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音に吠える

投稿者:はっしー

投稿日:2013/06/16(Sun) 22:52

No.2128

マルチーズ1歳♂です。
性格は、怖がりだと思います。
赤ちゃんの時は、そんな感じではなかったのですが、
最近は、怖がってる?と思う事が良くあります。

マンションに住んでいるのですが、
1・扉についてるポストから新聞を取る音(金属音)にすごい反応をします。
飛び出ないように部屋にしているゲージを飛び越えます。
我が家は新聞を購読してないので、この音はしません。
ですが、ご近所の音に反応して、すごい顔をして吠えます。
怖いのか?嫌いなのか?は不明です。
2・チャイムです。
なので、宅配便が来ると大変です。
チャイムとダンボール箱が気になるようです。
3・ゴミ袋を持つ私。
ゴミ袋に噛み付きます。

この3種類の音以外は、反応しても1,2声で吠えるのを止めますが、この3種だけは止めてくれません。
かなり興奮しているので、噛み付かれる事もしばしばです。
何か、1個でも吠えるのを止める方法がないでしょうか?
新聞は、朝早いため、ご近所迷惑です。
できれば、1と2を止めてくれるととても助かるのですが。。。

Re: 音に吠える

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/06/18(Tue) 13:57

No.2133

はっしー 様

海が恋しい頃でございますが、はっしー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきましてありがとうございます。
はっしー様のワンちゃんが吠えるご様子にお困りとのことでございますね。
早速、ご案内をさせていただきたく存じますが、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承くださいませ。

ワンちゃんが吠える原因といたしましては、
「縄張りを守ろうとする防衛本能から吠える」、「周囲のご家族様に要求をして吠える」、
「怖くて吠えて何とか身を守ろうとしている」、「お知らせをしようと吠える」
「周囲のご家族様に指示をしようと吠える」など、さまざまな原因が考えられます。
はっしー様のワンちゃんは、どちらかというと恐がり屋さんとのことですので、
怖いとき、不安なときに吠えているのかもしれません。

はっしー様のワンちゃんは1歳になられたとのことでございますね。
赤ちゃんのときは怖いもの知らずのワンちゃんも、成長に伴い、またある程度の経験を重ね、
怖さがわかり、吠えるようになることはよくみられます。
また、生活の中で吠えたとき、興奮したとき、飼い主さんが「どうしたの?」などと声をかけた
ことで「注目をしてもらった」というような経験をすると、ワンちゃんの中で、吠えるという行動が、
飼い主さんの気を引くための一つの手段となることもみられます。
以下、ご留意いただきたいポイントをご案内させていただきます。
ご参考にしていただければ幸いでございます。

1.守られていることを感じられる環境を作る
マルチーズちゃんが吠えるのは、新聞受けの金属性の音がしたとき、インターフォンが
なったとき、はっしー様がゴミ袋を持ったときでございますね。
怖がっているご様子とのことですので、マルチーズちゃんは吠えながら、後じさりをしている
のでしょうか。
金属性の新聞受けの音は、理由が分からないマルチーズちゃんからすれば、
自分たちの縄張りの近くに何が起きているのか、心配になる音かもしれませんね。
また、インターフォンの音がすると、外から悪い人がくるのではないかと不安になるのかも
しれません。
はっしー様がゴミ袋を持つと、ゴミ袋に噛み付くとのことですが、
ゴミ袋に対してはっしー様が心配なのかもしれませんね。
怖いものがあっても、マルチーズちゃんは守られているのだから、心配しなくてもいいと
教えてあげましょう。

守られていることを感じさせてあげるため、
はっしー様が中心にお家の中のさまざまなことは回っているということを教えてあげましょう。
例えば、お散歩中も、車道に出るときには、「オスワリ」と指示をしていただき、はっしー様の指示に
従うことで、飼い主様の指示に従っていれば安心だという経験をさせてあげましょう。
ご家族様が帰宅なさったときに声がけをなさる順番は、人間のご家族様が先で、
マルチーズちゃんにはその後に声をかけるようにするとよろしいでしょう。

2.飼い主さんの動じない姿勢が重要
ワンちゃんは一度、興奮して吠え始めると、なかなか止まず、大声で叱っても、
「応援してくれている」とばかりに、余計興奮することがありますが、
はっしー様のワンちゃんは、たいていのことは、一言、二言注意をすると、止めるとのことで、
お利口さんでございますね。
吠えるのをやめたら、褒めてあげることで、望ましい行動を教えてあげましょう。
また、褒めることは自信につながりますので、なるべく良い子のときは褒めてあげてください。
吠えることを注意するときは、低くて落ち着いた声で
「ダメ」などと、分かりやすい言葉で叱りましょう。
叱っても効果が見られないときは、かえって相手にせず、ゆったりと落ち着いて、
知らん顔でいらっしゃったほうが、望ましい場合もあります。
特に、ワンちゃんはご家族の気持ちを把握する力のたいへん優れていますので、
ご家族が外の音に「また吠えるのでは」と不安に思ったり、インターフォンにあわてて出たり
することがかえってワンちゃんの縄張り意識を刺激する場合もあります。
外の音は怖がる必要もなく、「何があってもパパやママが守ってくれるから大丈夫」だと教えるため
には、デンと構えて、動じないパパとママという雰囲気を見せることも重要です。

2.指示をして、落ち着いたら、良い事があったと思わせる
日頃から、はっしー様がオスワリ、などと指示をなさって、指示にしたがって落ち着いたら
良い事があったという経験をさせてあげましょう。「遊んで」とマルチーズちゃんがオモチャを
持ってきたタイミングで遊び始めるのではなく、
「オスワリ」などの指示に従ったら遊ぶなど、お食事のとき、散歩のためお家を出る時など、
さまざまなときに、はっしー様の指示にしたがったら、嬉しいことがあったという経験を
繰り返すことで、はっしー様に守られていることを感じさせてあげましょう。
「落ち着いたときによいことがある」ということを教えることも重要でしょう。
例えば、飼い主様のご帰宅後などにマルチーズちゃんに声をかけるタイミングを、
吠えたり、騒いだり、興奮しているときには構わないようにしていただき、
落ち着いて静かになったタイミングで声をかけるなどなさってはいかがでしょうか。

