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多頭飼いのケンカ

投稿者:小次郎

投稿日:2016/06/06(Mon) 23:04

No.4399

三頭のチワワを飼っています。
1番上が11カ月で、2カ月下と、その2カ月下と続いています。
1番上の子がとにかく下の子達にケンカを仕掛けると言いますか、突然襲いかかって執拗に押さえつけたりしてしまうので、下の子達が怯えてしまっています。
犬同士のことなので、介入できない事は分かっていますが、いつか大怪我をしてしまうのではないかと心配です。
やはり、放っておくしかないのでしょうか。

Re: 多頭飼いのケンカ

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2016/06/07(Tue) 19:17

No.4406

小次郎 様

小次郎様におかれましてはチワワちゃんたちに囲まれ、賑やかで笑顔の絶えない
毎日をお過ごしかと存じます。
この度はご相談をいただきまして、ありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のワンちゃんたちのご様子を
拝見いたしていませんので、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。

ワンちゃん同士のじゃれあう様子は、時に、はらはらするほど激しく、
特に3頭のチワワちゃんたちは子犬ちゃんばかりですから、尚更だと思います。
有り余っているエネルギーを発散するかのように、首のあたりをかみあい、
転げまわります。
また、ワンちゃんが頭をさげてお尻をあげ、ぴょんぴょんとはねて遊びに誘う
仕草も夢中になるとハラハラしてしまうくらい激しくみえることもあります。

ワンちゃんたちは遊びを通して、獲物の捕り方や、していいこと、
いけないことなど、たくさんのことを学んでいくようです。
ワンちゃんの世界では、喧嘩をしながらも、
力関係をお互いが計り、上下関係をつくることで、お互いの関係が安定すると
いわれていますが、喧嘩をすることもワンちゃんの世界では必要なことと
いえるのかもしれません。
小次郎様のいちばん上のチワワちゃんは下のチワワちゃんたちに襲いかかり、
押さえつけるのですね。そのチワワちゃんは3頭のワンちゃんたちの中で
いちばん長く小次郎様のお宅で暮らすワンちゃんなのではないでしょうか。
そうであれば、自分がいちばん優先度が高いことを下のチワワちゃんたちに
示そうとしているのかもしれませんし、下のチワワちゃんたちが上下関係を
正しく把握するように、ワンちゃんの世界の約束事を教えようとする行動で
あるかもしれませんね。

小次郎様のチワワちゃんたちは若いので動きも喧嘩の様子も激しいと思いますが、
上下関係ができてくると、だんだん関係も落ち着いてくると思います。
それまではたいへんですが、小次郎様はワンちゃんたちを率い守る立場として、
飼い主様には一貫性があり、いつも落ち着き、堂々とした対応をいただく
ことで、ワンちゃんたちが、「ボクたちは飼い主さんの言うことを聞いていれば
安心だね」と思うようにしていただくことが重要でしょう。
反対に、ワンちゃんたちの世界のさまざまな理を解せずに飼い主様が介入して
しまうと、上位のワンちゃんとして相応しい行動であるにもかかわらず、
私たち人間にとっては乱暴な望ましくない行動にみえてしまって、叱ってしまうなど、
ワンちゃんたちの反感を買ってしまう可能性やかえって関係をこじらせてしまう
ことがあります。したがいまして、できれば、小次郎様がおっしゃるように、
ワンちゃん同士の喧嘩にはご家族は介入しないほうが望ましいでしょう。
また、アピール上手の子の名前を先に呼んだり、お食事をあげたりしがちですが、
静かに落ち着けた子から先に、あるいは「おすわり」などの指示にしたがった子
から、お食事をあたえる、というように、どのようにしたら良いことがあるか、
褒めてもらえるかを飼い主様ご自身の行動を通して示していただくことも
大切でしょう。
どうしても興奮しすぎてしまうと、じゃれあいを伴う喧嘩が激しくなって
しまうのであれば、ボルテージがあがりすぎる手前の段階で、
チワワちゃんたちのスイッチを入れ替えていただくとよろしいでしょう。
例えば小次郎様が「あら、何かしら」などとおっしゃって違う部屋に
移動なさったり、大好きなオヤツを袋から出している音をさせるなども
よろしいかもしれません。
お散歩の時間をしっかりと取って、エネルギーを十分に発散させてあげる
ことも、お家での興奮を和らげるために有効です。
なお、ワンちゃん同士が馴染んでいく過程で大切なポイントを以下ご案内
いたしますので、参考にしていただければ幸いです。

