前から、後ろ足をたまにひきずるようになったので、
レントゲンを撮りましたが、特に異常はなく、老化現象とのことでした。
今は後ろ足より前足のつまずきのほうが頻繁なのですが、何か考えられる病気はありますか?
教えてください。宜しくお願いします。

Re: よくつまずきます。

- 獣医師 山田

2013/12/18(Wed) 16:18

No.3357

いーたん 様

No.3352のご相談に関しましては、NO.3351のご相談と併せて
ご案内をさせていただいております。
何とぞご了承いただきますようお願い申し上げます。



ALT、総コレステロールについ...

投稿者:いーたん

投稿日:2013/12/13(Fri) 22:14

No.3351

ゴールデンレトリバー11歳♀です。
先日の血液検査にて、「ALT」の値が正常値を上回る113でした。
3ヶ月前に行った検査での数値は85(こちらも正常値をややオーバー)。
徐々に上がってきていることから、この度、医師から肝臓の薬を服用することをすすめられました。
「ALT」の他にももう一つ、「総コレステロール」の値も441と正常値をオーバーしています。
その他の項目は
WBC,RBC,Hb,PCV,BUN,CRE,AST,ALP,GGT,TBIL,NH3,TP,ALB,GLU,CPK,TG,Ca,IP,Lip,Na,K,CL,LDH
ですが、これらは全て正常値でした。
「ALT」と「総コレステロール」が高くなる病気は何かあるのでしょうか?
今回、病院では「ALT」上昇に伴い、肝臓の薬を出されましたが、「総コレステロール」についてはほとんど触れられませんでした。
また、ここ数ヶ月で、ドッグフードを「ライト」から「成犬用」に変えたのですが、これが数値悪化の原因ということは考えられますでしょうか?
お忙しいところお手数ですが、ご回答をお待ちしております。

Re: ALT、総コレステロールに...

- 獣医師 山田

2013/12/18(Wed) 16:15

No.3356

いーたん 様

街路の並木の枝々も葉を落とし、すっかり冬景色にかわりましたが、
いーたん様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
さっそくお問い合わせについてご案内させて頂きますが、
実際のご様子を拝見していないため、一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承ください。

いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんは、
血液検査の結果「ALT」と「総コレステロール」が高かったのですね。
ALTに関しては、3か月前の血液検査の時に正常値より少しだけ数値が上昇
しており、徐々に上昇していることから、
この度、かかりつけの先生から肝臓のお薬が処方されたのですね。

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)は主に肝細胞に存在している酵素です。
肝臓の障害に伴い、肝細胞から酵素が血中に出る(逸脱する)と言われており、
肝障害が落ち着いても、しばらくはALT値は高いので、過去の一定期間の
肝障害の有無を推測することができます。
検査機器によって幅はありますが、一般的にALTの正常値は
おおよそ100 IU/lくらいまでと考え、
正常値から2〜3倍の上昇で軽度の肝細胞病変、5〜10倍で中等度の病変、
10倍以上は著しい肝細胞病変を示していると考えられます。
いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんのALTは113 IU/lですので、
正常値よりほんの少し高いという事でございますね。

ALTは肝細胞の障害で上昇しますが、その原因は肝臓自体に問題がある場合と、
肝臓以外の要因から二次的に上昇する場合があります。
肝臓自体の問題としては、慢性肝炎や急性肝炎、薬物や毒素による肝障害などが
あげられます。
肝臓以外の二次的な要因としては、膵臓疾患(急性膵炎など)、胃腸疾患、
内分泌疾患(副腎皮質機能亢進症など)代謝性疾患(高脂血症など)、
うっ血性心不全などがあげられます。

コレステロールは体内にある脂質(脂肪)の一種で、
脂肪酸と結合したエステル型(エステルコレステロール)と、
脂肪酸と結合していない遊離型(遊離コレステロール)があり、
これら二つを合わせて総コレステロール(T-Cho)といいます。
検査機器によって幅はありますが、一般的にT-Choの正常値の上限は
おおよそ300 mg/dlくらいです。

コレステロールは細胞膜の材料となったり、血管の強化や維持にも重要な役割を
果たしています。また、副腎皮質ホルモンや性ホルモン、ビタミンなどは、
このコレステロールをもとに作られています。
脂肪の消化を助ける胆汁酸の主成分ともなっており、どうぶつの体には必要不可欠
なものです。
人間では高コレステロール血症が続くと動脈硬化のリスクが高くなることが有名
ですが、ワンちゃんでは高コレステロール血症でも、動脈硬化の発症頻度は
高くありません。しかし著しい高値が続けば、原因の追及や治療が必要になります。


ワンちゃんのコレステロールが高くなる場合に考えられる疾患は様々です。
主に内分泌疾患や肥満など基礎となる疾患が原因で起こる続発性(二次的)なものと、
このような基礎疾患がなくコレステロールが高くなる場合に大別されます。
続発性の代表的疾患を以下に挙げます。
・ 甲状腺機能低下症
・ 副腎皮質機能亢進症
これらの2つ疾患の70%のワンちゃんでは高コレステロール血症が見られる
という報告もございます。
・ 糖尿病
高頻度に高コレステロール血症が見られることがあります。
・ ネフローゼ症候群を代表とする腎臓疾患

