長く垂れた耳と、コンパクトなサイズながらがっしりした体格が特徴のビーグル。その愛らしさから、世界的に有名なキャラクター「スヌーピー」のモデルにもなっていることをご存じの方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなビーグルのルーツやしつけの仕方、気を付けたい病気などを、実際にビーグルと暮らすアニコム社員の声を交え、ご紹介いたします。

特徴

ビーグルの外見的特徴としては、まず先端が丸い大きな垂れ耳とコンパクトながらもがっしりした身体があげられます。また、よく通る吠え声も大きな特徴です。

性格

走るビーグル

性格は、元気いっぱい、食欲旺盛と言われています。独立心が強く、飼い主ともベタベタした付き合いを好まないという一面もあります。

大きさ

中型犬に分類されます。
体高:男の子34~40cm、女の子33~38cm
体重:男の子7~9kg、女の子6~8kg

原産国

イギリス原産の犬種です。

被毛と毛色

毛色は「ブラック&タン&ホワイト」からなるトライカラーが有名ですが、全体的に毛色が薄い「レモン&ホワイト」など、いくつかのバリエーションがあります。

ビーグルを飼うコツ

しつけ

元気いっぱいで、鼻がよく、通る声を持つビーグルのしつけのポイントはこちらです。

1.吠えに「ストップ」
犬が飼い主さんに催促をするように吠えることを要求吠えといいますが、ビーグルにはこの傾向はあまりみられません。遊び好きで明るい性格。誰に対してもフレンドリーな彼らが吠える意味は、「遊ぼうよ」や、「僕はここだよ!」というように、なにかを伝えたい心の内から湧き出る表現のようにも聞こえます。とはいえ、ずっと吠えているのは困るので、「ストップ!」の号令で吠えるのをやめることを教えましょう。

2.名前を呼んで、アイコンタクト
次に教えたいのはアイコンタクト。匂いの分析に熱心なビーグルは、お散歩の途中でも、気になる匂いを見つけたらその場所からなかなか離れてくれないことも。アイコンタクトは、名前を呼んだらパッと顔をあげて飼い主さんを見るトレーニングです。夢中になっていた匂い嗅ぎの最中でも、顔を上げて飼い主さんと目を合わせれば気持ちが切り替わり、再びお散歩の続きをスムーズにスタートできます。

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よく食べ、よく遊び、よく眠る。天真爛漫な性質を持つビーグルは、十分な運動とコミュニケーション、特性を理解したしつけ。この3本柱で育てれば、まっすぐな愛情を家族に返してくれることでしょう。

食事は?

成長段階に合わせた、犬用の「総合栄養食」と表記されているものを選びましょう。よく食べていい便をするフードをあげてください。ビーグルには「みんなのごはん 全犬種」などがおすすめです。
「みんなのごはん 全犬種」には「パピー用」「アダルト用」「シニア用」があるため、年齢にあったものを選ぶことができます。一方で持病がある場合は、かかりつけの先生に相談して、疾患にあった専用のフードを与えるようにしましょう。

1回の食事はどれくらい与えればいい?

適切な食事量はフードの種類によって異なるので、フードの説明書をよく読んで与えるようにしましょう。成犬は1日2回程度に分けて与えるのがおすすめです。消化機能が未発達な子犬のうちは、基本的に1日3回にしてあげると安心です。

散歩

ビーグルはもともと猟犬ということもあり、運動量が必要です。1日2回、30分程度を目安に散歩に連れていってあげましょう。

散歩

ビーグルはもともと猟犬ということもあり、運動量が必要です。1日2回、30分程度を目安に散歩に連れていってあげましょう。

ブラッシング

アンダーコートとオーバーコートの「ダブルコート」の犬種なので抜け毛は多めです。春と秋の換毛期にはさらに抜け毛が増えるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

トリミング

基本的にトリミングは必要ありません。日頃のブラッシングをしっかり行ってあげましょう。

歯磨き

歯磨きは毎日行うのが理想です。歯磨きをしなければ歯垢・歯石がたまり、歯周病になりやすくなります。 歯磨きが嫌いにならないよう、子犬の頃から歯や口の周辺を触ることに慣れさせましょう。歯ブラシをどうしても嫌がる場合は、歯磨きガムやシートを使うことも考えましょう。

耳掃除

汚れがない場合は基本的に必要ありません。汚れがついている場合は優しくふき取ってあげましょう。

費用について

お迎えの費用は?

ビーグルの子犬を迎えるにあたってかかる費用は、平均20万~30万円程度です。ショップやブリーダーによっても価格に差があります。

お迎え後に必要な費用は?

お迎えした後にワクチンなどで必要な費用は、下記を合わせると5万円程度になります。

・混合ワクチン
ブリーダーやペットショップから子犬をお迎えした場合、まずは混合ワクチンの接種を行います。法的義務はありませんが、病気の感染によって命のリスクに晒されることを防ぐため、接種が強く推奨されています。 生後6~8週頃に最初のワクチン接種を行い、その後3~4週間ごとに、1~2回接種を行います。費用は病院によって異なりますが、7種以上は8,000円程度(1回につき)かかります。初年度に2~3回接種を行い、その後も年に1回の追加接種が推奨されています。

・狂犬病ワクチン
混合ワクチンの接種が終わると、狂犬病のワクチンを接種します。狂犬病ワクチンは「狂犬病予防法」により、年1回の接種が義務付けられています。接種費用は自治体ごとに定められていますが、おおむね注射料3,000円程度と接種済票発行料の500円程がかかります。

・自治体登録料
「狂犬病予防法」に基づき、生後91日以上の犬は自治体への登録が必要です。費用は1頭につき3,000円程度かかります。

・フィラリア予防
フィラリア予防は蚊が活動を始める4,5月頃から12月頃まで必要になります。混合ワクチンと同様に法的義務はありませんが、感染すると命にかかわるため予防が推奨されています。

フィラリア予防約は、ノミ・マダニなどの駆除薬が入ったオールインワンタイプの飲み薬を月に1度与える場合が多く、費用はビーグルのような中型犬の場合、1ヶ月あたり2,000~3,000円程度、年間で2.3~2.7万円程度かかります。

年間飼育費用は?

