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朝動けない

投稿者:クー

投稿日:2013/07/14(Sun) 18:27

No.2185

 これまでも何回か丁寧なお返事をいただき、とても助かっています。今回も次のことでお伺いします。よろしくお願いします。
 16歳のミニチュアダックスフンドの女の子です。昨年に不整脈が分かり服薬をしています。おかげで変な咳も止まりました。ただ、今年の冬頃から朝の目覚めが悪くなり、目はあいているのに体が動かないようです。体に触ると歯をむき出しにして怒ります。
 不整脈の薬は、朝は8時頃、夜は7時飯頃に飲んでいます。最近は軽い認知症のようで、壁にぶつかって向きを変えたり、細いところに入ったり、違う場所で排泄をしたりといったことが出てきています。食事も食べたり食べなかったりです。トッピングがないと食べません。後ろ脚の力が弱っているようで、フローリングに座っていると、後ろにズルズルと滑っていきます。
 全体的に老化が進んできているので、体が弱っているのかとは思いますが、朝起きられない原因を教えて下さい。飼い主として、朝楽に起きられれるようにやれることがあれば教えて下さい。
 

Re: 朝動けない

- 獣医師 山田

2013/07/17(Wed) 12:00

No.2186

クー 様

この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
16歳のミニチュアダックスちゃんが今年の冬頃から朝の目覚めが悪くなり、
眼が開いているのに体が動かないご様子とのことですね。
クー様におかれましては、さぞかしご心配されていることとお察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

不整脈などの循環器疾患や低血圧がある場合、ワンちゃんは動きたがらない事
があります。また、関節疾患や脊椎・脊髄疾患などで体のどこかに痛みがある場合や
甲状腺機能の低下などでも同様の症状が認められることがあります。
クー様のミニチュアダックスちゃんは現在、不整脈の治療中との事ですね。
内服で咳が落ちついているようで、何よりでございます。
不整脈の治療の際に使用するお薬には様々な種類があり、中には血圧を下げる
お薬を使用することもあります。
お薬の用量によっては血圧が下がりすぎる事で体の動きが悪くなったり、
ぐったりしてしまう症状が出ることがあります。
不整脈のお薬は昨年から始めていただいているようですので、
ここにきてお薬の影響で低血圧になっている可能性は低いかと思いますが、
念のためにかかりつけの先生にミニチュアダックスちゃんの朝のご様子をお伝え頂き、
ご確認いただければと存じます。
また、不整脈の症状がお薬でうまくコントロールできていない場合にも
動きたがらないような症状が見られますので、心臓の状況も合わせてご確認して
いただけたらと存じます。

循環器の症状以外にも、腰痛、関節痛、脊椎・脊髄疾患や甲状腺機能の低下などでも
動きたがらない症状は認められます。
加齢に伴って発生する変形性関節症は関節軟骨の変化により、痛みなどの症状が
あらわれる進行性の関節疾患です。
変形性関節症を発症した関節周囲に、腫れや痛みなどの症状がおこり、
四肢の関節に発生した場合は、肢を痛がったり肢を引きずる仕草(跛行)、
歩く際の異常などがみられます。
加齢とともに筋肉量も減るので、痛みの出ている関節をうまく支えてあげることが
できず、寝起きなどは特にうまく動けず、症状によっては寝起きに起き上がれないと
いう事もあるかもしれません。
年齢とともにみられる変形性関節症を完治させる治療法は残念ながらありませんが、
消炎鎮痛剤の投与やレーザー療法などにより、痛みをコントロールしてあげることは
可能です。また、腰痛や脊椎・脊髄疾患などで体の痛みがある場合には、
変形性関節症と同様に動きたがらないことがあります。
完治が困難な疾患でも、痛みを取り除いてあげることで、どうぶつさんの
QOL(生活の質)を上げることが出来る場合もありますので、今一度かかりつけの
先生にミニチュアダックスちゃんのご様子をお伝え頂き、朝に起きられなくなる
ような原因の有無を確認していただけたらと思います。

万が一、関節の痛みや脊椎・脊髄疾患の痛みが原因だった場合には、
ご自宅では床材を滑りにくいものやクッション材が入っている床材にしていただき、
関節への負担を軽減していくことや、寝床をパウダービーズが入ったクッションや、
低反発のマットレスなどを利用することで、長時間同じ姿勢で寝ていても体や関節に
負担がかかりにくいものを選択いただくのも一つでしょう。

高齢化に伴いワンちゃんにも痴呆が認められるようになってきています。
痴呆のワンちゃんは加齢に伴って、一旦学習し、取得した行動や運動機能が低下
したり、視覚、聴覚、味覚、触覚などにも変化が見られたりするようになります。
その為、狭いところに入りたがったり、排泄場所を間違えたりします。
クー様のミニチュアダックスちゃんは、認知症のような症状が少し見受けられ、
壁にぶつかって向きを変えたり、細いところに入ったり、
違う場所で排泄をするような行動が見受けられるようなので、
おそらく高齢化に伴い痴呆が少し出てきているのでしょうね。

