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歯肉腫

投稿者:CAVママ

投稿日:2014/08/11(Mon) 13:14

No.3634

初めてご相談させていただきます。アビシニアンの7ヶ月の男の子です。去勢手術から二週間ほどしたら、歯肉腫と歯根茸腫ができ全身麻酔で除去手術をしました。それから二週間ほどしたら、また場所は違うとのことでしたがまた同じ物が出来て同じように除去手術をしました。それから二週間でまた再発して除去手術をして約1ヶ月で3回も手術をしましたがまた二週間で今再発中です。獣医さんはこんなに短い期間で再発は珍しいと言われましたが、このまま何回も手術をして大丈夫なのか心配です。このまま治る見込みはないのでしょうか?心配で相談させて頂きました。よろしくお願いします。

Re: 歯肉腫

- 獣医師 小西

2014/08/13(Wed) 17:54

No.3641

CAVママ様

盛夏の時節ですが、台風の到来以来、今ひとつはっきりしない天候が続いております。
CAVママ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

CAVママ様のアビシニアンちゃんには歯肉腫の再発が認められているということでございますね。
歯肉腫(エプーリスと呼ぶこともございます)は歯肉あるいは歯肉上に限局した
腫瘤性病変を示す口腔内良性疾患の総称で、以下のように分類されます。
@線維腫性エプーリス ・・・ 構成成分が歯周靱帯の間質(組織成分)
A骨化性エプーリス ・・・ 上記同様だが成分に骨の構成成分に似た成分(類骨基質)を含む
B棘細胞腫性エプーリス ・・・ 構成成分は未熟な歯根膜上皮細胞
エプーリスは歯根膜の細胞または歯周靱帯と呼ばれる歯を取り囲む組織に由来する良性の腫瘍です。
一般的に病理学的には良性とされていますが、
臨床的には外科的に摘出しても再発を伴うことも少なくなく、
由来する細胞成分によっては悪性腫瘍との鑑別が難しいものも報告されています。
そのため、手術で切除した後には、病理検査を行うことが必要です。
もし、CAVママ様のアビシニアンちゃんが病理検査を今までに行っていらっしゃらないのであれば、
主治医の先生と相談して、切除した組織の詳細な病理検査を行うのも
今後の治療指針を決定する上では有用かと存じます。

また、エプーリス以外にも口腔内に腫瘤を生じることがございます。
・歯原性良性腫瘍(エナメル上皮腫など)
・線維腫
・感染性肉芽腫性病変(ウイルス性乳頭腫・細菌性/真菌性肉芽腫性炎など)
・非感染性肉芽腫性病変(異物の刺入・外部の持続的な刺激など)
・悪性腫瘍(悪性黒色腫・扁平上皮癌・線維肉腫・骨肉腫・リンパ腫・肥満細胞腫など)

歯周組織由来の良性腫瘍は由来組織によりエナメル上皮腫や線維腫のように分類され、
一般的にはエプーリスに比べれば再発のリスクは少ないとされています。

感染性肉芽腫性病変については乳頭腫ウイルスや
一部の細菌または真菌の感染により引き起こされ、口腔内に腫瘤物を形成します。
感染源がウイルスの場合は一般的に重篤な症状を伴うことが少ないとされていることから、
ウイルスが体から排除されるまでの間、経過観察を行います。
感染源が細菌または真菌の場合はそれらに感受性のある抗菌剤や抗真菌剤の
全身的または局所的投与が行われます。

非感染性肉芽腫性病変ですが異物の刺入(骨や木片等)や
持続的な外部からの刺激(噛んで遊ぶタイプのおもちゃを病的な頻度で口にする など)などにより
反応性に肉芽腫(腫瘤)を生じることがございます。
このような原因が明らかである場合は、原因を除去すれば改善が認められ再発も防ぐことが可能です。

最後に、悪性腫瘍については由来細胞によって多くの分類がございます。
一般的に口腔内に生じる悪性腫瘍の多くは悪性度が高く、経過が芳しくないものが少なくありません。
しかしながら今回、CAVママ様のアビシニアンちゃんは年齢が7ヶ月齢と言うこともあり、
悪性腫瘍の可能性は極めて低いかと存じます。

CAVママ様におかれましてはアビシニアンちゃんの再発の頻度が高く、
手術における体への負担や予後について不安な日々をお過ごしかと存じ、
心が痛む思いでございます。
今一度主治医の先生とよくご相談の上、今後の経過によっては切除方法や
再発防止のための他の治療法の併用
(レーザーメス/凍結切除や放射線治療・免疫抑制/賦活剤の併用等)、
高次診療施設(いわゆる専門病院)へ紹介いただく等、多角的な治療計画について
ご検討頂ければと存じます。