2022年のアニコムの調査によると、ビーグルのような中型犬は年間で30万円程かかっているようです。病気やケガをした場合にはさらに医療費がかかってきます。飼い主として金銭面の備えもしましょう。

フード・おやつの費用

また調査によると、中型犬で最も大きな支出は「フード・おやつ」で、年間約7.7万円になっています。

診療費用と保険料

「フード・おやつ」に続く大きな支出として「ペット保険料」が4.6万円、「病気やケガの治療費」が4.4万円となっています。「ワクチン・健康診断等の予防費」が3.1万円で、年間約12万円が病院の受診や保険など、健康維持のために必要とされていることがわかります。

その他の費用

その他に「シャンプー・トリミング費用」(3.5万円)、「光熱費(飼育に伴う追加分)」(1.5万円)「日用品」(1.4万円)などが主な支出となっています。

かかりやすい病気

アニコムの「家庭どうぶつ白書2021」を見ると、ビーグルは他の犬種に比べて「チェリーアイ・第三癌瞼脱出・瞬膜炎」にかかりやすいことがわかります。また、「耳血腫」など耳の疾患も多くなっています。

【関連記事】
チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)|みんなのどうぶつ病気大百科
耳血腫|みんなのどうぶつ病気大百科

お迎えの方法

ペットショップで探す

お迎えの一つの方法にペットショップがありますが、ペットショップではどんな親犬から生まれた子犬かを把握することは難しいです。性格や気質については親犬の情報を知ることが必要です。

ビーグルの子犬をお探しなら

ビーグルは多くのペットショップで迎えることができます。しかしながら、ペットショップではどんな親犬から生まれた子犬かを把握することは難しいです。性格や気質については親犬の情報を知ることが重要です。

ブリーダーさんから紹介してもらう

ブリーダーさんは親犬を飼育し繁殖をしているため、親犬の性格や気質をよく理解しています。親犬に会えるようなら、実際に大きさや性格に注目してみると良いでしょう。もちろん最後は子犬を直接見て、相性の良い子を迎えたいですね。

繁殖のタイミングは年に1回、多くて2回です。迎えたい!と思ったときに子犬がいない場合もあります。予約待ちの人気のブリーダーさんもいるので調べてみると良いでしょう。

里親になる

最近では、事情があって飼えなくなった、または保護された犬の里親になることも増えています。里親になるには条件があることが多いので、自分が条件に当てはまるか確認してみましょう。また、里親になったけれど飼いきれない、となると人もどうぶつも不幸になります。相性や飼える環境などをしっかり確認し、本当に受け入れ可能か、最後まで責任を持てるか検討しましょう。

歴史

ボールを加えるビーグル

犬種名の由来については、「開いた喉」という古フランス語や「大声を出す」というフランス語、「小さい」というゲール語やケルト語など、諸説あります。16世紀にはイギリスのエリザベス女王(1533~1603年)も小さめのビーグル(ポケット・ビーグル)を飼っていたというほど、非常に古い歴史をもつ犬種です。

その頃から、狩猟に連れていく小型犬として野ウサギ狩りで活躍していました。猟犬というと、素早い走りでウサギを狩る姿を想像するかもしれませんが、実はビーグルは銃猟犬。あまり足が速くないため、ウサギが逃げ切ったと安心し戻ってきたところを猟師にしとめてもらうスタイルで狩りをしていました。

また、優れた嗅覚を持っているため、現代では「検疫探知犬」として空港などで活躍しています。

そしてなんといっても、ビーグルといえば「スヌーピー」を思い浮かべる人も多いでしょう。実は、スヌーピーの実際のモデルは原作者チャールズ・M・シュルツ氏が幼い頃飼っていた雑種犬「スパイク」ですが、物語の設定ではビーグル犬とされています。

映画『スヌーピーとチャーリー』では、スペリング・ビー(英単語のつづりの正確さを競う競技)の全国大会に出場したチャーリー・ブラウンが、「BEAGLE」のつづりをうっかり間違えて優勝を逃し、「スヌーピーの犬種名なのに!」と周囲をガッカリさせるエピソードが描かれています。

飼い主さんからきいたビーグルの魅力!

最後に、アニコム社員が語るビーグルの魅力をまとめました!

  • 人懐っこく、遊ぶことが好き
  • 楽しんでいる様子をみるとこちらまで楽しくなる
  • 少しおバカなところがまたかわいい
  • 気難しいところがなく、何も考えずに楽しいことだけ求めている
  • 毎日同じ食べ物をあげると人間なら飽きてしまうが、わが家のアリス(13歳、女の子)は毎日至上の喜びを感じている

ちょっとおっとりしているところが愛らしく、また、元気いっぱい一緒に遊べるところが魅力のようですね!

これからお迎えを予定している方も、既に一緒に生活している方も、ビーグルのことをもっともっと知ることで、今よりさらに楽しい生活になるのではないしょうか?

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。