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手術したのに

投稿者:Bタン

投稿日:2014/03/24(Mon) 07:33

No.3454

ビー玉ぐらいの木の玉をのんでバリウムを飲んでうつっていたから手術したのにないといわれ結局開腹してまた戻したみたい
その後検査はしなくてよい
でてくるのをまつしかないといわれた
不信感でいっぱいです

Re: 手術したのに

- 獣医師 山田

2014/03/26(Wed) 17:52

No.3458

Bタン 様

さわやかな風がそっと頬をなでる、気持ちのよい季節となりましたが、
Bタン様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
Bタン様のどうぶつさんが、ビー玉くらいの木の玉を飲み込んでしまい、
バリウム検査、開腹手術を行ったが、異物が便に出てくるのを待つことに
なったのですね。
Bタン様におかれましては、さぞかしご心配な事とお気持ち察し申し上げます。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見していません
ので、一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

どうぶつさんは私たち人間が思ってもみないものを口にしてしまうことがあります。
特に1歳未満の成長期は好奇心が旺盛で様々な事に興味を示すため、
飲み込んではいけないものや飲み込んだら危険なものを誤って飲み込んでしまう
ことが多くみられます。
誤飲したものの種類や量、どうぶつさんの体格や体質によって、現われる症状や
症状が発現するまでの時間、重症度は異なります。
誤飲後に時間が経過してしまうと、治療が困難になる場合や症状が重くなる場合
があり、場合によっては死に至ることもあるので注意が必要です。
誤飲の症状は様々ですが、一般的に嘔吐や下痢、流涎(よだれ)、食欲不振、
元気消失などの症状から無症状の場合まで非常にさまざまです。
誤飲が疑われた場合、一般的には触診、エコー検査、レントゲン検査などで
診断を行います。
飲み込んだものの種類によってはレントゲンに写らないものや
写りにくいものもあり、判明が難しい場合があります。
このような場合にはバリウムなどを用いた造影レントゲン検査を行うことも
あります。検査の結果により、便と一緒に異物の排泄を待つ場合もありますが、
異物の種類や状態によっては早急に処置が必要なこともあります。

処置の方法としては、催吐処置(異物を嘔吐させる処置)や内視鏡による除去、
もしくは胃切開などの外科手術などがあります。
「飲込んでしまった異物の種類」や「消化管内のどの部位に異物があるのか」に
よっても処置方法が異なってきます。
催吐処置が適応となるのは、一般的に、飲み込んでから時間がたっておらず、
異物がまだ胃内にあり、「吐かせて出させることができる」と判断できる場合です。
一方、先端が尖っているような竹串や画鋲などを飲み込んでしまった場合は、
飲み込んだ後にそれほど時間がたっておらず胃の中に異物があったとしても、
吐かせることで胃や食道を傷つける危険性があるため、催吐処置ではなく
外科的手術や内視鏡により異物の摘出を行います。
飲み込んでしまった異物が大きい場合や、すでに胃から十二指腸に異物が流れて
しまっている場合には外科手術で摘出することとなります。

この度、Bタン様のどうぶつさんはビー玉くらいの大きさの木の玉を飲み込んで
しまったのですね。
かかりつけの病院さんでは、バリウムを飲んで異物がレントゲンに映っていたので
手術を実施したけれども、手術で異物は摘出せずに、
便から出るのを待つようにと言われたのですね。

異物を飲んでからどれくらい時間が経過したのかという事や、
バリウム検査で異物が消化管のどのあたりにあったのかという事によっても処置の
方法が異なってまいります。

木製のビー玉くらいの大きさの木の玉だったという事ですので、
飲み込んだ直後でまだ胃の中に異物があるようであれば、催吐処置で吐き出せる
可能性があります。
ただし、異物を飲み込んでから時間が経過して胃内に存在していなかったので
あれば、吐かせることはできませんし、胃内に存在していたとしても、
どうぶつさんの月齢が若齢だった場合や体格によっては、催吐処置を行う事が
かえって危険な場合もございます。
Bタンのどうぶつさんの場合も、異物を飲み込んでから時間が経過していたり、
吐かせる処置がかえってどうぶつさんの負担になる可能性があり
吐かせる処置をなさらなかったのかもしれませんね。
また、異物が腸に流れてしまい腸閉塞を起こす可能性が危惧される場合には
内視鏡や外科手術で摘出を試みますが、胃腸は動きのある臓器ですので、
検査を実施した時は胃の中に異物が見られていても、手術を実施した時には
すでに腸管に異物が流れてしまっていたという事もあります。
異物が腸管の中に流れてしまった場合、腸のどの位置まで異物が流れているか
によって、腸を切開して異物を取り出す場合と、排便から出るのを待つ場合が
あります。

どうぶつの腸は胃に近い方の部分を小腸、肛門に近い方を大腸と呼びます。
小腸はさらに十二指腸、空腸、回腸に分類され、大腸は盲腸、結腸、直腸に
分類されます。
小腸につながる胃の出口を幽門といい、そこから十二指腸にかけては特に異物が
詰まることが多い部位ですが、空腸や回腸、大腸への移行部(回盲結腸部)にも
異物が詰まる事があります。 
この小腸から大腸への移行部を抜けると、幅の広い大腸になります。
腸のこのような構造から、開腹した時点で異物が小腸から大腸への移行部を
越えて、大腸内に入っていた場合は、異物の大きさにもよりますが排便と共に出る
可能性があるので、腸を切開しない事があります。
腸を切開すると、術後に絶食が必要だったり、完治するまでに時間がかかって
しまうため、あえて切開しないという事もあります。
あくまでも憶測となりますが、もしかするとBタン様のどうぶつさんも、
開腹して確認したところ、便と一緒に排泄されるくらいのところまで異物が
流れていたのかもしれません。

その後、どうぶつさんの調子はいかがでしょうか。
便に異物は出てきましたでしょうか。
もし、元気や食欲がなく、吐いているような症状が見られるようであれば、
今一度、病院の先生に診察をしていただく事をお勧めいたします。