CAVママ様のアビシニアンちゃんが一日も早く健康を取り戻され
穏やかな日々が送られますようお祈りしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 歯肉腫

- CAVママ

2014/08/13(Wed) 21:04

No.3643

いろいろとお答え頂き有難うございました。初めての時に病理検査はした上で歯肉腫と歯根茸腫と言う答えでした。その後は獣医さんが同じ物と言うことで切除のみです。今一度獣医さんと相談するか腫瘍科のある獣医さんにセカンドオピニオンをお願いするか検討します。麻酔を何回もすることが心配で手術もだんだん不安で仕方ない状態です。有難うございました



Re: 歯肉腫

- 獣医師 小西

2014/08/14(Thu) 16:20

No.3645

CAVママ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきましてありがとうございます。

1回目の手術の際には病理検査をお受けいただいていたのですね。
また、1ヶ月に3回手術を行っており、今も再発していらっしゃるとのことで、
CAVママ様の不安なお気持ち、お察しいたします。

ご心配されている全身麻酔や手術ですが、健康であってもリスクはゼロではありません。
しかし動物病院では、どうぶつの年齢や状態に適したお薬を使用することで、
より安全に全身麻酔をかけて手術を行っているかと存じます。
不安を少しでも解消できるよう、どうぞかかりつけの先生にも
今後の治療方針などを再度ご確認いただけたらと思います。

ご心配なことがおありのとき、つらいお気持ちになられたときは、
どうぞお気軽にお声がけくださいませ。心から応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



病気について

投稿者:はなこ

投稿日:2014/08/10(Sun) 23:21

No.3632

3歳のラブラドールレトリバーメスです。2年前に尿石症と診断(尿石はできておらず、尿検査でストルバイト結晶を認め、エコーでやや膀胱が肥厚していると言われました)されました。
その後ずっと療法食をあげ続けています。おやつや間食は全くあげていません。
現在は、明らかな症状はなく、水分もよく飲みます。尿検査はしていませんが、血液検査等でも異常所見はありません。いつまで専用の餌を食べさせた方がいいのか、普通のえさに戻してもよいのか、どうなったら完治や治癒になるのか教えて下さい。
また、妊娠・出産を計画しようと思いますが、不可能でしょうか?注意点があれば教えて下さい。
よろしくお願いします。

Re: 病気について

- 獣医師 阿部

2014/08/13(Wed) 15:47

No.3638

はなこ 様

蒸し暑い日が続いておりますが、はなこ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
3歳のラブラドールレトリバーちゃんですが、尿検査でストラバイト結晶が検出され、
現在も療法食を続けていらっしゃるとのことでございますね。
血液検査は異常がみられず、お水もよく飲まれており、明らかな症状も
今はみられないとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

【尿石症について】
尿石症は尿路結石症ともいわれますが、尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどの
ミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で結石となるために
様々な症状を引き起こす病気です。
尿がアルカリ性に傾くことでできるリン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストラバイト結石)は
ワンちゃんで最も一般的な結石です。
結石の形成については、細菌の尿路感染、食事の種類や飲水量の減少、遺伝的素因などが
関与していると言われています。

尿石症になると、頻尿、血尿、発熱、食欲不振などがみられたり、排尿時に背中をまるめて
痛がる様子がみられることがあります。
最も気をつけなければならない症状は、結石が尿路に詰まってしまい、
全く尿が出ない状態(尿道閉塞)になることです。
この状態になると、血液中の老廃物が排出されず増加してしまう尿毒症を引き起こしたり、
膀胱破裂を起こしてしまう可能性があり、命に危険が生じることもあります。

尿石症の治療方法は、尿石のタイプや大きさや位置によって様々です。
ストラバイト結石の場合は、結石溶解や結石形成予防のために食事療法を行いますが、
外科手術で摘出する場合もあります。
血尿や尿路感染がある場合は抗菌剤や止血剤の投与など、対症療法を併せて行います。

尿石の形成を防ぐためには、食事中の尿石の原因となる成分を極力減らし、
尿石が出来にくい体内環境をつくることが必要です。
そのため、尿石症の治療や管理にあたって、食事療法がたいへん重要な役割を果たします。
どのような食事が適切かについては、結石の種類によって変わってきます。

はなこ様のラブラドールレトリバーちゃんのように、ストラバイト結石の場合、
尿がアルカリ性に傾くと形成しやすくなるため、尿を酸性化する食事が勧められます。
ストラバイト結石は食事療法で比較的溶解しやすいのが特徴です。
リンとマグネシウムを制限した食事や、結石の材料となるアンモニウムの供給をおさえ、
尿を濃縮する能力を調整するためにも、タンパク質を適度に制限した食事が有効です。

