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てんかん?

投稿者:のー

投稿日:2015/10/28(Wed) 21:04

No.4180

3ヶ月のメスのチワワを飼っています。
お昼、寝ている時に急に咳のような吠え方をし始め、寝た状態で丸くなってくるくると回るような仕草をしていました。上側の足が突っ張っているような感じで口をもぐもぐさせているので、何か喉に詰まったのかと口を開けさせて見ると、白い泡を飲み込んでいるようでした。泡は吐物の臭いがしていました。呼びかけると目はこちらを見ているようですが、体は動かさず丸まったままでした。30秒ほどで治まり、何もなかったように元気な状態なので、受診するべきなのか悩んでいます。てんかんの症状に似ているようで心配です。

Re: てんかん?

- 獣医師 酒井

2015/10/30(Fri) 17:03

No.4181

のー 様
朝晩の冷え込みが、秋の深まりを感じさせる今日この頃ですが、
のー様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
のー様の3ヶ月の女の子のチワワちゃんが、てんかんのような症状があり、
受診するか迷われているということでございますね。
お問合せにつきまして早速ご案内させて頂きますが、実際のご様子を拝見しておりませんので、
一般的なご案内となりますことを何卒ご了承ください。

チワワちゃんの今回の症状は、お昼に寝ているときに急に咳のような吠え方をして、
寝た状態でくるくると回る仕草があったということですね。
上側の足の突っ張り、吐物らしい泡をもぐもぐと飲み込んでいる様子もあり、
呼びかけに反応して見ることはできても身体はそのままの姿勢で
30秒ほどの症状だったということですね。

まだ3ヶ月という小さなチワワちゃんの突然の症状で、大変ご心配されたことと思います。
今回が初めての症状で、その症状の後は何事もなかったかのように元気にお過ごしという
ことでございますね。
ワンちゃんが寝ているときに口をもぐもぐさせたり、吠えたり手足がピクピク動いたりする症状は
人間と同じように、夢をみている時に見られます。
しかし嘔吐を伴っていたり、足の硬直を伴う場合には、身体に何らかの異常があることも
考えられます。

今回のチワワちゃんはお昼寝中の症状でしたので、その症状の前になんらかの前兆が
あったかどうかはわかりにくい状況かと思います。
また発作が今のところ1回のみで、他に全く症状が認められず、お元気ということであれば、
通常は再発があるかどうかしばらく様子を見ることになります。
ただし、次回もし同じような発作が起こったときに慌てず対処ができるように、
一旦かかりつけの先生に今回の件を詳しくお話して、次回同じような発作があった時の
対処やどれくらいの間隔で発作が起こった場合にどのような検査をしていくか、
一度ご相談されておくと安心です。
また、のー様が見た感じチワワちゃんが全くお元気に見えても、受診することによって、
すでに何か病気の兆候がでていることがわかる可能性もありますので、
ぜひお早目の受診をお勧めいたします。

今回の症状ではまだはっきりしませんが、もし神経性の症状であれば、発作が今後も
起こることが予想されます。その場合には水頭症や炎症性脳疾患、脳腫瘍などの
てんかん以外の病気なのかてんかんなのかを判断するためにMRIなどの画像診断が
必要になってきます。
てんかん以外の病気であることが診断された場合には、それぞれの病気に対して
治療を行います。てんかんの場合には、その発作の頻度によって、治療を開始するかどうか
判断していきます。
目安としては1か月に1回、もしくは3か月に2回程度発作が起こるようであれば、
通常毎日飲むお薬によって治療を開始します。また、1年に1回程度であった発作が、
半年に1回、3か月に1回と徐々に頻繁に起こるようになった場合にも治療の開始を
検討します。

全身性の発作であれば、症状はわかりやすいのですが、部分発作の場合には注意深く
観察しなければよくわからない場合もあります。通常てんかんであれば発作の前兆として
そわそわ落ち着きなく不安そうな行動が見られたり嘔吐や、流涎(よだれが異常な量流れ
出てくる状態)がみられます。また、発作が終わった後に何事もなかったように普通に
戻るのも特徴です。
今回の症状も含め、今後何かチワワちゃんの様子や行動などに異常を感じた場合には、
詳細を記録し、できれば携帯電話などで、画像を撮影し病院にお持ちいただくと診断の
助けになります。
また、チワワちゃんだけでお留守番をした場合には、家に帰ったときに嘔吐や、よだれなどの
跡がないかお部屋の様子を確認していただくことと、チワワちゃんのお口周りの汚れ、
目つきに変わりはないかなどチェックするようにしましょう。
万が一、発作が治まらないうちに次の発作がくり返し起こったり10分以上にわたる
長い発作が起こった場合には、命に関わってくることもありますので、
夜間や時間外に緊急でかかることができる動物病院をチェックしておくと安心です。

なおアニコムでは、お電話でのしつけ・健康相談サービスも行っておりますので、
お気軽にご利用ください。
電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
なお、日・祝日および年末年始はお休みさせていただきます。

急激な気温の変化で、体調を崩しやすい時期です。
のー様も風邪など召されませんよう、可愛らしい盛りのチワワちゃんと笑顔一杯の毎日を
お過ごしになりますよう願ってます。
今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



