1才8カ月のトイプードル(♂)の事でご相談させていただきます。
2か月ほど前からおしりがかぶれてしまい、受診するのが遅れたもので、それまでの間自宅で頻繁にシャンプーをされたり、おしりを拭かれたり、受診してからも抑えられておしりに薬を塗布されたりと、ストレスになる事が続いていたのですが、そのせいかここ最近人間に噛みつくようになりました。
特に顔やおしりをなでられている時が多いのですが、毎回必ずという事ではなくて、おそらく虫の居所が悪い時?に噛むような感じです。その都度大きな声で「痛い!!」と言ってはいるのですが、なかなか治まる気配がありません。特に顔を触られたり、顔の前に手を出されたりする時に攻撃的になる事が多いです。昨日も主人がケージの中にいる時に、上から手を入れてなでようとしたら噛まれてしまい、出血してしまいました。普段はわりとおとなしい方で、そういう行為自体も回数的には1日に1度あるかないかですが、今までそういう行為はなかったので、どうしたらいいか悩んでいます。
あまりなでたりしない方がいいんでしょうか?どうしても夫婦2人の中でおりますので、かまいすぎてしまっているかもしれません。他の家族や来客にそのような事をしても困りますので、噛まないようにするにはどうしつけていったらいいのか、アドバイスがありましたらお願いします。
性格は非常に臆病で、散歩中は他の人やわんちゃんなどには近づけません。しっぽが中に入って震えています。病院を受診する時も同じです。来客の場合は、最初少し吠えますが、その後は自分から少しずつ寄って行ったりはします。
Re: 噛むようになってしまいまし...
- ドッグライフカウンセラー 三留
2014/09/19(Fri) 16:10
No.3688
みみこ 様
コスモスが秋風にゆれるころとなりましたが、みみこ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
以下、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。
トイプードルちゃんのお尻がかぶれてしまい、たいへんでございましたね。
かぶれのご様子はいかがでしょうか。すっかりよくなられましたでしょうか。
どうしても、痛いところや不快なところがあり、ケアや治療の必要性があると、
患部を触ることが増え、ワンちゃんは触られるのが嫌で、やめてほしくて
噛むことがございます。また、ワンちゃんは頭の上や後ろから人の手が急に
出てくることを怖がり、そのような経験から人の手が怖くて自分を守ろう
とするために思わず噛んでしまうこともございます。
先日、ケージの上からご主人様がトイプードルちゃんの頭を撫でよう
としたら噛まれてしまわれた、とのことですが、
このときもトイプードルちゃんは、怖くて思わず噛んでしまったのかも
しれませんね。
特にトイプードルちゃん、パピヨンちゃんやチワワちゃんといった体の小さな
ワンちゃんにとっては、人の手は大きく、怖いものと映ることも多く、
お散歩などで「可愛い」と思って撫でようと、見知らぬ方がワンちゃんの
頭の上を覆いかぶさるように抱っこをしようと手を出したりすることが契機
となり、人に触られることを怖がって噛もうとすることは、比較的よくみられます。
お散歩のときなど、トイプードルちゃんが可愛いので、撫でたいとおっしゃる
方がいらっしゃったら、まずみみこ様がしゃがんでいただき、
相手の方にも同じ様に姿勢を低くするように促していただいたり、
相手の方の匂いをトイプードルちゃんにかがせてあげて、「触ってもいい?」など
と声をかけてから触っていただくとよろしいでしょう。
手はトイプードルちゃんの頭の上や後ろから急に出すのではなく、斜めから手を
出すようにしましょう。撫でたり触ったりする場所は、頭は避けていただき、
お耳の下やわき腹の辺りなど、ワンちゃんが触れることを好む場所にしましょう。
ご家庭の中でも、トイプードルちゃんの上から手が覆いかぶさるようになさらない
よう、できるだけご家族様の視線の位置をトイプードルちゃんに近づけて
お世話をするようになさっていただければと存じます。
みみこ様やご主人様がトイプードルちゃんの体を優しく撫でて楽しく
コミュニケーションをお取りになることはたいへん重要なことでございます。
ワンちゃんが人の手を好ましいものと感じることとても大切ですので、
触られることが心地よいという状態をお作りいただくようにしていだだき、
怖がらせたりびっくりさせないようになさることだけ
