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転居での通院

投稿者:ハイジ

投稿日:2014/07/09(Wed) 03:47

No.3598

お世話になっております。まだはっきりとはしませんが、引っ越しの話が出ております。通院歴と手術歴が結構あるので、今の先生の所にずっと通いたいのですが、だいぶ遠くなってしまうので通院は難しくなります。今までの病歴等、毎週の通院もあるだけに、書類作成だけでは新しい先生への説明が足らないと思うので、カルテのコピーベストかと思うのですが、カルテのコピーとゆうのはおねがいすればできるのでしょうか?よろしくお願いいたします。

Re: 転居での通院

- 獣医師 山中

2014/07/10(Thu) 17:37

No.3602

ハイジ 様

梅雨空の合間にみる青空が恋しい季節ですが、
ハイジ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ではございますが、動物病院のカルテについてご案内をさせていただきます。

ハイジ様のお子様はこれまでに通院歴と手術歴が結構おありで、引越をされた場合に、
新しい先生に対する説明のためにカルテのコピーができないかとお考えなのですね。
やむを得ない事情で、病院の変更をしなければならない時は、
言葉でのコミュニケーションが可能な人間の患者さんでも、
病状を新しい先生にうまくお伝えできるか不安な方は多いかと存じます。
ましてや、どうぶつさんは言葉でお話してくれませんので、
ハイジ様のご不安はいかばかりかとお察しいたします。

カルテ開示については、特に獣医師法上の義務はございませんが、
先生に事情を説明してご相談されれば開示して頂くことは可能かと存じます。
余談ではございますが、日本獣医師会の小動物医療の指針では、
飼い主様にカルテの開示を求められた場合には積極的にこれに応じるよう
努めなければならないとされています。

しかし、カルテの種類や書き方については、統一されておらず、特に決め事はございません。
また、処置内容、検査結果、処方箋の記載方法は病院によっても違いますし、
先生によって書き方の癖があったり略語を使用していてわかりにくい場合もございます。
そのため、カルテのコピーを他の先生にお見せいただいても、詳細な内容はよく伝わらない
可能性もあります。
また開示には応じていただいても、コピーをお渡しいただけるかにつきましては
病院さんによって対応が異なるかと存じますので、直接お問い合わせいただく
のがよろしいでしょう。
したがいまして、書類作成料がかかるかもしれませんが、ベストな方法は、やはり紹介状を
現在のかかりつけの先生に書いて頂くことかと存じます。
紹介状には、現在のお子様の状態や治療だけではなく、新しい先生にお分かりいただけるように、
これまでの病歴や経過等も書いて下さるはずです。
また、病院さんによっては血液検査などの結果をコピーして頂けたり、画像等については
DVD等に焼いてお渡しいただける場合もございますのでご相談していただければと存じます。

勿論、文字やデータだけでは伝わらないことが多いのは確かでございますので、
お子様の過去の状況について、お引っ越し後も電話等でお尋ねして良いか、
現在のかかりつけの先生にあらかじめお声掛けをしていただいておくのもよろしいでしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

梅雨冷えの頃でございますが、ハイジ様におかれましては、
お風邪など召されませぬようご自愛下さい。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



Re: 転居での通院

- ハイジ

2014/07/11(Fri) 05:25

No.3603

山中先生、このたびはわかりやすく説明していただき、ありがとうございました!早速引っ越しのことと書類作成について、主治医に話してこようと思います。



Re: 転居での通院

- 獣医師 山中

2014/07/11(Fri) 11:20

No.3605

ハイジ 様

この度はご丁寧にご返信をいただき、誠にありがとうございます。
早速、主治医の先生にご相談されるとのこと、
ハイジ様のお子様におかれては、ハイジ様にしっかり守られていらっしゃるので
安心でございますね。
お引っ越しが決まれば何かとお忙しくなるかと存じますが
お体ご自愛ください。

お子様のご様子が少しでも落ち着かれて、ハイジ様とお子様が
穏やかな日々をお過ごしいただけますよう心よりお祈りしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



フィラリア予防薬の副作用につい...