3. お家の中に安心できる場所を作る
縄張り意識を弱くするために、ケージなどの安心できる場所がお家の中にあるということが
望ましいといわれています。
マルチーズちゃんはケージを利用されているとのことですので、ケージを好きなところにして
あげるのが望ましいでしょう。
ケージに入ると楽しいことがある、ケージはのんびりできるというイメージ作りを根気強くしていただき、
少しずつケージを好きなところにしていただければと存じます。
お散歩やお食事の後などにケージの中でまどろむ
ようにしたりケージの中に入ったら、好きなオモチャを与えてあげたらいかがでしょうか。

4. 外の物音を気にしない環境を作る
マルチーズちゃんが、玄関や窓の外の様子がよく見渡せる場所でいつも過ごしているのであれば、
カーテンを引いたり、外を見渡せる場所に行かれないようにしたほうがよいでしょう。
玄関の様子を気にする様子がみられるようであれば、
玄関とリビングの間にパーテーションを置いて目隠しをするなど、外の様子や音が気にならない
環境を作ることも大切です。

5. お家の中をリラックスできて安心できる場所にする
ワンちゃんが外の音に吠えると、どうしてもご家族の気持ちとしては、外の音を嫌なものと感じて
しまいますが、この気持ちを敏感に察知したワンちゃんは、外の物音にたいして余計に警戒感を
強めてしまうことがあります。
外の物音がしても動じないで、できるだけリラックスして過ごしていただき、
安心させてあげることが同時に望ましいでしょう。

6.吠えそうなときに、吠える以外の行動をさせる
今は新聞受けの音がすることと吠えるという行動がワンちゃんの頭の中で
結びついているのだと思いますが、
吠えるという行動を他の行動に替えるため、ケージなどを利用する方法をご案内します。

ワンちゃんは一度吠え始めると、落ち着かせるということはたいへん難しいので
吠える前に、吠える以外の行動に誘導し、吠えない状況を作ります。
どなたかに協力していただき、新聞受けの音を立ててみます。
マルチーズちゃんが気にしているが、まだ吠えていないようなタイミングに、「ハウス」と
声をかけて、ケージやキャリーバッグなど、安心できる場所に入るように誘導します。
ケージに入ったら、お気に入りのご褒美やオモチャを与えていただき、
吠えないでいたことに対して「オリコウ」と褒めてあげます。
このように練習することで、「新聞受けの音を耳にする」→「ケージに入る」→「嬉しいことがあった」という
行動パターンを作っていきます。
ケージに入ることが難しいのであれば、大好きなクッションやタオルの上に座るようにしていただき、
吠えないでいたら、良いことがあると教えてあげましょう。
このほかにも、外の音に反応をしそうなときには、ボールを投げたり、窓をあけるなど、
吠える以外のことに気持ちをそらすことに効果がみられる場合もあります。
チャイムがなったときにも同様に指示をしていただきます。
また、はっしー様がゴミ袋を手にした状況では、一度、オスワリ、と落ち着いた声で指示をして、
吠えずに座ったら、褒めてあげましょう。
ゴミ袋を噛もうという仕草を見せたら、その瞬間に、「いけない」ということが、分かるように、
しっかりと叱りましょう。また、噛まないでいたら、褒めてあげましょう。
はっしー様がゴミ袋を手にしたとき、吠えたり、噛もうとした状況が
マルチーズちゃんにとって、遊んでもらっている雰囲気はありますでしょうか。
もし、そうようなことをお感じになられるようであれば、
ゴミ袋を噛もうとしても、騒がず、構っているという雰囲気を作らないことも重要でしょう。

また、お散歩などでエネルギーが十分に発散できていないと、
お家の中でリラックスできず、吠えることにつながることもあります。
暑い時期でたいへんでございますが、
朝晩の涼しい時間に、できるだけお散歩に連れだしていただくことも
大切でしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

時節柄、はっしー様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



頸椎ヘルニア

投稿者:ビスケ

投稿日:2013/06/15(Sat) 23:10

No.2127

もうすぐ4歳半になるオスのトイ・プードルについてです。
半年ほど前に抱上げるとキャンと鳴き、心配になり動物病院へ。
獣医師によると首からくるヘルニアを疑われました。
レントゲン・CT・MRIなどの説明も聞きましたが、お金をかけて調べてもわからないケースが多い旨の説明を受け、様子見となり、お薬を処方していただきました。

アリチア・サンバゾン・レベニン・トランサミンを1週間分です。
その後は調子も良くなり、普通の生活をしていましたがここ半月くらい前から、右前足がびっこを引くようになりました。(お気に入りのソファーの下から出てくると)
ネットで調べて【頸椎ヘルニア】では?と・・・。

@病院へ行き、レントゲン・MRI・CTを撮るべいでしょうか?
A手術をしないと治らないですか?
B散歩時間が現在朝、30分 夕方40分ほどですが首に負担がかかりますか?
C現在は首輪ですが、胴輪に変えた方がいいですか?