椎間板ヘルニア

投稿者:しま

投稿日:2015/10/24(Sat) 22:26

No.4175

7歳オスのダックスを飼っています。
こないだ病院で健康診断を受けたところ、骨が石灰化していると言われました。
ネットで調べてみたところ、加齢とともに石灰化が進むということが書いてありました。
ですが、今のところヘルニアの初期症状に当てはまるものはありません。
石灰化を止めることは出来なくても、進行を遅らせることは可能なんでしょうか?
ドッグフード、サプリメント、治療…などなど。
また、散歩はさせても大丈夫なのでしょうか?
色んな意見があって、困ってしまいます。

Re: 椎間板ヘルニア

- 獣医師 江口

2015/10/28(Wed) 17:36

No.4179

しま 様

柔らかな秋の日差しが心地よいこの頃ですが、
しま様につきましては、いかがお過ごしでしょうか。
この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
7歳の男の子のダックスちゃんの骨が石灰化しているため、
その進行を遅らせる方法についてのご相談でございますね。
早速ご案内をさせていただきますが、実際のご様子を拝見していませんので
一般的なご案内となりますことをご了承ください。

ダックスちゃんの骨が石灰化しているということですが、背骨に石灰化がみられ、
その石灰化がヘルニア様の症状を起こす可能性がある部分にあるという
ことでしょうか。

しま様のダックスちゃんにおかれましては、ヘルニア様の症状が出ていない
ということで、何よりでございます。
骨の石灰化は、臨床症状を全く示さないこともありますが、
石灰化が進行し、骨の変形が顕著になると変形性脊椎症となることがあります。
脊髄が障害をうける部位と圧迫の程度によって症状は異なりますが、
軽度では疼痛、四肢あるいは後肢の不全麻痺、運動失調、重度になると、
起立不能(四肢あるいは後肢の完全麻痺)、排尿排便障害などが見られる
ことがあります。
その他、脊椎管狭窄や椎間板ヘルニアなどを引き起こすこともあります。
ダックスちゃんにいつもと違う様子がないか、何か症状がないかなどを
しっかりみていきましょう。

続きまして、石灰化の進行を遅らせることは可能かというご質問について
ご案内いたします。
石灰化の多くは加齢とともに起こる変化ですが、その他にも、遺伝、姿勢、
運動、外傷、栄養なども関係しています。
ダックスのワンちゃんは、軟骨異栄養犬種といわれており、椎間板の変性を
起こしやすいことが知られているため、他の犬種のワンちゃんに比較して
石灰化も進行しやすいおそれがあります。
石灰化という変化は年齢、遺伝的な要因も大きいため、石灰化の進行を
遅らせるということは非常に困難であると思われます。
ただ、残念ながら石灰化が進行するワンちゃんもいますが、
進行が遅かったり、ほとんど進行しないワンちゃんもいますので、
必ずしも骨の石灰化は症状があらわれるほど進行するとは限りません。
この差は、ワンちゃんの個体差によるものが大きいとされます。

姿勢に関しましても、ダックスちゃんの姿勢を矯正することは難しいかと
思います。正しい姿勢保持には適度の筋肉が必要となります。
肥満のワンちゃんは背骨を支える筋肉が衰えていることがあるので、
背骨を支えることができずにヘルニアになりやすい場合もあります。
そのほかにも肥満は心臓病や皮膚病などのリスクが上がるなど、
健康に害があります。
適切な体重管理は病気の予防にも繋がりますので、ぜひ肥満には気をつけて
いきましょう。

また、加齢により筋肉の衰えが起きても、同様に姿勢保持が難しくなります。
筋肉の維持のためにも適度な運動は必要ですので、お散歩などの運動も
ダックスちゃんと一緒に楽しんで下さい。
ただし、背骨に負担をかけるような猛ダッシュや、階段の登り降り、
ジャンプしたりなどの過度な運動は避けて、テクテク歩くという程度の
運動を続けてあげてください。

栄養に関しましては、関節系をサポートするドッグフードやサプリメントなどが
販売されております。かかりつけの動物病院様とご相談の上、しま様の
ダックスちゃんに合ったものをお選び頂き、併せて、定期的なチェック、
ダックスちゃんに適した運動量につきましても、ご検討いただくと
よろしいかと思います。

椎間板ヘルニア様の症状が出た場合には、できる限り早めにかかりつけの
動物病院様を受診されることをお勧めいたします。
初期症状として、以下のようなものがあげられますので、
ご参考になさってください。
・痛そうに背中を丸める
・普段と異なりあまり動かない
・階段の昇り降りを躊躇するなど運動したがらない
・ふらつきながら歩く
・足先を引きずるようにして歩き、爪の背面が磨り減っている
しま様のダックスちゃんには石灰化があるとのことですので、こういった症状が
見られなくても、定期的な検診をされるとご安心かと思います。

これから木枯らしが厳しい季節に突入していきます。寒くなると人間も
ワンちゃんも筋肉がかたくなるので、温かくしてお過ごし下さい。
ダックスちゃんとしま様が笑顔で寒い冬を乗り越えることができますよう、
アニコムも全力でサポートさせて頂きます。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げま



クッキーのおしっこ、甘噛みにつ...