また、ワンちゃんでは肥満と総コレステロール値の上昇に関係性があることが
知られており、痩せているワンちゃんに比べ、太っているワンちゃんの方が、
コレステロール値が高い傾向にあります。
その他に膵炎や胆汁うっ滞のような肝胆道疾患などが高コレステロール血症の
原因となることもあります。

上記のような基礎となる病気がなくコレステロールが高くなる場合もございます。
例えば、シェットランドシープドックちゃんなどのいくつかの犬種では、
家族性の高コレステロール血症が知られております。
何らかの遺伝的素因によると考えられていますが、原因となる遺伝子は未だ
明らかではありません。

どの程度の高コレステロール血症から治療の対象になるかについては、
先生によって意見が分かれるところですが、
コレステロール値が800mg/dl以上の場合には、治療の対象となることが多いかと
存じます。治療の基本は低脂肪食が基本となり、必要に応じてお薬を使用します。
または内分泌疾患などに伴い、二次的に高コレステロール血症が起こっている
場合には、原因となっている疾患の治療をすることで数値の改善が見られることが
あります。
いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんのコレステロールは、441 mg/dlとの事
ですので、正常値は少しオーバーしていますが、お薬を使用した積極的な治療が早急に
必要な数値ではないかと思います。

いーたん様は、最近フードを「ライト」から「成犬用」に変更したことが、
コレステロール値に関与しているのではないかとお考えなのですね。
一般的にライトのフードに含まれる脂肪と成犬用のフードの脂肪の含有量は、
ライトの方が少なくなっています。
お食事を変更したことで、今回、コレステロール値が少し高くなっていた可能性
は十分あるかもしれません。
もし、今のゴールデンレトリバーちゃんが、ライトのフードを食べても問題が無い
ご様子であれば、一旦お食事をお戻しになられて、再度血液検査をしていただいても
よろしいかと存じます。
食後すぐはコレステロール値が上昇していることがありますので、
再検査の際には食前(できれば6〜12時間絶食している状態)に検査に行って頂く
ことをお勧めいたします。

今回、いーたん様は「ALT」と「総コレステロール」が高くなる病気にはどのようなもの
があるかのご質問ですね。
それぞれの検査項目で、共通して考えられる疾患は、胆管の疾患、膵臓疾患、
内分泌疾患、代謝性疾患(高脂血症など)、うっ血性心不全などでしょう。
ALTの上昇と総コレステロールの上昇の原因が同じ疾患な場合もあれば、
別々の原因があり、ALTと総コレステロールがそれぞれ上昇している可能性も
ありますので、血液検査結果だけで診断を行うのではなく、
ゴールデンレトリバーちゃんの全身状態や臨床症状など、全てを総合して判断していく
必要がございます。
かかりつけの先生は、ゴールデンレトリバーちゃんの全身状態や、前回と今回の
血液検査の結果を総合的に判断して、「肝臓のお薬」で数値の改善が見られるか経過を
みていこうとお考えなのではないでしょうか。
今後も経過を観察していただき、ゴールデンレトリバーちゃんのご様子に変化が出たり、
数値の悪化がみられるようであれば、再度かかりつけの先生と今後の治療方針について
ご相談していただけたらと思います。

さて、もう一つのご質問ですが、
最近、散歩中に左右どちらの前足もつまずくことがあるのですね。
その時は足先にがグーになっていることが多く、半年ほど前からは、後ろ足をひきずる
ご様子も見られるのですね。

高齢になったワンちゃんの足先がグーになっていたり、後ろ足をひきずるご様子が
見られる場合に考えられるご病気はたくさんございます。
中でも高齢期を迎えたときの発症率が比較的高い疾患をいくつか挙げますので、
ご参考にしていただけたらと存じます。

◇変形性関節症
変形性関節症は関節軟骨の変化により、痛みなどの症状があらわれる進行性の
関節疾患です。特に中高齢以上の大型犬に発生が多く、肘、肩、膝、股関節など
様々な関節に起こります。
関節周囲に、腫れや痛みなど見られ、四肢の関節に発生した場合は、痛がったり
肢を引きずる(跛行)仕草や散歩を嫌がったり、歩く様子に異常が
みられたりします。

◇変形性脊椎症
脊椎と呼ばれる背骨が変性する疾患です。
老齢のワンちゃんでは非常に多く、一種の老化現象とも言えます。
周囲の神経を圧迫することにより手足(特に後ろ足)のふるえ、ふらつき、麻痺、
痛み、歩行の異常が認められることがあります。