Re: 頸椎ヘルニア

- 獣医師 山田

2013/06/18(Tue) 12:31

No.2131

ビスケ 様

初夏の風に肌も汗ばむ頃でございますが、ビスケ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
もうすぐ4歳半になるビスケ様のトイ・プードルちゃんは、頸椎のヘルニアの可能性があり
投薬による治療をされ、調子が良かったけれども、ここ半月くらい前から右前肢の跛行が
みられるようになったのでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

前肢の跛行が認められた際、疑われる病気は複数ございます。
半年ほど前に、かかりつけの病院さんで頸椎の椎間板ヘルニアを疑って治療を行い、
改善が見られたとの事ですので、
今回も前回と同様に頸部の椎間板ヘルニアによる跛行の可能性もあります。
ただ、頸部の椎間板ヘルニア以外にも痛みや跛行の症状を呈する病気はいくつもありますので、
今回の跛行が前回と同じ原因で出ている症状なのか、新たに出た症状なのかなど含めて、
検査を行う必要がございます。
また、痛みや跛行を引き起こす原因により、治療内容も異なってきますので、
今回のトイ・プードルちゃんの跛行の原因を検査していく事はとても重要と考えられます。

ビスケ様はこれから病院に行ってレントゲン検査やCT検査、MRI検査を行うべきかどうか
悩んでいらっしゃるとの事ですね。
一般的に跛行が認められた際、いきなりレントゲン検査やCT検査、MRI検査は行いません。
問診と触診により身体検査を行い、前回と同じ症状なのか、異なる症状なのかを診察
していただく必要があります。
その診察により、整形疾患を疑うのか神経疾患を疑うのかで次の検査をどうしていくか
検討していきます。
整形疾患であればレントゲンを撮り、それでも詳細が分からない場合はCT検査まで行う
こともあるかもしれません。また、身体検査で神経疾患を疑った場合の次の検査はMR検査が
必要となることがございます。

トイ・プードルちゃんの症状が、痛みだけなのか、跛行は続いているのか、麻痺があるのかなど、
どのような状態なのかが分かりかねる為、すぐにCT検査やMRI検査が必要かどうかの判断が
できかねます。
原因によっては治療方法が異なりますので、検査を受けて原因をはっきりさせるのも一つの方法
でしょう。
ただ、CT検査やMRI検査は全身麻酔を必要としますので、体に負担がかりますし、
時間もかかってきます。
その点を踏まえて、今現時点でCT検査やMRI検査などの画像診断が必要かどうか判断されても
良いかと思います。
また、ビスケ様におかれましてはかかりつけの先生からお金をかけて調べてもわからない
ケースが多い旨の説明を受けたのですね。
先生がおっしゃる通り、CT検査やMRI検査はかなり高額な医療費がかかりますし、
CT検査やMRI検査を行ったから原因がすべてわかるかといえば、わからない事も
ございます。高額な金額を支払って何もわからなかったら意味が無いとお考えになるかとは
思いますが、現時点で異常があるのかないのかを検査しておくのも一つの方法です。
そのあたりは、トイ・プードルちゃんの症状や内科治療に対する反応などを見て、
CT検査やMRI検査が必要か再度かかりつけの先生とご相談していただけたらと存じます。

今回、ビスケ様はトイ・プードルちゃんの様子が頸部の椎間板ヘルニアの様で心配されている
との事ですね。
ご存じの通り、椎間板ヘルニアは椎間板に変性が生じ、その内容物が突出することにより
脊髄を圧迫・障害し、さまざまな神経症状をひきおこす病気です。
その発生の部位により頸部椎間板ヘルニアや胸腰部椎間板ヘルニアなどと呼ばれます。
症状はソファーや階段の登り降りを嫌がる、抱き上げると「キャン」と鳴き痛がる、
動くことを嫌がる、背中を丸めてじっとしている、前後肢のふらつき、麻痺や運動失調などの
症状がみられます。
重症になると、完全な四肢の麻痺が見られたり、排尿・排便が困難になることもあります。

もし、トイ・プードルちゃんが頸部の椎間板ヘルニアだった場合、手術をしないと治らないかどうか
という事でございますが、疼痛は薬を使用することで改善しますが、突出した椎間板は
内科治療では消えませんので、完治となると手術が必要かもしれません。
ただ、症状が重度でない場合には内科治療と安静にしていただく事で、症状の改善は
認められます。外科手術は脊髄神経の近くを触りますので、当然リスクもありますので、
激しい疼痛や麻痺の有無が、外科治療か内科治療かを選択する判断点となるかと存じます。
内科治療では、痛み止めやビタミン剤(神経賦活剤)などを用いることが一般的ですが、
併せてケージレスト(安静療法)も行います。
ケージレストとは、ワンちゃんの運動を制限して安静を管理する方法の一つです。
安静を要する場合に狭いケージの中に入れ、かつ動かない状態を保ちます。
運動制限を行うことで、痛みが出ている部位を休ませてあげることも内科治療では重要
となってきます。
現在のトイ・プードルちゃんの散歩時間は朝30分、夕方40分との事ですが、
頸部痛や跛行の症状が強いときは無理して散歩はされない方がよろしいでしょう。
また、どうしてもお外でないと排泄ができないようであれば、トイレだけを済ませて
あげるようにしてみましょう。
さらに、首輪よりも胴輪の方が首にかかる負担が軽減されますので、そのあたりも
改善していただいた方がよろしいでしょう。

症状が落ち着いてきたら、適正体重を維持したり、筋肉を落とさないために、ある程度の
運動は必要です。
状態に合わせて少しずつ負担がかからない程度の運動を始めた方がよいでしょう。
一般的には短時間のお散歩などを回数を分けて(1日3回くらい)行うことが勧められますが、
どのような運動をどの程度の時間行うのがよいのかについては、
経過をみながらかかりつけの先生によくご相談いただくとよいでしょう。

また、ご家庭の中ではソファーや階段や段差の登り降りをさせないようにすること、
フローリングなどの滑りやすい床材は避けること、などにご注意いただけたらと存じます。
(椎間板ヘルニアの詳細はどうぶつ相談室の記事を参考にしていただけたらと存じます
http://www.anicom-page.com/labo/2009/04/post-96.html