Bタン様におかれましても、どうぶつさんが木の玉をのみこんで
しまい、びっくりなさったことと存じます。
思ってもしないものを口にしてしまうことは、本当に多く、
何でも口にしてしまうのがどうぶつさんだと思っていただき、
どうぶつさんが遊ぶ場所はある程度制限していただくなどなさって、
遊ばせる場所にはお口に入れて困るものを置かないようにしていただくとご安心でございますね。
また、取上げようとすると夢中で飲み込んでしまいますが、
日頃からお口の中の物を出すと、もっと嬉しいことがあるという経験を
させていただくとよろしいかもしれません。
そのためには、日頃からお口の中の物を「出して」などという掛け声と共に、
どうぶつさんがお口の中の物を出したら、「お利口」とおっしゃって、
好きな物を与えていただくなどなさっておくのもよろしいでしょう。

万が一、ワンちゃんが異物を飲み込んでしまった場合、または、摂取したことが
疑われる場合には、とにかく早く動物病院にご連絡をいただき、
ご通院されることをお勧めします。
飲み込んだ物を把握することは、治療方針の目安となりますので
異物が食品や薬物の場合は、内容の表示がある袋や箱を持参すると良いでしょう。
また、異物の一部などが残っていれば、ご持参されることをお勧めします。
治療法については摂取した異物の種類や量、摂取後経過している時間によっても
異なりますので、動物病院とよくご相談いただけたらと思います。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には
お気軽にご利用くださいませ。
電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。


一日も早くBタン様のどうぶつさんが元気になり、
Bタン様やご家族様と一緒に楽しく雄護持いただける事を祈っております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



8歳オス猫について

投稿者:nana

投稿日:2014/03/21(Fri) 19:49

No.3453

我が家の8歳オス猫について質問させてください。
家族は義母、主人、4歳と2歳の息子と私です。

ここ1年程で、猫が変わってしまいました。
変化の始まりとしては餌への執着が異常になりました。
昔はテーブルにのることもなく、人間の食べ物に興味をまったく
しめさず、餌を食べるだけでした。
それが1年程前から段々とエスカレートし、子供だけでなく、大人もパンなどを持っていると、飛びかかり走り去り、袋ごと凄い勢いと早さで食べます。果物以外はなんでも食べてしまいます。

餌をあげるときも襲われそうになります。
食べる時は唸りながら、貪ります。

固めた油や、フライパンの油も何でもあさり、食べます。
ゴミ箱、ごみ袋は全部引き裂いて撒き散らします。

最近は子供のオムツも引き裂いて口に入れている事もあります。
最近現れた行動で、粗相もあります。
ウンチをトイレから少し離れた所にします。オシッコはトイレにしています。

餌は常に欲しがっています。
回数や量を増やしても何の効果もありません。

猫を閉じ込めないと、食事もできない状況になりつつあります。

病気だとして、治療すれば改善されるのでしょうか。
猫自身がかわいそうで、何とかしたいです。

Re: 8歳オス猫について

- 獣医師 東

2014/03/25(Tue) 18:31

No.3457

nana 様

日ごとに暖かさを感じられるようになってきましたが、
nana様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、実際にネコちゃんの様子を
拝見しておりませんので、一般的なご案内になりますこと、
どうぞご了承くださいませ。

nana様のネコちゃんが、ここ1年程で食に対して異常に執着するようになり、
今までは人間の食べ物に興味がなかったのに
今は飛びかかって取るようになり、ご心配されているということでございますね。
ネコちゃんの様子をご覧になられているとかわいそうで、胸を痛めて
いらっしゃるご様子で、ご心配なお気持ちお察しいたします。

フードを常に欲しがっており、フードの量や回数を増やしても効果がなかった
ということでございますが、フードの量を増やしてネコちゃんの体重は
増えているのでしょうか。
あるいは、食べているのに痩せてきているでしょうか。
nana様のネコちゃんのように、中高齢になってからよく食べるようになった
場合には、甲状腺機能亢進症が疑われます。
甲状腺とは、甲状腺ホルモンを分泌する内分泌器官です。
頚部に一対ありますが、通常は皮膚の上からは触ることはできません。
この甲状腺が腫瘍化したり過形成になったりすることで
甲状腺ホルモンの分泌量が過剰となった状態が甲状腺機能亢進症です。
人間でいうと「バセドウ病」となります。
ワンちゃんよりネコちゃんに多い病気で、特に中高齢のネコちゃんに
よく見られます。

甲状腺ホルモンは体のほとんどの組織に作用して代謝を活発な状態にする
ホルモンです。このホルモンの分泌が過剰になると
体の代謝が常に亢進して活発な状態が続くため、様々な症状が現れます。
甲状腺機能亢進症では、以下のような症状がみられることがあります。
・ 食欲が異常に増すが、痩せてくる
(必要なカロリー量が増えるため食欲は増すが、基礎代謝が亢進するため
痩せてしまう)
・ 多飲多尿になる
・ 性格が変わる(例えば、活発になる、攻撃的になる、落ち着きがなくなる、など)
・ 眼がランランとするようになる
・ イライラして毛づくろいを過剰にするようになるため、脱毛したり、毛づやが
悪くなる
・ 嘔吐・下痢
・ 呼吸が速くなったり、心雑音、心拍数の増加がみられる
(活発になった結果、代謝や酸素要求量が増えるため)
・ 腫大した甲状腺が触って分かるようになる
ただし、このような症状がすべてみられるのではなく、ネコちゃんによって
みられる症状は様々です。