◇椎間板ヘルニア
背骨にある、椎間板の変性により、内容物が突出して神経を圧迫・障害する
病気です。過激な運動、強い外力が加わった場合や、老化が原因で起こります。
椎間板が突出した位置などにより、症状の程度は様々です。
ソファーや階段の登り降りを嫌がる、動くことを嫌がる、背中を丸めてじっと
している、後肢がふらつく、麻痺や運動失調などの症状がみられることがあります。

※馬尾症候群について
脊椎と呼ばれるワンちゃんの背骨は、頚椎(首の部分)、胸椎(背中の部分)、
腰椎(腰の部分)、仙椎(腰椎以降の部分)で構成されています。
この脊椎の中には中枢神経である脊髄神経が通っていますが、
この脊髄神経の末端は腰椎の部分で馬の尻尾のように細かく分かれています。
この部分を総称して馬尾神経と呼びます。
この馬尾神経が「椎間板ヘルニア」、「腫瘍」、「腰仙椎関節の不安定」、「外傷」など
により圧迫され、神経症状が引き起こされた状態を馬尾症候群と総称します。
一般的にジャーマンシェパードやゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー
などの大型犬に多くみられます。
尿失禁や糞便の失敗、尻尾の麻痺などがみられます。また、腰部や後肢の痛みや
後肢の筋肉の萎縮、ふらつきや跛行が見られることがあります。
尻尾や腰仙椎関節を触診し圧迫することによって痛みが確認できます。


◇ 甲状腺機能低下症
甲状腺は、代謝を活発にするホルモンを分泌する器官ですが、甲状腺機能低下症で、
甲状腺ホルモンの分泌が減少すると、「元気がなくなる」、「顔つきがぼんやりとしている」、
「脱毛」、「肥満」、「神経症状(発作や運動失調など)」などの症状がみられます。
この病気は高齢のワンちゃんで多いとされています。

ほかにも「活気が無い」「遊ばない」「走らない」とういうような症状を示す病気は
数多くございます。

◇ その他
・腫瘍疾患(脊髄腫瘍など)
・脳疾患、前庭疾患(初期に歩行にふらつきが出ることがまれにあります。)

いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんは、
かかりつけの動物病院でレントゲンの検査をお受けいただいたが、
特に異常はなく「老化現象」と診断されたのですね。
高齢になってくると動きも若い時と比べ、活発性がなくなり、寝てばかりのこと
が多くなってきます。
動かなければ筋力も落ちてきますし、関節の動きも硬くなってきます。
そうすると、寝起きや歩きはじめに思うように足が動かずに、
つまずいたり、ふらついたり、転んでしまう事もあるでしょう。
かかりつけの先生がおっしゃる通り、「老化現象」の一つとして、
年齢に伴う筋力の低下や関節のこわばりがあり、
散歩の時に前肢のつまづきや、後ろ足をひきずるご様子がみられるのかも
しれませんね。

いーたん様がおっしゃる「足先がグーになっている」状態ですが、
この状態は、ワンちゃんの足先が裏返しになり、足の甲を床につけたような
状態でしょうか。
もしこのような状態であれば、これは「ナックリング」という状態になります。
ナックリングが起こる場合、固有位置感覚(固有受容感覚)*の低下があると
判断します。
通常は、ワンちゃんは裏返った足先の位置が正常ではないと感じ、
2秒以内に自分で正常な位置に足を戻すのですが、
何らかの原因で反射が鈍くなってくると、元の正しい位置に戻すのに、
2秒以上かかったり、元に戻せない事があります。
この様な反応は「姿勢反応」と言って、脳・脊髄神経系の疾患の診断の際に
よく用いるものです。
※ 固有位置感覚とは、自分の身体(特に手足などの各関節)がどこにあるかを
確認する感覚のことを言います。

もし、いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんがこの様なナックリングが見られる
のであれば、年齢的なもの以外にも、脳・脊髄神経系の疾患などの可能性も
あるかもしれませんので、症状が進行したり、つまづいて転倒することが増えたり、
ご様子がいつもと異なるようであれば
再度かかりつけの先生に診察していただく事をお勧めいたします。

加齢とともに足腰が弱ってきた場合、ソファーへ上がろうとして失敗したり、
ケガをしたりすることもありますので、
なるべく段差のない環境を作ってあげる事が大切です。
例えば、スロープを取り付けたり、ソファーの前に踏み台などを用意して
階段状にしたりするなどの方法がございます。
また、視力が弱くなってきた場合、物にぶつかったりしてしまいますので、
ぶつけたら危ない部分には軟らかい素材の物で覆ったり、危険なものを片付けて
いただくとご安心です。

だんだん横になることを好む傾向がありますので、からだに当たる部分が柔らかく、
清潔を保てる素材の寝床を用意してあげることも良いでしょう。
体温の調節機能はシニアになると段々低下しますので、ワンちゃんも年齢を重ねる
毎にだんだん寒さに弱くなってきますが、ちょっと暑い、寒い、というときも
動くのが面倒でそのまま寝ているということもあるようですので、
快適な気温・湿度が保てそうな場所とスペースを確保していただけたらと思います。