ワンちゃんでストラバイト結石に次いで多い結石はシュウ酸カルシウム結石です。
シュウ酸カルシウム結石は、尿が酸性に傾くと形成しやすくなります。
シュウ酸カルシウム結石の形成を予防するには尿をアルカリ化する食事が勧められます。
そのためには食事中の過剰なカルシウムやシュウ酸を抑える必要があります。
ストルバイト結石は食事療法による溶解が可能ですが、
シュウ酸カルシウム結石の場合、現在のところ効果的な内科溶解療法はありませんので、
手術によって結石を摘出するのが一般的です。

はなこ様は、処方食をこのまま与え続けるか、
普通食に切り替えるのかお悩みでいらっしゃるとのことですね。
ストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石の形成を予防するためには、
専用の処方食(療法食)を用いていただくのが一番効果的とされていますが、
療法食を使わずに尿石予防効果があるサプリメントなどを使用するケースもあります。

また、普通食に切り替える場合は、ストルバイト結石の予防のために
マグネシウムやリンの摂取を制限する必要がございます。
マグネシウムの含有量が高い食品として、「煮干し」「青海苔」「鰹節」「きなこ」など、
大豆食品や魚、海藻類がございます。
リンの含有量は、肉類や魚類、大豆製品などに多い傾向がございます。
お食事は全体のバランスで考える必要があります。
マグネシウムもリンもワンちゃんにとって必要なミネラルですが、
お食事の用意をなさるとき、これらの含有量が多い食品は
なるべく制限していただくとよろしいでしょう。

また、野菜や果物にはアルカリ性のミネラルが多く含まれます。
アルカリ性の食品や、酸性の食品(お肉類)を食べても、少量であれば、
体内の酸・アルカリ性を変えるほどの影響は出ません。
しかしながら、継続して過剰に野菜を与え続けると尿がアルカリ性に傾き始め、
結晶が出来る可能性はあるかと思われますので、
特定の野菜を多く摂取することは控えるよう注意していただいた方がよろしいでしょう。

なお、結石症を予防するため、お水をたくさん飲んで
尿をいっぱい出すことがたいへん重要でございます。
尿中の有害なもの(結晶や細菌など)を希釈し、
膀胱内に尿が長い時間留まらないようにすることが理想的です。
新鮮なお水を入れた容器をご自宅の中で複数の場所に置いてもらうことや、
お食事に水分を加えてたくさん摂取できるようにしていただくとよろしいでしょう。
適度な運動をさせていただくことも水分摂取を促すでしょう。
また、排尿を我慢させないことも大切です。
濃い尿には結晶が析出しやすくなります。
そのため水分をたくさんとり、うすい尿を頻繁に排泄することで、
尿石ができにくい状態を保つようにしましょう。
排尿したい時にストレスなくすぐにできるように、
ラブラドールレトリバーちゃんにとって排尿しやすい環境を用意してあげることも大切です。

そして尿石症において、どうぶつで大切なのは定期的な検診です。
血尿などの明らかな症状がなくとも結石が形成されることもあるため、
症状の有無に関わらず定期的に尿検査をしていただくと安心です。
お食事の内容を検討されるのであれば、以前膀胱の肥厚もあったとのことですので、
再度エコーで膀胱の肥厚が進んでいないか、尿中の結晶はコントロールされているのかどうか、
一旦受診していただき、かかりつけの先生と相談しながら療法食を継続すべきかどうかも含めて
ご相談されるとよろしいでしょう。
また経過が良好で、普通食に変更される場合には、その後、再発がないかどうか、特に注意が必要です。
尿石症につきましては、膀胱の肥厚などの症状が治まり、結石が確認されなければ落ち着いていると
考えられますが、尿検査により結晶が検出される場合には、再発の可能性が高いため、
完治・治癒とは言えないかもしれません。

【妊娠・出産について】
はなこ様は、ラブラドールレトリーバーちゃんの妊娠・出産を
計画されていらっしゃるとのことでございますね。
まずは、お母さんとなるラブラドールレトリーバーちゃんの健康状態が良好であることが大切ですので、
上述した尿石症の経過をかかりつけの先生にチェックしてもらう際に、
一緒にご相談していただくことをお勧めします。
妊娠により大きくなった子宮に膀胱が圧迫されますので、事前に膀胱の状態を
診ておいていただくと安心です。