ご注意いただければと思います。
さて、シャンプーをしたり、お薬を塗ったりなど、日常生活の中では
嫌がってもお尻やお顔をどうしても触らなくてはいけないことがございます。
このようなときに噛んでも、みみこ様やご主人様が噛まれたことに動揺して
あわてたり、ひるんだりせず、平然と落ち着いていることがポイントです。
お薬を塗るときなど「必要なことはやる」という毅然とした表情で、
トイプードルちゃんが噛んだらその瞬間に、ご家族で決めていただいた
「いけない」などの叱るときの言葉で落ちついたトーンで叱り、
そのまま平然と続けます。
みみこ様は「痛い」と大きな声で叱っていらっしゃるのでございますね。
できれば低くて落ち着いたトーンで叱っていただき、噛むのを止めたら褒めて
あげましょう。叱ることで、何がいけないかを教え、褒めることで何が良いのか
を根気強く教えてあげてください。大騒ぎになったり格闘状態になったりすると、
余計にワンちゃんは興奮してしまうことが多いので「噛まれることなんて
何でもないこと」という落ち着いた表情で平然といらっしゃったほうが
よろしいでしょう。大切なポイントは、トイプードルちゃんに噛んだから
止めてもらえたと思わせないことですので、止めるタイミングは
みみこ様やご主人様が決めることが重要です。
パパやママについていけば大丈夫だ、とトイプードルちゃんが安心して
身をまかせるように、みみこ様とご主人様は毅然と、
落ち着いて対応してあげてください。
一方で、お薬を塗るとき、シャンプーをするとき、なるべく
トイプードルちゃんが痛みや心地悪さを感じないですむようにしていただく
こともたいへん重要です。例えば、シャワーの水圧が強いようであれば、
一度手に当てて水圧を和らげた状態でトイプードルちゃんの体にかけるなど、
痛い、怖いなどという不快な状況を作らないようにしてあげましょう。
シャンプーやお尻のケアをした後などには、トイプードルちゃんが頑張った
ことに対して、必ず褒めたり、嬉しいことをしたりしていただき、触られる
ことが心地よいことだ、触れられるといいことがある、と感じるように
してあげてください。
トイプードルちゃんは怖くて自分を守ろうと噛んでいるような気がします
ので、噛む状態をなるべく作らず、お尻やお顔など、噛む状態になることが
多い場所を触るのは、必要最低限になさるのも一つの方法かもしれません。
お尻やお顔以外の場所を触れることが問題ないのであれば、
その部分、トイプードルちゃんが気持よさそうにするところを触るだけに
留めていただき、だんだん気持ち良さそうにリラックスをする様子を
見せるようになったら、その延長上で、日にちをかけて心地よく
お尻の近くまで触ってみて、大丈夫だったら褒めてあげましょう。
みみこ様やご主人様に触られることが気持よい、触ってもらうと安心できる
という安心感、守られている安心感を育むことが大切ですので、
トイプードルちゃんが身を固くするような状況は極力作らない
ようにしましょう。
お散歩のときは、他の人やワンちゃんが怖くて尻尾が入ってしまうので
ございますね。無理をなさらず、遠くにワンちゃんがいることが
トイプードルちゃんの視界には入っているけどまだ怖くない、という
くらいの場所で、みみこ様と楽しく遊んでみるのもよろしいでしょう。
オスワリをさせて落ち着かせてあげて、トイプードルちゃんの好きな
オヤツをあげたり、オモチャを見せてあげたり、褒めてあげてみては
いかがでしょうか。「他のワンちゃんがいたけど大丈夫だった」、
「お利口にできて、ママが嬉しいことをしてくれた」という経験を
無理のない範囲で少しずつさせてあげましょう。
お散歩中にお気に入りの公園なので、「ヨーイドン」とみみこ様と駆けっこ
をしてみたり、かくれんぼをしてみたり、ああ楽しかった、という時間を
過ごさせてあげていただくのも素敵ですね。楽しいことの後はベンチで
お膝の上でリラックスをしてのんびりとお過ごしになっても楽しいでしょう。
これからお散歩の気持よい季節でございますので、ご家族そろって、
素敵な秋をお過ごしください。
みみこ様とトイプードルちゃんが笑顔いっぱいにお過ごしになられますよう、
心から応援しております。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際にはお気軽に
ご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。
Re: 噛むようになってしまいまし...
