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カロリー

投稿者:れんママ

投稿日:2014/10/19(Sun) 19:21

No.3744

初めてまして。
13歳になったミニチュアダックス ♀ 避妊済みです。
高齢になったので、フードを見直そうと思います。
3年前から、医師の勧めでダイエット用の治療食に変えて、7キロ超えから、現在は体重は5.5です。
色々と商品を調べているのですが、
1日何カロリー取れば良いのでしょうか?

Re: カロリー

- ペット栄養管理士 三留

2014/10/21(Tue) 12:41

No.3746

れんママ 様

日ごとに秋の色が濃くなってきましたが、れんママ様におかれましては、
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございました。
13歳になったミニチュアダックスちゃんの、一日の摂取カロリーについての
ご相談でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。

ミニチュアダックスちゃんはダイエットをされ、3年をかけて、7キロ超から5.5gkgまで
減らされたのでございますね。
ご高承のとおり、避妊をすると代謝がかわり、同じ分量のお食事を食べていても
太る傾向がみられますし、ワンちゃんのダイエットは難しいのですが、
本当によく頑張られましたね。
シニア期を迎え、お食事の内容を見直すご予定とのこと、
れんママ様におかれましては、大切なミニチュアダックスフントちゃんの食事の管理を
しっかりと把握されているご様子で、ミニチュアダックスちゃんは本当に幸せですね。

シニア期でもかなりの運動量をこなしたり、寒い季節に外で過ごす子など、
同じ年齢でも、個々のワンちゃんによって、生活環境が異なりますので、
摂取カロリー量なども個体差がございます。
カロリー消費量もシニアを迎えると変わってきますが、これ以外にも、
一般的にシニア期を迎えたときのワンちゃんの体の中では次のように
さまざまな変化が生じますので、シニア期を迎えたときの食事への配慮は、
カロリーと栄養への両面から気遣っていただくことが大切でしょう。

シニアを迎えるとどうしても運動量が減少します。これに伴い、筋肉量が減って
きますので、相対的に体脂肪率が増加いたしますので、生命を維持するために
必要とする必要最低限のエネルギー基礎量(基礎代謝)が減少するのが
第一の特徴です。
また、加齢に伴い、免疫機能が少しずつ低下する、皮フにシミやできものができやすくなる、
白髪が増えるなど被毛の質が変化してきます。また、消化機能や排泄機能なども
少しずつ衰えていきます。
このような変化に対応するため、シニア用のお食事には、例えば、老化の原因の
活性酸素から体を守るために有効とされるビタミンEやビタミンC、ベータカロテン
などの抗酸化成分が豊富に配合されていたり、炎症を緩和したりなどの作用の
あるαリノレン酸やEPA、DHAなどのn3系列の必須脂肪酸を含むなどのように、
さまざまな工夫が商品ごとにされているようです。

私たち人間も同じですが、ワンちゃんも、適度な栄養素を満たした必要な
エネルギーを摂取することにより健康な体を維持します。
その子のステージにあわせたエネルギー量を算出する際には、まず安静にしている
ときにどのくらいのエネルギーを必要とするか(安静時エネルギー要求量)を
算出いたします。
安静時エネルギー要求量は、体重の0.75乗に70を掛けて算出いたします。
このようにしますと、251という数字が算出されます。この数字に1.4をかけた数字、
つまり350が、概ねミニチュアダックスちゃんの一日の摂取カロリーの目安と
お考えいただければよろしいでしょう。
ミニチュアダックスちゃんのお食事が一日2回であれば2で割っていただくと
一回のお食事のカロリーが算出できます。
この数字は目安だと考えていただき、ミニチュアダックスちゃんの体重の変化や
うんちの状態や運動量に併せて調節をいただくことが必要でしょう。
例えば、これから寒い季節を迎えますが、冬期は温かい季節に比べて熱を
生産する必要性が増しますのでエネルギー摂取量がわずかに増加する
傾向がみられます。
次に、このカロリー量をまかなうためには、どのくらいの分量を与えるか、
という点なのですが、一粒あたりどのくらいのカロリーを含んでいるかは
商品によって異なりますので、個々のドッグフードを包装している袋に印刷されて
いますので、ご確認いただく必要がございます。

シニア期のさまざまな変化に配慮されているフードを与えることも大切ですが、
ミニチュアダックスちゃんの体質や体調に合っているものかという点も大切で
ございます。また、一度に変えてしまわず、今食べていらっしゃる食事に、
最初は一割程度から、少しずつ配合割合を増やしながら与えていくようにすると
よろしいでしょう。
ミニチュアダックスちゃんの体質に合っているかなどは、ウンチの状態を把握
すること、また体重の変化などが一つのバロメータになります。
体重の急な変化には注意が必要でございます。食事の内容や分量を変えて
いないのに体重が減った、体重が増えたという場合には、
かかりつけの獣医師さんにご相談いただくことも大切でしょう。

シニア期になると、どうしても運動量が減るので、筋肉量が低下し、それと共に
代謝が低下しますので、お散歩に連れ出してあげ、しっかりと運動量を確保
するということは、今まで以上に大切でございます。
れんママ様とミニチュアダックスちゃんがお散歩をお楽しみいただき、
元気いっぱいに毎日をお過ごしいただきますよう、いつも応援をいたしております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での
健康相談、しつけ相談サービスを承っております。お気がかりなことが
お有りの際には、ぜひご利用ください。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



