初めてご相談申し上げます。
現在、7歳2カ月のトイプードル♀の子です。
元来は、お出かけ&お散歩好きな子です。
今年になってから、除所に感じてはいたことですが、
散歩にでても、抱っこの時間が長くなりました。
散歩は1日おきに30分以内。早朝6時前か夜はアスファルト熱がさめる21時以降くらい。
梅雨明けから、歩きたがらなくなってる、もうシニア??と
感じはじめていました。先月からは15分くらい歩けばいいほう。
昨日は10分もあるきませんでした。
6月末に、別件で血液検査をし、担当医からは
「おかしいなぁ(苦笑;)どっかひっかかると思ってたのに、
どこも異常なし。完全ハナ◎」といわれました。
5月にエアコン2台処分し引っ越してきて、今夏エアコンなしで生活したので、(土地柄タイヘンでした!)
犬に夏バテがあるかは不明ですが、夏バテ?防止で
食は大目に与えてました。 ちょっと体重ふえてるかも。
家では妹分とケンカもするし、ボール遊びなども、
勇んで参戦します。 食に対する執念が凄いんです。
よくわからないけど、何かおかしい!! と
検査をうけた方がいいのでしょうか?!
引っ越してかかりつけ病院が本当に遠くなってしまったのと、
担当医が週3回しかいないこともあり、転院しようかと
迷い続けてますが、ネットで色々探し、実際2件は行きましたが、
ココ!と思う病院がありません。
シニアの入り口。健康状態の把握の難しさを感じてています。
Re: シニア入り?
- 獣医師 田村
2012/09/06(Thu) 19:35
No.1625
ハナペチャ 様
少しずつ秋の気配を感じる頃でございますが、ハナペチャ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
7歳2か月のトイプードルちゃんがお散歩で抱っこが多くなり、歩く時間も短くなっているとのことで
ございますね。年齢が7歳を超えシニア期に入り、大変ご心配のこととお察しいたします。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。
今までお出かけやお散歩に行くことが大好きであったお子様が、歩くのを嫌がるようになったら、
それはどこかに痛みや違和感を感じていることがあり、
特にシニア期のワンちゃんは、肩・股関節、神経などにトラブルが生じて歩くのを痛がることが
あります。変形性脊椎症、椎間板ヘルニアといった病気もシニア期には多くみられる病気です。
トイプードルちゃんの歩き方に足を浮かせていたり、足の付き方がいつもと様子が違うという
違和感はございませんか。
今年の夏は夏バテ防止に食事を増やしたとのことでございますが、体重があまり増えてしまうと
骨や関節などに負担がかかってしまうことがありますので、体重管理も大切であるといえます。
お散歩中に立ち止り、ゼエゼエと肩で呼吸をしたり、苦しそうにうずくまってしまうことはありませんか。
この場合は心臓に原因がある場合がございます。
トイプードルちゃんは6月の血液検査では異常を認めず、花丸の太鼓判をもらったとのことで、
まずはご安心かと思いますが、骨や関節はレントゲン検査を行わないと詳しいことがわかりません。
また、心臓はレントゲン検査、エコー検査、超音波検査、心電図検査を行うことで詳しいことがわかります。
ハナペチャ様はトイプードルちゃんがなんとなく様子がおかしいとお感じでいらっしゃいますね。
ワンちゃんのことを一番よくご存知の飼い主様が、何かいつもと違うとお思いになられたという
勘は、ワンちゃんの体調を測る上でたいへん重要なワンちゃんの体からのメッセージとなることが
あります。
どこも問題がなく、暑さのせいであれば、何よりですし、ご安心のためにも一度まずは担当医の先生に
ご相談いただき、検査などお受けになれてはいかがでしょうか。
また、今年の夏は引っ越しをされたとのことでございますね。
今までとはお散歩のコースが異なってしまったり、歩かない時に抱っこをしてあげたことで、
トイプードルちゃんは甘えてしまっているということもあるでしょう。
まだまだ蒸し暑く、21時を過ぎてもアスファルトは思っているよりも熱い場合がございます。
人よりも地面に近い場所を歩くワンちゃんにとっては歩くのも大変なのかもしれません。
散歩中は無理をせず抱っこしてお散歩を続けてあげましょう。
飼い主様に抱かれてお散歩をするだけでも十分にストレス発散や気分転換となります。
トイプードルちゃんは話すことができませんので、飼い主様が病院さんを受診されるときには
代弁者となります。
シニア期に入り、今後は今までよりも病院さんにお世話になることも多くなるかもしれません。
いつでも頼れる獣医師さんと巡り合えるとよろしいですね。
残暑厳しいとのことでございますので、ハナペチャ様におかれましてはどうぞお体ご自愛くださいませ。
トイプードルちゃんもお大事になさってください。
また何か気がかりなことがございましたらご相談下さい。
アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。