一般的にワンちゃんは安産が多いと言われておりますが、出産は母子ともに
大きなリスクを伴うことですし、出産で命を落としてしまうワンちゃんもいます。
そのため、出産に関してはどんな場合も軽く考えず、万全の準備体制をもって臨む必要があります。
出産後の育児放棄がみられる場合もありますので、お母さんが赤ちゃんのお世話を放棄してしまい、
ちゃんとできない場合は、飼い主様が母親代わりとなり、ミルクをあげたり、
排泄の介助をしたりといったお世話を行う必要が出てきます。
産後そのような事態になったときにあわてないように、赤ちゃんのお世話の準備も
しておく必要があります。

また、交配の組み合わせによっては、遺伝による先天性疾患を発症する場合もございます。
特に、股関節形成不全、肘関節癒合不全、進行性網膜症などは遺伝子疾患と言われ、
これらの病気が出た血統は繁殖に用いないほうが良いとされています。
あくまでも、「可能性がある」ということですので、
必ずそのような疾患を持った子が生まれてくるというわけではありません。

なお、無事元気な赤ちゃんを出産するため、
妊娠中のワンちゃんに対してご注意いただきたい点といたしましては、
一般的なことですが、「バランスの良い十分な栄養をとること」や
「適度な運動を行い、出産に必要な体力をつけておくこと」が挙げられます。

また、妊娠中や分娩が近づいてくると、さまざまなトラブルが見られることがありますので、
どのような状態の時にすぐに受診した方がよいのかを獣医さんに確認しておくこともたいへん重要です。
緊急を要する場合にも、すぐに獣医さんに相談したり診察を受けたりできるように
事前の確認をなさっておく必要があります。

飼い主様がワンちゃんのためにできる一番重要なことは、
「想定されるあらゆる事態に最善の対応ができるようにあらかじめ手配しておくこと」
ではないでしょうか。
そのためには、ワンちゃんの妊娠・出産について正しい知識をもとに、
想定される事態に対しては、どう対処するのが最も良いかを検討しておくことを
かかりつけの先生と十分なコミュニケーションをとりながら事前に相談をしておき、
いざというときにすぐに対応してもらえるようにしておきましょう。

暑さが厳しい毎日が続いております。
はなこ様におかれましてはくれぐれもお身体ご自愛下さい。
また、ラブラドールレトリバーちゃんもどうかお大事になさって下さい。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

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平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



異常行動

投稿者:みー

投稿日:2014/08/10(Sun) 23:45

No.3633

8歳のミニチュアダックス、オスです。

4月に去勢手術を行い、マーキングも少なくなり、気性もおとなしくなったのですが、6月下旬に具合が悪くなり病院に連れて行ったところ、脱水症状になっていました。どうやら椎間板ヘルニアで水も飲めなっかたようです。

投薬と赤外線レーザーで現在も治療中ですが、最近異常な行動が見られます。あちこちグルグル歩き回り、物と物の狭い間に頭を突っ込んで何十分もそうしているのです。時には無理矢理隙間に入っていくので、自力では出られないこともあり危険です。隣の部屋に行かないように柵をしていますが、それも力ずくで押しのけて、隣の部屋の隙間を探して頭を突っ込んでいます。

環境の変化としては、2月まで日中誰もいない生活でしたが、その後私が退職し、日中家にいることになりました。しかし、7月下旬からまた働きだし、日中家にだれもいなくなりました。

働き出す前から、様子は少しおかしかったのですが、働き始めてからひどくなったような気がします。

病院の先生に話をしましたが、聞き流されました。
やはり精神的に病んでいるのでしょうか。

よろしくお願いいたします。

Re: 異常行動

- 獣医師 山田

2014/08/12(Tue) 14:47

No.3637

みー 様

暑さますます厳しく、しのぎがたい毎日が続いておりますが
みー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
このたびはご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきたく存じますが、
実際のワンちゃんのご様子を拝見していないため、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

椎間板ヘルニアで治療中のミニチュアダックスちゃんが
ここ最近、異常な行動が見られることについてご相談でございますね。

みー様に思い当たる点としては、2月から7月までの日中は
ミニチュアダックスちゃんと一緒にお過ごしいただいていましたが、
7月下旬から、ミニチュアダックスちゃんお一人での留守番となり、
環境に変化があったとういうことですね。