甲状腺機能亢進症の診断は、血液検査による甲状腺ホルモン濃度の測定で
行います。
ホルモン濃度の測定と同時にその他の血液検査も行うことが多いです。
仮に、甲状腺機能亢進症だった場合、治療は内科的治療と外科的治療が
あります。
内科的治療では甲状腺ホルモンの合成を阻害する抗甲状腺薬の投与、
外科的治療では手術で甲状腺を取り出す方法がありますが、
それぞれの治療法にはメリット・デメリットがありますので
治療が必要な場合はかかりつけの先生とよく相談することが大切です。

nana様のネコちゃんは、多尿(おしっこの回数や量が多いこと)は
ございませんでしょうか。
例えば、糖尿病になると食欲が亢進し、
多飲多尿(お水をたくさん飲んで、おしっこをたくさんすること)になります。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群とも呼ばれます)も食欲が亢進し、
さらには多飲多尿などの症状も見られます。
この病気はワンちゃんで有名ですが、ネコちゃんでも稀に発症することが
あります。
食欲が増していること以外に何か症状がないか、注意してみてあげて
くださいませ。
その他に、脳疾患がある場合も異常に食欲がでたり、行動の変化・性格の
変化などがみられることがあります。
脳疾患があるとふらつきや発作など神経症状がみられることも多いので、
もし神経症状があるならすぐに動物病院で診察を受けられることを
お勧めいたします。
また、お腹の中に寄生虫がたくさん寄生している場合にも異常な食欲を
示す場合がありますが、下痢や嘔吐なども一緒にみられることが多く、
通常、食欲が亢進するほど寄生することは稀です。
病気以外で食欲が増す原因としては、精神的なものも考えられます。
ネコちゃんが食に執着するようになった頃に、環境に変化はございません
でしたか。
精神的に不安定になっている状態でも食欲が増すこともございます。
その他に、現在、投薬中のお薬はございませんでしょうか。
お薬によっては、食欲が増し、いつも以上にフードを欲しがる状態になる
場合もございます。

nana様のネコちゃんは食に執着するあまり、
固めた油を食べたり、ゴミ箱なども撒き散らすということでございますね。
ゴミ箱には、ネコちゃんにとって中毒となってしまう食べ物や
食べてしまうと危険な食べ物以外の物も入っているかと存じます。
すでに対策をしていらっしゃるかもしれませんが、
ゴミ箱やゴミ袋はネコちゃんが手の届かない場所に置く、
ゴミ箱は蓋を閉めてネコちゃんが開けられないようにする、など対策が
必要かと存じます。

nana様のネコちゃんの食への執着は、ご案内したように、
病気が原因の可能性が十分に考えられます。
ネコちゃんは8歳でシニア期になってきておりますので、健康診断も含め、
かかりつけの動物病院さんで診察していただくことをお勧めいたします。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスをご承っております。
お電話番号は、あんしんサービスセンター
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今はとてもご心配だと存じますが、ネコちゃんの状態が落ち着き、
nana様家族の不安が少しでも軽減されますことをお祈り申し上げております。
また、何か気がかりな事などがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



しつけのご相談です。

投稿者:ari

投稿日:2014/03/18(Tue) 03:52

No.3451

トイプードルの2匹の問題行動についてアドバイス頂きたいです。

1匹は5歳♀先住犬です。
昔から他の犬とすぐにケンカになってしまいます。
散歩のときに他の犬が通る度にリードを引っ張り、吠えて私の言葉も聞かなくなります。
普段の散歩のときは引っ張り癖があるので声がけしながら散歩してるのですが
私の言葉に反応して待ったりできます。
が、他の犬を見ると興奮して全く言うことを聞かず、
おさまらないので仕方なく私が引っ張りその場を去ります…
また、怖いから遠くから吠えるというより、
他の犬が近寄ってきたりするとそのままガウガウとケンカになってしまいます。
人は好きなので初対面の人にも尻尾振って喜ぶのですが、
犬と仲良くできないために困っています。
過去に他の犬に噛まれたとかはないです。
怖くて吠えるとかならお散歩やドッグランで少しずつ触れ合って直るかもしれないですが、攻撃的なので危なくて近寄らせることもできなくて。
この犬に対しての吠えと攻撃的なのはどう直したら良いのでしょうか?





もう1匹はもうすぐ2歳になる♂です。
極度に臆病で、私と私の母以外の人は全くだめです。
同じ家に住んでるのですが父と弟に吠えます。
年末に家族と住むようになったため、父と弟には慣れてないようで。
普段は私の部屋にいるのですがたまにリビング下ろして父と弟に会ったときに吠えます。
とにかく怖いから吠えているようで、
いつも怒って辞めさせてるのですが
怒られたことはわかるようで
怒った一瞬だけは静かになるのですがまた吠えます。
弟がそれを辞めさせようと近寄ると逃げて遠くから吠えるのですが
それを辞めさせようと抱き上げようと触ろうとするだけでオシッコを漏らしてしまいます。
また私の部屋にこの子がいても、弟や父が部屋の外、ドアの前を通ったりするだけでも吠えます。
(私が部屋にいるときもですが、私がいないでその子たちだけが部屋にいる時の方が吠える確率が高いです)
また、同様に散歩や出かけたときにも人に近寄られると吠えます。
普通に通り過ぎるだけの人には無反応なのですが
声をかけてきたりなど、私たちに向かってくる人には吠えます。
散歩してる他の犬にも同じように吠えるのですがこの吠えは怖いからなのかわからないのですが。
(近寄ってお互い挨拶すると普通に匂いを嗅いだり興味を示し吠えたりしませんので…)
人にも犬にも吠えますが噛んだり攻撃しようとしたことは一度もありません。
どう教えれば良いのでしょうか?

Re: しつけのご相談です。

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/03/19(Wed) 16:58

No.3452

ari 様

すっかり春の装いで、心地良い気候になりましたが、ari様におかれましては
いかがお過しでしょうか。
この度は、ご相談いただき、誠にありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、一般的なご案内になりますことを
何卒ご了承ください。

