いつやってくるかわからない災害への備えはしていますか? 

大切な家族の一員であるうさぎを守るためには、うさぎの防災対策も必要です。ここではうさぎの避難セットや、災害が起きたとき、避難するときの注意点を紹介します。

避難セットの準備

うさぎの写真

うさぎの防災対策として、災害時に一緒に避難できるよう次のものを準備しておきましょう。

・キャリー

そのまま避難生活ができるように、少し大きめで給水ボトルを取り付けられるタイプを準備しておきましょう。床にスノコがあるタイプなら清潔に保てます。雨風を避けてくれるカバーもあると便利。キャリーに入れて避難する際は、まず扉のロックがしっかりかかっていることを確認しましょう。

・ハーネス

万が一の脱走を防ぐためにハーネスを持っておくといいでしょう。

災害時以外でも、ケージ内の掃除をするときや、ケージを開ける際にはハーネスがしっかりついているかを確認してからうさぎを出すようにしましょう。

・牧草とペレット

いつも食べているものを最低でも7日分置いておきましょう。うさぎは食事内容を突然変更すると、お腹の調子が崩れてそのまま命にかかわることもあります。できるだけ多めに準備してください。牧草やペレットは、湿気ないように密閉された袋や容器に入れておきましょう。

・おやつ

食べ慣れたおやつは環境の変化によるストレスを緩和するだけでなく、食欲が落ちたときに牧草やペレットを食べるきっかけにもなります。

・薬

投薬している場合は薬や、薬をあげるシリンジなども準備しておきましょう。

普段からシリンジを使って食べることに慣れておくと、環境が変わって食欲が低下した際にも食べさせることができます。

・水

断水に備えてペット用の水を常備しておきます。

・給水ボトル

避難の際は給水ボトルも持参します。給水ボトルが壊れてしまったとき用に、お水用のお皿もあると便利です。普段からお皿でお水をあげることも試しておきましょう。

・トイレセット

ペットシーツまたはうさぎ用のトイレシート、掃除のためのウエットティッシュ、ビニール袋などを用意しておきます。

・タオル

移動の際の保定用に。うさぎがキャリーの中で動いて骨折などをしないように、タオルに巻いていれることで動きを制限できるほか、防寒や目隠しにも役立ちます。

・粉末イオン飲料

水に溶かすとイオン飲料になる粉末は、暑いときの水分補給や食欲が低下して水があまり飲めなくなったときに役立ちます。ペット用を用意しておきましょう。

持ち出すものはセットにして置いておきます。キャリーを持つことも考えて、飼い主自身の持ち物とのバランスも考え、持ち運びしやすいバッグに入れておきましょう。

チェックポイント

□避難セットの水やフードは定期的に入れ替えていますか?

保管している間に古くなり過ぎないように定期的に入れ替えを。

□避難用キャリーに慣らしていますか?

うさぎは初めてのものを警戒します。非常事態に慣れない場所で過ごすことは大きなストレスに。日頃から避難用キャリーに入る機会を作って慣らしておきましょう。できれば病院に行くような嫌な用事ではなく、うさんぽなど楽しいことと結び付けておきます。

□うさぎの必需品は余裕を持って準備していますか?

人間の食料や生活用品と同様に、ある程度のストックを置いてストックがなくなったらすぐに買い足す「ローリングストック」を実践しましょう。フードやトイレ用品だけでなく、ゴミをまとめるビニール袋も非常時に切らさないよう準備を。続けている薬があれば、なくなる前に余裕を持って動物病院で処方してもらうことを習慣づけましょう。

災害発生への備え

うさぎの画像

うさぎが災害時に生き延びるには、まず飼い主が無事であることが重要です。災害が起きたら焦らず、落ち着いて身の安全を守る行動を取りましょう。

チェックポイント

□うさぎのケージのまわりや室内から外へ避難する経路に倒れそうな家具を置いていませんか?

倒れる危険がある家具は固定器具をつけるなどして対策を。避難経路は常に片付けて安全に避難できるようにしましょう。うさぎのケージも地震の揺れで落下しない場所に置いてください。(基本的には床に置くことをおすすめします。)

□うさぎの避難セットはすぐ持ち出せる場所にありますか?

飼い主の避難セットと同じ場所に置いておきましょう。

停電への備え

家屋が無事で自宅にいることができても、電気、水道、ガスといったライフラインが止まってしまうことがあります。夏場にエアコンが停止すると、うさぎは熱中症になる危険があります。冬も急に室温が下がると、やはり体調を崩してしまいます。どのような準備をしておけばよいのでしょうか。

チェックポイント

□夏の停電対策はできていますか?

冷凍庫に凍らせた保冷剤やペットボトルを常備しましょう。エアコンが止まったら風通しが良い涼しい場所にケージを移し、ケージの中や近くに凍らせた保冷剤やペットボトルを置いて涼をとれるようにします。ひんやりマットを用意しておくのも忘れずに。

□冬も停電対策をしていますか?

冬はカイロとカイロケースを備えておきます。ケージに被せて保温するための毛布や段ボールなどもあると安心です。

□保冷剤やカイロをかじらないよう対策できていますか?

保冷剤はうさぎがかじることがあるので、プラスチック製のケースに入れるか、ケージの下に置くようにしましょう。カイロも必ずケースに入れてからケージや巣箱の中に置いてください。

避難する場合の備え

避難をする場合、うさぎも一緒に連れて行きましょう。環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」では、飼い主自身の安全が確保されていることを前提に「飼い主はペットと一緒に同行避難する」としています。ただし避難所でのペットへの対応は自治体によって異なります。ペットを受け入れていない避難所もあるので事前に確認しておきましょう。ペットを受け入れていても、飼い主と同じスペースで過ごせる場合もあれば(同伴避難)、ペットだけ別の場所で過ごす場合もあります(同行避難)。避難所の状況によっては、ペットは雨風がしのげる屋外で過ごすことになる可能性も。また避難所には犬や猫もいることが考えられ、その鳴き声やにおいがする中で過ごすことがうさぎにはストレスになります。安心して避難生活ができない可能性もあるので、その対策も考えておきましょう。

チェックポイント

□近隣の避難所の場所、ペットへの対応を確認しておく

自治体でペットを同行した避難訓練を行っていることもあります。住んでいる地域の防災情報をチェックしておきましょう。

□遠方の親戚や知人にうさぎを預かってもらえるように頼んでおく

事前に預ける人とうさぎを会わせたり、日頃から別の機会に預けたりして、お互いに慣らしておけるとベストです。

□避難所以外の場所も考えておく

車やテントで一緒に避難生活をすることもひとつの選択です。その場合に必要な準備や注意事項を確認しておきましょう。災害が落ち着いて二次災害の危険がなければ、うさぎと一緒に帰宅したり、うさぎだけ自宅で生活させて避難所から世話をしに帰ったりすることもできます。

まとめ 

日本では数々の被災の経験からペットの防災にも注目が集まっていますが、自治体の支援は犬や猫が中心です。うさぎのことは飼い主がしっかり準備をして守ってあげましょう。防災を特別なものと考えず、ローリングストックを意識する、避難用のキャリーに慣らしておくなど、日常的にできることは忘れずに続けていってください。

監修獣医師

うさぎ百科編集部

うさぎ百科編集部

うさぎの飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、うさぎの「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、うさぎとの暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。