- みみこ
2014/09/19(Fri) 19:59
No.3689
三留さま
ご丁寧に返信をいただきありがとうございました。おかげさまでおしりの方は、投薬治療を続けていたので、もうほぼよくなりました。おしりのかぶれとは気づかず、最初はただおしり周りの毛について汚れるだけだと思って、受診が遅くなったのも痛い思いをさせてしまい、嫌な記憶に鳴ってしまったのではないかと思っています。
昨日から、小さなおやつを見せながら、頭や顔(あごの下)などをなでたり、お手で握手をしたりして、おりこうにできたらおやつをあげるといった事もしています。その時は問題なくできていますが、今日も1度おなかをなでていたら、急に唸ると言うか攻撃的になった瞬間がありましたので、少しずつかなと思っています。
怖さ以外に甘やかしてしまったと言う事は考えられますか?抱っこをせがんできたり、なでて欲しいとせがんでくる事もあります。その時にすぐ要求を聞かない方がいいんでしょうか?接し方自体に悩んでいます。
Re: 噛むようになってしまいまし...
- ドッグライフカウンセラー 三留
2014/09/24(Wed) 16:38
No.3696
みみこ 様
この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
トイプードルちゃんのお尻のかぶれのご様子はほぼよくなったとのこと、みみこ様におかれましても
一安心でございますね。私もほっといたしております。
みみこ様がおっしゃるように、少しずつ、ゆっくりと、でございます。
ワンちゃんとの暮らしにもいろいろなことがございますが、
小さな歩みの積み重ねが大きな絆に姿を変える日が必ずやってきます。
安心して、自信をお持ちいただいて、トイプードルちゃんとの生活をエンジョイしてください。
トイプードルちゃんが「抱っこ」とせがんできたり、「撫でて」とせがんでくるのでございますね。
伸びやかに自分を表してくれるとうれしくなりますね。また、そのようなトイプードルちゃんのご様子
をご覧になったとき、愛おしいく思う気持を素直に表すことはたいへん素敵なことでございます。
このようなとき、みみこ様とご主人様にどのように主導権があることをどのように表すかという点が
悩ましい点でございますね。
「みみこ様とご主人様を頼って指示にしたがっていれば安心だ」、「みみこ様とご主人様が守ってくれるんだ」
ということをトイプードルちゃんが感じるようするためには、「嬉しいことは、みみこ様の指示にしたがった
ときにある」、「良い子でいたら、嬉しいことがある」とすることでございます。
例えば、「抱っこして」とトイプードルちゃんがいってきたとき、「オスワリ」「マテ」と指示をしていただいて、
ママの言うことに従ったから「お利口」と抱っこしてあげてはいかがでしょうか。
また、日々の順序や優先度の高い位置がみみこ様やご主人様がお占めになられることが大切でしょう。
例えば、ご主人様とトイプードルちゃんがお留守番をなさっていたとき、みみこ様がご帰宅なさったら、
みみこ様はまずはご主人様にお声がけといただいてからトイプードルちゃんにお声がけいただくと
よろしいでしょう。
また、トイプードちゃんには自信満々な笑顔をおみせいただくことで、
頼もしいママとパパであることをトイプードルちゃんにお示しいただくのが望ましいでしょう。
ご主人様とトイプードルちゃんにどうぞよろしく伝えください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。
Re: 噛むようになってしまいまし...
- みみこ
2014/10/16(Thu) 15:19
No.3741
先日はご相談にのっていただきありがとうございました。しばらく様子を見ていましたが、私達の膝の上にいる時や犬がソファにいる時などに触られると噛むというか歯をむいてきます。だっこをせがんで来た時はおすわりさせてなでてやると、おやつを見せなくても頭でも耳でも顔でもどこでもなでさせてくれます。お手入れ(歯みがきやブラッシング)は、おやつを見せながらすると落ちついてさせてくれます。犬がくつろいでいる時は、こちらとしてはなでてあげたいなと思うのですが、犬にとっては逆効果なのでしょうか。あと、膝の上や私達に身体をくっつけて来ておすわりしている時など、鼻をくんくん鳴らして何かをせがんでいるように思える時があります。でもその時になでても攻撃してきます。身体に手を置いてあげる程度のことしかできません。なんとかそういう時でもなでられるように、もっと言えば噛む癖を治したいと思うのですが、この先どういう事をして行ったらいいでしょうか。おやつを使うとなでさせてくれるのですが、いつもいつもおやつで・・というのもどうなのかと思っています。おやつの有効な使い方も教えてください。
様子を見ててひとつ気になるのは、ソファや膝の上でくつろいでいる時など、手の動きにすごく敏感で、ちょっと手を動かすだけで飛びのいてしまうような感じです。まだ手が怖い物という意識が残っているのでしょうか。
Re: 噛むようになってしまいまし...