投稿者:クッキー

投稿日:2015/10/25(Sun) 15:02

No.4176

今日、3回目のワクチンが終わり、生後3ヶ月目です。サークルの中では、トイレで、きちんとおしっこしてくれるのですが、外に出すとなかなか、成功しません。甘噛みも、色々試しましたが、遊び半分で、なかなか治らず悩んでいます。何かいい方法はないでしょうか。

Re: クッキーのおしっこ、甘噛み...

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2015/10/28(Wed) 16:13

No.4178

クッキー 様

清秋の頃でございますが、クッキー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
クッキー様の子犬ちゃんは、爽やかな季節を楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

さて、この度はご相談をいただきまして誠にありがとうございます。
早速、ご案内をさせていただきたく存じますが、一般的なご案内となりますことを
ご了承ください。

【トイレのしつけ方について】
子犬ちゃんは、サークルの中ではきちんとトイレでできているのに、サークルの外に
出すと、なかなか成功しないとのことでございますね。
サークルの中でトイレでの排泄ができるようになったワンちゃんでも、
サークルから出して遊んでいると、位置感覚が変わったり、遊ぶことに夢中に
なってしまって、排泄のためにサークルに戻ることが難しいのが一般的です。

ワンちゃんの排泄は、成功体験を増やして褒めることで、どのようにしたら良いのか
を教えるのが望ましいでしょう。
反対に、上手くいかず粗相を見つけた時には、何もなかったかのように、知らん顔を
なさったほうがよろしいでしょう。
例えば、飼い主様が「あらーっ」と声を上げてしまったことを、「注目を浴びた」
「ご褒美」だと思ってしまい、トイレではない所ですることが、
ご家族の注目を浴びるための一つの手段となってしまうこともあります。
また、気の弱いタイプのワンちゃんでは、粗相を叱ったつもりでも、オシッコをした
ことを叱られたと捉えてしまい、叱った人の前では排泄をしなくなってしまったり、
隠れてオシッコをするようになることもみられます。
このようなことを防ぐためには、トイレ以外のところで排泄をしてしまっても、
声をあげたり、叱ったり、騒いだりなさらないほうがよろしいでしょう。

中には、オシッコを片付ける際の飼い主様の手にある白い雑巾に反応して、
「遊べる」と喜ぶワンちゃんもいますので、片付ける際にはあまりその様子を
見せないほうがよろしいかもしれません。

子犬ちゃんのうちは、排泄機能もまだ十分にできていませんので、オシッコの回数も
ウンチの回数も多い傾向がございますが、どのくらいの時間間隔で排泄をするかは、
その子によって違います。
クッキー様の子犬ちゃんの排泄のリズムのご様子はいかがでしょうか。
クッキー様にお時間がおありの際にでも、子犬ちゃんの排泄のリズムを記録に
つけていただき、その間隔を目安にトイレに誘導していただきます。
例えば、サークルの中のトイレでオシッコをした後、サークルから出してあげて
いただくのであれば、「だいたい次の排尿はこのくらいかな」というような
タイミングで、「トイレはここよ」などといつもの声がけをなさりながら
トイレに誘導してあげましょう。

また、寝起きやお水を飲んだ後、体を動かした後、興奮した時などに排泄することが
多いので、このようなタイミングで一度トイレに誘導してみるのもよろしいでしょう。
偶然でも良いので、トイレシーツの上でオシッコやウンチができたら褒めて
いただきます。
このようなことを続けていただくうちに「リビングのこの場所からは、サークルには
このようにして戻る」、「キッチンの近くで遊んでいる時は・・・」とわかって
くるようになり、何かの折に自分で行くようになる時がくるでしょう。
その時は、いつもよりも、たくさん褒めてあげてください。

その他のご案内させていただきたい点を次に挙げておりますので、
参考にしていただければ幸いでございます。

1. 子犬ちゃんのフリースペースを制限する
サークルの外の、子犬ちゃんが遊ぶスペースがあまり広くてケージに戻す時に大変
だという場合などでは、リビングのこのあたりだけで遊ばせる、和室のほうには
行かないようにするなど、子犬ちゃんが遊ぶスペースをある程度制限したほうが
良いでしょう。

2. リラックスして排泄ができる環境を作る
ワンちゃんは感情を把握する能力のたいへん高いどうぶつさんですので、
「大丈夫だろうか」と息を詰めてみていると、緊張感がワンちゃんに伝わってしまい、
かえってうまくいかなくなることも見られます。
大変ではございますが、できるだけ肩の力を抜いて、見守っていただくことも大切かと
存じます。

3. サークルを好きなところにする
サークルの中のトイレに戻りたいけれど、叱られてサークルに戻された経験が
あるなど、「嫌な経験」と「サークル」がワンちゃんの中で結びつくと、
サークルに戻ることそのものに躊躇するようになることがあります。