視力や聴力などの低下により、外界の情報が得られにくくなったワンちゃんは
不安を感じ、運動をすることを嫌がったり、恐がったり、やたらに甘えたがるなどの
行動の変化につながることもあります。
また、飼い主さんの顔や声が認識できなくなってくることもありますので、
頭、顔、首、背などを触ることで、確認させるようにしていただくと
よろしいでしょう。
触る順番を一定にしておくことで、ワンちゃんの恐怖感を軽減することができます。
また、突然触ったり抱いたりすると、反射的に噛みつくこともありますが、
これも視力、聴力の低下が影響しています。
もし、その際に攻撃性が見られる場合は、やはり何らかの痛みがある場合が
考えられますので、かかりつけの先生にミニチュアダックスちゃんのご様子を
確認していただきますようお願いいたします。

ミニチュアダックスちゃんは食欲にムラがあるとの事ですね。
口腔疾患がありお口が痛い時や脊椎・脊髄疾患(特に腰椎疾患)がある時などは、
食事の摂取に支障が出てくることがあります。
食べる動作をしていても胃内に食べ物が入っていかない事もあり、
徐々に痩せてしまう事があります。
その様な場合には、ワンちゃんが食べやすい位置に食器を調節していただく事で
食べやすくなることもあります。
また、食べやすいように、「食事の形状に工夫をしていただく」、「少し温めて匂いが
立つようにしていただく」などしていただくと食欲が出ることもあります。

ワンちゃんが高齢になっても、日常生活において飼い主さんとのスキンシップなどの
刺激を与えることで、病気の発症予防・進行を遅らせることができる可能性があると
いわれています。
ワンちゃんに適した環境を維持してあげることが他の病気の発症の予防となります。
これからの夏場は気温が高くなり、高齢のワンちゃんには厳しい気候となりますが、
快適な温度や湿度を保ち事故が起こらないような安全な環境を配慮して
いただけたらと思います。

毎日暑い日が続いておりますが、クー様におかれましては、
どうぞお体大切にお過ごし下さい。
ミニチュアダックスちゃんが元気に楽しくさらに長生きできますように、
応援いたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後とも、アニコムをよろしくお願い申し上げます。



毛玉吐きについて

投稿者:いもっく

投稿日:2013/07/11(Thu) 09:17

No.2181

こんにちは!猫のソマリ2歳と暮らしています。
夏が近づくにつれて、毛玉吐きが多くなり困っています。
最近は、週1ペースで早朝にゲコゲコという声で目が覚め、見
に行くと毛玉のゲロが落ちています。

毎日ブラッシングや、ペトロモルトという毛玉の排出をよくするペーストの物やロイヤルカナンの毛玉用のフードも食べさせていますが、毛玉ができるようです。

元気があり、便秘もせず、それなりに食欲もあるようですが、吐く回数が多いのではないかと心配になりご相談させていただきました。

Re: 毛玉吐きについて

- 獣医師 山田

2013/07/11(Thu) 17:28

No.2184

いもっく 様

夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりましたが、いもっく様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ソマリちゃんが毛玉を吐く回数が多くなり、ご心配とのことでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子などを拝見していませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

ネコちゃんは、毛づくろいをする習性があり、ザラザラとした舌で全身をなめて身体をきれいにしています。
その時に舌に引っかかった抜け毛を飲み込んでしまうことから、その毛を毛玉として
嘔吐したり、便の中に排泄したりします。
毛玉を吐くこと自体は病気ではありませんが、嘔吐するときに胃酸や胆汁などの刺激の強い液体が
食道や喉を通って逆流するため、毛玉を頻繁に吐くことで、食道炎などの二次的な障害を引き起こして
しまうことがあります。そのため、毛玉はなるべく吐かせないようにすることが大事です。
また、次のようなネコちゃんは吐きやすい傾向があります。
・きれい好きで毛づくろいが大好き・長毛種・ブラッシングが嫌い・皮膚病などで、脱毛が多い
・授乳期の母猫で子猫の世話でよくなめている・春、秋の換毛期といった季節的な要因

いもっく様のソマリちゃんは夏に近づくにつれて毛玉を吐くことが多くなっているのですね。
冬毛から夏毛への生え変わりと関連して、抜け毛が多くなっているのかもしれませんね。
またソマリちゃんは、ダブルコートといってオーバーコートとアンダーコートの2種類の
密な被毛を持っているため、短毛種に比べると毛玉を吐きやすい傾向があります。
毛玉を吐かないようにするための対処法は、「丁寧にブラッシングをすることで、
できるだけ飲み込む毛を減らしてあげること」、「高繊維の毛球除去効果が期待できるフードを
利用していただくこと」、そして、「毛球除去剤を利用していただき、飲み込んでしまった毛を
便と一緒に排泄するように促すこと」ですが、いもっく様は、その全てを行っていらっしゃるのですね。
それでも毛玉を吐く回数が多くなってきており、ご心配されている事と存じます。

ネコちゃんの毛は柔らかくて切れやすいので、ブラシをかけたときに切れてしまうことがありますので、
ブラッシングを工夫していただくのもよろしいでしょう。
いもっく様はブラッシングにはどのようなタイプのものを使用していますでしょうか。
ブラシを使う場合は力を入れすぎないようにご注意いただけたらと思います。
また、ブラシではなくクシをご利用いただくのも一つの方法です。
最初はクシをあまり寝かさずに、毛の根本まで入れずに柔らかく梳かします。
目の粗い方のクシを使い、スムーズに通るようになったら細かい目の方で行います。
毛は一気に梳かすのではなく、少しずつ分けて毛先から徐々にとかした方がネコちゃんは
嫌がらないでしょう。
次にクシを寝かして毛の根本まで入れてしっかり梳かしていくことで、抜け毛をとっていきましょう。
抜け毛をクシにからませたままにしておくと、抜ける必要のない毛まで一緒に取りすぎてしまいますので、
クシについた抜け毛はなるべくこまめに取るとよろしいでしょう。