噛むようになってしまいました

投稿者:みみこ

投稿日:2014/09/18(Thu) 11:04

No.3686

1才8カ月のトイプードル(♂)の事でご相談させていただきます。

2か月ほど前からおしりがかぶれてしまい、受診するのが遅れたもので、それまでの間自宅で頻繁にシャンプーをされたり、おしりを拭かれたり、受診してからも抑えられておしりに薬を塗布されたりと、ストレスになる事が続いていたのですが、そのせいかここ最近人間に噛みつくようになりました。

特に顔やおしりをなでられている時が多いのですが、毎回必ずという事ではなくて、おそらく虫の居所が悪い時?に噛むような感じです。その都度大きな声で「痛い!!」と言ってはいるのですが、なかなか治まる気配がありません。特に顔を触られたり、顔の前に手を出されたりする時に攻撃的になる事が多いです。昨日も主人がケージの中にいる時に、上から手を入れてなでようとしたら噛まれてしまい、出血してしまいました。普段はわりとおとなしい方で、そういう行為自体も回数的には1日に1度あるかないかですが、今までそういう行為はなかったので、どうしたらいいか悩んでいます。

あまりなでたりしない方がいいんでしょうか?どうしても夫婦2人の中でおりますので、かまいすぎてしまっているかもしれません。他の家族や来客にそのような事をしても困りますので、噛まないようにするにはどうしつけていったらいいのか、アドバイスがありましたらお願いします。

性格は非常に臆病で、散歩中は他の人やわんちゃんなどには近づけません。しっぽが中に入って震えています。病院を受診する時も同じです。来客の場合は、最初少し吠えますが、その後は自分から少しずつ寄って行ったりはします。

Re: 噛むようになってしまいまし...

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/09/19(Fri) 16:10

No.3688

みみこ 様

コスモスが秋風にゆれるころとなりましたが、みみこ様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
以下、ご案内をさせていただきますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。

トイプードルちゃんのお尻がかぶれてしまい、たいへんでございましたね。
かぶれのご様子はいかがでしょうか。すっかりよくなられましたでしょうか。
どうしても、痛いところや不快なところがあり、ケアや治療の必要性があると、
患部を触ることが増え、ワンちゃんは触られるのが嫌で、やめてほしくて
噛むことがございます。また、ワンちゃんは頭の上や後ろから人の手が急に
出てくることを怖がり、そのような経験から人の手が怖くて自分を守ろう
とするために思わず噛んでしまうこともございます。
先日、ケージの上からご主人様がトイプードルちゃんの頭を撫でよう
としたら噛まれてしまわれた、とのことですが、
このときもトイプードルちゃんは、怖くて思わず噛んでしまったのかも
しれませんね。
特にトイプードルちゃん、パピヨンちゃんやチワワちゃんといった体の小さな
ワンちゃんにとっては、人の手は大きく、怖いものと映ることも多く、
お散歩などで「可愛い」と思って撫でようと、見知らぬ方がワンちゃんの
頭の上を覆いかぶさるように抱っこをしようと手を出したりすることが契機
となり、人に触られることを怖がって噛もうとすることは、比較的よくみられます。
お散歩のときなど、トイプードルちゃんが可愛いので、撫でたいとおっしゃる
方がいらっしゃったら、まずみみこ様がしゃがんでいただき、
相手の方にも同じ様に姿勢を低くするように促していただいたり、
相手の方の匂いをトイプードルちゃんにかがせてあげて、「触ってもいい?」など
と声をかけてから触っていただくとよろしいでしょう。
手はトイプードルちゃんの頭の上や後ろから急に出すのではなく、斜めから手を
出すようにしましょう。撫でたり触ったりする場所は、頭は避けていただき、
お耳の下やわき腹の辺りなど、ワンちゃんが触れることを好む場所にしましょう。
ご家庭の中でも、トイプードルちゃんの上から手が覆いかぶさるようになさらない
よう、できるだけご家族様の視線の位置をトイプードルちゃんに近づけて
お世話をするようになさっていただければと存じます。
みみこ様やご主人様がトイプードルちゃんの体を優しく撫でて楽しく
コミュニケーションをお取りになることはたいへん重要なことでございます。
ワンちゃんが人の手を好ましいものと感じることとても大切ですので、
触られることが心地よいという状態をお作りいただくようにしていだだき、
怖がらせたりびっくりさせないようになさることだけ
ご注意いただければと思います。

さて、シャンプーをしたり、お薬を塗ったりなど、日常生活の中では
嫌がってもお尻やお顔をどうしても触らなくてはいけないことがございます。
このようなときに噛んでも、みみこ様やご主人様が噛まれたことに動揺して
あわてたり、ひるんだりせず、平然と落ち着いていることがポイントです。
お薬を塗るときなど「必要なことはやる」という毅然とした表情で、
トイプードルちゃんが噛んだらその瞬間に、ご家族で決めていただいた
「いけない」などの叱るときの言葉で落ちついたトーンで叱り、
そのまま平然と続けます。
みみこ様は「痛い」と大きな声で叱っていらっしゃるのでございますね。
できれば低くて落ち着いたトーンで叱っていただき、噛むのを止めたら褒めて
あげましょう。叱ることで、何がいけないかを教え、褒めることで何が良いのか
を根気強く教えてあげてください。大騒ぎになったり格闘状態になったりすると、
余計にワンちゃんは興奮してしまうことが多いので「噛まれることなんて
何でもないこと」という落ち着いた表情で平然といらっしゃったほうが
よろしいでしょう。大切なポイントは、トイプードルちゃんに噛んだから
止めてもらえたと思わせないことですので、止めるタイミングは
みみこ様やご主人様が決めることが重要です。
パパやママについていけば大丈夫だ、とトイプードルちゃんが安心して
身をまかせるように、みみこ様とご主人様は毅然と、
落ち着いて対応してあげてください。