褒めながら何気なくサークルに入るように促す、サークルに入ったらお気に入りの
おもちゃを渡す、サークルに入ったらご褒美をあげる、サークルの中にいる時に
優しく声をかけていただくなどして、サークルを好きなところにしておきましょう。

4. リビングにもう一つトイレを用意する
サークルのトイレに戻すのが難しい場合など、いつも過ごす場所で、人の行き来の
少ない場所に、もう一つトイレをお作りいただくのも一つの方法でしょう。
いつも粗相をしてしまう場所があれば、その場所にトイレを作っていただくのも
よろしいでしょう。
場所をたくさんとってしまうことになりますが、そのトイレにサークル状の囲いを
使い、サークルの中全体に、トイレシートを敷いていただき、
広めのトイレにしていただくのも一つの方法でしょう。

排泄をしそうな時間に、この場所にお入れいただきますと、必ずどこかのシートで
排泄をしますので、褒めるチャンスはうんと大きくなるでしょう。
しばらくして、いつもするシートが決まってきたら、使わないシートをはずして
いくのも一つの方法でしょう。
なお、シートの位置を移動させるときには、数センチずつ日にちをかけて移すと
子犬ちゃんが戸惑わないで済むでしょう。

5. 紛らわしいものは取り除く
ワンちゃんはラグ類やマット類、布団類の上で排泄を誘発される傾向がみられ
ますので、ワンちゃんに、どのようにしてトイレに戻ったら良いかが伝わるまでは、
なるべくこれらのものがワンちゃんの目に触れないようになさったり、
取り除いていただくほうよろしいかもしれません。

サークルにいるときは、トイレで出来るのですから、あともう一息でございます。
根気強く、できるだけ成功する環境をお作りいただき、できたら褒めることで、
どこでしたら良いのかを教えていただければと存じます。

【噛むことについて】
クッキー様の子犬ちゃんくらいの月齢のワンちゃんは、歯の生え変わりで口の中が
ムズムズしますし、好奇心も旺盛な時期ですので、例外無くと言っても良いくらい
噛みたがります。
一方で、この時期のワンちゃんには、ヒトの手は温かくて良いものであること、
また、飼い主様に守られてうれしいということを感じさせてあげることが大切です。

成長に伴い、永久歯が生えそろい、歯のむず痒さが落ち着いてくると、
だんだん噛まなくなることが多いのですが、「噛んだら思うようになる」、
「噛めば遊んでもらえる」「噛めば嫌なことを止めてもらえる」、
「噛むとみんなが恐がって、強い気分になれる」など、噛むことが手段になることを
覚えてしまうと、今度は目的のために噛むようになってしまうこともございます。

「噛んでも良いことがない」・「噛むのを止めると良いことがある」
と、結果を急がず、落ち着いて根気強く教え続けていただくことが大切でしょう。

ワンちゃんは「自分が何かした後、どのようなことが周囲に起きたか」ということを
観察して、次第に自分の行動を選択するようになっていきます。
したがいまして、「飼い主様のご対応がワンちゃんの目にどのように映っているか」と
いう点を思い描いてご対応いただくことが重要です。
例えば、噛んではダメ、ということを教えているつもりでも、ワンちゃんの目に
「遊んでもらっている」と映っていると、噛めば遊んでもらえるということになり、
ますます噛むようになることがございます。

ワンちゃんの目に、「噛んでも良いことがない」、「噛まないでいると良いことがある」と見えるようにするためのポイントを以下にご案内させていただきますので、ご参考にしていただければ幸いでございます。

1. 「何が良くて、何がいけないか」を落ち着いた態度で教える
高いトーンや夢中で叱っていて、ちょっとした騒ぎになってしまうと、
ワンちゃんを余計に興奮させてしまうことがあります。
ポイントは、低く落ち着いた声のトーンでお叱りいただくことです。また、叱るときの
ご様子も堂々と、落ち着いたものであることが大切でしょう。
同時に、噛んでいないときに楽しく遊んであげたり、ワンちゃんが良い状態の時に褒める
ことで、何が良いのかを教えましょう。

何がいけないかを教えるためには、噛んだ時に叱る言葉をご家族様で統一して
みましょう。「いけない」、「ダメ」など分かり易い言葉はいかがでしょうか。
叱る時はいつも同じ言葉で、声のトーンは低く、毅然とした調子で叱ります。
噛んではいけないものを噛んだ時、ワンちゃんの目を見て決めてある言葉で
しっかりと叱りましょう。
タイミングが大切ですので、まさに噛んでいるその時、今やっていることについて
教えるようにしましょう。
叱られた後、ワンちゃんがふっと噛んでいる口元を緩めたり、噛むのを止めたり
したら、褒めてあげてください。

子犬ちゃんのころはどうしても「遊んでほしい」、「追いかけてほしい」と噛み
ながらどんどん興奮していってしまうことがよくあります。
このようなときには、クッキー様は、ワンちゃんに視線も合わせず無視をして、
他のご家族様もいっしょに、隣の部屋に姿を消してしまってもよろしいでしょう。
姿を消しても、最初は知らん顔をして一人遊びをしているかもしれませんが、
続けているうちに、「おかしいな、噛むと皆、いなくなってしまう」と理解
するようになるでしょう。落ち着いて噛まないでいたら褒めてあげましょう。