最後になりましたが、冒頭でもお話しさせていただきましたが、跛行や疼痛を示す病気は
複数あります。例えば、関節疾患でも跛行や疼痛を認められますし、脊髄空洞症という
脊髄疾患でも疼痛や跛行を認めます。
この脊髄空洞症は、先天性、または後天性の原因により脊髄内に空洞が生じ、
空洞内に脳脊髄液と同様の液体が満たされ脊髄障害をおこす疾患です。
疼痛が認められる場合は、跛行や肢の拳上、体に触れられるのを嫌がったり、
振動などに過敏に反応するなどの症状を認めることがあります。
また、環軸不安定症といって、第一頸椎(環椎)と第二頸椎(軸椎)の関節が不安定に
なることにより、脊髄が傷害を受けて頸部の痛みや四肢の麻痺などがおこります。
先天性の環軸亜脱臼の多くは、小型犬でみられますが、外傷などによる場合には、
中型犬や大型犬でもみられます。
これらの疾患を鑑別して行くためには、身体検査やレントゲン検査だけでなく、
やはりCT検査やMR検査が必要となることが多いです。
その検査が現時点で必要かどうかにつきましてはトイ・プードルちゃんの今の状態によるかと
思いますので、跛行が続いていたり、疼痛があるようでしたら、かかりつけの先生に再度診察
していただきますようお願いいたします。

ビスケ様におかれましては、時節柄、何とぞ、お体をご自愛いただき、トイ・プードルちゃんを
支えてあげてください。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



竹串を食べる

投稿者:ライム

投稿日:2013/06/14(Fri) 09:35

No.2126

こんにちは。ミニチュアダックス・メス9歳です。
先日実家へ帰省中に目を離したすきに、焼き鳥を串ごと食べてしまいました。食べた串の長さは3分の1程度。
その後便で出るかと様子をみましたが出てきませんでした。

食べてしまった夜には1度黄色の液体を吐き、その翌日も餌と
盗み食いした筑前煮(ごぼう・こんにゃく・しいたけ)を吐きました。この時少し血が混じっていました。

元気も食欲もあったのですが心配になり3日後に病院へ。
エコー・レントゲン・血液検査をしました。
竹串は写真に写らないそうですが
・胃も腸も動きはいいし、腫れてるところも見当たらない
・血液検査でも炎症反応などすべて正常
という結果でした。

嘔吐は色々な物を食べ過ぎて胃が荒れてる為だと、注射と薬を頂きその後嘔吐はありません。
食欲も元気も変わらずです。
毎回竹串が便に入っていないかチェックするのですが、5日たってもでてきません。。
もしかすると小さくて、きずけなかったのかもしれませんが。。
この場合様子を見たほうが良いのでしょうか?
胃や腸に刺さったらと思うと心配でなりません。。。
アドバイス宜しくお願い致します。

Re: 竹串を食べる

- 獣医師 山田

2013/06/17(Mon) 13:26

No.2129

ライム 様

そろそろ海や山が恋しい季節でございますが、ライム様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
9歳のミニチュアダックスちゃんが目を離した隙に焼き鳥を串ごと食べてしまったのですね。
食べた串の長さは3分の1程度で、便から出るかと思って待っているが、未だ出て来ない状態で、
胃や腸に刺さるのではないかとご心配との事でございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

竹串、画びょう、ピン、くぎ、針などの先端が鋭利な物をワンちゃんが飲み込んでしまった場合、
ワンちゃんの体の大きさと異物の大きさによっては無症状で経過し、便とともに排出されることも
ありますが、異物が口腔内や消化管粘膜を傷つけたり、穿孔したりする危険性があります。
一般的な症状としては食欲不振、腹痛、嘔吐、発熱などが見られます。

ワンちゃんが異物を飲み込んでしまった場合の対応は、
その異物の種類やワンちゃんの様子、症状により内視鏡、外科手術、経過観察など異なります。
異物がボールなどの場合には吐かせる催吐処置を行うことがありますが、竹串などの先端が
鋭利なものに関しては、吐かせることで胃や食道に刺さったり、傷をつけてしまう危険性が
あるために一般的には行いません。
竹串を長いまま丸飲みした場合や針を飲み込んでしまった場合、異物が胃中にあり、
粘膜に刺さっていない場合は内視鏡が適応となります。
先端が尖っている部分が胃壁や腸壁を貫通してしまい緊急を要する場合や、内視鏡でうまく異物を
摘出できなかった場合には外科手術が適応となります。
異物を飲んだかどうか不確定な場合で嘔吐や下痢などの胃腸症状が無い場合や、異物が胃壁や
腸壁に刺さる可能性が低く、なおかつ、飲み込んだものが便から出てきそうな大きさや経の場合などは、
ワンちゃんの状態により経過観察となることがあります。

今回、ライム様のミニチュアダックスちゃんは竹串を飲み込んだ後にかかりつけの動物病院さんで
診察していただき、レントゲン検査、エコー検査、血液検査で異常がないことや、飲み込んだ竹串の
長さなどから、内視鏡や外科手術ではなく、便と一緒に排泄される可能性があるので経過観察と
なったということでよろしいでしょうか。

ライム様におかれましては、ミニチュアダックスちゃんの便に竹串が確認できないとのことで、
さぞご心配との事と存じます。
竹串を砕いて飲み込んでいた場合や飲み込んだ竹串が小さかった場合は、食べ物と混ざって
消化管を通過し、最終的には便とともに排泄されるかとは思います。
竹串の大きさによっては、粉々となっていて便に混ざっていてもわからないこともあるでしょうし、
飲み込んで時間がたってから便と一緒に排泄されることもあります。

ただ、竹串がまだ胃や腸の中に残っていると、胃や腸の粘膜に傷がつき、場合によっては穿孔して
胃や腸に穴が開いてしまう可能性があります。
穿孔しなかったとしても、竹串の先端がいつまでも胃の粘膜を傷つけてしまい、間欠的な嘔吐などの
症状が出る可能性もあります。
現在、ライム様のミニチュアダックスちゃんは嘔吐もなく食欲や元気もあるとの事でございますし、
しっかりと動物病院さんで検査を行っていただいておりますので、便に排泄するのをもう少し
お待ちいただいてもいいかとは思いますが、
万が一、これから嘔吐や下痢、何かいつもと様子が異なるようなことがありましたら、
再度かかりつけの病院さんで検査を行っていただけたらと存じます。