1. 「縄張りへの不安」を和らげる
いちばん上のチワワちゃんが以前から気にいっている場所に、下のチワワちゃん
が入りたがって、上のチワワンちゃんが怒るというようなときは、
「ここはお兄ちゃん(お姉ちゃん)の場所よ」と制していただくなど、
いちばん上のチワワちゃんがのんびりとくつろげる場所を守ってあげると
よろしいでしょう。
       .
2. 「群れの順位への不安」を和らげる
ワンちゃんたちは群れの中の自分の位置が明確であることが、たいへん重要
です。チワワちゃんたちの順位を正しく扱うことにより、小次郎様への
信頼感を深め、群れへの安心感を作っていきましょう。
名前を呼ぶ順序、小次郎様が視線を向ける順序、お家から出る順序・・・
すべてにおいて先住犬を優先してください。
また、ケンカに負けた方のチワワちゃんをかばわないようにした
ほうがよろしいでしょう。
負けた方は「下位のワンちゃん」ということになりますので、群れの下位の
ワンちゃんを飼い主様がかばって、勝った方を叱ったりすると、
上位のワンちゃんは納得できず、飼い主様の目の届かないところや、
次の機会にもっと激しい喧嘩に結びついてしまうことがあるともいわれています。

3. 愛情への不安を和らげる
ワンちゃんにとって、「群れのリーダーである小次郎様の愛情こそ全て」といっても
良いくらい、小次郎様の愛情は重要なものです。上のチワワちゃんへの愛情が、
今までどおりであることをしっかりと伝えてあげましょう。
下のチワワちゃんが来てから、小次郎様を取られたような気がして、
「少しも楽しくない」と先住のチワワちゃんは思っているかもしれません。
「下のチワワちゃんたちがきて、余計に楽しくなった」と思うような
時間を作ってあげましょう。
例えば下のチワワちゃんたちが遊んでいる様子をみながら、小次郎様は
いちばん上のチワワちゃんの体を優しく撫ぜてあげるなどはいかがでしょうか。
あるいは、上のチワワちゃんが向こうから走ってきた下のチワワちゃんたちの
存在を認識した瞬間に、小次郎様が大好きなオヤツやフードを
上のチワワちゃんにお与えになったり、ボールを投げて遊んでいただくなどは
いかがでしょうか。
また、上のチワワちゃんは、目の前で小次郎様が下のチワワちゃんたちを
抱っこしていらっしゃるところを目にすると、切ない気持ちになるかもしれません。
嫉妬を抱くような状況をなるべく作らないようにしましょう。
時には上のチワワちゃんと一対一でお散歩にいったり、公園のベンチで
ゆっくりと過ごしてはいかがでしょうか。小次郎様の愛情は今までと
変わらないことを伝えてあげましょう

子犬ちゃんの時期はたいへんですが、あっという間に成犬になってしまいます。
今のチワワちゃんたちの可愛らしい時期を大切に、どうぞ大切になさってください。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、またお気軽に
お声がけください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

小次郎様とチワワちゃんたちの笑顔いっぱいの毎日を
いつも応援いたしております。
チワワちゃんたちのお健やかなご成長を心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



フィラリアの薬(6月5日投与)

投稿者:buhimama

投稿日:2016/06/05(Sun) 13:34

No.4398

いつもお世話になっております。

フレンチブルドッグが2頭いますが1頭が2錠、もう1頭が飲んでいない可能性があります。

同時に飲ませたのですが1頭が吐き出し、吐き出した薬をもう1頭が飲んでしまった可能性があります。
2時間程度経過したのですが2錠飲んだと思われる方は元気です。
また、飲んでいない(飲んだかもしれない)方には念のため、お薬を与えた方が良いでしょうか?
前回は5月3日に投与しています。

2錠飲んだと思われる犬は3歳、吐き出した可能性がある犬は9歳です。

Re: フィラリアの薬(6月5日投与...

