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無題

投稿者:じろりんちょ

投稿日:2015/09/06(Sun) 14:45

No.4120

M・シュナウザー11歳雄です。一週間ほど前に胆嚢粘液嚢腫で胆嚢を切除しました。術後は少づつ回復しているように見えますし、これからの日常生活については医師からは通常通りと言われましたが、一般的に特にしてはいけない事、与えてはいけないもの等、胆嚢を切除したことによる弊害等はあるのでしょうか・・・・?今後の体調管理と食事管理を含め気をつけるアドバイスをいただけたらと思います。

Re: 無題

- 獣医師 酒井

2015/09/09(Wed) 11:31

No.4124

じろりんちょ 様

朝夕は少し肌寒く感じることもある今日この頃でございますが、
じろりんちょ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。

早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

じろりんちょ様の11歳の男の子のM.シュナウザーちゃんが、胆嚢粘液嚢腫で
胆嚢切除の手術を受けられたとのことですね。
無事手術を終え、順調に回復に向かっているとのこと、何よりでございます。

術後の日常生活について、先生からは普段通りとのご指示だったということでございますね。
おそらく、じろりんちょ様が普段M.シュナウザーちゃんに与えている食事、普段の生活に
特に問題がないので、先生も普段通りの生活をというご説明だったのかと存じますが、
一般的な注意点を以下、ご案内させていただきます。
ご参考にしていただけましたら幸いでございます。

胆嚢は肝臓で作られた胆汁を貯める袋状の臓器で、必要に応じて十二指腸に胆汁を
分泌します。胆汁は主に脂肪を分解する役割を担っています。
胆嚢粘液嚢腫は、比較的高齢で高脂血症のワンちゃんに発症が多いと言われている病気で、
正常では胆嚢の中にさらさらの液状の胆汁が貯留しているのですが、
その胆汁がゼリー状に固まり分泌ができない状況となって胆嚢炎を起こしたり、
嘔吐、下痢など消化器症状を示したり、肝炎を引き起こします。
胆汁が十二指腸に分泌される際の通り道である総胆管が閉塞してしまうと、
黄疸が見られたり、最悪の場合には胆嚢破裂による腹膜炎で死に至ることもある
恐ろしい病気です。
胆汁がゼリー状に固まってしまう原因ははっきりとは分かっていないのですが、
細菌感染や高脂血症との関連、甲状腺機能低下症や、クッシングなどの内分泌疾患との
関連などが考えられています。
また、M.シュナウザーやシェルティーなど品種によって多く認められており家族性因子も
原因として考えられています。

じろりんちょ様のM.シュナウザーちゃんは手術をされ、胆嚢を切除していらっしゃいますが、
胆汁の生産は肝臓で行われていますので、脂肪の消化ができなくなるというわけではございません。
ただし胆汁をストックしておく袋(胆嚢)がない状態ですので、脂肪分の高い食事を
一気に食べさせると、消化が追いつかず、負担がかかってしまい、
軟便や下痢の原因になります。
基本的には脂肪分の高い食事やおやつは避けることが大切です。
すでに、じろりんちょ様のM.シュナウザーちゃんは11歳と高齢で、年齢に適したお食事を
選択していただければ、脂肪分を配慮されたお食事が多いのではないかと思います。
また、炭水化物、タンパク質など他の栄養バランスが整った食事を規則正しく摂取することも
大切です。可能であれば、1日の食事を3回以上(朝昼夕、朝夕晩など)に分けて、
ゆっくり食べさせることができると、よりよいでしょう。

M.シュナウザーちゃんには、その他に例えば、遺伝的に、コレステロールが高いですとか、
甲状腺機能低下症のような、内分泌疾患などの病気はございませんでしょうか。
もし、そのような病気がおありの場合にはそれぞれの病気に対して、検査による病状の確認や
治療が必要となります。
特に今気になる病気がなくても、定期的に肝機能等のチェックを含めた健康診断を受けていただき、
病気の早期発見に努めていただくことがとても大切です。
もし気になることがおありのようでしたら、今、食べさせていただいているお食事内容を
かかりつけの先生にお伝えいただき、健康診断のスケジュールなども先生にご相談いただくと
ご安心かと思います。