- ドッグライフカウンセンラー 三留
2014/10/17(Fri) 15:55
No.3743
みみこ 様
早いもので、秋も深まり、肌寒さを感じる季節となりましたが、
みみこ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
トイプードルちゃんは、抱っこをせがんできたとき、オスワリをさせると、
撫でさせてくれるのでございますね。さぞかし、可愛いご様子でしょうね。
一方で、お膝の上でくつろいでいるときなど、
みみこ様やご主人様が手を動かすと飛びのくような様子がみられる
とのこと、トイプードルちゃんにとって、不意をつかれて手が出てくる
という状況が苦手なのかもしれません。
「怖さが残っている」というより、反射的に飛びのき、反射的に攻撃している
のかもしれませんが、なるべくびっくりさせたり、反射的に反応してしまう
状況を作らないのも大切でしょう。
抱っこをせがんで、オスワリをされたときに、撫でさせても大丈夫という
ような状況を大切にしていただき、その範囲を少しずつ広めていくほうが
望ましいのかもしれません。
オスワリ、と声をかけて、一度、落ち着かせてあげた後に
優しく、トイプードルちゃんが触られるのが大好きな場所を、「オリコウね」と
褒めていただきながら、「パパやママの手は気持がいいな」「安心した」という
心地良い経験を少しずつ積み重ねていきましょう。
根気強く繰り返すうちに、忘れたころに、ふと変化がみられるのではないでしょうか。
そのような心地よい時間の後に、大好きなオモチャで遊んであげるなど、
さらに「楽しい」という時間を過ごしていただくのもよろしいでしょう。
また、歯をむいたり、攻撃をしようとしたときには、一貫性をもって、落ち着いて「ダメ」
などと叱り、「今、トイプードルちゃんのしたことはいけないよ」というメッセージを、
伝え続けることも大切でございます。
叱ったことで、噛もうとしていたのに止めたり、いつもなら攻撃してくるのに噛まない
でいたときには、笑顔でほめ、噛まないでいたら良いことがあると
感じさせてあげましょう。
そして、噛もうとしたとき、みみこ様が、さっと手を引いたり、
「怖い」というような表情をお見せにならないことが、たいへん重要です。
みみこ様は、「なでて」とトイプードルちゃんがやって来たときに、
オスワリをさせることをなさっているとのことですが、このようになさることは、
「指示に従ったらよいことがある」と教え、みみこ様が主導権を持つため、
また、トイプードルちゃんに安心を与えるためにも、たいへん望ましく、
重要でございます。
お家の中が、トイプードルちゃんが中心に回っている、という状況を
作らず、ママやパパが自信満々な表情でいらっしゃることで、
ついていけば安心、と感じさせてあげましょう。
さて、オヤツを与えるタイミングでございますが、
例えば、噛もうと歯をむいたときに、気持をそらそうとオヤツを見せてしまうと
噛むことにご褒美を与えてしまうことになってしまうかもしれません。
また、噛もうとしたことに「ダメ」と低い声で叱っていただき、
噛むのを止めたタイミングでオヤツを見せたり、与えたりすれば、
噛むのを止めたことに対してご褒美を与えることになります。
このように、どのようなタイミングで与えるか、ということに注意をしましょう。
あるいは、歯磨きなどのケアをなさるときにオヤツで気をひくときも、
噛んだ後に気をひくのではなく、噛んでいない状況でオヤツやオモチャを
みせるようにしましょう。
また、オヤツを与えるとき、必ず、みみこ様やご主人様が「オリコウ」などという
褒める言葉を添えていただくことがたいへん重要です。
できれば、いつも、ではなく、少しずつ言葉で褒めるだけのときも作っていただき、
オヤツに頼り過ぎない状況を作ることも大切でしょう。
基本的に、オヤツを利用いただくのは、どのようにすることが好ましいのかを
トイプードルちゃんに教えるためにお使いいただく、と考えていただくことが
望ましいでしょう。
ご褒美というと「オヤツ」と考えがちですが、トイプードルちゃんにとって、
みみこ様やご主人様に褒められ、得意で良い気持にさせてもらうことは
オヤツ以上のご褒美かもしれません。
褒めるときだけでなくても、トイプードルちゃんを「可愛い」とお感じになられたときも
「本当に可愛い子だね」、「良い子だね」と、トイプードルちゃんが嬉しくなるような
自信がつくような褒め言葉をかけてあげましょう。
急がず、少しずつ、一緒に過ごす毎日を楽しくお過ごしいただくうちに、いつのまにか、
ご主人様とみみこ様とトイプードルちゃんの素敵なハーモニーが奏でられるように
なっているかと存じます。
その日を楽しみに、のんびりと頑張ってください。
一日のうちの気温差が大きく、体調管理の難しい時期でございますが、
みみこ様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛ください。
ご主人様とトイプードルちゃんに、どうぞよろしくお伝えください。