毛球除去剤は数種類ございますが、ワセリンや流動パラフィンなどが主成分となっているものが多い
ようで、定期的に舐めさせることにより、毛球を溶かすのではなく胃に停滞しがちな毛玉を腸へ流しやすく
する効果があります。しかし、このワセリンや流動パラフィンは緩下剤といって便を柔らかくする作用も
ありますので、いもっく様のソマリちゃんの便の硬さをみながら投与量を加減していただけたらと思います。
また、毛球除去剤はその緩下効果から、長期にわたって連用することで、
脂溶性ビタミンなどの栄養分の吸収を妨げてしまう可能性も指摘されています。
毛球除去剤の使用だけではなく、ブラッシングなどで口に入る毛の量を減らすことを同時に行い、
使用頻度を調整していくことが大切です。

毛球除去剤以外で、便からの排泄を促すものにネコちゃんの毛玉用フードがあります。
この毛玉用フードは様々なメーカーさんから販売されていますが、
一般的にどのフードも繊維質を豊富に含んでおり、食物繊維が体内の毛の排泄を促す
ようになっています。
ブラッシングや毛球除去剤と合わせて使用することで、毛玉の嘔吐を軽減できます。

それでも吐いてしまうのであれば、剃毛といって、バリカンで根元から5mm〜10mm程度に短く毛を刈る
方法もございます。夏に向け、熱中症予防もかねて「サマーカット」や「ライオンカット」のようにすっきり
カットしてあげるのも一つの方法です。
ただ、バリカンはネコちゃんが非常に嫌う場合や、皮膚を巻き込んでしまい外傷ができてしまう可能性
もありますので、かならずかかりつけの動物病院さんにご相談いただき、トリミング専門の施設を
ご紹介いただいた方が良いでしょう。

いもっく様のソマリちゃんはブラッシング、毛球除去剤、ロイヤルカナンの毛玉用のフードを使用しても
毛玉の嘔吐の回数が増えてきているのですね。
今は週に一回の嘔吐との事ですが、毎日嘔吐するようでしたり、嘔吐後に元気や食欲が低下するような
ことがありましたら、毛玉の嘔吐により二次的な食道炎などを引き起こしてしまっている可能性が
あります。また長毛のネコちゃんは、ごくまれに巨大な毛玉が胃の内部で形成されることがあり、
その毛玉を吐くことも便に出すこともできない状況となってしまうこともあります。
元気がない、食欲が無い、便が出ない、1日以上吐く動作をするのに毛玉を吐ききれない等の症状が
ありましたら、すぐに動物病院で受診されることをお勧めします。
かかりつけの動物病院で診察をしてもらいましょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
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平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



気管虚脱

投稿者:ポンタ

投稿日:2013/07/04(Thu) 20:23

No.2171

 お世話になっております。
 ポメラニアン 4歳、 3.5キロ
今年の3月 気管虚脱と診断されました。
 朝方 10分位 ガーガーという音をたてた呼吸をしていたので、翌日病院に行きました。 週一回の注射と朝晩の飲み薬で 二日後には全く上記の症状は出なくなりましたが、
 治療は続けています。
 人間の喘息の治療と似てるかと思いますが、
 なにせ小さい身体に 注射を毎週 薬を永年飲まなくては
いけないかと思うと 副作用や肝臓等の負担が気になります。

 @気管虚脱の治療は、ずっと 治療をした方が良いのでしょうか?  症状が出た時のみ治療した方が良いのでしょうか?
 進行性の病気という事は分かっています。
 完治は難しいとも思います。

 医者によっても違うと思いますので、

 一般的なケースを教えて頂くと助かります。
 

それと A注射等だけで効果がでないワンちゃんもおりますでしょうか?  それでしたら家はまだ効果が出てるだけ
 良い方でしょうか?

 B薬の種類や注射の種類は 沢山ありますでしょうか?
  現病院では 一種類のみだそうです。 困ります。

 @AB と回答して頂けると大変助かります。



 

Re: 気管虚脱

- 獣医師 阿部

2013/07/09(Tue) 12:13

No.2177

ポンタ 様

空の青さが真夏の到来を告げておりますが、
ポンタ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ポンタ様のポメラニアンちゃんは、今年の3月に気管虚脱と診断を受け、
現在も内服の治療を続けていらっしゃるのですね。
小さいお身体ですので、毎週のお注射や内服、副作用や肝臓等の負担など
についてのポンタ様のご心配は、いかばかりかとお察しいたします。

お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子などを拝見して
いませんので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。
まずはワンちゃんの気管虚脱について、ご説明をさせていただきます。

ワンちゃんの気管虚脱は、気管が本来の強度を失って押しつぶされたように変形し、
呼吸に障害を起こす病気です。
小型犬に多い疾患で、中高齢のワンちゃんに多くみられますが、若齢のワンちゃん
でもみられます。気管虚脱の症状は急性に発症し、数ヶ月から数年にわたって
少しずつ進行していく病気と言われています。