お食事の内容に注意していても、軟便が認められる場合には、早めに整腸剤など使用する
ことによって、体調を整えてあげるといいでしょう。
普段から腸内細菌のバランスを整える乳酸菌のサプリメントなどを使用することにより、
消化、吸収に強い体作りを行うこともお勧めです。

手術を無事乗り越えて、M.シュナウザーちゃんがこれからもますます、お元気で過ごされることを
心より応援致しております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。



無題

投稿者:しゅーまま

投稿日:2015/09/04(Fri) 19:25

No.4119

お世話になります。
狂犬病の予防接種のことで質問です。ステロイドを飲んでいて調子が悪く、体調をみて例年4月にうっていますが、今年は9月に打ちました。
来年も体調をみてにはなりますが、もう少し時期を早めることは可能なのでしょうか。
例えば、調子がよければリズムを4月に戻したいのですが、
それだと今から1年はたっていなくなってしまいますが大丈夫でしょうか。

Re: 無題

- 獣医師 酒井

2015/09/08(Tue) 13:16

No.4122

しゅーまま 様

爽やかな秋晴れが気持ちの良い今日この頃でございますが、
しゅーまま様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
しゅーまま様のワンちゃんの狂犬病の予防接種についてのご質問でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内になりますこと、何卒ご了承ください。

しゅーまま様のワンちゃんは狂犬病の予防接種を毎年4月にするようにしていたけれども、
現在治療のためにステロイドを服用していて、
体調を見ながら今年は9月に接種されたということですね。
そして、今後の接種スケジュールを来年9月に接種するのが望ましいのか、
それとも以前のスケジュールの4月に戻してもいいものかというご相談でございますね。

ワクチンを接種すると、ワンちゃんの体の中で、免疫応答が起こり、その病原体に対して
抗体が作られます。このようにワクチンがその病気に対する抵抗力を作り、しっかりと効果を
示すためには、ワンちゃん自身の体調が良いことが大切です。
しゅーまま様もかかりつけの先生と相談して、ステロイド治療をしながらもなるべくワンちゃんの
体調の良い日を選んで接種していただいたのかと存じます。

狂犬病のワクチンは1年に1回の接種を推奨されており、一般的に不必要に頻繁に接種
することは勧められていません。ワクチンを接種することは、見た目はワンちゃんが元気な様子で
特に副反応が起こっていないように見えても、体の中では
入ってきた病原体(狂犬病の場合には不活化ワクチンですので、死滅した狂犬病ウイルス)に
対して、免疫系が働いて抗体を作りますので、少なからず体に負担がかかっていると考えられます。

一方で日本では狂犬病予防法で4月から6月までの間に予防接種を行うことが定められている
(狂犬病予防法施行規則第十一条)ため、子犬の最初の接種時期が7月以降の場合で
あっても、翌年は1年後ではなく、4月から6月までの間に行われていることが多いのが現状です。
健康なワンちゃんであれば接種間隔は1年以内であっても通常は問題ないかと存じます。

しゅー.まま様のワンちゃんの体調を考えますと、体の負担を最も軽くするためには、
できればワクチン接種が必要と考えられる最低限の頻度、つまり来年も9月で
接種されるのがよろしいのではないかと思われます。
いずれにしても、ワンちゃんの病気の経過をよくご存じのかかりつけの先生に接種の
スケジュールを相談されると良いのではないでしょうか。

狂犬病予防法では、ワンちゃんの飼い主さんは、そのワンちゃんが健康な場合には1年に1回の
接種が義務づけられていますが、病気などで接種が困難な場合やワクチンアレルギーがあり、
接種によって健康を損なう可能性がある場合には、接種を見合わせることができ、
「狂犬病予防注射猶予証明書」を発行していただくこともできます。

混合ワクチンで予防されるような実際に身近で発生のある感染症と異なり、狂犬病ワクチンは、
日本で万が一発生があった際にワンちゃん達に集団免疫をつけておくことで
国内の流行を防ぐという意味合いが強いワクチンです。
しゅーまま様のワンちゃんに直接狂犬病の危険が迫っている環境というわけではありませんので、
体調によっては、接種を見合わせることをご選択することも一つの方法かと存じます。

今月予防接種ができたということは体調が落ち着いていらっしゃるということでしょうか。
このまま順調に回復に向かわれることを願っております。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
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子犬を迎えたら

投稿者:だんく

投稿日:2015/09/02(Wed) 11:15

No.4116

8歳になるMシュナウザーです。5日前に二か月の子犬を迎えました。子犬はゲージにいるのですが、私がゲージからだして、子犬を世話していても何も言わないのですが、主人や子供が子犬に触ろうとすると、すぐに飛んできて普段鳴かないのに吠えてよだれがでます。先住犬を一番にみんなでしているのですが、どうして主人や子供の時だけ怒るのでしょうか?