投稿者:いーたん

投稿日:2014/07/04(Fri) 18:40

No.3595

もうすぐ12才のゴールデンレトリバーです。
先月、今まで飲んでいたものと違う種類のフィラリア予防薬を飲ませたところ、飲んだ数時間後に下痢、嘔吐をしました。
薬が合わなかったのかも?と思い、獣医師に相談し、今後の薬は昨年まで飲んでいた種類に変更してもらいました。
その変更済みの薬を、今月に入って飲ませたところ、また飲んだ数時間後に下痢をしました(嘔吐はなし)。
普段はあまり下痢をしないので、下痢の原因はフィラリア予防薬以外には考えられない感じです。
下痢は翌日まで続きました。
今まで飲んでいて問題なかった薬に、急に副作用が出ることはあるのでしょうか?
また次回の服用までに獣医師にも相談してみるつもりですが、こちらでもご意見を伺えればと思います。
宜しくお願いします。

Re: フィラリア予防薬の副作用に...

- 獣医師 阿部

2014/07/09(Wed) 11:01

No.3599

いーたん 様

初夏の風に肌も汗ばむ季節となりましたが、いーたん様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談を頂きまして誠にありがとうございます。

もうすぐ12才になられるゴールデンレトリバーちゃんが、先月、今まで飲んでいた
ものと違う種類のフィラリア予防薬をお飲みになったところ、
数時間後に下痢、嘔吐の症状がみられたとのことですね。
かかりつけの先生にご相談され、今まで処方されていたお薬に変えたあとも、
投薬してから数時間後に下痢がみられたとのことですね早速、お問い合わせにつきましてご案内
いたしますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことご了承ください。

フィラリア症とは、既にフィラリア症(犬糸状虫症)に感染している
ワンちゃんの血液を吸った蚊が、他のワンちゃんを吸血することにより
感染する寄生虫疾患です。
予防方法といたしましては、内服薬(錠剤・粉末・チュアブル)、注射、
外用薬(滴下式スポット薬)など、いくつかの種類がございます。
また、製品名で分類いたしますと「ミルベマイシン錠」、「カルドメック錠」、「モキシデック錠」、
「レボリューション」などがあり、上記外にも各製薬会社で開発されたお薬が、
多数販売されております。

また、各フィラリア予防薬はそれぞれ有効成分が異なっており、
ミルベマイシンは「ミルベマイシン オキシム」、カルドメックは「イベルメクチン」、
モキシデックは「モキシデクチン」、レボリューションは「セラメクチン」という有効成分を含んでおり、
マクロライド系という同じグループに属する予防薬です。

カルドメック(イベルメクチン)は、フィラリア予防薬として承認・発売されたお薬になりますが、
ミルベマイシン(ミルベマイシン オキシム)は、フィラリア予防以外にも消化管内寄生虫(犬回虫、
犬鉤虫、犬鞭虫)の駆除にも効果があります。
カルドメック(イベルメクチン)もチュアブルタイプの製品では、「ピランテルパモ酸塩」という成分を
配合しており、犬回虫、犬鉤虫の駆除効果があります。
モキシデック(モキシデクチン)はフィラリア予防以外にニキビダニ症の治療にも用いられ、
レボリューション(セラメクチン)はノミ成虫の駆除、ノミの卵の孵化を阻害及び殺幼虫作用による
ノミ寄生予防、ミミヒゼンダニの駆除にも効果を発揮します。

コリーやシェットランド・シープドッグ、ボーダーコリーなどのコリー系のワンちゃんでは、
MDR1遺伝子変異があり、薬物が脳に入らないようにバリアの役割をしている血液脳関門の
働きが弱い犬種といわれています。
ミルベマイシンやカルドメックの投与で神経毒性をあらわす恐れがあるため注意が必要ですが、
低用量のお薬なので、一般的には神経毒性の副作用が出る可能性は低いと言われております。
モキシデックやレボリューションは上述したワンちゃんに対して、比較的安全に使用できるお薬となります。