はっきりとした原因は明らかになっていませんが、遺伝や肥満・老化などが
関係していると考えられています。
また、暑い時期の高温環境や興奮、ストレスなど、過呼吸を引き起こす状況も
発症の要因となるといわれております。
激しい運動や興奮、首輪による圧迫があった後などに咳や「ガーガー」という
アヒルの鳴き声のような喉鳴りが聞かれます。
重度の場合は、呼吸困難やチアノーゼ(舌の色が紫色になる)、失神などの
症状を起こすことがあります。

【@のご質問について】
気管虚脱は、薬の投与だけではつぶれた気管自体を元にもどすことはできない
ため、対症療法が主体となります。
また気管虚脱の症状によって、治療法は異なってまいります。
処方されるお薬につきましても、気管支拡張薬や鎮咳薬、その他様々な症状に応じて
抗生物質や抗炎症剤などの投与を行います。
気管虚脱を悪化させるような疾病(肺炎、気管支炎)についても、
治療が必要となります。

発咳や喉鳴りがきわめて一時的であった場合や、お薬によって症状が改善
傾向にある場合には徐々にお薬を減らすことで、継続した内服を必要としない
ワンちゃんもいます。
慢性的に気管虚脱の症状があり、内服で症状をコントロールしなければならない
ワンちゃんについては、継続した内服が必要となる場合もございます。

チアノーゼや重度の呼吸困難などの症状がある場合には酸素吸入などを行ないます。
しかし、前述のように、薬の投与だけではつぶれた気管自体を元にもどすことは
できないため、症状が重度の場合には、外科手術で気管の内腔を広げることも
あります。
ワンちゃんの症状によって、手術適期や手術方法は異なります。
また、麻酔のリスク、手術後の安静期間、ケア方法、費用につきましても、
かかりつけの動物病院の先生とご相談されますようお願いいたします。

【Aのご質問について】
薬の投与だけではつぶれた気管自体を元にもどすことはできないため、気管虚脱の
症状が進行し、咳や喉鳴りが慢性化し、呼吸困難をおこすまで悪化した場合は、
お注射や飲み薬の治療に対して良好な反応を示さないワンちゃんもいます。
また、お薬の種類によっては繰り返し投与することで耐性ができ、症状に対して
効果がでにくくなることもあります。このような場合には、外科治療として手術を行う
こともありますが、麻酔による呼吸抑制や循環抑制による危険性などを
考慮しなければなりません。

【Bについて】
気管虚脱によって咳が出ますと、慢性的な気管の炎症、気管粘膜の変化、咳の持続
といったサイクルとなります。このため、処方されるお薬につきましては、
気管拡張薬や鎮咳薬、抗炎症剤や抗菌薬など、様々な症状に応じて投与を行います。
また興奮状態にある場合は、呼吸が速くなり、気管虚脱の症状を悪化させることが
ありますので、状況に応じて鎮静剤を投与することもございます。

ポンタ様のポメラニアンちゃんですが、週一回の注射と朝晩の飲み薬で二日後には全く
上記の症状は出なくなったということでございますね。
ポンタ様のポメラニアンちゃんがどのようなお薬の処方をされていらっしゃるか、
わかりかねますが、現在処方されているお薬で症状が改善され、コントロール
できているものと思われます。
今後もポメラニアンちゃんの様子をみていただき、咳や喉鳴り、チアノーゼなどの
症状が見られましたらかかりつけの動物病院の先生と、治療方法やお薬について
ご相談をされますようお願いいたします。

また、気管虚脱の症状の悪化を防ぐために、日常生活を過ごす中で、
いくつか気をつけていただきたいことがございます。
■気管の周囲の脂肪で気管が圧迫されないよう、肥満を防ぐ。
■体温調節のためのパンティング(体温調節をするために口を開けて行う呼吸)を
なるべくさせないように夏場は風通しを良くし、エアコンや扇風機などで室温の管理を行う。
■過度な運動や興奮をさける。
■気管を刺激することを防ぐために、首輪の使用を避けて、胴輪(ハーネス)を使用する。

気管虚脱に罹患しているワンちゃんは、日常生活で症状を悪化させないように
気をつけることと、必要に応じてお薬を使いながら病気と
おつきあいをしていくことが重要となります。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ポンタ様とポメラニアンちゃんがお元気に過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



Re: 気管虚脱

- ポンタ

2013/07/09(Tue) 19:33

No.2179

 獣医師 阿部様

 親切なご回答有難うございます。 大変分かりやすく説明して頂きました。

 薬にて すぐに効果が出たので
 改善傾向にあり、今後は薬とうまく付き合っていこうという
 覚悟ができました。 薬にても咳等が止まらないワンちゃんの苦労は痛切だと思います。
  薬の副作用ばかりにとらわれず、生活環境を整えたいと
 思ってます。 エアコンも買い替え、空気清浄もはじめました。 
 気管虚脱でも長生きはできる?と信じてます。