2. 「噛んだら遊んでもらえる」と思わせない
ワンちゃんが噛んだ時に、ご家族様が止めさせようと大騒ぎしてしまうと、
そのことがワンちゃんにとって、楽しい時間になってしまったり、ワンちゃんの
興奮度をあげてしまったりする可能性もございます。
「遊んでもらいたくて噛んでいるな」とお感じになられるのであれば、噛んだ後、
遊んでもらっているような雰囲気にならないように、噛んだ瞬間、クッキー様は
ワンちゃんに背中を向けて近くから離れしまうのもよいでしょう。

子犬ちゃんの時期は特に、何でもかじっては口にしてしまい、ハラハラさせられ、
誤飲事故になってしまうことも多くみられます。
何でも口にして、思いもかけないことをするのが子犬ちゃんだと思っていただき、
ワンちゃんをケージから出して遊ぶ時には、ある程度スペースを制限して、
かじって困るものは、そのスペースに置かないようになさることが大切でしょう。

3. 「噛むならオモチャ」と思わせる
ワンちゃんがクッキー様を噛むのはどのようなタイミングでしょうか。
例えば、ケージから出して、お部屋を走り回った後に、「遊ぼう」といわんばかりに
噛みにくるのであれば、そのタイミングで、クッキー様がポケットに入れておいた
「噛んでも良い大好きなオモチャ」を子犬ちゃんの口元に持っていくようにしては
いかがでしょうか。
飼い主様の手足に勝るオモチャはない、というのが現実だと思いますが、
日頃の遊びの中で、噛んで遊ぶのに適したお気に入りのオモチャを作っておき、
「噛むならこのオモチャ」とワンちゃんが連想するように日頃から心がけて
いただくとよろしいでしょう。

ただし、噛んだ後にオモチャを見せると、噛むことにご褒美を与えてしまうことに
なってしまうかもしれません。
必ず、噛んではいけないものを噛み始める前に、噛んでも良いオモチャを噛むように
仕向けてください。

4. 「噛んでも思うようにならない」と思わせる
例えば、ブラッシングしているなど、お世話が嫌で、ワンちゃんは「止めて」と
飼い主様の手やブラシを噛むことがございます。
この様なときに「嫌なのね」と止めてしまうと、「噛んだら思うようになった」と
いうことになってしまいます。
軍手などを利用なさってでも、噛まれても平然と続けてしまうほうが
よろしいでしょう。

ただしブラッシングは気持ちがいい、楽しいと思わせてあげることも大切です。
最初は優しく手櫛から、あるいはブラッシングをした後にボール遊びをするなど、
ご褒美にあたることをしてあげてもよろしいでしょう。
始めるのも止めるのもクッキー様が決めることが大切です。噛んだら止めて
もらったという状況はお作りにならないようにしましょう。

5. 人の手を好きにする
「人の手が怖い」という経験をすると、自分を守るために思わず噛んでしまう
こともございます。人の手は温かくて素敵なものだということを感じさせて
あげましょう。
日頃からワンちゃんのお世話やお声がけをなさる時には、しゃがんでなるべく視線の
高さを近づけるようになさるとよろしいでしょう。

また、身体を撫ぜる時も、ワンちゃんの顔の上や後ろから突然手が出てくると
驚いてしまうことがあります。
お散歩中など、「可愛いから触っていい?」という方がいらっしゃっても、急に手を
お出しにならないように、一緒にしゃがみ、まずは最初にその方の手の匂いを
子犬ちゃんに嗅がせて、声をかけてみて安心させるなどして、お首の後ろや
腰周りなどを優しく撫でるようになさるとよろしいでしょう。

中には、噛んだときにサークルにお入れになられることが多いのですが、
「叱られたらサークルに入れられる=サークルは嫌なところ」となってしまうことも
ございます。サークルが良い所に感じるようになさっていただければと存じます。

子犬ちゃんは3ヶ月とのこと、可愛い盛りでございますね。
可愛すぎて、ついつい構いたくなってしまうかとは存じますが、今の時期は、
一日20時間程度、うつらうつらと眠っていて良い時期であり、睡眠時間を
たくさんとって、しっかりと成長させてあげることが大切な時期でもあります。
ゆっくりと休む時間を作っていただきながら、愛らしい子犬ちゃんとの生活を
楽しんでいただければと存じます。
ワンちゃんのお健やかな成長を心からお祈り申しあげております。

なおアニコムでは、お電話でのしつけ・健康相談サービスも行っておりますので、
お気軽にご利用ください。
電話番号は、あんしんサービスセンター 0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日祝9:30〜15:30
土日祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。
なお、日・祝日および年末年始はお休みさせていただきます。

今後ともアニコムをどうぞよろしくお願い申し上げます。



甘噛み

投稿者:ママ

投稿日:2015/10/24(Sat) 07:09

No.4174

初めて家族にワンちゃんを迎えました。わからないことばかりで、戸惑いばかり。まず、甘噛みについて教えてください。
そんなに強く噛みませんが、じゃれて、よく噛みます。
今は、子犬なので痛くないのですが、大きくなると痛いです。
止めさせるには、どうしたらいいですか?
今は、噛むとゲージに入れるようにしています。
なかなか止めません。