どの種類のお薬も、たくさんのワンちゃんが毎年服用しており、比較的安全なお薬のひとつですが、
ワンちゃんによっては使用できないお薬があったり、下痢や嘔吐などの症状を
引き起こす場合がございます。

また、フィラリアにすでに濃厚感染しているワンちゃんに対して、予防薬を投与した結果、
ワンちゃんがショック状態におちいる可能性もございますので、
フィラリア予防薬の処方前には血液検査にてフィラリアの感染がないことを確認することが
推奨されます。

フィラリア症の予防開始時期は、お住まいの地域によって、蚊の発生時期が
異なるため、投薬の開始時期が異なります。
また、予防薬につきましても、お薬の種類により、投与可能な月齢や投薬期間が
異なってまいります。
一般的に獣医師は、その地域の気温や、湿度、蚊の発生状況などを考慮して
予測されるフィラリア症の予防開始時期や終了の時期、また、そのお子様の月齢や、
犬種を考慮して投薬期間やお薬の種類を決定いたします。

いーたん様のゴールデンレトリバーちゃんがどの種類のフィラリア予防薬を処方されたのか
わかりかねますが、嘔吐、下痢のきっかけとしてフィラリア予防薬が考えられるのであれば、
今までに使用したフィラリア予防薬とは異なるタイプのフィラリア薬を処方していただいた方が
良い場合もあります。
経口での投与が嘔吐、下痢を起こす場合は、外用薬(滴下式スポット薬)のフィラリア予防薬
などもご検討いただければと存じます。
なお、チュアブルタイプのフィラリア予防薬には嗜好性を上げるために、添加物が含まれています。
ワンちゃんによっては、今まで服用していても問題がなかったのに、
その添加物に対してアレルギー反応を起こし、嘔吐、下痢などの症状を起こす場合がございます。

また、たまたまフィラリアの予防薬の投与したときに下痢・嘔吐の症状が出たけれども、
原因はフィラリアのお薬の投与によるというより、体調が優れずに症状が出ることもございます。
ワンちゃんの嘔吐、下痢の原因は多岐にわたりますので、
飲水やお食事を与えても嘔吐が繰り返し見られたり、下痢や元気がないなどの気になる症状
がみられる場合にも、かかりつけの動物病院さんにご相談頂くことをお勧めいたします。

その後、お子様のご様子はいかかでしょうか。どうぞお大事になさってくださいませ。
厳しい暑さが続く中、夏の疲れも出やすい時期でございますので、
くれぐれもご自愛いただき、残りの夏をお子様と共に健やかで楽しく
お過ごしいただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後とも、アニコムを何卒宜しくお願い申し上げます。



骨折1年後

投稿者:心配性

投稿日:2014/07/03(Thu) 11:19

No.3592

お世話になっております。

1年前に骨折をし、2度手術をしました。
なんとか歩けるまでに回復しましたが、変形治癒しています。
散歩時間も長かったりすると、びっこを引き始めます。

最近になって、よく骨折した足を舐めています。

見る限り、皮膚に異常はありません。

骨折は2年間は壊死の危険があるとHPで見たのですが本当でしょうか?
それは、チタンの棒を入れたままにしてある場合に限ってのことでしょうか?

心配なので一度病院でレントゲンをとってもらいたいのですが
アニコムの対象になりますか?

治ったと言われてから、特にレントゲンも撮っておりませんが、そもそも、もっと定期的にレントゲンを撮ってらう必要があったのでしょうか?