 今後とも よろしくお願い致します。



Re: 気管虚脱

- 獣医師 阿部

2013/07/11(Thu) 13:46

No.2183

ポンタ 様

ご丁寧にご返信をいただきまして、ありがとうございます。
気管虚脱のワンちゃんの日々の生活では、お心遣いが大切ですし、
症状に応じた内服が必要でございます。
ポンタ様におかれましてもご心配に思われることも多いかと存じますが、
いつも応援いたしております。お気軽にお声掛けください。

気管虚脱の管理につきましては、気管虚脱の程度や肥満や合併疾患の有無なども関与
してきますが、日々の生活を過ごしていただき、症状を維持し、
病気と上手におつきあいをしていくことが大切です。
ポメラニアンちゃんの様子をみていただき、「咳」や「喉なり」の回数が増えるような傾向
がみられましたら、かかりつけの先生にご報告をしていただきますようお願いいたします。

ポンタ様は、さっそく生活環境を整えていらっしゃるのですね。
ポンタ様のポメラニアンちゃんは愛情に守られ、本当に幸せでございますね。
現在お薬で咳の症状が落ち着いているようで何よりです。
今後も症状が安定し、ポンタ様とポメラニアンちゃんが楽しく元気にお過ごしいただける事を、
心よりお祈り申し上げます。
こちらこそ今後とも、どうぞよろしくお願い致します。



困っています…

投稿者:チャイまま

投稿日:2013/07/08(Mon) 06:24

No.2174

はじめまして。おはようございます。
7歳の雌のミックス犬(ヨーキー×チワワ)を飼っています。

先月に寝室のリフォームをし、今まで10畳弱だった部屋を変形ですが2つの部屋に分けました。
寝るときは寝室に連れて行き、一緒の部屋で寝ておりましたので、リフォーム後もそのようにしていました。
何日かは特に変わった様子もなかったのですが、ここ何週間かは連れて行こうとすると怒り、部屋に連れて行くとずっと震えて呼吸も荒くなります。
短いときで20分、長いときで2時間弱このような状態が続き、そのうち静かにはなるのですが、毎日のことなので困っています。

思い当たることと言えば、間仕切りの壁に当たった時に音が響いて怖がっていたように思いますが、その後は壁に当たらないようにしています。

雷や大きい音、土砂降りの雨の音は苦手でよく震えているのですが、寝るときは今までそのようなことがなかったので、どのように対処したらよいのかわからず困っています。

アドバイスをいただけたら幸いです。
宜しくお願い致します。

Re: 困っています…

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/07/09(Tue) 14:15

No.2178

チャイまま 様

夏はまだ序章だというのに、厳しい暑さに体がびっくりしてしまいますね。
チャイまま様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございました。
早速、ご案内をさせて頂きたく存じますが、
一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。

チャイまま 様のお宅では先月リフォームをされ、
ワンちゃんを部屋につれていくと震えて呼吸が荒くなるとのことでございますね。
チャイまま 様には、お心当たりがおありで、ワンちゃんは、間仕切りの壁に当たった
時の音を怖がっていたとのことでございますね。
ワンちゃんは一度、怖い経験をすると、次に同じような環境が揃ったとき、
「また同じことがおきるのではないか」と不安を感じ、強い反応を示すことがあります。
また、人間にとっては、リフォームをした前後の状況を継続性をもって把握していますが、
環境の変化に敏感なワンちゃんにとっては、大きな変化に戸惑いを感じている
のかもしれません。

ワンちゃんには、どの子にも怖いもの、苦手なものがあり、恐怖のあまり震えることは
ごく普通に、よく見られます。
恐怖を感じることは、危険なものから身を守るためには大切なことですが、
あまりに恐怖が高じると、逃げ出そうとしたり、粗相をしたり、震えたり、呼吸が速く
なったり、家の中を走り回ったり激しく吠えたりします。
きっかけとなることは、外から聞こえる音であったり、風が木々を揺らす音であったり、
風にはためくカーテンであったり、地震だったり、雷であったします。
チャイまま様のワンちゃんが間仕切りに当たったときに耳にした音が、
ワンちゃんにとって怖いものの音と似ているということがあるのかもしれませんね。

【怖がっているときのワンちゃんへの対応について】
1.平然とした表情をワンちゃんに見せる
何らかの原因でワンちゃんがおびえて震えたとき、周囲の方が、「どうしたの」と不安げに
みつめたり、なだめたりすることは、震えるという行動を周囲の皆様の関心を得るための
有効な経験としてしまい、震える行動を強めてしまうことがございます。
また、震えるワンちゃんを、不安そうな表情で見たり、なだめたりすると、
目の前のことが、余計にたいへんなことのように、ワンちゃんの目に映ってしまう
ことがあります。ワンちゃんが、恐怖を感じ、いつもと違う不安を感じているときこそ、
ご家族はとにかく平然として、落ち着いていることが大切です。
不安そうに震えているときも、チャイまま 様は、いつもと変わらず、穏やかな落ち着いた表情で
いらっしゃることで、「ママたちは平気そうだから、大丈夫かも」とワンちゃんに
思わせるようにしましょう。
ひどい雨が降っていても、ご家族は和やかに談笑するなどして、ゆったりとした穏やかな
表情で過ごすことで、「何があっても、ママたちがいるから安心しなさい」ということを
伝えてあげましょう。
ワンちゃんが緊張していたら、尻尾の根元あたりを優しくもみほぐしてあげるなど
ワンちゃんの体をマッサージなさって、リラックスさせてあげてもよいでしょう。
また、ひどい雨が降る日は、ママと楽しく遊べる楽しい日、というようになさるのも
一つの方法でしょう。