一方で、お薬を塗るとき、シャンプーをするとき、なるべく
トイプードルちゃんが痛みや心地悪さを感じないですむようにしていただく
こともたいへん重要です。例えば、シャワーの水圧が強いようであれば、
一度手に当てて水圧を和らげた状態でトイプードルちゃんの体にかけるなど、
痛い、怖いなどという不快な状況を作らないようにしてあげましょう。
シャンプーやお尻のケアをした後などには、トイプードルちゃんが頑張った
ことに対して、必ず褒めたり、嬉しいことをしたりしていただき、触られる
ことが心地よいことだ、触れられるといいことがある、と感じるように
してあげてください。

トイプードルちゃんは怖くて自分を守ろうと噛んでいるような気がします
ので、噛む状態をなるべく作らず、お尻やお顔など、噛む状態になることが
多い場所を触るのは、必要最低限になさるのも一つの方法かもしれません。
お尻やお顔以外の場所を触れることが問題ないのであれば、
その部分、トイプードルちゃんが気持よさそうにするところを触るだけに
留めていただき、だんだん気持ち良さそうにリラックスをする様子を
見せるようになったら、その延長上で、日にちをかけて心地よく
お尻の近くまで触ってみて、大丈夫だったら褒めてあげましょう。
みみこ様やご主人様に触られることが気持よい、触ってもらうと安心できる
という安心感、守られている安心感を育むことが大切ですので、
トイプードルちゃんが身を固くするような状況は極力作らない
ようにしましょう。

お散歩のときは、他の人やワンちゃんが怖くて尻尾が入ってしまうので
ございますね。無理をなさらず、遠くにワンちゃんがいることが
トイプードルちゃんの視界には入っているけどまだ怖くない、という
くらいの場所で、みみこ様と楽しく遊んでみるのもよろしいでしょう。
オスワリをさせて落ち着かせてあげて、トイプードルちゃんの好きな
オヤツをあげたり、オモチャを見せてあげたり、褒めてあげてみては
いかがでしょうか。「他のワンちゃんがいたけど大丈夫だった」、
「お利口にできて、ママが嬉しいことをしてくれた」という経験を
無理のない範囲で少しずつさせてあげましょう。
お散歩中にお気に入りの公園なので、「ヨーイドン」とみみこ様と駆けっこ
をしてみたり、かくれんぼをしてみたり、ああ楽しかった、という時間を
過ごさせてあげていただくのも素敵ですね。楽しいことの後はベンチで
お膝の上でリラックスをしてのんびりとお過ごしになっても楽しいでしょう。
これからお散歩の気持よい季節でございますので、ご家族そろって、
素敵な秋をお過ごしください。
みみこ様とトイプードルちゃんが笑顔いっぱいにお過ごしになられますよう、
心から応援しております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際にはお気軽に
ご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



Re: 噛むようになってしまいまし...

- みみこ

2014/09/19(Fri) 19:59

No.3689

三留さま

ご丁寧に返信をいただきありがとうございました。おかげさまでおしりの方は、投薬治療を続けていたので、もうほぼよくなりました。おしりのかぶれとは気づかず、最初はただおしり周りの毛について汚れるだけだと思って、受診が遅くなったのも痛い思いをさせてしまい、嫌な記憶に鳴ってしまったのではないかと思っています。

昨日から、小さなおやつを見せながら、頭や顔(あごの下)などをなでたり、お手で握手をしたりして、おりこうにできたらおやつをあげるといった事もしています。その時は問題なくできていますが、今日も1度おなかをなでていたら、急に唸ると言うか攻撃的になった瞬間がありましたので、少しずつかなと思っています。

怖さ以外に甘やかしてしまったと言う事は考えられますか?抱っこをせがんできたり、なでて欲しいとせがんでくる事もあります。その時にすぐ要求を聞かない方がいいんでしょうか?接し方自体に悩んでいます。



Re: 噛むようになってしまいまし...

- ドッグライフカウンセラー 三留

2014/09/24(Wed) 16:38

No.3696

みみこ 様

この度はご丁寧にご返信をいただきまして誠にありがとうございます。
トイプードルちゃんのお尻のかぶれのご様子はほぼよくなったとのこと、みみこ様におかれましても
一安心でございますね。私もほっといたしております。

みみこ様がおっしゃるように、少しずつ、ゆっくりと、でございます。
ワンちゃんとの暮らしにもいろいろなことがございますが、
小さな歩みの積み重ねが大きな絆に姿を変える日が必ずやってきます。
安心して、自信をお持ちいただいて、トイプードルちゃんとの生活をエンジョイしてください。

トイプードルちゃんが「抱っこ」とせがんできたり、「撫でて」とせがんでくるのでございますね。
伸びやかに自分を表してくれるとうれしくなりますね。また、そのようなトイプードルちゃんのご様子
をご覧になったとき、愛おしいく思う気持を素直に表すことはたいへん素敵なことでございます。

