くりくりの瞳に、ひくひくと動く鼻、ふわふわで丸い体。とってもかわいいうさぎですが、病気やケガをすることだってあります。

今日は、うさぎにペット保険が必要な理由を5つお伝えします。

その1 うさぎは、骨折しやすい。

動物病院にいるうさぎ

うさぎの骨は、犬や猫と比較すると軽くできています。その理由はうさぎの“進化”と関係があります。自然界では、肉食動物に捕食される立場なので、敵に見つかったときにできるだけ早く走って逃げる必要がありました。そのため、骨が軽くなるように進化してきました。

全身に占める骨の質量は、なんと鳥と同じくらい。その軽さゆえに、骨折をしやすい動物だといえます。

例えば、

・カーペットの繊維に足をひっかけてしまい骨折。

・飼い主が抱っこをしているときに床に落下し、骨折。

・爪切りのときに、暴れてキックをして骨折。

・飼い主が足でうさぎを踏んでしまい骨折。

など、骨折のリスクは日常に潜んでいることがわかります。

骨折が重度の場合、手術に加えて通院や入院が必要になるケースも。予想以上に医療費がかかってしまうときにも、ペット保険に加入していると安心ですね。

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その2 うさぎは、1日でもごはんを食べないと命の危険に晒される。

牧草を食べるうさぎ

うさぎの消化器は1日中活発に動いていることが正常な状態ですが、なんらかの原因によってうさぎがごはんを食べないと胃腸の動きがストップします。

うさぎにとって【1日なにも食べない=うんちがでない=非常に危険な状態】を意味します。 食欲が落ちている、いつもは元気にごはんを食べるのに、食べることができないなどの状態 が1度でもあれば、すぐに動物病院にいく必要があります。

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その3 うさぎは、具合が悪いことを隠してしまう。

じっとしているうさぎ

嬉しいとき、楽しいときの感情表現は豊かなうさぎですが、具合が悪いときはじーっとその痛みや辛さを我慢してしまいます。

例えば、丸まって眠っているように見えても、そうではないことがあります。

声をかけると、いつも反応するのに、反応してこない、または、ごはんやおやつで気を引いても、見向きもしないなど、いつもと違う様子があれば要注意。 (※うさぎはどんなにぐっすり眠っていても、近くで物音がすれば反応する動物です。)

犬や猫のように鳴いたりしない分、飼い主であるわたしたちがうさぎのSOS に気づいてあげることが重要です。そしてそのSOS に気づいたら、すぐに動物病院に連れていかなければなりません。

その4 うさぎは、温度の変化に敏感。

うさぎの写真

うさぎは、暑さに弱く、寒さにも弱い動物。うさぎの適切な飼育温度は18~24度、湿度は40~60%です。

夏は1日中冷房をつけ、ひんやりマットなどをケージに設置し、冬は暖房を活用し、さらに小動物用ヒーターなどを使用してうさぎが寒がらないようにします。

しかし、どれだけ気を付けていても、急な温度変化や気圧の変化などによってうさぎが体調を崩してしまうことがあります。 夏は特に、熱中症にも注意しなければなりません。

急にごはんを食べなくなってしまったり、うんちがいつもよりゆるくなってしまっていたり、うずくまってじーっとする時間が増えている場合には、温度の変化によってなにかしらの異変がおきている可能性があります。

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その5 うさぎは、ストレスに弱い。

じっとしているうさぎ

例えば、ケージの横に大きな音のするTVを設置していたり、一緒に暮らしている動物種との相性が悪かったり、飼い主さんと十分なコミュニケーションをとれていなかったり…など、うさぎのストレスの原因はさまざま。

普段のコミュニケーションの中でも、抱っこが嫌いなうさぎにとっては、「抱っこ」自体がストレスとなる場合もあります。

ストレスを感じることで、食欲不振や下痢、うっ滞などの問題を引き起こします。「なにがストレスになっているんだろう?」とストレスの原因がわからない場合には、飼育環境を見直し、うさぎに詳しい人に話を聞いてみるものいいかもしれません。

例えば、アニコム損保のペット保険は、獣医師にLINEで相談することができます。気軽に相談できる人がいると心強いですよね。

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結果、うさぎにペット保険は…「必要!」

飼いやすいと思われがちなうさぎですが、実はさまざまな要因が病気やケガを引き起こしてしまうとっても繊細な動物です。 だからこそ、おかしいなと思ったときにすぐに動物病院に連れて行き、適切な治療を受けさせることが大切です。

アニコムグループの獣医師から、“うさぎと暮らす”すべての方へ

『新宿御苑前どうぶつ病院で獣医師をしている長岡です。

獣医師の写真

うさぎのペット保険というと、まだ犬や猫に比べて知っている方も少ないのではないかと思います。動物病院で診療をしていると、本当にいろいろな動物さんが日々やってきます。

その中でも、うさぎさんと暮らす人が動物病院に来るときには、すでになにかしらの症状が出ていて、あきらかに体調不良を起こした状態で来る方がほとんどです。

うさぎは、具合が悪くても我慢してしまう動物なので、飼い主さんが気づいたときにはすでに症状が悪化しているケースが多いのです。場合によっては、動物病院にくるのが遅くて手遅れになることも…。

とはいえ、犬や猫に比べて慣れない場所で、知らない人にさわられることをストレスに感じやすい動物。

だからこそ定期的な健康診断をかねて動物病院へ行くことをおすすめします。慣れていれば、いざというときに余計なストレスをかけずに診療できます。

また、専門性が高いうさぎの検査費用や手術等は高額になることが多いため、飼い主さんが安心して動物病院に行くためにもペット保険に入っていると安心です。

獣医師にLINEで相談できたりなど、動物病院が苦手なうさぎさんにとって嬉しいサービスを展開している会社もあります。

すべてのうさぎさんが健康で長生きできるために、ペット保険のことをたくさんの方に知っていただきたいですね。』

うさぎのペット保険はいくらかかる?

例えば、お迎えしてすぐにアニコム損保のペット保険に加入する場合、1歳で月払いの場合は3,340円(1年間一括払いの場合は36,407円)となります。

年齢が上がるにつれて、保険料も少しずつ上がっていきますが、保険を利用した回数に応じて健康割増引制度があったり、多頭割引もあります。

うさぎは何歳までペット保険に入れる?

例えば、アニコム損保のペット保険では、3歳11ヶ月まで申込むことができます。

そう聞くと、「まだまだ先でいいや…」と思ってしまう方もいるかもしれません。

アニコムの「家庭どうぶつ白書2020」によると、うさぎは年齢を重ねるごとに保険金の請求割合が増加していることがわかっています。特に、消化器疾患は2歳ごろから増え続けます。

4歳を超えると、泌尿器疾患などの他の病気の請求割合が増えることから、できるだけ早くペット保険に加入したほうがいいことがわかります。

また、加入の申し込みには年齢制限があるのが一般的です。うさぎの寿命は10歳を超えることも珍しくありません。ずっと健康でいてもらうためにも、なるべく早いタイミングでペット保険に加入してあげたいですね。

うさぎにペット保険が必要な理由

今回は、うさぎにペット保険が必要な理由を5つご紹介しました。

犬や猫だけでなく、うさぎにもペット保険が必要な理由がお伝えできていれば嬉しいです。

うさぎとの暮らしが少しでも豊かに、そして健康で、ケガや病気をすることなく過ごせるようにアニコムは願っています。

監修獣医師

うさぎ百科編集部

うさぎ百科編集部

うさぎの飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、うさぎの「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、うさぎとの暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。