Re: 甘噛み

- 愛玩動物飼養管理士 三留

2015/10/27(Tue) 16:22

No.4177

ママ 様

木々の色が色づく頃でございますが、
ママ様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度は、ご相談をいただきまして、誠にありがとうございます。
ワンちゃんがじゃれて噛む様子にお困りとのことでございますね。

子犬ちゃんをお迎えになられると、ほとんど全てといっても良いくらいの
ご家族様がお困りになるのが、「噛むことについて」でございます。
ご高承のように、ワンちゃんは、生後7ヶ月くらいまでの間に乳歯が
生えては抜けて、その後、永久歯が生えますので、子犬ちゃんのお口の中は、
ずっとむず痒い状態が続きます。
また、好奇心が強い時期ですので、何でも口に入れて感触を学んでいこうと
しますし、コミュニケーションを取ろうとしている、あるいは、ヒラヒラと動くヒトの
手や腕などが魅力的なオモチャに見えている、ということもあるでしょう。
この他にも、噛んだ後の飼い主様のご様子から、
「噛めば構ってくれる」と思ってしまうなど、様々な原因が考えられます。

成長に伴い、永久歯が生えそろい、歯のむず痒さが落ち着いてくると、
だんだん噛まなくなることが多いのですが、「噛んだら思うようになる」、
「噛めば遊んでもらえる」「噛めば嫌なことを止めてもらえる」、
「噛むとみんなが恐がって、強い気分になれる」など、
噛むことが手段になることを覚えてしまうと、
今度は目的のために噛むようになってしまうこともございます。

ワンちゃんは「自分が何かした後、どのようなことが周囲に起きたか」ということを
観察して、次第に自分の行動を選択するようになっていきます。
したがいまして、飼い主様のご対応がワンちゃんの目にどのように映っているか
という点を思い描いてご対応いただくことが重要です。
子犬ちゃんの目に、「噛んでも良いことがない」、「噛まないでいると良いことが
ある」と見えるように、根気強く教えることが重要です。
また、結果を急がず、落ち着いて根気強く教え続けていただくことが大切です。

ママ様は現在、子犬ちゃんが噛むとケージの中に戻していらっしゃる
とのことでございますね。
噛むとケージに戻されてしまうということで、噛むと楽しいことがなくなって
しまう、ということを子犬ちゃんに教えるためには一つの方法かもしれませんが、
叱られることとケージの中に入ることが子犬ちゃんの中で結びつくと、
ケージにだんだん入りたがらなくなることが時にはございます。
ワンちゃんにとって、お家の中に安心できて落ち着ける場所があるということは、
たいへん大きなことです。お留守番のとき、夜眠るとき、お散歩から帰宅して
のんびりとしたいとき、様々なときにケージが活躍する場面は今後多いと
思いますが、そのためにも、ケージに対するイメージを良くして、
大好きな場所にしておくことは、たいへん望ましいことでしょう。
このようなことを考えますと、ケージではない場所を「いけないことをしたときに
頭を冷やす場所」にしていただくのもよろしいでしょう。
あるいは、反対に子犬ちゃんが噛んだら、ママ様やご家族様は背中を向けて、
その場所を離れてしまうという方法もよろしいでしょう。
子犬ちゃんを独りにしたときに、いけない物を口にしてしまわないように、
いつも子犬ちゃんを遊ばせて、噛んだときに置いたままにする場所は、
お宅の中でもリビングのここだけというように、ある程度制限していただき、
その場所には子犬ちゃんが口にして心配なものは置いておかないように
しましょう。
最初の頃はママ様が去ってしまっても、子犬ちゃんは素知らぬ顔で
一人遊びをしているかもしれませんが、そのうちに、あのとき、このときも・・・
いつも噛んだらママはどこかにいってしまう、楽しいことがなくなってしまう、
ということが分かるでしょう。
噛んでいないときに、たくさん遊んであげるようにしましょう。

子犬ちゃんの噛むタイミングがお分かりのようでしたら、そのタイミングで
噛んでもよいおもちゃなどを噛むように促すのもよろしいでしょう。
例えば、ママ様のポケットの中に入るくらいで、誤飲の心配のないような
サイズのオモチャを、子犬ちゃんがママ様を噛もうとした瞬間に、子犬ちゃんの
口にもっていき、ママ様の手や足ではなくおもちゃを噛ませるようします。
いつも子犬ちゃんは、ママ様にしばらくじゃれた後、噛むことが多いのであれば、
そのタイミングでそのオモチャを噛むように誘っていただきます。
ご注意いただきたいことは、噛んでいる子犬ちゃんの気をそらそうと
オモチャやオヤツなどを噛ませないということでございます。
噛めばよいことがある、ということにならないように、
必ず噛む前、噛んでいないときにオモチャを見せるなどなさってください。