なお、誤飲してしまった異物が便とともに排泄されるのを待つ場合、
繊維質の多く含まれた療法食などを利用して便の量を増量することで
誤飲した異物が腸管を傷つけるのを防ぐことができる場合がありますので、
かかりつけの先生にご相談されてみてはいかがでしょうか。
また、便の中の異物を探す場合、水などで十分ふやかしてザルなどで濾して調べると、
小さな異物でも見落とす可能性が少なくなります。

また、かかりつけの先生からもお聞きかとは思いますが、竹串などの金属ではない異物は
単純レントゲン撮影ではうつりません。
そのような場合、造影剤を利用したレントゲン撮影を行う事もあります。
バリウムなどの造影剤を飲ませて経時的にレントゲンを撮り異物の位置を確認する方法です。
異物の大きさや種類によってはこの造影検査でも確認が難しいこともありますので、
エコー検査や血液検査とワンちゃんの症状を総合的に判断する必要があります。
今後のミニチュアダックスちゃんの様子をよく観察いただき、
穿孔などがご心配であれば再度かかりつけの先生にもご相談していただけたらと存じます。
異物は大変危険でございますので、今後も注意していただきますようお願いいたします。

(なお、ワンちゃんの誤飲については、どうぶつ相談室の以下の記事でもご案内しておりますので、
参考にしていただけたら幸いです。)
異物誤飲に注意 その1 http://www.anicom-page.com/labo/2009/11/post-288.html
異物誤飲に注意 その2 http://www.anicom-page.com/labo/2009/11/post-289.html
異物を誤飲したときの対処について http://www.anicom-page.com/labo/2012/04/post-430.html

アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談サービス
を承っております。
状況をお伺いした上でより具体的なご案内ができると思いますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



トイプードルの小食について

投稿者:みみこ

投稿日:2013/06/06(Thu) 18:34

No.2111

初めまして。トイプードル(生後4カ月、♂、現在の体重は約2kg)が小食で困っています。1日3回毎回10〜15gほどしか食べません。うまくすると20gくらい食べる時もありますが、たいがいはそんな様子です。フードはドライフードです。毎回器に入れても寄って来ず食べようとしません。器をいろいろ変えてみたりしますが同じです。私の手からや、そばに寄せてきて近くに置くと食べたりはしますが、それもようやく・・といった感じです。元気はあって、家の中で元気に遊んでいますし、散歩もします。たまに口をくちゃくちゃしてる事があるくらいで、特に体調としては気になる事はありません。元気だからいいのではと思いつつ、あまりに摂取量が少ないので成長に影響が出ないかと心配になります。フードは、何かを混ぜたりふやかしたりはしていません。病院を受診してみた方がいいのか悩んでいます。また、何か食に興味を持ってくれるテクニックなどあれば教えてください。

Re: トイプードルの小食について

- ペット栄養管理士 三留

2013/06/07(Fri) 14:57

No.2116

みみこ 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
4ヶ月のトイプードルちゃんの食が細いことをご心配されているとのことでございますね。
早速、お問合せにつきましてご案内をさせて頂きますが、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承下さいませ。

みみこ様のワンちゃんは現在、子犬用のお食事を与えていらっしゃるということで
よろしいでしょうか。
子犬用のお食事は成長と健康維持のために栄養価やカロリーがたっぷりと含まれています。
食事量が少ないと心配になってしまいますが、子犬用のお食事は栄養価もカロリーも高いので、
まずはご安心くださいませ。
ドッグフードの裏袋にはお食事量の目安が印刷してありますが、
この記載の量はあくまでも目安でございます。
それぞれのお子様の生活や運動量、消化能力など、さまざまな要因で
個々のワンちゃんによって必要な分量は変わってきます。
トイプードルちゃんやチワワちゃんなど、小型のワンちゃんの中には食が細い子が
比較的よくみられますが、食が細くても元気いっぱいな子もいますし、たくさん食べる子もいます。
極端に痩せていたり、虚弱体質で元気がないというのでなければ、
食事量が少なくても問題ない場合がほとんどです。
健康な状態であれば、食事量が少ないとウンチが堅く、多いと軟らかくなる傾向がみられますが、
みみこ様のトイプードルちゃんは良いウンチが出ていますでしょうか。
ウンチの状態をみながら、みみこ様のワンちゃんにとっての適量を把握していただければと存じます。

また、トイプードルちゃんは時々お口をクチャクチャさせているということですね。
ワンちゃんがお口をクチャクチャしている場合、お口周りの毛が口に入っていて、
お口周りが気になる時や、歯の生え変わりでお口の中が気になるとき、吐き気などがあり気持ち悪い時
などにそのような行動をとる事があります。
もし、お口周りの毛が口に入るようであれば、少し短くカットしてみてもいいかもしれません。
元気よくお散歩にもいらっしゃり、健康状態はよろしいご様子ですね。
今後、お口をクチャクチャされるのが頻繁になったり、元気がないなど、いつもと違うご様子が
みられるようでしたら、動物病院さんで診ていただくとご安心でしょう。
また、小犬ちゃんのうちは、まだ消化吸収する消化器の能力がまだ十分成長していないことも
ありますので、食事と食事の間が長く、かつ摂取量が少ないと、血糖値が下がってしまうことも
ございます。夕食の摂取量がいつもより少なく、朝食までの時間が長い場合などには、
寝る前のほんの少し与えていただくなどなさるとよろしいでしょう。