Re: 骨折1年後

- 獣医師 山中

2014/07/07(Mon) 12:15

No.3597

心配性 様

蒸し暑い梅雨に青い空が恋しい頃ですが、
心配性様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

お子様が1年前に骨折をし、2度手術をされ、現在は歩けるものの骨折部が
変形しているのですね。
一般的に、骨折における治療では、整復と固定を行いますが、
固定方法には大きく分けて、外固定と内固定の2種類に分けられます。
外固定は、ギプスのように、手術はせず患部を外から固定する方法で、
内固定は、手術をして骨のズレを直し、プレートやピン、ワイヤー等を用いて
固定する方法です。
処置を行った後は、出来る限り安静にして、固定した骨がずれないように
することが必要です。
しかし、どうぶつさんは、痛みがなくなるとお元気になってしまうことが多く、
骨折部分が完全に癒合するまで安静に出来ず、
骨折部が変形してしまうことがあります。

心配症様のお子様におかれましては、チタンの棒を入れたままにしてあるとのこと
ですので、内固定で、プレートかピンで骨折部を固定されていると推測できます。
固定方法にはそれぞれ特徴があり、骨折の種類や、
どうぶつさんの年齢、性別、品種、持病、性格等を考慮して固定方法を決定します。
ピンを用いる固定法は、髄内ピン法と呼ばれ、針金のようなピンを骨の中心部の
骨髄に通して固定します。
髄内ピン法は、他の内固定に比べると手術は簡単ですが、
固定の強度が弱いのが難点です。
プレートを用いたプレート法は、髄内ピン法に比べると、精密に元の骨の形に
整復することが可能なのですが、
骨折部や周囲の組織にダメージを与えたり、プレートによって血流を阻害したりするので、
骨の治るスピードが遅く、また治癒後も強度が弱くなる場合があります。

プレートやピンを取り除くかどうかは、その時のどうぶつさんの状態や、骨折部位によって
判断が異なります。
取り除かなくても、一生問題なくお過ごしできるどうぶつさんも多いのですが、
なかには、時間が経つと骨の再吸収が起こってしまうことがあります。
心配症様がご心配されている骨の壊死とは、この骨吸収のことであろうと思われます。

骨は、常に吸収と形成を繰り返して、新陳代謝を行っています。
何らかの理由で、骨吸収が骨形成を上回ると、骨がどんどんやせていき、
また、骨自体が脆くなっていきます。
レントゲン撮影で骨吸収が起こった部分を確認すると、まるで骨が溶けているような
像が見られます。
骨折の治療の際、骨に対してあまりに丈夫すぎるプレートを使用した場合には、
力学的ストレスが骨にかからずプレートにかかってしまうため、骨吸収が起こります。
このように、
手術の方法によって、またその後の症状によって、
今後の注意点、経過の検査の頻度は異なって参りますので、
気になる点がおありの場合には、なるべくお早めにかかりつけの先生に
ご相談されることをお勧め致します。


心配症様のお子様は、長時間のお散歩時に跛行(はこう)がみられたり
骨折部を舐めたりして気にしていらっしゃるとのことですね。
ピンの素材に用いられているチタンは非常に軽くて、強くさびにくいという性質を持っていて、
毒性もなくアレルギー反応をおこしにくいため、人間でも人工股関節や心臓ペースメーカーに
使用される安全な素材です。
そのため、入れっぱなしにしても大きな問題はないのですが、金属が体内に入っていると、
季節によって痛みが出るどうぶつさんもいらっしゃいますので、
心配症様のお子様も痛みがあって舐めているのかもしれません。
その場合は、レーザー治療等で痛みを緩和するケアも現在では行われていますので、
骨の状態の確認のためのレントゲン検査も併せて、
かかりつけの動物病院さんにご相談されると良いでしょう。

また、今回レントゲン検査が対象かどうかのお問い合わせについてですが、
心配症様からのお申し出内容に基づいた一般的なご案内となりますこと、
あらかじめご了承ください。

アニコム損保では、どうぶつ健保「ふぁみりぃ」のご契約始期日以降に発症した
ケガ・病気(初年度契約の場合、病気は 30 日間の待機期間終了後)が
補償の対象となります。
※どうぶつ健保「べいびぃ」「すまいるふぁみりぃ」のご契約の場合は、
どうぶつさんのお引渡し後以降に発症したケガ・病気が補償の対象となります。