これからもずっと、末長くいーたん様やご家族様と一緒に楽しく穏やかな
生活を過ごしていただくよう心から応援いたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

朝夕冷え込む季節になりましたので、いーたん様もどうぞお身体に
気をつけてお過ごし下さい。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



時間

投稿者:クー

投稿日:2013/12/13(Fri) 21:24

No.3350

17歳のミニチュアダックスフンド、女の子です。今年の夏頃から認知症の症状が出ています。
 徘徊、うんちをしても分からずに踏んでしまいます。おっしっこもうんちも決められた場所ではできなくなり、今はエリアを決めてトイレシートを敷き詰め、留守の時はそこで過ごさせています。元気なころは、してもそこをよけて動いていましたが。
 今困っているのは、仕事で家人が留守をして帰宅するとエリア内ですがうんちをして踏んでしまいシートすべて汚れ、しかも本人の足についてしまっていることです。乾いたうんちなので、多分早い時間にしているのだと思われますが、家人が居る時間にうんちをしてもらえるようにはできないでしょうか。
 現在は朝は8時に食事をし、其の後に少しうんちが出ます。夜は家人の帰宅が7時過ぎなので半頃に夕食となります。夕食後も少しのうんちが出ます。休みの日にみていると、朝夕以外に午前にうんちが出る時が多いような気がします。
 食事の内容は、日清のJPスタイルのフィッシュアンドポテト(3年前に皮膚アレルギーが出てチキンのものを一切止めました。)とロイヤルカナンの室内で生活する高齢犬用(チキンと七面鳥ですが、消化が良いので糞の量を減らすと書かれています。)をほぼ半々与えています。トッピングでおかかのふりかけや煮干しを使用することもあります。
 服薬もしています。アピナック、プレドニゾロン、ネオフィリン、テグレトールを2回です。
 帰宅してシートや寝る所にうんちでマークされた足跡を見ると可哀想になります。汚い所で長い時間過ごしていることに。
 飼い主としてしてあげられることがあれば、教えて下さい。
 

Re: 時間

- 獣医師 阿部

2013/12/17(Tue) 19:18

No.3355

クー 様

クリスマスのイルミネーションが美しく木々を照らす頃ですが、
クー様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

クー様のミニチュアダックスフンドちゃんですが、現在17歳で今年の夏頃から認知症の症状が出ている
とのことでございますね。
近年では獣医療の進歩に伴いワンちゃんの高齢化が進み、その結果、老齢に伴う認知症(痴呆症)
が増加しています。加齢に伴い、尿道や膀胱括約筋や肛門括約筋がゆるみやすくなることや、
認知症(痴呆症)の症状としてトイレが認知できず、粗相をすることもございますし、
トイレまで我慢できなくなることも多くございます。
その他の症状として、異常な夜鳴き、徘徊、昼夜逆転などもあります。
クー様のミニチュアダックスフンドちゃんは、トイレの場所がわからなくなり、留守の間もウンチを踏んでしまい、
足やシート、寝る所などが汚れてしまっているとのことですね。
クー様のご心労はいかばかりかとお察しいたします。

クー様のミニチュアダックスフンドちゃんですが、朝食と夕食後に少しウンチが出て、それ以外にも午前中
にウンチが出ることが多いご様子なのですね。
ワンちゃんの排便回数には個体差があり、1日1回だけの排便の子もいれば、1日4回の排便の子も
います。以下、ワンちゃんの排便をコントロールできる可能性がある方法をいくつかご案内いたします。
1. 食事回数を減らす
ワンちゃんにもよりますが、食事の回数が多くなれば排便回数も増加し、食事の回数が少なければ
排便回数が減少するという事もあります。
便は、食事をして、腸内に便がある程度溜まってから排出されます。食べた物が消化されて便として
出るまでの流れを1つのサイクルとして考えると、1日1回だけの食事の場合、1日2回の食事に比べて、
サイクルが減るので排便回数が減少する可能性があります。
しかし、1日1回の食事では、空腹時間が長くなることで胃酸を吐いてしまったり、一回の排便量が多く
なる可能性もございますので注意が必要です。

2. 朝晩の食事の分量を変更してみる
クー様のM.ダックスフンドちゃんは1日2回の食事で、大体3回排便があるのですね。
お食事をしてから、便が腸内にある程度溜まってから便は排出されますので、例えば、朝食を食べ、
そのフードがたまって日中に排便が見られるようであれば、全体のお食事量は変えずに、朝と夜のフード
の割合を変えてみるのも方法です。今与えていただいてるフードの全体量を3等分して、
朝1/3量、夜に残りの2/3量を与えてみても良いかもしれません。
ただし、M.ダックスフンドちゃんの食事と排便の間隔をよく観察され、場合によっては朝と夜の分量を逆
にした方がお留守番中の排便が少なくなるかもしれません。
ただ、食事回数を減らした場合と同様に、朝と晩のどちらかを1/3量にした場合、消化がいつもより
短時間となる為、いつもより長く空腹時間ができ、胃酸を吐いてしまう可能性もあるかもしれません。