このようなとき、みみこ様とご主人様にどのように主導権があることをどのように表すかという点が
悩ましい点でございますね。
「みみこ様とご主人様を頼って指示にしたがっていれば安心だ」、「みみこ様とご主人様が守ってくれるんだ」
ということをトイプードルちゃんが感じるようするためには、「嬉しいことは、みみこ様の指示にしたがった
ときにある」、「良い子でいたら、嬉しいことがある」とすることでございます。
例えば、「抱っこして」とトイプードルちゃんがいってきたとき、「オスワリ」「マテ」と指示をしていただいて、
ママの言うことに従ったから「お利口」と抱っこしてあげてはいかがでしょうか。
また、日々の順序や優先度の高い位置がみみこ様やご主人様がお占めになられることが大切でしょう。
例えば、ご主人様とトイプードルちゃんがお留守番をなさっていたとき、みみこ様がご帰宅なさったら、
みみこ様はまずはご主人様にお声がけといただいてからトイプードルちゃんにお声がけいただくと
よろしいでしょう。
また、トイプードちゃんには自信満々な笑顔をおみせいただくことで、
頼もしいママとパパであることをトイプードルちゃんにお示しいただくのが望ましいでしょう。
ご主人様とトイプードルちゃんにどうぞよろしく伝えください。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



Re: 噛むようになってしまいまし...

- みみこ

2014/10/16(Thu) 15:19

No.3741

先日はご相談にのっていただきありがとうございました。しばらく様子を見ていましたが、私達の膝の上にいる時や犬がソファにいる時などに触られると噛むというか歯をむいてきます。だっこをせがんで来た時はおすわりさせてなでてやると、おやつを見せなくても頭でも耳でも顔でもどこでもなでさせてくれます。お手入れ(歯みがきやブラッシング)は、おやつを見せながらすると落ちついてさせてくれます。犬がくつろいでいる時は、こちらとしてはなでてあげたいなと思うのですが、犬にとっては逆効果なのでしょうか。あと、膝の上や私達に身体をくっつけて来ておすわりしている時など、鼻をくんくん鳴らして何かをせがんでいるように思える時があります。でもその時になでても攻撃してきます。身体に手を置いてあげる程度のことしかできません。なんとかそういう時でもなでられるように、もっと言えば噛む癖を治したいと思うのですが、この先どういう事をして行ったらいいでしょうか。おやつを使うとなでさせてくれるのですが、いつもいつもおやつで・・というのもどうなのかと思っています。おやつの有効な使い方も教えてください。

様子を見ててひとつ気になるのは、ソファや膝の上でくつろいでいる時など、手の動きにすごく敏感で、ちょっと手を動かすだけで飛びのいてしまうような感じです。まだ手が怖い物という意識が残っているのでしょうか。



Re: 噛むようになってしまいまし...

- ドッグライフカウンセンラー 三留

2014/10/17(Fri) 15:55

No.3743

みみこ 様

早いもので、秋も深まり、肌寒さを感じる季節となりましたが、
みみこ様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
トイプードルちゃんは、抱っこをせがんできたとき、オスワリをさせると、
撫でさせてくれるのでございますね。さぞかし、可愛いご様子でしょうね。
一方で、お膝の上でくつろいでいるときなど、
みみこ様やご主人様が手を動かすと飛びのくような様子がみられる
とのこと、トイプードルちゃんにとって、不意をつかれて手が出てくる
という状況が苦手なのかもしれません。
「怖さが残っている」というより、反射的に飛びのき、反射的に攻撃している
のかもしれませんが、なるべくびっくりさせたり、反射的に反応してしまう
状況を作らないのも大切でしょう。
抱っこをせがんで、オスワリをされたときに、撫でさせても大丈夫という
ような状況を大切にしていただき、その範囲を少しずつ広めていくほうが
望ましいのかもしれません。
オスワリ、と声をかけて、一度、落ち着かせてあげた後に
優しく、トイプードルちゃんが触られるのが大好きな場所を、「オリコウね」と
褒めていただきながら、「パパやママの手は気持がいいな」「安心した」という
心地良い経験を少しずつ積み重ねていきましょう。
根気強く繰り返すうちに、忘れたころに、ふと変化がみられるのではないでしょうか。
そのような心地よい時間の後に、大好きなオモチャで遊んであげるなど、
さらに「楽しい」という時間を過ごしていただくのもよろしいでしょう。

また、歯をむいたり、攻撃をしようとしたときには、一貫性をもって、落ち着いて「ダメ」
などと叱り、「今、トイプードルちゃんのしたことはいけないよ」というメッセージを、
伝え続けることも大切でございます。
叱ったことで、噛もうとしていたのに止めたり、いつもなら攻撃してくるのに噛まない
でいたときには、笑顔でほめ、噛まないでいたら良いことがあると
感じさせてあげましょう。
そして、噛もうとしたとき、みみこ様が、さっと手を引いたり、
「怖い」というような表情をお見せにならないことが、たいへん重要です。
みみこ様は、「なでて」とトイプードルちゃんがやって来たときに、
オスワリをさせることをなさっているとのことですが、このようになさることは、
「指示に従ったらよいことがある」と教え、みみこ様が主導権を持つため、
また、トイプードルちゃんに安心を与えるためにも、たいへん望ましく、
重要でございます。
お家の中が、トイプードルちゃんが中心に回っている、という状況を
作らず、ママやパパが自信満々な表情でいらっしゃることで、
ついていけば安心、と感じさせてあげましょう。

