かわいい姿に一目ぼれ、おとなしいペットが飼いたい、とにかくうさぎが好き!など、うさぎを飼いたいと思う理由はさまざまでしょう。でも、うさぎのお迎えを本格的に考え始めたとき、まず知っておきたいこと・やっておきたいことは共通しています。ここでは10個にまとめて紹介します。うさぎを飼うことを検討するとき、またお迎えする前の最終確認の参考にしてください。

①“責任”と“覚悟”について知る

うさぎを飼うということは、そのうさぎの生命に対して責任を持つということです。動物愛護管理法では、動物がその命を終えるまで適切に飼うこと(終生飼養)が所有者の責務とされています。「適切に飼う」とは「5つの自由」を守ること。5つの自由は、飢えや渇きからの自由、痛み・ケガ・病気からの自由、不快からの自由、恐怖や抑圧からの自由、本来の行動がとれる自由です。

5つの自由を守るために、うさぎに適した食事を与え、清潔で快適な環境を用意し、精神的な苦痛やストレスの兆候を見逃さないようにし、本能や習性にあった行動がとれるように工夫する必要があります。病気やケガをしたときは適切な治療を受けさせなければなりません。うさぎの寿命は7~8年といわれていますが、10歳を過ぎることも珍しくありません。「責任」を持ってその寿命まで一緒に生きていく「覚悟」を決めてください。留守にする場合の預け先や防災についても考えておきましょう。

②“飼育費用”について考える

ケージの画像

飼い始めてからお金のやりくりで行きづまることがないよう、うさぎの飼育費用を把握しておきましょう。アニコム損害保険株式会社の「ペットにかける年間支出調査」によると、うさぎの年間支出の平均は88,410円。仮に10歳まで生きたとして、始めに揃える飼育用品の費用も加えると、生涯にかかる費用はおよそ100万円に。ペット保険も含めてある程度のマネープランを考えておきましょう。飼育費用の詳細は下記も参考にしてください。

うさぎの飼育費用はいくらかかる?年間支出の平均は88,410円!

③“病気”について知る

うさぎは病気を隠そうとする習性があります。日頃からよく様子を見て、できるだけ早く異常に気付き、対処してあげることが大切です。飼育本などで紹介されている主な病気について知っておき、日常生活でできる予防はしてあげましょう。また、不調があったときに備えてうさぎを診てもらえる動物病院をあらかじめ探しておいてください。また、少なくとも数ヶ月に1回は動物病院で健康診断を受けさせることも、大事です。

うさぎの健康診断についてはこちらの記事を参考にしてください。

獣医師に聞いてみた!うさぎの健康診断はすべき?頻度は?検査内容や気を付けたい病気は?

④“ケガ”について知る

抱っこされるうさぎ

気をつけて飼っていても、うさぎがケガをすることもあります。ケガが起こりやすい状況を知ってあらかじめ対策しておきましょう。うさぎは、特にほかの動物と比べて骨が軽いため、骨折には要注意。高いところから落下した、足の爪をひっかけた、人に踏まれたといった事故で骨折してしまいます。抱っこに抵抗して後足を強く蹴り上げただけで骨折してしまうことも。抱っこを嫌がって暴れて落下し、ケガをするケースもあります。抱っこはよく練習して慣れてもらう必要があります。

うさぎの骨折についてはこちらの記事を参考にしてください。

うさぎの骨は折れやすいって本当?うさぎが骨折してしまったらどうしたらいい?

⑤適切な飼育環境について知る

以前は屋外で飼われることもありましたが、今は室内飼育が主流です。うさぎの飼育環境を考えるとき、温度調節は特に重要なポイントです。熱中症や体温低下による体調不良を防ぐために、夏は涼しく、冬は暖かくして適温を保つ必要があります。うさぎのケージの置き場所として、温度管理ができて、できるだけ静かで風通しがよく、直射日光が当たらない場所を用意しましょう。また、1日に1度はケージから出して部屋を散歩(へやんぽ)させることになります。うさぎは何でもかじってしまうので、散歩させる室内はかじると危ないものを片付けるか、サークルを用意して安全に散歩できる環境を整えましょう。

たれ耳のうさぎ

うさぎは環境や温度の変化に弱く、ちょっとしたことがストレスとなって体調を崩してしまうことがあります。小動物特有の繊細さを考えると、初心者や子ども向けのペットとはいえません。特に幼い子どもの予想もつかない行動は、うさぎにストレスを与えるだけでなく、うさぎが警戒心から子どもに噛みついてケガをさせる可能性も。世話は子どもだけに任せず、小さな子どもとうさぎだけにして目を離すことがないようにしましょう。初めてのペットにうさぎを飼う場合、うさぎの飼い方をよく知ってからお迎えするのはもちろん、飼い始めたらうさぎの様子をよく見て「いつもとちがう」ことに気づけるようになりましょう。