ワンちゃんは、小さな環境の変化でもストレスを感じますので、
今まで、みー様が日中一緒にいた環境から、一人でお留守番することになったということは
ミニチュアダックスちゃんにとって大きな変化だったのかもしれませんね。
ワンちゃんにみられる行動の変化は、不安に伴うことが多いようなので、
なるべく「安全だ」、「安心だ」と感じさせてあげるようにすることが重要です。
飼い主様はいつも毅然とした態度をとり、「飼い主さんはどんなことがあっても
自分を守ってくれる」という安心感を常日頃から与えてあげましょう。
また、お家の中に安心できる場所や環境を用意してあげることも重要です。
ワンちゃんは一定のリズムで繰り返される毎日の生活に安心を覚えますので、
「最近様子が違う」ということで、いろいろと今までと違う対応をなさるのではなく、
今までと同じ対応を続けていただいたほうがよろしいかもしれません。
ご家族の戸惑いや焦りの気持ちが、ワンちゃんに伝わり、「いつもと違う状況」
だと感じてしまうこともあるかもしれません。
このようなときこそ、いつもと変わらず、ご家族が守ってくれる、という安心を
温かな声かけで、あるいは温もりで語りかけていただくことが大切かもしれません。

さて、環境の変化によるストレスでワンちゃんにみられる症状は様々ですが、
一般的には下痢や嘔吐、トイレではない場所でオシッコやウンチをしてしまったり、
留守中に部屋がぐちゃぐちゃになっていたり、物が破壊されていたりすることが多いかと思います。
ご相談いただきましたミニチュアダックスちゃんの行動は、
●あちこちグルグル歩き回る。
●物と物の狭い間に頭を突っ込んで何十分もその状態でいる。
●無理矢理隙間に入っていく、または隙間を探して頭を突っ込んでいってしまう。
ということでございますね。
「一人でお留守番する」という環境の変化から、このような行動がみられている可能性もございますが、
8歳という年齢的にも、疾患に伴う行動の変化についても考慮する必要がございます。

ワンちゃんの行動異常が見られる疾患としては、
脳炎や脳腫瘍など頭蓋内の疾患や前庭疾患などがあげられます。

脳炎や脳腫瘍の場合、発作、失明、捻転斜頸(首が左右どちらかの方向に傾きねじれる状態)、
旋回(ぐるぐると回ること)、運動失調など、さまざまな神経症状が現れます。
診断方法は、MRIなどの画像検査を実施し、脳など中枢神経の病変を確認することになりますが、
確定診断するためには組織の病理検査が必要であることから、
臨床症状や画像診断から推定して治療を開始することもございます。
また、MRIなどの画像診断には全身麻酔が必要となるため、
検査をお受けいただけるかどうかは、どうぶつの健康状態にもよります。

前庭疾患は、耳の奥にある内耳神経の一部である前庭神経に異常が起こることによります。
異常が起こる原因としては、外耳や中耳の炎症が内耳に波及することによるもの、
あるいは耳の奥の腫瘍によるものなどがありますが、
原因不明で発症する場合もあります。原因不明で発症する前庭疾患は特発性前庭障害とよばれ、
比較的高齢のワンちゃんに多くみられます。
症状は突然現れることがあり、頭をかしげ(斜頚)まっすぐ歩けなくなったり、
場合によってはぐるぐる回転するように歩く様子(旋回運動)が見られます。
また、目が周期的に細かく揺れる(眼球震盪)症状が見られることもあり、
この場合は視野が回転して見えるため、嘔吐や食欲不振を伴うことがあります。

上述した病気以外にも、ワンちゃんの行動に変化が生じるものとして、
肝性脳症や内分泌疾患、何らかの原因による視力の低下
も挙げられます。
また、みー様のミニチュアダックスちゃんのような行動を示すものに、
ワンちゃんの痴呆(認知症)もございます。
一般的には12〜13歳以上の高齢犬でみられる症状ですので、
8歳のミニチュアダックスちゃんであれば、少し早いかと思いますが、
痴呆の主な症状を記載させていただきます。
●狭いところに入り出られなくなる。
●夜、単調な声で鳴き続ける。
●ぐるぐる同じところを回っている。
●他の犬に興味を示さない。
●異常に食べるが下痢もせず、太らない。
●飼い主のことがわからず、名前を呼ばれても反応しない。
●昼夜を問わず一日中寝てばかりいる。
●トイレを失敗することが多くなる。

ワンちゃんの痴呆に確実に有効な治療法は確立されていませんが、
初期症状の場合に脂肪酸のサプリメント(エイコサペンタエン酸:EPA、ドコサヘキサエン酸:DHA)を
投与することで症状を改善したり、進行を遅らせることができる場合があります。

いずれにしても、みー様のミニチュアックスちゃんは、
ここ最近ご様子がおかしいということですので、
環境の変化に関連したものなのか、それ以外の疾患が隠れているのか、
もう一度かかりつけの先生にご相談いただき、診察していただくことをお勧めいたします。
何か疾患が隠れていた場合には、症状が進行したり、別の症状がみられるという事もあるかもしれませんので、よくミニチュアダックスちゃんのご様子を観察していただきますようお願いします。