獣医師 田村先生へ。
- ハナペチャ
2012/09/07(Fri) 00:20
No.1626
ご多忙の折、大変、ご丁寧に返信頂きましたこと、御礼申し上げます。
7歳はやはり、完全な“シニア”なんですね。
この子は1才半で膝蓋骨脱臼左右のオペをしております。
私も、何かあれば常に膝のチェックからします。
ただ、歩行・走行(外見)は他の子とは一切比較できないほど不細工(アセアセ:)です。
ことあるごとに、膝は健診をうけ、昨夏、執刀医に
「もういいでしょう!」 といわれ安心しきっているのは否めません。
実は、現在のかかりつけ医は 何かあれば検査をしましょう。
なので、 積極的な検査はしません。
実は、かかりつけ医が週3回しか在院しないこともあり、
そのクリニック以外に、他に アテ にしてる病院はあります。
執刀医もその1つでしたが、 もういいでしょう! との言葉と
転居したこともあり、 執刀医は私の中からは消えています。
その アテ としてる病院で6月に 「シニアの入口、一度全身検査をしてはどうか!」
とワンドッグを勧められました。
その時は別件でしたが、 歩きたがらないような気がする ということも申告したので
特に、心臓関係は詳しく調べておいたほうがいい、というお勧めでした。
考えてみます、ということで それ以来は行ってませんが。(特に受診の必要もなく)
現在の主治医は、
特に、神経質な子に、大きな負担をかけて検査をする意味はない、と思う
と常々聞いてるので、これも大きな理由です。
さて、歩き方についてですが、
オペに至る前の約1年近く前から、オペ後まで(つまり6年間)ほぼずっと、 芝生か砂浜ばかりの散歩で
近所を歩くだけのお散歩は週1回くらいしかありませんでした。
しかし、転居してきた地域の事情と、 又、姉妹犬としているもう片方の子が植物全般に
アレルギーがあることが判明し、それ以外にも日常生活に影響するほどエスカレートしてることもあり
除去できることから、とアスファルトでの散歩になっています。
(2番目のアレルギーについても併せてご相談申し上げようとしたところ
残念ですが、投稿不能になってました)
最初のうちは、アスファルトが気に入らないんだろうな、と思い
それより何より、自然の中で道路整備の進んだ人通りやお散歩犬の多かった地域から、
車の往来が激しく道幅の狭い、完全住宅街に引っ越してきたので
私自身もコースに難点を感じてて、 この子もイヤなんだろうな、と思っていただけでした。
>ゼエゼエと肩で呼吸
はございません。
>苦しそうにうずくまってしまう
実は一度ありました。
8/19のことでした。 お尻をつきだし、胸を地面につけて動けなくなりました。
抱き上げようとしても拒否し。抱っこしても、降ろせと暴れ、降ろしたらうずくまり、で
両脇を抱える抱き方にしたら、無事に帰宅。
家についてからは何事もなかったかのうように直後に、 いつも通り朝ごはんを要求し、いつも通り、下の子のまで横取りして、
日中もお相撲したりで、その後は普段と何もかわらず過ごしてるので、 忘れていました。
今、記録をさかのぼると 8/28の散歩中では一度フラフラともたついたこともあったようです。
飼い主失格です、 記憶にも残ってませんでした。
2カ月ほど、受診してないので、うっかりしてましたが、9/4時点で 2カ月で
200グラムは増えていました。
>散歩中は無理をせず抱っこしてお散歩を続けてあげましょう。
>飼い主様に抱かれてお散歩をするだけでも十分にストレス発散や気分転換となります。
ありがとうございます。 最も救われるお言葉です。
年齢を考え、年頭にカートを購入したんですが、 土地柄、まだまだ 見慣れぬ品! のようなので
いまだ、新品同様のままですが、 これからは、周囲の目を気にせず、利用したいと思います。
仕事調整をしながら、近日中に、病院にいってみることにします。
れにしても・・・・・
徒歩1分にも病院はあります。 前、居住地も、徒歩圏内で3件。
車で10分以内だと、さらに4件もの動物病院がありました。
しかし、飼い主としての感情。 対、獣医師さんとこの子たちの関係や、欠かせないのは、
緊急時の対応や、 重篤な疾患への対応など。 膝蓋骨脱臼手術で6件を受診した経験から、
病院選びの 取捨選択の難しさは今もって肌身で感じたまま残っています。
先月、地域で評判の医院に朝一番でいってみたら、患者(犬・猫)はいないんですが、
これまで経験したこともない悪臭で受付で言葉を交わす間もなく、 Uターンしてきました。
又、姉妹犬のアレルギーのことで初めて受診した病院は獣医師さんのご対応もかなりよかったのですが、
診療時間が短いうえに、月1〜2度は別途休診日があり、かかりつけにするには心もとない。
取り急ぎ、 遠いんですが、これまでのかかりつけ医院か、 ワンドックを勧められた病院か、
どちらかに受診することになるかと思います。
又、ご報告させていただきます。
ありがとうございます。
Re: シニア入り?
