それぞれの国で、人気のある犬種は異なります。日本ではトイ・プードルやチワワなどの小型犬が人気ですが、海外ではどのような犬種が多く飼育されているのでしょうか?今回は、アメリカや韓国、中国、フランスなど各国で人気の犬種を調査しました。それぞれ集計方法や集計時期、犬種の分け方なども異なりますが、参考にしてみてください。

日本

1位 トイ・プードル

2位 MIX犬(体重10kg未満)

3位 チワワ

4位 柴犬

5位 ミニチュア・ダックスフンド

6位 ポメラニアン

7位 ミニチュア・シュナウザー

8位 フレンチ・ブルドッグ

9位 ヨークシャー・テリア

10位 マルチーズ


日本では、トイ・プードルや体重が10kg未満のMIX犬、チワワなど小型犬が多く飼われています。特にトイ・プードルは人気が根強く、15年連続1位となっています。

参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/news-release/2023/20240129/

韓国(2023年)

1位 トイ・プードル

2位 ポメラニアン

3位 マルチーズ

4位 ビション・フリーゼ

5位 MIX犬(5kg以下)

6位 MIX犬(5kg以上、15kg以下)

7位 ミニチュア・プードル

8位 チワワ

9位 マルプー(マルチーズとプードルのMIX)

10位 チワワ(ロングコート)


お隣の国、韓国でもトイ・プードルが1位という結果に。日本と同様に上位を小型犬が占めました。マルチーズやビション・フリーゼなど被毛が白い犬種が上位に入っていますが、これは昔から「白衣民族」と呼ばれていたほど、白を好む文化が一つの理由かもしれません。

参考:https://www.dhdaily.co.kr/news/articleView.html?idxno=15305

中国(2021年)

1位 トイ・プードル

2位 中華田園犬

3位 MIX犬

4位 ウェルシュ・コーギー

5位 ゴールデン・レトリーバー

6位 柴犬

7位 ビション・フリーゼ

8位 ポメラニアン

9位 ボーダー・コリー

10位 サモエド


日本と同様にトイ・プードルが1位でした。2位には中国原産で、柴犬に外見がよく似た中華田園犬が入りました。小型犬が上位に多くランクインしているのは、日本と似ていますね。

一方で、比較的大型のボーダー・コリーとサモエドがランクインしているのは、国土が広い中国ならではかもしれません。

参考:https://m.thepaper.cn/newsDetail_forward_11746919

アメリカ(2023年)

1位 フレンチ・ブルドッグ

2位 ラブラドール・レトリーバー

3位 ゴールデン・レトリーバー

4位 ジャーマン・シェパード・ドッグ

5位 プードル

6位 ダックスフンド

7位 ブルドッグ

8位 ビーグル

9位 ロットワイラー

10位 ジャーマン・ショートヘアード・ポインター


日本とは大きく異なり、中型~大型犬が多く上位に入りました。アメリカンケネルクラブ(AKC)によると、1位のフレンチ・ブルドッグは、2012年の14位から近年になって急激に飼育頭数が増えたそうです。比較的静かで、コンパクトなサイズであることから、特に都市部で多く飼われているそう。

ちなみに2021年までのトップはラブラドール・レトリーバーで、なんと31年連続で1位を維持していました。

参考:https://www.akc.org/expert-advice/news/most-popular-dog-breeds-2023/

イギリス(2024年)

1位 ラブラドール・レトリーバー

2位 フレンチ・ブルドッグ

3位 コッカー・スパニエル(イングリッシュ・コッカー・スパニエル)

4位 ミニチュア・ショートヘアード・ダックスフンド

5位 ゴールデン・レトリーバー

6位 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

7位 ブルドッグ

8位 スタッフォードシャー・ブル・テリア

9位 ジャーマン・シェパード・ドッグ

10位 ジャーマン・ショートヘアード・ポインターズ


アメリカと同様に、ラブラドール・レトリーバーとフレンチ・ブルドッグが1位、2位となり、3位にはイギリス原産のコッカー・スパニエルが入りました。その他にも、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、ブルドッグ、スタッフォードシャー・ブル・テリアなど、イギリス原産の犬種が上位に入っています。

参考:https://www.horseandhound.co.uk/dogs/most-popular-dog-breeds-uk-853187

フランス(2024年)

1位 オーストラリアン・シェパード

2位 ゴールデン・レトリーバー

3位 ベルジアン・シェパード・ドッグ

4位 スタッフォードシャー・ブル・テリア

5位 ジャーマン・シェパード・ドッグ

6位 ラブラドール・レトリーバー

7位 アメリカン・スタッフォードシャー・テリア

8位 キャバリア・キングチャールズ

9位 イングリッシュ・セター

10位 ビーグル

同じヨーロッパでもイギリスとは大きく異なっています。日本ではあまり見かけることのないアメリカ原産のオーストラリアン・シェパードが1位で、アメリカとイギリスで強い人気のラブラドール・レトリーバーは6位でした。

他にも、ベルジアン・シェパード・ドッグやスタッフォードシャー・ブル・テリア、イングリッシュ・セターなど、日本では珍しい犬種がランクインしています。

参考:https://www.hepper.com/most-popular-dogs-in-france/

ロシア(2017年)

1位 ジャーマン・スピッツ

2位 ヨークシャー・テリア

3位 チワワ

4位 ジャーマン・シェパード・ドッグ

5位 ラブラドール・レトリーバー

6位 シベリアン・ハスキー

7位 セントラル・アジア・シェパード・ドッグ

8位 ジャック・ラッセル・テリア

9位 パグ

10位 フレンチ・ブルドッグ

ドイツ原産のジャーマン・スピッツという、日本では珍しい犬種が1位でした。一方で日本と同様にヨークシャー・テリアやチワワなど、小型犬が上位に入っています。

参考:https://jp.rbth.com/lifestyle/80650-roshiajin-ga-daisuki-na-inu

まとめ

いかがでしたか?各国で人気の犬種に違いがあるのは、地理的・気候的な要因の他にも、歴史や法律、文化、美的感覚など、様々な要因が組み合わさった結果だと言えるでしょう。その国で人気の犬種を知る事で、その国について、少しだけ詳しくなれるかもしれませんね。

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監修獣医師

犬百科編集部

犬百科編集部

獣医師を含む犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、犬の凄さや可愛らしさについて情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。