3. 消化吸収の良いご飯を与えて便の量を減らす
消化性の高いタンパク質や炭水化物を使用している食事は、排便の量を減らすと言われております。
逆に、食物繊維が豊富なお食事は排便量が増えます。
どうぶつさんのお腹や便の調子に合わせて、お食事をご選択されることをお勧めいたしますが、
M.ダックスフンドちゃんはすでに消化が良いフードをご利用との事ですので、こちらは継続して
いただいた方が良いかと存じます。

4. 排便のタイミングを習慣づける
散歩の後や食事の後など、M.ダックスフンドちゃんの排便のタイミングを習慣づけてあげることは
大変有効かと存じます。高齢に伴い筋力が落ちてくると、排便や排尿時に踏ん張りが利かず、
今までなら1回でできていた排泄を数回に分けて行ってしまう事もございます。
お散歩で、外に出ることは筋力維持にもつながりますし、少しだけ歩くだけでも、腸の動きも
合わせて活発となり、排便を促すことができます。
また、日光浴やワンちゃんの気分転換、適度な刺激も加わりますので、
M.ダックスフンドちゃんのご様子に合わせて、適度なお散歩をしていただいても良いかもしれません。
加齢に伴いどうしても、歩行が困難になったり、踏ん張ることが難しくなってしまいますが、
市販の補助の道具(歩行補助ハーネス)などやタオルなどを利用なさって
手助けをしてあげながら、日々、少しずつでも歩かせてあげていただければと存じます。
ただ、M.ダックスフンドちゃんはエピナックを内服されているとの事ですので、循環器疾患も抱えて
いらっしゃるかと思いますので、あまり、ご無理をされませんように、かかりつけの先生にどの程度
の散歩であれば良いかをご相談いただければと存じます。

それでも、老化が進み、自力での歩行が困難になったり、寝たきりの状態になった場合や、
ケージ内でワンちゃんが一人で留守番をするときなど、排泄物を片付けることができないときには、
ワンちゃん自身の排泄物で体が汚れてしまうことがあります。
このような場合には、オムツを装着するという事もお考え頂いても良いかもしれません。
長時間オムツを装着することで、排泄物で皮膚がかぶれてしまったり、皮膚炎をおこしたり、
被毛に汚れが付着することがありますので、お尻周りや尻尾の付け根の下側あたりの被毛は
短くカットされることをおすすめいたします。

クー様のミニチュアダックスフンドちゃんですが、朝食後、夕食後に排便があり、昼間にも排便
があるとのことですから、排便のタイミングがある程度、決まっているように見受けられます。
クー様が不在時に排便しないようにコントロールすることが難しければ、オムツの装着について、
ご検討が必要かと存じます。ワンちゃんによっては、オムツを装着することにストレスを感じる
場合もありますので、クー様がお家にいて、ミニチュアダックスフンドちゃんのご様子を見ることが
出来る場合には、極力オムツの装着は最小限にとどめることをおすすめいたします。

認知症(痴呆症)は進行性であり、徐々に症状が増してくる傾向にありますが、日常生活において
規則的な運動をしたり、新しいおもちゃを与えることや、飼い主様とスキンシップをするなどの刺激
を与えることで、進行を遅らせることができる可能性があるといわれています。
また、認知症(痴呆症)に確実に有効な治療法は確立されていませんが、
初期症状の場合に脂肪酸のサプリメント(エイコサペンタエン酸:EPA、ドコサヘキサエン酸:DHA)
を投与することで症状を改善したり、進行を遅らせることができることが知られています。

クー様のミニチュアダックスフンドちゃんですが、お薬も飲んでいらっしゃるのですね。
現在17歳とのことでございますので、行動や体調に、いつもと違うな、と思われるようなことが
ございましたら、かかりつけの動物病院さんにご相談いただきながら、様子を見ていきましょう。
日々の生活でワンちゃんとコミュニケーションをとりながら、クー様とミニチュアダックスフンドちゃんが
健やかに過ごされますよう、心からお祈り申し上げます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



脂肪腫の改善策

投稿者:はるそら

投稿日:2013/12/12(Thu) 18:44

No.3348

脂肪種について質問させていただきます。
雄のMダックス11歳です。
背中に7p程の脂肪腫があります。
最初は1p位だったのですが、数年かけて徐々に大きくなりました。
病院では、良性だし持病の心臓病もある事から手術はせずに、そのままにしておこうと言う事になり今に至りますが、この半年位の間に2p程急に大きくなってしまい現在の7pになります。
大きく成長しているので、病院でも定期的に診てもらってますが、幸い良性の脂肪腫以外は何も無い状況なので、経過観察中なのですか、これ以上大きくなってほしく無いと思い、何か自分達でも出来る脂肪腫改善法は無いかと思い相談させていただきました。
(病院では、触らない、触らせないが一番の治療と言われました。)
今現在は、病院で購入しているフードを食べさせている他に、素人判断でイボや浮腫にはハトムギが良いと思いハトムギ粉をフードに振りかけて食べさせています。
何か、食生活や日常生活で気をつける事や、サプリなどがあれば教えて頂ければと思います。