Re: 子犬を迎えたら

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2015/09/04(Fri) 12:10

No.4118

だんく 様

虫の声が秋の訪れをしらせるころでございますが、
だんく様におかれましては、いかがお過しでしょうか。
ワンちゃんたちは元気いっぱいにお過ごしでしょうか。

この度はご相談をいただきましてありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、
実際のワンちゃんたちのご様子を拝見いたしておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何とぞご了承ください。

だんく様は5日前に子犬ちゃんをお迎えになられたとのこと、「たいへんだけど、
笑顔いっぱい」という、ご家族様のご様子が目に浮かぶようでございます。
新しくワンちゃんをお迎えになられると、先住のワンちゃんは、
今までは自分の縄張りだったところに知らないワンちゃんがやってきたことに
大きな戸惑いを感じることが多いようです。 
また、愛情を取られてしまうのではないかと心配になったり
中には体調を崩してしまうワンちゃんもみられます。
このようなことからも、お迎えになった当初は、8歳のシュナウザーちゃんが
子犬ちゃんの存在を受け入れやすい状況を作るために、何よりも
先住の8歳のシュナウザーちゃんのことを中心に考えていただくことが
大切でございます。

だんく様のお宅でも、ご家族の皆様で8歳のシュナウザーちゃんを優先なさる
ようにしていらっしゃるとのこと、このことは環境の変化に繊細なワンちゃんに、
「何も変わらないから大丈夫」と安心させてあげるためにも、
新しくお迎えのワンちゃんを受け入れる心の余裕を先住のワンちゃんに
作ってあげるためにもたいへん重要です。

新しくお迎えのワンちゃんはケージの中で過ごしていらっしゃるので
ございますね。 子犬ちゃんにとっては、環境が大きく変わったことに加えて、
成長が著しいときでもありますので、構いすぎず、しっかりと睡眠をとらせて
あげることが大切です。
そのため、だんく様の子犬ちゃんのように、ケージでゆっくりと過ごさせて
いただくことが望ましく、また成犬になっても安全で安心な場所を提供して
いただくため、ケージを上手にお使いいただければと存じます。

ところで、子犬ちゃんのケージは、どこに置いていらっしゃるのでしょうか。
もし、先住のワンちゃんがいつも過ごすリビングなどに置いていらっしゃるので
あれば、最初のうちは、子犬ちゃんのケージに覆いをなさったり、パーテーション
や家具などで目隠しを作っていただくなどしていただき、
常時、先住のワンちゃんが子犬ちゃんのことが気になって仕方がない、という
状況はお避けいただいたほうがよろしいかもしれません。
また、先住のワンちゃんが子犬ちゃんの存在を感じるときは、先住のワンちゃん
にとっても楽しいとき、という状況を作っていただくことが大切でしょう。
「新しい子犬ちゃんが来てから嫌なことばかり」ではなく、「子犬ちゃんが来て
から余計に楽しくなった」と感じさせてあげることが、新しいワンちゃんの存在
を受け入れる余裕をもたせるためにも望ましいでしょう。
例えば、先住のワンちゃんがお食事をするときに、ケージの覆いをとって
子犬ちゃんの様子をみせる、あるいは、覆いをとったケージのそばで、
ケージに入った子犬ちゃんの姿をみながら、パパやママやお子様と楽しく
ボールで遊んだり、体を優しく撫でていただいてはいかがでしょうか。
子犬ちゃんを抱きしめて、可愛いね、と見つめ、声をかけることは
たいへん重要ですが、しばらくは先住のワンちゃんの視線がないところで、
そっとお世話をなさるとよろしいでしょう。