それでは、できるだけ美味しく食べられる環境作りのポイントを
以下、ご案内させていただきます。ご参考にしていただければ幸いでございます。

◇対応方法のポイント
1. いつでも食べられると思わせない
食事を出したままにしておくと、いつでも食べられると思い、食事は後回しにして、目の前にある
別の興味のあることに夢中になってしまうことがあります。
また、出したままにしておくことで、ドッグフードが空気に触れ、食感や風味、栄養価等が落ちることが
懸念されます。ドッグフードは出してから15分〜30分くらいで片付けてしまい、
「ママが出してくれたときに、食べないと、困る」と思わせましょう。食べ方が少なくて心配なときは、
1〜2時間したら、再度、食事の時間にしてもよいでしょう。
食事のスタートはいつでも、「オスワリ」「マテ」「ヨシ」という合図から始め、「ママのお蔭で食べられること」を
教えてあげましょう。
さらに、「マテ」から「ヨシ」にいたる時間を、トイプードルちゃんのお口からよだれが出るくらいじらすと、
ワンちゃんの体の食事を受け入れる態勢を万全にさせることができるといわれております。

2.食べることが楽しいと思わせる
ついつい食べて欲しいので、食べていないときに声をかけてしまうと、「食べないでいると、構ってくれる」と
思わせてしまうことがありますが、食べることが嬉しくなるように、少しでも食べたら、「美味しいね」などと
声をかけてあげましょう。
最初から食器の中にたくさん入れてしまうのではなく、少しずつ入れていただき、
食べたら「お利口」と笑顔でもう一つかみ入れていただくのもよろしいでしょう。
また、食事をさせることが飼い主様にとって心配な時間になってしまうと、食事の時間に重い雰囲気が
漂ってしまうことがあります。
食事は楽しい時間であると思わせるためにも、明るい雰囲気を作ってあげましょう。

3.運動量を増やす
トイプードルちゃんにとって、お食事の時間を「お腹が空いているから、おいしい」という時間
にするためお食事の前に長めのお散歩をしていただいたり、お家の中でボール遊びをしていただく
などして、なるべく運動をさせてあげましょう。
なお、食前や食後の運動によって嘔吐をしてしまうことがあります。
少なくとも食前・食後30分の激しい運動は控えましょう。

4.フードをオヤツ代わりにする
フードを少し取り分けてお持ちいただき、お利口なときご褒美の代わりに与えていただくと
楽しい雰囲気に思わず食べるかもしれません。

さて、ドライフードは保存性と栄養バランスにすぐれていますが、どちらかというと
嗜好性が劣りますので、次に嗜好性をあげる方法をご案内させていただきます。

◇嗜好性を増す方法
ワンちゃんは人よりはるかに嗅覚がすぐれていますが、ドライフードは温めることで、
食事の香りを漂わせることができて食欲が増すことがあるようです。
ドライフードをドライヤーの温風で温めてみたり、お湯などをかけてお食事の匂いを立たせてみては
いかがでしょうか。
ただし、熱湯はドライフードの栄養を損なう恐れが有りますのでご注意ください。
また、煮干やカツオなどのだし汁などをフードにかけてみたり、お肉の茹で汁を
かけてもよいでしょう。
また、総合栄養食のウェットタイプのフードなどをドライフードによく混ぜ合わせいただくのも
一つの方法です。

トイプードルちゃんのお健やかな成長と
ご家族の皆様が笑顔いっぱいにお過しになられますことを
心からお祈り申しあげております。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っております。お気がかりなことがお有りの際には、ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: トイプードルの小食について

- みみこ

2013/06/13(Thu) 15:26

No.2124

アドバイスをいただきましてありがとうございました。おかげさまで、今のところはたいへん元気に過ごしております。食べる量は相変わらずむらがありますが、アドバイスを頂いたことで、食べない時は片づけてしまっていいんだという事がわかり、よかったと思っております。また何かありましたら宜しくお願い致します。



Re: トイプードルの小食について

- ペット栄養管理士 三留

2013/06/14(Fri) 09:19

No.2125

みみこ 様

この度はご丁寧にご返信いただきまして、誠にありがとうございます。
トイプードルちゃんはお元気でお過ごしのこと、何よりでございます。
トイプードルちゃんのお健やかなご成長を心からお祈りいたしております。
いつでも、お困りのことがありましたらお気軽にお声掛けください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



外が怖い

投稿者:ももっこ

投稿日:2013/06/03(Mon) 18:53

No.2104

もともとノラちゃんの子で、生後2か月頃ボランティアの方に保護された女の子(ミックス)のことでご相談があります。

子犬の頃、外に慣れるまで抱っこして近所を回ったりしていましたが、3歳になった今でも散歩に行けません。
特に、日中は外に出すとゆるいウンチをしてしまい、とても怖がり一目散に家に帰ろうとします。散歩どころじゃありません。(抱っこしてる時にウンチを漏らしてしまう時もあります)

そのような状態なので、朝は散歩へ行けず夜中の寝静まった時間に抱っこして外へ連れていってます。
だいぶ歩くようになってくれましたが(それでも10分弱の散歩)、車が来ると漏らしてしまうことがあります。

音に敏感でとても怖がりです。家の中でも、廊下に出ることもできません。
休みの日に公園に連れて行くこともありますが、ビクビクしながら歩いています。
色々調べて試みましたが、全くダメです。
ただ、自然の多い田舎へ行くと日中でも散歩へ行くので外を怖がってないようです。

臆病を直すことは難しいと思いますが、せめて家の中を歩き回ったり散歩へ行ったりできるようにしたいのですが何かいい方法はないでしょうか?
撫でられることがあまり好きではないので、撫でて褒めるということもできません。おもちゃやおやつで興味を引くこともダメでした。手を叩いて呼んでも来ません。
散歩以外は、言うことをよく聞きます。
体重20キロ超えの子なので、運動量が少なく心配です。