さて、オヤツを与えるタイミングでございますが、
例えば、噛もうと歯をむいたときに、気持をそらそうとオヤツを見せてしまうと
噛むことにご褒美を与えてしまうことになってしまうかもしれません。
また、噛もうとしたことに「ダメ」と低い声で叱っていただき、
噛むのを止めたタイミングでオヤツを見せたり、与えたりすれば、
噛むのを止めたことに対してご褒美を与えることになります。
このように、どのようなタイミングで与えるか、ということに注意をしましょう。
あるいは、歯磨きなどのケアをなさるときにオヤツで気をひくときも、
噛んだ後に気をひくのではなく、噛んでいない状況でオヤツやオモチャを
みせるようにしましょう。
また、オヤツを与えるとき、必ず、みみこ様やご主人様が「オリコウ」などという
褒める言葉を添えていただくことがたいへん重要です。
できれば、いつも、ではなく、少しずつ言葉で褒めるだけのときも作っていただき、
オヤツに頼り過ぎない状況を作ることも大切でしょう。

基本的に、オヤツを利用いただくのは、どのようにすることが好ましいのかを
トイプードルちゃんに教えるためにお使いいただく、と考えていただくことが
望ましいでしょう。
ご褒美というと「オヤツ」と考えがちですが、トイプードルちゃんにとって、
みみこ様やご主人様に褒められ、得意で良い気持にさせてもらうことは
オヤツ以上のご褒美かもしれません。
褒めるときだけでなくても、トイプードルちゃんを「可愛い」とお感じになられたときも
「本当に可愛い子だね」、「良い子だね」と、トイプードルちゃんが嬉しくなるような
自信がつくような褒め言葉をかけてあげましょう。
急がず、少しずつ、一緒に過ごす毎日を楽しくお過ごしいただくうちに、いつのまにか、
ご主人様とみみこ様とトイプードルちゃんの素敵なハーモニーが奏でられるように
なっているかと存じます。
その日を楽しみに、のんびりと頑張ってください。

一日のうちの気温差が大きく、体調管理の難しい時期でございますが、
みみこ様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛ください。
ご主人様とトイプードルちゃんに、どうぞよろしくお伝えください。



おもらし

投稿者:うえ

投稿日:2014/10/12(Sun) 09:33

No.3736

コーギー12歳です。
2週間前から夜一日おきくらい、寝ているふとんにおもらしするようになりました。シーツをかえてあげると、朝まで寝ます。日中起きているときは、朝夕の散歩のときとトイレで5、6回おしっこしています。
夜おもらしするのは、年齢のせいでしょうか?何か病気ですか?

Re: おもらし

- 獣医師 阿部

2014/10/16(Thu) 18:49

No.3742

うえ 様

すっかり秋も深まり、時折肌寒さを感じるこの頃でございますが、
うえ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
12歳のコーギーちゃんが、2週間前から一日おきに、夜間にお漏らしを
するようになったとのことでございますね。
早速、お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子を
拝見しておりませんので、一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承ください。

うえ様がおっしゃるように加齢に伴い、尿道や膀胱括約筋や肛門括約筋が
ゆるみ易くなることなどにより、粗相をすることもございますし、
トイレまで我慢できなくなることも多くございます。
一方で病気が隠れているなど、中には治療が必要なケースもございます。
治療が必要な状態なのかどうか、また、どのような治療を行う必要が
あるのかは原因によって異なってきますので、まずはその原因を特定する
ことが重要です。

その原因を特定するためには、以下のような情報が重要になります。
・いつから尿漏れが始まったのか 
・尿漏れを起こすときの状態
・尿漏れの回数や量、色など 
・通常の排尿の状態
・飲水量や尿量  

また、病院では一般的にはまず身体検査と尿検査を行い、
必要に応じてエコー検査、レントゲン検査、血液検査、神経学的検査など
を行います。その結果によって、さらに詳しい検査が必要となる場合も
あります。

次にお漏らしをする原因についてご案内をさせていただきます。
1.頻尿や残尿感、多飲多尿が原因である場合
頻尿(トイレに何度も行くようになり1回の尿量が少なくなる症状)や
残尿感(トイレで長時間排尿姿勢をとる)などがある場合には
トイレの間隔が短くなりますし、お水をたくさん飲んだり、おしっこを
たくさんするような「多飲多尿」と言われる状態でもトイレの間隔が
短くなることがございます。

なお、一般的にワンちゃんでは、体重1kgあたり1日で90〜100ml以上の飲水
がある場合に「多飲」、体重1kgあたり1日で45〜50ml以上の尿量が
ある場合を「多尿」といいます。
1日の尿量を正確に調べることは実際には難しいので、
まずは尿検査が必要となります。

次に、頻尿や多飲多尿を起こしやすい疾患や状況を幾つかあげさせて
いただきます。うえ様のコーギーちゃんのご様子と照らし合わせて
いただき、もしご心配な点がおありであれば、
一度、かかりつけの獣医師さんにご相談いただけたらと存じます。

(1)膀胱炎
膀胱炎とは、何らかの原因により膀胱に炎症が起こることをいいます。
膀胱炎の原因として、細菌性のもの、膀胱結石や尿の結晶によるものが多く
あげられます。
膀胱炎は原因に関わらず、だいたい同じような症状を示すことが多い
のですが、検査を行い、その原因に合った治療をすることが重要です。
頻尿や残尿感以外にも尿が濁ったり、色の変化が見られたりするほか、
尿が臭くなることがあります。

(2)尿石症
尿石症は尿路結石症ともいわれますが、尿に含まれるリン、カルシウム、
マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの
泌尿器で結石となるためにさまざまな症状を引き起こす病気です。
特にワンちゃんでは、尿がアルカリ性に傾くことでできる
リン酸アンモニウムマグネシウム結石(ストラバイト結石)が多く見られます。
結石の形成は、食事の種類や飲水量の減少、細菌の尿路感染、
遺伝的体質などが原因であるといわれています。症状は膀胱炎と同様に、
頻尿や血尿が見られます。
時には発熱、食欲不振などの症状が出たり、排尿時に背中をまるめて
痛がる様子がみられることもあります。