今回のレントゲン検査については、散歩時にびっこをひく、足を舐めるといった症状があり、
獣医師がその原因究明の一環として必要な検査と判断された場合、
補償の対象となります。
その他、補償対象やアニコム損保の保険の内容等について、ご不明な点等ございましたら、
アニコム損保あんしんサービスセンターまで、ご連絡をいただけますと幸いでございます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、お子様の症状が早く治り、
晴れ晴れとした心でお過ごしできるよう、心よりお祈り申し上げます。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



いぬの手入れについて

投稿者:みみこ

投稿日:2014/07/02(Wed) 16:25

No.3591

1歳半のといぷーどる(♂去勢済み)のおしりの手入れについてご相談致します。

トリミングの際には肛門周りを広めにカットしてもらっているのですが、ウンチをした時にちょっと毛についてしまうことがありますので、それをとろうとすると文字通り「凶暴犬」になって、手入れをさせてくれません。うなる、噛む、暴れるで、とにかくおしりに触らせてくれないのです。家族と2人がかりでやってもとにかく大暴れです。無理強いをしたらよくないかと思って、あまり興奮するようだと途中で止めています。

身体のブラッシングなどは、うなりはしますが、おやつなどを駆使してやることはできます。その他の指示(おすわり、まて、おて、おかわりなど)はちゃんと聞きます。普段はおとなしい方で、無駄吠えや甘噛みなどもほとんどありません。とにかくおしりに触る時だけすごく嫌がり、触らせてくれません。

なにかうまいやり方や、飼い主としての態度など、いい解決方法があったら教えてください。

あと、肛門がちょっと赤くなっているような感じがあるのですが、なにか病気なども考えられますか?合わせて教えてください。よろしくおねがいいたします。

Re: いぬの手入れについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/07/04(Fri) 15:27

No.3594

みみこ 様

梅雨明けが待ち遠しい頃でございますが、
みみこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?
このたびはご相談をいただきまして、ありがとうございます。
といぷーどるちゃんは、お尻についたウンチをとろうとすると、うなったり噛んだりして
お世話をさせてくれずお困りとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきたく存じますが、実際のご様子を拝見いたしておりませんので、
一般的なご案内となってしまうことをご了承下さい。

ワンちゃんがある部分を触られることを極端に嫌がるときには、その周囲に炎症などがあり、
痛みを感じている場合がよくございます。
みみこ様のといぷーどるちゃんは、お尻を触られることを特別に嫌がり、また肛門周りが
赤くなっているような感じがあるとのことですので、その部分に痛みや違和感などが
あるのかもしれません。
ウンチがや軟らかいとどうしても被毛につきやすく、排便回数が多いと肛門周りの
赤みの原因となる可能性もございますが、といぷーどるのウンチの状態はいかがでしょうか。
ワンちゃんは排泄後、自分で肛門や陰部をなめてきれいにしますが、気になってなめすぎて
炎症をおこすこともございます。
ワンちゃんのお尻には肛門嚢と呼ばれる臭腺があり、中には強い臭いがする分泌物が
貯留しています。排便時にこの分泌物を自分で排出することができるワンちゃんもいますが、
自分で出せない場合、定期的に絞ってあげることが必要となります。この分泌物が
過剰にたまることで炎症を起こしてしまい、肛門嚢の破裂を引き起こす場合もございます。
ご安心のためにも、動物病院さんに一度といぷーどるちゃんの肛門周りの赤みをお診せ
いただき、痛みや違和感があれば取り除いてあげてください。
また、ウンチの状態にもし気になる点がおありでしたら、
ウンチをお持ちいただき、消化・吸収や腸内の細菌の状態はどうかなど、一度チェック
していただくこともお勧めいたします。