さて、先住のシュナウザーちゃんは、だんく様が子犬ちゃんのお世話をなさって
いるときは変化がみられないのに、ご主人様やお子様が子犬ちゃんを触ろうと
なさると吠えてよだれをたらし、興奮した様子がみられるのでございますね。
これまで、自分だけを見ていてくれたご家族の皆様が、自分以外の子犬ちゃんを、
目を細めて可愛がる姿をみるのは、シュナウザーちゃんにとって切なく、
辛いことではあると思いますが、ご家族様によってワンちゃんの行動が
異なる理由として次のようなことが考えられます。
まず、同じように先住のワンちゃんを優先しているおつもりでも、
シュナウザーちゃんの気持ちを刺激する行動を知らず知らずの間にとっている、
ということです。
また、日ごろからそれぞれのご家族様と先住のワンちゃんがどのような関係を
築いていらっしゃるか、ということも、大きなポイントとなります。
シュナウザーちゃんが、だんく様のことを日ごろから「従うべき相手」と把握し、
わきまえているから、怒って主張をしないということも考えます。
反対にご主人様やお子様は、日ごろからシュナウザーちゃんの主張を
比較的よく聞き入れることから、自分の意思を通そうとして強く感情をみせて
いることも考えられます。
ご主人様やお子様が、「8歳のシュナウザーちゃんを守っているよ」という姿勢
を明確にしていただき、主導権を握るようになさることが大切でしょう。
お子様はおいくつでいらっしゃいますでしょうか。まだ小さくていらっしゃっても、
お子様をワンちゃんたちの前では立てる、という姿勢も大切でしょう。

また、ワンちゃんは群れの中でどちらが上でどちらが下であるかが明確で
あれば関係性が落ち着きますが、どちらが上でどちらが下なのか分からない、
という不安定な状況であれば、上下関係をはっきりさせようとします。
したがいまして、はっきりさせるために喧嘩が起こってしまうこともあるかも
しれません。
群れの中の約束事、良い事、いけないことも、先住のワンちゃんが子犬ちゃんに
教えようとすることもありますので、喧嘩をしているようにみえても、
ワンちゃんたちにとって大切な行動であることがあります。
このようなことを加味しながらワンちゃんたちを見守ることも大切なことですが、
例えば、先住のワンちゃんにとって、必要でうなったり吠えたりしていることなのに
叱られると、先住のワンちゃんにとって納得がいかない、ということも考えられます。

いずれの理由であっても、嫉妬が辛いのは人間もワンちゃんも同じですので、
あまり嫉妬心を湧き上がらせる状況を作らないようにしたほうがよろしいでしょう。
先住のワンちゃんの目に子犬ちゃんが映るときに、パパやママたちの愛情に
対する不安を感じる状況ではなく、パパやママたちと楽しく遊べる時間になさって、
例えば、だんく様が子犬ちゃんのお世話をなさっているときに、パパやお子様と   先住のワンちゃんとボールやオモチャで遊んだり、お散歩にいらっしゃる
などなさるのもひとつの方法でしょう。
このほか、仲良く過ごすためのポイントを幾つか、ご案内させていただきます
ので、ご参考にしていただけましたら幸いでございます。

1.「縄張りへの不安」を和らげる
(1)これから子犬ちゃんの活動範囲が広くなってくると、ゆっくりと過ごしたい
先住のワンちゃんにとって、子犬ちゃんの元気さが時に鬱陶しく見えることが
あるかもしれません。先住のワンちゃんにとって、子犬ちゃんの存在を心地良い
ものだと感じるようにしてあげるため、先住のワンちゃんが疲れ気味のときに
逃げ込める安心できる場所を用意していただき、 「ここへは新しくお迎えの
ワンちゃんは入っていってはいけない」ということになさった
ほうがよろしいでしょう。

(2) 
先住のワンちゃんが縄張りだと感じている場所以外の所で、2頭の
ワンちゃんたちを慣らしてあげてもよろしいでしょう。
例えば、だんく様が先住のワンちゃんをお連れになり、ほかのご家族様が
子犬ちゃんを抱っこなさって、お天気のよいときなど気持の良い公園を
散策なさってはいかがでしょうか。