(3)発情周期に関連したもの
避妊をしていない女の子のワンちゃんの場合、発情周期に関連するホルモンの
影響により、発情中に食欲の減退や頻尿、トイレの失敗などを示す
ことがございます。
これはホルモンの影響ですので、発情の周期に合わせて自然と症状が改善して
いきますが、あまりにも症状が長く続く場合は、ホルモンの分泌異常など
があることもございます。
症状が重い場合はその治療として、避妊手術が勧められます。

(4)子宮蓄膿症
子宮は、女の子のワンちゃんの腹腔内にあるY字型の生殖器官です。
子宮蓄膿症は、子宮内に細菌感染が起こることで膿が溜まり、さまざまな症状
を引き起こす病気です。
外陰部からの異常な(血液や膿状の)分泌物が見られる場合と、
全く外陰部からの分泌物がみられない場合があります。
その他の症状としては多飲多尿、元気消失、食欲不振、嘔吐、発熱など
があります。女性ホルモンの影響を受けやすく、特に子宮粘膜が増殖
している発情後期に細菌感染が起こりやすいため、
避妊していない中高齢以上のワンちゃんで発症が多い傾向がみられます。

(5)内分泌疾患(糖尿病や副腎皮質機能亢進症など)
糖尿病、副腎皮質機能亢進症は共に多飲多尿の症状を認める内分泌疾患です。
糖尿病の初期症状としては、多飲多尿、食欲があるのに体重が減少するなど
がありますが、初期には発見が難しく、病状の進行とともに白内障や腎疾患、
肝疾患など、多くの合併症を伴うことが多いので注意が必要です。
副腎皮質機能亢進症は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることにより、
多飲多尿、食欲の異常増加、肥満、腹部膨満(お腹が膨らむ)、
皮膚のひ薄化(皮膚の厚さが薄くなる)などさまざまな症状がみられる疾患
です。副腎皮質機能亢進症は中高齢のワンちゃんでしばしば見られる病気です。
 
(6)腎不全
腎臓は、尿の生成や体の中で不要になった老廃物や毒素の尿への排出、
ホルモンの分泌などを行っている臓器で、腎臓が障害を受けて十分に
機能しなくなると、ワンちゃんは多飲多尿や食欲不振、嘔吐など

さまざまな症状を引き起こします。この状態を「腎不全」といい、
おもに高齢の動物に見られます。

(7)食事の変更
食事内容の変更などがあった場合には、今までよりも多くお水を飲むように
なることもございます。
基本的に、ドライフードはウェットフードよりも水分含量が少ないので、
今までウェットフードを食べていたワンちゃんがドライフードに切り替えた
際は、いつもよりお皿から飲水する量が増えたと感じることが
あるかもしれません。
また、同じドライフードであっても、メーカーにより塩分含量などが
微妙に異なりますので、お食事内容の変更に伴い飲水量が変化することは
十分に考えられます。
重要なのは、飲水している量が正常範囲を超えて多飲の域に達しているか
どうかという事になります。

2.排泄しようとせずに尿が漏れてしまうような場合
排泄しようとせずに尿が漏れてしまうような場合は、泌尿器の先天的な
異常や神経疾患、ホルモン異常などの原因が隠れている可能性も
ございます。ご参考までにいくつかご案内をいたします。

(1)先天的な奇形(異所性尿管、尿膜管遺残など)
膀胱や尿管の形態的異常のため、尿漏れが起こります。
正常な排尿が認められるにもかかわらず、尿の滴下が認められます。

(2)脳や仙髄などの神経疾患
膀胱や尿道筋の神経的な機能不全のため排尿のコントロールが上手く
できずに尿漏れが起こります。

(3)体内のホルモン量の変化の影響
尿道筋の運動性に影響を与えるホルモンの減少によって、
尿道括約筋の機能が低下し、睡眠時や休息時に尿漏れが認められる
ことがあります。

コーギーちゃんは12歳になられるとのことでございますので、
そろそろ加齢に伴う変化をお感じになられる頃でございますね。
少しずつ、素敵なシニアライフをお迎えになるための準備として、
行動や体調の変化に際しては、ご安心のためにも、病気に伴うものかを
確認していくことが望まれるかと存じます。
ご安心のためにも、かかりつけの動物病院さんにご相談いただくことを
お勧めいたします。
また、受診の際には尿検査を行うことが予想されますので、
新鮮な尿をきれいな容器に入れて持参するか、
院内で採尿できるように、尿がたまった状態のときに
連れて行かれることをお勧めいたします。

うえ様とコーギーちゃんが、日々の生活を楽しく、
健やかに過ごされますよう、心からお祈り申し上げます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



ジアルジアについて

投稿者:まりにゃん

投稿日:2014/10/11(Sat) 09:00

No.3734

こんにちは。
現在5ヶ月と3ヶ月の猫と暮らしています。
2匹共、アニコムさんにはお世話になっております。

この度、新たに子猫2匹を迎えることになったのですが、ブリーダーさんより検診でジアルジアが見つかり一週間の投薬が必要とのことでした。
ブリーダーさんはジアルジアはよくいる虫で心配ないとのこと、一週間後に子猫たちを連れて来ると言ってますが大丈夫だと思われますか?
ジアルジアは一週間で駆除根絶出来るものですか?
猫はもちろん人にも移らないか?とか再発を繰り返さないか?とか心配不安です。
今の猫たちの健康を守るため子猫たちは諦めるべきでしょうか?
心配し過ぎ?ですか?
アドバイスをよろしくお願いします。