2いつもと変わらぬ日常を繰り返す
ワンちゃんの行動に心配な点があると、飼い主様はその様子をみて、
対応や生活のリズムを変えたほうがいいかとお思いになられることもあるかもしれませんが、
いつもと同じように、落ち着いた生活を繰り返すことは、ワンちゃんを安心させる大切な
ポイントとなります。飼い主様が中心にお家の中が回っている、飼い主様がお家の中の主導権を
握っているということは、ワンちゃんに安心感を与えます。
いつもと同じように穏やかに生活を続けていただければと存じます。

3逃げ場所を用意する
日ごろからクレートやキャリーバッグ、ケージなど、
「ワンちゃんにとっての逃げ場所=落ち着いてリラックスできる大好きな場所」を
生活スペースの中に用意しておくのもよろしいでしょう。
ワンちゃんは元来、穴倉のような、自分から外は見渡せるけど、
外からは自分の身を隠せるような狭い場所を好みます。
クレートやドーム型のベッドなどを好むワンちゃんも多く、
また、ケージも安心できる場所になることも多いようです。
叱られたときやお留守番のときなど、ワンちゃんにとって、好ましくないときばかり、
ケージの中に入れていると、「ケージ=嫌なところ」というイメージをワンちゃんが
抱いてしまうことがございます。
好きなやオヤツやオモチャでケージの中に誘導して、入ったら明るい声で褒めたり、
チャイまま様の匂いのする毛布をケージの中に入れたりなさってはいかがでしょうか。
ただし、誤飲の恐れのあるものはお入れにならないようにご注意ください。
ケージを開けたままにしておき、出入り自由になさってもよろしいでしょう。

4.守られている雰囲気を作る
天候が不安定な日は、カーテンをひいて、テレビやラジオをつけたり、音楽を流すなど、
ワンちゃんの居場所からは突然の天候の変化を極力感じないで済むようすることで、
できるだけ雷や雨への恐怖を最小限に留めるようにしましょう。
また、日頃から、お散歩にいくとき、ワンちゃんがオモチャを持ってきたときなど、
ワンちゃんが喜ぶことをしてあげるときには、「オスワリ」と指示をして、
「指示に従ったら良いことがある」と教えてあげましょう。
お散歩のときなどに車道を渡るときには、必ず「ストップ」とおっしゃっていただくなど、
「守ってもらっている」とワンちゃんが感じるようにしましょう。

5. スキンシップ・声がけを十分にする
名前を呼んで、ワンちゃんがチャイまま様を見つめたら「お利口ね」と褒めてあげましょう。
「さあ、お散歩に行こうね」、「ご飯、たくさん食べて、お利口ね」などと、
優しく声をかけましょう。
なるべく、良い状態になるように誘導していただき、褒めていただくことで
自信をつけさせてあげましょう。

【今後の環境について】
いつも寝室にお連れになられたときにワンちゃんの様子が変わるのでございますね。
お気に入りのキャリーバッグなどがあればお入れになられて、しばらくは寝室以外の場所、
例えばリビングなどで就寝させるようにされてはいかがでしょうか。
そのようになさりながら、寝室に少しずつ慣らしていきます。
寝室が見える場所あたりで好きな遊びをしたり、オヤツを与えていただいたり
なさってもよろしいでしょう。
ワンちゃんと楽しく遊びながら寝室に入り、ワンちゃんの様子が変わりそうなときに、
「おすわり」と落ち着かせていただき、指示にしたがったら、「オリコウね」と
褒めてあげましょう。
様子が変わる前に、「どうしよう」という不安な状態から気持ちをそらしていただき、
大丈夫だったということを感じさせてあげてください。
寝室で楽しく遊ばせていただくことで、寝室が怖いことのあった場所、という認識から、
楽しい場所へ変わるようにしていただき、また自分への自信を持たせてあげましょう。
時間はかかるかもしれませんが、またチャイまま様の傍でリラックスをして眠る日が
やってくると思います。
根気強く頑張ってくださいませ。応援いたしております。

なお、どうぶつ相談室には関連のご案内がございますので、
よろしければご参考なさってください。
どうぶつ相談室 「ワンちゃんの雷・花火恐怖症について」
http://www.anicom-page.com/labo/2012/06/post-437.html

また、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスをうけたまわっております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

厳しい暑さが続きますが、チャイまま様とワンちゃんにおかれましては、
どうぞお体をお大事になさってください。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます



Re: 困っています…

- チャイまま

2013/07/09(Tue) 21:19

No.2180

こんばんは。
とても丁寧にわかりやすくアドバイス頂き、ありがとうございます。気持ちが少し楽になりました。

日常的には普段と変わりなく食欲もあり過ごしていますので、アドバイスを参考にさせていただいてリビングでの就寝をしつつ、少しづつ寝室に慣れさせてみようと思います。
根気よく頑張ってみます。

まだまだ暑い日が続きそうですので、アニコムのスタッフの皆さまもお体を大事になさって下さい。
ありがとうございました。





Re: 困っています…

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/07/11(Thu) 09:29

No.2182

チャイまま 様

この度はご丁寧にご返信をいただきましてありがとうございます。
また、温かいお心遣いを頂戴いたしまして恐縮でございます。
ゆったりと、ゆっくりとワンちゃんを支えてあげてください。
また、お困りの際にはどうぞご連絡くださいませ。
いつも、心から応援いたしております。

蒸し暑い毎日が続きますが、
チャイまま 様におかれましては何卒お身体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



トイレのしつけで行き詰っていま...