(3) 
先住のワンちゃんと新しくお迎えのワンちゃんをケージから出して一緒に
過ごさせてあげる時間は、急に長くするのではなく、最初は 10 分、
次は 20 分、 30 分と短い時間から少しずつ延ばしていきながら、
同じ空間にいることに慣らしていきましょう。
その際には、必ずだんく様がそばで見守ってあげるようにしましょう。
なお、ワンちゃんの尻尾は感情の動きを表すといわれております。
したがいまして、機嫌の良いときだけに尻尾を振るのではないことを
ご注意ください。
       .
2.「群れの順位への不安」を和らげる
飼い主様が先住犬を優先することにより、先住犬が群れの中で上位である
ことを群れの双方のワンちゃんに伝えることが大変重要です。
名前を呼ぶ順序、視線を向ける順序、お家から出る順序・・・、すべてにおいて
先住犬を優先してください。
また、先にご案内したように、ワンちゃんたちの順位を正しく扱うことにより、
ご家族様への信頼感を深め、群れの安定を作っていきましょう。
(1)
ワンちゃんたちも、これからいっしょに過ごす時間が増えてくると、喧嘩をして
いるようにみえてもじゃれて遊んでいることがあると思います。
また、上下関係をはっきりさせるために喧嘩をすることもあるかもしれません。
ご覧になっているとハラハラすることが多いかもしれませんが、ワンちゃんたち
のことはワンちゃんたちにある程度任せる姿勢も大切でしょう。
また、子犬ちゃんが成長して、もしかしたら先住のワンちゃんを負かすように
みえる状態が生まれるかもしれません。
そのようなとき先住のワンちゃんをかばいたくなってしまっても、
だんく様はケンカに負けた方のワンちゃんをかばわないようにしたほうが
よろしいでしょう。
かばうと、余計にそのワンちゃんが弱い存在に見えてしまいますし、
弱いワンちゃんをだんく様がかばって、勝った方を叱ったりすると、
上位のワンちゃんは納得できず、だんく様が見ていないところや、
次の機会にもっと激しい喧嘩に結びついてしまう可能性もあるかもしれません。

(2)
だんく様は、ワンちゃんたちに対してきちんとリーダーシップを取ることが、
群れの安定のため、重要でしょう。日常生活の中で、だんく様はワンちゃんたち
を守るリーダーとして、一貫性のある落ち着いた対応をなさるとよろしいでしょう。

3.愛情への不安を和らげる
ワンちゃんにとって、「群れのリーダーである飼い主様の愛情こそ全て」といっても
良いくらい、愛情は重要なものといわれています。先住のワンちゃんへの
だんく様の愛情は今までどおりであることをしっかりと伝えてあげましょう。」
(1)
先にご案内をしたように、先住犬の前で新しくお迎えのワンちゃんを抱っこしたり、  お世話をしたりするのはなるべく控えていただいたほうがよろしいでしょう。

(2)
だんく様と先住のワンちゃんが一対一で過ごす時間をお作り頂き、
だんく様の愛情は今までと変わらないことを先住のワンちゃんに
伝えてあげましょう

ワンちゃんたちのお健やかなご成長と笑顔を心から応援いたしております。
なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っております。
気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります

気温差が大きく、体調管理の難しい時期でございますが、
だんく様におかれましては、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願いいたします。



トイレ

投稿者:バニー

投稿日:2015/09/02(Wed) 10:28

No.4115

7ヶ月になるキャバリアの男の子なんですが、昼間、ゲージに入れて留守番しているのですが、オシッコを我慢しているようで、帰宅してゲージから出すと、すぐにオシッコをします。
留守番中のゲージの中で、オシッコをさせるにはどうしたらいいでしょうか?

Re: トイレ

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2015/09/03(Thu) 15:21

No.4117

バニー 様

秋の訪れを感じる頃でございますが、バニー様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか?
このたびはご相談を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。
早速ご案内させていただきたく存じますが、マロンちゃんの詳しいご様子が
分かりかねますため、一般的なご案内になりますことを何卒ご了承下さい。