- 獣医師 田村
2012/09/10(Mon) 18:24
No.1638
ハナペチャ 様
この度はご丁寧にご返信いただきありがとうございます。
愛らしさはずっと同じですので、つい、まだまだ子どもだと思ってしまいますが、
シニア期の早い時期から、上手に健康チェックをなさることはたいへん重要でございます。
ご通院前には、これまでお気づきになられた症状等、できれば時系でメモ書きにしていただき、
ご持参いただくとよろしいかと存じます。
ご通院の際は、どうぞ気をつけていらっしゃってください。
トイプードルちゃんはこれまでに膝蓋骨脱臼の手術を受けていらっしゃるのですね。
膝への負担を考えますとやはり体重管理が大切です。
下のお子様のアレルギーの関係でアスファルトでのお散歩になってしまうとのこと、
トイプードルちゃんにとっては歩きなれない場所といえるかもしれませんが、
無理のない範囲でお散歩はなさってください。
ワンちゃんのカートは、乗り慣れないために最初、嫌がるお子様がいますので、
まず、室内でお乗せになられ、そのときに楽しいことをさせてあげるなどして、
カートに楽しいイメージをお付けいただきながら、慣れてからお散歩に活用なさるとよろしいでしょう。
ハナペチャ様のお宅のご近所に4件の動物病院さんがあるのですね。
かかりつけさんは1件に決める必要はありませんので、
例えば、膝や足の事に関しては今まで通りのかかりつけさんを受診し、
それ以外のことではワンドッグを勧められた病院さんに相談をするというのも方法です。
その2つの病院さんで、休診日が異なる、どちらかの病院さんは夜間も対応してくれるとなれば
いつでも受診ができよりご安心いただけると思います。
夏の疲れのでやすい時期でございますので、
ハナペチャ様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛ください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
田村先生へ
- ハナペチャ
2012/09/12(Wed) 23:12
No.1647
この度はお世話になっております。
先生のきめ細やかで真摯かつ丁寧なご対応に安心いたしました。
カートでのお散歩。
かなり目をひいてしまい 暑さよりも視線の熱さに汗ダク感もございますが、
この子は自分で体調を考えてるのか、甘えなのか5分歩いては乗りたがったり、降りたりを繰り返し、
ナゼか元気な2番目までもINしていたりで・・・ 飼い主としてはなかなか激しいお散歩をしております。
さて、この子の状態ばかりでなく、自分の中で
病院をどこにするか!
