「シェルティ」の愛称で親しまれているシェットランド・シープドッグ。日本だけでなく、世界中の人に愛されている犬種です。見た目に美しいだけでなく、賢く、性格も穏やかでやさしい子が多く、飼い主に忠実なので飼いやすい犬種です。牧羊犬として活躍する犬種でもあるので、活発な一面も。シェルティの歴史や性格、美しい毛色のこと、気を付けたい病気までご紹介します。

シェルティの歴史

シェルティの原産国はイギリスです。スコットランドのシェットランド島を起源としています。

シェトランド諸島は、イギリス領土の中で最も北にある島々です。真夏の最高気温でも14度、冬は1~5度ほどという、年間を通じて寒い「亜寒帯気候」の中、牧羊犬として活躍してきました。厳しい気候と食べものが充実していなかったことなどから小型化されていったと言われています。

小型のラフ・コリーと呼ばれていますが、単に小さいコリーではありません。

シェルティの性格

シェルティの性格は、穏やかでやさしいのが特徴です。また、飼い主のことが大好きで、忠実です。飼い主以外にすぐなつくタイプではない子が多いですが、そんなところもまた、飼い主心をくすぐり、愛おしく感じさせるのかもしれません。

優しさゆえに、繊細な一面も。本当は甘えたいのに我慢してしまって、ストレスをため込んでしまう子もいるようです。飼い主が上手に気づいてあげて、甘えさせてあげたり、一緒に運動をしたりとストレスを溜めないようにしてあげましょう。

シェルティの特徴

走るシェルティ

なんといっても、美しく賢いシェルティ。牧羊犬で活躍する犬種でもあるので、運動神経は抜群!走ることが大好きな子が多いです。また、賢いので、教えたことはすぐに覚えてくれるのでしつけはしやすいでしょう。その運動神経や賢さから、アジリティをしている子も多いです。

牧羊犬だから吠えやすい?

牧羊犬として活躍する犬種でもあるので、吠えやすいのでは?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、車や自転車、鳥などに反応して吠える子もいます。牧羊犬を感じさせる一面もありますが、子犬の時期にいろいろな音やもの、人に慣れさせておく社会化をすることで、無駄吠えは減らすことができるでしょう。

もしすでに習慣づいてしまっている場合には、自転車の少ない通りを選んだり、遠くに自転車が見えたら方向転換をしたりおやつで気を引いたりと、飼い主さんがうまく回避させてトラブルのないように気を付けてあげましょう。

毎日のお散歩を大切に!

毎日のお散歩は必ず行くようにしましょう。朝晩30分程度行くのが理想です。また、走るのも好きな子が多いので、たまにドッグランなどで思いっきり走らせてあげるのもストレス発散になっておすすめです。

シェルティのサイズ

体高は男の子が約37㎝、女の子が約35.5㎝とされています。体重は男の子で約9㎏、女の子が約8㎏とされています。

なかには、5㎏程度の小柄な子や、15㎏程度の大きめの子まで、大きさにはバラつきがあるようです。

シェルティの被毛・毛色

美しい長毛のシェルティ。被毛は、長くストレートな毛のオーバーコートと、短く柔らかい密生した毛のアンダーコートのダブルコートです。ブラッシングは週に2回、15分くらいを目安に行いましょう。季節の変わり目である換毛期の春や秋は特に抜け毛が多いので、念入りにお手入れしてあげたいです。

毛色のこと

6頭のシェルティが並ぶ様子

JKC(ジャパンケンネルクラブ)によると、毛色は以下の種類があります。

  • セーブル
    黒みを帯びた茶色、もしくは茶色で毛先は黒っぽい毛が混じった毛色をいいます。金に近い茶色や、赤茶色などのような色味の毛色もあります。
  • トライカラー
    黒色とタン(褐色:簡単に言うと茶色のような色味のこと)と白色の3色からなる毛色です。
  • ブルーマール
    黒色とブルー(青みを帯びた灰色のこと)と灰色の混じった、大理石のような毛色のことです。
  • ブラック&ホワイト
    黒色と白色の2色のタイプです。
  • ブラック&タン
    日本では非常に珍しいタイプです。全体が黒色で、タン(褐色:簡単に言うと茶色のような色味のこと)の斑があるタイプです。斑は、両眼の上、口の両側、喉や脚、肛門の周辺などにあるとされています。

シェルティの気を付けたい病気

ソファに横たわるシェルティ

シェルティが気をつけたい病気には、

などがあります。

コリーアイ症候群

その他、シェルティ特有の気をつけたい病気には、「コリーアイ症候群」が挙げられます。

遺伝性の眼疾患で、網膜と結膜の間にある脈絡膜(みゃくらくまく=毛細血管が分布して酸素や養分供給などを行う眼の組織)の形成不全、視神経乳頭の周りにある既存の血管から分岐する新たな血管(=血管新生)、あるいは血管の蛇行や網膜の出血・剥離(はくり)などを特徴とします。

重症例では生後4週齢から2ヶ月齢という若齢期に進行し、視力障害による行動異常がみられたり、失明に至ることもあります。なかには、1歳以降で発症し、ほぼ進行しない場合もあります。

シェルティは注意したいフィラリア予防薬や殺ダニ薬のこと

フィラリア予防薬や殺ダニ薬で一般的に投薬される「イベルメクチン」は、副作用が強く出る場合があるため、投薬しないようにしましょう。予防をする場合は、必ず獣医師に診てもらってから、投薬するようにしてください。

シェルティと楽しい生活を♪

愛情深く、やさしい子が多いので最高のパートナーになってくれること間違いなしのシェルティ♪ ドッグランで遊んだり、一緒にお出かけや旅行などを楽しんだりするのもおすすめです。甘えん坊なシェルティなので、たくさん甘えさせてあげて、毎日のお散歩や向き合う時間を大切に過ごしてあげてください。

ライター

犬百科編集部

犬百科編集部

犬の飼い主歴10年以上の編集者が集い、毎日、犬の「あるある話」に花を咲かせ、情報交換している。編集部員の面々は、犬との暮らしがより健やかに、よりハッピーになるよう正確な情報をお届けするため、自己研磨の毎日である。