7ヶ月のキャバリアちゃんは、留守番の間はケージの中にトイレがあるのに、
オシッコを我慢しているのでございますね。
ワンちゃんにはもともと自分の居住空間(特に寝場所や食事場所)以外の
ところで排泄をする習性があるといわれています。
これは自分の居住空間を汚さないようにするため、また、排泄の痕跡を
残さないことで自分を含めて群れの仲間を外敵から守るためではないか
と考えられています。
このようなことから、最初はケージの中のトイレで排泄していた子犬ちゃんでも
その後の成長に伴いケージの中で全くしなくなることがございます。
さらにはお散歩のときしか排泄をせず、お家の中ではぜったいにしない、という
ようなワンちゃんも多くみられます。
キャバリアちゃんは7ヶ月とのことでございますね。 
ちょうどこのころは縄張り意識が強くなり、またさまざまな経験をもとに自我が
成長する時期だといわれております。

バニー様のお宅では、普段お留守番の時間はどれくらいでしょうか。
お留守の間キャバリアちゃんがオシッコを我慢しているとお思いになると、
バニー様も外出先で気が気ではなく、辛く感じておいでではないかと存じます。
ただ、年齢や飲水量、運動量などにもよりますが、一般的に成犬へと成長すると、
ワンちゃんは半日以上くらいの長い時間、排泄を我慢できるようで
ございますので、私たち人間が排泄を我慢している、というのとは事情が
異なるのかもしれません。

先にご案内したように、居住空間を守ろうとするワンちゃんがもともと持っている
習性から、ケージの中で頑なに排泄をしない、という場合も多いのですが、
中には今までの習慣からケージの中でしてはいけないと、思っている
場合もあります。
そういう時にはここでしてもいいのだ、と教えていただくと、ケージ内のトイレで
できるようになる可能性もあります。

ワンちゃんに排泄の場所を教えるには、排泄のリズムを飼い主様が把握して
タイミングよくトイレに誘導していただき、偶然でもその場所でオシッコをしたら
褒めていただくとよろしいでしょう。このように褒めることで、どのようにしたら
よいかを教えてあげます。
日ごろからオシッコをしているときに、「トイレ、トイレ」など決まった声がけを
していただくことで、その言葉とオシッコをするという行為がワンちゃんの中で
結びつくことがあります。
お留守番のとき以外も、日常的にケージの中のトイレに誘導していただき、
バニー様のキャバリアちゃんが偶然であっても、トイレのシートの上で
できたら褒めるようにしていただくとよろしいでしょう。
できたときは、「お利口ね」というバニー様のお褒めになる言葉と笑顔とともに、
オヤツやフードをお与えになられてもよろしいでしょう。

また、遊んでいるときにケージの中のトイレに戻りやすいように、
「ケージ=ほっとできる場所」にしておくことも必要でしょう。
「ケージ=お留守番する場所」あるいは「ケージ=叱られて入る場所」となって
しまっていると、ケージに入ることそのものを躊躇するように
なることがございます。ケージに入ったら笑顔で褒めていただいたり、
オヤツやオモチャでケージに誘導していただくなどなさって、
ケージが良いところだと感じさせてあげることも大切でしょう。

キャバリアちゃんがスポッと潜り込むことができて、落ち着ける、キャリーバッグ
のようなものをケージの中に用意いただくことで、ケージでトイレをしやすくなる
可能性がございます。
あるいは、バニー様がご帰宅なさったとき、キャバリアちゃんが排泄するのが
ケージから出たすぐ近くのトイレであれば、ケージとトイレを何か柵のような
もので囲むのも一つの方法でしょう。
ケージの扉を開けておくことで、オシッコをしたいときにはトイレにいくことが
できますし、最初はトイレシートを複数枚広げていただいておけば、
成功して褒める頻度はずっと高くなるかと存じます。

よく、ウレション、ビビリションなどといいますが、ワンちゃんには、嬉しくて興奮
したとき、あるいは恐くて仕方がないときなど、感情の高まりや緊張があった
ときに、オシッコを思わず漏らしてしまうことがございます。
キャバリアちゃんは月齢がまだ小さいですので、バニー様のご帰宅後にすぐ
オシッコをしてしまうのは、嬉しくて思わずお漏らしをしてしまっている
可能性もあるかもしれません。
このような場合は、成長に従い、だんだん落ち着いてくることが多いのですが、
日常生活の中で、キャバリアちゃんのテンションが高くなっているときほど、
ご家族の皆様は落ち着いてご対応いただくことが大切でしょう。
いつもなら興奮してしまう状況のときに落ち着いて行動できたときなど、
うまくできたときに褒めることで、自信をつけてあげることも大切でしょう。
人と暮らすにあたって、もともとの習性と違うことをワンちゃんに強いている
部分もあるかと存じますので、あわてず、のんびりと教えてあげてください。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っております。
気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