ワンちゃんには噛みたいという欲求がありますし、
特に子犬ちゃんのうちは噛ませることは重要です。
噛ませるためのオモチャやガムなどを、お与えいただくとよろしいでしょう。
このときにご注意いただきたい点ですが、噛んでいるうちにオモチャが割れたり、
ガムが割れて、破片部分がお口の中に入ってしまい、誤飲事故につながって
しまうことがありますので、壊れそうな部分は先に取ってしまったり、
新しいものと取り替えていただくなどしましょう。
ワンちゃんはお口の中の物に執着を持ち、出しなさいといっても、なかなか
出さないことがありますが、「出して」とおっしゃったときに、もっとワンちゃんが
興味を示すようなものをお見せいただき、出したらもっと良いものをもらえた
という経験をさせてあげることもよろしいでしょう。

噛むという行動は攻撃的にみえるのですが、中には人の手への恐怖から、
自分を守ろうと反射的に噛んでしまっているケースもございます。
特にチワワちゃんやトイプードルちゃんのような、体の小さなワンちゃんの
目からみると、「人の手が大きくて恐い」と見えてしまうということも、
たいへん多くみられます。
日常のお世話の時など、子犬ちゃんの頭上から急に手を振り下ろさない、
また、後ろから急に手を出さないようにしていただき、
「おいで」などと声をかけるときは、しゃがんでいただき、
なるべく目線の高さを子犬ちゃんと近くしていただきます。
また、お散歩中などに、「可愛いから触りたい」とおっしゃる方がいらっしゃったら、
あらかじめ、その方の手の匂いを嗅がせて安心させてから触っていただいたり、
声をかけてから触るなど、人の手に対する信頼感を育んでいただければと
存じます。

「噛むことがいけないことだ」と教えるためには、「いけない」などと
ご家族で決めた言葉で、しっかりと叱ることも重要でしょう。
ママ様が子犬ちゃんを叱った時、子犬ちゃんが噛むことを躊躇したり、
止めた時には、「オリコウ」と褒めていただき、
「噛むことを止めたら良い事がある」ということを教えてあげましょう。
ワンちゃんに的確に教える時には、いつも同じように対応することです。
ワンちゃんに飼い主様の意向がしっかりと伝わりやすい
ご家族様の一貫性ある対応をみせることが、
落ち着いて頼れる存在であることを教えることにもなるでしょう。
また、声のトーンも重要です。例えば、同じ言葉を使っても、
低くて落ち着いた毅然としたトーンからは、注意や警告であると伝わっても、
高くて大きな声だと、遊びだと勘違いしてしまったり、
余計に興奮させてしまうことになってしまいます。
「ウー」とワンちゃんがうなるような雰囲気を思い描いていただき、
低くて落ち着いた声色でしっかりと叱っていただければと存じます。
また、「子犬ちゃんが噛むことにご家族様が振り回されている。」というような
雰囲気ではなく、「あなたが噛んでも、びくともしないわよ」というような
デンとした雰囲気をおみせになり、子犬ちゃんはママ様やご家族に
守られているんだという温もりを感じさせてあげることが望ましいでしょう。

子犬ちゃんがどのようなことを期待して噛んでいるか、ということで、
ご対応をお変えいただく必要もございます。
何か止めて欲しいことがあって噛んでいる、ということも多いのですが、
噛んでも平然と続けることが必要でしょう。
例えば、ブラッシングが嫌で噛んでしまっているような場合には、
平然とそのままブラッシングを続けたほうが望ましいでしょう。
もちろん、痛い思いをさせないようにしていただき、ブラッシングをすると
いうことに良いイメージを持たせて、ブラッシングが心地よい状態になる
ように気をつけていただくことは大切なポイントです。
ブラッシングを止めるのは、子犬ちゃんが噛んだあとではなく、
ママ様の都合で止めるようにしましょう。
また、「手足を狙う」という状況を作らないために、
できれば「子犬ちゃんのお顔の周囲で手足をヒラヒラさせない」
ということも重要でしょう。
信頼関係を育むためにも、ママ様から名前を呼ばれて、子犬ちゃんが
振り返ったり、近くに歩いてきたら、明るく楽しそうな声で「おりこうね」と
褒めてあげてください。

なお、決まった部位を触った時に、チワワちゃんが嫌がるようで
ございましたら、体に痛い部位がある可能性も考えられます。
このような時には、獣医さんの診察を受けていただくことをお勧めいたします。

さて、子犬ちゃんは、ワクチン接種はお済みでしょうか。
お済みでない場合、リードをつけてのお散歩はワクチンが終了して、
獣医師さんの許可がでてからですが、ワンちゃんのスムーズな社会化のため
には、色々な音を聞き、色々なものに触れ、楽しい経験をさせてあげることは
大切だといわれております。
ワクチンが終了するまでは抱っこしたり、キャリーバックをお使いになるなど
汚いものに直接触れないようにしていただき、
秋の心地よい外の空気に触れさせてあげてはいかがでしょうか。
また、同時に環境の大きな変化や成長のためには、構いすぎず、
一日に19時間以上ウトウトとさせてあげるなど、
十分な睡眠をとらせてあげることも大切でございます。
ゆっくりと、一日一日積み重ねていくうちに様子は改善し、
楽しみが増えていくかと存じます。
たいへんなこともございますが、まだ見ぬ喜びを心待ちに頑張ってください。