- 獣医師 江口

2016/06/07(Tue) 14:35

No.4402

Buhimama 様

今年もまた梅雨の季節がやってまいりましたが、
Buhimama様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
9歳のフレンチブルドッグちゃんが吐きだしたかもしれないフィラリア予防の
お薬を、3歳のフレンチブルドッグちゃんが飲んでしまった可能性がある
とのことですね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子などを拝見して
いませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

フィラリア予防薬は、ワンちゃんが蚊に刺された時に体内に侵入するフィラリア
の子虫を、1ヶ月に1回まとめて駆虫することによって、成虫に成長することを
防ぐお薬です。
フィラリア予防をせずに感染子虫が成長すると、6ヶ月程でワンちゃんの心臓や
肺動脈にフィラリア成虫が寄生してしまいます。
その結果、右心不全をはじめ、肝臓、腎臓、肺などにも障害を起こし、
命に関わることもある病気がフィラリア症です。

フィラリア予防薬で駆虫することができるのは、感染してから(蚊に刺されて
から)2ヶ月程度までの子虫といわれています。
それ以上子虫が成長している場合には、予防薬で駆虫することが出来ず、
そのまま成長を続け、成虫になってしまう可能性があります。
そのため1ヶ月に1回、約30日間隔を守ってフィラリアのお薬を飲む
必要があります。

フィラリア薬は数種類有りますが、それぞれの薬で体重に対して投薬量が
定められています。
ただ、その用量には幅があるので、少々多めに服用しても心配ないかとは
存じますが、現在、3歳のフレンチブルドッグちゃんの様子はいかがでしょうか。
お薬を飲んでからのフレンチブルドッグちゃんのご様子に、食欲不振や嘔吐など、
いつもと異なる様子がなく、元気であれば恐らく問題ないかと存じます。
ただ、もし2錠飲んでいた場合、いつもの2倍量になりますので、
念のため、薬を処方頂いた動物病院さんにご相談下さいますようお願い致します。

反対に、9歳のフレンチブルドッグちゃんが、薬を吐きだしていた場合、
フィラリアの子虫の駆虫ができていない可能性があります。
その場合には再度、駆虫のため投薬が必要なのですが、投薬は駆虫の効果が
切れてから45日以内にすることが望ましいとされています。
フレンチブルドッグちゃんの体調が良いときに、フィラリア予防のお薬の投薬が
望ましいので、再度の投薬時期については、かかりつけの動物病院さんへ
ご相談いただきますようお願いいたします。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

梅雨の季節のお散歩はたいへんでございますが、フレンチブルドッグちゃん達が、
楽しく元気にお散歩をお楽しみになられますよう、応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞ宜しくお願い申し上げます。



健康診断の結果について

投稿者:ふくまま

投稿日:2016/05/27(Fri) 10:17

No.4393

こんにちは。
間もなく4歳のゴールデンレトリバー♂を飼っています。

先日、フィラリアの検査と一緒に健康診断を受けてきました。
血液検査の結果で気になる点があるので相談させてください。

T-Bil(総ビリルビン):基準値0〜0.9に対し、5.6
ALP:基準値2.3〜4に対し、5.9
TP(総タンパク):基準値5.2〜8.2に対し、9.4

上記が血液検査で基準値を超えたものです。
その他は正常値でした。
看護師さんの説明では、
「計測の仕方が悪いと高くなることがあるので気にすることないですよ」
と言われましたが、
調べていると、肝臓の病気をいろいろと書いていて、
もう一度検査してもらったほうがいいのか、どうすればいいのか悩んでいます。

数値だけでは判断しにくいかもしれませんが、
アドバイスをお願いします。

Re: 健康診断の結果について

- 獣医師 江口

2016/05/30(Mon) 17:58

No.4394

ふくまま 様

この度はご相談頂きまして誠にありがとうございます。
4歳、男の子のゴールデンレトリバーちゃんの健康診断の結果についての
ご相談ですね。
早速ご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことをご了承下さい。

まず、T-Bil(総ビリルビン)についてご案内いたします。
ビリルビンは、赤血球の酸素運搬色素であるヘモグロビンが分解・代謝したとき
にできる物質です。ヘモグロビンの分解過多や排出不全により血液中の
ビリルビンが増加・蓄積し、皮膚や粘膜などが黄色く染まった病態の
総称が黄疸です。
T-Bil(総ビリルビン)の数値は、黄疸があると上昇します。
黄疸の原因として免疫性溶血性貧血(AIHA)のような溶血性疾患、
肝障害(肝細胞の壊死や機能不全、肝内胆汁うっ滞)、胆道系疾患(胆管閉塞、
胆管肝炎、胆管炎、胆汁うっ滞)があります。

