「猫を飼いたい!」と思うとまず気になるのは、猫を飼うといくらかかるのだろう?とういことですよね。そもそも猫はいくらなのか?猫を飼うのに必要なものは?猫と暮らしてからの費用は、どんなものにどのくらいかかる?…など、お金にまつわる疑問はたくさん。ここではそんな疑問にお答えしていきます!
まずはお迎え…猫の値段はいくら?
猫をお迎えしよう!と思ったら、まずはどんな猫をお迎えしたいかを考えましょう。色・柄は?性格は?大きさは?…など、イメージしている猫の種類を家族で相談しましょう。
猫の種類によって、特徴が違うのはもちろんですが、性格は十人十色なのをお忘れなく。
アニコムでは、2019年の人気猫種ランキング上位の猫の値段をまとめて紹介しています。
※取り扱いのペットショップによって、価格は異なります。
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保護猫の里親になると安くお迎えできる?
猫をお迎えする手段として、保護猫の里親になるという方法があります。多くの場合、猫自体の料金は発生しません。ですが、お迎え先によって、ワクチン接種の費用、譲渡手数料などが必要になることもあります。
お迎えしてからも血液検査や感染症検査、ワクチン接種、避妊・去勢手術などが必要なので、保護猫だから費用がかからないという訳ではありません。保護団体によって異なりますが、保護猫を引き取るための条件は非常に厳しいです。
・飼い主が定職についているか
・同居人はいるか
・1日に何時間家をあけるか
・家の間取りがどうなっているか
・ペット可の物件に住んでいるか
…など、実際に保護猫を引き取った方の体験談によると、保護団体の方が実際に家の中を見に来るケースもあるのだとか。その際、猫を飼う上で危険なものを置いていないか、脱走してしまう恐れがある場所はないかなどを確認する場合もあります。安全に猫を引き取ることができるよう、準備を念入りにしておきましょう。
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猫のごはんはどんなものがある?種類は?値段は?
まず、猫のごはんは大きく分けてドライタイプとウェットタイプの2種類があります。ドライタイプは通称“カリカリ”と呼ばれ、高圧で調理後に乾燥させたフードのことです。総合栄養食といわれるフードであれば、それだけで猫に必要な栄養素が毎日手軽に摂取できるというメリットがあります。価格もウェットタイプと比較して安いことが多く、500gで1,000~1,500円ほどが一般的。
ドライフードのデメリットは、水分が少ないこと。猫がなりやすい病気のひとつとしてあげられる腎臓病の原因は、水分不足が原因のひとつ。ドライフードをあげる場合には、猫がしっかりと新鮮なお水を飲んでいるかも合わせてチェックする必要があります。
ウェットタイプは缶詰や真空パックになっているタイプ。ドライフードはしっかりと密閉していなければ質が落ちていってしまうのに対して、ウェットタイプは1回1回新鮮なものをあげることができます。また、ドライフードのデメリットである水分不足も、ウェットタイプなら気にしなくても大丈夫。真空充填されているため開封しなければ腐敗することなく日持ちします。
デメリットとして、水分量が多いため、口の中に食べかすが残ってしまうことが多く、定期的に歯磨きをしてあげる必要もあります。価格は、1缶100円程度です。まとめ買いをすると安く購入できることもありますが、1日2缶あげるとして計算してみても、ドライフードの方が明らかに安いことがわかります。
どちらのフードを選んでも、一長一短というのが正直なところ。食べものの好みや、年齢、そして病気などの状態も関連するので、わが子にとってベストなごはんを時間をかけて選んでいく必要があります。
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猫の飼育アイテムはなにを買えばいい?値段は?