【5歳のトイプードルちゃんについて】
オオカミの末裔であると考えられているワンちゃんは、「群れ」という単位で集団を把握すると
いわれていますが、ワンちゃんが人のご家庭に迎えいれられた場合も、
ご家庭を「群れ」と把握する側面がございます。
特に群れの移動ともいわれるお散歩は、この側面が強くあらわれるようです。
ワンちゃん達が、お散歩中に他のワンちゃん連れに遭遇したときには、
相手の群れについて瞬時に把握しようとし、自分たちの群れは大丈夫か、と
相手の群れから守ろうとします。

ari様の5歳のワンちゃんは、他のワンちゃんに遭遇したときに攻撃的な表情がみえ、
激しく吠えるのでございますが、もうすぐ2歳になるワンちゃんが怖がり屋さんとの
ことですので、ワンちゃん同士のバランスからいっても、5歳のワンちゃんは、
群れを守るのは自分だと思ってしまい吠えているのかもしれません。
また、吠えて相手を追い払おうとするのは、これまで、激しく吠えたことで
相手が去っていったという経験もあるのかもしれません。
この場合、「群れを守るのは、あなたの役目ではないよ」、「私(ari様)があなたを
しっかりと守るからついていらっしゃい」ということを5歳のワンちゃんに
伝えていただければと存じます。

ari様に主導権があることを示す方法の例を次に挙げさていただいております。

1.出入りしたり、歩いたりするのは「ari様が先」
お部屋やお玄関の出入りの際には、かならずari様が先を歩くようになさってくださると
よろしいでしょう。
今もお散歩のとき、声がけをなさっており、トイプードルちゃんは待ったりできるとのことで、
その行動は、ari様とワンちゃんの関係性を築く上で、とても重要なことかと存じます。
リードを上手に操っていただき、あえてari様が先を歩き、その後に5歳のワンちゃん、
その後に2歳のワンちゃんが歩くようにします。ari様が歩くご様子は胸をお張りいただき、
堂々と、いかにもari様がワンちゃんたちを率いているという雰囲気を
全面に出すようにしていただくとよろしいでしょう。

また、ご家族がご帰宅なさったときには、最初にari様や他のご家族に「ただいま」と声を
かけていただき、その後、トイプードルちゃん達に順番に声をかけていただくように
統一していただくとよろしいでしょう。

2.落ち着いたら良いことがあったと教える
ワンちゃん達に声をかける順番だけではなく、声をかけるタイミングは、
吠えていない状態、落ち着いた状態にしていただくとよろしいでしょう。
吠えていないとき、落ち着いたときに、優しく声をかけることで、
落ち着いている時に嬉しいことがあったと感じさせてあげてください。

3.ari様の指示に従うことで良いことがあったと経験させる
ari様は指示をなさる立場、トイプードルちゃんは指示に従う立場だということを
しっかりと教えてあげましょう。そのためには、「指示に従ったら、よかった、安心できた」という
経験を根気強く積み重ねさせてあげましょう。
例えば、ボール遊びが好きで、いつもワンちゃんがボールを持ってきて
「遊ぼう」とari 様に誘いくるのであれば、「オスワリ」と指示をして、「指示に従ったら遊べた」
という流れを作れば、主導権がari様にあると感じさせてあげることができます。
お食事のとき、お散歩のとき、オヤツが欲しいと訴えたときなどに、
まずari様が指示を出していただき、「指示に従ったら嬉しいことがあった」という状況を
作りましょう。
また、お散歩中も、車やオートバイがきたときには、必ず道の端の安全な場所に
トイプードルちゃん達を寄せてあげ、「オスワリ」などと指示をして、大丈夫であるとari様が
確認をしてから歩いていいよと促してあげ、ari様がいるから安心だと教えてあげましょう。

4.ワンちゃんが興奮しているときほど、周囲のテンションを下げる
ワンちゃんは、興奮したり、困った状況では、さっと飼い主さんの表情や様子を見ることが
多いようです。そのときに、飼い主様がうろたえたり、戸惑った表情でいると頼ることに躊躇
するかもしれません。
しっかり頼って大丈夫だということが伝えるため、ワンちゃんが興奮状態になっているときほど、
ari 様は落ち着き、毅然とした表情を見せていただくとよろしいでしょう。

また、トイプードルちゃんが相手のワンちゃんに吠えるご様子をご覧になると
ハラハラしてしまいますが、相手の飼い主さんにあまり謝ってばかりいると、
飼い主さんが弱く見えてしまうことがあります。
難しいことも多いとは存じますが、謝る状況でも、できれば、
どこか毅然とした表情をお見せいただくほうがよろしいでしょう。

5.相手の群れに心配がいらないと感じさせる
相手のワンちゃんと飼い主さんに対して、ari様ご自身が不安に感じると
その気持ちがワンちゃんに伝わり、余計に敵対心が生まれるかもしれません。
できれば、相手の飼い主さんと、リラックスをした表情で言葉を交すなど、
楽しげな表情をお見せいただければと存じます。

上記のような行動を日頃から行っていただく中で、
実際に吠えているときの対応についてご案内します。

ari様におかれましては、ワンちゃんが吠えたときには、引っ張って
その場を去っていらっしゃるとのことですね。
できれば、オスワリという指示などをお使いになり、
ワンちゃんが吠えない状態を作り、吠えなかったことを褒めてあげると望ましいでしょう。
吠えなかったら、ご褒美をもらえて、嬉しかったという
ワンちゃんに対して良いイメージに変えていただいてから、その場を離れるほうが
望ましいかもしれません。

具体的には、お散歩時など、「あちらからワンちゃんが近づいてきそうだな」、
「トイプードルちゃんが吠えるかもしれない」というタイミングで、
相手の群れとこちらの群れの間にari 様が入り、ari様がトイプードルちゃんを守るよ、という
ような雰囲気で、「オスワリ」と指示をお出しいただきます。
ワンちゃんは一度興奮すると、止めることが難しい状態になりやすいので、
興奮する手前の段階になさることが重要でしょう。
吠えずに、オスワリができたら、「お利口」と褒めていただき、ご褒美を与えていただくと
よろしいでしょう。

また、吠えそうな素振りを見せたときには、高い声で叱ると余計に興奮させてしまうことが多い
ため、低くて落ち着いた声で叱るようにしましょう。
効果がみられないのであれば、かえって相手にしないほうが良いこともあります。

また、興奮して前へ前へ進もうとしたり、吠えて前へ出ようとしたときには、
リードを足で踏んでしまうなどして、物理的に前に出られないようにしまってもよろしい
でしょう。ぐいぐいとトイプードルちゃんが前へ出ようとしたら、前に出ることそのものを制し、
いけないと叱るようにしましょう。
そして、堂々と落ち着いた表情で、ari様はトイプードルちゃんたちを率いて歩いていただくと
よろしいでしょう。
トイプードルちゃんの興奮した状態にari様が巻き込まれるという状況より、
ari 様が中心に行動は続いていくというイメージをもっていただくと良いかと存じます。