T-Bil は1.5以上で黄疸症状として血漿(しょう)や可視粘膜も黄色く
なってきます。5.6と高値であれば、血液の上澄みである血漿や、耳の内側の
皮膚やお腹の皮膚、白目の部分、歯茎が黄色くなっていることが確認できる
レベルです。
また、T-Bilは測定器の不具合により異常値を示すことがあります。
例えば、計測に使用するチップなどの影響で高値を示すことがあります。

今回は、ふくまま様のゴールデンレトリバーちゃんに黄疸症状が確認されず、
看護師さんの説明も計測によるものとのことから真の異常値ではなく、
測定の不具合による異常値ではないかと考えられます。

次に、ALPが5.9、ということですが、ALPはアルカリフォスファターゼの略で、
肝臓・胆嚢をはじめ、腎臓、骨などの全身の臓器に分布している酵素です。
肝臓や胆嚢の評価に用いることが多い酵素ですが、それ以外の疾患でも、
骨疾患やある種の腫瘍でも上昇がみられることがあります。
また、種々の薬剤の影響をうけることもあり、抗てんかん薬、心臓薬、
ステロイド等といった薬剤の投与によって、数値が上昇することもございます。
健康な犬でも数値の上昇がみられることがありますが、その原因は不明です。
他の項目が正常であれば経過観察をし、1ヶ月後から3ヶ月後の再検査の
実施でよいかと存じます。

また、「基準値2.3〜4に対し、5.9」ということですが、ワンちゃんのALPの
正常値は20〜200 U/lです。何らかの記入間違いという可能性もあるので
再確認が必要なのですが、Alb(アルブミン)をALPと書き間違いされた
可能性も考えられるのではないでしょうか。

仮にAlbだとすると、TP(総タンパク)と併せて結果を評価するのですが、
TPは9.4ということですので、TP、Albともに数値が上昇しているという
ことになります。

この場合考えられるのが、脱水と高脂血症です。今回他の血液検査の結果に
異常なしということですので、脱水が考えられます。

検査の前に、お散歩で運動していたり、待ち時間でお水を飲めない時間が
長くなっていたりすることで脱水となった可能性もあります。
お伺いした範囲ですと、ご心配には及ばないのではないかと思います。

今回のゴールデンレトリバーちゃんの検査結果のT-Bilについては、黄疸の症状
がなければ、測定器の不具合での高値となった可能性が高いのではないかと
推測いたしますが、ご心配が残るかとは存じますし、
かかりつけ動物病院さまとご相談頂き、再検査を検討して頂くと
ご安心いただけるのではないでしょうか。
ALPについては、まずは記入間違いでないか動物病院さまに確認して頂く必要が
ございますが、ALPであれば、他の項目が正常であれば経過観察をし、
1ヶ月後から3ヶ月後の再検査の実施を検討して頂くのが
よろしいではないかと思います。
Albであれば脱水が考えられ、まずはご安心いただいてよろしいかと思います。

健康診断は病気の早期発見・早期治療にとても重要なことです。
その健康診断の結果をしっかりと把握し、大切なゴールデンレトリバーちゃんの
体調の管理をなさるふくまま様の姿勢はとても素晴らしいですね!
また、健康診断を通じてかかりつけの動物病院さんとコミュニケーションを
取り、信頼関係を築いていくことも、ふくまま様とゴールデン
レトリバーちゃんにとってたいへん重要なことです。
今後もゴールデンレトリバーちゃんとお健やかで笑顔の毎日に健康診断を上手に
活かしていただければと思います。
また何か疑問にお思いになることやご不明点がおありの際には、アニコムも
全力でサポートさせて頂きますので、お気軽にご利用ください。

なおアニコムでは、お電話でのしつけ・健康相談サービスも行っておりますので、
お気軽にご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
なお、日・祝日および年末年始はお休みさせていただきます。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