よろしくお願い致します。

Re: 外が怖い

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/06/05(Wed) 12:20

No.2108

ももっこ 様

新緑の美しい頃でございますが、ももっこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
ももっこ様のワンちゃんは、音に敏感で、お散歩に出てもびくびくして、
ウンチを漏らしてしまうことがあるとのことでございますね。
早速、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことをご了承くださいませ。

ももっこ様のワンちゃんは素敵なご家族に出会われ、本当によかったですね。
ももっこ様の手に抱かれるまでは、小さな体で、恐怖の中、がんばってきたのですね。
今も、その頃の癖や記憶が残っていて、常に不安で、常に緊張をしている状況かもしれません。
道のりは長くとも、必ず、ももっこ様に甘えながら、お家の中でのんびりと過ごし、
お散歩でエネルギー発散ができる日がくると思います。
その日のため、恐怖心をやわらげるポイントを以下、ご案内させていただきます。
参考にしていただければ幸いでございます。

1.お家の中でのことについて
(1)何もしないことが、かえって良い場合もある
ワンちゃんにとって、見られたり、触られたり、声をかけられることがしんどいこともあります。
ワンちゃんに、周囲の様子をみる余裕を与えて、ここは自分にとって安全な場所だと感じさせて
あげるためには、何もしないこと、つまり、話しかけず、構わず、触らないでいてあげることが
有効な場合もあります。

何とか慣らせようと、話しかけたり、触ろうとしてしまうことがありますが、このようなときも、視線を向けず、
声もかけず、撫でることもせず、ごく自然に、穏やかにその場にいるだけの
状況をお作りいただき、そしていつもと同じ生活のリズムを繰り返すことで、
安心を与えることがございます。
ワンちゃんは、その場の雰囲気を把握する力の長けたどうぶつですので、ご家族同士が、和やかに
談笑したり、楽しそうにすることで、なるべくリラックスした穏やかな雰囲気を作ってあげるとよいでしょう。
気長にワンちゃんのご様子に変化がみられるのを見守ってあげてください。

(2) お家に中に、安全で安心できる場所を作ってあげる
もともと、穴倉のようなところで暮らしていたと考えられるワンちゃんですので、
狭くて、自分から周囲は見渡せるけど、周囲から自分の姿は見えないという所に安心を覚えます。
クレートやバリケンなどが適していますが、これ以外でも、サークル、ケージ、お気に入りのベッドや
ダンボールなどでもよろしいでしょう。
また、中に大好きなお気に入りのクッションやタオルなどを入れてあげるとくつろげるでしょう。
ワンちゃんは、自分のお気に入りの安心できる場所ができてくると、少しずつ自分で周囲を探索
しようとするような仕草を見せることがあります。そのようにしながら、生活スペースを広げて
いくことを待ってあげましょう。
ワンちゃんは、褒めてあげることで自信がつきますので、そのような素振りを見せるようになり、
行ったことのない場所に初めて足を向けたら、うんと褒めてあげましょう。

(3)誰の指示に従ったらいいのかを理解させる
ももっこ様やご家族様が率いる群れを安心できる場所だということを教えてあげるため、
誰の指示に従ったらいいのかをしっかりと分かるようにしてあげましょう。
落ち着いた、穏やかな声で、しっかりと指示をして、従ったら褒めてあげるとよろしいでしょう。
お食事をするとき、ケージから出してあげるとき、「おすわり」と指示をだし、落ち着いた状態にして
許可を与えることで、ももっこ様に守ってもらっているということを、しっかりと感じさせてあげましょう。
そのための第一歩として、アイコンタクトはたいへん重要でしょう。
ワンちゃんの名前を呼んで、チラリとワンちゃんがももっこ様に視線を配ったら、オリコウね、と褒めることを
繰り返していただき、「ももっこ様の働きかけに、ワンちゃんが反応したら、うれしかった」と
ワンちゃんに感じさせてあげましょう。

(4)人の手を怖いと思わせない
ももっこ様のワンちゃんは、あまり触られるのが好きではないとのことですね。
ももっこ様の元に迎えられるまでに、人の手を怖いと思った経験があるのかもしれません。
何かの折に、ゆっくりと、やさしく撫でられる心地良さを知るようになり、そのうち、撫でられることが
大好きになるのかもしれません。じっくりと待ってあげましょう。
お世話のときなど、急に頭の上から手を振り下ろしたり、後ろから急に触らないように
注意なさっていただければと存じます。
また、体の先端は、ワンちゃんの急所ですので、触られることを嫌がることが多いようです。
手足の先や鼻先などは触らないほうがよろしいでしょう。
お世話のときも、声をかけたり、ももっこ様の手の匂いをかがせてからなさってください。
触れるときには、優しく、そっと首もとなど比較的触られることを好む場所を撫でてあげてください。
人の手を好ましいものだと思わせるためには、お食事のとき、フードをももっこ様の手から
食器の中にパラパラといれてあげたり、手から与えていただいてもよろしいでしょう。
時間をかけて、少しずつ、体に触られることになれてきたら、緊張をしがちなワンちゃんのようですので、
体の緊張を解くため、尻尾の根元、耳の根元などを優しくマッサージして揉みほぐしてあげると
効果があることも多いようです。

2.お散歩について
(1)ワンちゃんの顔色を見すぎない(なだめない)
散歩は群れの移動という側面がありますが、ももっこ様が群れの統率者であることを示しましょう。
ウンチが緩くなってしまいたいへんでございますが、不安そうなワンちゃんの表情をみたとき、なだめたり、
不安そうな表情でワンちゃんを見ないようにしましょう。
ももっこ様は堂々と、しっかりと指示をしていただき、胸をはって統率者らしく歩くことで、
ワンちゃんに、「怖いけど、ママがいるからだいじょうぶかな」と思わせてあげましょう。