猫用食器
猫用の食器というけど、犬用や人用のお皿じゃだめなの?…と思った方もいるかもしれません。もちろん正解はNO!猫が食べるのに適しているお皿が、ちゃんとあります。食器を選ぶときに見るべきなのは、猫にとって負担なくごはんを食べることができるかどうか?という点。
地面にぴったりとついてしまうお皿は、猫の首や腰に負担をかけてしまうことも。すでにそういった形のお皿を使っている場合には、猫が首を曲げ過ぎずに食べられるくらいの高さの台にお皿をのせてごはんをあげるようにしましょう。猫専用のテーブルでなくても、高さのあるお菓子の箱やティッシュペーパーの空き箱などで十分です。
猫がひっくり返せない重さであることや、傷がつきにくい陶器やステンレスタイプがおすすめ。価格はさまざまですが、200~300円くらいのものから、1,000円以上するものもあります。
トイレ+猫砂
猫のトイレはどういったものがいいのでしょうか?代表的な6種類を特徴と一緒にご紹介します。
・システムタイプ
システムタイプは、猫砂の下にペットシーツを敷くことができるトイレのこと。汚れた猫砂の部分を取り除き、シーツを変えるだけなので簡単にお掃除ができます。
・オープンタイプ
入口部分が入りやすい構造になっているので、シニアの猫や関節が弱っている猫におすすめのトイレです。
・フルカバータイプ、ハーフカバータイプ
猫砂が飛び散らないように、トイレ本体に飛び散り防止のガードが付いているトイレです。フルカバータイプはトイレ全体を覆うガードが付いていて、ハーフカバータイプは文字通り半分程度、ガードがついているトイレです。フルカバータイプは猫の体がすっぽり隠れるタイプなので、体が大きい猫にとっては、少し窮屈かもしれません。
・ドームタイプ
ドームタイプは警戒心が強い猫でも安心。他のトイレに比べて嫌な臭いが部屋に広がらないのも特徴です。
・ワイドタイプ
通常の猫用トイレが50㎝×40㎝なのに対して、ワイドタイプは横幅が70~80㎝ほど。大型猫種や、多頭飼育におすすめです。
・自動タイプ
猫が排泄をする度に排泄物を自動で片付けてくれるタイプ。片付けているときの音を猫が気にする場合もありますが、家をあける時間が長い方や飼育頭数が多いなどの場合には便利かもしれません。
(※片付けのときに猫がケガをしてしまったという報告もあるので、実際に猫に使う前に口コミや動作の確認をしっかりしましょう。)
どのタイプのトイレにするかは、わが子の性格や癖に合わせて選んであげたいですね。気になる価格ですが、自動タイプになると10万円を越えるものもあるようです。一般的な形状のトイレであれば、1,000~3,000円ほどで購入できます。
キャリーバッグ
猫をお迎えする前に、必ず用意しておきたいキャリーバッグ。お迎え当日にペットショップなどに行く際に使えるのはもちろん、お迎え初日にキャリーバッグの中で静かに様子を見守ったり、寝床として使うためにも必要なグッズです。また、緊急事態に猫と一緒に避難することができる防災グッズのひとつにもなりますから、合わせて防災アイテムも用意しておきましょう。
肩からかけられるタイプや、背中に背負うタイプなどいろいろな形状がありますが、猫の大きさや性格に合わせて選んであげるのがよいでしょう。3,000円くらいから1万円以上するものもあるなど価格もさまざまです。また、キャリーバッグ=安全な場所と思ってもらえるように、猫の行動範囲内にキャリーバッグを置いておきましょう。猫は狭くて暗い場所が好きなので、その中で安心して眠ってしまうことも…。いざというときにキャリーバッグに入るのを嫌がらないよう普段から慣らしておくことが必要です。
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グルーミング用品
グルーミングは、猫の体を清潔に保つという理由だけなく、飼い主とのコミュニケーションとして、また健康チェックの観点からも重要な役割をもっています。必ず用意しておきたいのは、ブラッシング用のブラシ。ラバータイプや獣毛ブラシ、スリッカータイプなど、いろいろありますが、短毛種か長毛種かによって適したブラシが異なります。
ただ、猫自身が気に入るかどうかも重要なポイントなので、いくつか試してみて、喜んでブラッシングをさせてくれるブラシを選びましょう。特に最近人気なのは、手袋のような形状のブラシ。猫の体を撫でるだけで毛並みが綺麗になり、毛玉や抜け毛を取り除くことができます。いろいろな形状があるからこそ、わが子にぴったりのブラシを探してみてください。価格は、1,000円以内のものから、素材によっては8,000円ほどするものも。
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爪とぎ
猫はもともと狩りをする動物なので、常に爪を鋭くしておくという本能があり、ペットの猫も同じです。ストレス発散やリラックス効果、マーキングの意味もあるので、お気に入りの場所に爪とぎを置いてあげるとよいでしょう。最近、猫の爪とぎも形が豊富で、従来のような箱型爪とぎや、ポールのようになっている爪とぎ、おもちゃがついて遊び心のある爪とぎなど、デザインも要素もさまざま。
お部屋のインテリアに合わせて試してみるのもおすすめです。価格は、1,000円~2,000円が一般的。消耗品なので、気に入ったものを使い続けるにはリーズナブルなものを選びたいですよね。
キャットタワー
猫の狩りのスタイルをご存じですか?猫は、高い木に登って、その上から獲物を狙っていました。現在、ペットとして飼育されている猫にとって、家の中だけでの生活は運動不足のもと。運動不足が引き起こす“肥満”という問題は、まさに猫の生活習慣病のようなもの。運動不足を補うことができるキャットタワーは必需品です。毎日キャットタワーを登ったり下りたりすることで運動不足だけでなく、ストレスの解消にもつながります。相場は1万円程度。部屋の天井にぴたっとくっつけるタイプのキャットタワーを選ぶときには、安全性を第一に考えてあげましょう。
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猫のペット保険はいくら?