地震後のペットの様子について

投稿者:ニコル

投稿日:2016/05/23(Mon) 11:06

No.4391

こんにちは。
6歳のトイプードル(メス、ブラック)を飼っています。

先月の熊本地震と未だ止まない余震に飼い犬もストレスを抱えているようで、
毎晩夜中に鳴いたりゲージを引っかくようになりました。
以前は無かったことです。
地震直後は、大きな余震と避難に備えて同じ寝室にソフトゲージを置いてその中で寝かせていましたが、その時は大きめの余震が来たときに鳴いたりゲージを引っかくだけでした。
先週から少しづつもとのゲージに戻しているのですが、こちらでは余震が来なくても夜中に鳴いたりゲージを引っかいたりしています。
当初は前を通る始発の電車に反応しているのかなと思いましたが、それ以前にも同じ様子になるので、きっかけはよく分かりません。
熊本地震以来毎晩ですので、さすがに飼い主の私も一ヶ月以上睡眠不足で困っています。
飼い犬も地震でストレスを抱えているのは重々理解していますが、少しづつもとの生活に戻していかなければと思っています。
何とか今回の夜鳴きを落ち着かせる方法を教えて頂けますと幸です。

Re: 地震後のペットの様子につい...

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2016/05/24(Tue) 19:26

No.4392

ニコル 様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
4月14日の大地震以降も余震が続き
ニコル様のご不安なお気持ちはいかばかりかとお察しいたします。
トイプードルちゃんも、熊本地震以降夜鳴きをして、
ニコル様も睡眠不足でお困りとのことでございますね。
早速ご案内をさせて頂きたく存じますが、
実際のご様子を拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。

ワンちゃんは大きな地震のような強い恐怖を経験すると、時間を経てからも
同じような条件が揃ったとき、またあのときと同じようなことがおきるのでは
ないかと不安になります。
たとえば、外が暗い時間にケージの中で寝ていて地震を体験したのであれば、
暗い時間とケージという条件に、また同じように大きな地震がくるのでは
ないかと不安でたまらなくなります。
このため、ニコル様のトイプードルちゃんも余震が起こっていない状態でも、
ケージをひっかいて不安な気持ちをあらわそうとしようとしているのかも
しれませんね。
不安で仕方がないとき、ワンちゃんは飼い主様の表情や行動を通して状況を
把握しようとしますので、できるだけ周囲のご家族が平然と落ちついて笑顔を
見せてリラックスしていることが、ワンちゃんを落ち着かせることになります。
何があっても、「お母さんたちがあなたを守る!」という強いメッセージを
日々の生活の中でワンちゃんに伝えていただければと存じます。

ケージをひっかいたり吠えているときは、次のようなことにご注意いただくとよろしいでしょう。
1.叱ったり声をかけたりしない
「やめなさい」などと声をかけたり、様子を見に行って声をかけたりすると、
トイプードルちゃんにとって、吠えたりひっかいたりすることで、
ニコル様に声をかけてもらえるという嬉しい状況が得られたと感じてしまい、
結果的にひっかくことを強化してしまうことになってしまうことも考えられます。

2.なだめない
怖がっていたり、不安でたまらない様子のワンちゃんをなだめてしまうと、
ワンちゃんがおかれた状況が、余計にたいへんな状況だと感じさせて
しまうかもしれません。
ご家族は一日を終え心身ともに疲れ眠いのにワンちゃんが吠えたりすれば、
「いいかげんにして」という気持ちになりますが、落ち着かない声のトーンは
トイプードルちゃんに不安な好ましくない状況を連想させてしまうかもしれません。
「大丈夫だよ」と同じ言葉をかけるにも、ワンちゃんを不安そうな表情で見たり、
なだめたり、叱ろうとする感情を込めるのではなく、
「どんなことがあっても守ってもらえるから大丈夫だ」とトイプードルちゃんが
感じるように、落ち着いた穏やかな声をかけていただくことが大切でしょう。