何がいけないかを教えるため、根気強く、その瞬間に落ち着いて叱ることは重要ですが、
それと同様に、何が望ましいことかを、褒めて教えることも大切でしょう。
トイプードルちゃんが吠えないことを選んだ時には、一貫性をもって、
しっかりと褒め続けてあげてください。


【2歳のトイプードルちゃんについて】
ari様の2歳のワンちゃんは、この暮れからご家族の皆様と一緒に住むようになられ、
お父様とお兄様に吠えてお困りなのでございますね。
ワンちゃんは環境の変化に対して、敏感なところがございますので、
今ようやく、少しずつ新しい環境にワンちゃん達も馴染み始めたことかもしれませんね。
2歳のワンちゃんはお兄様に抱き上げられるとオシッコをしてしまうことがあるご様子ですので、
かなり「怖い」と不安を感じている状態かもしれません。
このような状態で、無理をして慣らせようとしたり、吠えたことを叱るより、
ワンちゃんが遠くからご家族を眺める余裕を作ってあげて、毎日の生活を繰り返すうちに、
「お父様やお兄様は味方であり、同じ群れの仲間だ」ということを感じるまで、
ゆっくり待っていただいた方がよろしいでしょう。
吠えないくらいのスペースを保ち、楽しく遊んだり、ホッとできる時間を作っていただき、
お父様やお兄様がいらっしゃったら、楽しかった、嬉しかった、と感じるようになさると
よろしいでしょう。

私達人間も性格がそれぞれのように、ワンちゃんにも個性があって、可愛いですね。
5歳のワンちゃんと2歳のワンちゃんが同じように散歩中に吠えていても
追い払おうと吠えていたり、怖くて吠えていたり、それぞれかもしれませんね。
怖くて吠えているワンちゃんにも、同じように、吠えそうなタイミングでオスワリをさせても
よいのですが、怖い対象から気持ちをそらすため、好きなオモチャなどを見せながら、
吠えない状況を作り、通り過ぎたときに、吠えなかったことを、しっかりと褒めてあげても
良いかもしれません。
怖がり屋さんのワンちゃんには、特に良い状態になるようになるべく誘導してあげ、
褒めていただき、自信をつけさせてあげることが重要でしょう。

ワンちゃん達が上手にari様の隣を歩いているときには、
「その歩き方がいいのだよ」ということを教えてあげるために
「上手に歩けるね、すごいね」と、ぜひ明るい声で褒めてあげてください。
また、「ari様が守ってあげるから安心しなさい」ということを教えてあげるために
今なさっているように、お散歩中にワンちゃんの名前を呼んであげて、
ワンちゃんが振り向いたら、「お利口ね」とお声をかけていただくことも有効かと存じます。
他のワンちゃんのことが、怖くて思わず吠えてしまいそうなときも、
ari様が守ってくれるという心強さがお子様の気持ちを落ち着かせてあげられるかもしれません。
公園でベンチに座って膝に乗せて抱きしめてあげたり、
あるいは思いっきり、駆けっこなどをしても楽しい記憶が作られていくかと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、しつけ相談
サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ari様とトイプードルちゃんたちがお健やかで笑顔に溢れた毎日をお過ごしになられますよう、
アニコムスタッフ一同、心からお祈り申し上げます。



無駄吠え

投稿者:mih

投稿日:2014/03/12(Wed) 20:11

No.3448

お世話になります。

1歳男の子のマルチーズです。
すごく吠えるようになりました。
チャイム、お客さんに吠えます。
最近、噛み付くようになりました。ケージの中に入れて
落ち着くまで、待つのですが、全然落ち着きません。
2時間吠え続きます。マンションなので、本当に困っています。
息子に対して、意味もなく吠えたり、噛み付いたりします。
お母さんにも、噛み付くようになりました。

それ以外は、おりこうさんです。
あと、最近 ちんこを舐めるようになりました。
出血するまで、動物病院で塗り薬とエリザベスカラーをしています。ごはんとか遊ぶときは、外してあげますけど、はずした直後舐め始めます。やめさせる方向ありますのでしょうか

アドバイスをお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。



Re: 無駄吠え

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/03/14(Fri) 18:09

No.3450

mih 様

水温む頃でございますが、mih 様におかれましては、いかがお過しでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。

mih 様のマルチーズちゃんは1歳になられたとのことで、幼さの中に
少しずつ大人の表情が見えてきているのではないでしょうか。
ちょうどこの頃は精神的な成長が著しく、
過去の経験をもとに自分で行動を選択するようになります。
そのため、今までと異なる行動をみせるようになり、
飼い主様と戸惑わせることも多くみられる時期でもあります。

さっそくご案内をいたしますが、一般的なご案内となりますことを何とぞ
ご了承ください。

【吠えることについて】
Mih 様のマルチーズちゃんは、チャイムがなったときやお客様に吠えるとのことで
ございますね。

ワンちゃんが吠える原因といたしましては、
「縄張りを守ろうとする防衛本能から吠える」、「周囲のご家族様に要求をして吠える」、
「怖くて吠えて何とか身を守ろうとしている」、「お知らせをしようと吠える」
「周囲のご家族様に指示をしようと吠える」など、さまざまな原因が考えられます。

赤ちゃんのときは怖いもの知らずのワンちゃんも、成長に伴い、またある程度の
経験を重ね、怖さがわかり、吠えるようになることはよくみられます。
また、生活の中で吠えたとき、興奮したとき、飼い主さんが「どうしたの?」などと
声をかけたことで「注目をしてもらった」というような経験をすると、
ワンちゃんの中で、吠えるという行動が、飼い主さんの気を引くための一つの手段と
なることもみられます。
あるいは、知らない人を追い払おうとしているのかもしれません。
いずれにせよ、「mih 様に守られているから、吠えて追い払う必要もない」、
「安心していられる」と感じさせてあげることがたいへん重要でございます。
以下、ご留意いただきたいポイントをご案内させていただきます。
ご参考にしていただければ幸いでございます。