猫がペット保険に入るといくらかかるのでしょうか?アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」のスタンダードプラン(70%)に入った場合、月々の保険料は、0歳3,330円、5歳3,470円、7歳3,890円…となっています。わが子の顔写真入りの「どうぶつ健康保険証」を対応病院で提示すれば、その場で診療費の30%を支払うだけとなり、人間の健康保険のように利用することができます。気になる猫の医療費も、保険に入っていれば安心して過ごせますよね。
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アニコム損害保険株式会社 どうぶつ健保ふぁみりぃ
猫の健康診断はいくらかかる?
大切な猫が、毎日元気に過ごせるように定期的な健康診断は欠かせません。
年齢や、健康状態によって異なりますが健康診断には以下のような項目があります。
▶身体検査
・全身の触診
・聴診
・口腔内検査
▶尿・便
・尿検査
・便検査
▶院内機器検査
・血液検査
・超音波検査
・レントゲン検査
▶その他
・ 腸内フローラ
など、年齢や猫の状態によっても変わってきます。なにか心配なことがある場合や、最近変わったことがある場合には、かかりつけの獣医師にその旨を伝え、適切な検査を行ってもらいましょう。
猫がなりやすい病気でかかる費用は?
どんなに食事や運動に気を配っていても、突然猫が病気にかかってしまうことがあります。猫が健康なうちに、猫がなりやすい病気を知っておくことで事前に予防に取り組むことができます。
▶猫がなりやすい病気
慢性腎臓病・腎不全
慢性腎臓病は、腎臓の機能がなにかしらの原因で低下していってしまう病気。なりやすいのは高齢の猫ですが、若齢でも罹患することがあるため、 年齢に関係なく気を付けなければならない病気です。
膀胱炎
結石、ストレスなどが主な原因で、他にはブドウ球菌・大腸菌などの細菌感染によって起こる膀胱炎。いつもよりおしっこの量が少ない、回数が多い、血が混じっている場合には要注意です。
糖尿病
中年齢になると猫の糖尿病の発症リスクが高まります。肥満、偏った食事などが原因といわれていますが、そのほかにウイルス感染や、遺伝・免疫疾患などにより、糖尿病を引き起こす可能性もあります。
病気の進行状態によって治療費は異なりますが、病気の平均診療費を調べるなら、『どうぶつ病気大百科(https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/)』をチェック。アニコムの保険金請求データを利用した通院1回あたりの平均診療費を紹介しています。
【関連リンク】
病気と上手く付き合おう(03) <慢性腎臓病について>|みんなのどうぶつ病気大百科
膀胱炎 <猫>|みんなのどうぶつ病気大百科
糖尿病 <猫>|みんなのどうぶつ病気大百科
猫を飼うと、元気な子でもお金がかかるのは事実だけど…
猫をお迎えしてから、何年も一緒に暮らしていくには、ある程度のお金がかかるということがわかりました。ご紹介したのは、ほんの一部で他にも必要となる費用があります。
猫との暮らしはわたしたちの生活をとても豊かなものにしてくれます。家族として一生寄り添っていくために、わが子が安心して暮らせる環境を作ることや、万が一のことがあった場合に治療する費用など、猫のためにかけるお金はある程度覚悟しておく必要があります。また、自分が育てることができなくなった場合に、誰が面倒を見てくれるのか?旅行や、長い間家をあけるときにはどうするか?など、費用以外の面でも考えなければならないことがたくさんあります。
この記事が、これから猫をお迎えする方々にとって、猫との暮らしをイメージできるものになりますように。
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