⑥うさぎの“感情”について知る

うさぎはポーカーフェイスで表情の変化は少ないですが、そのかわりにさまざまな行動で気持ちを表現しています。喜んでいるとき、怒っているときには特有の仕草が見られます。こちらがうさぎ独特の感情表現を理解すれば、コミュニケーションもとりやすくなります。

うさぎは大きな鳴き声を出さないため、静かな動物と思われているかもしれません。ところが、怒ったときには足を踏鳴らしてダン!(通称:足ダン)と大きな音をたてることがあります。またケージから出たいとき、構ってほしいときに、昼夜を問わずケージをかじってうるさくすることも。足ダンとセットで行うこともあります。要求に応じられないときは無視するしかないのですが、しばらくして落ち着いたと思うと、今度はポリポリポリポリ……。静まりかえった部屋に牧草を食べる音が響きます。近隣の迷惑になるほどではないにしても、いつもおとなしいわけではないと心得ましょう。

⑦うさぎの“睡眠時間”について知る

眠そうなうさぎ

うさぎは完全な夜行性ではなく、薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)と呼ばれ、明け方と夕方が最も活発になる時間帯です。日中も夜も寝ていて、眠っているばかりに思えても、それはうさぎにとって自然なこと。ある程度は飼い主さんの生活パターンに合わせて寝起きするようになりますが、うさぎと遊んだり部屋を散歩させたりする時間は、午前中や夕方を中心にスケジュールを考えておきましょう。

⑧うさぎの“ケア”について知る

ブラッシングされるうさぎ

うさぎは自分で体をきれいに毛づくろいするため、あまり汚れることはありません。シャンプーは基本的に不要です。それでも年に何度か換毛するので、抜けた毛を取り除くブラッシングは必要。1~2ヶ月に1度の爪切りも、ケガを防ぐために欠かせません。ブラッシングや爪切りの方法と必要な道具をあらかじめ確認しておきましょう。

うさぎにお風呂は必要?ブラッシングの方法は?汚れてしまったときはどうしたらいい?

うさぎにはどんなお手入れが必要?歯磨きは?ブラッシングは?

⑨うさぎのおうちの“掃除”について知る

うさぎはオスでもメスでも自分だけの空間、縄張りを大事にしています。掃除のためにケージに手を入れられただけでも、怒ったりイラだったりすることがあります。また、うさぎが最も安心できるのは自分自身のにおい。縄張りににおいをつけてマーキングをすることもあります。うさぎのケージを清潔に保つのは大切なことですが、何度もケージに手を入れることや、徹底的に消臭することは、かえってストレスを与えかねません。うさぎのおうちの掃除はそこそこに清潔を目指して、効率的な掃除方法を考えておきましょう。特にお迎えしたばかりのころは、その場所が自分のおうちだとわかって早く落ち着いてもらうためにも、掃除は最低限に留めてください。

⑩うさぎの“かわいさ”を知る

うさぎの鼻アップの写真

いうまでもなく、うさぎはもう本当にめちゃくちゃかわいいです。ごはんを食べている仕草、毛づくろいをする姿、ヒクヒクと永遠に動き続けるお鼻。

かわいいうさぎをお迎えしたら、ギュッとハグして、膝に抱っこして、一緒にお出かけして……と夢がふくらむことでしょう。

でもどんなにかわいくても、生きているうさぎは「ぬいぐるみ」ではありません。それぞれのうさぎにちゃんとした意志があります。抱っこは慣れるまで嫌がるうさぎが多く、お出かけもうさぎによって向き、不向きがあります。うさぎの生態を理解したうえで、それぞれのうさぎの内面もよく見てあげましょう。おとなしい子、やんちゃな子、甘えん坊、ひとりの時間が好きな子など、性格はうさぎによってさまざまです。それぞれに合わせて飼育していくことが大切です。

また、かわいいからといってベタベタに甘やかし続けてしまうと、うさぎのわがままが増長し、問題行動に発展してしまうことも。とてもかわいいからこそ、良好な関係を保てるよう工夫しましょう。

まとめ

うさぎを飼う前にやっておきたいことをまとめました。どんなに入念に準備しても、飼い始めたら「思っていたのとちがう!」という想定外もあるでしょう。時には大変なこともありますが、うさぎとの生活は楽しく癒されるものです。飼う前にしっかり準備することで、想定外や大変なことを最小限にして、うさぎとの生活を最大限楽しんでください。

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監修獣医師

うさぎ百科編集部

うさぎ百科編集部

うさぎの飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、うさぎの「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、うさぎとの暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。