1.守られていることを感じられる環境を作る
マルチーズちゃんが吠えるのは、インターフォンがなったとき、お客様が
いらっしゃったときでございますね。
怖いものがあっても、マルチーズちゃんは守られているのだから心配しなくても
良いと教えてあげましょう。

守られていることを感じさせてあげるため、家の中のさまざまなことは、
mih 様が中心に回っているということを教えてあげましょう。
例えば、お散歩中も、車道に出るときには、「オスワリ」と指示をしていただき、
mih 様の指示に従うことで、飼い主様の指示に従っていれば安心だという
経験をさせてあげましょう。


2.お家の中に安心できる場所を作る
縄張り意識を弱くするために、ケージなどの安心できる場所がお家の中にある
ということが望ましいといわれています。
マルチーズちゃんのいつも過ごすケージを好きなところにしてあげることが
たいへん重要でしょう。
「ケージに入ると楽しいことがある」、「ケージはのんびりできる」という
イメージ作りを根気強くしていただき、少しずつケージを好きなところに
していただければと存じます。
お散歩やお食事の後などにケージの中でまどろむようにしたり、
ケージの中に入ったら好きなオモチャを与えるなどなさってはいかがでしょうか。
ケージの中を、好きなところ、安心できるところにしてあげるため、
叱ったときにケージに入れるなど、ケージをお仕置きの場所にしないことが
たいへん重要でございます。

また、ワンちゃんが外の音に吠えると、どうしてもご家族の気持ちとしては、
外の音を嫌なものと感じてしまいますが、この気持ちを敏感に察知した
ワンちゃんは、外の物音にたいして余計に警戒感を強めてしまうことがあります。
外の物音がしても動じないで、できるだけリラックスして過ごしていただき、
安心させてあげることが同時に望ましいでしょう。
ケージ以外にも、マルチーズちゃんが安心して好みそうな場所をいくつか
用意してあげましょう。


3.飼い主さんの動じない姿勢が重要
ワンちゃんはご家族の気持ちを把握する力のたいへん優れていますので、
ご家族が「また吠えるのでは」と不安に思ったり、インターフォンにあわてて
お出になることがかえってワンちゃんの縄張り意識を刺激する場合もあります。
インターフォンがなっても、知らない人が来ても、「何があってもパパやママが
守ってくれるから大丈夫」だと教えるためには、デンと構えて、動じないパパとママ
という雰囲気を見せることも重要です。
例えば、インターフォンがなったときにあわてて走り寄ったりするよりは、
お客様をお待たせしてしまうことになりますが、
なるべくゆっくりとご対応いただき、特に心配することなどないと感じさせて
あげましょう。

4. mih様が指示をして、落ち着いたら、良い事があったと思わせる
日頃から、mih 様が「オスワリ」などと指示をなさって、「指示にしたがい、
落ち着いたら良い事があった」という経験を根気強くさせてあげるましょう。
例えば、「遊んで」とマルチーズちゃんがオモチャを持ってきたタイミングで
遊び始めるのではなく、「オスワリ」などの指示に従ったら遊ぶように
なさるとよろしいでしょう。
また、お食事のとき、散歩のためお家を出る時など、さまざまな場面で、
同じように、「mih 様に指示にしたがったら、嬉しいことがあった」という経験を
根気強くさせてあげましょう。
飼い主様のご帰宅後などにマルチーズちゃんに声をかけるタイミングを、
吠えたり、騒いだり、興奮しているときには構わないようにしていただき、
落ち着いて静かになったタイミングで声をかけていただき、
落ち着いたら良いことがあったという経験をさせてあげることも大切でしょう。

5. 外の物音を気にしない環境を作る
マルチーズちゃんが、玄関や窓の外の様子がよく見渡せる場所でいつも過ごして
いるのであれば、カーテンを引いたり、外を見渡せる場所に行かれないように
したほうがよいでしょう。
玄関の様子を気にする様子がみられるようであれば、
玄関とリビングの間にパーテーションを置いて目隠しをするなど、外の様子や
音が気にならない環境を作ることも大切です。
インターフォンの音は、可能であればボリュームをさげたり、音を変えてみるのも
効果があるかもしれません。

7.吠えそうなときに、吠える以外の行動をさせる
「インターフォンがなると吠える」・・・というように、
マルチーズちゃんの頭の中で、インターフォンがなることと、吠えることが
結びついているのかもしれませんね。

ワンちゃんは一度、興奮して吠え始めると、なかなか止まず、大声で叱っても、
「応援してくれている」とばかりに、余計興奮することがあります。
中には、止めさせようと一生懸命になるあまり、余計にテンションを上げてしまう
こともございますので、とにかく、落ち着いた表情をmih 様が
マルチーズちゃんにお見せになることが重要でしょう。
吠えることを注意するときは、低くて落ち着いた声で「ダメ」などと、
分かりやすい言葉で叱りましょう。
吠えるのをやめたら、褒めていただき、どのような行動が望ましかを教えて
あげましょう。
また、褒めることは自信につながりますので、なるべく良い子のときは褒めて
あげてください。
叱っても効果が見られないときは、かえって相手にせず、ゆったりと落ち着いて、
知らん顔でいらっしゃったほうが、望ましい場合もあります。

ただし、ワンちゃんは一度吠え始めると、落ち着かせるということはたいへん難しい
ので、吠える前に、吠える以外の行動に誘導し、吠えない状況を作るのも
一つの方法でしょう。
どなたかに協力していただき、インターフォンを鳴らしてみます。
マルチーズちゃんがインターフォンの気配にお耳をピクリと動かし、
吠える行動に入る瞬間がありますので、
そのときに、「ハウス」とお気に入りのキャリーバッグやケージなど、
安心できる場所に入るように誘導したり、
好きな座布団に座らせてあげてもよろしいでしょう。
オスワリをするなど、mih 様の指示に従ったら、お気に入りのご褒美や
オモチャを与えていただき、吠えないでいたことに対して
「オリコウ」と褒めてあげます。
このように練習することで、「インターフォンの音を耳にする」→「指示に
従う」→「嬉しいことがあった」という行動パターンを作っていきます。
ケージに入ることが難しいのであれば、大好きなクッションやタオルの上に座る
ようにしていただき、吠えないでいたら、良いことがあると
教えてあげてもよろしいでしょう。
このほかにも、外の音に反応をしそうなときには、ボールを投げたり、
窓をあけるなど、吠える以外のことに気持ちをそらすことに効果が
みられる場合もあります。
ただし、吠えているときに、何か好きなもので気持ちを引こうとすると、
吠えればいいことがあった、と学習してしまうことがございますので、
ご注意ください。