トイプードルちゃんが、以前から使っているサークルを今回の大地震と関連
づけて記憶してしまっており、ソフトケージをそのままご利用いただいたほうが
落ち着けるのであれば、ソフトケージをそのままご利用いただいても
よろしいかもしれません。
トイプードルちゃんにとって、ゆったりとできる寝場所を用意してあげることは
たいへん重要です。もし、お気に入りのキャリーバッグやクレートがあれば、
そのようなものをご利用なさってもよろしいでしょう。
また、夜になると不安そうにするのであれば、しばらくは灯りをつけたままに
していただいたり、小さな音でラジオをつけておいて人の気配を感じさせて
あげてもよろしいかもしれません。
ゆっくりと、ゆっくりと、少しずつ癒えていくと思います。急いでしまうことが
かえってトイプードルちゃんの不安を大きくしてしまうこともあり得ますので、
長い目で見守っていただければと思います。

一方で、以前お使いのサークルはまったく違う場所にご利用になり、
「サークルに入ると良いことがある」という経験を、トイプードルちゃんを
お迎えになられたときの頃を思いだしていただき、繰り返しさせてあげては
いかがでしょうか。
例えば、昼間、ニコル様と遊んで満足した気分の後にくつろぐときに
ご利用いただいたり、ニコル様の香りのついたタオルなどを入れておいたり、
入ったら特別のオヤツなどをお与えになったり、散歩の後などに体を休めたい
ときに入ったりして、安心できる場所として、もう一度トイプードルちゃんが
感じるようにしていただければと思います。

様子をご覧になりながら、徐々にケージの中で一人でいる時間ができたら、
ほめていただければと思います。日常生活の中で良い状態のときは明るい声
でほめてあげましょう。
良い状態のときにほめてあげることで、トイプードルちゃんの不安を
少しずつ自信に変えていただければと思います。
また、ニコル様に守られていることを感じさせるために、お食事はニコル様の
「オスワリ」などの指示に従ったら、というように、ニコル様の指示にしたがうと
良いことがあるという経験をさせてあげましょう。
お散歩のときなどに車道を渡るときには、必ず「ストップ」とおっしゃって
いただくなど、「守ってもらっている」とトイプードルちゃんが感じるようにしましょう。

日常生活を脅かすような大きな出来事があった後、いつもと同じように、
落ち着いた生活を繰り返すことがワンちゃんを安心させる大切なポイント
となります。
例えば、朝起きてお散歩にいった後にご飯を食べるなどの生活のリズムを
以前のままになさりながら、飼い主様を中心にお家の中が回っている、飼い主様
がお家の中の主導権を握っているということをトイプードルちゃんに
伝えてあげましょう。いつもと同じように穏やかな生活を続けていただき
安心を届けていただければと存じます。

トイプードルちゃんは、今まで一番安心して過ごしていたケージの中で怖い
経験をしてしまった訳ですが、このケージ以外の「ワンちゃんにとっての
逃げ場所=落ち着いてリラックスできる大好きな場所」を生活スペースの中に
いくつか用意しておくことも大切でしょう。
ワンちゃんは元来、穴倉のような、自分から外は見渡せるけど、
外からは自分の身を隠せるような狭い場所を好みます。
クレートやドーム型のベッドなどを好むワンちゃんも多いようです。
しかしながら、一方で叱られたときやお留守番のときなど、
ワンちゃんにとって、好ましくないときにケージの中に入れていると、
「ケージ=嫌なところ」というイメージをワンちゃんが抱いてしまうことが
ありますので、ゆったりとできる状況で休養のためご利用いただくことが
大切でしょう。

また、今までと同じように、スキンシップ・声がけを十分にしてあげることが
大切です。名前を呼んで、トイプードルちゃんがニコル様を見つめたら
「お利口ね」と褒めてあげましょう。
「さあ、お散歩に行こうね」、「ご飯、たくさん食べて、お利口ね」などと、
優しく声をかけましょう。
日々の生活の中でコミュニケーションをたっぷりととっていただければと
存じます。触って喜ぶところを、優しく撫ぜてあげたり、甘えたいと近寄って
きたら、受け止めてあげましょう。
安心できて、楽しい時間をトイプードルちゃんと過ごしていただければと思います。
怖い経験などを繰り返すと、常に緊張状態が続いてしまうことがありますが、
リラックスをして睡眠ができるように、お散歩を長めにしていただき、
帰宅した後は体をゆったりと撫でて、優しく声をかけていただくことも大切でしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスをうけたまわっております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

続く余震へのご不安も大きく、ニコル様におかれましてもこの一ヶ月半は
たいへんなご苦労だったのではないでしょうか。
何とぞお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます



散歩中の軟便は癖ではなく腸の疾...