投稿者:きりこ

投稿日:2013/07/05(Fri) 02:04

No.2172

はじめまして。
生後3ヶ月半の雌の柴犬を飼っています。
ブリーダーのところで、引き取り時点で既に庭に放されており、大小共に庭でしていたとのことで、
解放感を覚えてしまっているのか、
我が家での室内トイレのしつけに苦労しています。

色々トイレのしつけについてはたくさんの本やアニコムさんのしつけのページにも説明がありますが、
うちの場合いまいち具体的にピンとこないため相談させてください。

まず、環境ですが、広めのサークルにクレートとトイレトレーを離して置いています。
そして基本的にサークル内での排泄を我慢します。
朝の寝起き時だけは我慢の限界なのか、人が近づいてチッコチッコと声をかけるとトイレの上でオシッコをするので
すごく褒めておやつをあげ、出してあげています。
ですが、それはトイレを覚えているわけでは決してなく、
仕方なく、という感じだと思います。

また、よくいわれる排泄前のサインですが、
それがないタイプで、
普通にトコトコ歩いていて、いきなりジャーっとやります。
それならタイミングをみはからってトイレに戻すしかない、と思って試すのですが、明らかにオシッコしたいと思われる時に戻しても、我慢してしまうのです。
数時間でもやらずに、挙句に寝てしまいます。
じゃあちょっとだけ出して、またすぐ戻そう、と思ってそうしますと、出た瞬間にジャーとやります。
子犬なのに、明らかに外でしたいという意思を感じてしまいます・・

本やネットだと、トイレに運んで、したら褒めてあげてください、とサラっと書いてありますが、
運んでもしないうちのようなケースはどうしたらよいのでしょうか。
5時間でも我慢します。そして当然中で大騒ぎします。
膀胱炎にでもなったらと思うと、気が気ではありません。

サークルの外にシーツをしいて、備えてみたこともありますが、
する位置が決まってくることもなくあちらこちらでやり、
しかも先に書いたように前兆がないため、運べません。
オシッコのニオイをつけてみてもダメです。
ダンボールで3面囲ったトイレを部屋の隅に置いてみたりもしましたが、破壊行動に出て全く無意味でした。

当初相談していたトレーナーの指導により、
サークル外で粗相したら即サークルに戻しています。
外でやったら戻される、中でやったら出してもらえる、
ということを教えるとのことですが、
これではサークルがお仕置き部屋になってしまい、
その中のトイレになんて自ら戻らないよな、と最近思い始めました。

あと残されているのは、サークル内トイレを毛嫌いしていると仮定して、
トイレ用サークルというのを別につくることくらいかと思うのですが(するまで閉じ込める)、
シーツをビリビリ食べるので、全面敷き詰めというのができません。

もうひとつトイレトレーを購入するというのも、ちょっと躊躇してしまいます。勿論それで改善するのなら即買いますが。。

ちなみにウンチについてはもう散歩でしかせず、
ウンチは仮に一日くらいは我慢しても大丈夫だと考えているので、もうあきらめています。
問題はオシッコだけです。

このようなケース、ほかにどのような対処方法が考えられますでしょうか?
時間がかかるのは仕方ないと思っているのですが、
方向性すら定まっていないため不安です。
サークル内のトイレにちゃんと戻るワンコもたくさんいるのは事実なので、
どこでどう判断して方針転換すべきか、
あくまでサークル内トイレにこだわるべっか、わかりません。
(一般的に柴は綺麗好きだからトイレは完全に寝床と分けるべきという意見も多々見受けられますが)

あと書き忘れましたが、お散歩でもオシッコはします。
長文になりすみません。
よろしくお願い致します。

Re: トイレのしつけで行き詰って...

- ドッグライフカウンセラー 三留

2013/07/09(Tue) 11:31

No.2176

きりこ 様

くちなしの花の芳しい頃でございますが、きりこ様におかれましてはいかがお過しでしょうか。
きりこ様の柴犬ちゃんは生後3ヶ月とのこと、やんちゃ盛りでたいへんではございますが、
宝物のような愛らしさで、ご家族の皆さまを虜にしているのではないでしょうか。

さて、柴犬ちゃんがサークルの中のトイレでオシッコをしないとのことでございますね。
ヒトは言葉を使って他人とコミュニケーションをとりますが、ワンちゃんはおしっこなどの
臭いを通して、他のワンちゃんと会話をすると言われております。
小犬ちゃんのうちはお家の中で排泄をしていたワンちゃんも、成長するにしたがって外で排泄を
するようになる子が多いようです。この他にも、ワンちゃんはもともと自分の居住スペースでは排泄を
しないという習性があるといわれておりますし、外での排泄には開放感がございますので、
だんだん外でしか排泄をしなくなるワンちゃんも多いようです。
特に柴犬ちゃんには、小さい頃から外で排泄をしたがる傾向は強いようでございます。