【ご子息様に吠えたり、噛んだりすることについて】
mih 様のご子息様は、お幾つくらいでございますか。
お子様とワンちゃんとの関係を作る際にご注意いただきたい点でございますが、
お母さまが、ご子息様がマルチーズちゃんより上位であると、マルチーズちゃんに
伝えることが重要でしょう。
マルチーズちゃんがご子息様を吠えたり、噛んだときに
ご子息様ご自身がマルチーズちゃんを叱るのが難しいご年齢であれば、
お母さまが、ご子息様をかばうとワンちゃんの目に、ご子息様が弱くみえて
しまいますので、「上位のお兄ちゃん吠えたり、噛んだりしてはいけない」と
落ち着いた声で毅然と叱るようにしましょう。
このときに、大声を出したり、手で叱ったりして、大騒ぎにしてしまうと、
マルチーズちゃんが興奮して、自分を守ろうと、夢中になってしまうことが
ありますので、落ち着いて、感情的にならないようにしましょう。

また、子育て中のご家族ですので、難しいことですが、
マルチーズちゃんの前でなるべくご子息様を叱らないようになさったほうが
よろしいでしょう。
ご子息様とワンちゃんがいっしょにお留守番をしていたときに、
mih様が帰宅なさったときは、ご子息様に先に「ただいま」と声をかけていただくと
よろしいでしょう。

【噛むことについて】
マルチーズちゃんが噛んだときには、ケージの中にお入れになられ、
落ち着くように待っていらっしゃるけれど、
なかなかなきやまなくてお困りとのことでございますね。
先にご案内をさせていただきましたが、噛んだときにケージの中にお入れになると
ケージが叱られたことと結びついてしまったり、そのとき噛んだ相手が、
ご子息様であると、マルチーズちゃんにとって、ご子息様の存在が嫌なことと
結びついてしまう可能性もあるかもしれません。

そうすると、かえって、ケージの中にいることが苦痛になり、吠えることに
つながる場合がございます。
マルチーズちゃんが噛んだときのご対応は、噛んだその瞬間に、いつも叱る言葉で、
低くて落ち着いた声でしっかりと叱っていただき、
噛むのを止めたら、明るい声で叱っていただくとよろしいでしょう。

ワンちゃんは、自分がした行動のあとに
周囲でどのようなことがあったかをたいへん良く覚えており、その経験をもとに
行動を組み立てていきます。
従いまして、マルチーズちゃんが噛んだ後に、マルチーズちゃんの希望する行動を
しないことが重要でしょう。

例えば、マルチーズちゃんが「その手をどけて」と思って噛んだときに、
「恐い」とひるんでしまったり、手を引っ込めたりすると、マルチーズちゃんを
優位な気持ちにさせてしまうので、「噛んでも思うようにならない」と、
そのまま、平然と行動を続けていただくとよろしいでしょう。
また、噛む状況がある程度決まっているのであれば、
そのような状況を作らないでおくのと共に、人の手が恐い、という記憶を
作らないことも重要でしょう。

【おちんちんをなめることについて】
ワンちゃんはオシッコをした後など、自分のおちんちんをなめて
きれいにしたり、成長してくると、おちんちんが気になってなめたりします。
このことはある程度、自然なことですが、このときに、「やめなさい」などと
声をかけると、こんどは構ってほしくなると、なめるようになることがあります。

したがいまして、止めさせたいときには、
さっと、マルチーズちゃんの意識を他のことに向けるのもよろしいでしょう。
たとえば、mih様がたちあがって、違う部屋に移動されたり、
ドアをがらりと開けてみたりなさってもよろしいでしょう。
また、若くて元気な月齢ですので、エネルギーを十分発散させてあげることも
たいへん重要でございます。
これから、暖かくなり、お散歩の心地良い季節ですので、
お散歩を通して、素敵なコミュニケーションを育んでいただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、またお気軽に
お声がけください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

mih 様におかれましては、かけがえのない大切な宝を育む素晴らしい時期を
お過ごしなのでございますね。
たいへんなことが多い分、その後待っている喜びも大きいのではないでしょうか。
mih 様とご家族様のお健やかで笑顔いっぱいの毎日を心からお祈りいたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



血便について

投稿者:もこ

投稿日:2014/03/12(Wed) 12:05

No.3446

チワワ9か月の♂です。
5日ほどに前にお迎えしたばかりなんですが、実家に行く子だったのですが、事情があり暫く我が家で引き取ることになりました。お迎えして2日目から少しずつ便が柔らかくなってきなぁと思っていたら、夜にはペースト状の便に血が混ざっていました。
この子は、ショップにいた頃から、ストレスなどですぐに便が緩くなるという事でしたので、極力遊んであげたりしていたら、翌日には少し便が固くなり始め、血も混ざらなくなっていました。我が家には先住犬のチワワ2歳♀がいるのですが、相性が合わないのか、♀の方が遊びたがらす。。。♂の方は長くショップにいたため、他のわんちゃんとも仲良くできる子なので、遊びたいのに遊べないというストレスからか翌日に再び血便が出てしまって。。。
先住犬が怯えているため、仕方なく♂の方を実家に引き渡すことにしました。
実家に行った当日は、嬉しそうに遊びまわり、便も柔らかいけど形のあるものをしていました。
安心していたら、今朝になってまた血便をしたと連絡がありました。環境がまた変わったからか、何かの病気にかかってしまったのか、このまま様子を見てもいいのか、病院に連れて行った方がいいのか、悩んでいます。