さて、毛についたウンチを取る場合なのですが、ウンチや被毛が乾いた状態ですと取りづらい
ので、できれば洗面器などにぬるま湯をはって、お尻部分をそっとすすぎながら
ウンチを取り除いてあげたり、ぬるま湯を手につけながら、その部分を洗っていただき
お取りいただくのが望ましいでしょう。
洗面器を使うのが難しいようであれば、よくぬらしたガーゼやティッシュなどを使って
濡らしながら取りやすい状態を作りながらお取りいただくとよろしいでしょう。
お湯の温度は気候により調節してあげてください。

ブラッシングや目やにを取る、歯磨きなど、ワンちゃんとの暮らしではさまざまなケアを
していただくことがありますが、これらのことは、どうしてもワンちゃんにとっては
嫌なことになってしまいがちです。
ワンちゃんがうなったり、噛んだりしたときに、飼い主様に「怖い」「こんなに嫌がって
いるのだから止めよう」という気持ちがあると、うなったり噛んだりすれば止めて
もらえる、うなったり噛んだりすれば、飼い主様を怖がらせることができる、と
ワンちゃんは思ってしまうかもしれません。
といぷーどるちゃんが、うなっても噛んでも飼い主様は堂々と動じず、「嫌がっても、
威嚇しても、やるべきことはやる」という強い姿勢を見せましょう。
ワンちゃんは、いったん興奮すると手がつけられない状態になってしまうことが
ほとんどですので、最初にうなったり噛もうとした瞬間に、落ち着き低くて怖い声で、
「いけない」などのいつもご家族様が叱るときにお使いになる言葉で毅然と叱ります。
うなろうとしたり噛もうとするたびに、その瞬間に叱ることを繰り返しましょう。
うなったり噛んだりするのを止めたら「すごいわね」「おりこうね」などと穏やかな
笑顔でほめていただき、お手入れを続けましょう。
お手入れを止めるのはワンちゃんが噛んだりうなったりしたからではなく、
あくまでもみみこ様のご都合で終了しましょう。

みみこ様のといぷーどるちゃんは、身体のブラッシングなどは、うなりはしても、
おやつなどを駆使しながらなさることはできるとのことでございますね。
おやつを利用される際にご注意いただきた点は、タイミングでございます。
例えば、うなったり噛んだりしたときにおやつを与えて気を引くと、嫌がって噛めば
おやつがもらえた、ということになってしまいます。がんばってブラッシングを我慢
したらいいことがある、ということを教えるためには、おやつで気持ちをひきながら
でもよろしいのですが、実際あげるのは、必ずといぷーどるちゃんがブラッシングを
させてくれた後にしましょう。
このとき「おりこうね」と言葉でほめながらおやつを与えるようにしましょう。
また、ブラッシングが気持ちの良いものというイメージにしていただくためには、
無理をしてなさるのではなく、最初は手グシからでもよろしいので、体をやさしく
なでるように優しい感じでしてあげるようにしましょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、お電話でのご契約者様への
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
気がかりなことがお有りの際には、いつでもお気軽にご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256
(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30(年末年始を除く)
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

体調管理が難しい時期でございますが、
みみこ様におかれましてはお体ご自愛いただき、
といぷーどるちゃんと素敵な夏をお過ごしくださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