その後、ミニチュアダックスちゃんの椎間板ヘルニアのご様子はいかがでしょうか。
どうぞお大事になさってくださいませ。
厳しい暑さが続く中、夏の疲れも出やすい時期でございますので、
みー様におかれましては、くれぐれもご自愛くださいませ。

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土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



挨拶の件

投稿者:ミル

投稿日:2014/07/30(Wed) 21:21

No.3622

前までは 他のワンちゃんに会うと お尻のにおいをクンクンして挨拶をしていましたが、最近はお尻に回られると嫌がって逃げ回ります。どのワンちゃんにもです。お尻に何かできてるのかなと思ってみてみましたが、何もありません。 どういうことなのでしょうか?

Re: 挨拶の件

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/08/01(Fri) 14:17

No.3625

ミル 様

海や山が恋しい頃でございますが、
ミル様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。

ミル様のワンちゃんは、以前は他のワンちゃんとお尻をクンクンして
挨拶していたのに、最近は相手のワンちゃんが後ろに回ると嫌がって
逃げ回るようになったとのことでございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、
一般的なご案内となりますこと何とぞご了承ください。

ワンちゃんはニオイをかぐこと(嗅覚)で多くの情報を得るどうぶつであり、
相手のニオイからどのようなワンちゃんなのかを認識しますが、
その際に大きな役割を担うのがお尻のニオイです。
ワンちゃんのお尻には肛門腺という臭腺があり、この中に独特の悪臭がする
分泌物(液体〜ペースト状)が入っています。ワンちゃん同士は、
そのワンちゃん特有のこのニオイをかぐことで相手の情報を収集します。
お散歩のときなど、ワンちゃん同士が出会うと相手のニオイを嗅ぎあう、
いわば名刺交換のような行動をします。
ワンちゃんにも相性があり、お散歩のときにすれ違う際などは、
異なる群れがすれ違うという状況といえますので、私たち人間が感じるより
ずっとワンちゃんは緊張を感じる瞬間なのかもしれません。
お散歩時、「敵意はありません」ということを示し無難に通りすぎることは
群れを守ることとなり、そのためにワンちゃん同士は、視線を合わせず
そ知らぬ様子で通りすぎることが重要なことなのかもしれません。
お尻のニオイを相手に嗅がせるという行為は、ワンちゃんにとっては相手に
自分の情報を与える行動ですので、相手のニオイは嗅ぎたいけど、
自分の後ろに回られニオイを嗅がれるのは嫌だというワンちゃんも
多くみられます。
ワンちゃん同士は相手と接するとき、瞬時に相手のワンちゃんとの
上下関係を見極めようとするともいわれていますが、ワンちゃんにとって
相手が自分より上下関係において上なのか下なのかは大切な要素です。
お尻のニオイを嗅がせるのは、まずは年齢等が下のワンちゃんが先にお尻を
差し出し、上のワンちゃんにかがせるといわれています。

ミル様のワンちゃんは、以前はお尻のニオイを嗅がせていたとのことですね。
以前は、年齢が若く好奇心が旺盛の子犬ちゃんであったためニオイを嗅がせて
いたのかもしれませんが、
年齢を重ねプライドのようなものが生じてきたのかもしれませんね。
あるいは、以前無作法な嗅ぎ方をしたワンちゃんがいて嫌だった、というような
経験がどこかであったのかもしれません。
無理強いをせず、しばらく様子をご覧になられながら、相性の良い
ワンちゃんと接し、リラックスをして楽しげな雰囲気のときに、
そっとミル様のワンちゃんの体に手を添えて相手のワンちゃんが嗅ぎやすい
ように位置を変えてあげるのもひとつかもしれません。
ちょうどよいタイミングにあうまでは、あまり気になさらず、楽しく散歩を
なさりながら見守ってあげましょう。
また、お散歩は群れの移動、ともいわれますが、ミル様とワンちゃんの群れは、
ミル様がしっかりと率いて守ってくれているから何があっても安心であると
感じるように、ミル様が堂々とワンちゃんを率いるという雰囲気で
お散歩をなさることも大切でしょう。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

ご家族皆さまの笑顔いっぱいでお健やかな毎日を心から応援いたしております。
時節柄、ミル様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



Re: 挨拶の件

- ミル

2014/08/12(Tue) 10:33

No.3635

早速の返信ありがとうございました。
用件のみで、犬種とか年齢を報告せず申し訳ありませんでした。
6歳のミニチュアシュナウザー 女の子です。

今後もゆっくりと様子を見て行きたいと思います。
ただ、お散歩友達の飼い主さんには ミルちゃんは お嬢様だね。と言われます。 他のワンちゃんよりプライドが高いのかなと私も思います。
これからは、ゆっくりと、楽しんで散歩していきます。

