日本で特に人気のある犬種のひとつ、トイ・プードル。街でもよく見かけますよね。アニコム損保の人気犬種ランキングでも12年連続1位を獲得していて、多くの人を魅了している犬種であることがよくわかります。この根強い人気には、どういった理由があるのでしょうか。今回は、可愛らしさだけじゃないトイ・プードルの魅力をご紹介します。

トイ・プードルってどんな犬種?

トイ・プードル

ぬいぐるみのようにキュートで愛らしいビジュアルで多くの人を魅了するトイ・プードルは、賢くて、毛も抜けにくいなどの理由から飼いやすいことでも知られています。アニコム損保の人気犬種ランキングでも12年連続1位を獲得していて、根強い人気を誇ります。

歴史

トイ・プードルは、原種のスタンダード・プードルが小型に品種改良された犬種です。大型犬である原種のスタンダード・プードルの起源はフランスであるとの説が広く認知されていて、その歴史は何世紀も前にさかのぼります。原産国が一説として断定されていないのは、古くからヨーロッパを中心に似たような犬種が存在していたことが確認されているためです。しかし、最初に人気が広まったのがフランスであったことから、一般的にはフランス原産とされています。

小型化され始めたのは、16世紀頃といわれています。この頃はまだ現在のトイ・プードルほど小さなサイズではなかったものの、可愛いらしい愛玩犬として、フランスでは上流階級の間で絶大な人気を博するようになりました。

日本での歴史は、1949年にアメリカから輸入された3頭のトイ・プードルから始まっています。アメリカではそこまで人気のある犬種ではありませんでしたが、2000年代に入るとテディベアカットが広まり、そのかわいい容姿から日本では知らない人はいないほどのメジャーな犬種となりました。アニコムの人気犬種ランキングでも12年連続で1位になるほどの人気犬種として多くの人に愛され、親しまれています。

サイズ

トイ・プードルは小型犬に分類されています。体重は約3kgで体高は24〜28cmほどとなっています。

そもそもプードルには4つの種類があり、この中でもっとも小さいサイズに分類されるのがトイ・プードルです。体高が高い順番に、スタンダード・プードル(45~60cm)ミディアム・プードル(35~45cm)ミニチュア・プードル(28~35cm)そしてトイ・プードルと続きます。

近年ティーカップ・プードルと呼ばれるさらに小型のプードルを見かけるようになりましたが、血統書にはトイ・プードルとして記載されています。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)に登録されている体高24〜28cmよりも明らかに小さいトイ・プードルがティーカップ・プードルと呼ばれることがあるようですが、正式に血統登録された犬種ではありません。これは日本だけでなく、海外でも同様です。

性格は?

ソファに座るトイ・プードル

スタンダード・プードルは、もともと水鳥用の猟犬として活躍していたので、トイ・プードルも、身体を動かすのが好きな犬種です。飼いやすい小型犬というイメージが広まってしまったこともあり、運動は必要ないという認識を持っている人も少なくありませんが、実際は毎日のお散歩や遊びの時間が欠かせません。また、泳ぐのが好きな子も多いです。一説には、ウォーター・ドッグという犬種をルーツに持っているともいわれるプードルですが、泳ぎが得意な点からはその説が裏付けられます。運動能力が全般的に高いです。

知能面では、とても賢いことが特徴にあげられます。高い記憶力と理解力で、飼い主の指示が伝わる速度も速いです。しかしその頭の良さを悪いことに活かすこともできるため、飼い主は可愛らしさに翻弄されないように正しい知識で接することが大切になってきます。

性格は、育った環境や生まれ持ったものもあり一概には言えませんが、人や犬が好きで天真爛漫かつ素直なタイプの子が多いようです。

被毛・毛色について

トイ・プードルといえば、カールしたふわふわの毛。ぬいぐるみのような愛らしい印象を与えます。毛は抜けにくいですが、伸び続けるため、1ヶ月に1回程度の定期的なトリミングが必要です。また、絡んだり毛玉になったりするのを避けるには、日々のこまめなブラッシングも必要です。

被毛のこと

オーバーコートとアンダーコートの二重構造を持つ被毛をダブルコートと呼びますが、トイ・プードルはオーバーコートだけを持つシングルコートと呼ばれる犬種です。オーバーコートはしっかりした毛で皮膚を保護する役割を果たし、アンダーコートは柔らかい毛で保温や保湿の役割を果たします。アンダーコートを持たないトイ・プードルは、寒さにはさほど強くないので、寒い時期には洋服を着せてもよいでしょう。