きりこ様がおっしゃるように、サークルの中が嫌いなところになることで、
サークルのトイレに行きたがらないケースはよくみられます。
まずは、できるだけケージを好きな場所、安心できる場所だと思わせてあげましょう。
叱られるなど、嫌な経験とケージを結びつけるのではなく、ケージの中に入ったときに、褒められたり、
好きなことをした、などを繰り返していただくことでケージを好きなところになさっていただくことが
重要でしょう。

さて、粗相をしたときには、どのようになさっているのでしょうか。
粗相をしたときに強く叱ると、何が悪いのかわからず、オシッコそのものがいけないことだと思ってしまい
隠れてオシッコをする子などもみられます。
また、のびのびと天真爛漫な子ですと、粗相をすると、構ってもらえると思い、
いろいろなところでオシッコをしてしまう子もいます。
粗相をしたときには、声をあげたりせず、上手くいったときだけ褒めることが大切です。

偶然でも、トイレでオシッコが出たら、「オリコウね」と褒めてあげます。
排泄行為に関しては、周囲がのんびりと構え、叱らず、出来たら褒めることが大切で
ございます。偶然でも、お家の中で「できた!」というタイミングをつかみ、
褒めるタイミングを気長に待ちましょう。
「排泄したらいいな」と思う程度に考えていただき、のんびりと対応して頂いたほうが
よろしいかもしれません。上手くいったときだけ、声をかけたり、褒めてあげるようにしましょう。
また、違うところでしてしまっても、知らん顔をして何事になかったように片付けてしまいます。

サークルが良いところだというイメージ付けをして、偶然でもできたときに褒めることを
繰り返しているうちに、だんだんできるようになるかもしれません。
どうしても、サークルの中でしたがらない子もいますが、
きりこ様のワンちゃんは、朝はサークルの中でオシッコをするとのことでございますので、
仕方がなく、ということであっても、ここでオシッコをしたらいいのだな、ということを
わかっているのではないでしょうか。
根気強く、出来たら褒めてもらえたという経験をこのまま続けていただければと存じます。
お家の中の、ここですればいい、ということが分かるだけでも素晴らしいことだと思います。

また、トイレに誘導してあげるときに、「トイレはここよ」などと決めて、声がけをしていると、
これを何度も何度も繰り返すと、「トイレはここよ」という言葉で、条件反射的に排泄したくなることが
あります。トイレとなる場所でこのような声がけをしていただき、排泄をしたらうんとほめてあげて、
その場所での排泄は正しいことだと柴犬ちゃんに認識させてあげてくださいませ。

どうしても、サークルに戻ることを躊躇するようであれば、
例えば玄関や廊下、部屋の隅などの柴犬ちゃんのサークルから少し離れたところに
シートを広めに置いておくのもよろしいでしょう。
仕草で排泄のタイミングがつかめないことは多いのですが、
オシッコがたまっているだろうというタイミングで、
出なくてもいいので、一度、声がけをしながら、トイレに誘導しています。
サークルから出したタイミングでも一度トイレに誘導してみてはいかがでしょうか。
かなり頑固に拒むお子様もいらっしゃいますが、ゆったりとした気持ちで
見守ってあげてくださいませ。

オシッコがたまっているようなタイミングであっても、あまりご家族の気持ちの緊張感が強いと、
オシッコが止まってしまうこともあるでしょう。また、あまりいろいろなやり方をしてしまうと、
環境の変化に戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
排泄は生理現象ですので、なかなか難しいところがあるのですが、
できるだけリラックスをした雰囲気を作っていただき、
何だかきりこ様の「トイレをここよ」という声につられてしてしまった、
というような雰囲気を作ってあげましょう。

きりこ様の柴犬ちゃんは、1度ブリーダーさんのところで、お庭にする習慣がついているようですので、
恐らくお外で排泄することが柴犬ちゃんにとっては当たり前になっていて、
何故、無理にお家のトイレに誘導されているのか混乱している可能性もあります。
そのため、トイレでの排泄を我慢をしたり、思わずサークル外のお部屋でしてしまうということが
あるのかもしれません。
もし規則正しい時間に、朝、晩きちんとお散歩に行くことが出来て、外で排泄が出来るのであれば、
「それはそれで良し」としてあげて、それ以外でどうしてもお家で排泄したいときには
お家の中の決められたトイレにしようね、と誘導するつもりで、気長にトレーニングを続けていただいても
良いかもしれません。
お散歩の時間だけでなく、可能であれば、お食事の時間なども決めていただき、
規則正しいリズムで生活をさせてあげることで、排泄のリズムも整っていくかと存じます。

<トイレの回数について>
柴犬ちゃんはトイレを我慢してしまうので、病気になってしまうのではないかとご心配をなさっている
ご様子でございますね。
年齢や飲水量、運動量、季節などによっても異なりますが、
一般的に成犬のワンちゃんは半日以上の長時間、排泄を我慢できるようです。
もちろん、適度な間隔で排泄をさせることは体調管理のためにはたいへん重要ですが、
多くの場合、排泄の間隔については人間よりもかなり長くても、
あまり心配には及ばないようです。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には
お気軽にご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

きりこ様と柴犬ちゃんが一緒に迎える初めての夏でございますね。
熱中症にご注意いただき、素敵な夏をお過ごしください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。