膝蓋骨脱臼

投稿者:はるる

投稿日:2014/07/02(Wed) 08:17

No.3590

12歳になったばかりの柴犬です。
2週間ほど前に突然左後ろ脚を庇うようにびっこをひきながら歩き出しました。
翌日かかりつけの獣医さんに診てもらったところ『膝蓋骨脱臼』と診断されました。
鎮痛剤を服用して安静にして4日後に再診した際に骨折や靭帯など詳しく検査する予定でしたが、改善がみられた為鎮痛剤を追加で戴き、更に2週間様子を見ることになりました。
数日経つと室内でじっとしていることにストレスが溜まったようで無駄吠えを始めた為仕方なく庭で自由に歩かせるようにしたところ、以前ほどではないもののやはり少し症状が戻ってしまいました。その後、日によっては特に異常は見られずまた別の日には少し庇うような歩き方をするといった具合です。
基本的に日中は外で放し飼いで自由にさせており、今後もできる限りそうさせてやりたいと願っています。
そこで今後の予防について相談にのっていただきたいのですが、夜など室内にいる部屋はカーペットの為フローリングと比較すると脚に負担は少ないものの、ベッド自体がプラスチック製で硬くそこにタオルケットを敷いただけのものです。
頻繁にベッドの淵に前脚を乗せて突っ立っていたりジャンプしてベッドに出入りするので、ソファーのような柔らかい生地のものや夏用のビニール製の冷感ベッドを検討しています。こういった素材のものを適用することで脚への負担減は期待できますか?それとも柔らかすぎると却って良くないこともあるのでしょうか?
またドライブが大好きなのですが、助手席で前脚をドアに対しつっぱり窓から顔を出すのが好きなポーズです。これからも窓から顔を出してドライブを満喫してほしいのですがやはり脚への負担が心配です。ネットなどで流通している『ドライブボックス』は有効でしょうか?
他にもおすすめの商品や効果的な予防があれば是非教えていただけませんでしょうか?

Re: 膝蓋骨脱臼

- 獣医師 小西

2014/07/03(Thu) 19:40

No.3593

はるる 様

梅雨さなかではございますが、7月に入り真夏を彷彿させる
強い日差しも照りつけて参りましたが、
はるる様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

12歳になられたばかりの柴犬さんが、膝蓋骨脱臼との診断を受けられた
のでございますね。

かかりつけの動物病院の先生から既にご説明があったかと存じますが、
膝蓋骨脱臼とはワンちゃんの膝蓋骨(膝にあるお皿)が正常な位置から
ずれる状態のことをいいます。
鎮痛剤やレーザー治療など内科療法で一時的に症状が緩和をする場合
もありますが、根本的な治療は外科手術となります。
しかし、そのどうぶつさんの種類や年齢、脱臼の程度(グレード)、
痛みなどの症状、靱帯や関節の炎症の有無などによって、
治療方法は異なります。

はるる様の柴犬さんのように、年齢が高くなってきたワンちゃんで、
鎮痛剤でも痛みが緩和されなかったり、歩行困難になってしまう等、
内科療法を実施しても症状の改善が見られないときは手術を考慮
していきますが、一時的または一定期間の抗炎症剤・鎮痛剤投与や
サプリメント、療法食等の内科的治療で症状の改善がみられる場合には
経過を観察していくこともございます。

はるる様の柴犬さんは症状が現れてから数日間、
鎮痛剤の投与と安静にすることで症状に改善が認められた
とのことでございますね。
柴犬さんは膝蓋骨脱臼が判明するまでは、きっとお外で自由に元気いっぱい
で過ごしてこられたご様子でございますね。
膝蓋骨脱臼をはじめ、元気だけど安静にしなくてはいけないという状況では、
治療のための安静とストレス発散のバランスについて、
どの飼い主様も頭を悩ますところでございます。

通常、骨折の手術後のように絶対的な安静を要するのでなければ、
日々の行動で特に気をつけなければならないことをご注意いただき、
飼い主様に守っていただくことが大切です。

はるる様の柴犬さんは状態も落ち着いているようですので、
今後膝に負担がかかることを極力避けて頂くことが肝要かと存じます。
具体的には体重の管理をはじめ、次のようなことを回避していただくことが
重要でしょう。

■歩行中に急に発進したり、急に止まること
■ 飛び降りや飛び乗り 段差の上り下り
■ 滑る床材
■ 急に旋回すること
■ 二足挙立(いわゆる立ち姿勢)