投稿者:こな

投稿日:2016/05/14(Sat) 22:45

No.4389

はじめまして、チワワ9歳0ヶ月(雌)について相談させて頂きます。

二年前より一年に一度血液検査をしておりますが、今年4月の血液検査で初期の腎不全と、何らかの腸疾患、アレルギーの可能性、との診断を受けました。

腸の方について疑問なのですが、1、2歳の頃から散歩中に何度も排便をする子で、1度目2度目は普通の形状ですも、だんだんと柔らかくなり、5度目くらいには黄色〜透明の粘液になります。

血液検査でTPが低く、先生はそれが原因ではないかとお考えのようですが、今まで血液検査で何も異常はありませんでしたし、アレルギーかもしれないとのことですが、過去に排便のことを何人かの獣医師さんに相談しましたが(引越にて複数の病院への通院歴あり)、癖のようなもので気にしなくても良いのでは、と言われてきたため、今回急に疾患、治療、となり、困惑しています。

2014年11月に、ストレスでお腹を壊し、粘膜便、発熱、その後肛門腺が左右二つとも破裂するということがありましたが、普段は室内では便をせず、短時間の散歩であれば排便は、1、2回に留まり軟便は出ません。

散歩中のこうした排便様は普通あまり見られないのでしょうか?

また、過去にロイヤルカナン、ヒルズ、ナチュラルチョイス、ニュートロシュプレモ、日清jpドッグなど多種のフードを与えましたが、便に変化はありませんでした。


4月5日 血液検査
HCT 36.3
TP 4.7
BUN 30.7
CRE 1.5
体重2.3キロ(昨年4月3.5キロ、8月からフードを減らし12月に2.6キロ)
エコー検査、腎臓と腸に異常なし。

今日からフードをユーカヌバIアシスト残渣ケアに、おやつをヒルズの低アレルゲントリーツのみに。
お腹の薬を飲み始める。

4月8日 尿検査
UPT 0.06

4月16日 血液検査
HCT 39
TP 5.2
BUN 25.3
CRE 1.3
散歩中の便に変化なし。

5月12日 尿検査
UPT 0.06

5月14日 血液検査
HCT 38
TP 4.9
BUN 26.7
CRE 1.7
体重 2.6キロ
数値にも散歩中の便にもあまり変化がない為、フードをロイヤルカナンの低分子プロテインに変更。

以上が今日までの経過です。

よろしくお願い致します。

Re: 散歩中の軟便は癖ではなく腸...

- 獣医師 霍田

2016/05/18(Wed) 11:22

No.4390

こな 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
今年の4月に血液検査を受け、初期腎不全と腸疾患、アレルギーの可能性が
あるとお話があったのですね。
早速、お問合せにつきましてご案内をさせて頂きますが、実際のご様子を拝見
していないため、一般的なご案内となりますことをご了承ください。

チワワちゃんは1、2歳の頃から、お散歩中に排便をする際、次第に軟便となり、
5度目くらいには粘液のようなものが出ていたのですね。
まず、ワンちゃんの便のチェックポイントについて以下に記載いたします。

【回数】
1日1〜2回が一般的ですが、お散歩で長い距離を歩くなど、
腸の動きがよくなることで、いつもより回数が多くなることもあります。
また、普段より回数が多い場合は、食事量が多い可能性もあり、
逆に回数が少ないときは、食事量が少なかったり、便秘なども疑われます。
【量と形状】
一般的には2〜3本でカリントウのような形状のものが理想とされます。
食事量が影響することもあります。
【色調】
食事の内容によって異なりますが、鮮血の付着、黒色便などの場合は、
寄生虫・潰瘍や炎症などが疑われます。
【硬さ】
一般的には、形がありティッシュでつかめるかどうかが目安になります。
つかんでも崩れない程度の硬さが理想とされます。
【臭い】
ある程度の臭いはあっても、異常な腐敗臭などがしないものが良い便と言われて
います。異常な臭いは、腸内に悪玉菌が多い状態であったり、消化不良の状態
であったりします。
【表面の状態】
適度なつやがあるものが理想的です。ゼリー状の粘液などが付着している
場合は大腸炎などの疑いもあります。