ありがとうございました。



Re: 挨拶の件

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/08/12(Tue) 13:48

No.3636

ミル 様

この度はご丁寧にご返信をいただきましてありがとうございます。

お散歩はミニチュアシュナウザーちゃんと生活する上で、
たくさんのことを一緒に経験できる大切な機会ですので、
ぜひミル様にとっても、楽しい時間にしていただけたらと思います。

また、何か気がかりなことがございましたら、お気軽にご連絡ください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



トイレについて

投稿者:まぁこ

投稿日:2014/08/02(Sat) 22:59

No.3628

もうすぐ4ヶ月になるオスのトイプードルです。
私が見ている間は、トイレもちゃんとシートの上で行い、しつけ用のメッシュガードもなくてもいじりません。
しかし、仕事にいっている間は義理の父が見てくれているのですが、トイレをシート以外のところでやってしまったり、メッシュガードがないといじってしまいます。
これは、ストレスによるものだったり、見下しているからなのでしょうか?

Re: トイレについて

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/08/05(Tue) 16:34

No.3631

まぁこ 様

青い海と空が恋しい頃でございますが、
まぁこ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度は、ご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。

まぁこ様のトイプードルちゃんはもうすぐ4ヶ月になられるとのこと、
この頃のワンちゃんは、まだ排泄機能も成長の途中で、
オシッコの回数もウンチの回数も多い時期ですので、「できるようになったかな」
と思っても、環境などの変化などが少しでもあると粗相をしてしまうのが
普通の時期でございます。

ワンちゃんは、場所や匂い、足の裏の感触、飼い主様の対応(褒める)など、
複合的な要因からトイレで排泄をすることを覚えていきますが、
いったんトイレの場所を覚えても、何かの拍子に、どこでオシッコをしてよいのか
分からなくなることがございます。
時間などで「そろそろかな」というタイミングを見計らって
「トイレはここよ」などと声がけをしながらトイレに誘導してあげ、
望ましい場所で排泄ができたら褒めることで、
ワンちゃんにどこで排泄をしたら良いのかを教えていきます。
成功しやすい状況を作り、なるべく褒めてあげる状況を作ることが重要なのですが、
まぁこ様は上手にトイプードルちゃんにお教えになられたのでございますね。

反対に粗相をした時でございますが、叱ったり騒いだりしないことが
大切なポイントです。
粗相をした時には「どうしてなのか」とご家族様はいらいらとしてしまいますが、
気の小さなワンちゃんなどが粗相をしたときに叱られると、
「排泄することそのものがいけない」と勘違いしてしまい、
隠れて排泄をすることがございます。
また、「叱られても構ってほしい」タイプのワンちゃんの場合、
「粗相をすると構ってもらえる」と勘違いをさせてしまうこともございます。
粗相をするとどうしても、「うまくできるかしら」と緊張感が漂ってしまうもの
ですが、排泄行為という生理現象ですので、なるべくリラックスをさせて
あげることも大切です。

さて、まぁこ様がお仕事にいらっしゃる時は、お義父さまがトイプードルちゃんを
見守っていらっしゃり、その時にトイプードルちゃんに粗相やいたずらが
みられるのでございますね。
お仕事にいらっしゃる時には、トイプードルちゃんをお義父様のお部屋に
連れていらっしゃるのでしょうか。
もしそうであれば、たとえ同じトイレトレーを使っても、
トイプードルちゃんにとってはまったく異なる環境ですし、
いつも傍にいらっしゃるまぁこ様がいらっしゃらないのですから、
トイプードルちゃんにも不安があり、戸惑ってしまっているのかもしれませんね。

日ごろから、トイプードルちゃんに、お義父様の存在が同じ群れの一員として
馴染んだ存在と思わせてあげるため、まぁこ様がお仕事の時以外にも
皆様で楽しくお散歩なさったり、まぁこ様がご在宅のときに
義父様のお部屋で寛ぐところを見せていただき、
親しみの気持ちをトイプードルちゃんに芽生えさせることも大切でしょう。

特に、「お仕事でまぁこ様が外出されるということ=お義父様にお預けに
なられること」という結びつきがトイプードルちゃんの頭の中でできあがると、
お義父様の存在が「好ましくないこと(まぁこ様の外出)」にまつわる存在と
なってしまう可能性もございます。