なお、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っております。気がかりなことがおありの際には、
ぜひご利用くださいませ。

お電話番号は、あんしんサービスセンター0800-888-8256です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

子犬ちゃんの健やかなご成長を心からお祈り申しあげております。
一日の間の気温差が大きな時期でございますが、ママ様におかれましても
お体ご自愛ください。今後ともアニコムをよろしくお願い申し上げます。



猫の耳垢

投稿者:クー

投稿日:2015/10/20(Tue) 15:57

No.4171

猫の耳垢ですが、現在2〜3週間に一度病院で耳掃除をしてもらってます。そのたびに、耳垢が大量に採れます。耳ダニ検査も予防も何度もしているのですが、はっきりした原因もわからず、放っておくことも出来ないので通院を続けています。体質と言ってしまえばそれまでなのですが、実際体質的に耳垢が溜まりやすく外に出にくい子もいるのでしょうか?

Re: 猫の耳垢

- 獣医師 江口

2015/10/21(Wed) 17:40

No.4173

クー 様

秋風が心地よい季節となりましたが、
クー様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 
この度はご相談を頂きまして、誠にありがとうございます。
ネコちゃんの耳垢が2〜3週間に一度の耳掃除で大量に取れるため
通院を続けられていらっしゃるとのことでございますね。
お問合せにつきましてご案内させて頂きますが、実際のご様子などを
拝見していませんので、一般的なご案内となりますことを
何とぞご了承ください。


耳の中には皮脂腺と耳道腺の二つの分泌腺があり、これらの分泌腺から
分泌される分泌物により耳の外から奥に入ろうとする細菌やほこりを
防いでいます。
この分泌物に剥離脱落した角化表皮細胞(いわゆる垢)が混ざってできた
ものが耳垢です。
この分泌量には個体差があり、健康状態、季節、生活環境などによって
変わってきます。分泌物が多くなれば自然と耳垢も多くなります。
また、スコティッシュ・フォールドちゃんの折れ曲がっている耳のように、
耳垢が自然と外部に排出されにくい状況ですと耳垢は溜まりやすくなり、
耳垢の量も増える傾向がみられます。
このように、耳垢が溜まりやすく、外に出にくい子は、やはりいます。

そして、この耳垢が耳道内の汚れとなり、細菌や真菌、ミミヒゼンダニの餌
となります。したがいまして、耳垢が過剰にある状態を放置していますと
外耳炎の原因となりますので、クー様が日ごろなさっているように、
お耳のお掃除が必要となります。
通常、健康なネコちゃんの耳の中はきれいな薄いピンク色をしており、
表面もさらっとしています。
クー様のネコちゃんのお耳の様子はいかがでしょうか。
耳道が赤くなっていたり、臭いがしたり、痒がったり、頭を振ったり、
耳の外側や内側にかき傷がついていたりしていませんでしょうか。
また、耳垢はどのような状態でしょうか。
黄色でねっとりしているような耳垢は細菌感染を起こしていることが多く、
甘いような臭いがすることがあります。
濃い茶色〜黒っぽい耳垢で、やや乾燥したような耳垢の場合はマラセチアのよう
な真菌感染の可能性があり、カビ臭いような独特な臭いがします。
真っ黒な耳垢の場合は耳ダニという外部寄生虫が感染している可能性が
あります。
上述のような耳垢がみられれば外耳炎が疑われますが、
クー様におかれましては定期的な通院と検査もされているとのことですので、
外耳炎にかかった際は早期発見ができることと存じます。
また、ご心配な時や症状が出たときはすぐにかかりつけの動物病院様の
診察をお受け下さい。

先にご案内をしたように、外耳炎の予防は耳を清潔に保つことです。
ネコちゃんであれば汚れがひどくなく、それほど目立たない場合は掃除の
必要はございませんが、見た目にもひどく汚れて耳垢が目立つようでしたら、
お耳のお掃除が必要となってきます。
しかし、間違った方法での耳掃除が、外耳炎を引き起こす原因となることが
ありますので、正しいお手入れ方法を実践することが重要です。
特に、綿棒などを利用して耳の中を掃除することは、実際には耳垢を
耳の奥深くに押し込んでしまったり、耳の内部の皮膚を傷つけてしまう
可能性があるため、耳のお手入れの際は、なるべく綿棒を使わないように
しましょう。
もし、クー様のネコちゃんの耳垢が体質で溜まりやすいものであれば、
今後も付き合っていく症状となりますので、焦らず、根気強く、がんばって
行きましょう。

また、アニコムでは下記の受付時間で、ご契約者様からのお電話での健康相談、
しつけ相談のサービスを承っておりますので、ぜひご利用くださいませ。
お電話番号は、あんしんサービスセンター 
0800-888-8256(携帯電話・PHSからは、03-6810-2314)です。
平日9:30〜17:30 / 土日・祝日9:30〜15:30 (年末年始を除く)
土日・祝日は予約のみ、実際のご相談は翌営業日以降となります。

今後ともアニコムを宜しくお願い申し上げます。