Re: 脂肪腫の改善策

- 獣医師 山田

2013/12/16(Mon) 15:30

No.3354

はるそら 様

クリスマスイルミネーションに心躍る季節となりましたが、
はるそら様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
M.ダックスちゃんの背中にみられる脂肪腫についてのご相談でございますね。
さっそくお問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ワンちゃんの脂肪腫は皮下(皮膚の下の部分)にできる良性の腫瘍で、
皮下脂肪や筋肉の中にある脂肪組織が、増殖して大きな脂肪の塊になったものです。
脂肪腫ができると皮膚が盛り上がり、柔らかいしこりがあらわれます。
一般的に中〜高齢のワンちゃんに多く見られ、ラブラドールレトリバーちゃんや
ミニチュアシュナウザーちゃんなどに好発しやすいと言われております。
腫瘤の大きさは1cm〜30cmまでの範囲だと言われています。
まれに大型で柔らかく、腫瘤と周辺組織の境界線が不明瞭な場合もあります。
この場合には、脂肪腫が筋肉や腱、筋膜の下に浸潤(しんじゅん)しており、
「浸潤性脂肪腫」と言われます。
※浸潤とは組織内で腫瘍細胞がしだいに広まっていくことです。

脂肪腫の好発部位は胸部、腹部、四肢に最もよく認められますが、
その他の部位に発生することもあります。
脂肪腫は脂肪の塊が長い時間をかけて蓄積されることで次第に大きくなりますが、
痛みを伴わないので、小型で他の組織との腫瘤の境界が明瞭な場合には、
外科手術で摘出せずに経過観察を行います。
美容的な問題がある場合や、急速に大きくなる場合には外科手術を
選択していきます。

脂肪腫とよく似た腫瘍に「脂肪肉腫」と言うものがありますが、
脂肪肉腫は良性腫瘍ではなく悪性腫瘍です。
発生部位は脂肪腫と似たような部位で、胸部、腹側腹部、体幹部、四肢などです。
脂肪肉腫は悪性腫瘍な為、肺や肝臓、脾臓、骨に転移する事があります。
ただ、ワンちゃんとネコちゃんでの発生はまれだと言われております。
体表にできた脂肪腫と脂肪肉腫の判断は非常に難しく、確定診断には生検が
必要になってきます。
※生検とは、患部の一部を採取して,顕微鏡などで調べる検査です。

はるそら様のM.ダックスちゃんは、かかりつけの動物病院で
背中の腫瘤は良性の「脂肪腫」と診断をうけられているとの事ですね。
また、11歳で心臓に持病がおありなため、
体に負担のかかる外科手術はせずに経過を観察していらっしゃるのですね。

病院の先生がおっしゃる通り、脂肪腫は基本的に良性の腫瘍ですので、
腫瘤が多少増大したとしても、生活に支障がないような部位であれば、
経過観察で問題はないかと存じます。
ただ、M.ダックスちゃんが背中の脂肪腫を気にするようになったり、
大きさが極端に大きくなり、生活に支障が生じる場合や、腫瘤が熱感を持つような
場合には、すぐにかかりつけの先生に診察をしていただき、
今後の治療方針についてご相談された方がよろしいでしょう。

さて、はるそら様は、M.ダックスちゃんの脂肪腫がこれ以上大きくならないように、
生活や日常生活で気をつける事や、脂肪腫に効果のあるサプリメントなどがあれば
お知りになりたいとの事ですね。
脂肪腫にならないための予防方法や脂肪腫に効果的な内科治療法ですが、
脂肪腫の発症原因が不明なため、残念ながら具体的な予防方法や内科治療方法の
確立がなされておりません。
かかりつけの先生がおっしゃる通り、一番は腫瘤を必要なとき以外には触らない
ことと、M.ダックスちゃん自身にも気にさせないようにする事でしょう。

脂肪腫の発生原因がはっきりとわかってはいないのですが、
男の子にくらべて女の子のほうが、
やせているワンちゃんに比べて肥満体型のワンちゃんのほうが若干発生率は高いと
言われておりますので、もし、はるそら様のM.ダックスちゃんが少し太り気味
なのであれば、無理をしない程度のダイエットを行うのも良いかもしれません。
心臓の持病をお持ちとの事ですので、心臓の負担を軽減するためにも、
適正な体重を維持する事は大変重要となります。