Re: 血便について

- 獣医師 山中

2014/03/14(Fri) 09:42

No.3449

もこ 様

この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
9ヶ月のチワワちゃんが血便を繰り返しており、
もこ様におかれましては、このまま様子を見ていいのか、
それとも病院に連れて行った方が良いのかについて悩んでいらっしゃる
のですね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際にチワワちゃんのご様子を
拝見していないため、一般的なご案内となることをご了承くださいませ。

口から入った食べ物は、食道、胃、小腸を経由して消化・栄養素が吸収され、
また大腸で水分が吸収されて便になります。
軟便や下痢が起こる仕組みは以下の3つに大きく分かれます。
1. 大腸からの水分吸収が上手く機能しない場合
精神的なストレスや生活習慣・食餌の変化によって腸の働きが悪くなり、
水分を吸収する力が低下すると、吸収出来なかった余分な水分が
そのまま排泄されるために、軟便や下痢になります。
2. 腸の分泌液が何らかの原因で過剰になる場合
寄生虫やウイルスの感染があったり、腸内細菌のバランスが崩れたりすると
腸はウイルスや菌、寄生虫などを早く排泄しようと過剰に分泌物を出します。
この状態では粘液便や軟便が見られます。
3. 腸の動き(ぜん動運動)がいつもより活発になった場合
腸に刺激のある食べ物(冷たいもの等)を食べたり、
何らかの原因で腸に炎症が起こると、刺激された腸のぜん動運動が
活発化します。そうなると、食べ物が腸を通過する速度が速くなり、
未消化物の混じった便が出ます。

また、下痢や軟便は症状が起こっている部位によっても大別され、
「小腸性下痢」と「大腸性下痢」とに分けられます。
1. 小腸性下痢
食べものの消化・吸収を行う小腸の異常により下痢が起こる場合は、
1回の便の量は多くなりますが、回数はそれほど増えません。
便の性状は様々で、やや軟便のこともあれば、水っぽいこともあります。
小腸に出血がある場合は、タール便と呼ばれる黒い便が出ます。
小腸性下痢が長期にわたって続くときは、合併症状として体重の減少や嘔吐、
脱水などが見られます。
2. 大腸性下痢
大腸は水分やミネラル分の吸収を行っており、
大腸に存在する100種類以上の多数の細菌が、
小腸を通過した後の消化物を腐敗、発酵させて便を作ります。
大腸に異常がある場合は、1回の便の量は正常か少なめの傾向がありますが、
回数は多くなります。
便の性状は軟便で粘液が混ざっていることが多く、
大腸で出血がある場合には、便の周囲や便の中に鮮血が混じる血便が
見られることもあります。 
排便時には直腸や結腸が刺激されるため、「しぶり」が認められる場合もあります。
※しぶりとは便意をもよおすのに排便がなかったり、
便意があっても少量しか出ないのに頻回に便意をもよおす状態をいいます。

もこ様のチワワちゃんにおかれましては、お迎え先のペットショップ様から
元々ストレスでお腹が緩くなる子だと聞いていらっしゃるのですね。
そして、迎えてからストレスや環境の変化がある時にお腹がゆるくなっている
ご様子が見られるのですね。
この場合は上述した「大腸からの水分吸収が上手く機能していない場合」や
「腸の分泌液が何らかの原因で過剰になっている場合」などが考えられ、
環境の変化やストレスが原因の一つとなっている可能性などが考えられます。
また、血便が見られるとのことでございますので、大腸性下痢の可能性が
考えられるかと思います。

チワワちゃんが環境に慣れ、血便もなく便の形が正常に戻り、
食欲や元気も問題が無いようであれば環境要因などによる一過性の下痢
だったのかと思いますが、
繰り返し下痢がおこるようでしたり、下痢以外に吐き気や元気がないような
症状が見られるようであれば、ストレスや環境の変化以外にも何か下痢を
起こす原因があるかもしれませんので、
動物病院での診察をお受けいただいた方がよろしいでしょう。

一般的に、大腸性の下痢が続く場合に考えられる疾患としては
@感染性腸炎(細菌性や寄生虫性)、A炎症性腸疾患、B繊維反応性下痢、
C食事性過敏症、D腫瘍 などが挙げられます。

チワワちゃんの通院歴がわかりかねますが、現在の便のご様子は
いかがでしょうか。
もし、まだ血便が続いていらっしゃるのであれば、
便を持ってかかりつけの動物病院さんにご相談いただく事をお勧めいたします。
その際、便は出来るだけ新しいものの方が、状態をより詳しく把握できますので、
直前に採れるかどうか心配であれば、通院の前の晩にあらかじめ採便しておき、
玄関など涼しい場所に保管しておいて下さい。
血便が続いていない場合でも、今までに一度も検便をされたことがない様であれば、
便検査をお受けいただいておいた方がご安心ではないかと思います。

下痢の状態が続くと、腸の状態が悪くなって治りにくくなったり、
栄養状態が悪くなって全身の状態が悪くなります。
また、先にご案内したように、他の病気の可能性も考えられます。
他に病気がなくても、炎症が胃に及んだ場合は、胃腸炎を引き起こして水分や
電解質を多く失い、命にかかわることもございます。
特にまだ生後1年未満のお子様は大人よりも多くの栄養を必要としますため、
下痢が続くことはあまり良い状態ではございません。
今はお元気でも突然状態が変化することもございます。
ぜひ、お元気なうちに、かかりつけの動物病院さんにご相談して頂き、
便の状態などを診察していただくことをおすすめいたします。

また、お腹が弱いワンちゃんは治療と併せて、食事内容を見直すこともありますが
いたしますが、お腹がゆるくなりやすいワンちゃんは、フードの種類や与える
回数を変えることで、かえって下痢をすることもございます。
適切な種類のフードを適切な量で適切な回数与えることが必要でございますので、
食事内容の変更については、一度、かかりつけの動物病院さんとご相談
していただけたらと思います。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

まだまだ寒い日が続いておりますが、
もこ様におかれましてはくれぐれもお身体ご自愛下さい。
また、チワワちゃんもどうかお大事になさって下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。