こな様のチワワちゃんは短時間の散歩であれば排便は1、2回で軟便は出ない
のですね。ただ、一度のお散歩中に5回以上の排便をするとなると、
少し回数が多いかと思います。
上述したように、粘液や血液の付着や混入が見られず、形状や色調
などに異常がない便であれば、多少回数が多くても食事に関連するものや
癖のようなものである可能性も否定はできませんが、
腸内の環境が悪玉菌が多い状態であるなどの場合もありますし、
最終的に粘液様となるのであれば、やはり何らかの疾患が疑われるかと思います。
今回の血液検査でTPが低かったため、かかりつけの先生はそれが原因では
ないかとお考えで、アレルギーも疑っていらっしゃるのですね。

食物アレルギーとは、特定の食物抗原蛋白質に対する免疫反応によって
起こるものです。一般的に、1歳以内に発症が見られ、目や口周り、背中などに
皮膚症状が出ることが多く、また便の回数が多い、下痢や嘔吐などが見られる
といった症状が見られます。
フードの中の成分に対してアレルギー反応を起こして排便回数が多かったり、
軟便になった可能性もあるかもしれませんが、食物アレルギーだけが原因で
あれば、食事を変更することで、通常は症状が治まるかと存じます。

お話から考察いたしますと、現在主治医の先生は蛋白漏出性腸症も疑って
いらっしゃるのかと思います。
蛋白漏出性腸症は、腸管から多量の蛋白質が漏れ出てしまうことによって、
血液中の蛋白質が少なくなる低蛋白血症を起こす病気です。
ワンちゃんの蛋白漏出性腸症は、腸のリンパ腫や腸リンパ管拡張症、
リンパ球性―形質細胞性腸炎などの慢性の炎症性腸疾患が
原因となっていることが多く見られます。
その他、消化管内の寄生虫、腸重積、消化管潰瘍などが原因となっている場合も
あります。症状として慢性的な下痢が見られることが多いですが、見られない
こともあります。
その他、栄養が十分吸収されないため、体重減少や元気消失、嘔吐、脱水が
みられたり、低蛋白血症のために血液中に水分を保持する力が低下し、
浮腫や腹水の症状が起こることがあります。

こな様のチワワちゃんは、3回の血液検査でTP(総蛋白質)が4.7、5.2、4.9
だったのですね。ワンちゃんのTPの基準参考値は、誤差はありますが
6.0〜7.0前後とされますので、やはり通常より低めの値かと思います。
蛋白漏出性腸症を診断するためには、血液検査に加えて、
糞便検査、超音波検査、内視鏡検査などを行いますが、
多くの場合、確定診断には腸の生検(腸の組織を一部とって病理検査を行うこと)が
必要になります。
ワンちゃんの蛋白漏出性腸症の原因として多くみられる腸のリンパ腫、
腸リンパ管拡張症、炎症性腸疾患は、いずれもステロイドや免疫抑制剤に
よって症状を抑えますが、原因を取り除く治療法は疾患によって
若干変わってきます。
腸のリンパ腫の場合には、抗癌治療が奏功することが多く、
腸リンパ管拡張症の場合には、腸のリンパ管からの蛋白漏出を防ぐために
脂質の制限が必要です。また、炎症性腸疾患では食事のアレルギーが関与
していることが多く、アレルゲンを除去した食事療法を行うことで症状が
緩和することが多く見られます。
適切な治療を行うためには、これらのうちのいずれの疾患が原因となっているかを
はっきりさせることが必要ですが、そのためには、内視鏡、あるいは開腹手術で
腸の生検を行う必要があります。

蛋白漏出性腸症の原因は上記のようにいろいろあり、その経過もワンちゃん
によってさまざまです。
激しい下痢を伴うような場合、短期間に食欲不振や吸収不良によって
痩せてしまったり衰弱してしまったりする場合もあります。

もし、低分子プロテインや内服薬で軟便などが改善し、血液検査の値も正常に
戻るようであれば、何らかの原因による一時的な消化不良であった可能性も
あるかもしれません。
しかしながら、なかなか改善が見られないようであれば、今後のことを考慮して、
念のため原因を特定するために必要な検査(内視鏡検査や腸生検など)を
お受けになってもよろしいのではと思います。
経過を見ながら、今後の治療については主治医の先生とよくご相談いただければ
と存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

梅雨入り間近でございます。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。