毛色のこと

トイ・プードルの毛色は、10種類以上に分類されます。中でもホワイトやレッドの割合が高く、街中でも見かける機会が多いです。一方でクールな印象のブラックも人気があります。そのほか、アプリコットやブラウン、グレー、クリーム、レッド、シャンパンなど、とても多くのカラーがあるのもトイ・プードルの特徴です。

また、トイ・プードルの毛色は、年々変化していきます。シルバーの毛色の子は子犬の頃は黒いけど、だんだんシルバーになってきたり、レッドの毛色の子はその子によって色の濃さが変わってきたり…♪ そんな変化もトイ・プードルの魅力かもしれませんね。

カットスタイルをいくつかご紹介♪

トイ・プードルのカットにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる印象に仕上がります。カット次第で愛犬の新たな可愛らしさを見つけることができるのも、トイ・プードルの魅力です。

テディベアカット

定番のテディベアカットは、耳の毛などを調節することで簡単にイメージを変えられたり、お手入れもしやすいのが特徴です。体の部分がスッキリするので、夏にもおすすめのカットです。

まんまるカット

顔を中心に、全体が丸くデザインされたカットです。大きな耳を持つ子は横に広がってしまいまんまるになりにくいので、短い耳の子に向いているカットです。

おパンツカット

おパンツカットのトイ・プードル

別名ミツバチカットとも呼ばれるこのカットは、その名の通りお尻の毛がボリューミーに見えるカットです。歩くたびお尻の揺れが強調されてプリプリと動く様子がとても可愛らしいのが特徴です。

アフロカット

アフロヘアを連想させる、空気をたっぷり含んだふわふわのカットです。常にふわふわな状態をキープするにはこまめなブラッシングが欠かせないので、お手入れの回数は他のカットよりも多くなります。

ブーツカットスタイル

ブーツカットスタイルのトイ・プードル

ジーンズのブーツカットのように、足先にかけて毛を長くしたカットです。スタイルがよく見えるのが特徴ですが、毛が長いため、散歩時はいろいろなものが足の毛に絡まるのが少々難点です。日々のお手入れが大切になってくるカットスタイルです。

おさげスタイル

おさげスタイルのトイ・プードル

女の子らしさを演出したいときにぴったりなのが、おさげスタイルです。カットの際に耳の毛を長く残し三つ編みすることで、おしゃれな雰囲気に様変わりします。結び目が毛玉になりやすいので、ケアは欠かせません。

コンチネンタルクリップ

トイ・プードルのカットの中でもっともクラシカルなのが、このカットです。同じコンチネンタルクリップの中にもバリエーションがあり、ボリュームを持たせる部分によって名称が変わります。一般的には、頭と胸、足先、尻尾にボリュームを持たせ、それ以外の部分を刈り込みます。トラディショナルなコンチネンタルクリップは、ドッグショーにて美しさを競う種目に出場する際の正式なスタイルとしても認められています。

寿命はどれくらい?

アニコムの「家庭どうぶつ白書2019」によると、トイ・プードルの平均寿命は15.2歳です。もともと小型犬の中でも比較的長生きする犬種ですが、フードの質や生活環境の向上によって年々寿命も延びています。

トイ・プードルの気を付けたい病気

アニコムの「家庭どうぶつ白書2020」によると、他犬種に比べ、「前足の骨折」や「流涙症」が多いことがわかっています。トイ・プードルは活発で天真爛漫な性格の子が多いことに加え、他犬種と比べ骨格が細めなので、ちょっとした段差を飛び降りただけでも骨が折れてしまうことがあります。

トイ・プードルを家族の一員として迎える方法

トイ・プードルを迎える方法をご紹介します。

ペットショップから

人気ランキング上位のトイ・プードルは多くのペットショップで入手することができます。

ブリーダーさんから

ブリーダーさんは親犬を飼育し繁殖をしているため、親犬の性格や気質をよく理解しています。親犬を見せてもらえるようなら、実際にどのくらいの大きさか、どんな性格をしているかなどに注目してみると良いでしょう。もちろん最後は子犬を直接見て相性の良い子を迎えたいですね。 繁殖のタイミングは年に1回、多くて2回です。子犬を飼いたい!といったときに子犬がいない場合もあります。人気のブリーダーさんは予約待ちといったこともありますので調べてみると良いでしょう。

トイ・プードルと楽しい暮らしを

抱っこされるトイ・プードル

とどまるところを知らないトイ・プードルの人気には、見た目が可愛いだけではない理由がたくさんあります。毛が抜けにくいなどの飼いやすさもある反面、毎月のトリミングは必須ですし、毛玉ができないように日々のブラッシングは欠かせません。可愛い彼らと暮らすには、トイ・プードルという犬種をより深く理解することが大切です。特徴や歴史をしっかり理解して、トイ・プードルと楽しい暮らしを送ってくださいね。

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。