牧草の粉で作る牧草クッキーを手作り。人間のクッキーとは勝手が異なり戸惑うものの、どうにか完成。その牧草クッキーに対するうさぎの反応と、作ってみた感想をお届けします。作る過程は、こちらの記事からチェックできます。

手作りの牧草クッキー、気になるうさぎの反応は?

牧草クッキーが完成するころ、熟睡モードだったわが家のうさぎ。夕方起きて一通りへやんぽをしたころ、名前を呼んで「牧草クッキー食べる?」と声をかけてみました。すると何かを察したのか、ケージの定位置に戻ってくれました。

そこで反応を見るために牧草クッキーを近づけてみました。すると……

うさぎが牧草クッキーを食べる様子

!!!

興味津々でにおいをかぐことわずか数秒、次の瞬間には口にくわえて……

奪取。

ケージの中でもりもり食べ始めました!大好きなおやつを食べるときはいつもこうで、飼い主の手から持ち去って少し離れたところで堪能します。5分強、夢中になって食べてくれました。作っているときはただただ無反応だったのに!

飼い主は感動してむせび泣き。ただ完成した牧草クッキーは崩れやすく、ケージのすのこの穴から落ちそうなのでお皿にのせてあげました。

1個半食べたところで満足して、またくつろぎモードに。残りはペレットの容器に入れておくと、ペレットを入れる時間までに食べきっていました。

その後のうさぎの様子

その後の反応として、ペレットはいつもと変わらず完食しました。さらに翌朝気づいたのですが、いつもより牧草が減っていました。

わが家のうさぎは、いつも牧草を食べる量が控えめで硬い茎はほぼ残すのですが、この日は硬い部分もよく食べて減っていました。翌々日以降はまたいつも通りでしたが、大好きなりんごとペレットを混ぜたことで、一時的でも牧草っておいしい!と感じてもらえたのかもしれません。

翌日も牧草クッキーを喜んで食べていました。3日目以降は飽きてきた様子もありましたが、ペレットの容器に入れておくと食べきっていました。牧草クッキーは乾燥材と一緒にジッパーつきの食品保存袋で保管して、1週間以内に食べきりました。保管している間に崩れたものもあったので、密閉できるタッパーや保存瓶が良さそうです。

牧草クッキーを作ってみて、飼い主の感想

手作りしたものをうさぎが喜んで食べてくれた瞬間は感動しました。

考えてみれば、うさぎが食べるものを手作りする機会はこれまでありませんでした。うさぎのために何かするとしても、野菜や果物を洗って切るくらいです。そんなこともあり、手をかけて喜ぶものを作った満足感でいっぱいになりました。さらに作っている最中も牧草のいい香りが部屋に漂っていて、うさぎのケージの中もこんな感じかな、と一体感を感じました。ただ、側にいたうさぎは作っている間は無反応でした。

大変だったのは、思った以上に形がまとまらないこと。焦って水分を足しすぎてしまい、乾燥に時間がかかってしまいました。ペレットを多めにするとまとまりやすいかもしれませんが、それをあげるときは食事のペレットの量を考えた方がよさそうです。またすり鉢で牧草をつぶすことも力が必要だったので、今後は粉の作り方が課題です。今度はバナナを入れたり、ヘルシーに野菜を加えたりして、また作ってみたいと思います。今までは「もったいない」と思いながら牧草の袋に残った粉を捨てていましたが、粉がたくさん残ることが楽しみになりました。

まとめ

牧草クッキーの手作りについてお届けしました。いつも食べている材料でヘルシーに作れますし、うさぎの好きな食材を自由に加えられるという、手作りならではのメリットもあります。気になっている方は、ぜひ一度作ってみてください。

ライター

佐藤華奈子

佐藤華奈子

大学の動物系学科を卒業後、教育情報誌、ライフスタイル誌の編集プロダクション勤務を経て、2009年よりフリーランスの動物ライターに。「動物を飼うことは動物と暮らすこと」をテーマに活動中。おもにペット、動物園、牧場の動物関連の雑誌、書籍などで執筆。2011年よりうさぎ(ネザーランドドワーフ)と暮らしているうさぎ愛好家。