これらを回避するためには、たとえば、ボール遊び等をやめて
他の遊びの方法にする、ご自宅の階段は昇降できないように柵を設置する、
飛び乗ったり飛び降りたりするソファーやベッド等にはスロープを設置頂く、
あるいは侵入できないようにしていただく等、
工夫の仕方は色々と考えられます。

この度、はるる様におかれましては柴犬さんのことを考えて、
ベッドの素材の堅さに注目をなされたということでございますね。
はるる様の柴犬さんへの思いが手に取るように伝わってまいります。
お話を伺う限り、ベッドの素材の堅さはお膝の状態に大きく影響は与えないか
と思いますが、もし、今後、お変えになるのであれば、
滑る素材はまずお避けいただく必要がございます。
足がひっかかったり、つんのめるような素材も避けていただいた
ほうがよろしいでしょう。
また、柴犬ちゃんはベッドの縁に足をかけ二足挙立したり飛び乗ったり
するという行動をされるとのことですが、
できるだけ突っ立ったり飛び込んでベッドに入らないように工夫いただき、
可能であればご使用しているベッドに一工夫施して、
全方向に緩やかなスロープを設置していただくのはいかがでしょうか。
ワンちゃんは環境の変化に敏感ですので、
できるだけ穏やかな変化に留めつつ、お膝への負担を
最小限になさっていただければと存じます。
はるる様のお考え頂いている、夏用のビニール製の冷感ベッドも、
滑らないようにして使用していただいてもよろしいでしょう。
また、低反発のマットレスなども関節の負担を軽減してくれる
可能性もございます。

ドライブボックスのご使用についてもご検討頂いているとのことで
ございますね。
本来であれば二足挙立を避けて頂きたいところではありますが、
大好きなドライブでお外を眺めることを全て禁止してしまうのは
おそらくストレスになることでしょう。
柴犬さんのお膝のことを考えるのであれば、
ワンちゃんとお出かけの際にはそばにどなたかに付き添い頂き、
できればお外を眺める時間を少し制限して頂いては
いかがでしょうか。
また、ドライブボックスを使用いただき、
車の中での自由な行動(シートに上り下りする、二足挙立をする、等)による
お膝への負担が少しでも軽減できそうか試していただけたらと思います。

その他の方法としては、サプリメントや療法食の使用をご検討頂いては
いかがでしょうか。
(なお、アニコムではサプリメントや療法食は保険の補償対象外とさせて
いただいております。)
サプリメントや療法食の効果は個体差が大きく、
お薬とは異なって一定の効果をはっきりと保障するものではございませんが、
はるる様の柴犬さんのように高齢で膝にトラブルを抱えている多くの
ワンちゃんではサプリメントや療法食の使用により良好な状態を維持できる
との報告が多くされております。

サプリメントや療法食には関節軟骨を強化したり
軟骨の再形成を促したり、損傷した靱帯の修復を促す成分が
含まれています。
グルコサミンやコンドロイチンに代表される多糖類、
メチルスルフォニルメタン(MethylSurfonylMethane:MSM)、
緑イ貝抽出物などが代表的でございます。

これらの成分は関節の保護や修復を促したり、
炎症や痛みを緩和する効果を期待して配合されておりますが、
あくまで良好なサポートの一助を担うものであり、
膝蓋骨脱臼そのものを治すものではない点にご留意頂けたらと思います。
また、種々のメーカーよりサプリメントや療法食が販売されております。
どの商品がはるる様の柴犬さんに適しているか等については
かかりつけの動物病院様の先生に一度ご相談いただくのが
よろしいかと存じます。

膝蓋骨脱臼を手術せず温存治療をされる際は、
今後も経過観察が必要であるかと存じます。
かかりつけの先生とよくご相談されて、はるる様の柴犬さんにとって
一番良い治療方法を、ワンちゃんのご様子をご覧いただきがら
お決めくださいませ。
ワンちゃんが今後も長らくお元気にお過ごしいただけることを
お祈りいたしております。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、どうぞ十分にご摂生ください。

アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
お気軽にご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
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今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。