家族の一員で、大好きなわが子。
どんなに毎日大切に過ごしていても、いつかお別れする日はやってきます。ちょっとしたストレスや、変化に敏感なうさぎさんとのお別れは、ある日突然やってくることも。とても辛いうさぎとのお別れを後悔のないものにするために、供養の方法やうさぎを失ったあとの心構えについてお伝えします。
うさぎが亡くなったら、どうすればいい?
うさぎが亡くなったら、段ボールなどの小さな箱にタオルや毛布を敷いて遺体を入れ、保冷剤やドライアイスをあてて涼しい場所に置きます。その後遺体をどうするかについては、ペット葬儀の業者へ火葬を依頼する、自宅の庭に埋葬する、市町村の処理場を利用するという3つの選択肢があります。大切なことは、飼い主の納得のいく方法でお別れをすることです。
わが子が、元気なうちに調べておくことをおすすめします。
ペット葬儀業者へ依頼する

手厚く供養をしたい、きちんと葬儀をして見送りたいときは、民営のペット葬儀業者を利用するのが一般的です。
ペットの火葬には「個別火葬」と「合同火葬」があります。個別火葬は1体ずつ火葬するので遺骨が残ります。火葬に立ち会いをして家族が骨を拾うことができる場合も。遺骨は持ち帰る以外に、ペット霊園が併設されていれば個別に納骨するか、共同墓地に埋めてもらうことができます。樹木葬をしているところもあります。
合同火葬はほかのご遺体と一緒に火葬するので、遺骨は残りません。骨はそのまま処分してもらうか、共同墓地へ埋めることになります。
葬儀の内容や料金は業者によって異なります。納骨までできるところもあれば火葬のみのところもあるので、よく確認して選びましょう。残念ながら、ペット葬儀関連で悪質な業者によるトラブルもおこっています。信頼できる業者を探して依頼しましょう。
自宅の庭に埋葬する
私有地であれば、ペットの遺体を埋めることができます。土葬をする際の注意点は、1メートル以上の深さの穴を掘って埋めることです。浅く埋めると野生動物に掘り返される、腐敗臭がするといったトラブルにつながります。穴を埋めたあとは、その上に土を多めに盛っておきます。埋めた土は雨に打たれることや遺体が分解されることで下へ沈んでいくためです。
ペット葬儀業者で個別火葬をして、遺骨だけ庭に埋めるという方法もあります。衛生面や手間を考えると遺骨を埋めるのがおすすめです。
市町村の処理場を利用する
自治体のペットの遺体への対応は地域によってさまざまです。専用の焼却炉で火葬する場合もあれば、ごみ処理場でほかのごみと一緒に焼却される場合もあります。いずれにしても遺骨は戻りません。一方で、公営のペット斎場がある地域もあり、個別火葬で遺骨が戻るところもあります。詳細はお住まいの市町村のホームページなどで確認してください。
ペットロスとの向き合い方

大切なうさぎを失うことは、誰にとっても辛いもの。程度の差はあっても、誰もがペットロスの状態になります。多くは時間の流れとともに悲しみが癒されていきますが、ペットロスが長引くと生活に支障が出ることも。せっかくうさぎと楽しく過ごした時間を悲しいものに変えないためにも、ペットロスとの向き合い方を知っておきましょう。
悲しい気持ちを抑え込まないで
わが子を失ったときの辛い気持ちは、どうぶつさんに興味がない人、飼ったことがない人には、なかなか理解してもらえません。周囲がペットに関心がないと、うさぎが亡くなったことも軽く捉えられてしまいます。そんな中で、落ち込んだり悲しんだりしていたらおかしいのではないかと、気持ちを抑えたり、何でもないようにふるまう必要はありません。
大人でも辛いときは泣いてもいいし、大好きなわが子のためにたくさん泣いてもいいのです。あなたにとって大切な家族な一員が亡くなってしまったら、悲しいのは当然です。失って辛い気持ちにフタをしないようにしましょう。

あの時こうしてあげればよかった、もっとこうすればよかったという後悔の気持ちが沸き上がることもあるでしょう。そんなときも自分を責めず、ただその悲しい気持ち、悔しい気持ちを認めてください。それはうさぎを大切に思っていたからこそ感じる気持ちであって、生前に接していたときにその愛情は届いていたはずです。
うさぎの思い出を整理する
失ったショックが落ち着いてきたら、思い出を整理しましょう。この段階に進むまでの期間は人それぞれ。ご自身の気持ちが落ち着いてからで構いません。うさぎのケージ、フード、おもちゃを捨てるのが辛いときは、掃除をしてある程度片付けたあと、そのまま置いていても大丈夫。逆に、わが子が暮らしていた場所に、姿がないことを見ていると悲しいからすぐ処分したいと思うときは、それで構いません。
写真も一度整理しておくのがおすすめです。
また、そのうさぎと関わってくれた人の中に訃報を伝えたい人がいれば連絡をしておきましょう。ブリーダー、ショップのスタッフ、獣医師、預かってくれた人、遊んでくれたことがある人、ネットでうさぎを通してつながっていた人など、うさぎと関わった人は意外といるものです。飼い主として連絡したいと思う人であれば、うさぎが旅立った辛さも共有できるのではないでしょうか。
新しい子をお迎えする前に

ペットロス対策として、新しいペットをお迎えするのが効果的とも言われています。ですがペットロスを癒したいという理由で飼うのは、次のうさぎに失礼な気もします。「やっぱり自分はうさぎと暮らしたい」と前向きな気持ちになってからお迎えしましょう。
気持ちが切り替わるタイミングは人それぞれなので、すぐに新しい子をお迎えしても早すぎるということはありません。ただ家族で暮らしている場合は、家族全員の気持ちがまとまるのを待ってからにしましょう。
うさぎは、月に帰るというお話

うさぎは、兎生を終えると月に帰るというお話があります。一緒に過ごしてくれた時間を思い出しながら、月を見上げるといつでもわが子が見守ってくれるような気持ちになれるかもしれません。
飼い主である私たちが、いつまでも泣き続けていると月に帰ったわが子が心配してしまいます。気持ちを切り替えるのは難しいことですが、お別れを受け入れて、一歩ずつ前に進んでいけば、わが子も月で元気に遊んでくれるはずですよ。
まとめ
うさぎとのお別れは、うさぎを飼っていれば誰もが経験することです。
お別れの方法はいくつかありますが、どれが正解ということはありません。ただ後々後悔することがないように、ここで紹介したことを参考に、自分自身がどういったお別れをしたいのか、しっかりとイメージを作ったうえで、納得のいく方法でお別れをしてください。
そして、今まで一緒に過ごしてくれた時間にたくさんの「ありがとう」の気持ちを込めて、大切だったわが子のことを想いながら月を見上げましょう。
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