Re: ジアルジアについて

- 獣医師 山田

2014/10/15(Wed) 16:17

No.3740

まりにゃん 様

日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、
まりにゃん様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談いただきありがとうございます。
さっそくご案内させていただきたく存じますが、実際の猫ちゃんのご様子を
拝見していないため、一般的なご案内となりますことを
何卒ご了承くださいませ。

新たに迎える子猫ちゃんに、検診でジアルジアが見つかったのですね。
まず、ジアルジア症について簡単にお話させていただきます。
ジアルジア症はジアルジアと呼ばれる顕微鏡でしか見えない
小さな「原虫」に属する寄生虫が猫ちゃんの小腸に寄生することによって
起こる病気です。
猫ちゃんが集団で飼育されている場所などで集団発生することが知られています。

ジアルジアが猫ちゃんの小腸に寄生すると、小腸内で分裂をしながら増殖し、
殻に覆われたシストと呼ばれる物質を便と一緒に排出するようになります。
このシストが飲食物に付着あるいは混入して猫ちゃんの口に入ることで、
ジアルジアに感染します。

大人のネコちゃんは無症状のことが多く、子ネコちゃんでは水様性や粘液性の
下痢が主な症状となります。
症状が重くなると体重減少を起こし、発育不良の原因にもなりますので、
抗原虫薬を投与してジアルジアの駆除を行います。

また、ジアルジア症は、人獣共通の可能性のある寄生虫疾患です。
人に感染したときの症状は無症状のものから、下痢や嘔吐・食欲不振
などの軽度なもの、また、重篤化して栄養不良の状態になるものもあります。
日本では、人のジアルジア症の多くは、海外で飲食物などを介しての感染と
いわれています。
猫ちゃんから人へ直接感染するかどうかについては、
証明されておりませんので、不明と言われております。
念のために、ジアルジアに感染した猫ちゃんの糞便に触れる機会があれば、
ご注意は必要かと思います。

さて、まりにゃん様は、これから2頭の子猫ちゃんお迎えになるご予定で、
お薬を内服して一週間ほどでジアルジアが完全に駆除できるかどうか、
ご心配とのことでございますね。
ジアルジアの駆除に用いるお薬ですが、一般的に内服薬となり、
目安としては約1週間の投薬となりますが、場合によってはもう少し内服が
必要な場合もあるかもしれませんので、今回のご相談の時点で、一週間で駆除
できるとは断言できないのが現状でございます。
また、再発を繰り返すのではないかとご不安なのですね。
先にご案内致しましたとおり、ジアルジアには「シスト」といって、殻に包まれた
形をしたものがあります。
このシストは一度の検便で発見するのがなかなか難しいと言われていますので、
完治したように見えて、実はこのシストが何らかの理由で増殖して、
再発する可能性もあります。

まりにゃん様におかれましては、今の猫ちゃんたちの健康を考え、
子猫ちゃんたちを迎えることを諦めるべきかで悩んでおられるのですね。
たとえば、前住猫ちゃんが子猫ちゃんだったり、免疫力が弱っていたり、
体調が悪いときなどは感染する可能性があるかもしれません。
ご心配とのことでございますので、少し時間的な猶予をもって子猫ちゃんの
ジアルジアが完治したことを確認してからお迎えになるのも方法かと思いますので、
お迎えになるブリーダー様ともご相談いただけたらと思います。
また、子猫ちゃんをお迎え後に、先住猫ちゃんの体調にいつもと違うご様子
が見られた場合には、すぐにかかりつけの先生にご相談いただき、
診察していただきましょう。

また、ご家庭内での感染の予防としましては、
排泄されたシストは熱湯や乾燥には弱いので、
飼育場所などを熱湯で洗浄後、よく乾燥させることと、
感染した猫ちゃんの便の取り扱いには十分に注意していただくことが重要となります。

お迎えになる子猫ちゃんのジアルジアが一日も早く完治して、
先住猫ちゃんとともに仲良くお暮らしいただけることを祈っております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
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お電話番号は、あんしんサービスセンター 
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平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

寒暖の差が大きく、体調維持の難しい季節ではございますが、
まりにゃん様におかれましてはくれぐれもご自愛いただきくださいませ。



犬の失明について

投稿者:にのさん

投稿日:2014/10/10(Fri) 22:20

No.3733

いつもお世話になっております。6歳のオスのチワワについて質問です。

今年の7月に、右眼の異常(痒がる、シバシバする)を認めて病院に連れて行き、当初は角膜炎の疑いということで治療を受けましたが改善せず、専門病院にて検査したところ、白内障と緑内障、ぶどう膜炎、角膜炎等複数の合併症で、右眼はすでに失明してしまっていました。
最初に痒がり始めてから失明が判明するまで、5日しかたっていませんでした。

右眼は失明してしまったので、左眼の視力を大切にしたいと思っていますが、右眼について異常に気づいてから失明までがあまりに短かったため、左眼については、どんな些細な前兆も見逃さないようにしたいと思っています。すでに右眼が白内障や緑内障を発症していることを前提に、左眼については、のどのようなポイントに気をつけて観察すればよいのか、教えてください。

また、右眼のレンズの内容物が漏れ続けているとのことで、ぶどう膜炎の症状も安定せず、専門病院で毎週高額の治療を続けており、正直なところ、この治療ががいつまで続くのか不安に感じていますが、治療の進捗や症状について、一定の目安のようなものはありますか。

Re: 犬の失明について

- 獣医師 酒井

2014/10/15(Wed) 16:14

No.3739

にのさん様

秋の気配も日増しに色濃くなってまいりましたが、にのさん様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか?