ダイエットは通常、食事療法と運動を組み合わせて行いますが、
M.ダックスちゃんは心臓の持病があり、激しい運動は控える必要があるかと思いますので、
食事療法が中心となります。
「たくさん食べた気持ちにはなったけど、実際に摂取したカロリーは少ない」と
いう状況を作るため、細かく刻んだキャベツなどをドライフードとよく混ぜて与える
などしていただくなど工夫をなさってもよろしいでしょう。
ただし、お野菜はミネラルが豊富で、あまり同じ野菜を大量に与えすぎてしまうと、
尿の酸と塩基のバランスが崩れ、尿石症の発生などに関与する場合もございますので、
ご注意いただければと存じます。
特に、ほうれん草やタケノコのようなシュウ酸によるアクが強いお野菜類はお避け
いただいたほうがよろしいでしょう。
ただし、ゴボウやレンコンなどのアクはポリフェノールによるものですので、
ゆでるなどして与えていただければ問題ございません。
また、タマネギやネギ・ニラなどのネギ類は与えないようにしましょう。
この他、フードを、分量は同じでも摂取カロリーの低いタイプの商品にお変え
いただくのも一つの方法でございます。
食事の変更などを行う場合には、心臓病の事もございますので、一度かかりつけの
先生にご相談ください。
なお、今のM.ダックスちゃんにダイエットが必要かどうかは、
単純に体重の重さや見た目だけで判断することはできまません。
実際には、骨格の大きさに対する脂肪や筋肉の量から評価することが必要ですが、
ワンちゃんの体格を判断する目安として、BCS(ボディ・コンディション・スコア)というものが
あります。
BCSについては、どうぶつ相談室「家族を肥満から守ろう!」でご案内しておりますので、
よろしければご参考になさって下さい。

脂肪腫に効果的なサプリメントですが、はっきりと効果があるものについては
分かりかねますが、ビタミンEが含まれているサプリメントや体の免疫力をあげる
サプリメントなどを利用されるのも良いかもしれません。
ビタミンEは「抗酸化作用」を持っており、体内の脂質を酸化から守り、
細胞の健康維持を助けてくれる働きがあります。
体の免疫力をあげるサプリメントとしては、キノコ類から抽出された成分を用いた
動物用のサプリメントがございます。
ワンちゃんの健康維持として、与えていただくのも良いかもしれません。
これらは動物病院での取り扱いとなりますので、かかりつけの先生に相談して
いただくと良いでしょう。
今、はるそら様はハトムギ粉をフードにかけて与えていらっしゃるのですね。
「ハトムギ」には、消炎、利尿、鎮痛、排膿作用があり、
体内の水分や血液の流れをよくして新陳代謝を活発にし、解毒、排泄を促す効果
があるとされています。
また、ハトムギには、たんぱく質やカルシウム、鉄、ビタミンB1やB2などの
栄養価が多く含まれている事から、どうぶつ用サプリメントに利用されている
ものもあるようです。
人では、ハトムギの成分と新陳代謝をあげる効果などから、
吹き出物やイボなどに効果があると言われておりますが、
ワンちゃんの脂肪腫に効果的かどうかにつきましては、私たちでも把握
していない状況です。
ハトムギを与えることでM.ダックスちゃんの調子が良いのであれば、
このまま継続していていただいて良いのではないかと思います。
ただ、あまりにもハトムギの量が多くなってしまうと、
お腹の調子を崩してしまったりすることもあるかもしれませんので、
こちらにつきましてもかかりつけの先生とご相談の上、与えていただけたらと
存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

朝夕冷え込む季節になりましたので、はるそら様もどうぞ
お身体に気をつけてお過ごし下さい。



何のサイン?

投稿者:ゆばさま

投稿日:2013/12/11(Wed) 09:23

No.3346

7歳の柴犬、オスです。普段は吠えることもなくいい仔なんですが、夜中にケージの中のすのこや玄関の隅の方などをカリカリと掻いてなかなか止めません。雷や雨が降っている時は嫌なんだろうと思いますが、何が原因かわからない時もあります。放っておいても大丈夫でしょうか?
昼間は玄関外のポーチを柵で仕切りその中にケージを置きプラス一畳くらいのスペースで自由にしており、夜は玄関の中のケージで寝ています。このケージもカバーはかけるものの出入りは自由で長めのリードでつないでいます。

Re: 何のサイン?

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/12/13(Fri) 11:30

No.3349

ゆばさま 様

枯葉を踏みしめてのお散歩が楽しい頃でございますが、
柴犬ちゃんは元気にお散歩をなさっていますでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。

ゆばさま様のワンちゃんの夜中にケージの中のスノコなどを
カリカリと掻くご様子を心配なさっているとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきたく存じますが、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