(2)家を出るときには、「オスワリ」で、落ち着かせてから
緊張をしていたり、不安な状態でお散歩に出るのではなく、お家の門を出るとき、「オスワリ」と
穏やかな声で指示をしていただき、ワンちゃん自身も落ち着いて、穏やかな表情になってから
お家を出るようにしましょう。
ワンちゃんのお気に入りのオモチャやボールなどをちらちらと見せてもよろしいでしょう。
このようにしながら、お家の前を一歩でも歩けたら、オリコウと褒めていただき、自信をつけてあげましょう。
1分でも2分でもいいので、「歩けたよ」、「褒めてもらえて、うれしかった」という経験をさせてあげましょう。

ももっこ様におかれましては、夜、静かになってから、外に出ていらっしゃるとのことで
たいへんでございますね。
そのようなときも、もしお宅の近くに、車が通らない静かな公園などがあったら、そっと、下ろしてあげ、
気持ちのよい芝生などを歩かせてあげましょう。
少しでも歩いたら、褒めていただき、楽しかったという経験をさせてあげましょう。
「よーいどん」と、駆けっこに誘ってあげてもよろしいでしょう。
外で過ごすことが楽しい!という経験を少しずつさせていただき、得意な気持ちにさせてあげましょう。
「どうようにしたらいいか分からない」という不安な気持ちにさせないため、オスワリ、マテ、ヨシ・・・と
的確な指示をしていただき、ももっこ様についていけば安心だと感じさせてあげてください。

(3)家に入るときも、ももっこ様が先
怖くて一目散に走って帰るときも、家に入るときは、統率者であるももっこ様が先に入るように
しましょう。

3.怖いものに慣らすポイント
ももっこ様からうかがったお話から推測させていただきますと、ワンちゃんは、車が怖くて、
外を歩くことが怖くて仕方がないのでしょうか。
ワンちゃんに、怖いものを慣らしていくポイントは、「少しずつ、怖いものとワンちゃんの好きなことを
結びつけていくこと」でございます。
ただ、あまりに恐怖が強いと、好きなものもまったく効果が現れないのですが、ワンちゃんが、「怖い!」
という変化を見せない程度の状況から慣らしていくとよろしいでしょう。
止まっていても、走っていても、車そのものが怖いのであれば、例えばご自宅の駐車場から離れた
所で、ワンちゃんにとっては、車が停まっていることはわかっていても、まだ怖いという気持ちを
抱かないくらいの距離で、落ち着いた、穏やかな表情で、「オスワリ」と指示をします。
指示に従って、オスワリが出来たら、褒めてあげましょう。
この練習を、日数をかけて繰り返していただき、だんだん車の近くで練習をしてあげます。
少しずつ近くでもできるようになると、自信がついてくると思います。
走っている車が怖いのであれば、ワンちゃんが「怖い」という反応を表さない程度、車道からかなり
離れた所で、オスワリをさせてあげ、落ち着かせていただいてもよろしいでしょう。
落ち着いたら褒めてあげ、特別なご褒美を与えていただいてはいかがでしょうか。

ワンちゃんは、ずい分慣れてきて、10分ほど歩けるようになったとのこと、
ももっこ様におかれましては、本当のよく頑張られましたね。
車道とワンちゃんの間にももっこ様が歩いていただき、ワンちゃんが守られているという雰囲気を作り、
楽しそうな雰囲気を作っていただき、向こうから車が来るな、とお思いになられたら、
ワンちゃんにオスワリと指示していただき、穏やかな、毅然とした表情で、見守ってあげましょう。
ももっこ様がちょうどワンちゃんの目の前でかがんだり、立ったりなさることで、ももっこ様が車の存在を
強く感じないですむようになさってもよろしいでしょう。
オスワリをして、落ち着いて、通り過ぎたら、褒めてあげていただければと存じます。
また、好きなボールなどがあれば、そのボールを見せながら安心させてあげてもよろしいでしょう。

お家の中で、ガタリと音がしたときも、ワンちゃんは、身を堅くするご様子ですね。
そのようなときも、できれば、ワンちゃんが変化を見せる前に、オスワリをさせていただき褒めてあげると
よろしいでしょう。何かワンちゃんの好きなことを見せたり、してあげてもよろしいでしょう。

ワンちゃんが身を堅くするなどの変化が見えても、ももっこ様が不安に感じたり、なだめるような視線を
ワンちゃんに向けないことは、「目の前のことが、たいしたことでない」というように感じさせるためにも
大切ですので、平然とした表情を見せてあげていただければと存じます。
身を堅くしたときには、一度「オスワリ」と指示をしていただいてもよろしいですし、
優しく肩のあたりをさっと触れて、気持ちを他のことにそらしてあげてもよろしいでしょう。

小さな体で精一杯頑張ってきた経験をもつワンちゃんですので、可哀想なお気持ちになってしまうことが
おありになるかもしれせんが、可哀想、という周囲のお気持ちが、今を生きるワンちゃんにとって、
時にマイナスに働くことがございます。
今は素敵なご家族に守られているのですから、「あなたは、最高に幸せよ」と声をかけてあげましょう。
ももっこ様とワンちゃんが笑顔で、お元気にお過ごしになられますよういつも応援をいたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



Re: 外が怖い

- ももっこ

2013/06/07(Fri) 18:52

No.2117

ありがとうございます。
確かに、怖がってないかな…大丈夫かな…と思い、ついついなだめてしまっていました。顔色を見すぎないように気を付けて散歩しようと思います。
家の中でのことも、色々と参考にさせて頂きます。
本当に色々とありがとうございました。



Re: 外が怖い

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/06/10(Mon) 15:44

No.2120

ももっこ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきましてありがとうございます。
ワンちゃんとの暮らしの中にはたいへんなことも多くございますが、
その何倍も、大きな喜びが待っているかと存じます。
根気強く頑張ってくださいませ。いつも応援いたしております。
お困りの際には、お気軽にいつでもお声掛けください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。