キャバリアちゃんのお健やかなご成長と笑顔いっぱいの毎日を心から
応援いたしております。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申しあげます。



老化

投稿者:くろちゃん

投稿日:2015/08/28(Fri) 17:52

No.4109

お世話になります。

パグ(♂)6歳7か月です。ご相談です。

もともと眠りが浅く、物音には敏感です。寝ていても誰かが帰宅すれば、飛び起き、玄関までお迎えに行ったり、冷蔵庫から野菜を出せば、すっ飛んできました。10日位前から眠りが深くなったのか、聞こえにくくなったのか、帰宅の音にきがつかず、近くで声をかけられるまで、きがつきません。野菜を切る音にも反応が薄くなっています。もう、6歳なので老化かな〜とは思うのですがこんなに急に目に見えて老いてくものですか?関係はないとは思いますが、マラセチアの為、耳の薬を使っています。

老いなら仕方ありませんが、病気だったら…と急に心配になりました。よろしくお願いします。

Re: 老化

- 獣医師 酒井

2015/09/01(Tue) 16:51

No.4114

くろちゃん 様

虫の声に秋の訪れを感じる今日この頃でございますが、くろちゃん様におかれましては
いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子等を拝見していませんので
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承くださいませ。

くろちゃん様の6歳7ヶ月の男の子のパグちゃんが、もともと物音にとても敏感だったのに、
この頃聞こえにくくなったように感じるということでございますね。
ご家族の方が帰宅されても近くで声をかけるまで気づかなかったり、野菜を切る音にも
反応が薄くなったということですね。

老化の症状の一つとして、聴力の低下が挙げられます。実際に耳が遠くなる場合も
ありますし、以前は周りの様々なことが気になり、興味津々、やんちゃだった性格が
年齢と共に落ち着いてきて、聞こえていても周りに関心を示さなくなってくる場合も
あります。眠っている時間も長くなり、症状は徐々に現れることが多いかと存じます。

現在パグちゃんはマラセチアのためお耳の薬を使っているとのことですね。
外耳炎になっている場合には、そこから更に中耳、内耳に炎症が波及する場合もあります
ので、注意が必要です。
一般的には、頭を振るようになったり、お顔を傾けるなどの耳の異常がわかりやすい症状
が見られますが、耳の中の違和感や痛みから食欲不振になったり、沈うつになり
耳も聞こえにくくなる場合もあります。

また耳の疾患や老化による脳の変化だけでなく、何らかの脳の疾患である可能性も
考えられます。
パグちゃんは一旦聞こえさえすれば、以前と同じように玄関までお迎えに行くような行動は
みられるのか、聞こえてもその次の行動に移ろうとせず、感情が穏やかになっている様子
なのか、加齢による関節炎などで、動くこと自体が億劫になっているのかなど、
普段の様子をよく観察してみましょう。
また大好きなお野菜にもあまり興味がわかず食欲が落ちていることがないかも観察いただくと
よろしいでしょう。

家での注意深い観察の結果と、動物病院での耳や関節、心臓などのチェック、および
神経学的な異常がないかなどの検査を合わせて、最終的に老化か、
病気が関連したものか判断されます。

年齢的には7-8歳ころから老化による変化は起こりえますが、くろちゃん様がご心配されて
いるように、急に症状が出ていることが気になりますので、よろしければ、お早めに
かかりつけの先生にご相談下さい。
ワンちゃんたちは動物病院などで緊張している場合には、一般的に正確な聴力の判断を
するのがとても難しくなります。パグちゃんがリラックスしているお家で、以前よく反応
していた音をより近くで立ててみたり、強弱をつけて試してみて、聴力の衰えか、
興味や注意力の喪失かをよく観察して、先生にそのご様子も伝えていただくと、
診断の助けになるかと存じます。

季節柄、くろちゃん様も風邪など召されませんよう、お気をつけくださいませ。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談サービスを承っております。
気がかりなことがございましたら、お気軽にご利用ください。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256 です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。