お教えいただいた柴犬ちゃんのご様子から推測いたしますと、
原因といたしましては、以下のようなことが挙げられます。

1. ワンちゃんの習性の一つとして
多くのワンちゃんは寝る前などに床などの地面を掘る仕草をすることが、
たいへんよくみられます。土の上で寝るワンちゃんであれば、暑いとき掘って体を
横たえれば体を冷やすことができますし、寝床を望ましい状態に整えようとする
ワンちゃんのもともとの習性なのかもしれませんね。
このほかにも、ワンちゃんは食料を貯蔵したり、巣を作ったりするときにも土を掘り
ますが、このような本能や習性が、ゆばさま様のワンちゃんが寝床の周りの気になる
場所をガリガリとひっかく行為にも関係しているのかもしれません。
柴犬ちゃんのケージの中には毛布やタオルなどがありますでしょうか。
最近は寒さが厳しくなってきましたし、もし入れていないのであれば、このような、
ひっかいて寝床を整えているつもりになれて、
寝床を快適にする気持ちになれるものを入れてあげてもよろしいかもしれません。

2. ひっかくのが楽しい
スノコや玄関の隅のひっかく部分は木製なのでしょうか。
たとえば、ゆばさま様のワンちゃんは、木製の場所をひっかくことそのものが気に入って、
楽しくて仕方がないのかもしれませんね。
いつもひっかくところが決まっているのであれば、その部分に何か柴犬ちゃんの気持ちを
ひきつけるような物を置いたり、柴犬ちゃんがいつもひっかき始めるタイミングに
他のことをさせてあげるなど、なさってもよろしいかもしれません。

3. 怖いことや嫌なことへの不安を発散するためにかいている
ゆばさま様がご覧になられていて、雨や雷のときなど、柴犬ちゃんが不快なときや怖い
ときにひっかいているご様子なのでしょうか。
ワンちゃんの行動には、ストレスがあったり、本当はしたい行動ができなかったり
するときに、ストレスや不安などを舐め続けたり、かじったりし続けて転位しよう
とすることがみられます。
雨や雷が、たいしたことがないように思わせていただくためにも
雨のときや雷がなっているときなどに、柴犬ちゃんをなだめたりせず、
いつもと同じようになさり、また、ひっかき続けていても、
ご覧になったり、声をかけたりなさらないほうがよろしいでしょう。
ひっかくことを止めさせたいときは、夢中になっているのでなかなか難しいとは
存じますが、「あら、パパが帰ってきたかしら」などとドアをあけたりなさって、
柴犬ちゃんの気持ちをほかのことにそらしてしまったほうがよろしいでしょう。
また、今日は雨がひどくなる、雷がなるかもしれない、という日には、
雨戸を閉めたり、テレビなどをおつけになっておくなど、
柴犬ちゃんに雨の音や雷があまり気にならない環境を作っていただくのが
望ましいでしょう。
雨が降っているとき、雷がなっているときには
ボール遊びをしたり、オヤツをあげたりして、かえって柴犬ちゃんが何か嬉しいことが
起きることを期待をしたくなる時間にしてしまうのもよろしいでしょう。
ただし、ひっかいているときに、ボール遊びにさそったり、オヤツをあげると
ひっかくことにご褒美をあたえてしまうことになってしまいますので、
注意いただければと思います。
オスワリと指示をなさって、指示に従った後、お利口、と何か楽しいことを
してあげるとよろしいでしょう。

4.エネルギーが発散できていない
本来ワンちゃんは、狩りをして食べ物を探し、敵から身を守り、繁殖相手を探すことで
多くのエネルギーを必要とします。ところが、人間のご家族の伴侶として暮らす
ワンちゃんはこれらの行動を必要とせず時間をもてあましてしまうことも
多くみられます。
エネルギーが十分発散しきれていないときにも、柴犬ちゃんのように、
お家の中で夢中になってかじるなどの行動に向うことがございます。
夕方のお散歩をもう少し長めにしていただくなど、工夫をいただいても
よろしいでしょう。

5.かまってほしい
床をひっかいたときに、「どうしたの」と声をかけてくれた、
あるいは、心配そうにご家族が見てくれたなどのご経験から
注目してもらえる手段として、ひっかいている可能性もございます。
ひっかいたら、かえってそばを離れ、ひっかいていないときに声をかけてあげるなど
なさったほうがよろしいかもしれません。
また、そろそろ寝ようね、という時間になる前に体を優しくなでてあげたり、
ゆばさま様と柴犬ちゃんとの心が満たされるコミュニケーションの時間を作ってみるなど
なさってみるのもよろしいかもしれません。

柴犬ちゃんがひっかき続ける時間はどのくらいなのでしょうか。
ひっかいていても知らん顔をなさることを続けていただき、
柴犬ちゃんが、ある程度ひっかいて気が済んだら、やめるようであれば、
あまり気になさらなくてもよろしいでしょう。
しばらく様子をご覧になって、それでもあまり柴犬ちゃんの行動が目にあまるようで
あったり、ひっかき方が激しくなったり、時間が長くなるなどであれば、
何か病気の初期症状としてあらわれている可能性がまったくゼロではないかもしれません。
一度、ひっかいている様子を携帯などの動画で撮っていただき、
かかりつけの動物病院さんにご相談をなさるとご安心いただけるかと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
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ぜひご利用くださいませ。
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ゆばさま様と柴犬ちゃんが笑顔いっぱいで輝かしい新しい年をお迎えになられますよう
心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。