思い悩む日々が続きましたが、
年齢を考えるとこれから先、病院にかかる割合は絶対に増してくるので
今までも、そしてこれからもずっと 的確なアドバイスを頂けると思えた病院へ受診いたしました。
じっくり問診の後、聴診を念入りに念入りに繰り返し、その後は
検査をしたいから、ということでそのまま預け、夕方迎えにいきました。
田村先生のおっしゃった
>心臓はレントゲン検査、エコー検査、超音波検査、心電図検査を行うことで詳しいことがわかります。
まるまる同じこと全て行っていたようです。
結論ですが、 右側の心肥大でした。
形は鶏卵のようで不整脈もみられました。
肺などの異常はなし。
一度フラついた件については 不整脈がおきた 可能性 がある ということでした。
その他は血液検査 今回も ◎ でした。 (ふぅ〜;です)
聴診での雑音は確認できませんでした。
左も微妙に大きくなってきてるが、まだまだ大丈夫とのこと。
以前は、馬肉や鶏、牛肉など根菜類も含め、オヤツは自分で蒸す煮る焼くで与えていました。
今、よくよく考えると、 これまでの生活ではほとんどありえなかった
市販のジャーキー、
この夏は かなり与えてしまいました。
驚いたことに、 ストックもかなりあります。
吟味に吟味を繰り返し、品質重視で かなりお高いものを取り入れていたので、
妙な安心感と そして慢心までおきていたのかもしれません。
一番最初に行う計量時点で、「増えすぎ?!」疑惑はでましたが、
今後は体重管理がとても重要になってしまいました。
まさに、後悔は先にはたたず、後からあとからつてくる、
を実感しワンコに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
神経質なまでに体重を気にしていた昨夏に戻りたい、
そんな気までおきてしまいました。
幸いにも現段階で、内服など今すぐ治療が必要というところまでは至ってなく、
まだまだ初期の段階なので経過観察で、というお話しでした。
まずは、一安心といきたいところですが、
うずくまるほど、だったのか・・・
他に何かあるのかもしれない、という疑問が残り
消去法にはなりませんでした。
先生が、「「心臓は必ず進行する! そのままということはないし、よくなることはあり得ない」」
犬の1年は8年に匹敵する!!・・・
ということを含め、じっくり話しをうかがい、この先生にお世話になろうと決めました。
これから、アニコムさんにお世話になることが増えてしまいました。
何か異常と思われることがあれば すぐにきて、とのこと
定期的 一般的には どのくらいでしょうか?
とり急ぎ、ご報告させていただきます。
Re: シニア入り?
- 獣医師 田村
2012/09/14(Fri) 12:28
No.1654
はなぺちゃ様
この度はご丁寧にご返信いただきありがとうございました。
受診をなさり、検査で心肥大が認められたとのことでございますね。
大変ご心配のこととお察しいたします。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりません
ので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。
心肥大は心臓が普通より大きくなった状態をいいます。
さまざまな原因により心筋に強い負荷がかかり、その負荷に耐えるように、心筋が肥大します。
そして、心臓の機能が低下すると、必要な量の血液を正常に送り出せなくなり症状が現れます。
症状の例といたしましては、コンコンといった乾いた咳や息切れ、運動不耐性(運動を嫌がること)
などです。
トイプードルちゃんは今のところ聴診で雑音は認められず、咳をすることもないご様子ですね。
残念ながら、かかりつけの先生の仰るとおり、心臓病はよくなることはありません。
個体差がありますが徐々に進行してしまうのですが、早期に発見いただき、
適切にご様子を把握なさることがたいへん重要です。
トイプードルちゃんはまだ投薬の必要もないとのことでございますね。
はなぺちゃ様が、早くトイプードルちゃんの変化にお気づきになられたことは、
トイプードルちゃんたちを大切になさり、日頃からトイプードルちゃんたちの
ご様子を慈しんでご覧になられているからだと思います。
今後、咳をしたり、歩くのを今にもまして嫌がる、動きたがらない、苦しそうに息をする、
以前に見られたようにパタッと倒れるなどの症状が見られましたら、
すぐにかかりつけさんを受診されることをお勧めいたします。
心臓は体の外から見えないのでどうしても定期的に検査をして、
進行していないか、投薬をいつから始めるかといったことを調べる必要があります。
定期検査の間隔は、初期であれば半年に1回、年に1回の定期検査で良い場合もありますが、
実際にトイプードルちゃんのご様子を見ておられる先生とお決めになられるとよいと思います。
かかりつけの先生とよくご相談ください。
心臓への負担を考えますと体重管理は大変重要であると言えます。
現在あまり動きたがらないということがありますが、運動量の減少分は
食事やおやつの量を減らしましょう。
特に、ジャーキーなどのおやつは控えめに与えるようにしましょう。
もしお与えいただく場合にも、ジャーキーも一度に一本ではなく、小さくちぎっていただき、
少しずつ与えるようにするとよろしいでしょう。
カートでのお散歩を始められたのですね。
トイプードルちゃんは最初から嫌がらずに乗ってくれたのですね
周囲の目は気になさらずにお子様が少しでも気分転換ができ、お散歩を楽しめているのであれば
大変嬉しいことだと思います。
下のお子様もカートが気にいったご様子ですね。
微笑ましい光景が目に浮かびます。
はなぺちゃ様におかれましてはカートを押してのお散歩は、この暑さのなか大変だと思います。
無理のない程度でお散歩をなさってください。
トイプードルちゃんお大事になさってください。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。