にのさん様の6歳の男の子のチワワちゃんが眼科疾患により右眼を失明して
しまったため、残った大切な左眼についてはどのような点に注意して
今後観察をすればよいかということと、治療中の右眼の予後についての
ご相談でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見して
おりませんので、一般的なご案内になりますこと、
何とぞご了承ください。

にのさん様のチワワちゃんは眼科の専門病院で白内障と緑内障、ぶどう膜炎、
角膜炎等複数の合併症と診断され、右眼の異常を認めてから動物病院を
受診してたった5日間で失明が判明したということですね。
症状に気づいてからの進行が速く、詳細はわかりかねますが、に
のさん様のチワワちゃんは何らかの原因で白内障を発症し、その白内障が原因で
起こる水晶体原性ぶどう膜炎(水晶体嚢から漏れ出た水晶体タンパクに免疫反応
が起こり、発症するぶどう膜炎)を併発したのではないかと思われます。
さらに角膜や眼球内に強い炎症が波及し、急激に眼圧が上がる急性緑内障を
発症してしまい、残念なことに失明にいたったのではないかと推察されます。
残った左眼を守るためには、あらゆる眼科疾患だけでなく、全身疾患についても
早期発見、早期治療が非常に大切です。
白内障、緑内障、いずれの病気も、片方の眼に発症があった場合、
もう一方の眼に発症するリスクはかなり高いと言われています。
にのさん様のチワワちゃんの左眼は、今のところ白内障の発症はない状態
でしょうか?
白内障は原因により分類されており、遺伝性、糖尿病、老化などの代謝性、
外傷性、中毒性などがあります。
もし遺伝性の白内障であれば、今後左眼に突然発症する可能性は
かなり高いと考えられます。
糖尿病のような原因疾患がある場合には、まずその病気の治療を行うことが
大切です。外傷については未然に防ぐことは困難ですが、たとえば右眼を
失明してしまったことで、家で過ごしている時にぶつけやすい場所や引っかかり
やすいところなどがありましたら、柔らかいクッション素材のものでカバーしてあげる
など工夫されるといいかもしれません。また自分でお顔まわりを気にして足で
掻いたり何かにこすり付けたりすることで目を傷つけてしまうこともありますので、
顔まわりの皮膚病、虫刺され、外耳炎など耳の疾患にも普段から気を付けましょう。
また、緑内障は遺伝性の原発性緑内障と、ぶどう膜炎など他の病気に
続発する続発性緑内障に分類されます。
遺伝性の緑内障の場合には、前触れなく発症しますので、次のような緑内障の
症状に注意が必要です。

・眼球突出または、眼球が正常よりも大きく見える
・結膜・強膜(白眼の部分)の充血
・強い痛みによる元気・食欲の消失
・流涙
・散瞳(瞳孔が開いている)

一方、続発性の緑内障の場合、角・結膜炎、ぶどう膜炎など
原因となる眼の病気を早期発見し治療することが大切です。緑内障の症状の他にも、
眼ヤニが出る、眼を細めている、シパシパする、痒みがある、眼が濁ってみえる、
暗いところを嫌がるなど眼に関して何か小さなことでも異常を感じたら
すぐに病院さんに相談するようにしましょう。
ワンちゃんの視力の低下は注意深く見ていないと気付かないことが
多いものです。普段からチワワちゃんの行動をよく観察し、いつもは置いていない
物にぶつかったり、慎重に歩くようになっていないかなどチェックするようにしましょう。
定期的な眼圧測定は、緑内障を早期に発見するために効果的な方法です。
また早期の白内障も肉眼ではわかりませんので、1-2カ月に1回程度、
眼に何か症状がなくても、眼圧測定、スリットランプ検査などを含む
定期検診で、チェックしていただけると安心です。

また右眼の治療についてですが、今も水晶体嚢より水晶体タンパクが漏出している
状態ということでございますね。
ぶどう膜炎の症状が安定しないとのこと、ご心配なことと存じます。
現在毎週、専門病院で高額な治療を行っているとのことで、治療がいつまで
続くか不安とのことですね。治療の内容や経過がわかりかねますため、
具体的な治療の進捗や症状もご回答するのが難しいのですが、
治療中の経過や、今後の方針につきましては1度ご不安に感じていらっしゃることを
担当の先生にご相談されるのが一番かと存じます。
痛みが続き、ぶどう膜炎の治療が内服や点眼などでは維持できない
ようであれば、例えば眼球摘出や義眼の挿入などを検討する場合もあります。
今後どのように右眼を維持していくのか、今後の展望はどのように考えられているのか、
治療にかかる期間はどれくらいかといったことは飼い主様がしっかりと納得された上で
治療を進めていくことがとても大切なことですので、ぜひ遠慮されず、
お尋ねになると良いでしょう。
左眼の定期健診につきましても、一緒にご相談されるとにのさん様のチワワちゃんの
眼の状況に合わせた健診プランをご提案していただけるかと存じます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っております。
気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

台風が過ぎ、一気に秋の冷え込みも増してきました。季節柄にのさん様に
おかれましても風邪など引かれませんようご自愛下さい。チワワちゃんの残った
大切な左眼の健康を維持できますよう、そして、右眼の状態も早く落ち着きます
よう願っております
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。