トイプードルちゃんにとって好ましい時にお義父様が傍にいらっしゃる状況を
お作りいただくとよろしいでしょう。
そのような状況をお作りいただきながら、そろそろトイレかな、という
タイミングにトイレに誘導していただき、うまくいったら「おりこうね」と
褒めてあげ、お義父様のお部屋ではどこで排泄をしたらいいのか教えて
あげましょう。

また、メッシュガードがない状態でトイレシートをいたずらしたら、
低くて怖い声で、「ダメ」などと、叱るときの言葉を使って落ちついて叱り、
お義父様のお部屋でも、シートをいたずらすることはいけないということを
しっかりと教えてあげましょう。

まぁこ様がお留守のときも、トイプードルちゃんは過ごす場所を変えず、
お義父様がまぁこ様とトイプードルちゃんのお部屋にいらっしゃるという形を
お取りであっても、トイプードルちゃんにとって、いつもいらっしゃる方が
いらっしゃらないのですから、いつもと違う状況であるのかもしれませんね。
お留守の時以外にもお義父様に来ていただき、親しげな気持ちを
トイプードルちゃんの心に育むようにしましょう。
まだお迎えになられて間がないご様子ですし、子犬ちゃんですので、
いつもと違うということで落ち着かず戸惑って、どこでしていいのかが
わからなくなっているのかもしれませんが、「そろそろかな」という
タイミングを見計らってトイレに誘導いただき、たとえ粗相をしても叱ったり、
騒いだりせず、うまくいった時だけ注目して褒めていただくことを
お続けいただけば、状況は落ち着いていくかと存じます。

また、ワンちゃんは使おうと思ったときに、トイレシートが濡れていたり、
汚れていたりすると、嫌がって、トイレ以外のところでしてしまうこともあります
ので、まめにトイレシートを取り替えていただくことも大切でございます。
このほかにも、座布団やクッションなどのフワフワしたものでは
粗相をしてしまうことが多いのですが、このような紛らわしいものを
取り除くようなさるとよろしいでしょう。

ケージの中にトイレを用意している場合、ケージの中でできるようになっても、
ケージから出て遊んで行動範囲が広くなると、分からなくなるのが一般的です。
根気強く、タイミングをみてトイレを誘導し続けることで、
「ここで遊んでいるときにトイレにいくのは、こうやっていくのだ」ということが
わかるようにしてあげましょう。
また、いつもしてしまうところが決まっているのであれば、そこにトイレシートを
置いていただいてもよろしいかもしれせん。

なお、トイプードルちゃんは月齢からいっても、またお迎えになられてから
あまり時間が経っていないことからいっても、ゆっくりと寝かせてあげ、
かまいすぎないことが重要な時期でございます。
健やかな成長のためにも、環境の大きな変化で免疫力を低下させないためにも、
一日の大半をケージの中でのんびりとすごさせていただくことも大切でしょう。
好奇心旺盛な時期ですので、トイプードルちゃんは「遊びたい」と騒いでしまう
ことも多いかもしれませんが、騒いでいるときに出すと「騒げば出してもらえる」と
思ってしまうかもしれませんので、トイプードルちゃんが落ち着いて静かな時に
出していただき、落ち着いていると良いことがあると教えてあげてください。
同時に、ワンちゃんにとってケージの中が落ち着く安心できる場所だと
感じさせてあげることもたいへん重要でしょう。
ケージを、生活の中で叱った時や困った時に入れる場所にはせず、
ケージに入ると良いことがある、ケージは良いところだと感じさせてあげることは
重要でしょう。

まぁこ様のトイプードルちゃんは、まだ4ヶ月とのことですので、
楽しくて夢中になって遊んでいるうちに粗相をしてしまったり、いつもと違う状況
への緊張や不安や興奮から失敗をしてしまっても当然の時期でございます。
10回に1回でもお義父様といっしょのときにも成功をするのであれば、
褒めることで、その割合を増やしていきましょう。

ワンちゃんにとって、群れの中で守られるということはたいへん重要ですので、
群れの中で自分の位置を把握しようとするといわれておりますが、
トイプードルちゃんの月齢やお迎えになられたからの期間を考えても、
ご家族の雰囲気から、お義父様も同じ群れ、ということが少しずつ
分かってきているくらいの時期なのかもしれません。
毅然としたご家族様が一貫性のある対応で、「いけないことはいけない」と教え、
笑顔で褒めてあげることで何が良いのかをお教えいただくことで、
トイプードルちゃんに「あなたは守られ、愛されているから安心だ」ということを
感じさせてあげ、自信をお持ちいただき、トイプードルちゃんとの生活を
楽しんでいただければと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

トイプードルちゃんとの初めての夏でございますね。
まぁこ様におかれましては、ご家族皆様で素敵な夏をお過ごしください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。